父の命令で慶応大学三田キャンパスをみてまわる夢。
今日は、私にとって定休日であり、この次のエントリーでも書くように、「河童のクゥと夏休み」を観て、レビューを書こうとしていたのだが、なかなかおもしろい作品なのに、ベッドでごろ寝しながら観ている(私のメインパソコンとベッドの位置関係はそういう見方を許してくれる)と、繰り返し、重い睡魔に襲われ、何度巻き戻してもそうなってしまうので、完全に動画をポーズで止めてしまい、寝ていたのだが、途中覚醒を繰り替えしながら、断続的に、次のような夢を観ていた。
******
私は20歳前後。
法政大学(実際の出身校)に通いながら、私は慶応大学の学士入学を受験し、合格したばかり。
ただし、このことは父(故人)に許可を得ないままやったことで、父に学費についてどう許可を得たものかと思っている(法政大学を辞めないまま、かけもちで通い続ける・・・そんなことは現実には不可能なのだが・・・つもりになっている)。
私は、父親の目に入りそうなところに、慶応大学の入試、入学パンフレットなどを並べ、「察して」もらおうとしている。
父は現われ、
「お前はいつもはっきり自分から『こうしたい』と相談せず、こういう、私から『察して』もらおうとするような、まわりくどいやり方しかしない」
となじってくる。私はこれで慶応への並行した入学は許してもらえないのかと覚悟した。
そこに唐突に慶応大学の学務部担当と思われる女性の職員が現れ、
「ご安心ください。本学ではこのようにして並行して入学される方のために、学費全額免除のシステムを持っています」
と告げる。
私は非常に安心するが、生協費や施設維持費等は二重払いせねばならず、費用は若干増えることには変わりがないなと思っている。
父の方は、あっさりと慶大に並行して通うことを許してくれるようだったが、その条件として、
「今からすぐに慶大に行って、キャンパスを見て回ってきて、報告するように」
と命じてくる。
私は早速慶大に向かおうとするが、三田キャンパスは思い出せるが、もうひとつのキャンパスの名前と場所がどうしても思い出せない。
(確かもう一つのキャンパス(日吉)の方が1,2年生の通うキャンパスではなかったろうか)
・・・現実にそのとおりだが・・・と思いつつも、ともかく三田キャンパスの方に向かう。
私は現実には慶応のキャンパスに行ったことはないのだが、夢の中の三田キャンパスは、完全に作り変えられたもので、広大な敷地の中に、大きな校舎群が立ち並び、すごく壮観である。
キャンパスの中には、都営三田線が直接乗り入れており、2線式ホームがある。
校舎のまわりのペデストリアンデッキでは、新入生歓迎・勧誘のための出店が数多く並んでいて、盛況である。
私はその中で、3人の法大生と出会う。彼らは皆リアルワールドでも知り合いだった人達である。彼らは皆私と同じシステムでダブル大学在籍をしようとしていて、私は仲間がいることに安心する。
キャンパスの中には、建物と建物の間に、唐突に、人工の、流れ下る渓流のようなものが設けられており、上からカヌーのようなものに乗った学生が何人も続けざまに滑り降りてくる。
先程出会った同じ志の仲間の一人が、
「3科目以外に、この川下りの受験もしなければならなくてたいへんだった。僕は大きな桶に乗って下って成功したけどね」
と言う。
私は彼と同じ「地質学科」に入ったのだが、自分は3科目の筆記試験だけで合格できたのだが?と怪訝に思う。
私はまた一人になって、キャンパスを彷徨っている。
「父親にキャンパスの様子を報告するのだから、口頭だけではなく、写真を撮っておいたほうがいいかな」
とも思うが、
「最近は肖像権の問題もうるさいから、人が写り込んでしまわないようにするのは大変だ。やっぱり無理かな」
と思っていると、父が唐突に現れ、
「写真ぐらい何枚か撮っておきなさい。じゃ、俺、帰るから」
と立ち去ってしまう。
私は携帯を取り出して写真を撮ろうとするが、最近買ったばかりで、しかもスマホではなく、ガラケーで、シャッターのスイッチも小さく、そもそもモニターを見るのはどうすればいいのかわからず、まごついている。
そうこうするうちに、夕方になり、あたりは次第に夕焼け状態になり、暗くなってくる。
キャンパスの人通りも少し減ってきて、
(暗くはなってきたけど、これなら人の映り込みを気にせず写真を撮れる)
と写真を撮り出す。
しかし、人目につくと困るので、フラッシュはたかないで撮影している。
(フラッシュをたかなくても、この携帯の内蔵カメラは、最新式の高性能なものだから、自動的に輝度調整がなされて、大丈夫だろう)
と思っている。
すると、どこからともなく父の声が聴こえてくる。
「お前は、体育会系の部活動をした方がいい」
と。
私は、慶応と言えば、名門スポーツ系の部活動が多いし、そもそも2つの大学の掛け持ちだけでも、単位を落とさないのにたいへんで、とてもそんな時間がない・・・と考えるが、むしろそういう「言い訳」がたつことに安心している。
遠くのグラウンドには、夜間照明でライトアップされた、野球部が練習する様子が見える。
******
・・・・まあ、こんな内容であった。
最近は、空き時間は映画を一本観て、「ウマ娘」をやって、Twitterをしばらく追って、そしてブログを書くということが完全に日課となっており、恐らくフィクションに数多く接しているせいもあってだろうが、そもそも夢を覚えていることはほとんどなかったが、突然、長大な、細部を覚えていられる夢に遭遇したという感じ。
このブログでも、少し前までは、しばしば私の観た夢の報告はしてきたが、かなり久しぶりのことだろう。
*****
父に直接自分のやりたいことを言わず、婉曲に「察して」もらおうとするのは、私の子供時代の常套であった。
デパートの玩具売場に行っても、自分から、これが欲しいとは言い出さず、その玩具のあるあたりをうろついてもらうように引き寄せ、「これか?」と察してもらうことしかできなかった。このことは、どこか忘れたが、このブログでも書いたことがあったと思う。
普段は寛容な父も、ここぞという時に「絶対命令」をしてきて、私はそれに反発することなく従ってきたのも事実である。
唐突に現れ、学費に関する救いの制度を示してきた「慶応大学の学務部の職員」は、どうもウマ娘の理事長秘書、駿川たづなに雰囲気が似ていると思った。
ちなみに、現実には不可能な、大学の二重在籍から連想するのは、私が大学院浪人の際に、早稲田、都立大、法政の聴講生をしていた年があったことを思い起こさせる。
そして、立教の大学院に進んだ折りも、私は立教の奨学金システム上の「全額給付金」を受けていた。これは学業成績というより、私の家庭の経済事情を勘案しての処置だったと今では思っている。
私はそのあと更にステップアップして、○大の博士後期課程の研究生になるわけだが、この時点でも父に学費の援助を最初は受けていた。
その途中から、私は非常勤の大学学生相談室のカウンセラーとして、徐々に経済的に自立するわけだが。
夢の中に出てくる、「新しい慶応大学三田キャンパス」の威容は、私が勤務した、郊外型の法政大学多摩キャンパスを更に誇大に表現したものであるように思われた。
なぜ「慶応大学」なのかという問題は少し考えなばならない。
ひとつには、私の恩師、村瀬孝雄は慶応大学の非常勤講師をしていたこと。
恐らく慶応大学が、私の在籍した立教大学に通じる、ちょっとお坊ちゃん、お嬢ちゃん大学的なイメージを極端化したとも言えること。
私のクライエントのひとりが、慶大の運動部出身であったこと。
私の元恋人のひとりが慶大出身であったこと。
まあ、そんなところの合成であろう。
さて、仮設渓谷とカヌーについてとなると、私が結局全然観なかったオリンピックのイメージが投影されているのはひとつ言えるだろうが、私が「実技試験」なるものとは無縁(例えば、運転免許は持っていない)のまま人生を歩んできたことと関連するのかもしれない。
「渓谷を下る」ということそのものに、無意識的な象徴的な含蓄がありそうだが、今回は深追いしない。
「新しく買ったばかりの高級ガラケー」というのは、私が先日最近OPPOの(高くはないものの)最新スマホを買ったことの反映であろう。
私はガラケーで過ごした日々の方が長く、スマホに手を出したのは5年ぐらい前から、しかもその機能(画面キャプチャ、動画キャプチャ、Youtubeへの直接アップロード等)を全面的に使いこなせるようになったのは、「ウマ娘」をインストールしてから以降であるから、止むを得ないであろう。
私の夢には、未だにLPアナログレコードや、カセットデッキでの再生がよく登場する、これと同じ原理であろう。
******
私はここ2,3日、急に眠気が強くて、昼間のルーティンをこなすことが少し苦しくて、プチ鬱にはなりつつあるのかなと思っていたのだが、そこで「溜まって」いた何かが、この夢で一気に開放された感じである。
それは、さすがに毎日一作作品レビューを消化していくのに疲れたというのと、スマホの思いついたような買い替えがちょっと贅沢な出費だったかなと思うこと(要するに、「ウマ娘」の、私の第2厩舎たる、andoroid版のコマ送り状態を解決したいというのが最大の目的だった)が影響しているのだと思う。
だが、そうした問題を超えたところに、この夢の「補償」作用は関わっている気がする。
私の、ここ数年のライフスタイルそれ自体に対する、無意識からの揺り戻しのようにも思う。
超自我的な父親の登場も、それに関わっていると思う。
恐らく、私の仕事と、収入の得方の問題にも関わるのだが、それについてはここでは言及しないでおく。
******
いずれにしても、夢をないがしろにしてはないらない、そこにはリアルワールドでのライフスタイルの問題点に対する強烈な警告と、補正作用があるということは、皆様にもお伝えしておきたい。
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