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2021年10月 4日 (月)

複雑性PTSDの「典型例」の当事者に、今回の報道が、多大な苦痛とストレスを与えていることを、もし眞子さまが知ったとすれば、眞子さまはたいへんお悲しみになられるのではないか。

すでに、眞子さま の 「複雑性PTSD は「治った」そうで(おいおい、そんな簡単に治るのですか?)、これから世間の話題のトレントは、首班指名→衆議院選挙へと一気に流れて、この話題はかき消されてしまうだろう。そして、眞子さま結婚ご祝賀モードへ一直線というわけだ。

しかし、すでに何回も書いてきたように、眞子さまが仮にほんとうに複雑性PTSD であったと仮定しても、このことの公表が、子供時代から深刻な虐待を受けて死ぬほど苦しんできた(自殺未遂者は当たり前)、この疾患の「典型例」の 当事者 に、「病気はたいしたことはない」という偏見 を残し、症状の悪化すら引き起こしている可能性が高いことには何ら変わりはない。このことを否定できるという人はいつでも私に論戦を挑んで欲しい。

今回の報道が、当事者に多大な苦痛とストレスを与えていることを、もし 眞子さまが知ったとすれは、眞子さまはたいへんお悲しみになられるのではないか。

今回の報道が、「複雑系PTSD」のさらなる理解に貢献した、よかったよかった、とお感じの「当事者」 の方がおられたら、私にご一報ください。

私は医師ではありませんが、敢えて言えば、そうした方たちは、この診断名の「過剰診断」を受けていると思う。

これは「典型例」の当事者の方たちのことを思うと、あまりいい現象とは思わない。

この疾病に実は経験が浅い医師たちのこの診断の水で薄めた「濫用」は、百害あって一利なしだと思う。

「複雑性PTSD」の方々にも、多様なスペクトラムがあり、ICD11の診断基準を杓子定規に当てはめることも問題ではないかというご意見には、なるほどと思うところもある。

でもこの診断の「典型例」の 当事者 が、今回の報道で、多大な苦痛を感じ、今後偏見にさらされるであろうことには何ら変わりがない。

眞子さまの 複雑性PTSD の公表が、皇室のメンタルヘルスについての理解を深めるいい機会となった、などと楽天的に言い出す精神科医や カウンセラーがたくさんいたことについて、私は衝撃を受けた。

「典型例」の当事者 の感じる深刻な苦痛への圧倒的な想像力不足であり、こうした専門家たちは実は 複雑性PTSD のズブの素人であり、語る資格なしであることを世間にさらしただけである。

眞子さま PTSD 診断公表に対して、少なくとも「典型例」ではなかろうと、診断に疑惑を抱く私のような人物に対してのTwitter界の反応に、私は一見素朴であるが、実は非常に歪んだ 「皇室びいきの姿をみる。

こうした人たちの多くは、診断公表までは、今回の結婚問題に中傷を繰り返してきたのに、コロリと態度を変えた、マスコミに翻弄されるだけの、あまりにあやうい人たちなのだと思う。

こうした付和雷同な 「大衆」 に、日本は自ら潰されていく。

そのことのおろかさに気づいて欲しい。

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トロントだより

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     The Focusing Instituteの第17回国際大会(2005/5/25-31)の開かれた、カナダ、トロントの北の郊外(といっても100キロはなれてます)、Simcoe湖畔のBarrieという街に隣接するKempenfelt Conference Centreと、帰りに立ち寄ったトロント市内の様子を撮影したものです。

神有月の出雲路2006

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