ロジャー・ノリントンの、マーラー、交響曲第9番
マーラーと言えば、私は交響曲第6番「悲劇的」を特別視していて、シューマンの交響曲第4番と共に「無人島の2曲」と考えているが、時々第9番を聴きたくなる。
バルビローリ/ベルリン・フィル、ジュリーニ/シカゴ交響楽団などを特に愛好しているが、Youtubeでたまたま出会い、CDも同じ演奏のライヴが出ているらしい、ロジャー・ノリントン指揮、シュトゥットガルト放送管弦楽団の演奏にも耳をそば立てるものがある。
ノリントンは以前はオーセンティック・オーケストラ(古楽)の指揮者として知られていたが、その後レパートリーをロマン派まで広げた。
このマーラーの演奏も、ビブラートを廃した、しかもバイオリンを両翼配置した演奏である。
退廃の極致と言われるこの曲を、実に透明な叙情に置き換えてしまっている。特に第4楽章はこれまでの演奏より極めて早い。
でも、新鮮なマーラーだと思う。
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