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2022年9月 8日 (木)

若きカウンセラーに向けて

自分に思い込みがあったと反省する人の弁は尊重したいが、人に対して思い込みが過ぎると批判することは慎みたい。

誰でも自分自身や他者や社会について、テキトーに思い込んでいるからこそ、自我の安定は保たれているのではないか。

それなら、「私はあなたとは違う見解なのですが」と伝えるべきだろう。

「認知の再構成化」というのは、正答があるわけではなく、実は果てしなく続くステップの積み重ねなのだろうと思う。

これは単なる 「価値相対主義」とは違う。価値相対主義というのは、相手のことが「わかって」もいないのに「わかった」フリをすることだ。

およそ、「他者」との交流はすべて「異文化交流」とみなすべきであり、相手のことを「全然わかっていない」という手探りのつもりでなされるべきである。

そういう意味では、カウンセラーを見抜くのは簡単である。

人間の心のことならなんでも「わかっている」かのような発言をするカウンセラーはすべて偽物であり、「わからない」「理解できない」という前提で、ひとりひとりと一歩一歩関係づくりをしていくのはホンモノだ。

こういう問題になると、#中島みゆき は本当に辛らつだ。


「包帯のような嘘を見破ることで 学者は世間を見たような気になる」

 

世情/中島みゆき (歌詞付き)https://youtu.be/tk4VnGWU-cY
@YouTube
より

 

 

誰が悪いのかを言い当てて 
どうすればいいかを書き立てて
評論家やカウンセラーが米を買う

 

時刻表 #中島みゆき ギター弾き語りcover https://youtu.be/4VEwH3TQPqo
@YouTube
より

 

 

君の心がわかるとたやすく言える男に
なぜ女はついていくのだろう
そして泣くのだろう

 

空と君のあいだに - #中島みゆき (フル) https://youtu.be/U2jEWTrExsg
@YouTube
より

 

 

「ここにいるよ」
でいいのだ。
「ポプラの枝になる」
でいいのだ。

ある意味で「呆然としながら」クライエントさんのそばに「たたずむ」ことしかできないことこそ、カウンセラーが「失ってはならない『初心』」である。

その意味では、経験不足の若いカウンセラーの方が「神のかたわらにいる」。神に愛されている。

「理論」や「技法」はすべて、「カウンセラーが」身を守るための「必要悪」としての「武装」である。

理論や技法も身につけた上で、それを杓子定規に行う段階を「卒業」する必要がある。

そうなって、はじめて、クライエントさんに寄り添えるようになり、カウンセリングの成果が幅広く出せるようになる。

およそ臨床的「概念」というのは、「その」概念を発案したレジェンドの臨床経験においてぴったりだった「象徴化」であるに過ぎない。

「その」レジェンドにとって、どういう患者と、どういう流れの面接過程でそれが発案されたのかを「追体験」する必要がある。

ただし、フロイトの「狼男」の症例について、本人へのインタビューで明らかになったように、レジェンド自身が、自分の事例を好都合に書き換えていることも少なくないことには留意すべきである。

これはすべての「事例研究」にいえることである。

そして「当事者研究」が意味をもつ理由でもある。

「臨床」とは、本来、患者のベッドのそばに「たたずみ」、せいぜい包帯を変えたり、水枕を変えたり、消化のいい食事を供することしかできなかった援助者の、圧倒的な「無力感」との戦いの中にこそ原点がある・・・ということぐらいは「まずは」教わるよね。

実は、ナイチンゲール の人口に膾炙した伝記は、彼女がクリミア戦争ではじめて傷口を清潔にする実践を行ったかのようになっているが、これはウソ。

ナイチンゲールは、野戦病院に送られてくるのが「遅すぎた」せいだとしか当初思っていなかった。後にそれが誤りだったと気づいた。

帰国して様々栄誉を受けた中でも彼女の罪悪感はおさまらず(統計的に証明される事実があった)、それをわずか100名程度に真相を書き送った。これについては、「ナイチンゲール 神話と真実」という本に詳しく書かれている。

私がブログでこの本を詳しく紹介しています。

●「ナイチンゲール 神話と真実」について

・・・というようなことを書いた本を出版しようという企画があったのだが、さまざまな事情で、とりやめとなったんだよね。

このあたりが、資格試験に合格した皆様への、私なりのエールかな。

私のブログに独立カテゴリー、「若きカウンセラーに向けて」があります。

当然、この時の原稿は私の手元にある。

これにその後のブログエントリーを追加して、商業出版の声がかかるきっかけとしての、「ウマ娘の精神分析」でもあるわけです。

恐らくこれまでの人生で超最悪の悪夢を見た。

それがユングのアニマの理論にパーフェクトなまでに一致した。

それに比べれば、現実世界のでの悪の住人なんて、姑息なところで小金を稼いでいるだけの、至極「善良な」人たちだ。

やくざですらそうかも。

私は、こういう夢を見せて下さった神に感謝します。

断固として女性への暴力とそれによる性被害には反対します。

しかしAV女優とその雇用者(アングラではない)には、その正当な存在意義を認めることにしました。

援助交際やパパ活をする女の子たちと同じ目線に立ってみせます。

セフレを持つ人たちの生き方も肯定します。

まあ、純粋だと思っていたのに「実は娼婦だった」女性に金をたくさんとられて、更にその女性から紹介された2人の金髪の女性と寝て、またもや多額の料金を請求され、それでも「結合」した状態のままでいたら高利貸しが現れて、困ったな・・・そんな夢。

私の中に、そういう連中のような所が少しはあっていいという解釈。

私は恩師の奥様の 村瀬嘉代子先生に認めてもらえることが夢ですが、夢を見て、先生が背負われた、負の側面と善の側面のすべてを背負った生き方の重さがやっと直観できる気がしました。

嘉代子先生は、決して私に直接お褒めの言葉を下さることはないでしょう。

でも、東京で、少しはひとり微笑まれるくらいの存在にはなってみせます。

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トロントだより

  • 050601_0957
     The Focusing Instituteの第17回国際大会(2005/5/25-31)の開かれた、カナダ、トロントの北の郊外(といっても100キロはなれてます)、Simcoe湖畔のBarrieという街に隣接するKempenfelt Conference Centreと、帰りに立ち寄ったトロント市内の様子を撮影したものです。

神有月の出雲路2006

  • 20061122150014_1
     11月の勤労感謝の日の連休に、日本フォーカシング協会の「フォーカサーの集い」のために島根県の松江に旅した時の旅行記です。https://focusing.jp/  
    ご存じの方は多いでしょうが、出雲の国には日本全国の神様が11月に全員集合することになってまして、「神無月」と呼ばれるわけですが、島根でだけは、「神有月」ということになります。(後日記:「神無月」は10月でしたよね(^^;A ........旧暦なら11/23前後は10月でせう....ということでお許しを.....)  
    ちょうど紅葉の時期と見事に重なり、車窓も徒歩もひたすら紅葉の山づくしでした。このページの写真は、島根の足立美術館の紅葉の最盛期です。

淡路島縦断の旅

  • 050708_2036
     「フォーカシング国際会議」が、2009年5月12日(火)から5月16日(土)にかけて、5日間、日本で開催されます。
     このフォトアルバムは、その開催候補地の淡路島を、公式に「お忍び視察」した時の旅行記(だったの)です(^^)。
     フォーカシングの関係者の紹介で、会場予定地の淡路島Westinという外資系の超豪華ホテルに格安で泊まる機会が与えられました。しかし根が鉄ちゃんの私は、徳島側から北淡に向かうという、事情をご存知の方なら自家用車なしには絶対やらない過酷なルートをわざわざ選択したのであります。
     大地震でできた野島断層(天然記念物になっています)の震災記念公園(係りの人に敢えてお尋ねしたら、ここは写真撮影自由です)にも謹んで訪問させていただきました。
     震災記念公園からタクシーでわずか10分のところにある「淡路夢舞台」に、県立国際会議場と一体になった施設として、とても日本とは思えない、超ゴージャスな淡路島Westinはあります。

水戸漫遊記

  • 050723_1544
     友人と会うために水戸市を訪問しましたが、例によって鉄ちゃんの私は「スーパーひたち」と「フレッシュひたち」に乗れることそのものを楽しみにしてしまいました(^^;)。
     仕事中の友人と落ち合うまでに時間があったので、水戸市民の憩いの場所、周囲3キロの千破湖(せんばこ)を半周し、黄門様の銅像を仰ぎ見て見て偕楽園、常盤神社に向かい、最後の徳川将軍となる慶喜に至る水戸徳川家の歴史、そして水戸天狗党の反乱に至る歴史を展示した博物館も拝見しました。
     最後は、水戸駅前の「助さん、格さん付」の黄門様です。
     実は御印籠も買ってしまいました。

北海道への旅2005

  • 051012_1214
     日本フォーカシング協会の年に一度の「集い」のために小樽に向かい、戻ってくる過程で、他の参加者が想像だに及ばないルートで旅した時の写真のみです。かなり私の鉄ちゃん根性むき出しです。  表紙写真は、私が気に入った、弘前での夕暮れの岩木山にしました。