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季節

2021年11月20日 (土)

紅白歌合戦に、「ウマ娘」と「うっせぇわ」が出場しないことについて

今年の紅白に、ウマ娘が出るかどうかは博打めいたところがあったかと思いますが、まさかAdoを選ばないというのはいったいどういうことなのか状態ですね。

品が無いとか反体制ととられたのか?

・・・まあ、一部の良心的な社会派番組を除いては非常におかしなことになってきているNHKならありそうなこととはいえますが。

ウマ娘って、もともとコアなオタク層は見向きもしてないんだけど、マスコミやジャーナリズムは、何もわかってないなと思います。ウマ娘をやっている主要な層は、普段アニメを見ない普通のサラリーマンのおっさんで、通勤の行き帰りに電車の中でやっている。あとは子どもたちですね。だからあのラインのキャラデザがふさわしいわけで。

あと、もともとトレーナーの性別が選べるシステムだし、ツィッター上の絵師はほとんど女性、更にはこのゲームを実況するVtuberは女性が多いときている。そもそも今の競馬ブームがどれだけ女性のおウマさん好きにささえられているか。

うまぴょい伝説を歌う声優たちは半端なアイドルグループより超絶技巧だし、曲自体半端な独創性ではない。

いずれにしても、Adoとウマ娘を出さないことで今年の紅白は、瞬間最大視聴率の目玉を失い、いよいよ視聴率過去最低、このままではオワコンもいいところでしょう。
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2021年9月 1日 (水)

61歳の誕生日になって何を書くか迷ったのだが・・・・

ブログを再開したのが今年(2021年)の3月26日だから、まだ5ヶ月ぐらいであるが、ほぼ毎日更新できてきた。

カウンセラーのブログにしては心理関係が最近は少ない。

私のカウンセリング論は、「若きカウンセラーに向けて」カテゴリーですでにかなり言い尽くしていて、繰り返しても意味がないと思っている。

新たに専門書を読んでレビューすればいいのだろうが、私の収入からすれば、心理や精神医学の専門書はともかく高いのが多いのでなかなか手が出せない。

そこで、ともかくできるだけ毎日映像作品を観るという課題を自分に課してきて、そのエントリーを書いた直後にはアクセスがそこそこ増える。でもそのことによって常連さんが増えるというわけでもない。

そもそも、エントリーの再開のきっかけは、ゲーム「ウマ娘」のおかげなのだが、ウマ娘関係のエントリーを載せるとアクセス数が落ちるという悪循環をかかえている。

先日書いた「攻略法」のエントリーなんて、シンプルで、役に立つという自負はありますが・・・

もうひとつの柱は、オーディオサイトであるということ。昔はともかく、現在は決して高いものには手を出さないが、高級品を使っている人も忘れがちな基礎の基礎についていろいろコツを書いているという自負はあります。

お金をほとんどかけないで、あなたのパソコンシステムの音を劇的に変える方法満載のつもりですから、お気軽に読んでください。

今日のエントリーは何の動画で締めようかと思いましたが、夏も終わりましたことですし(まだ暑いですが)、追憶として、すでにエントリーでレビューを書き、高評価しましたが、シャフト制作の「打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?」のテーマソング、DAOKO × 米津玄師の『打上花火』がなかなかの名曲だと思いますので、再度、アニメの名場面を連ねた動画を埋め込みたいと思います。

これからも、「カウンセラーchitoseの雑記帳」、どうかいっそうご贔屓のほどを。

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2021年8月12日 (木)

人生の黄昏を感じる時の名曲選

どうもこれから数日、秋雨前線による豪雨が続きそうですが、こうした中でも、通勤等せざるを得ない方、また、災害危険地域にお住まいの皆様、どうかお気をつけください。

私はネット中心の自宅警備員的仕事をしておりますので、外出をほとんど控えることができるのですが、まだ60歳の私も、お盆休みに入ろうとしているのに、何か気持ちが沈んで、黄昏れてしまっております。

実は久々に再会できそうな人との約束も延期せざるを得なくなったので。

こういう時にふさわしいと思える名曲のひとつが、直前のエントリーで紹介した、マーラーの交響曲第9番なのですが、更にいくつか、思いつくままに並べようと思います。

いわゆる「癒やし」の曲を選ぶのとは違う、ひとひねりを加えたつもりです。

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●まずはマーラーつながりで、すでに私が溺愛していると書いた、交響曲第6番「悲劇的」の第3楽章。

私が自分の葬儀の時に流して欲しい曲でもあります。

バーンスタイン指揮、ウイーン・フィル。

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●グリーグ、「ペール・ギュント」より、「ソルヴェイグの子守唄」。

組曲にも入っている「ソルヴェイクの歌」と混同される方もあるようですが、それとは別の曲。イプセンの戯曲では、ラストの、主人公ペールギュントが、かつては一目惚れして見捨てた、ソルヴェイグに抱かれて死ぬシーンで使われます。

歌唱:セシルシェルボ ヘルベルト・プロムシュテット指揮 サンフランシスコ交響楽団

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●ベートーヴェン、ピアノソナタ第32番 第2楽章。

ベートーヴェンの最後のソナタは、全2楽章ですから、このまま幕を閉じます。変奏曲形式です。

演奏:ソロモン・カットナー

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●ベートーヴェン 弦楽四重奏曲第13番 第5楽章 カヴァティーナ

上記のピアノソナタより更に晩年の作品です。

演奏:コダーイ弦楽四重奏団

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●シューベルト 即興曲集 作品90 より 第3曲 アンダンテ

この曲はちょっと「癒やし系」に近いかもしれないけど。

寂しげな曲だと思います。

演奏:ウラディミール・ホロヴィッツ

 ↓ ではサムネイル表示されていませんが、クリックすれば再生できます。

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●シューベルト 歌曲集「美しき水車小屋の娘」より、「小川の子守唄」

歌唱:明珍宏和

これは主人公が河に身を投げた後の曲ですね。

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●ワーグナー 楽劇「ニーベルンゲンの指輪」 第3夜「神々の黄昏」より、ジークフリートの葬送行進曲

文字通り、「黄昏」の曲ですが、私は派手派手しい演奏は苦手ですね。

クナッパーツブッシュ/ウイーン・フィル

*****

●ブラームス 6つのピアノ曲 より 間奏曲

ブラームスの晩年のゆっくりとしたピアノ曲は、文字通り皆、黄昏きっていますが、この曲を選んでおきます。

私の好きな、ラドゥ・ルプーの演奏で。

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●フォーレ 組曲「ペレアスとメリザンド」

これは4曲全曲で行きましょう。

シャルル・ミュンシュ/フィルハーモニア管弦楽団

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●マスカーニ 歌劇 「カヴァレア・ルスティカーナ」間奏曲

この曲はロマンティックな曲ととらえられがちですが、歌劇の結末を知っていれば、悲しげな曲に思えます。

カラヤン/ベルリン・フィル

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●バーバー 弦楽のためのアダージョ

おなじみの曲でしょうが、本来の小編成の演奏が好きです。

イ・ムジチの演奏ですが、私も持っています。

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●ロシア民謡 道

これは本ブログでは2度めの紹介になりますが、ロシア民謡(というより「近代歌曲」というべきか?)の中では、一番好きな曲です。

ホントは、ピアノ・ソロの伴奏がいいんだけど。

歌唱:ディミトリー・ホロストフスキー

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思いついたら、追加したいと思います。


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2021年8月10日 (火)

【ウマ娘】:水着スペシャルウィーク、URAファイナルズへの挑戦

これで、第3厩舎(PC版)に、夏季限定、水着マルゼンスキーと水着スペシャルウイークがでギリギリそろいました

早速レースに出て、URAファイナルズにいきなり行き着きましたが、どこまでやれるでしょうか。

スペちゃん、寒い中での水着のレース、寒いでしょうに。

スペちゃんは、芝、中・長距離の「差し」ウマです。

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河童のクゥと夏休み

映像作品ほぼ毎日レビューをはじめてちょうど一ヶ月、確か23作目になるのだが、気がついてみると、夏休みが主要な舞台となった作品が結構多い。

これは、たいてい児童・生徒が登場人物なので、自由な冒険的時間が持てるのが夏休みであるということ、映画公開が、親子共に観れる夏休みのことが多いからだと思う。

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原恵一監督作品と言えば、私にとっては、「クレヨンしんちゃん」の「嵐を呼ぶ モーレツ!オトナ帝国の逆襲」と「嵐を呼ぶ アッパレ!戦国大合戦」が思い浮かぶ。

両方とも秀作だが、私は後者の方を、当時一緒だった我が子と一緒に封切り時に映画館で観ている。私は「オトナ帝国」より「戦国大合戦」の方が好きである。

「河童のクゥと夏休み」の存在は、恐らく封切りからそんなに立たない時点から知っていたが、やっと観る時がめぐってきたという印象である。

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河童の親子連れがいる。父親は、賄賂を受け取って沼の干拓を進めようとする代官に「俺達のすみかを奪わないでくれ」と直訴するが、刀で腕を切り落とされた後、殺されてしまう。

残された子供河童は、突如起きた地震で割れめに呑み込まれてしまう。

時は経って現代。

小学生、上原康一は、川辺で躓いた石を掘り起こすが、2つに割った石の中からは、化石のようなものが見つかる。

家に持ち帰って水をかけて洗っていると、動き出し、河童の子供であることがわかる。

康一は「クゥ」と名前をつける。

・・・こうした物語の場合、このような存在は家族には隠されるのが常道だが、この物語の場合には、かなりあっさりと家族に共有される。

しかし父親は、「河童がいることは秘密にしよう」と提案。

この家には、「オッサン」と名付けられた飼い犬がいるが、オッサンはクゥととテレパシーで会話できる。

ところが、秘密にしていたはずなのに、幼稚園児の妹が吹聴してまわったために、どんどん話題となって行き、それはネットの世界にまで広がる。

康一はクゥをリュックの中に隠し、河童のいそうな遠野の里まで二人で旅をする。

しかし、泊まった宿で、座敷童に「ここ100年ぐらい河童は観たことがない」と諭される。

東京に戻ってみると、クゥの存在を知った記者の待ち伏せを受けるが、クゥは衝撃波でカメラのレンズを吹き飛ばしてしまう。

クゥがいることは更にマスコミに幅広く知られ、康一の家は絶えず取り囲まれ、孤立状態になる。

康一たちとクゥは、その圧力に徐々に屈していくが、テレビ局で偶然、クゥの父の切り落とされた腕と出会うことになる。

それを見たクゥは・・・・

・・・・というあたりでネタバレ終わり。

******

クゥとオジサンの交流がなかなかしんみりします。

康一のクラスメート、いじめられている菊池紗代子との交流がサイドストーリーになっています。

クゥと康一の別れが、観客にはとても事前には想像できない形になっていて、切ないものがあります。

******

木暮正夫原作の児童文学を、原恵一が20年間アニメ化したいと切望した作品とか。2時間半近い上映時間だが、その長さを感じさせない。

親子一緒に楽しめる名作だと思う。

この夏休み中に是非。

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2021年8月 6日 (金)

3つのif、4つの世界。-「打ち上げ花火、下から見るか? 横から見るか?」-【ネタばれあり】

この劇場アニメは、Netflixサイトを訪問すると表示される、私が過去に視聴した作品から、その傾向をAIが予測し、推薦してくるというシステムに乗っかって、観ることにした。

事前情報として少しだけ調べたら、岩井俊二監督・脚本のTVシリーズドラマを、総監督新房昭之、シャフト制作でアニメ化したものと知り、期待を持った。

新房昭之/シャフト制作といえば、私にとっては「まどか☆マギカ」であり、次いで「化物語」シリーズである。その独特の映像演出だけでも惚れ込んでいた。

原作の小学生を、中学生に設定替えしたとのことだが、結果的に、私の期待をかなり上回る作品だったと思う。

******

海に面した地方都市を舞台とした、夏の一日の物語である。

及川なずなは、朝、海辺で、謎の輝きを持つ小さな玉を拾う。

なづなは、母親が再婚し、街を離れなばならない日が近づいている。

そのなずなのことを気にする、数名の男のクラスメートがいる。

その中のひとり、釣具屋の息子、島田典道が物語の主人公である。

その典道と特に親しい悪友が、安曇祐介だが、なずなにコクりたい、でも嫌われたらおしまいだと典道に告白する。

典道と祐介は、その日のプール掃除当番だったが、どういうわけかプールサイドになずなが水着姿で横たわっていた。

そして、ふたりに「一緒に泳ごう。勝った方の言うことを、私はなんでもきいてあげる」という賭けをもちかける。

典道は、ターンの際に足を引っ掛けてくじいてしまい、祐介に負ける。

祐介は、なずなとふたりきりになって「今日の夏祭りに一緒に行こう」と誘われる。

そのあと、典道と祐介を含む数名のグループは、花火の話で盛り上がっている。

打ち上げ花火を横から見たら、丸く見えるか平らに見えるかという論争である。

その論争を解決するため、花火をちょうど横から観れる、岬の灯台まで皆で一緒に行って確かめようということになる。祐介もその話に乗ってしまう。

結果的に、祐介は男友達との関係を選び、好きな筈のなずなとの約束を反故にすることをなんとなく選ぶこととなる。

その日の夕方、典道は、浴衣姿でボストンバックを抱えて家から逃走しつつあるなずなと鉢合わせる。

しかし、なずなのボストンバックの中身はぶちまけられ、中からなずなの拾った玉も転び出る。

すぐになずなの母と新しい父になる人が追ってきて、なずなを取り押さえ、引きずって帰ろうとする。

なずなは、「典道くん、助けて」という叫び声を上げるが、見送ることしかできない。

ちょうどそこに現れた男友達グループの中の祐介に、典道は殴りかかり、それを止められると、典道はむしゃくしゃして、掲示板の花火大会のポスターめがけて玉を投げつける。

するとその玉がポスターにぶつかる直前に、怪しい光を放ち、典道は突如「過去」らしき世界へ連れ戻される。

ここからの話の展開は、ネタバレになりすぎるので、詳しい解説は控えたいが、一言で言えば"if"の世界が開かれるのだ。典道はもう一度過去からやり直すこととなる。

ここから、物語は"if"のそのまた"if"へと展開していく。花火を横から観た姿も変化する。典道はそれを観る度に「この世界は何か違う」と思う。

興味深いのは、典道が世界を巻き戻すたびごとに、なずなの家庭の真の状況や、なずなの気もちがあぶり出されることである。

それは、典道の願望充足的妄想というにはあまりに具体的過ぎて、より真実に迫っていく過程であるように思われる。

典道は、世界を巻き戻す度に、自分に正直な決断をするようになる。それによってある意味で世界はどんどん荒唐無稽になって行くのだが、なづなと典道の相互理解は深まっていく。

しかし、それは、結局、なずなは街を去っていくという現実の中での、一夜限りの出来事である。

恐らく、すべてを知るものは典道だけなのだが、その心境は描かれないまま、物語は潔く幕を閉じる。

*******

新房/シャフトらしい、実に印象的な映像表現だと思う。

不思議な立体感。光と影のコントラスト。

おなじみの、どアップで斜めに振り返る登場人物の仕草。

前半の日常描写は、実写映画としてもそのまま通用しそうな丁寧な積み上げ。それと幻想的な展開との対比。

なずなのキャラクターは、「化物語」の戦場ヶ原ひたぎを思い起こさせる、ミステリアスでツンデレ傾向がある。中学生としては大人びているが、その旨物語中でも説明がある。

重層的な物語が、何のことわりもなく展開するので、そういう作風に馴染めない人には難解だったりするかもしれないが、パラレルワールドものに、かなり多くの人は触れたことがあるはずである。

私は、面白い作風の、秀作だと思います。

音楽も、なかなかいいですよ。

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2021年7月30日 (金)

【ウマ娘】:夏季限定マルゼンスキー

育成ウマ娘で引き当ててしまいました。

夏が終わったらどうなるのであろう?

水着のまま? 

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更におまけ。 夏季限定イベント、「ウマ娘 夏物語」第1話。

2021年7月24日 (土)

「ペンギン・ハイウェイ」 って、単なるジュヴナイルではない。【ネタバレ注意】

すでに前のエントリーでも書いたが、この劇場版アニメ、「未来のミライ」のレンタルブルーレイの冒頭の、おまけのレンタル開始予告編にたまたま収録されていて、何かしらんがペンギンがうようよ湧いて出る映像にインパクトがあったので、このペンギンの謎を、クラスメートや年上のおねーさんと読み解く、ぐらいのストーリーの、子供向けエンターティメントかと思っていた。

一応、いつか観てみる候補として、タイトルを紙にひかえておいた・・・ぐらいの作品であったに過ぎない。

昨日は、毎日1作レビューというノルマを自分に課してきて、そろそろこの札を切ってみるか・・・というくらいの軽い気持ちだった。

それがここまでいい意味で「裏切られる」とは思ってもいなかった。

******

確かに、この作品を、主人公と同じか少し年上ぐらいの小学校上学年層を観客として対象とした映画、としてとらえることも可能である。

良質のジュヴナイルアニメともとらえられる。

キャラクターデサインは、ジブリ的とも言えるし、緑の豊富な背景の作画の奥深さも、CG版トトロ的と言いたいいいたいところがある。

小学生の少年少女たちの描き方としてもすこぶるわかりやすく、奇をてらうところが全くない。

主人公と友人、クラスメートの少女、ガキ大将、見守る親たち、実に感情移入しやすい。

恐らく、この映画に抵抗を示すのは、18歳を超えてしまったあたりからではないのか。

「ペンギンの、おねーさんの正体は結局何だったんだ!! 納得いかない!!」

私は、この、どんどん不条理になって行く物語の謎をいちいち「解説」してくれないあたりにこそ、魅力を感じたのだが。

中途半端に頭で「理解」しようとはせず、説明できない部分は「何となく」流して受け入れれば、ラストのオチのしんみりした余韻にも浸れる・・・そういうタイプの作品なのではないか。

ある意味では、「計算づく」では作れない物語である。この点、先日レビューした「あした世界が終わるとしても」が、とことん計算されている物語構成のベースラインを守っているからもっと評価されていいというふうに思えるのとは対極である。

でも、勢いだけで生み出された、とっ散らかった、説明不足の作品だとは感じない。

むしろ、ありきたりなパターン化ができない、「創作の神様」が宿っている物語だと思う。

これは原作小説が相当クリエイティヴで、それを十分理解して消化し、映像化できるだけのアニメスタッフに恵まれているのであろうと直感した。

おかげで、原作の方も読んでみたくなって、Amazon Kindleであっさり検索できたので、ほんの3時間ぐらいで読破できた。

その後、原作の森見登美彦という作家についての情報を集める、という順序だったのだが、まさか、ただのジュヴナイル作家ではなく、直木賞候補に何回も選ばれる作家さんで、この原作自体が「日本SF大賞」受賞と知って唖然としました。

*******

もう少し物語について解説しましょう。

ある地方都市に、突如ペンギンが湧いて出るようになるという事件が起こる、という始まりなのは確かだ。

小学校4年生のアオヤマのいるクラスでもそのことが噂となる。探究心旺盛なアオヤマは、友人のウチダと共にこの謎の解明を始めるのだが、物語はそちらにストレートに進むわけではない。

このアオヤマは、まだ永久歯に生え変わる途中の段階にある。なのに歯磨きを怠っている。

おかげで、たびたび歯医者さんの厄介になるようだが、その歯科医院の歯科助手に、おねーさんがいるのだ(名前はこの作品の中で最後までわからない)。

アオヤマはそのおねーさんとチェスをする間柄なのだが、おねーさんのおっぱいのことが気になって仕方がない。つい目が行ってしまう。おねーさん(アオヤマのことを「おい、少年」としか呼ばない)もそのことに気づいてたしなめてくる。

アオヤマは、ガキ大将スズキからの「報復」を受け、自動販売機に縛り付けられていたのをきっかけに、なんとそのおねーさんが缶コーラを宙に投げると、ペンギンになってしまうのを目の当たりにする。

しかも、おねーさんは、そのことを、自分でもわけがわからんけど、自覚している。

こうして、ペンギンの謎はおねーさんの謎にもなる。

その一方、アオヤマのクラスでのチェス相手でもある同級生の女の子、ハヤモトもまた、不条理な謎の探求をしていた。

森の向こうに広がる草原に忽然と浮かぶ、巨大な水の玉の正体である。

ハヤモトは、アオヤマとウチダをこの水の玉の正体探求にも巻き込む。

結局、アオヤマは、おねーさんとペンギンの謎が、水の玉の謎とリンクしていることに気づいていく。

更にアオヤマは、おねーさんの弱さにも直面する。

これは、出没するようになった怪物、ジャバウォックの謎ともリンクしてくることにもなる。

ここからが物語の、怒涛のクライマックス展開ということになるのだが。

結局、ハヤモトが結論づけた、おねーさんの正体と運命は、おねーさん自身も思いもよらないものだった。

そして、おねーさんとの別れの時が来る。

******

アオヤマのセリフの中で、SF的な謎解きの理屈は語られているだけではなく、そのシーンより前の、アオヤマの父がしてみせたことの中にも、実は原作にすらない表現様式の、ハードSF的な示唆がある。これはアニメの中で直接せりふとしてブラックホール理論とかについてくどくどしく言わせると難解になることを、直感的に示唆するためのものだろう。

でも、SF的理解だけではすべてを説明できない謎が残る。

でも、「それでも残る謎と不条理」ということそのものがこの作品のテーマであるとも理解できまいか?

思春期にすら入らない少年にとっては、おねーさんは性欲の対象としてはっきり意識されているわけではない。

恋愛感情的対象ですならない。

お母さんのおっぱいは気にならないのに、おねーさんのおっぱいは気になる。

それはひとつの不条理な謎である。

おねーさんがペンギンを出せるということも、少年からみたおねーさん世代の女性に漠然と感じる様々な謎の象徴的表現であろう。

このメタファーは極めて多義的で、人によって、いかようにも解釈の可能性がある、ある意味で正答というものはない。それでいいのではないか。

でも、その不条理は、決して解消されないまま、少年としての日々は終わる。

まあ、これは少年の成長ドラマ、ジュヴナイルの枠組みでの理解であるが。

*****

ただ、ネタバレかもしれないが、すでに触れたように、おねーさん自身が、自分が「そのような」運命が待っている存在であるとは全然思ってはなかった、つまり自分の正体に気づいていなかったという点が興味深い。

この点では、このおねーさんは、決して「銀河鉄道999」の、星野鉄郎に対する使命を自覚したメーテルではないのである。

少年の立場ではなく、「おねーさんの立場にたって」この物語を読み解けば、結局最後に、おねーさんのアイデンディディが根底から覆されることとなる。

ここからおねーさん自体が、実は、世界の創造主が遣わした傀儡的存在、あるいは2001年的な意味での異星人の遣わした存在、などという飛躍した解釈の余地も残すであろう。

*****

原作を読んでみたが、若干枝葉を整理し、細かいエピソードの順序を入れ替えるなどのことはしているが、アニメ化が、想像以上に原作リスペクトしているもので、ひょっとしたらアニメ化にあたっての暴走かと思われていたクライマックスも、実はほぼ原作通りの筋書きであったことにはちょっと驚いた。

もとより、それは単なる原作のトレースではなく、小説を映像作品化する上で必要な想像力に十分恵まれたものであると思う。

原作だけでは、アニメ版の生活感あふれる地方都市とか、森の神秘も感じさせる緻密な背景美術、生き生きとした小学生らしさというものは想像できない次元であるとは思う。

日本アカデミー賞優秀アニメーション作品賞受賞というのも頷ける。

ただ、原作の、死についてのアオヤマのウチダへの執拗な問いかけは、アニメの物語の流れに乗らないこともあろうが、原作からアニメになるにあたって汲み取られなかった、結構重要な部分かと思う。

*******

このようにとらえたところで、はじめて原作の森見登美彦氏について調べ、ジュヴナイル作家ところか直木賞候補作家で、しかもこれまでは大学生を主人公とした作品が多く、そうした作品のアニメ化(「四畳半神話大系」TVシリーズとか非常に評価が高いとのこと)、「夜は短し愛せよ乙女」の際には、全く異質な、シュールで青年誌的演出で描かれいるらしいと知って(Youtubeで確認した)、かなり衝撃を受けた。

こりゃ、一筋縄ではいかない作家さんのようである。

まさに、たまたまジュヴナイル的にも「受け取れる」作品を書いた、ということに過ぎないようなのである。

もう少し、森見登美彦氏原作の、他の映像作品も、観てみようかと思う。

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いずれにしても、「ペンギン・ハイウエイ」、「ひと夏の冒険譚」みたいな作品でもあるので、季節柄、Amazon Prime Video かNetflixでご覧になるのは非常にオススメである。

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2021年7月23日 (金)

次回は、ジュヴナイルSFの秀作、「ペンギン・ハイウェイ」

たまたま「未来のミライ」のレンタルブルーレイに予告編が収録されていたのをきっかけに観た劇場アニメだったが、これはジュヴナイルSFとして滅多にない秀作だと思う。

映像的想像力が凄い。絵解きせずに進む物語の展開もすばらしいと思う。子供も大人も楽しめる。

このくらいの域に到達していれば、劇場でみてもいいくらいの作品のように思う。

アニメ版について言えば、陳腐な言い方をすれば、ひと夏の年上の女性との関係の中で生じた、少年の成長物語といったところ。

これを森見登美彦氏の原作がどのように文字で表現していたかたいへん興味を持った。

幸いAmazon Kindleもあったので、そちらも読んでからレビューしたい。

 

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2021年7月11日 (日)

ウマ娘夏祭り

早くコロナが終息し、夏祭りをエンジョイできる状態が回復するといいですね。

ちょうどシーズンですのでご紹介。

まずは私の常勝ウマ娘、マルゼンスキーちゃん。

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ビワハヤヒデ。

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続いてハルウララ。

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サクラバクシンオー。

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サイボークキャラ、ミホノブルボンは夏祭りには行かず、ゲーセンで理屈ばかりこねています。

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最近登場したばかりの新キャラ、セイウンスカイは、土佐出身のマグロ釣りが得意。

マイペースでモチベーションに欠けるので、トレーナーとしては苦労しています。

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次はおまけ。

今日までの期間限定イベントとして、ファンタジー世界で勇者として活躍する、「幻想世界ウマネスト」というストーリーがありました。

ヒシアマゾンとグラズワンダー。

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もっと多くのキャラ、見せたいのですが、今日はこれくらいで。

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トロントだより

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     The Focusing Instituteの第17回国際大会(2005/5/25-31)の開かれた、カナダ、トロントの北の郊外(といっても100キロはなれてます)、Simcoe湖畔のBarrieという街に隣接するKempenfelt Conference Centreと、帰りに立ち寄ったトロント市内の様子を撮影したものです。

神有月の出雲路2006

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     11月の勤労感謝の日の連休に、日本フォーカシング協会の「フォーカサーの集い」のために島根県の松江に旅した時の旅行記です。https://focusing.jp/  
    ご存じの方は多いでしょうが、出雲の国には日本全国の神様が11月に全員集合することになってまして、「神無月」と呼ばれるわけですが、島根でだけは、「神有月」ということになります。(後日記:「神無月」は10月でしたよね(^^;A ........旧暦なら11/23前後は10月でせう....ということでお許しを.....)  
    ちょうど紅葉の時期と見事に重なり、車窓も徒歩もひたすら紅葉の山づくしでした。このページの写真は、島根の足立美術館の紅葉の最盛期です。

淡路島縦断の旅

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     「フォーカシング国際会議」が、2009年5月12日(火)から5月16日(土)にかけて、5日間、日本で開催されます。
     このフォトアルバムは、その開催候補地の淡路島を、公式に「お忍び視察」した時の旅行記(だったの)です(^^)。
     フォーカシングの関係者の紹介で、会場予定地の淡路島Westinという外資系の超豪華ホテルに格安で泊まる機会が与えられました。しかし根が鉄ちゃんの私は、徳島側から北淡に向かうという、事情をご存知の方なら自家用車なしには絶対やらない過酷なルートをわざわざ選択したのであります。
     大地震でできた野島断層(天然記念物になっています)の震災記念公園(係りの人に敢えてお尋ねしたら、ここは写真撮影自由です)にも謹んで訪問させていただきました。
     震災記念公園からタクシーでわずか10分のところにある「淡路夢舞台」に、県立国際会議場と一体になった施設として、とても日本とは思えない、超ゴージャスな淡路島Westinはあります。

水戸漫遊記

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     友人と会うために水戸市を訪問しましたが、例によって鉄ちゃんの私は「スーパーひたち」と「フレッシュひたち」に乗れることそのものを楽しみにしてしまいました(^^;)。
     仕事中の友人と落ち合うまでに時間があったので、水戸市民の憩いの場所、周囲3キロの千破湖(せんばこ)を半周し、黄門様の銅像を仰ぎ見て見て偕楽園、常盤神社に向かい、最後の徳川将軍となる慶喜に至る水戸徳川家の歴史、そして水戸天狗党の反乱に至る歴史を展示した博物館も拝見しました。
     最後は、水戸駅前の「助さん、格さん付」の黄門様です。
     実は御印籠も買ってしまいました。

北海道への旅2005

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     日本フォーカシング協会の年に一度の「集い」のために小樽に向かい、戻ってくる過程で、他の参加者が想像だに及ばないルートで旅した時の写真のみです。かなり私の鉄ちゃん根性むき出しです。  表紙写真は、私が気に入った、弘前での夕暮れの岩木山にしました。