ZARDのベストアルバムをはじめて通して聴いた
2つ前の相川七瀬のエントリーで、「六本木心中」のYouTube動画で、坂井泉水、相川七瀬、アン・ルイスがワン・コーラスずつ歌ったものがあることを紹介した。
これは、坂井泉水がオーディションの時に歌った録音を、動画製作者が編集したものとの解説がある。
そのことがきっかけで、今日は、2週間に一度の福岡市への出張時の帰路から、実は15年も前に購入していた"Golden Best 〜15th Anniversary〜"をiTuneロスレスとしてとっくに取り込んでいたものを、スマホのApple MUSICを通して聴いていた(未だに、パソコン側でiTunesに取り込んでさえいれば、スマホ側でも自動的に再生できてしまうメカニズムはよくわからない)。
その後も25周年のベストなども出たにもかかわらず、現役盤のようである。
実は、正直に言って、ZARDについては、ご多分にもれず、アニメ「スラムダンク」の「マイ フレンド」で知った組であり、このベストを買った直後に、タイトルだけは知っていた「負けないで」を聴いてみて、あとは放り出していた。
ともかく、15年前の私は、CDを思いつくままに買い漁って身を持ち崩して(?)いたのであり、これはジャンル関係なく生じていたことで、クラシックでも、全く聴いていなかったもの、あるいは少し聴いて放り出していたものは山程ある。
そうしたCDを、久留米に帰って、決して高価ではないが、CD再生にとっては至極合理的な、フルデジタル環境を整備するに連れて聴き直して、「あれ、こんないいの聴いてなかったとはもったいなかったな」という思いにとらわれたケースは実に多い。
今晩はほんとうは、昨晩読んで非常に面白かった、セバスチャン・ハフナーの「ヒトラーとは何か」について書こうと思っていたのだが、この本のレビューを書こうと思えば、丁寧に再読しながらメモを取り、要点を抽出しないとその面白みをレビューできず、それをするには、外出の疲れもあり無理だと感じたことと、実際にベスト・アルバムを聴き通す中でかなり癒やされてしまったので、順序を入れ替えることにした。
ZARDの熱心なファンの方にはたいへん申し訳ないが、その程度の動機づけで書いていて、相川七瀬のエントリーのように、細かい訂正と増補改訂を重ねて突き詰めたエントリーではないことをお許しいただきたい。
******
坂井泉水の悲劇的な死については当時の報道で知っていたし、実は彼女の出身が私の故郷、かつ現住所である福岡県久留米であるという説とか、「蒲池氏」つながりで、松田聖子のいとこであるとかいう説があり、私はそれを信じていて、てっきり「久留米市出身の有名人」と思っていた。
だが、念のためWikipediaを見たら、神奈川県平塚市と書かれていて、あれーと思い、少し検索したが、昔のWikipediaでは久留米市出身と書かれていたこと、本人もそう発言していた時があるらしいこと、このことを吹聴したのが、実際に久留米市出身である宮崎哲弥であることがとりあえずわかった程度である。
なぜこのグループ(というか、早い段階で固定メンバーは坂井泉水のみになっていたらしいが)に非常に熱心なファンがついたのかとなると、同時代体験の外にいた私にはまだつかみかねるところがある。
今回聴き通してまずは感じたのは、実に平凡な言い方だが、「永遠の青春の歌」だなということ。
ファンの方には彼女の変化が実感できるのかもしれないが、とりあえず聴いてみた私のような人間からすれば、ある意味で坂井自身による歌詞のメッセージには一貫したものがある気がする。
曲想も、ペスト盤に収録されている曲だけを聴いていく限り、ある意味では驚くほど変化していない。
私はポップスの音楽用語となるとまるで素人なので、一応YouTube動画の音楽の基礎みたいなのを調べてみたが「8ビート」にあたるのかな?ともかく「タタタタ、タタタタ」というゆっくりとした控えめなギターの刻みの上に旋律が載せられていることが多いと感じた。ある意味では「安心のZARD様式」ということにもなるのだろうか。
それはデビュー曲、"Good-bye My Loneliness"から綿々と受け継がれていた様式のようですね。
むしろ「マイ フレンド」はやや例外的なやや速めなテンポということになるであろうか?
・・・と思っていたら、「スラムダンク」で聴いていた時は、もっと速いテンポと感じていて、こうして比較してみると、それほど差がないのに驚いているのだが。
試しに「スラムダンク」のエンディングの実際の動画を見てみたが・・・
やはりこのテンポであったか。当時は多くの人がこういう体内時計であり、今の曲がむやみに速くなっているということか?
オーディオ的にみて、相川七瀬のように特異的な面はないが、基本的には、安定の、抵抗ない、多くの人には柔らかいと感じられる音色であろう。
でも、そういうことを気にして彼女のアルバムを聴く人はいないであろう。
*****
何か、こういう書き方をしていると、ファンの方には冒涜と受け取られなけれまいかという懸念もあるが、「入門者」としてご容赦いただきたい。
*****
相川七瀬、ZARDと聴いてきて、結びめとして、プロデューサー、作曲家の織田哲郎という人の、驚くべき数のアーティストとのネットワークがあることを知った。
そうした関係性のあるアーティストのCDは、いくらでも手元にある。
そのあたりを少し体系的に聴いていって、新たなエントリーを書いてみたいとも思う。
ZARD全389曲が15日にサブスク解禁、名曲「負けないで」「揺れる想い」がよみがえる - サンスポ https://t.co/btcYkMTJ8C @SANSPOCOMより
— サンスポ (@SANSPOCOM) September 14, 2021
« 【ウマ娘】【アオハル杯】:シンドリルドルフ編 | トップページ | 相川七瀬は神 »
「アニメ・コミック」カテゴリの記事
- 「ウマ娘 の精神分析」新刊第2巻(コミックマーケット101で発売開始)の表紙装丁(2022.11.24)
- 広島同人誌即売会で、TAMさんにまどマギの「コネクト」リクエストした。(2022.11.07)
- カウンセリングルーム ケー・エフ・シー公式グッズ(2022.11.04)
- hololive知らないのにローソンコラボにつられて買い物をした。(2022.10.28)
- 今頃になって 柄谷行人 の「意味という病」を唐突にはじめて読み始めた。(2022.10.15)
「スポーツ」カテゴリの記事
- 【ウマ娘】:ワンダーアキュートいきなり初育成(2022.11.25)
- アントニオ猪木の死にあたって、敢えて諸富祥彦先生に捧ぐ(2022.10.06)
- 名曲・名作「緑山高校」(2022.01.17)
- NHK土曜ドラマ「風の向こうへ駆け抜けろ」後編 短評(2021.12.26)
- NHK土曜ドラマ「風の向こうへ駆け抜けろ」前編 短評(2021.12.18)
「パソコン・インターネット」カテゴリの記事
- 【ウマ娘】:ワンダーアキュートいきなり初育成(2022.11.25)
- 「ウマ娘 の精神分析」新刊第2巻(コミックマーケット101で発売開始)の表紙装丁(2022.11.24)
- 阿世賀浩一郎 著 「若き臨床家のために」Amazonで発売開始(2022.11.24)
- カウンセリングルーム ケー・エフ・シー開室(Linkedinより転載)(2022.11.20)
- 母が天寿を全うしつつあることについて(2022.11.15)
「文化・芸術」カテゴリの記事
- 【ウマ娘】:ワンダーアキュートいきなり初育成(2022.11.25)
- 「ウマ娘 の精神分析」新刊第2巻(コミックマーケット101で発売開始)の表紙装丁(2022.11.24)
- 広島同人誌即売会で、TAMさんにまどマギの「コネクト」リクエストした。(2022.11.07)
- カウンセリングルーム ケー・エフ・シー公式グッズ(2022.11.04)
- 「ウマ娘の精神分析」新刊第2巻の表紙のラフあがりました。(2022.11.03)
「旅行・地域」カテゴリの記事
- カウンセリングルーム ケー・エフ・シー開室(Linkedinより転載)(2022.11.20)
- 母が天寿を全うしつつあることについて(2022.11.15)
- カウンセリングルーム ケー・エフ・シー、天神開業のお知らせ葉書(2022.11.10)
- 広島同人誌即売会で、TAMさんにまどマギの「コネクト」リクエストした。(2022.11.07)
- カウンセリングルーム ケー・エフ・シー公式グッズ(2022.11.04)
「映画・テレビ」カテゴリの記事
- 「ウマ娘 の精神分析」新刊第2巻(コミックマーケット101で発売開始)の表紙装丁(2022.11.24)
- 広島同人誌即売会で、TAMさんにまどマギの「コネクト」リクエストした。(2022.11.07)
- 今頃になって 柄谷行人 の「意味という病」を唐突にはじめて読み始めた。(2022.10.15)
- 永野希さん出演のミュージカルで直筆サインいただきました。(2022.10.03)
- 「ウマ娘の精神分析(1)」メロンブックスに続きとらのあなでも取り扱い始まりました。(2022.09.27)
「芸能・アイドル」カテゴリの記事
- 「ウマ娘の精神分析」新刊第2巻の表紙のラフあがりました。(2022.11.03)
- hololive知らないのにローソンコラボにつられて買い物をした。(2022.10.28)
- 合同会社ケー・エフ・シー 公式Webサイト、10月20日(木)Open予定!!!(2022.10.17)
- 「若き臨床家のために」目次(2022.10.09)
- アントニオ猪木の死にあたって、敢えて諸富祥彦先生に捧ぐ(2022.10.06)
「趣味」カテゴリの記事
- 【ウマ娘】:ワンダーアキュートいきなり初育成(2022.11.25)
- 「ウマ娘 の精神分析」新刊第2巻(コミックマーケット101で発売開始)の表紙装丁(2022.11.24)
- 広島同人誌即売会で、TAMさんにまどマギの「コネクト」リクエストした。(2022.11.07)
- カウンセリングルーム ケー・エフ・シー公式グッズ(2022.11.04)
- 「ウマ娘の精神分析」新刊第2巻の表紙のラフあがりました。(2022.11.03)
「音楽」カテゴリの記事
- 阿世賀浩一郎 著 「若き臨床家のために」Amazonで発売開始(2022.11.24)
- 広島同人誌即売会で、TAMさんにまどマギの「コネクト」リクエストした。(2022.11.07)
- AKG BluetoothヘッドフォンTK371-B(2022.10.23)
- 阿世賀浩一郎新刊「若き臨床家のために」表紙装丁完成。(2022.10.19)
- とりあえず自宅オフィスのアナログオーディオ環境十分整ったか?(2022.10.11)
「オーディオ」カテゴリの記事
- AKG BluetoothヘッドフォンTK371-B(2022.10.23)
- とりあえず自宅オフィスのアナログオーディオ環境十分整ったか?(2022.10.11)
- SoundArtist SA34A 真空管アンプ(2022.10.03)
- TANNOY アンプ内蔵スピーカー GOLD 8(2022.10.03)
- SONY Bluetoothヘッドフォン WH-1000XM5 レビュー(2022.09.25)
「自分史」カテゴリの記事
- 阿世賀浩一郎 著 「若き臨床家のために」Amazonで発売開始(2022.11.24)
- 母が天寿を全うしつつあることについて(2022.11.15)
- 社会保険加入と天神夜景(2022.10.26)
- カウンセリングルーム ケー・エフ・シー 公式サイト Openいたしました。(2022.10.20)
- 阿世賀浩一郎新刊「若き臨床家のために」表紙装丁完成。(2022.10.19)
コメント