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オーディオ

2021年11月22日 (月)

JVC HA-FW01+NOBUNAGA Labs 澪標 リケーブル+iFi GO blu。

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JVC HA-FW01だけでは音の輪郭の丸みと、帯域が制約され、音色が一色で染まり、輪郭の皮膜が感じられる(私のいう「ビニール臭さ」)があり、明らかにケーブルの限界の音色を聴かされている気がしたので、思い切って一気にリケーブルに踏み出しました。

やるからには半端な水準にはしない。

NOBUNAGA Labs 澪標はあまりにも著名なケーブルとのことですが(流石に上位製品、「極」ではありません)、4N金メッキ銀線、Y字部分に半田付けなし、バランス端子ということになります。

仮に今後有線イヤフォンを更に上位製品にしてもこのケーブルのクオリティなら使い回せるという思いもありました。

ほぼ私の予想通りの効果がありましたね(昔アナログカートリッジのケーブルをOFCから銀に置き換えた時の変化から想定できました)。

標準ケーブルとは比較にならないワイドレンジ、広大なステレオ空間、空気感。間接音成分の増加。ただし、高域端には、ちょうど富士山が雪をいただくような、白銀のシルクのような輝きが乗ります。

音色は明るめの方に誘導され、陰影と「中身が詰まった」感じがなくなるのが欠点でしょう。低域には特に変化はないです。

JVC HA-FW01の「木の味わい」というしかないものが蒸留されてしまうのは確かです。

しかし、このケーブル、およそどんなイヤホンを今後買い足しても、私の期待する効果を上げるのは確実で、いい買い物をしたと思います。

私の勘では、メジャーメーカーではSHUREの高級マルチウェイ的な、少し音色が複雑そうな製品に使うと面白そうと思います。

凄いと思ったのは、実はこのリケーブルしたイヤホンを耳につけたまま、PCのiTunesを開いて、Apple Musicでライブラリに登録したものを次々ダウンロードしてPCのハードディスクに落とす作業を並行して進めていたのですが、「あれ?iTunesの方の音楽が外部スピーカーから勝手に鳴り出したかな?」と思ったら、実はJVC HA-FW01にNOBUNAGA Labs 澪標 リケーブル+iFi GO bluのスマホ側が勝手にメドレーして次の曲を再生し始めていただけということに気づいた時です。

つまり、イヤホンの外で音が鳴っていると「錯覚」させるくらいの、耳につけていることを忘れさせる、驚異のナチュラルさを持っているということですね(^^;)

サイバーリンクパソコン工房

2021年11月21日 (日)

iFi GO blu レビュー

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この製品は、DAC(デジタル→アナログ変換器)に分類されます。USB入力、バスパワー(電源供給)に対応し、PC,およびスマホに接続可能。充電池内蔵。

更に、スマホからBluetoohで本機まで音情報を伝送することが出来ます。ハイレゾ対応の最新の製品です。

写真をご覧にならばおわかりのように、ジッポーより小さい函体です。

USB-C(オス)とUSB(オス)の短いケーブルのみ付属。

iFi nano HDには不満足な私でしたが、本製品は実に素晴らしいとおもいます。

非常に平坦な広帯域、間接音成分も豊か。空間表現の立体感も良好。ただし両端は少し丸くて、低域のゴリゴリ感とか、高域ほとばしるような感じはないです。

JVC HA-FW01も超フラットでギリギリまで帯域使ってるので、これなら私も何も文句はないです。

ゼンハイザー HD 599は、フラットながら、両帯域が少し丸めのフォッドフォンなんですが、レンジ感が明らかに広がって感じます。

Aressanndro Pro いわずもがな。

スマホとのBluetooth接続の場合、バスパワーがないことにより、僅かな個性の違いがあり、超フラットだがビニール的輪郭(また出た)ありなのがUSB接続、音のほとばしりには秀でている気もするが少し粗いのがBluetoothという印象が、何となくします。

持っているヘッドホン・イヤホン「全て」を試してみましたが、音質向上効果のない製品など一つもありませんでした。

スマホ直差しでは全く冴えなかった、帯域が狭いと思っていたイヤホンですら、見事な音に聴こえるのには恐れ入りました。

あのSHURE E2cすら広いレンジに聴こえて、その独特の複雑な味わいが蘇る・・・というか、この歴史的製品がいかに潜在力がものすごかったかがわかります。

ボリウム(おそらくデジタル式)が、非常に細かい段階に別れているのもいいと思います。スマホのボリウムの段階は荒すぎて適性音量にしようとするとどっちつかずのことも多いので。注意しないといきなり爆音となります。

おそらく相当ゲインの低いヘッドフォンにも対応します。

・・・よほどのマニアでない限り、ホントこれで十分なのではないでしょうか。

サイバーリンクパソコン工房

2021年11月14日 (日)

JVC HA-FW01 レビュー

久々の有線イヤホン。


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この製品にしたのは、下手にSHUREとかに手を出すと、上を見ればきりがない沼が待っていると思われたこと、ビクターのウッドコーン路線についてはピュアオーディオと先日のBluetooth無線接続機種、HA-FW1000Tですでに信頼感があること、値段が手頃であるにもかかわらずレビューでの評価が高いこと、リケーブルにも対応していることがあった。

まずはPCへの接続。USB外付けのifi nonoと、Realtek High Audioを24bit、194kHzで設定したものの両方で試している。

まずは16Hz-20KHzの純音の段階的再生だが、どの周波数の場合も付帯音なし。周波数全体の流れからみても自然な音量変化。ホワイトノイズ再生を含めて美しい音である。

この段階で一応エージングに必要なしと判断したが、音がビニールでラッピングされているような傾向は感じた。

ハイレゾの「うっせぇわ」「うまぴょい伝説」をSony Music Centerで再生。非常に中身の詰まった、低域も引きしまった、幅広いかまぼこ型の音で、ステレオ感も広大であると感じた。この点ではHA-FW1000Tの方が箱庭的にまとまっているように思えた。

引き続いてiTunesの再生を24Bit 192kHzに設定して、ロスレス音源をアップコンバートして聴いてみた。

恒例のワルターの「巨人」は、広帯域感はあるが平面的ではあり、もっと音の複雑な折リ重なった陰影は欲しいかなと思った、この点ではHA-FW1000Tの、まるで黒檀から削り出したかのような立体感には乏しい。音の開放的なほとばしりのようなものはないが、決してこもってはいない。あいかわらずビニールでくるまれたような音ではある。

デジタル系。カラヤン/ウイーン・フィルのニューイヤーコンサート。ラデツキー行進曲の冒頭の小太鼓が予想外にドスンとくるのはHA-FW1000Tと同傾向、しかし広帯域感はあるがHA-FW1000Tの方がライブ的生々しさと立体感はある気がする。

そしてこれまた恒例、私の所有するCDで最も高ビットレートな相川七瀬のアルバム"ROCK or DIE"だが、非常にいいバランスで見通しもいい。低域も引き締まっているが、ベースラインの鮮明さはHA-FW1000Tの方が秀でている。

続いてはandroidのoppo neno 5Aのミニジャックへの直差し。音が若干ドンシャリにはなるが、PCでの平面性に比べれば聴きやすくはある。

更にiPhoneへ短い変換ケーブルを介してつなぐ。これは音の角はとれるがいい意味で艶めかしいバランスの良い音である。ある意味ではこれまでのすべての接続法で現状ベストかもしれないが、この装置本来の個性が消されている気もする。

全体として、彫塑された立体感と生々しさではHA-FW1000Tの方が勝るし、間接音成分の乏しさを感じるが、広帯域な音の余裕という点では本機が勝る。

エージングの可能性もあるが、むしろリケーブルがおもしろそうである。Amazonのレビューを参考にすれば、もう少し輝きと高域の抜けは欲しいので銀とOFCのハイブリッドなどがいいのではないかと予感する。

また、ロスレスファイルの場合に音が単純過ぎるのに対して、ハイレゾだと一転して、中身のつまった情報量の多い音になるとも感じる。ハイレゾ対応がいい機種ではなかろうか。

SHUREなどの方が、もっと複雑な鳴り方をしてくれそうな気はしますが、とりあえず気にいった音ではあります。

サイバーリンクパソコン工房

2021年11月12日 (金)

今やオーディオはBluetooth接続イヤホン(TWS)こそ最高の環境では?

私がイヤホンの記事ばかり書くので、心理やカウンセリングの記事を期待する皆様からすれば面食らわれるのか、おいでいただく方が少し減っていますが、実はこれは全然贅沢な趣味ではありません。

今や、音楽を最良の音質で聴ける、一番お金のかからない形であると考えられることを皆様に紹介したいからです。

********

CDプレーヤー登場時のデジタルオーディオ再生環境は最悪だったと思います。

アナログディスクを聴くためにチューニングされた全アナログ部品のアンプにアナログピンケーブルで伝達し、更にアナログスピーカーケーブルでスピーカーまで伝送して音を出していたわけですから、音はデジタルノイズの巣窟となるわけで、たいていのオーディオファンは、最初にCDプレーヤーとCDディスクを買って音を聴いた時、絶望感にとらわれたと思います。かくなる私もそのひとりでした。

ここから、装置のさらなるグレードアップやケーブルの材質の吟味、果ては電源のピュアー化などの果てしない地獄の日々がはじまるわけですが、よほど高級な装置や素材を吟味して選ばないと、不毛なイタチごっこになって、100万や200万はまたたく間にすっ飛んたわけですね。

ここに現れた救世主がiPodだったと思います。CDからのロスレス読み込みでしたら、CDプレーヤーの回転系のノイズからも解放されたCD規格の音を、電源の問題がなくなった状態で、携帯できる。

あとはお好みにヘッドフォンやイヤフォンを奢ればいい。

こうしてかなり高音質のオーディオ環境が幅広い大衆に解放された。革命です。

私はiPodの音にほんとうにショックを食らい、後のiPod Classicにあたる機種を数台買い込み、CDの全コレクションをロスレスでぶち込み、あとはひたすらヘッドフォン漁りをする形に移行しました。

同時に、ピュアーディオの衰退がはじまり、ほんとうに一部のマニアの世界となり、オーディオ雑誌の多くも廃刊となりました。

時代は移ろい、iPodはiPhoneに取って代わられ、androidスマホも次第に勢力を広げます。

ここに活用されるようになったのがBluetooth技術。当初は音切れも遅延も多く、音質も低規格でしたが、CD相当のaptXコーデックの確立、Windowsへの標準搭載、更にはサブスクリプション型ストリーミング配信の開始、高規格化により、ついにスマホを中心とした無線接続のヘッドフォンやイヤホンが、一部のマニアを除き「オーディオの」最前線となるというとんでもない時代に突入したと思います。

ここにきて、ついに「一切アナログ結線なし」という、「理想の」デジタル音楽環境が確立したと私は考えています。

更には、LDACコーデック等の登場とandroid8.0への標準装備が、ハイレゾすらスマホであたりまえに聴けるというとんでもない事態となった。もう、驚くほどの低予算でこの環境が実現できる。

私が一番原理的に更に一番理想と考えたのが、まさにTWS。

だって、コード部分が「全然」ないんだもの。

こうして、やっとこの数ヶ月、TWS沼にはまったというのが私の現状です。

少なくとも、テクニクスビクターのTWSの登場で、デジタルとしての私の理想が一応完成をみたと感じたので、一気に書いてみました。

もはや、すべてのデジタル音源が、原理的に汚く聴こえることはあり得ず、音源の「個性」の違いを楽しむだけかと思います。

更にハイクラスにしたければ、より上質のDACとBluetooth送信機を持ったabdroidスマホ、あるいは専用機・・・DAPを購入するだけとなったと。

有線ケーブルのヘッドフォン・イヤホン派の人には異論もあろうかと思いますが、デジタルにはデジタルで、を究めて純度を追求したい人にとってはそうなる気がします。


サイバーリンクパソコン工房

2021年11月11日 (木)

Victor HA-FW1000T レビュー

周波数別20段階におよぶ自作の純音の確認とピンクノイズ再生の時点で、あまりに美しい音がして、この音はすでに完成されていると思いましたので、エージングを経ない使用1日で敢えてレビューいたします。


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この製品を知っている方はご存知のように、コーン(振動板)が木製の製品ですが、そういう先入観なしでも一聴してわかる、まるで黒檀から削り出したようなソリッドな音がします。

ある意味では非常に硬い音なのですが、金属やプラスティックの音がまるでしないという感じでしょうか。

それにもかかわらず、何ともはや流麗な響きですね。デジタルのギザギザがまるでない。これも決してK2テクノロジーという先入観ではない自信があります。

音像がない空間が全く透明なのも特徴で、ノイズキャンセリングのことを別にしても、全く静寂な空間の中に音像が浮かんでいる感じ。空間に汚れが一切ない。

低域も非常に引き締まったものですが、まるで地面が揺れているような変な錯覚を起こさせるところがあります。

ジャンルは選ばないと思います。ハイレゾの「うまぴょい伝説」も「うっせぇわ」もくっきりとパーフェクト。全然濁らないでソリッドな「うっせぇわ」というのも何か凄いと思います。

私の持つロスレス音源で最もビットレートが高い相川七瀬もパーフェクト。全くたるみがない、引き締まった、ベースもしっかり声部として聴き取れるサウンド。


J-pop系も難なくクリア。

私のクラシックの基準盤であるワルターの「巨人」も、私がアナログLPで馴染んでいたのとはまるで別ワールドの音色の世界ですが、しっかりと音が立っています。ティンパニの打ち込みが見事。ただ、何か茶色の世界に染められている気はします。これはエージングによって変わってくるのか?


デジタルの、カラヤン/ウィーン・フィルのニューイヤーコンサートも聴いてみましたが、ラデツキー行進曲の小太鼓の響きが結構ズドンとくるのは意外でした。


WindowsPCBluetooth標準のaptXコーデックはCD規格に準じると思いますが、このイヤホンが周波数別純音に唯一全く反応しなかったのは上限の20Khzの信号なので、実によくできていると思います。

裏を返せは、全然、音の「お化粧」というものはしてくれないとも言え、周波数特性が狭いかのように誤解する人も出てくるかも。

ハイレゾ音源になったら、ちゃんと上限突破していると感じる音になりますしね。

16Hzから19kHzまでは見事に、特定の純音のみ突出しないで、しかも純音自体が非常に美しく出ています。

ただ、私が聴いた範囲では、前述のカラヤンのニューイヤーコンサートの時だけ少しカサカサする音が入ったことは正直に報告しておきます。

このロスレスファイルはCDからiTunesで読み込ませたものなんですが、実は直にCDプレーヤーで再生しようとする時に音飛びか生じていたけど、iTunes読み込みでは補正が効いたのか一応大丈夫で、モバイル環境(JBL Bubbles)で聴く限りは何も聴き取れなくなっていました。

K2という圧縮→再拡張というテクニックとの相性でその補正の痕跡が表面化しただけかもしれません。

敢えて他の製品との比較は控えますが、いずれにしても、一つの道を極め切り、TWS(Bluetoothイヤホン)のあり方にたいへんな問題提起をしている商品ではあると思います。

●ビクターのこの商品の公式サイト


サイバーリンクパソコン工房

 

テクニクス EAH-AZ60-S レビュー(増補版)

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このBluetoothイヤホンはエージング要らずでした。


ただしアプリをインストールしてファームウエアをアップデートすることは必須だったろうと思います。

私としては、日本のTWSならここまで徹底的にハード志向でないとおもしろくないやい!!というのが第一声ですね。

ともかく情け容赦ないところまでシャキッとしています。

周波数特性的には非常に平坦だと思います。低域も引き締まり切っていて、ゴリゴリくる。

類似傾向はテクニカかなとは思いますが、テクニカはもう少し低低域に膨らみがあって、全体として、この機種に比べればかなりシックかもしれないですね。

ある意味で平面時な音で、音の粒子が飛び散るような感じはまるでないのですが、とことん張り詰めた音ですから、このポリシーをここまで貫ければもう立派と言うしかないです。

スマホでも、かなりDAP(ハイレゾ対応専用機)的なソリッドさがあるとも感じました。

ソニー党やBOSE党は、ひえーというようなサウンドかとも思いますが。

私は気に入りました。日常的に交換して使うTWSになると思います。それこそBOSEと気分を変えて使い分けるとか。

相川七瀬極限の引きしまり。キャンディーズとかになると、音が立ちすぎという気もします。でも非常に明晰。奥華子のピアノの低域に、決してダブつかないしっかりとした重さがあります。ピアノの胴が鳴る感じがこれだけ出るのは珍しい。

クラシックのオケは、高域の硬さがついていけない人も出てくるかもしません。倍音成分を醸し出すタイプではない。アンセルメやハイフェッツのような古いステレオ録音になると、その明快さが魅力と聴こえる人もあるかと思います。

エージングが進めば、もう少し柔軟になるかもしれませんが、現状でも満足です。

*******


【ここからが増補】:

実はこのテクニクスの機種、アプリの深層に入って、BluetoothコーデックLDACにするように設定しないと、BLuetooth接続は、何とSBCのままになってしまうのです。

これは、ソニーのWF-1000XM4が、同じようにアプリで設定しないとAAC止まりでLDACにならないのとほぼ同じ現象です。

最初、このテクニクスの機種をスマホに近づけるだけでスマホが同期してしまったもので、うっかり、私のandroidのBluetooth設定に表示されるコーデックを確認していなかったのでした(ソニーのアプリと違い、その時点でとのコーデックで接続されているかの表示はテクニクスのアプリには出ないのです)。

つまり、増補する前のエントリーは、「SBCコーデックのままの」接続のものだったのです。

しかし敢えて前のエントリーを残す気になったのには理由があります。

それは、この機種、SBC接続のままでも、それはそれですごく魅力的な音だからです!!

私もこれからSBCコーデックとLDACコーデックを時々切り替えて楽しもうかと思うくらいです。

さて、こうした前提で、この機種のLDACの場合の音のレビューをします。


ある意味では、SBCとはまるで別の質の音になります。

SBCでは、まるで大理石の構造のようなソリッドな音質だったのに対して、LDACにすると、一転して非常に繊細な音になります。

非常に木目が細かい音で、クラシックの弦楽器なんて、弓が弦をこする倍音成分が聴こえるかのようで、ライブの音のように響きさえします(あの「ヴーン」という感じが出てしまう)。

しかし、SBC接続の時と共通する音の特徴もあります。

それは、空間表現力に秀でていて、奥行きがある音場になることです。

これは、クラシックのオーケストラ曲の、古めのアナログ録音のロスレスの場合に顕著です。

そして、音の表情が、びっくりするほど豊かです。弦の音の抑揚と音量の変化をここまで表現できたTWSなんて、いや、LDACのヘッドフォンを含めてすら、私は聴いたことがない。

具体的に言えば、私は、音の比較(カートリッジを含む)の際に、私はLP時代から、ワルター/コロンビア交響楽団のマーラー、交響曲第1番「巨人」を必ず組み込んできました。

アナログステレオの比較的初期の欲音であり、特別な優秀録音ではないと思いますが、この録音、なぜか装置の音の違いを実にデリケートに表現してくれます。カートリッジの針をすり減ったものから新調してもまるで響きが変わる。

こうして、40年ぐらい完全に耳に染み付いた録音なんですが、SBC接続の時の音はそれはそれで無茶苦茶面白かった。

LPとはかけ離れた音の広がり。そしてむやみと克明で顕微鏡的な解像度で各声部が浮かび上がる。これは、DAP(最初購入した機器が、Bluetooth接続があまりに音切れしやすいので返品し、今度ずっと高級なのを新たに取り寄せます)ではじめて聴いた時の音質と極めて似ていました。このこともあって、てっきりスマホもすでにLDAC接続に当然なっているものと思い込んだわけですが。

その同じワルターの録音を、今度はLDACで聴くこととなったわけですが、音の雰囲気は、私がLPでのアナログ環境が最良であった時(実はアナログ装置は売り払ってしまったのですが。今度またそこそこのを買い直すべくすでに注文済みですが限定予約生産なので手元に届くのは来年になります)と、非常に似た音になりました。

どころが、正直にいって、LP時代より「凄い」と思ってしまったのです。すでに述べた、楽器の抑揚の素晴らしさ。ステレオ空間の広がり。各楽器の浮き出し具合。これは聴いたことがない次元だと思いました。これはとんでもないことだ。

そこで私の所有する、有線を含む、他のヘッドフォンやイヤフォンを総動員して、スマホにつないで比較してみたのですが・・・ことワルターの録音に関しては、完全にテクニクスが首位と判断するしかありませんでした。密閉型、開放型を含む有線ヘッドフォンが負けてしまうのだかたしかたがない。

私が持つ最も高価な機種は、すでにエントリーで紹介した、7万円ほどのAlessandro Proに過ぎませんが、この機種独特の華麗で粒立ちがよく、開放的な音色とは単純に比較できないものの、いい勝負だと思いました。音の抑揚と聴感上のダイナミックレンジの幅では、今回のテクニクスのTWSの方が新鮮なくらいでした。

ソニーのWF-1000XM4には、この音の広がりと各声部の浮きあがりは残念ながらないと思います。

私が持つTWSで、これまで一番「音楽的」と判断していたのは、Harman Kardon FLY TWS です。AACコーデックにとどまりますが、音のバランスもよく、深々とした味わいがあると思います。

今回のテクニクスの機種は、Harman Kardonのような音色の深みには及ばないと思いますが、音のダイナミックレンジ感と抑揚という点ではテクニクスが勝る気がしました。

もっとも、私が超ハイクオリティ音源と判断している相川七瀬に関しては、なぜか、LDACのテクニクスは意外と迫力がなく、ソニーのほうが、低域の豊かさは感じられるようには思います。

ちなみに私はハイレゾ音源としては、シューマンの「楽園とペリ」と「うっせぇわ」、「うまぴょい伝説」以外は無料のテスト音源しか持っていないのですが、テクニクスの機種は、これらも見事に表現できていたと思います。

こうしたわけで、「今日現在」、私が安物を含めて10個ほど持っているTWSの頂点は今回のテクニクスです。

実は日付代わって今日のうちに、あのVictor HA-FW1000Tがやっと届きます。現在ピュアオーディオではウッドコーンの2Kの高くはないものを実際に使用して、気に入っている私にとって、この機種はたいへん期待しているので、首位は容易に入れ替わるかもしれませんが。

経験的に、ウッドコーンの場合、エージングによりかなり音が変わっていくのを体験しているので、レポートまでには数日かかるかもしれません。

・・・以上、たいへんな長文になりました。

ここまで読んでくださった皆様には感謝申し上げます。

サイバーリンクパソコン工房

2021年11月10日 (水)

アシダ音響ST-90-05 レビュー

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私は16hzから20khzの純音の20段階以上の音源を自作しており、それを使ってまずは音を聴きますが、どの段階も余計の付帯音がつかず、素性は非常にいいヘッドフォンとまずは判断しました。

その上で、急速エージングに効果満点のXlo Reference Recordings Test & Burn in CDをガンガン書けまくり、更には、25年前とはとても思えない超ハイクオリティ(実際ロスレス化してもビットレートが1186kpsという、私の所蔵CDの最高値を持つ)の相川七瀬の"Rock or Die"をかけまくって一日かけてはじめて音の判断をするというのが、新製品を買った時の「儀式」です。

このアシダのヘッドフォン、最初に音楽を聴いた時は、上記の周波数別の純音のクオリティにもかかわらず、聴感上は狭い地域で、まるでビニールでくるんだような音しかせず、倍音成分や間接音成分皆無というとんでもない音しかせず、これはとんでもないハズレを引いたかなと感じていました。ゼンハイザーのHD599なんて何もエージングしない段階でも惚れ惚れするような音がしましたから。

まる1日たって、アシダの機種はやっとかなりこなれてきたようで、当初の異様に閉塞感のある音から開放され、いい意味でのモニター的響きになってきたと思います。

デザイン的には何とも地味ですが、コンパクトで、装着感も非常によく、外にも持ち歩けるという意味では、かなり便利な機種だと思います。
ただ、私の好みからすれば、音の「芸術性」というのがほとんどない(ゼンハイザーの正反対。私は414以来のゼンハイザー信者ではありますが)。

「日本の」業務用ヘッドフォンという印象はぬぐえません。

でも、「ビニールっぽい」倍音成分のほとばしりに乏しい音とは感じますが、非常にバランスのいい音とは思います。私はこの価格帯の製品にはまず手を出さないのですが、同価格帯のヘッドフォンの中では上質と感じる人は結構多いと思います。


サイバーリンクパソコン工房

 

2021年11月 7日 (日)

ついにハイレゾ専用機導入!! Surfans F20 レポート 【この商品は返品しました】

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※末尾まで読んで下さい。この商品を結局は返品した理由を書いています。

携帯ハイレゾ専用機が欲しいという思いは早くからあったが、高値の花と思っていた。

ソニーのNW-A105への憧れは深かった。ネットにも接続でき、YouTubeなども高音質にアップサンプリングして聴ける。androidOSであり、通話できず、写真や動画を撮れず、文書等の作成ができないという点を除けば、スマホの機能に肉薄している。

音も、店頭で聴く限りは素晴らしい。天井知らずの超広域。ドラムスのハイハットの残響が美しい。異次元の音である。


ところが、この機種の評価は、Amazonではかなり悪かった。操作性の悪さ、電池の消耗の早さ、PCとの連携ソフトの出来の悪さ。散々である。

そして、時代はandroidスマホがBluetoothのLDACコーデックに対応、専用機はついに2019年を最後に新製品の登場がなくなった

私のスマホもLDAC対応のものとなり、イヤフォン・ヘッドフォンもLDAC、あるいはaptX HD ないしaptX LL対応のものを複数持つようになり、スマホでハイレゾを聴けるようになった。

ハイレゾ音源は値段が高いので、「うっせぇわ」と「ウマびょい伝説」と無料のテスト音源しかまだ所有していないのだが、実際これらの装置で聴いてみても何か釈然としないのである。

NW-A105の音にまるで届かない。

あの天井知らずの透明で冴えた音の世界ではない。

私のスマホはXperiaではないから、そのせいもあるのかもとは思ったが、やはり専用機は次元が違うのではないかと思うに至った。

それで、ソニー以外のハイレゾ専用機(正確には、mp3を含むたいていの音楽ファイルに対応する)はないかとAmazonで探していて見つかったのが今回紹介するSurfans F20である。

レビューの評価も結構いいい。そして実売が1万円と安い。デザインも、アルミダイキャストのかっこのいい、堅牢そうなものだ。

決めた。


実際に届いてみると、解説書の日本語の部分、機械翻訳調なのはご愛嬌としても、あまりにも素っ気なくてわからないことが多い。

手探りで設定していくしかなかったが、iPod Classicを思い出させるダイヤル式中心の操作は、試行錯誤を何回かしていけば活路は開ける程度のものである。

まず問題となったのは、音楽ファイルのPCからの転送をどうするかということだ。

付属のUSBケーブルを使ってのPCとの接続はあっさりできた。

あとは、エクスプローラーを開いてiTunes等のフォルダから音楽ファイルをコピーすればいいのだが、それでは手間がかかる。

ソニーのウォークマン用転送ソフトは流用できないようだった。

そこでフリーソフトを探したが、ファイル一つ一つをエクスプローラー的に表示してドラック&ドロップできるようなソフトはやすやすとは見つからなかった。PC全体のファイルをドカンと移動させるのにふさわしいようなのが多かった。

そうした中でやっと見つけたのが、TeraCopyというフリーソフトである(窓の杜へのリンク)。

このソフトは、エクスプローラーの機能が取り込まれている。いつ、どのファイルが転送され、選択したフォルダやファイルが現在どこまでコピー進捗しているかがひと目でわかる。まさにこういうソフトを探していたのだ。


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最初から36GBのSDカードは付属していた(512GBのでも認識するという)ので、相当な数のファイルを収容できる。

私は浜崎あゆみと相川七瀬の全コレクションとクラシックを少し(すべてmp4)、そしてハイレゾの「うまぴょい伝説」「うっせぇわ」をとりあえず送り込んだが、楽々であった。

さて、音を聴いてみたが、まさにソニーの機種を店頭で聴いた時そのものであった。スマホとは次元が違いすぎる。

ハイレゾでないファイルでも、非常に充実した、聴いたことがない響きがする。

アナログ結線でもいい音である。先日購入したばかりのゼンハイザーHD599は、別にハイレゾ対応を謳ってはいないが、柔らかい美しさが持ち味と思っていたこの機種が、見違える(聴き違える)ほどに鮮烈なヘッドフォンに化けてしまった。

たくさん持っているBluetoohヘッドフォン・イヤフォンも同様に効果が出たが、現段階で言わねばならないのは、いくつかの機種を認識してくれないことである。SONYBOSEのフラックシップ機である。

更に、Ankerの機種の音量が小さい。

実は「増幅設定」というところに強弱の切り替えがあり、デフォルトでは「弱」だったのを「強」に切り替えたのだが、それでもあと一歩欲しい。

これは、私のスマホでは全く観られなかった音量差である。

それは、この機種がすでに少し前の製品となったゆえの、Bluetoothの相性の問題があるのではないかと思う。

この点で星ひとつぶんの減点、★★★★としたい。不幸にして相性の悪いBluetoothヘッドフォン・イヤフォンしか持っていなかった人は悲惨だからである。

本機側のファームウエアのアップデートは期待できないだろうから。

もとより、有線ヘッドフォン・イヤフォンなら、全くそうした心配はないわけだが。

いずれにしても、本機は、ハイレゾ専用機の興亡の間に生まれた、あだ花のような存在かもしれない。

******

【重要な追伸】:

この商品、室内はともかく、室外ではBluetoothイヤホンとの接続切れまくりで、とても実用に耐えないことがわかりました。すでに述べたように、そもそも認識しないイヤホンが多すぎます。

そこで返品して、もっと高級な機種に買い換えることにしました。

サイバーリンクパソコン工房

2021年11月 6日 (土)

骨伝導ヘッドフォン OpenMove AfterShokz レビュー

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骨伝導ヘッドフォン は、聴覚障害の人が音楽を聴くためのツールでもあります。かの ベートーヴェン も、ピアノに棒をくっつけて、歯で棒を噛み、音を聴き取ろうと試みていた時期があります。

骨伝導ヘッドフォンは、その草創期に試聴して以来。

その時は、音質うんぬん以前の問題として、ちょっとあごを動かすだけで、音場が激変するのに辟易した。

この製品の場合にはまはやそんなことは全くなかった。

音質は、想像したいたよりずっとバランスがいい。意外と間接音・残響成分が聴き取れるものだと思った。

デサインが、非常に洗練されていると思う。

ただ、音漏れはもう盛大である。

耳が完全にオープンであることのメリットを享受するための製品だと思う。

最初は低音がモソモソ頬骨に伝わるのがこそばやゆかったが、すぐに慣れた。

その性質上、音量自体はそんなに出るものではないことは承知しておいて欲しい。


サイバーリンクパソコン工房

ゼンハイザー HD 599 レビュー

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私は若い頃はゼンハイザー414の音を非常に愛していた。ゼンハイザー信者のつもりである。
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このヘッドフォンにも、洗練され切った形でその系譜は受け継がれている。

周波数特性的にみれば、幅が広いかまぼこ型。中域はいたってフラットであり、どこかにピーク成分があるわけではないのが非常にすばらしい。

何ともはや上品な、つややかなサウンドであり、この点では予想をはるかに超えていた。androidにつないでも、実に見事な音を出す。

ロックなどの激しいサウンドも、ゼンハイザー美学の枠に取り込まれてしまうが、予想外にイケる。

なお、これは購入1日の時点での感想であり、エイジングが進めばもっと元気のいい、ハイ・スピード感が出てくる可能性があると思う。

写真ではわかりにくいかもしれないが、オープン型である。


サイバーリンクパソコン工房

 

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トロントだより

  • 050601_0957
     The Focusing Instituteの第17回国際大会(2005/5/25-31)の開かれた、カナダ、トロントの北の郊外(といっても100キロはなれてます)、Simcoe湖畔のBarrieという街に隣接するKempenfelt Conference Centreと、帰りに立ち寄ったトロント市内の様子を撮影したものです。

神有月の出雲路2006

  • 20061122150014_1
     11月の勤労感謝の日の連休に、日本フォーカシング協会の「フォーカサーの集い」のために島根県の松江に旅した時の旅行記です。https://focusing.jp/  
    ご存じの方は多いでしょうが、出雲の国には日本全国の神様が11月に全員集合することになってまして、「神無月」と呼ばれるわけですが、島根でだけは、「神有月」ということになります。(後日記:「神無月」は10月でしたよね(^^;A ........旧暦なら11/23前後は10月でせう....ということでお許しを.....)  
    ちょうど紅葉の時期と見事に重なり、車窓も徒歩もひたすら紅葉の山づくしでした。このページの写真は、島根の足立美術館の紅葉の最盛期です。

淡路島縦断の旅

  • 050708_2036
     「フォーカシング国際会議」が、2009年5月12日(火)から5月16日(土)にかけて、5日間、日本で開催されます。
     このフォトアルバムは、その開催候補地の淡路島を、公式に「お忍び視察」した時の旅行記(だったの)です(^^)。
     フォーカシングの関係者の紹介で、会場予定地の淡路島Westinという外資系の超豪華ホテルに格安で泊まる機会が与えられました。しかし根が鉄ちゃんの私は、徳島側から北淡に向かうという、事情をご存知の方なら自家用車なしには絶対やらない過酷なルートをわざわざ選択したのであります。
     大地震でできた野島断層(天然記念物になっています)の震災記念公園(係りの人に敢えてお尋ねしたら、ここは写真撮影自由です)にも謹んで訪問させていただきました。
     震災記念公園からタクシーでわずか10分のところにある「淡路夢舞台」に、県立国際会議場と一体になった施設として、とても日本とは思えない、超ゴージャスな淡路島Westinはあります。

水戸漫遊記

  • 050723_1544
     友人と会うために水戸市を訪問しましたが、例によって鉄ちゃんの私は「スーパーひたち」と「フレッシュひたち」に乗れることそのものを楽しみにしてしまいました(^^;)。
     仕事中の友人と落ち合うまでに時間があったので、水戸市民の憩いの場所、周囲3キロの千破湖(せんばこ)を半周し、黄門様の銅像を仰ぎ見て見て偕楽園、常盤神社に向かい、最後の徳川将軍となる慶喜に至る水戸徳川家の歴史、そして水戸天狗党の反乱に至る歴史を展示した博物館も拝見しました。
     最後は、水戸駅前の「助さん、格さん付」の黄門様です。
     実は御印籠も買ってしまいました。

北海道への旅2005

  • 051012_1214
     日本フォーカシング協会の年に一度の「集い」のために小樽に向かい、戻ってくる過程で、他の参加者が想像だに及ばないルートで旅した時の写真のみです。かなり私の鉄ちゃん根性むき出しです。  表紙写真は、私が気に入った、弘前での夕暮れの岩木山にしました。