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2021年8月

2021年8月31日 (火)

【ウマ娘】:マチカネフクキタル、URAファイナルズへの挑戦

マチカネフクキタルは、芝中長距離、差しのウマ娘です。

繰り返し育成してきたのになかなか成果が出ないのに困惑していましたが、果たして今回はシラオキ様のご加護はあるでしょうか。
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2021年8月30日 (月)

古内一絵/「風の向こうへ駆け抜けろ」【かなりネタバレ】

主演てち(平手友梨奈)でドラマ化され、12月のNHK地上波土曜ドラマで、前・後編で放送されるとのこと。

このブログの読者の方はご存じのように、「ウマ娘」ゲーマーである私は、この企画に大いに興味を持った。

てちについては、映画「響」について詳しいレビューを書いている。

まずは原作を読むことにした。今回のエントリーは、主として原作についてのレビューである。

ドラマとは若干設定が異なっている。

芦原瑞穂は、騎手養成学校を卒業したばかり。

彼女は北海道出身で、父は生産牧場主だった。

母は幼少期に他界し、記憶にも残っていない。

いろいろ思い出が残る父も、くも膜下出血で急死してしまった。

東京の叔父の家で育てられる。

瑞穂が騎手を目指したいと言い出した時に、叔父は猛反対したが、結局は折れた。

瑞穂は成績優秀だったが、瀬戸内海沿岸の鈴田市にある、緑川厩舎から声がかかる。

地方競馬には、騎手300人のうち10人ほどしか女性騎手はいないが、瑞穂はこの誘いに乗る。

厩舎の経営者、兼、調教師である光司とは、厩舎に来てから出会う。

まるで風采があがらない、だらしない、無気力な男。

実際には、市役所の広報課の職員、大泉が斡旋したというのが真相のようだ。

厩舎はひどい荒れようで、誠という、失声症の美男子の少年が、非常に熱心に馬の世話をしているのを除くと、他の厩務員は、中年男(山田のゲンさん)や、トワちゃんと呼ばれる80歳以上と思われる老人だけ。

馬もろくなのはいない。18歳を超えた馬もいる。

全部で3頭で皆未勝利。

瑞穂は歓迎会で溝木という男性に引き合わされるが、愛人をたくさん抱えている馴れ馴れしい男。

実は、瑞穂が招聘されたのは、大赤字で閉鎖寸前の鈴田競馬場の人気を盛り返すための「客寄せパンダ」としてであることが明らかになってくる。

瑞穂は、戦隊モノのような恥ずかしいピンクの勝負服を身につけることを求められる。

乗ることになった馬の調教も全然思わしくない。

それでも初レースに臨むが、惨敗。

だが、ふとした偶然から、瑞穂は、光司の秘められた過去の栄光を知ることとなる。

ここから、徐々に、厩務員たちはやる気を出し、瑞穂も数試合かけてやっと、まさかの一勝を掴む。

だが、瑞穂が溝木の誘惑を拒んだのをきっかけに、まだしも力のあった一頭が引き上げられてしまう。

ここで光司は完全に前のめり。新しい馬を求めて、瑞穂と誠を連れて上京。

馬探しには難渋するが、併せ馬(闘犬でいう「噛ませ犬」)のみに使われ、満身創痍の痩せ馬だった、異様な形相の2歳馬が目にとまる。

この馬の調教は並大抵のものではなかったが・・・・

******

原作者の古市一絵という人は、1966年生まれですからベテラン。

競馬については「蒼のファンファーレ」という小説もあり、初めてではないようですが、凄い下調べ、取材を重ねて書いていると思います。

レースシーンの描写なんて、完全に乗っている騎手の体験しているであろうライブ感がすばらしいです。

個性あふれる登場人物、個性あふれるウマたち(!)、起承転結が非常にしっかりした、熟練した物語展開ですね。

非常にドラマ化に適した作品というか、実写映像が浮かんでくるかのようでした。

脇を固める役者さんは皆演じがいがありそう。

地方競馬の闇にも随分踏み込んでいるようにも思える原作です。ハルウララは幸せな馬ですね。

こりゃ、単発ドラマでは無理やなと感じたのですが、番組紹介を読む限り、原作全体をドラマ化するようです。

前後編、合計2時間半はちょうどいい尺だと思います。

てち、乗馬の訓練は大変だと思います。

大河ドラマの乗馬とはわけが違う。何度かあるレースシーン抜きにこのドラマは成立しない。

コロナ下で、群衆シーンの撮影も難しいであろう中、どう撮影するのかも興味があります。

いずれにしても、「ウマ娘」のように、慣れれば皐月賞や日本ダービーを軽々クリアしていけるのとは別世界の物語です。

楽しみに待ちましょう。

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櫻坂46はどこへ行くwww

これは、王子のきつねさんの、

●櫻坂46「流れ弾」のアレンジはネクストレベルw

というエントリーへの私のコメントとして書いたものです。

今度発売される、櫻坂46の新曲、「流れ弾」についてなんですが。

これを聴いて、王子のきつねさんは、

>櫻坂46「流れ弾」をぱくゆう氏が絶賛していたので、
>どんな曲かと思って聴いてみたら、衝撃的なアレンジをしていて驚いた。
>何が衝撃的かというと、アレンジのサウンドが歌と重なって、
>歌詞がさっぱり聞き取れないのだ。

と驚愕されていました。

私も同感ですが、この原因について、私なりの拙い知識と経験から考察したいと思います。

******

もともと欅坂系の録音は、AKB/坂道グループ系の中でも音質面に問題を特に感じていました。音が汚いといいますか。

私の装置は、この前のエントリーで書きましたように、アップサンプリングという処理ができるので、大抵の人が聴いている環境より、音がまろやかになり、音の「空気感」とでもいうべき広がりが凄く出てきます。

これは音源ソースに人工的に音響を付加するのではなく、原録音にそうした広がり要素がないと生じません。いわゆる「サラウンド」というのとも全く異質なのですが、その説明は省きます。

欅坂の中では、「二人セゾン」はそこそこいい方の音ですし、アルバム「真っ白なものは汚したくなる」のDisk 2の方(「月曜の朝、スカートを切られた」とか「渋谷からPARCOが消えた日」収録の方)は、音の質と、広がりが一番いい方に入ります(私は欅坂のCDは全部自前で持っています)。

音の「空気感」の広がりは、リバーブと呼ばれる、音の遅延と、逆相成分を含むアンビエンス・コントロールで生じます。

アコースティックな録音ではないJ-Popの場合、この逆相成分と残響は、すべて人工的に付加したものです。

ロックの場合には、部屋の響き、特にドラムスの広がりを拾うために補助マイクを立てていることも少なくないのですが、日本の最近の「ロック」では全然ない場合もあります。

手元にある音源で言えば、おなじみのRADWIMPSの「前前前世」は、Youtubeにもアップされている「君の名は。」movieバージョンは、アルバムバージョンより音質が悪い(これはApple Musicに2つともありますので容易に比較できます)。

それでもYouTubeでは公式movieバージョンの音が一番聴きやすいのでリンク。

音の広がりをスピーカーの外に広がるように、楽器にヴォーカルが埋もれないようにして、ヴォーカル自体にも控えめにリバーブが、恐らくエフェクターで人工的に少しだけかけてあります。終盤のコーラスだけは盛大に広がりますが。

ただし、バックバンドは、スピーカーの外に音は広がる以上、逆相成分は含まれていて、アンビエンスコントロールはある程度なされてはいるかと思いますが、それでもかなり平面的というか、音を「並べた」感じです。

「前前前世」は、それでもYoutubeで聴くよりは、ストリーミング再生(アップコンバートで聴く)だと結構「艶のある」「透明な」録音の部類でしょうね。「良い」とまでは行きませんが、中+クラスでしょうか。

乃木坂は、「シンクロニシティ」とか、代表曲を幾つかダウンロードした程度ですが、「艶」こそ乏しいと思いますが、歌詞も、近接マイク気味で、口が大きく感じますが、聴きやすく、まずまずの平均的な音ではないでしょうか。

最近のメジャーなバンドやグループの場合、結構ひどい音が多いように思います。

Apple Musicではいくらでも定額の範囲で曲を聴けますし、「ダウンロード」までし放題ですので、マイナーなバンド(私が知らないだけ?)の新曲も気軽にパソコンに取り込んでいるのですが、予算が少ないバンドの方が、シンプルで素朴な録音をしているのが幸いしてか、響きも自然で、聴きやすいということはままある気がします。

困ったことに、それこそYouTubeのCMとかで流れるBGMの方が、アンビエンス処理がなされていて、高音質と感じられることはザラです。

櫻坂の「流れ弾」は、まだどこのストリーミング再生にも載っていませんので、Youtubeで(アップコンバートを通さずに)聴く限りですが、グループの歌唱ですから、音の広がりが左右にありますが、あくまでも「並べた」だけですね。

ひどいのは、確かに、ヴォーカルとバンドの音が全く分離しないことです。通常なら、ヴォーカルとバンドはある程度アンビエンスのかけ方を変えるのですが、それが皆無ですね。これでは歌詞が聴き取れなくて当然です。

私の感じているところでは、最近のメジャーどころの録音って、得てして、この水準で平気でいます。

殊にこの「流れ弾」は、音の帯域も狭くて、最悪に近い音質でしょうね。

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【大放出】:私の「ウマ娘」育成攻略法総まとめ(第2版)

ただし私は、現段階では、iPhone、andoroid、PCの3つの「厩舎」を並行してゲームしています。

最高厩舎はiPhone版で、Aランクです。

厩舎デフォルトからはじめても、育成ウマ娘最初☆1つであっても、初育成で最低で最終ランクC+、でもURAファイナルズ予選には出場できることはどのウマ娘でもほぼ確実、という水準です。

決して器用ではなく、もっと早く育成できている方も多いかと思いますが、普段全くゲームをしたことがなかった人間が、いっさい情報サイトに頼らず、課金なしてここまでたどり着けたのはまずまずかと思っています。

このブログをご覧の方はお気づきどころか、もはやうんざりしておいででしょうが、私はほぼ毎日、新たなウマ娘をファイナルズ優勝に導けるレヴェルです。

(実を言うと、このウマ娘URAファイナルズ優勝のYoutube動画の告知を本ブログですると、アクセス数はかなり落ちます。しかし敢えて続けている所存です)

そろそろただ漫然と動画を配信するのではなく、私なりの攻略法を、暫定的ですが、まとめてご紹介したいとと思います。

*******

  1. ある程度ブリティーダービー(育成ウマ娘獲得)ガチャでウマ娘を集めたら、サポートカードガチャを優先にすること。

    ビギナーの頃は、マニーを優先的に配布してもられることが多く、4500マニーぐらいは簡単に貯まりますし、その後も、1日2ゲームぐらいしていれば、一回の10連ガチャに必要な1500マニーはたやすく貯まるものだと思います。時々記念配布がありますし。

    その際に、育成ウマ娘獲得ガチャ(プリティーダービーガチャ)10連1回 : サポートカードガチャ10連2回、の比率で進めるのがいいかと思います。

    こういうやり方で行けば、何日かプレイするうちに、☆3つのウマ娘数人、SSRカード2,3枚は入手できていると思います。


  2. サポートカードのLvは、早めに上限(Lv20-25、30)まで強化しておくこと。

    これ、忘れがちなんですよね。一匹のウマ娘育成完了の度にチマチマ上がっていくのを待つのは得策ではないと思います。


  3. サポートカードSSR、Lv30以上を持つ人のフォローを早めに一人獲得しておくこと。

    フォローは早めにしておくことです。自分のサポートカードの非力さを補ってもらう上で重要です。


  4. 次の出場レースがどういう条件なのか、こまめに確認して対策を練ること。

    恥ずかしながら、私はごく最近になってこのことをやるようになりました。


  5. 最初の育成ウマ娘は、☆3つ、中距離かマイル、逃げか先行のウマ娘育成にしているのが楽。

    これは、ともかく「スピード」と「パワー」さえ優先的に育成しておけば無難ということから言えます。

    私の経験では、中距離でも、長距離にも対応するウマ娘は育成がかなり難しくなります。マイルを兼ねているウマ娘がいいですね。

    個人的には、マルゼンスキー、タイキシャトル、セイウンスカイ、サイレンススズカあたりはオススメです。

    テイエムオペラオー、トウカイテイオー、ビワハヤヒデとかは意外と「気難しく」、ハードルが高いです。


  6. サポートカードは、Lv25以上のスピード3枚、残りはLv25以上の「パワー」と「スタミナ」「根性」それぞれ1枚ずつの編成が無難。

    これを最初から完全なバランス優先する人が少なくないかと思いますが、すでに述べたように「最初の頃はスピード優先が育てやすい」という原則に従うとこうなります。フォロアーからのレンタルは、できればLv40とか50の人から借りるほうがいいと思います。


  7. サポートカードの因子は、最初の頃はそんなに気にしなくてもよいが、できれば育成ウマ娘の因子とのマッチングを考慮してもいいかもしれない。

    私は、因子については最近まで無視していました。しかし、マイルや中距離特性のウマ娘に、長距離因子がついても損かもしれないと、最近では思っています。


  8. メイクデビューまでの11ターンは、サポートウマ娘の出現の数が多いトレーニング優先に素直に従うのでいい。

    スキル獲得に関係深い「!」マークも大事にしたほうがいいですが、サポートウマ娘の数が2人以上のトレーニングを優先しておくのが無難でしょう。

    なお、体力については、24%以上の失敗確率になるようでしたら絶対「お休み」という原則を保てば、トレーニング失敗には一応なりにくいラインかと思います。24%というのは、かなり博打ですが、私の経験では結構外れません。

    無印のトレーニングは、メイクデビューまでに、とりあえず「スピード」「パワー」が100点未満にならないようにするためにするために「しかたなく」選択するぐらいの心づもりでいいと思います。

    私は、菊花賞3位で通過するためにスタミナが不可欠な場合と、トゥインクルシリーズ大詰めになって、マイルと短距離の高速ウマ娘のスピードを何がなんでも伸ばしたくなった場合を除いては、原則として無印は選びません。

    もっとも、サポートカードを「スピード」優先に配分していた場合、最初がスピード100未満ということはまずないと思いますが。

    「スタミナ」があまりに低いウマ娘には、早くからの配慮が必要ですが、「パワー」を上げると、「スタミナ」もそこそこ上がってくることは覚えておいていいかもしれません

    「根性」は、結構後回しでいいのですが、メイクデビューの時点では、最低で100以上は早めに目ざしておくのがいいかもしれませんね。副次的に「スピード」も伸びます。

    「賢さ」も最初は100取れれば十分です。ただし「賢さ」を選ぶと体力がほんの少しだけ回復すること、失敗率ないことが多いことは覚えておいていいでしょう。これは時期に関係なく言えることですが、サポートウマ娘が3人とか多い場合には「賢さ」を選ぶ、という原則でいいかと思います、

    ただ、最近知ったのですが、「賢さ」の高さが、いわゆる固有スキル「発動」の起こりやすさと関連するという見解もあるようです。


  9. 「調子」は「不調」にならない限り、わざわざ「お出かけ」する必要はない。

    「好調」はサポートウマ娘の多いトレーニングを優先的に選んでターンを進めて行けば自然と得られます。

    例外は、たずなさんのSSRサポートカードを持っている場合で、たずなさんとおでかけ(たずなさんとの絆が満点になれば利用可能。その旨「お休み」に表示が出る。ただし5ターンしか使えない)は体力を回復するだけではなく、いろいろイイコトがあると言われています。フォロー枠に、たずなさんのSSR、Lv30のサポートカードを持った人がいることは少なくないので、活用するのもいいでしょう。


  10. 最初の頃は、一に「スピード」、二に「パワー」。

    逃げであろうと先行であろうと追い込みであろうと差しであろうと、はたまた距離適性の如何にかかわらず、「スピード」と「パワー」の高さが不要なウマ娘などいない、ということは覚えておいてください。


  11. 上記の育成をする限り、メイクデビューでは、たいてい1着になる。

    もし1着になれなかったら、未勝利戦には、少なくともスピードを150ぐらいまでは育ててから再戦すること。


  12. メイクレビュー戦以降は、とりあえず「スピード」と「パワー」優先。ただし「スタミナ」も200以上は目指すほうがいい。

    かなりの数のウマ娘が参戦する皐月賞以前に、1レース組まれるウマ娘が多いかと思いますが、できれば早めに「スピード」「スタミナ」「パワー」200以上は揃えたいところですね。

    恐らくこのあたりになると、早い人だと、「友情トレーニング」(虹色)の発生がはじまると思います、育成初期は「友情トレーニング」は無視しない方がいいです。

    皐月賞より前のレースは、5位以内入着でも十分ですが、これまで述べた基準で育成している限り、結構1着になると思います。

    なお、2位をとれないと必ず表示される、たづなさんのアドバイスには、必ず従うほうがいいです。


  13. 最初の関門、皐月賞。5位入賞で一応十分だが・・・

    皐月賞の時点で、スピード250以上、パワー250以上、スタミナ200ほど達成できていれば、かなりの確率で入賞、それどころか運が良ければ優勝できます。

    ここまでで、スタミナの育成をいつのまにかおろそかにしがちなのでご用心。

    なお、皐月賞直前には、必ず因子継承のイベントが発生します。これはありがたいですね。

    ただし、次の日本ダービーまでわずか2ターン、当然日本ダービーの方が難関ですから、早めに高得点を確保しておいた方がいいことには変わりがありません。


  14. スキルについては、レース直前に、レースの条件をみながら獲得しておく方がいい。

    スキルを貯めるだけ貯めて、貯まったところで点の高いスキル入手という人も少なくないようですが、私は原則としてレース開始直前ごとにスキルをとるスタイルです。

    当日のレース情報を観た上で、天候とレース距離を確認して引き返し、天候と距離等(「根幹距離(400で割れる)」か「非根幹距離」か、天候や季節が有利か、左回りになっていないか、強いレース場かどうか)をまずは優先してスキル獲得するのが無難かと思います。

    「集中力」「末脚」スキルは早めに獲得していて損はないです。ただし、スキルのLevelが高いものを優先するという戦略も考えられます。Levelの高いほうがレースでの発現率が高い気もします。

    「外枠」得意、「内枠」得意は、ちょっと博打じみたところがありますが、スタートダッシュに影響します。


  15. 難関菊花賞

    正統派のウマ娘である限り、中距離にも適性があるウマ娘は、多くの場合、長距離レースである菊花賞を回避できません。

    菊花賞3位以内をともかく獲得するには、何より「スタミナ」の点数が高いことが肝心です。できれば300点は欲しいですね。

    菊花賞前の時点でスタミナ300を確保しておくと、大詰めの長距離レース、有馬記念でも有利になります。

    幸いにして、皐月賞から菊花賞まではターンが多いですから、腰を据えて育成をアップすることができる余裕があります。


  16. 天皇賞(春)前までには「根性」もそこそこに。

    根性は実は勝ち残るのにあまり高くなくてよくて、ゲーマーによってはほとんど無視されている方も多いようですが、中盤には最低でも200台ぐらいには育成しておかないと意外と痛い目をみます。


  17. 次第に「保健室」行きが必要なことが多くなる。

    コンディションが「夜ふかし」とか出たら、早めに保険室に行かせて健康状態を回復させるべきですが、もしそれまでの育成の仕方が悪いと、何度保健室に行かせても健康状態が回復しないというドツボにはまりますのでご用心。

    私の経験では、ハルウララが、熱心にトレーニングするうちに、この「保健室が効かない」状態のワナが仕掛けられているように思います。

    2回続けて保健室で健康回復しない時、「お出かけ」をはさむと、再度保健室に行って、やっと回復する場合もあります。SSRたずなさんとトレーナーのおでかけで、体調不良が一気に解消することもありますが、絶対ではありません。

    なお、「夜ふかし」とかの健康状態は、トレーニングの数値が伸びにくくなるだけで、レース自体には影響しないようです。


  18. 試合の結果、褒めるか叱咤するかの選択肢が出た時には、必ず叱咤する方を選ぶ。

    これはもう少し前の段階で触れておいてよかったことかもしれませんが、褒めても叱ってもどっちみち体力は減ります。ところが叱咤するとスキルポイントは必ず上がりますので、必ず叱咤してください。

    訂正:やはり基本的には褒めた方が、体力こそ減るものの、若干のトレーニグ数値上昇はあり、好不調、健康状態のドラブルは少ないかな?


  19. 中距離・マイル、先行・逃げである限り、あとはひたすらスピードとパワーを強化。

    長距離特性のウマ娘でなければスタミナは300以上いりません。

    この頃になると、友情トレーニングは頻発し、私が6.で述べた選択をしている限り、特にスピードの友情トレーニングはガンガン発生します。

    2回連続同じジャンルの友情トレーニングが生じたら、敢えて3回目は他の友情トレーニングを優先する、というペースでいいと思います。


  20. 有馬記念までには、スピードB、スタミナC、パワーC+必須

    トゥインクルレース最終戦、長距離である有馬記念には、中距離適性でもこれくらいは必要です。

    トゥインクルレースが終わると、育成回数もほとんどないですから、有馬記念までに達成しておいてください。


  21. 番外:コンティニューは限界までいくらでも繰り返してかまわない。

    これ、目覚まし時計の減少を気にして、出し惜しんで育成を降りてしまう人もいるかと思いますが、マニーの消費に切り替わるだけのことですから、チャレンジを繰り返して何も損はないと思います。

*******

以上のことを達成できていれば、最低でもURAファイナルズの予選は突破し、コンティニューを繰り出せば、よほど運が悪くなければ、決勝3位入着、「うまぴょい伝説」のステージには立て、各ウマ娘ごとの、それなりの長さの固有エンディングは観れると思います。最終成績もC+にはなると思います。

なお、ここでは一応先行・逃げという前提で書きましたが、追い込み・差しにも実は結構通用しちゃいます。

長距離の場合にはスタミナもっと高くなければならないというぐらいでしょうか。

ご参考までに。

 

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2021年8月28日 (土)

【ウマ娘】:ウォッカ、URAファイナルズ挑戦、2回目なんだけど、敢えてアップするのにはワケがある。

ウォッカはおなじみ、芝・中距離、「差し」ウマ娘ですが、アップは2回目です。その理由は最後まで観ていたければおわかりかと。#ウマ娘 #ウォッカ 楽天トラベル

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通常のパソコンで、「ハイレゾ・オーディオ」を堪能する(第5版)

●今やオーディオはフルデジタル経路、携帯端末での再生が音質が一番高いかも?

まずは、このエントリーで、誤解を与えかねないことを一部書いたので、訂正・補足をします。

「電源の質からフリーな携帯機器のほうが、Bluetooth接続で更に有利」とか書いてしまいましたが、別にそんなことはありません。

それどころか、実はPCからのBluetooth接続でも、やり方によっては、どなたでも、実に簡単に高音質にできるというお話を今日はしようと思います。

******

本日、やっとデスクトップパソコンからのUSB外付けのBluetooth「送信機」を設置しました。

ごく小さくて、安価なパーツです。

ドライバは、8cmCDで付属していますが、インストール→認識→同期には少し要領がいります。

デバイスドライバのインストールと、「設定」に入っての認識だけでは不十分です。

Windows10でいえば、タスクバー右端の「アクションセンター」に入って、「接続」をクリックして、Bluetooth接続したい機器を選ぶ必要があります。

このへん、スマホから認識させるのがほぼ自動化されているのに比べると、ちょっと面倒です。

詳しくは、

●Windows で Bluetooth デバイスをペアリングする(Microsoft)

を御覧ください。

*****

さて、これからなのですが。

PCのWindows10のBluetoothコーデックはaptXです。

Bluetoothコーデックは、ハイレゾに対してはLDACが理想です。もっともaptX HDでも一応対応しています(単なるaptXではダメ)。

これは、スマホ等の送信機と、ヘッドフォン等の受信機側の両方がこれらの規格に対応していなければならないということであり、正直言ってこの条件を満たす機種は現状ではまた少ないようです。

ハイレゾに対応しているのはaptX HD以降で、aptXまでは44.1kHz、16bitという、通常のCD規格でしかありませんが、aptX以下の場合よりも、aptXの方が、単なる遅延の問題にとどまらず、音質的にもいいように思えます。

詳しくは、

●ハイレゾ対応Bluetoothコーデック一覧+ワイヤレスでハイレゾを聞くには?(ギーク女子の“がじぇっと部”ログ)

を御覧ください。現状ではソニーの独壇場ですね。

でも、私が信頼している、Ankerの次の製品も、良質の製品のように思えます(後日レポート予定)。

ところがですね。

iTunesの「編集」→「環境設定」→「再生」とクリックしていってください。

ここの一番下に、「オーディオのサンプルレート」「オーディオのビット/サンプル」というのが並んでいる。

Ws000000_20210828220701

この設定は、デフォルトでは、それぞれ、44.1kHz、16bitとなっている筈です。

これを、それぞれ、192kHz,24bitに上げてしまうとどうなるか。

これ、それこそハイレゾ音源用の規格なんでけどね。

ところが、あら不思議、音声ファイルの規格がハイレゾでなくても、はたまた、再生機器がハイレゾ対応でなくても、音は劇的に変わります。

こういうのを、「アップサンプリング」とか「オーバーサンプリング」といいます。

音の透明度と広がりが桁違い。これを聴いてわからない人は絶対にいません。

ただし、これは必ずしも音質の改善とはならない場合もあります。

音の透明感と広がりは明らかに上がりますが、例えばドラムスの打ち込みのようなものはまるで鈍ってしまいます。

明らかに原音の「加工」の領域に入っているのです。私の経験的にいえば、44.1kHzか92kHz、24bitという、控えめなアップコンバートのあたりが、音が美しくなることとと、原音の迫力を失わないという意味では、誰にとっても抵抗のない数値かと思います・

******

では、これはiTunesの使用時の専売特許かというと、そうではありません。

 Windowsパソコンの標準装備と言っていい、Realtek High Definition Audioの設定を、24ビット 192000Hz(スタジオ水準)に再設定しなおしてしまった時の音質は驚異的です。これでYoutubeの音楽ファイルを聴くだけでも、多くの人はぶったまげると思う。

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・・・ということで、これは仮にUSB接続での外部スピーカーでも十分聴き分けられることなのですが、Bluetooth接続のイヤフォン、ヘッドフォンなら、たとえコーデックがLDAC対応やaptX HD対応でなくても、まるで音質が向上したかのような音世界を楽しむことができます。

ただし、このやり方は、前述のように、音色を歪めるリスクと隣り合わせです。

そして、パソコン側のCPUの演算速度と内蔵メモリに明らかに負担になります。

私見では、Pentium 5最新版より上、32GBないと、24ビット 192000Hzというのは、音がブツブツ途切れる可能性があるかと思います(私が音楽を聴くための常用パソコンで、時々音がプツプツいうのでそう判断します)。

低スペックのパソコンでどこまで可能かは、iTunesとRealtekの先程の設定の箇所でいろいろ「中途段階」を設定できますので、試してみてください。

******

ただ、ここまで述べて来たことは、まだ「疑似」ハイレゾ・オーディオに過ぎず、邪道です。

PCでほんとうに、ハイレゾを楽しもうと思ったら、USB DACと呼ばれる外付け製品を導入することになります。

電池内臓の、携帯使用可能な、安価なヘッドフォン専用の製品から、そこそこ値段の張る、スピーカーにつなぐこともできるアンプに内蔵された据え置き型製品まで、各種あります。

DACを経由させると、たとえハイレゾ音声ファイルでなくとも、音質が見違えるほど向上することが多いです。音がタイトに引き締まり、空間に揺るぎなく定位します。

モバイル・オーディオの究極の形ですし、安いものは数千円からありますので、興味をお持ちの方は、是非試してみてください。

安いものと高いもの、いくつか紹介しておきます:

 

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相原瑛人/ニューノーマル【少しネタバレ】

コロナがせいぜい1年ぐらいで終息するというのが大方の人が抱いている予想であろうが、それはひとつの「幻想」なのかもしれない。

そうした前提で、近未来の学園生活を描いたコミックである。

まだ第1巻しか読んでいないが、ほとんど「一点突破」の想像力で描かれた作品。

でもホントにこうなるかもと思わせる。

作画はいかにも今の世代向けの、すっきりとした清潔感のある描線で、非常に受け入れられやすいだろう。

企画の勝利である。

少しネタバレすれば、このままでは「恥ずかしいこと」の基準が変わるかもしれない、というお話。

2巻目以降は読んでいないが、このままラブコメ路線で引っ張るわけにはいかないであろうから、「壁の向こうの世界」についての、「進撃の巨人」的な謎解きに向かうのかも・・・と、勝手に妄想。

フィクションと現実の弁証法 -なぜ私は「エヴァンゲリオン」をマジに論じるか-

この問題は、現代思想において、すでに語り尽くされたテーマであろうが、私なりの言葉で小論をまとめておきたい。

フィクションと現実を二項対立的にとらえることそのものが、あまりに古めかしいことは言をまたない。

いわゆる「現実」そのものが、何らかのフィクションを前提として成立している。

もとをたどれば、人間が「人工の」文明を形成する時点で、自然の法則から逸脱している何らかの「フィクション」を必要としているとも言える。

歴史的叙述というものは、どれだけ現実の事実を背景としている場合でも、何らかの「価値観」の呪縛からは、完全に超越し切れない。

そして、およそすべての理念(idea)は、虚構性を帯びているのであり、そうした「理念論理(ideology、すなわちidea-logy)」に基づいて人間は行動し、戦争なども引きおこすのであり、それが「現実」の殺戮等を生み出す。

「映像作品」においても、いくら「リアリズム」に基づく場合・・・それこそ「記録映像」「ドキュメンタリー」の場合においても、現実から何を切り取るかという時点で、製作者の「理念」の影響下にしかない。

もっとも、そうした「理念」による「現実」の切り取りの作為性があったとしても、作り手の意図を超えた情報(一見「ノイズ成分」ともみえるもの)は多大に盛り込まれるものであり、鑑賞者に、いくらでも解釈の多様性を生み出すものである。

ましてや、最初から「フィクション」を謳っていた場合においては、いよいよ作り手の意図を超えた理解の多様性は生み出されるものであることは言うまでもない。

もっとも、長年蓄積された、「映像の文法」というものは共有可能であり、よほどひとりよがりな作品でない限り、「作り手の意図」を推し量ることはできる。

作品レビュー等によく観られる、自分の体験や価値観のみに引き寄せた浅薄なものは、実際作品を観てみれば、容易に識別可能であろう。

他者の意図に感情移入する「想像力」が試される時であり、偏った作品レビューをする人は、現実世界の対人関係においても、他者を他者と認めつつも共感の接点を探すというスキルに欠けている人が多いと思う。

フィクションにおいてのほうが、人間の「真実」を描き得るという弁証法があることは言うを待たない。

いわゆる日常的「リアリズム」に基づく作品ではなくて、虚構世界を完璧に創造する手法をとる場合のほうが、人間の心理を描き出すには好都合ですらある。

なぜなら、人間の心理と相互作用そのものが、数々の理念とフィクションを背景とした、私的物語の対話(ダイアローグ)に他ならないからである。

この点からすると、映像作品においては、すべてが記号化され、現実の「ノイズ」成分が捨象されたアニメ・コミックの領域のほうが、虚構世界を創造する上で好適な手法であるとすら言えるであろう。

初代「ガンダム」、しかり、「ナウシカ」しかり、「銀河英雄伝説」しかり。

(ただし、最近のアニメやラノベの、「異世界転生モノ」の量産については辟易している。確かにいい作品も多いが、なぜこうした物語が安易に「消費」されているのかという視点は重要だと思う)

私は、それゆえに、こうしたアニメの虚構世界での人物描写においてこそ、まるで生身の人間における心理を分析するかのような論じ方をしてみる意味があると思う。

そうしたアニメの観方を何か純粋過ぎるもののようにとらえ、過去の作品のパターンに回収するような、知ったぶりのアニメ評論に対して私が批判的なのもそうした故でもある。

もとより、アニメにおける登場人物は、いくら現実世界での対人関係の経験が反映していたとしても、すべて、製作者の「分身」だとも言える。

これは、ユングにおいて、現実の人間に対して、人は、自分自身の「自我(Ich)」から追い出した「自己(Selbst)の投影を通してしか、普段は接触していないということでも説明がつく。

「エヴァンゲリオン」において、「すべては庵野氏の脳内世界」と評する向きも多いが、むしろそうであるからこそ、観客は自分自身を投影した登場人物をみつけやすいように思われる。

こうしたことが、拙書「エヴァンゲリオンの深層心理 -自己という迷宮-」(幻冬舎)執筆の際に前提としていた、私の切り口であり、「イデオロギー」である。

2021年8月27日 (金)

「ドライブ・マイ・カー」公開記念、濱口竜介監督へのインタビュー記事から連想すること。

――村上春樹さんの作品は原作の『ドライブ・マイ・カー』が収められた短編集『女のいない男たち』(文春文庫)はもちろん、大ヒット作である『ノルウェイの森』(講談社文庫)にしても、『ねじまき鳥クロニクル』(新潮文庫)にしても、主人公の男性が「女性に去られる」という設定がとても多いです。男性が女性の不在をきっかけに自分と向き合うということが村上春樹作品の本質だと感じます。

濱口:僕もその点は、村上作品の面白さの一つだと思っています。今回の作品でもその設定をいただきつつ、「女性に去られた男性が自分と向き合う」までをきちんと描きたいと思いました。

「女性に去られる」というのは、未だに男性の根源的な恐怖でしょう。男性にとって自分が一番信頼していた他者である女性がいなくなってしまうのは、人生が土台から揺らいでしまうことです。もちろん、女性が男性に去られる場合もありますが、どこかニュアンスが異なる気がします。今回は男性が、そこからどう抜け出して人生を立て直すか。それがこの映画の基本的な運動になります。

――この作品は40代後半の家福が打ちひしがれ、涙する様子が臆面もなく描かれます。自らの弱さを認めてそれを乗り越えることが強さであると受け取りましたが、1978年生まれの濱口監督よりも上の世代の監督作品で、男性が泣くことはほとんどなかったように思います。

濱口:今、僕たちの世代は過渡期ではないでしょうか。映画の撮影現場ひとつにとっても、少し前の世代までは暴力が横行していた。下の世代には、明確にそれはおかしいという感覚がある。僕たちの世代は既にある上の世代の文化に飛び込んである程度順応しつつ、違和感のあるものは下に伝えないよう努めている世代だと思います。

とはいえ、暴力的な態度が資源や時間がない時に人をコントロールするために有効な方法であることも目にしましたし、その文化が内面化された部分も必ずあると思います。それに対しては意識して自分を更新する必要があります。男性で、しかも年長者になりつつあるということは、気がつかないうちに強者の態度を取る罠にはまる可能性があって、その危険は常に感じています。

(中略)

濱口:女性を描く時には社会の圧を跳ね返すようなある種の強さまで辿り着くよう、自分に課しているところがあります。一方で、男性を描いていても社会的な問題にたどり着かない。当人の内面の問題に終始しがちです。それは、男性が社会構造に保護されているからです。現時点で、男性を描く場合にリアリティを持ってできたのが、「弱さを認める」ということでした。

これからの時代、男女平等が進んでいくとすれば、男性は生まれた時から無自覚に得てきた特権をどんどん奪われていくことになります。それは個人の視点からすると単に抑圧され、奪われるようなつらい体験なのかもしれないけれど、自分にその特権が与えられた歴史を学びつつ、それはむしろ起こるべきこととして、その痛みを受容しなくてはいけない。

今回の作品は直接的にそういうことを描こうと思ったわけではないのですが、映画を作るうちに自然と、「男性の弱さ」とそれを認めるという意味での「強さ」を描く必要を感じました。

――監督の過去作『ハッピーアワー』も本作も、「自分ときちんと向き合うことで相手を理解する」ということがテーマになっていると感じました。本作の原作者の村上春樹さんは『村上春樹、河合隼雄に会いにいく』(新潮文庫)の中で、「井戸を掘って掘って掘っていくと、そこでまったくつながるはずのない壁をこえてつながる」ことをコミットメント(人との関わり合い)の本質だとしていますが、そのことは濱口監督のテーマなのでしょうか。

濱口:その本は僕も好きで20代前半の頃読んでいました。特段そのことを意識して来たわけではないのですが、原作『ドライブ・マイ・カー』の中の「どれだけ理解し合っているはずの相手であれ、どれだけ愛している相手であれ、他人の心をそっくり覗き込むなんて、それはできない相談です。(中略)本当に他人を見たいと望むなら、自分自身を深くまっすぐ見つめるしかないんです」という岡田将生さん演じる俳優の高槻の言葉は、彼自身の深いところから発せられた言葉として家福に受け取られるし、村上さんが書かれたその高槻の言葉自体が、きっとそうなんだろうという説得力を持つものでした。

なので、そのシーンは映画の中で実現したいと思いましたし、結果的に映画の核となる部分にもなりました。

――本作では手話を使うろうの人も含めて、異なる言語を持つ人たちのコミュニケーションの豊かさが描かれていましたが、このような「多言語演劇」のスタイルを起用するきっかけはどのようなことだったのでしょうか。

濱口:ボストンで1年間暮らしていた頃、英語の語学学校に通って勉強していたのですが、自分より言語ができなくてもコミュニケーションできる人っていますよね。その時にコミュニケーションの本質は言語ではないと改めて思い知らされました。

言葉が流暢だからコミュニケーションできるのではなく、言葉を持っていなくても、コミュニケーションしたいという気持ちや相手に対する好意がある人は、多少英語が話せて言語によるコミュニケーションが可能な自分よりも、深いコミュニケーションをしているなと。そして、自分もそうできたらいいなと思っていました。

言葉によってコミュニケーションが阻害されているとまでは言いませんが、言葉によるコミュニケーションに頼り過ぎてしまうと、本当に望んでいるような関係には辿り着けない。それは映画の中で多言語演劇をやってみようと思ったきっかけの一つです。

――過去の経験を振り返って、言語を使わずに豊かなコミュニケーションをできる人は、実際にはどのようなタイプの人なのでしょうか。

濱口:人に率先して好意を伝えることのできる人だと思います。その人自身が「人を疑わない」から、「自分も疑われないであろう」という感覚を持っているのではないかと思います。今回のキャストでは、たとえば演劇祭スタッフのユンスを演じたジン・デヨンさんはまさにそういう人だし、そのことが映画にもにじみ出ていると思います。

――脚本を担当した1940年代の日本と中国を舞台に国家機密を前にして揺れ動く夫婦を描いた『スパイの妻』もそうでしたが、今回も「悲しみを失った人同士がつながる」というテーマの下、多言語演劇を取り入れ、時空や空間を大きく跨ぐスケールの大きな物語を描いています。どのようにしてプロットは思い付いているのでしょうか。

濱口:大きいテーマを扱っている意識はないです。それよりは、ボストン在住や国際映画祭での体験など、自分の個人的な身体感覚をベースに作っています。スケールが大きいというより、パーソナルな感覚の映画を作っているという意識の方が強いですね。

確かに本作には、東京にいた主人公が地方へ行ったり、また他のキャストが海外から来たりするという地理的なスケールがあります。しかし、基本的には人と人とのコミュニケーションを描いた小さな話です。実感に基づいた感覚をベースにしないとディテールは描けないとも感じます。

例えば『スパイの妻』で言うと、家庭内のことが戦争にまでつながっているだけで、日本と中国、アメリカという距離は地理的な問題に過ぎません。誰しも自分たちでコントロールできる世界の範囲は小さいです。なので、映画の構想も自分が認識できる範囲から始めています。

一方で、「描かれる世界の大きさ」は認識能力を超えた時に感じるものだと思います。なので、見る人の認識能力を超える部分をキャスト・スタッフの人たちと共に考えながら、どのように見せるのかを考えながら映画を作っています。

――最後に、この映画で伝えたい濱口監督からのメッセージについてお聞かせください。

濱口:メッセージというものはない、とは言いませんが、あくまで映画を通じて感じていただけたら、と思っています。様々な要素が重なり合っている映画ですが、決して難しい話ではなく、むしろ単純に「面白い」映画だと思っています。どこかで必ず自分自身の経験につながるものがあり、受け取れるものがある作品だと思います。前知識も何も必要ありません。構えずにリラックスして見て欲しいですね。

『ドライブ・マイ・カー』は8月20日(金)より、TOHOシネマズ日比谷ほか全国ロードショー
(C)2021 『ドライブ・マイ・カー』製作委員会

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このFRaUのインタビューは、なかなか含蓄のあるもののように思う。

  • 男性で、しかも年長者になりつつあるということは、気がつかないうちに強者の態度を取る罠にはまる可能性があって、その危険は常に感じています。 

これは、対女性にかかわらず言えることなのではなかろうか。自分は弱いところがあると認めている人だけが、相手の目線にも自然と立てる気がする。

・・・と思っていたら、

  •  「男性の弱さ」とそれを認めるという意味での「強さ」を描く必要を感じました。

続いて、

  • 本当に他人を見たいと望むなら、自分自身を深くまっすぐ見つめるしかないんです 

同感。自分に自分が見えている分だけしか、他人のことは見えてこない。

  • コミュニケーションの本質は言語ではない。 言葉によるコミュニケーションに頼り過ぎてしまうと、本当に望んでいるような関係には辿り着けない。

これは、ネット空間では殊に忘れるべきではないでしょうね。

ネット上でいい信頼関係を築くためには、相手が「身体で」どう実感しているかに波長を合わせるようなつもりになる必要があると思います。

これは日頃からフォーカシングのリスナーをしている私の肝に銘じていることです。

  • ――過去の経験を振り返って、言語を使わずに豊かなコミュニケーションをできる人は、実際にはどのようなタイプの人なのでしょうか。

    濱口:人に率先して好意を伝えることのできる人だと思います。その人自身が「人を疑わない」から、「自分も疑われないであろう」という感覚を持っているのではないかと思います。

好意は具体的に表現し続けなければならないということは、すでのこのブログでも何回も繰り返して来ました。それは言葉の上だけではなく、身体から自然と湧き出るようなものでなければならないと思います。

・・・これ、スキンシッップが必要という意味ではないですので念のため。

相手が言うことをかなえているだけでは愛情表現ではない、と私は繰り返し書いてきました。これが私の苦い人生経験の帰結ということも。

そして、人の気持ちの「裏を読む」ということを、相手の悪意を仮定してかかるということばかりであってはならない。

相手の悪意を仮定することは、「お人好し」になり過ぎないための術かもしれませんが、それと同時に、相手の言うことを「額面通りに」受け止めてとりあえずは応対するほうが、結局はリーダーシップすらとれます。

*****

・・・・などと、監督の発言に自分の見解を強引に押し付けただけかもしれませんが、このへんで。

私は、村上春樹は、「羊をめぐる冒険」しか読んだことはないですが、映画「ドライブ・マイ・カー」も、チャンスがあれば、観てみたいですね。

この予告編で使用されているピアノ曲は、ベートーヴェンのピアノソナタ第17番、「テンペスト」の第3楽章です。 楽天トラベル

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スパイの妻 -これこそ正統派のミステリー-

黒沢清監督の作品を観たのははじめてだと思う。

私は映像の文法を主としてアニメから学んだ。実写映画も、名作とされる作品は結構後追いで観てきたつもりだが、公開1年未満の作品、しかも邦画を観たのは実に久しぶりかもしれない。

******

太平洋戦争直前の神戸。

福原優作(高橋一生)は大きな貿易商を営む。妻は聡子(蒼井優)。この物語は聡子の視点から描かれている。

優作聡子の家庭は中流だが、夫婦ふたりの関係は、欧米風に熱烈に抱き合うなど、コスモポリタンの空気が漂う。

優作は聡子を女優役として、犯罪ドラマの短い映画を会社の忘年会のために撮る。

そして、その撮影のために必要なシーンを撮るためというのを口実に、甥で社員の文雄(坂東龍汰)と共に満州に渡る。

聡子の幼馴染(?)に津森泰治(東出昌大)がいる。彼は特高の幹部として、優作の動向に目を光らせている。

優作の帰国してからのふるまいの豹変に、聡子は不信感を抱く。

文雄も突然会社を辞め、有馬温泉の夫妻のなじみの宿で小説を書くと籠もることとなる。

海に女性の水死体がみつかる。その女性は優作と文雄が満州から連れ帰ったらしいことを聡子は知り、一層優作への不信感を募らせる。

聡子に問い詰められて、優作は、満州で、関東軍の秘密情報と、その証拠を握ったことを告白する。

それをアメリカに持ち出そうとしているとのこと。

聡子は「私はスパイの妻になってもかまいません」。

ここから泰治と福原夫妻のだましあいのサスペンスがはじまる。

しかし、それは、優作と聡子のだましあいでもあった・・・

*******

脚本は、映像の文法というものに熟達しきった、実によくできた、しかも引き締まったものだと思う。

これぞ「正統派」という感じで、何も特撮やアクションシーンはないにも関わらず(セット撮影は船内のシーンぐらいではないか?)、手に汗握る展開を、飽きることなく楽しませてくれる。

オチが3回ぐらいのどんでん返しがある。

成熟した蒼井優の演技も素晴らしい。

BGMが殆どない。

その一方、劇中劇として挿入される映画など、フィルム上映が効果的に使われている。

観ているうちに、伏線の貼り方が読めてくるところと、その上を行く展開の両方があるのがいい。

このあたりが、ミステリー映画を観たい人々を満足させる調合であろう。

誰にでもお勧めできる五つ星映画だが、最低限の歴史認識・・・特高と憲兵の服装の違いとかを含めては持っていて欲しい。

Amazonレビューの上位に、関東軍の陰謀は史実ではない、式の否定的評価が跋扈しているが、それも「フィクション」の一部かもしれないものとして観るくらいの余裕は欲しい。

・・・はい、あなたたちは「騙されない」だけの見識をお持ちなわけね。わかったわかった。

******

黒澤との共同脚本は、まもなく、カンヌ国際映画祭で4つの賞を受賞した「ドライブ・マイ・カー」が公開される、監督濱口竜介氏である。

本作自体も、ベニス国際映画祭コンペティション部門で銀獅子賞受賞。

NHKエンタープライズ制作のBS向け長編ドラマを最低限修正したものとのこと。

Amazon Prime Video、Netflixでストリーミング配信。

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2021年8月26日 (木)

魔法という名のモラトリアム -魔法のスター・マジカルエミ-

困ったお題でしたが、45年アニメファンやってる人間にどう答えろというのか。

私にとっては、

ということになります。

「マジカルエミ」については私のもうひとつのブログ、「chitoseの部屋」のこのエントリーで詳しく解説しています。

そこで、私が、アニメ誌(というか、サブカルチャー誌)「OUT」に投稿者として初掲載された時の文章を載せていますが、こちらに転載します。なかなかの美文たと思う。:

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●魔法という名のモラトリアム

舞は、魔法を授かる時期限もつけられなかったし、使命も言い渡されなかった。ただ「立派なマジシャンになりたい」という夢の実現のためにのみ魔法を使っていたのである。

 だが、舞は自分から魔法を返した。マジックを、魔法でエミに変身してではなく、「舞(のまま)でやる方がおもしろい」ことに気づき、「もうエミにならなくてもいい」と思ったから。舞は、魔法の力で「水晶」として輝くのではなく、自分の力で 「ケイ石」に含まれているガラスの輝きをみがき上げていく道を選んだ。早咲きのスミレに過ぎないエミは今や舞台を去り、代わって「マジカル舞」が、花開くべき春を目の前に、つぼみをふくらませつつある。

 舞はなぜそうしたのか。自力で奨励賞を射止めたヤング・マジカラットの三人をみているうちに、魔法の力を借りている自分のことを「後ろめたく」思ったから? それもあろう。

 しかし、私には、舞が「罪意識」に目覚めて、つまり、「自分の努力で夢は実現すべきだ」と思うに至った結果として魔法を返したようにはみえない。

 彼女は、むしろ彼らのことが「うらやましく」なったのだ。自分の力のみを頼りにしてチャレンジしていった彼らの中に、自分の味わえていない喜びとやりがいがあり、「たのしそう」にすらみえたのではないか。

 試合を負けたのにむしろ「いい顔」している将に、舞は「どうして痛い思いしてまでボクシングするの」と尋ねている。しかし、彼女はその答えを、今や自分自身の問題として実感しつつある。「痛い思い」してもやらずにはいられなくなる「何か」がそこにあることに。

 魔法とは一種の「モラトリアム」であろう。それだけの社会的・経済的能力がないのに、まるで親のスネをかじって、欲しいものが手に入るのと同じようにして、やりたいことが実現できる。

 しかし、「時が来ました。あなたはもう『魔法』を返さねばなりません。これからは自分の力で生きて行きなさい」と言われたので仕方なしに魔法を返す....というのでいいのだろうか。

 むしろ、自分の夢の実現のために、許され得る限り、その『魔法』を使いまくり、その果てに、自分の力でやる方が「おもしろい」ということに気づける所まで行けてこそ、その人は真の意味でモラトリアムを卒業できるのではないだろうか。親に「のみこま」れ、妙に縮こまって、その『魔法』を生かしきれなかった人だけが、ずるずると「モラトリアム人間」になっていく気がする。

 ある意味で、舞はわずか10歳にして、肝心な点で「大人」になった。

 なぜ、「夢は自分でみるもので、人からもらうものではない」のか、そして「大人になる夢」こそ本当の夢なのかを、この作品は『モモ』に代わって十分描いてくれた。

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 「魔法のスター・マジカルエミ」は、4作連続して制作された、スタジオぴえろ制作の魔法少女アニメTVシリーズの第3作である。ちなみに他の3作は、最初から順に「クリィミーマミ」、「ペルシャ」、「パステルユーミ」である。

 これらぴえろ制作の4本に、スタジオライブ制作の「魔法のプリンセス・ミンキーモモ」……アニメファンの間で「モモ」といえばミヒャエル・エンデではなくてこの作品を差す……を加えた5つの作品を、東映動画制作の「魔法使いサリー」「魔法のマコちゃん」などの諸作品と区別して、「第2期魔法少女アニメ」と呼ばれることが多い。

 主人公の少女、香月舞は、マジック一座、「マジカラット」の家庭に生まれた小学生。舞もマジックがうまくなりたいのだが、まだ見よう見まねの水準である。ある日、モモンガのぬいぐるみ、トポに突然光の球が宿り、人の言葉を話すようになる。そして、自分の夢を体現する18歳の女性マジシャン、マジカル・エミに変身する魔法を授かる。

 この謎のマジシャンの加入により、マジカラットは一躍テレビでも大人気の一座となる。だが……

 ・・・・このようにあらすじを語っても、この作品独特の魅力を語ることにはならない。

 「マジカルエミ」は、ぴえろの4作の中で、一般に一番地味な作品とされているが、安濃高志チーフディレクターの繊細で日常性と幻想性が錯綜する様式が局限まで発揮された、ほとんど前衛的ファンタジーというべき作品である。

 放送当時地味だなとしか感じなかった人、「エヴァンゲリオン」について来れたのなら今この作品を見て下さい。今ならこの作品の、特に中盤以降の異様な味の濃さに気づかれると思います。 

 ともかくこの作品は状況説明が異様に少ない。

 主人公の少女がなぜ、誰から魔法を授かったのか、最後まではっきり説明されることはない。

 日常の狭間での幻想の世界とのさりげない出会い。舞は何でもないことのように二つの世界を往復する。

 言葉では語られない感情表現の微妙さ。

 このへんの描き方の独特の感性的世界は実際に映像を見てもらわないと分からない。

 ここで私の「魔法という名のモラトリアム」が対象にした物語大詰めの「4部作(35-38話)」を別にすると、第26話「枯葉のシャワー」という、前半全く台詞が出てこない、繊細きわまりないエピソードを特に推薦しておきたい。私がアニメにおける演出というものの意味に真に目覚めた、忘れられないエピソードである。

 さて、この「魔法という名のモラトリアム」という文章は、私がはじめて「OUT」のReader's Voiceに掲載された時のものである。最終回の一つ前の回、第37話「ためらいの季節」(演出:望月智充)における、舞が魔法を返す決心を固めるまでの非常に説得力ある描き方に共鳴して書かれたものである。(この回は望月氏の映像へのこだわりが異様に冴えているので、そうした興味からこの作品をご覧になるのもいいかもしれない)。

  「デビュー作にはその後の作風のすべてが現れている」とはよく言われるけれども、現在読み返しても、私がアニメについて書いた文章の中で最も完成度が高いものの一つという印象に変わりがない。まさにここで語られた論調こそが、その後の私のアニメ観のすべてを先取りしてすらいるのである。

 ちなみに私はこの文章を書いた翌日に心理学科の大学院に合格している。まさに、この「エミ」という作品、そしてこの「エミ」論から、今の私は出発しているのである。

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上記した、26話の「枯葉のシャワー」についての解説としてなかなかいいものは、

●アニメ様365日[小黒祐一郎]第248回 『魔法のスター マジカルエミ』26話(WEBアニメスタイル)

であろう。

小黒祐一郎氏は、こちらのエントリーで書いた、私と交流があった「アニメージュ」のライターその人である。その後仇敵(笑い)となって、いろいろパクられたと思うが、小黒氏は、その後のアニメジャーナリズムにおいて非常に重要な貢献をし続けている存在である。

最後に、「マジカルエミ」のBGM(奥慶一)の最高傑作と思っている曲がYoutubeにあったのでご紹介。

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【ウマ娘】:ナリタタイシン、URAファイナルズへの挑戦

ナリタタイシンは、芝中・長距離、追込のウマ娘です(YouTube動画の中で「差し」と言っていますが誤り)。

初育成、初挑戦でどこまで行けるでしょうか。

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シュナイダーハン弾き振りのモーツアルト、バイオリン協奏曲全集

オーケストラはベルリン・フィル。

モーツァルトは19歳の時にこの5曲を集中的に書きましたが、同時期の交響曲などと比較して、印象に残る、完成度の高い響きがするように思います。これにはモーツアルト自身がヴァイオリンに習熟していたことも大きいでしょう。

1968年という、古い録音ですから、多くの方の装置は硬く響くかと思います。

Apple Music版は、リマスタリングされているのか、非常に伸びやかな音になっています。ただし有名な第3番以降みたいですね。

CDは日本では分売の形でしか入手できないようです。

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【ウマ娘】:テイエムオペラオー、URAファイナルズへの挑戦

テイエムオペラオーは、芝中・長距離先行のウマ娘ですが、素質が高いのにこれだけ育成が難しかったウマ娘はいませんでした。

20回めぐらいの育成でしょうかね。

 

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2021年8月25日 (水)

沢田聖子のこと。

ふと思い出したかのようにApple Musicを漁っていたら、沢田聖子の「アーリーズ・ベスト」が検索でヒットして、iTunesへのダウンロードもできたので、書いてみよう。

Wikipedeiaによれば、沢田聖子(「せいこ」ではなくて「しょうこ」と読む)は、1962年生まれ(ということは私と2歳違い!)のシンガーソングライターである。

文化女子大学附属杉並高等学校卒業、文化女子大学短期大学部生活造型学科卒業。

1979年5月25日 イルカオフィスより「キャンパススケッチ」(クラウンレコード)でデビュー。翌年4月にはファーストアルバム「坂道の少女」をリリース。キャッチコピーは“イルカの妹”。

カワイイ系のシンガーソングライターとして人気が高かった。

数多くのラジオ番組のDJも務めた。

イルカだけではなく、森田公一、村下孝蔵とのつながりが深かったように記憶する。

現在もライブで活発に活動中らしい。

上述のベストアルバムには含まれてはいないが、私は「春眠」という曲が大好きである。典型的な森田公一節であり、彼女の歌の中では、むしろ異色作かな。

あと、「雨の日のサンシャイン」ですね。

「青春の光と影」も、メロディラインが独創的で、不思議な陰影があって好き。
あと何曲が、代表曲を。

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睡眠薬ベルソムナ(スボレキサント)は、深い睡眠状態を維持させるが・・・

今度は精神神経科・心療内科などで処方される睡眠薬(睡眠誘導剤)について書いてみます。

ただし、私は精神科医ではなくて、一介の不眠症傾向があるカウンセラーの体験記に過ぎませんので、詳しいことはお医者様に聞き、相談してください。

*****

睡眠薬は、開発当初は、バルビツール系と呼ばれるものがほとんどでしたが、翌日昼になっても眠気が残る、(そしてこれが最大の問題点ですが)自殺に利用できるなどの問題点をかかえていました。

そこで、ベンゾジアゼビン系睡眠「誘導」剤というものに置き換わりました。

このタイプの薬は、あくまでも睡眠のきっかけをつくり、スイッチを入れるという点にあります。

もっとも、短時間型から長時間型まで、実にいろいろな種類があります。

そして、大量服用しても、自殺につながりにくいとされます(この点は、あくまでも一般に言われることを書いています)。

睡眠「導入剤」は、飲んでしばらくのうちに、それこそ「コトン」と寝てしまいます。

ただし、

  1. 飲んだ直後、立ったり座ったりしたまま起きていると、薬効が現れないまま、やり過ごせてしまう。
  2. 途中覚醒の傾向が強い人には効かない(この場合は、「長時間型」を用いる)。
  3. 依存性がある。

という問題点があります。

*****

最近登場したのが、「選択的デュアルオレキシン受容体拮抗薬」に分類される睡眠薬で、スボレキサント(商品名:ベルソムラ)が代表的です。

この薬は、ベンゾジアゼビン系睡眠「誘導」剤とは作動機序が全く異なります。

具体的に言えば、ノンレム睡眠(脳を休めている状態)を数時間維持するという点で、途中覚醒の予防になることです。

副作用としては、この薬が切れてしまってからのレム睡眠(身体は寝ていて、脳は覚醒時に近くなる)において、少なくとも慣れないうちは、「悪夢」をみる傾向が強いということです。

 選択的デュアルオレキシン受容体拮抗薬には、依存性がないのもひとつの特徴です。

現実的には、寝入りを良くするベンゾジアゼビン系睡眠「誘導」剤と選択的デュアルオレキシン受容体拮抗薬(睡眠「維持」剤)は併用されることが少なくないかと思います。

*****

選択的デュアルオレキシン受容体拮抗薬(睡眠「維持」剤)使用の際の注意点だと私が経験上感じているのは、睡眠時間が遅くなり、翌朝早く起きねばならない場合(例えば寝られるのが4-5時間とか短時間となった場合)には、本当に深く寝入ったままになり、寝過ごしてしまったり、二度寝をしてしまったり、それでも無理して起きてしまうと、ふらつく、ぶっ倒れるするなどの危険があることのように思えます。

個人的経験では、どうしても短時間睡眠で目覚めなばならない時は、ベンゾジアゼビン系睡眠「誘導」剤服用だけにして、選択的デュアルオレキシン受容体拮抗薬(睡眠「維持」剤)抜いてしまうことかと思います。

繰り返しますが、一不眠症患者としての、あくまでも個人的見解です。

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SSDドライブ搭載のパソコンを使用する際の注意点

どうも、ここ2日ほど、名画「パリ、テキサス」の詳しいレビューとか、オーディオのデジタル化のこととか、我ながら良質で長文の、今後も愛読されるに足るエントリーを書いているはずなのに、アクセスが伸び悩んでいるので、より一般向けと思われるエントリーを2連発します。

******

最近のパソコンは、メイン記憶媒体として、SSDが搭載されることが当たり前になってきました。

USB外付け記録媒体も、ハードディスク(HDD)からSSDに急速に移行しているようですね。

SSDとは、いわば大型のフラッシュメモリのようなものです。従来のハードディスクドライブ(HDD)とは原理が根本から異なります。

SSDの特徴としては、

  1. 書き込み速度と読み込み速度が非常に高速である。

  2. ハードディスクとは異なり、データは完全に均等に分散記憶されるために、ハードディスクのように、使用するにつれて重くなり、デフラグが必要になることはない(・・・というか、SSDへのデフラグは、寿命を早く促進するので禁忌である)。

・・・・という点があります。

SSD搭載のパソコンを使い始めた方はお気づきかと思いますが、メモリをそんなに搭載していなくても、パソコンの起動が非常に速いです。

スマホとかは、原理的にはSSDと同様のものが使われていることになります。

*****

ただし、弱点もあります。

それは、SSDは素子への記録と書き出しを繰り返すうちに消耗し、寿命が3年から6年ほどという短さだということです。

ハードディスクドライブの磁気記録は、(回転-読み取りアーム系が壊れない限りですが)原理的には100年以上持ちます・・・ただし、現実にはそこまで行かないうちにクラッシュしますが。

寿命が切れかかるとどのような症状が現れるかについては、以下のサイトをご参照ください:

●SSDの寿命が近づくとパソコンに出始める症状とは?

******

対策としては、C:ドライブ以外に、大容量のハードディスクドライブのD:ドライブを持ち、D:ドライブにまるごとバックアップするか、少なくとも重要データや画像・音声・動画・ダウンロードファイルなど、大きいものだけでも、ハードディスクドライブにバックアップし続けることです。

同期ソフトをインストールして、定期バックアップをとるのがいいかと思います。

最近は、SSDの価格と容量もハードディスクドライブと対等になりました。

ラップトップパソコンでも、SSDが標準となりつつありますが、ハードディスクドライブも同時に搭載することはないと思いますので、外付けハードディスクドライブを持つことは大事だと思います。

サイバーリンクパソコン工房

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2021年8月24日 (火)

今やオーディオはフルデジタル経路は高音質再生の大前提である

以前も書いたことだと思うが、昔のCD再生は、実は2chピンジャックを通して、それまでアナログレコードを再生していたのと同じアンプに「アナログで」音声信号を入力し、更には、「アナログ」スピーカーケーブルで音をスピーカーに伝達していた。

これでは本来のデジタル音楽の再生環境からはあまりにもかけ離れた、旧態依然としたあり方であり、どれだけお金をつぎ込んで高級装置にしようとあがいても限界があったと言える。

それが、次のステップとしては、まずはCDから読み取ったデジタル信号を、デジタル信号のままアンプに転送し、デジタル回路のアンプで処理し、最後にアナログでスピーカーまで音声信号を誘導する形をとった。

これにはCDプレーヤーとアンプの間を、以前と同じ金属ケーブルで結線するやり方と、光ケーブルでつなぐやり方があったが、前者はまだデジタルノイズが生じる問題があり、後者の光結線の方が断然全然ピュアーであったといえる。

これはピュアオーディオに先駆けて、AVシアターの領域で一般化したといえる。光結線のAVアンプは、非常に低価格でも実にいい音を出す。

続いてのより進んだ段階としては、意外にも、CDプレーヤーとアンプを一体化して、フルデジタルで処理することとなったわけである。

この成功例の一つが、実売5万円の、JVC/ケンウッドのEX-S5であることは何回も紹介してきた。

しかし、この段階では、電源の電流の質が、デジタル回線に与える影響を排除できない。

そしてアンプとスピーカーとの結線はアナログのままである。

さらに言えば、CDからダイレクトに音を読み取り、リアルタイムで発信することは、CDからの読み取りが回転系を使用していて、回転システム自体がノイズの源泉になるし、読み取り誤謬の補正回路も必要としていて、CDの情報そのものをデジタル信号としてピュアーに取り出せていなかったと言える。

すでにiPodの登場、特にnano以降に明らかになったことは、すべての回転系をなくし、今日で言えばSSDにあたる固定素子に信号を記録し、しかも家庭用電源から切り離された、充電池による作動となった時に、音質は格段に上昇するということであった(iPod Clessicはまだ回転系のハードディスクのようなものに依存していたといえる)。

この結果、驚くべきことに、一切のデジタル画面表示すらない、小さなiPod miniが一番音質がいいということは、私の10年以上前にブロクで比較実験をしたが、その記事は今やもうない。

このiPod革命については、すでにこの前のエントリーで述べた。

更に進んだ形は、今度はアンプとスピーカーの間の結線をアナログ金属ケーブルではなく、光ケーブルかBluetoothの無線接続にしてしまうことであったと言える。

AVスピーカーの製品によっては、Blue-rayプレーヤーからスピーカーへの結線を光ケーブル化し、スピーカー内部にDAC(デジタル→アナログ変換装置)とアンプを内蔵した製品もある。

ここまで至ると、原理的には完全にデジタルノイズの影響から逃れる。

ただし、Bluetooth無線接続の場合には、一定の規格で音を飛ばす関係上、音切れをおこさないための接続上の妥協点(僅かな遅延など)があるともいえる。

ところが、では光ケーブルのほうが、Bluetoothより絶対有利かというとそうは言えず、グラスファイバケーブルの純度、そしてどういうわけか皮膜によって音が変わるという現象があるようだ。トスリンクにも品質の違いがあるということだ。実際、光ケーブルにはかなりの価格差があり、アナログカートリッジの老舗、オルトフォンも高級品を販売している。

ただ、現実的に言って、特にハイレゾ規格にこだわらず、CD規格(Appleでいえばロスレス)の音源であっても、内蔵充電池による携帯機器(androidやiPhoneを含む)のBluetoothの、しかもaptx、LDACのような新しい規格による伝達が一番音がいいということにある。

もっとも、スマホの場合も、wi-fiや4G、5G等のデジタル回線とBluetoothが共存しているという点で、互いの干渉要素はあるし、Bluetooth機器が密集する群衆の中では、互いの干渉により、音切れが生じやすくなるという問題は残る。

だが、少なくとも、携帯端末において、ヘッドフォン、イヤフォンまでの音の接続が、旧来のアナログケーブルではなく、Bluetooth無線接続による方が、比較にならないほと音がいいということは、もっと認識されてもいいと思う。

現在のiPhoneでは、そもそもステレオミニプラグによるヘッドフォン、イヤフォンまでの有線接続がデフォルトでは廃止されている。もし有線イヤフォン、ヘッドフォンを用いようとすれば、サードパーディの、電源ケーブル端子からの変換ケーブルを買い足さねばならないことになる。

Bluetooth接続は、単に結線は邪魔にならない、機器から相当程度離れてもイヤフォン、ヘッドフォンに音が届くという便益でだけではないのである。

私がBluetooth接続の首掛け式イヤフォン、Anker Soundcore Life NC(aptX対応)を愛用していることはすでに以前のエントリーで書いたが、この音質は驚異的だと思う。従来の私のオーディオ体験で一番凄い音である(追記:Anker Soundcore Life Q35(LDAC対応)の方が遥かに凄いです)。

「凄い」というのは、聴感上の周波数特性が果てしなく広大で、空間の中に音が無限に広がるのが画期的なのである。

ただし、これを可能にするには、充電満タンから使い込んでは充電満タンを繰り返すという、相当なエージングの上でのことであり、買ったばかりの時の音で決して判断してはならない。

興味深いのは、1960年代始めなどという、実に相当古いアナログ録音のCDをロスレス変換してPCのiTunesに取り入れ、更にストリーミング再生で飛ばした音が一番音がよく聴こえ、これ、ホントに古い音源なの?といいたくなることがかなりあるということだ。

例えばアンセルメ/スイス・ロマンド管弦楽団の1960年代前半の録音など、滅茶無茶高音質に聴こえる(アンセルメの録音は、LP発売当時は、ハイクオリティで知られていた)。

 ↑ このYoutube音源よりも、遥かに透明感のある、汚れのない音になりますよ。

これが新しい録音になるほど、むしろ音質は低下し、デジタル録音に至っては、年代に関係なく、いいものはいいし、悪いものはとんでもなく悪い。

これは、デジタル録音時に、実際にはどれだけアナログ結線を用いていたか(理想では、全部充電池電源がいいことになるが、そうはいくまい)、あるいはハイビットオーバーサンプリングをかけていた、いないか(当然前者の方が有利)かにもよると思う。

極論すれば、音決めをする技師が、アナログ結線のヘッドフォンやスピーカに頼っていたとしたら、その時点でアウトであろう。

ただし、いわゆる「リマスタリング」によって音質が常に向上するかどうかには私は疑問を持つ。エンジニアが変わらなくとも、元録音のいい意味での尖ったところがむしろ刺激的だった点を弱める場合がある気がする。

*******

【追記】:このエントリーの続編がこちらにあります。

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【ウマ娘】:水着マルゼンスキー、URAファイナルズへの挑戦の軌跡。

先日まで配布されていた、「水着」マルゼンスキーでの挑戦ははじめてですね。

マルゼンスキーは、芝、マイル・中距離の逃げウマで、比較的育てやすいウマ娘です。

しかし、私が一番育成していない、PC版の「第3厩舎」での育成ですから、育成ウマ娘の初期レヴェルでも星は低いし、才能開花もしていない。

サポートカードの質も良くなく(SSRだけとは行かず、フレンド一枚にLevel50のSSRカードを混ぜられても、上限解放もなかなかできず、自前ではLevelも30どころか25止まりのを混ぜざるを得ない)、カード選択肢が狭いという条件下です。

育成を始める時点で、Eレヴェル、☆2つの水着マルゼンスキーでした。
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「パリ、テキサス」-ハーフミラーと投影的同一視-

ヴィム・ヴェンタース監督による1984年、独仏合作作品。

私が大学院時代にVHSで観て以来だから、30年ぶりぐらいに観た。

一回だけしか観なかったが、私にとって、実は一番敬愛する映画という認識でいた。

*****

テキサスの荒野をさまよう髭面のひとりの男(演:ディーン・スタントン)がいる。

彼は水を求めて一軒家に勝手に入り、冷蔵庫を開け、水を飲み、氷を頬張ると、眠り込んでしまう。

医者のもとで目を覚ますが、医者の質問には何も応えない。4年間の過去の記憶がないらしい。

手持ちの紙に、ただ、「ウォルター・ヘンダーソン」とだけ書いてあった。

ロスで看板工をしているウォルター(ウォルト 演:ディーン・ストックウォル)のもとに連絡が入る。男はウォルトの兄のトラヴィスという人物で、4年間失踪していた。

ウォルトは早速テキサスまで飛行機とレンタカーで向かう。

トラヴィスはジェーン(演:ナスターシャ・キンスキー)という妻と、妻との間にいた子、ハンター(演:ハンター・カーソン)と3人で暮らしていたが、トラヴィスも思い出せない「ある事件」をきっかけにトラヴィスは失踪、同時にジェーンも、ハンターを、弟ウォルトと、同居する恋人アンの住む家の前に放置し、失踪する。

ハンターはウォルトとアンのもとで、父と母と思い込まされて育つ。

******

さて、ウォルトはテキサスの荒野の中の医者のもとにたどり着くのだが、トラヴィスはすでに失踪していた。

ウォルトは、荒野の中で再び歩き続けていた兄トラヴィスを、やっとのことでつかまえる。トラヴィスはウォルトを弟だとはすぐに認識し、ウォルトの車に大人しく乗る。

しかし相変わらずトラヴィスは何を問いかけても口を開かない。

二人は一軒家のモーテルにたどり着き、ウォルトはトラヴィスの新たな服と靴を買うためにトラヴィスを残して車で出るが、その間にトラヴィスは再び失踪、ウォルトは再びトラヴィスを探し出さねばならなくなる。

2つ目の、前よりは清潔で大きいモーテル、ここでウォルトはロスのハンターに、「今お前の父と会っている」と電話で真相を伝える。

トラヴィスは今度はウォルトの言うことをきき、服も新しくして髭も剃る。

ウォルトが「ロスへ連れて帰る」というと、トラヴィスははじめて言葉を発する。

「パリ」

と。

ウォルトは「パリなんてヨーロッパだから簡単に行けない」という(実は、テキサスにパリという場所があるのだが)。

ウォルトは空港に行き、トラヴィスを飛行機に乗せようとするが、トラヴィスはそれに抵抗して、離陸しようと滑走路に向かい始める飛行機から降ろされてしまう。

2人はしかたなくロスへと2日かけて再びレンタカーで向かおうとするが、トラヴィスは前乗っていた車を再び選ぶことにこだわる。

その行程で、トラヴィスは随分ウォルトと気軽に対話するようになる。

トラヴィスは古い写真をウォルトに示し、「テキサスのパリのこの土地を買った」と言う。それは荒野の中の一軒家だったが、「なぜ買ったかは忘れた」と。

トラヴィスは運転を代わろう、眠れよと言い出すが、いつの間にか高速道路を降りて、砂利道を走っていた。

「土地を買った理由を思い出した。母と父がはじめて愛し合ったのがそこ。僕の人生はそこで始まった」

******

ロスに2人はたどり着く。アンはトラヴィスを歓待したが、別れた時3歳だったハンターは現在8歳、ドラヴィスを父親だとは認識したが、そっけない態度をとる。

トラヴィスはベッドで眠れない。深夜にハナ歌を歌いながら台所で食器を洗い上げると、今度は皆の靴全部を磨き上げる。

翌朝、ベランダには全ての靴が並んでいた。

トラヴィスはハンターの小学校からの帰りの出迎えに自分が行きたい、2人は歩いて帰ろうと言い出すが、実際に放課後になると、ハンターはトラヴィスが待っているにもかかわらす、友達の車に同乗させてもらう。

ウォルトはみかねて、4年前に、ジェーンを含む4人でビーチにバカンスに行った時の8ミリの映写をすることを提案する。

この映写会の映像の中で、この映画の中ではじめて、トラヴィスの妻、ハンターの母親である、若いジェーンが映し出される。

それにトラヴィスの心が癒やされるのみならず、ハンターも、ウォルト、トラヴィス両方に、それぞれ「お休み、パパ」と言う。

******

トラヴィスは、衣料品店で立派な服と帽子を買い込み、再びハンターの小学校の前で待ち受ける。ハンターは今度は、最初は道を隔てた両側の歩道をトラヴィスと歩調をあわせておどけながら歩き、最後にはトラヴィスに寄り添って帰宅する。

トラヴィスは夜になると、ハンターに、古いアルバムを見せながら語りはじめる。

「これが私の父。つまりお前のおじいさん。交通事故で死んだ」などと。

アンは二人が親しくなるにつれて、これまでのハンター、ウォルトとの3人の生活が変わってしまうのを恐れる。

翌日、アンはトラヴィスに、

「実はジェーンはうちに何度も電話で連絡をとってきていた。次第に頻度は減ったが、1年前の最後の電話で、ハンターのための預金口座を作るように求め、実際その後月一度幾ばくかの振り込みが続いている。それはヒューストンからの振り込みだ」

と。

トラヴィスが通る高架橋の上で、男が、「安全地帯などどこにもない」という演説を、ひとりきりでまくし立てている。トラヴィスはその前の通過する。

******

トラヴィスは、ウォルトにクレジットカードをしばらく自分に貸してくれという。

彼は、それを使って、中古の59年型フォード、荷台つきを買い、ハンターの通う小学校で待ち伏せ、「これからおかあさんを探しに行こう」とハンターに提案する。

ハンターはそれに応じると即答する。

トラヴィスは、ヒューストンへの途中のガソリンスタンドから、ハンター自身に、ロスのアンたちが待つ家に電話をかけるように求める。

*****

2人はヒューストンの銀行にたどり着く。今日はちょうどハンターへの毎月の振り込みがなされる日。二手に分かれて待ち伏せることにしたが、ハンターがそれらしい赤い車に乗った女性をみつけた時にはトラヴィスは居眠りしていた。

ハンターはトラヴィスを起こすと、2人は高速道路の赤い車を追走する。

赤い車は、ある怪しげな館の前に駐車していた。

トラヴィスはハンターを残して、館の中に入る。

そこは、個室で、ハーフミラー越しに客の男性が女性と対話し、はしたないことをする館であった。

トラヴィスは、女性をチェンジしていき、ついにジェーンとハーフミラー越しに対面することになる。

トラヴィスは一度は会話を中断してホテルに引き上げる。彼は悩み続ける。

彼は、ハンターに語りだす。

「母は普通の女性だった。でも、父は空想にとりつかれていて、母さんをみても母さんが目に入らず、空想を見つめていた」

「そのうち、自分は『パリ』の女性を妻にしていると言いふらし始めたが、そのうち父は本気でそれを信じ込んでいった。母ひどく困っていた」

「ハンター、君はおかあさん(ジェーン)と一緒に生きるんだ」。

夜になったら再び館へ向かう。

 

・・・ここからの、トラヴィスのハーフミラー越しの再びのジェーンとの対話以降は、さすがにネタバレなし。

このハーフミラー越しの対面と対話は、映画史に残る名シーンであろう。

映像演出に、独特のこだわりがあり、「2人の顔が二重映しになる」シーンが印象的、とだけ言っておく。

******

これはトラヴィスのアイデンティティ回復のドラマであるが、普通にそれというだけではなく、次のような含蓄もある。

精神分析の、殊にメラニー・クライン派の用語に、「投影的同一視(projective identification)」というのがある。

これは、自分の中に快が生じると、良い対象から愛されていると空想し、自分の中に不快が生じると、悪い対象から迫害されているものと空想することである。

これを恋愛に置き換えるならば、自分の中に愛しているという思いが生じれば、相手に愛されていると思いこむということである。

二人の間に、相互的にこの思い込み(空想)が生じる時に、幸せな恋愛関係は維持されるということになる。

更に付け加えれば、この心理規制が、「嫉○妄想」とも関連付けられているところには、今回観なおしてはじめて気付かされた。

・・・身につまされる話である。

******

そうはいっても、非常にわかりやすい作品であり、深読みはそんなに必要ないと思う。

英語としても、わかりやすい部類で、発音もよく、速すぎもせず、語学学習にも向いているのではなかろうか。

クライマックスの、ハーフミラー越しの対話は、男女の機微の理解が必要と思います。

Ry Cooderのスチール・ギターによる音楽は、もはや伝説的であろう。

ストリーミング配信は、U-NEX。

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2021年8月23日 (月)

次のエントリーは、「パリ、テキサス」

私がホントはもっとも敬愛する映画。

「過去のホームムービーの持つインパクトという物語展開が重要な鍵になる」というパターンの元祖といえそうな、ジム・ヴェンダーズ監督、ディーン・スタントン、ナスターシャ・キンスキー主演の、ロードムービーの傑作。

心理学的にみても、非常に奥深い作品です。

こちらをどうぞ。

「カウンセラーchitoseの雑記帳」閲覧ランキング20210823

以前は掲載していたランキングですが、久々にやってみましょう。

1 カウンセラーchitoseの雑記帳 トップページ [過去の足あと] 688 229 3分2秒 52.8 %

2 Twitter上の東浩紀氏との議論とその後の流れについてのまとめ: カウンセラーchitoseの雑記帳[過去の足あと] 141 106 4分51秒 85.8 %

3 「ルックバック」問題: カウンセラーchitoseの雑記帳[過去の足あと] 127 97 3分58秒 82.5 %

4 DaiGo氏に関すること、幾つか追補。: カウンセラーchitoseの雑記帳
[過去の足あと] 113 67 4分49秒 76.1 %

5 【メンタリストDaiGo】:「再度の」謝罪は一応評価します。しかしそれで... [過去の足あと] 91 40 3分10秒 80.0 %

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7 藤田孝典氏はどういうスタンスでセックスワーカーとその救済活動をしている人... [過去の足あと] 53 39 1分56秒 82.1 %

8 「シン・エヴァンゲリオン」-理想化された女性像との訣別- 【ネタバレ・解... [過去の足あと] 48 29 3分25秒 72.4 %

9 ETV特集「ドキュメント 精神科病院×新型コロナ」: カウンセラーchi...[過去の足あと] 32 22 4分58秒 81.8 %

10 OPPO Reno 5A レポート: カウンセラーchitoseの雑記帳 [過去の足あと] 31 15 1分27秒 73.3 %

11 【ウマ娘】:水着スペシャルウィーク、URAファイナルズへの挑戦: カウン... [過去の足あと] 28 9 5分43秒 44.4 %

12 若者に観てほしい映画5選。: カウンセラーchitoseの雑記帳[過去の足あと] 27 4 2分54秒 50.0 %

13 DaiGo氏のYouTubeチャンネルをフォローし、今後の彼の発言を見守... [過去の足あと] 26 4 1分5秒 100.0 %

14 人生の黄昏を感じる時の名曲選: カウンセラーchitoseの雑記帳
[過去の足あと] 23 9 6分19秒 66.7 %
15 河童のクゥと夏休み: カウンセラーchitoseの雑記帳[過去の足あと] 19 7 1分28秒 85.7 %

16 DaiGo氏の「LGBTQで集まるのはバカ」発言にみる、超個人主義: カ...
[過去の足あと] 16 6 4分6秒 33.3 %

17 「リズと青い鳥」 -これほどパーフェクトなアニメ作品には滅多に出会えない... [過去の足あと] 14 7 4分35秒 85.7 %

18 鉄道系YouTuber、スーツ氏、タクシーによる九州ド真ん中縦断シリーズ... [過去の足あと] 14 3 46秒 33.3 %

19 3つのif、4つの世界。-「打ち上げ花火、下から見るか? 横から見るか?... [過去の足あと] 14 6 3分13秒 83.3 %

20 バックナンバー: 音楽 - カウンセラーchitoseの雑記帳 [過去の足あと] 12 1 16秒 0.0 %
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ハーゲン弦楽四重奏団 ベートーヴェン 弦楽四重奏曲第16番

ベートーヴェンの晩年の最後の弦楽四重奏曲です。

簡潔な書法の中にも、大胆な曲想の飛躍もある、時代を先取りした曲です。

ハーゲン弦楽四重奏団は、たいへん生新な演奏をするグループでした。

 

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2021年8月22日 (日)

【ウマ娘】:キングヘイロー、URAファイナルズ挑戦

キングヘイローは芝短・中距離の追い込みウマ娘です。結構育成に苦労してきました。いかがなりますことやら。

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無実の罪をきせられ、大勢の検察官の前で延々尋問を受ける夢

新幹線出張の興奮も覚めやらず、完全に昼夜逆転モードにハマっていましたが、さっきまで見た夢は空前の悪夢。

私が若い頃所属していたT大心理教育相談室から、私は突然警察に連行される。

私は大きな法廷(?)で100人はいそうな検察官(?)の集中砲火を浴びる。

検察官たちが次々証拠立てる内容がぜんぜん事実とは異なることに対して、私は逐一論理的・具体的に堂々と反駁し続け、決して後に引かない。

目覚めた瞬間、夢で本当によかったと思ったが、むしろこれは、私がウソを何一つついていないこと、そして私の人生の全肯定を貫ける、いい夢だと思う。

 

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2021年8月21日 (土)

若者に観てほしい映画5選。

いずれも古い、しかも長大な作品が多く、テンポ感もゆっくりで、最初はあくびが出そうな作品も多いでしょうが、歴史に残る名画には間違いありません。

 

●七人の侍

いわずと知れた黒澤明監督の作品、当然モノクロですが、欧米の映画にもものすごく影響を与えました。

野武士に繰り返し襲われる村人が7人の侍を雇い、すごく計略的なやり方で戦闘を挑む。

七人の侍が皆個性的なのもいい。

 

●羅生門

黒澤作品の時代劇の中で「七人の侍」より短いのをお望みの方はこの映画。

芥川龍之介の「藪の中」が原作。

 

●ベン・ハー

史劇スペクタクルの永遠の名作。

キリストの受難が描かれてもいる。

クライマックスの戦車競走のシーンも圧巻。

ハンセン病もテーマになっている。

 

 

●2001年宇宙の旅

すでにこのエントリーでもレビュー書きました。

 

●砂の器

松本清張の推理小説が原作ですが、ハンセン病に侵された父親と息子の放浪シーンが音楽にのせて圧巻。

「竜とそばかすの姫」オリジナル・サウンドトラック

映画封切時から心待ちにしていました。

発売と同時に届くようにAmazonで予約していました。今の時点でBelleの歌を全部聴こうと思えばこの一枚ですからね。

mp3版もこのリンクから行けます。

私の映画レビューはこちら

中島みゆき ”Singles 2000”

何を今更だが、みゆきお姉入門としては、この1枚だと思う。

 

https://music.dmkt-sp.jp/album/A2000230568

地上の星
中島みゆき
NHK総合 プロジェクトX 挑戦者たち 主題歌
261円
試聴
2.
ヘッドライト・テールライト
中島みゆき
NHK総合 プロジェクトX 挑戦者たち エンディング
261円
試聴
3.
瞬きもせず
中島みゆき
映画 「学校III」 主題歌
261円
試聴
4.
私たちは春の中で
中島みゆき
261円
試聴
5.
命の別名
中島みゆき
TBS系 聖者の行進 主題歌
261円
試聴
6.

中島みゆき
トヨタホーム株式会社企業CM「ずっとここがわが家」CMソング
261円
試聴
7.
愛情物語
中島みゆき
テレビ朝日系 はみだし刑事情熱系 (第2シリーズ/1997年) 主題歌
261円
試聴
8.
幸せ
中島みゆき
261円
試聴
9.
たかが愛
中島みゆき
テレビ朝日系 はみだし刑事情熱系 (第1シリーズ/1996年) エンディング
261円
試聴
10.
目を開けて最初に君を見たい
中島みゆき
261円
試聴
11.
旅人のうた
中島みゆき
日本テレビ系 家なき子2 主題歌
261円
試聴
12.
SE・TSU・NA・KU・TE
中島みゆき
261円
試聴
13.
空と君のあいだに
中島みゆき
日本テレビ系「家なき子」主題歌
261円
試聴
14.
ファイト!
中島みゆき
住友生命「ウイニングライフ」CMソング

久々のエゴグラム

210821a
https://ta.direct-comm.com/charactor/result/85001717.html
エゴグラム診断
https://ta.direct-comm.com/charactor/

少し性格が丸くなったかな?

 総合診断
理性的で知的、特に仲間への思いが強く、楽しいことが大好きなのがアナタです。優しさと陽気さ、大人の落ち着きも兼ね備えており、円満なコミュニケーションができるタイプです。「自分のことも大切にし、相手も大切にする」という相互尊重に基づいた関係を築くことができます。特に、身内に対しては思いやりが厚く、何事も第一優先に行動をするでしょう。そんな自他尊重の関係を結べるアナタは、仕事、家族、友人からの信頼も厚いはずです。
もし注意点を挙げるとするならば「自分の身内だけ相互尊重」となる可能性があります。時には身内以外にも優しさを持って接してみてはいかがでしょうか。

 

お仕事
理知的で同僚らへの優しさを持ち合わせているのがアナタです。何事も楽しむ事を忘れないため、何事もポジティブな取組む事ができるでしょう。仕事においては、自分の考えを主張しながらも相手の意見も取り入れ、自他尊重の関わりができるため、周囲とのコミュニケーションも良好でしょう。また、ユーモアのセンスも持ち合わせており周囲を喜ばせたりすることが得意です。そのため、一緒に働く人たちに好かれ、厚い信頼を寄せられているでしょう。業務全体をまとめるようなポジションが一番輝けると思います。
しかし反面、「マイホーム中心主義」な部分も見られます。自分自身や直接の部下、チームの人間などの身内のことは良く考えるが、それ以外はあまり関心がないというときも。万人受けする必要はありませんが、その優しさを身内以外にも分けてあげているかを振り返ってみましょう。

 

向いている仕事
事業部長、中小企業社長、旅館女将、中間管理職

 

友人関係
しっかり者でユーモアのセンスも持ち合わせているのがアナタです。仲間想いで、相手の意見を聞きながら、行動することができます。また、自分の意見も上手に提案する事ができるため、非常に良好な友人関係を築くことができるでしょう。また計画性や実行力が優れているため、旅行や飲み会の幹事を任される事が多いかもしれません。しっかりとプランを立て、楽しませてくれるので友達からはきっと「信頼できる人」と評価されているはずです。
しかし、親しい人以外にはあまり関心がなく、親友以外には壁を作るときもあるのではないでしょうか。もう少し視野を広げて、親しい友達以外にも優しく接することを心掛けてみてはいかがですか。

 

恋愛関係
物事をしっかり考えながら行動ができるのがアナタです。なにごともポジティブにとらえ楽しむ事ができます、もちろんパートナーのことも気遣いながらのお付き合いができるため良好な恋愛関係を気づけるでしょう。自分やパートナー、子どもの幸せを案じ、そのためにできることを無理のない範囲で確実に進めていけるため、身内からの信頼は厚く安心感のある存在です。計画力も実行力もあるので、家族旅行やデートプランをきちんと立てます。また、衝動買いや浪費癖も少ないので、「生活」という視点からは安定感もあります。
しかしそのスタンスは自分や身内(パートナー、子ども)に偏りがち。親しい人たちには手厚く接するが、他の人たちは意外と適当にあしらうという一面もあるかもしれません。

 

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2021年8月20日 (金)

新幹線で無事帰宅

行きの新幹線さくらが、鹿児島での集中豪雨の影響で30分以上遅れが出そうとなり、約束の時間に間に合わせるために、久留米からつばめで博多でのぞみに乗り換えて向かうという形になりましたが、結局目的地には20分早くたどり着きました。

非常に有意義な一日だったと思います。

写真は帰りのみずほ号から撮ったもの。

帰りの新幹線のちょうと前の席の、40代半ばと思われる男性が、音声を消して、ウマ娘を延々といじっていました。腕は等級「A」ぐらいの腕というか、私と同程度かなと思いましたが。


20210820a

今日は日帰りの長距離旅なので恐らくブログは、久々のお休みです。

日付変わって、今日は、緊急事態宣言下ですが、重要な用事があって、新幹線で長距離の日帰りの旅に出ます。

2021年8月19日 (木)

社会福祉士、藤田孝典氏はいずれ全体主義者に「かつがれる」存在になる?

私は一昨日、DaiGo氏の「差別」問題について社会福祉士、藤田孝典氏にTwitter上で論戦を挑んだが、20回ぐらいコメントしたにもかかわらず、ことごとく無視された(^^;)

その内容がどのようなものであったかは、私のコメントはすべて藤田氏のツイートへの引用つきリツイートでしたから、私のTL(chitose@kasega1960)を追っていただきたいが、私以外を含めて、彼の発言で違和感があるものを幾つか並べてみたい。

 

これと、彼のよくする、「自己責任」批判の論調は矛盾しないだろうか?

続いては、すでに幾つか前のエントリーでも言及した、恐らく彼最大の問題発言。

 

 

引き続いて、彼の「恐怖政治」的制裁論について。

 

 

彼の、自分を批判するものに、十把一絡げに「差別擁護者」という独特のレッテルを貼ることについて。

私には、彼を「マッチョメンタル」と呼びたいところがある。このお方が、若い頃、底辺の福祉の世界で、利用者さんに細やかにやさしく接している姿がどうしても思い浮かばない。

どうも、彼は、生活保護受給者をできるだけ無償で援助することとはまるで正反対のことを10年前にはしていたようである。

いわゆる「貧困ビジネス」をしていたようなのだ。

以下はWikipediaからの転載なので、本来は慎むべきことなのだろうが、ここで述べられていることは事実であろうから:

===============================================

月刊誌『選択』は、藤田が過去に貧困ビジネスを行っていたと報じている[4]。

さいたま市議会議員の吉田一郎は、以下の行為が貧困ビジネスではないかと主張している[12][13]。

生活保護の申請支援、申請同行及び審査請求、不服申し立て手続の支援を『生活まるごとコーディネートサービス』と称して4万2000円で行っていた[12]。

吉田は、非弁行為として法律に抵触するとしている[12]。

8万円程度で一軒家を借りてグループホームという形式で運営し、1軒に5人程度ホームレスを住まわせて市からの住宅補助4万7000円と入居者から共益費として1万円を受け取っていた。吉田は、毎月20万円程度の粗利が上がっていたと見ている[13]。

そうした住居を15軒所有し3年間で2000万円以上利益を上げていた[13]。

代表も役員報酬として413万円を受け取っていた[12]。

この他にも吉田は、ほっとポットが不当に補助金を受けていたとして、監査請求を提出している[14]。

参議院議員の片山さつきは参議院の総務委員会で、以下のように発言している[15]

・・・お手元に配らせていただいているこの「ほっとポットとは」、「生活まるまるコーディネートサービス利用契約書」。

実は、このほっとポットの代表理事の方は、今、生活保護の審議会、政府の審議会、厚生労働省の審議会の委員なんですよ。

ところが、この方は、生活保護者に帯同し、場合によってはその審査請求や不服申立ての手続支援をするという、これ普通書かないですよね、

弁護士法七十二条、七十三条、行政書士法十九条、普通書かないですよ。でも、書いちゃって、お金を四万二千円取っておられるんですね。

・・・地方自治体や、本当にプロとして、士業として認められた人たちの意見をきちっと聞いてならいいですが、位置付けがはっきりしないNPOが、本当にボランティアで親切心だけならいいんですよ。だけれども、じゃ、何で一件四万二千円が必要なのかということを誰でも思うので、

この件は、実はこの起こった政令市において議会で問題になっているんですよ。それに対して政令市の担当局長が何と答えているか、こういう方々が一緒に付いてきても何のメリットもありませんと答えているんですよ。つまり、こういう方々が付いてこようが付いてこまいが、生活保護は自分で申請するものですから、変わらないと。・・

================================

・・・まあ、あの生活保護不正受給者批判の片山氏がいうことですが、事実は事実でしょう。

私が感じるのは、彼が非常に極端な二分法を好み、差別者とされる人物への「上からの」制裁を志向し、実は「権力主義」の側面を持つということである。

彼は、異分子を排除するという、裏返しの「差別」意識を持っている気がする。

実は全体主義との親和性があるのではないか。まるでロベスピエールですね。

いずれ、むしろ右翼サイドにすら利用され、祭り上げられる存在になるように思う。

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2021年8月18日 (水)

母の認知症は進行している

コロナ感染防止のために、全面面会禁止になっていたのだが、先週から、母の入所する施設での、週一度の、ビニール越しの5分間の面会が再開された。

今日2回め、会ってみてショックだったのは、半年前まではあれほど繰り言のように求めていた、再会できないままになっている孫たちについて、

母:「孫ってなんね?」
私:「私の子供たち」
母:「私には他に子供はおらんよ」

といったやりとりしかできなかったこと。

もっと早くから電話でいいからコミュニケーションを重ねるべきだったと思う。

それこそ、こちらでも書いたように、手紙でもよかったかな。

これからでも、週二回の洗濯物交換の際に、手紙と写真でも、毎回添えたいと思う。

"I'not a Christian and I'm not a Jew”-またもやmadonnaの"American Life"-

もう、このブログで何回めのご紹介になるかわかりませんが、madonnaの"American Life"の放送禁止ロングバージョン。

彼女のアイデンティィ希求のドラマが赤裸々に歌われています。

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この中のラップの部分に、"I'not a Christian and I'm not a Jew”とあります。

じゃあ、「無神論者」であるかというと、そういう単純な問題ではないと思うんですよね。

否定形でしか表現しようのない、彼女の「超個人主義的」でしかいられない孤独を感じます。

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DaiGo氏の「LGBTQで集まるのはバカ(弱い)」発言にみる、超個人主義

この記事、用心して読まなばなるまい。かれはLGBTQの人達を「差別」しているのではない。

彼はLGBTQの人達が「差別」でいかに苦しんでいるかということへの認識がないのである。

DaiGo氏:

「僕そもそもね、性別に偏見ないんですよ。なんでかっていうと、性別で相手を見たことがないから」

人間なんてさ、全部違うんですよ」

「『俺たちセクシャルマイノリティだから』みたいな風に集まる人いるんですけど、バカじゃないのかなって思うんですよ」

「多様性を認めろっていうんだったら全員が違うことを理解すべきで、人は決して素でわかり合うことはできない」

「だからこそ、お互いに許し合うことが大事で、お互い違うってことを理解しなくちゃいけないんですよ」

「皆違うのになんかレッテル貼って、なんか俺たち一緒だねみたいにやるんですよ。弱ぇなぁって思うんですよ

*******

・・・DaiGo氏は、過剰なまでの個人主義思想の持ち主で、ある意味では急進的なことを述べていることになる。これをどうとらえるかは慎重であらねばなるまい。

DaiGo氏は、人の持つidentityが、何かを「拠り所」にすることで成立することに無頓着である。

何らかの集団への帰属意識の持つ意味をここまで軽視できることの背景には、彼自身の孤独な生育歴等があるのではあるまいか。

あるいは、彼は自分がすでに「マジョリティ」であることを「自覚して」いない。

マジョリティであることを自覚していないということの裏返しとして、生活保護者やホームレスの人達が困窮し、差別されながらも生きていることの重さを理解できないのであろう。

それが逆に「差別」生み出す。

これは我々の場合にも言えることで、安穏と「普通」の存在として生きているという意識でいることは、いろいろな意味で「差別」に無自覚であることの温床となると思う。

******

彼は超進歩的なリベラルのフリをしているのかもしれないし、自分の理解できない対象を簡単にバカ呼ばわりしたり、ネコ以下にしてしまう傾向はあるかと思います。

ただ、このniftyの記事に対して、例えば東国原さんは、「これで彼の差別思想はいよいよ明らかになった」とか評している。

それがこの記事の正しい「読解」ではないということは指摘しておいていいかと思います。

彼はLGBTQをバカといっているのではなく、LGBTQが「集まる(群れる)」のをバカ、弱っちいと言っている。この点は一応区別しておいたいいと思いますね。

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「否定と肯定」 -ホロコースト否定論者との対決- 【完全ネタバレあり】

アメリカのホロコースト否定派の歴史家、デヴィット・アーヴィングが、「ホロコーストの真実」の著者、大学教授のデボラ・リップシュタット(名前から見てドイツ系ユダヤ人であろう)が自身の著作を論破したことをイギリスの法廷に訴えた裁判を、史実に即して描いた法廷劇である。

イギリスの裁判においては、被告のほうが原告の起訴が不当であることの立証ができねばならない。

リップシュタットは裁判を受けてたち、大人数の優秀な弁護団のもと、弁護士なしのアーヴィングに挑む。

弁護士は、アウシュヴィッツの生存者が証言台に立つ戦略をとらないことをデボラに告げる。

それは、裁判において、アーヴィングからの反対尋問によって、サバイバーたちが二次被害に遭うのを避けるためである。

セリフの英語を直訳すれば、「裁判はセラピーの場ではない」。

更にもうひとつ、弁護団からデボラは、裁判の際に一切発言しないことを要請される。アーヴィングにつけこまれるからである。

法廷弁護士はリチャード・ランプトンという人物。ドイツ語が全くわからない。

デボラと弁護団は、ポーランドのアウシュヴィッツ跡に向かう。リチャードは約束の時間に遅刻する。

焼却炉は1944年、更に戦争が終わる1945年5月に破壊されていて、その建物の構造はフランス人収容者による絵が残されているだけであった。

「シャワー室」は「チフスに感染させるシラミの除去」を目的とされていた。その際ガスが使われていたのだが、このガス室の青酸化合物の痕跡の濃度より、死体安置室の方がはるかに遥かの濃度が高いことを根拠に(アーヴィングの関係者が無断で壁の一部を削り取って持ち帰っていた)、アーヴィングは、「シャワー室」がガスによる殺傷の場所ではないと著作で書いていた。

デボラは言う:

「シラミの駆除のためには人間の殺傷の20倍の濃度が必要」

と。

弁護団は陪審員により審理ではなく、判事ひとりという審理を提案する。「あなたの長年の著作の内容が、短期間の裁判で一般の人にわかるように説明できるわけがない」と勧められて、アーヴィングもその条件を受け入れる。

裁判の第1日、アーヴィングは、

「リップシュタットの著作は『私の処刑』だった」

と切り出す。

これに対して、弁護士リチャードは、アーヴィングの著作の第1版と第2版では叙述が大幅に修正され、ホロコーストに関する記述が消えたことを指摘する。

更に「ロイヒター・レポート」という、後に捏造が発覚した文書の出版の序文を書いたことを問題にする。

後日の法廷。

デボラ側の弁護団は、ガス室の3Dシミュレーションを映写しながら論証しようとするが建物に4つの柱が立っていた、その中が空洞になり、網がめぐらされていて、上からガスが投入されたと主張したが、アーヴィングは、航空写真上の4つの「影」が、柱の経っていた「穴」であることを証明できるかと突っ込んでくる。

これに対して、リチャードは、この部屋には4つののぞき穴がドアにあった写真があるが、これは何の目的か、と問い質す。

アーヴィングは、「防空壕の敵機確認穴だ」とこたえるが、それにたいしてリチャードは、

「この建物が防空壕だとすると、将校の建物から4キロも離れていて、現実的ではない」と反駁する。

デボラは、この時、なぜリチャードがアウシュヴィッツでの待ち合わせに遅刻したのかを悟る。距離を測っていたのだということ。

また、アーヴィングは、すぐに焼却するのにその前に消毒するためにシアン化合物を使用したとしていたことの矛盾をつかれる。

更に後日。

匕ムラーの電信記録はすべて保存されていたが、「ベルリンからユダヤ人をアウシュヴィッツに移送のこと。ただし処刑はなし」となっていたのを、ヒトラーにアウスヴィッツ虐殺の意思なしとアーヴィングが書いていたのについて、弁護士リチャードは、できなかった筈のドイツ語を少しは勉強していて、ここでいう「ユダヤ人」が、複数形ではなく単数形であること、アーヴィングがそれを知りつつ著作の中で単数形に意図的に「改ざん」したのではないかと指摘。

これに対して、アーヴィングは、「うっかりミスは誰にでもある」と言いつつ狼狽する。

更に後日。

アーヴィングのホテルでの同調者パーディーのTV映像が法廷で放映され、そこでアーヴィングが男女差別主義者であることが露呈される。

そして、日記の中から、生まれて9ヶ月の娘に向かって、「混血でなくてよかった」という意味の子守唄聴を聴かせていたという記述を発掘し、アーヴィングが根っからの差別主義者であることの立証とされる。

更に後日、アーヴィングは、記述に25箇所の誤りがあることを指摘されると、「ミスは誰にでもある」と、これまた狼狽する。

これに対しリチャードは「おつりのミスが常にヒトラーに有利にはたらくはずがない」とこたえる。

ここで判事がはじめて介入し、「ある人が反ユダヤ主義的でありかつ急進主義的であった場合、心から反ユダヤ主義者になれるであろうか。人が見解を示すのは、それが自分の考えだからですよね? 彼の反ユダヤ主義は彼の信条ではなく、資料改ざんの行為とは関係ないのでは?」とリチャードに問う。

これに対してリチャードは、「いいえ、弁護側は2つの関連を証明しました。」と答え、それに対して判事は、「彼は信じ込んでいるだけでは?そこがとても重要な点です」と言う。

これに対してリチャードは、

「彼が反ユダヤ主義的であり、ホロコースト否定に正当性がなければ、2つをつなぐことは拡大解釈とは言えません」

と答弁する。

ここが一番急迫する場面なんだけど、訳の問題もあるのか、私の英語理解力の限界もあるのか、今ひとつピンとこなかった。

でも、デボラも「何があったの?」と振り向いていて、理解できない様子でしたが。

後にデボラがアメリカに戻って友人に語ることには、判事が、

「アーヴィング氏は、心から反ユダヤ主義を信奉している。信念に基づく発言なら、ウソと非難できない」

と述べたことになるという。

これで8週間におよぶ法廷は結審。

判決文は実に334ページに及ぶものであったが、結論だけが書かれていない。

判事の言葉:

「彼の著作は思想信条によって、事実と異なる形に『改ざん』されている」。

デボラは、記者会見で、やっと雄弁になることを許される。

「何でも述べる自由はあっても、ウソと説明責任の放棄だけは許されないのです」。

******

知的なアンドリュー・スコットは魅力的。

ただ、余計なサイドストーリーはなく、ましてや色恋沙汰は皆無、事実を忠実に追いかけることを何より心がけた映画。

映像美は十分あります。

Gyao!で8/26まで無料配信中。


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2021年8月17日 (火)

藤田孝典氏はどういうスタンスでセックスワーカーとその救済活動をしている人達をみているのだろう?

 

>想像してみても、なおセックスワーク擁護できるなら、利害関係者か、安全な立場にいる人の意見だ。

何か壮絶な決めつけですね。

海外からの出稼ぎで来日し、日本語もままならないまま、シンジケートに上前をはねられ、一回2500円程度の収入で困窮していることも少なくない、セックスワーカーへの援助・救出活動も、ご自身とお仲間がしてください。

彼女らは、心身を酷使しているだけではなく、コロナ蔓延の中で、「濃厚接触」が必要な立場に置かれ、追い詰められていると思うのですが。

私はそういう方からの相談も受けていますが、守秘義務がありますので、これ以上具体的なことは申し上げられませんが、ご見解をうかがいたいものですね。

藤田氏のほうが、「安全な立場にいる人」ではありませんか?

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2021年8月16日 (月)

DaiGo氏に関すること、幾つか追補。

どうもまだDaiGo氏関係のことについて、私の中にすっきりしないことがあるようで、「わが闘争」レビューの方に労力が向かわず、妙に眠気に誘われていた理由が少しわかった気がしたので書きます。

まずは、私がこの問題に関しての最初のエントリーで、次のような書き方をしたことについて:

  • 一回目の謝罪では、「生活保護者でも頑張っている人がいる」などという余計なことを言い、「がんばって生きない権利」を否定している面があることなどを含めて更に批判されていたようです。

・・・これは言い過ぎた気もします。

「頑張って『生きよう』ともがいている」方々への配慮が欠けていたと思います。その点は謝罪いたします。

(ただ、一度書いてしまったものをこっそり消去してしまうのは卑怯だと思いますので、そのまま残します)

正確に言えば、「頑張って生きようとしても、生きられない人達」というべきだったでしょう。

例えばうつ病の方々、職を得ようとしてもみつからない方々、住む家もない方々など。

もとより、過剰に努力することなく、「マイ・ペースで」生きる権利は誰にでもあると思いますが、それは一定の経済的基盤(家族等の支え・年金等も含む)があったればこそですから。

実は、昨晩の私の夢の中で、私が大学を出ても働き口を見つけないまま何もしないでいるのに、父はそのことについて何も言わないまま玄関を出ていく・・・というのをみてしまいました。

私は大学学部生としては、勉強に熱心で、成績はオールAに近く、多読で、院試に向けての勉強もしていましたが、卒業後、大学院浪人になって、そんなにバイトとかしないままなのに、趣味も充実させて、親のスネをかじって、そこそこしか勉強しなかった時期があります。ある意味では無気力とも戦っていたのですが。

******

さて、それとは別の次元のことを書きます。

私は、DaiGo氏の過去の動画は全然観ていませんし、観ることに労力を費やす気もありません。

さすがにそういうことまでするのは時間の無駄だと思いますし、すでに書きましたように、彼の過去は問わない、現在、そして彼の今後についてだけを判断の基準にしたいと思っていますから。

また、「彼は心理的テクニックを駆使して謝罪をしている演技をしているだけだ」という言い方はしたくないと思っています。

私は、彼のYouTubeチャンネルはすでに登録していますから、私のデスクトップパソコンとスマホには、彼がライブ配信をはじめた時点で、自動的にポップアップが出ます。

余裕がある時には、余力の一部を割いて、後追いでも、彼の実況を実際に観て、コメントしたり、ライブチャットに直接意見を入れようと思っています。

すでに前の別のエントリーで書きましたように、まずはそうやって、彼の動画の視聴者に、ささやかながら相対化の機会を提供することが、彼のためにもなりますし、今後彼の悪影響を抑止するための、非常に「実際的・具体的な」試みと思うからです。

そういう形で、資格を持つ、ネット上で活動する心の専門家として、多少なりとも貢献したいと思います。

臨床心理だけではなく、基礎心理から実験心理、社会心理まで学んだプロですから、彼の言うことに変なところがあれば、即興で指摘することはできると思いますし。

******

すでに前のエントリーで書きましたように、私は彼の「2回めの」謝罪に対して、

「この件をきっかけとしして、彼の過去の差別的発言を知らない人も、このチャンネルを登録して、リアルタイムで彼の発言を監視する人も大勢出てくるだろう。彼がそのストレスにどう耐えて、どういう配信をしていくかだろうね」

というコメントを残しました。

●DaiGo氏の2回めの謝罪動画

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彼をTwitter上とか、別のネット媒体で間接的に批判するより、こうしたところから手を付けることが大事だと思うことにはかわりがありません。

*******

更に、次のようなツイートもTwitter上で読んでしまいました:

 

 

私は、乙武氏の主張には全く賛同しませんが、藤田氏のツイートにも大いに疑問を持ちます。

藤田氏は、DaiGo氏の過去の動画を「仕方なく」相当観た上でそういう結論に達したようですが。

藤田氏は社会福祉士とのことですから、専門家の一員ではありますが、DaiGo氏を「拘束」して、心理的「治療」を施すべきと述べているも同然です。

そういう発想を援助的専門家がするものだと認識される危険を犯すことは、はなはだ問題だと思います。

DaiGo氏は「犯罪者」ではないのです。倫理的問題だけで人を「更生」できるかのような発言は、厳に慎むべきと思います。

いわゆる「専門的訓練」を受けていない、非専門家がネット上で活動する権利はあると思いますし。

少なくとも、安全な場所からこういうことを批評的に言うくらいなら、いかなる「法的根拠」もあるわけないですが、ご自身が、彼に実際に働きかけてくださいとも言いたくなります。

藤田氏が、すでに今回の事件に関して、不安にかられた生活保護者やホームレスの方々の相談に乗っていることの意義は認めますが、

・・・こりゃひどいと言うか、何と素人くさいことを言い出しておられることやら。

そして、「DaiGo氏の発言に悪影響を受ける人達もいる」という理由づけで、彼をネット上から排除すべきというようなとらえ方全般は、一般の人の持つ健全な批判と吟味の能力を最初から疑問視するような、パターナリズムのように思えます。

この件については、「わが闘争」のレビューを終えた後で(結局更に明日にずれ込みそうですが)、藤田氏自身に、Twitter上で、論戦を挑もうと思っています。

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2021年8月15日 (日)

鉄道系YouTuber、スーツ氏、タクシーによる九州ド真ん中縦断シリーズ、完結。

この、鉄道系Youtuber、スーツ氏の新シリーズ、九州出身、在住者で、英彦山、阿蘇や霧島に何度も行ったこともある私として堪能し、完結を待っていた人間ですので、とりあえず「わが闘争」は置いといて、ご紹介しようと思います。

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DaiGo氏のYouTubeチャンネルをフォローし、今後の彼の発言を見守ろう(監視しよう)

まず、彼のYoutubeチャンネルを(少なくとも現段階で)BANすべきではないことについては、昨日のエントリーで語り尽くしましたので省略します。

彼の過去に山のような差別発言をしていた(らしい)ことから、彼の性根は変わらないだろう、的なとらえ方もするつもりはありません。

私の主義として、「現在」、そして「今後」、どういう発言をしていくかだけがすべてと思いますから。

今回の件をきっかけとして、彼のこのチャンネルを登録して、リアルタイムで今後の彼の発言を監視する人も大勢出てくるだろうと思いますし(私もすでに登録しました)、彼がそのストレスにどう耐えて、どういう配信をしていくか見守るつもりです。

●メンタリスト DaiGo氏のYouTubeチャンネル

興味深かったのは、彼の「2回めの」謝罪動画に対して、当初は「いいね」が非常に多く、信者の「これからがんばってくださいね」式のキモチワルイコメントだらけで辟易していたのですが(この段階で、私は「みんなやさしいね」とだけコメントしました)、その後、批判コメントや嫌疑コメントが一気に盛り返し、「いいね」と「否」も拮抗して行ったことです(もちろん、そうなったのが私のコメントのせいと思うような誇大妄想はありません)。

「成功」できるかどうかは本人の努力と、恐らくほぼ無関係ですらあろうと常々思っています。

******

・・・それにしても、昨日あまりに彼の発言に振り回された結果(まあ、好き好んでこの話題に乗っかったのは私自身ですが)、「わが闘争」を読むことは後回しとなり、むしろそのためのエネルギーを十分確保するために、お盆休みで暇なのをいいことに、眠りたいだけ眠ることを優先した結果、さっき目覚めたばかりです。

いろいろ悪夢を観てしまいましたが、を見ることは生産的で、精神のバランスを取り戻し、気合を入れ、リアルワールドでの行動を変容する活力としか私は感じていませんから、これはこれでよし。夢ほどウソをつかないものはありませんから。

私の一週間は、火曜日に始まる構造になっていますので、月曜日中に帳尻をあわせるつもりです。

「わが闘争」は、私にとっては読みやすい部類の著作で、昨日のうちに、逐一メモを取りながら、ちょうど3分の1すでに読んだところですから、月曜日中に(上巻分)アップするのは楽勝でしょう。

【追記】:この問題についてのその後の経過と、更に述べたくなったことについては、後のエントリーで書いています。

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2021年8月14日 (土)

【メンタリストDaiGo】:「再度の」謝罪は一応評価します。しかしそれでもこういう現象に対しての一部の方の反応については問題提起し続けます。

一回目の謝罪では、「生活保護者でも頑張っている人がいる」などという余計なことを言い、「がんばって生きない権利」を否定している面があることなどを含めて更に批判されていたようです(この1回目の謝罪の動画自体は私は観ていないので二次情報です)。

(追記:上記に関しては、少し問題もあったと思いましたので、後のエントリーで補足します)

この「1回目の」謝罪に関して、詳しい逐語的情報を伝えたサイトがありました:

●メンタリストDaiGo氏のYouTubeにおけるヘイト発言を受けた緊急声明

一部引用します

  •  なお、批判を受けて、DaiGo氏は8月13日夜、今回の発言を「謝罪」する動画を配信しました。長年ホームレス支援をしているNPO抱樸の奥田知志氏と連絡をとり、近々、現地に赴いて支援者や当事者から話を聞いて学びたいとしつつも、しばしば笑顔を見せながら、「ホームレスの人とか生活保護を受けている人は働きたくても働けない人がいて、今は働けないけど、これから頑張って働くために、一生懸命、社会復帰を目指して生活保護受けながら頑張っている人、支援する人がいる。僕が猫を保護しているのとまったく同じ感覚で、助けたいと思っている人、そこから抜け出したいと思っている人に対して、さすがにあの言い方はちょっとよくなかった。差別的であるし、ちょっとこれは反省だなということで、今日はそれを謝罪させていただきます。大変申し訳ございませんでした」と謝罪の言葉を述べたのです。

    しかし、ここで示された考え方は、他者を評価する基準を「頑張っている」(と自分から見える)かどうかに変えただけであり、他者の生きる権利について自分が判定できると考える傲岸さは変わりません。しかも、貧困や生活困難を社会全体で支え、生存権を保障するために、権利としての生活保護制度があることについて、根本的な理解を欠いていることに変わりがありません。少なくとも現時点においては、DaiGo氏が、自らの発言の問題点を真に自覚していると評価することはできず、その反省と謝罪は単なるポーズの域を出ていないと言わざるを得ません。

・・・おいおい、ネコと同格にしていたのか。

1時間前にアップされた「再度の」謝罪は、限界はありますが改善されたと思います(「自分が」生活保護を受ける立場になったら・・・という言及がないのは気になりますが)。

この最新の動画を知らないまま議論するのは良くないので、まずは貼り付けます。

まずは、新たな謝罪を受けても、問題にしていいと思う点について。

(彼には過去にも差別発言が山のようにあるとのことですが、それを実際にYoutube上で観ていないので言及は避けます)

彼の発言に、「当事者や家族や支援団体の方の苦境と努力」という意味の文言がありますが、例えば、現行の生活保護制度は、申請しさえすれば受理されるという前提で法律は制定されていると思います。

極論すれば、生活保護のお金をギャンブルで使う「権利」もあると考えられます。

このこと自体を、憲法第25条の「健康で文化的な最低限度の生活を営む権利」という条項との兼ね合いで、どう捉えるかは同然議論があるところでしょう。しかし現行の法規定では役所側は拒否できないという事実は尊重すべきだと思います。

ベーシックインカムや、現物給付などという意見は今後の問題として別に議論すべきです(私は色々疑問はありますが)。

私は、やまゆり園事件等における「生産性」議論の問題ともつながりますが、生活保護受給者や障害者、老齢者などは、何も「生産」しなくても、生活は保証されるべきという立場です。

さらに言えば、私は、資本主義社会においては、人は、「生産する義務」ではなく、「消費能力の一定水準の額の保証」の方が、本人のみならず、「経済効果」の上でも優先すべきことと確信しています。

これについては、中井久夫先生が、精神障害者の社会「復帰」において、「生産活動より消費活動をまずは優先すべき」と述べられていることに私の発想の原点はあります。

しかし、(コロナで加速しましたが、)日本の現在の社会・経済情勢において、「消費の冷え込み」が悪循環を生み出していることは、すでに論じ尽くされていると思います。

*******

次に、ここから述べることはTwitter上で余計なフレームに対応せなばならなくなるので、自分のブログでしか書きません:

Twitter上には、彼のTwitterとYoutubeのアカウント停止を求める声もうずまいていましたが、それは違うと思います。

二次情報のみが残ることになればむしろ不健全でしょう。

「表現の自由」などというお題目を唱える気もありませんが、オリジナルがどのようなものであったかを観て、主体的に判断できるような、あるいは色んな人の意見に耳を貸しながら討論して己れを貫けるような子供や若い人たちを育てる気概がないまま、「禁書目録」を作るのはやはり何かが違う気がします。

私自身は、ドイツが「わが闘争」をごく最近まで禁書にしていたらしいことも常々違和感があります。

このへんについては一応以下のサイトが情報源:

●ヒトラー『わが闘争』ドイツで70年ぶり再発売、注文殺到で増刷も

少なくとも、「わが闘争」について、中学生ぐらいの時点から原典を引用しながら、どこが問題かを教育する環境は、整備されるべきかと思います。

ちなみに、「わが闘争」は、上巻は若い頃に読んだことあります。

この次のエントリーは、「わが闘争」上巻の詳しい紹介とレビューにしますので、1日ぐらいはお待ち下さい。

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2021年8月13日 (金)

「シン・エヴァンゲリオン」-理想化された女性像との訣別- 【ネタバレ・解釈全開注意】(第2版)

Amazon Prime Videoの8月13日零時公開と同じ時間に観始めた。

トラフィックが混雑してつながらないのではないかとか、画質が落ちるのではないという杞憂は必要なかった。

それにしても、ごく最近まで一部の映画館では上映していて、ブルーレイ発売前、追加料金不要というのは太っ腹である。

******

私はTVシリーズから、いわゆる「旧劇場版」封切り後一ヶ月ぐらい発売に間に合わせる形で、「エヴァンゲリオンの深層心理 -自己という迷宮-」を書かせていただいた。

私がエヴァをきっかけに完全な一般女性とネット婚した直後の1997年(36歳)のことである。当然子供はまだいなかった。

当時流行った謎解き本とは一線を画し、実際に映像を観なくても、旧劇を含めた作品の全体像がつかめるという本だったが、旧劇がすでに終わっていたせいか、そんなに印税は稼げていなかった。

むしろ、今回とりあげる「シン・エヴァンゲリオン」効果か、勘違いして(?)買ってくださる方もいるようで、つい一週間前に入金された最新の印税は、ささやかなものだが、前年を大幅に上回っていた。感謝。

劇場版「序」は、封切り時に、まだ故郷に引っ越す前の横浜で観ている。2007年だから、今60歳の私が46歳頃だったことになる。はやいものだ。

「序」は、TVシリーズ第6話までの内容を背景美術を精細化したものに置き換えることを中心にクオリティ・アップして総集編とし、オリジナルの伏線は最小限控えめに添えられた程度だったから、「TVシリーズの大詰めにあたる部分まではこんな調子でクオリティ・アップで進めるのか」とも想像し、「ま、こんなものかな」という印象。

エンディングの宇多田ヒカルの"Beautiful World"はホントよかったが。

「破」(2009年)は確かレンタルで観たと思う。

これは、TVシリーズを大胆に脚色し、作画も全面新作、新キャラ、マリも登場。マリはそんなに活躍しなかったが、新作だからという以外に意図はつかめなかった。

しかし、クライマックスをトウジとの対決からアスカとの対決に置き換え、更に使命感あふれるシンジくんへの劇的覚醒まで、新鮮な形で描いてくれて、私は随分感動した。

ところが、「Q」(2012年)になって、困り果ててしまった。これは地上波テレビ放映まで待った。

物語は14年経過し、ミサトとリツコはネルフとは別組織を立ち上げて変ちくりんな戦艦に乗っているわ、シンジとアスカとマリは齢をとらないままだったりして、シンジは全く受け身で引きこもりに近く、結局無理やりエヴァに乗せられるだけ。

いったいこの劇場版は、次の完結編で、どうやっていったん広げた風呂敷をたたむのだろうかと見当がつかない状態。

これで観客動員数だけは最高とれたみたいだからいよいよわけがわからん。

******

それから実に9年後に、今回の、完結編としての「シン・エヴァンゲリオン」が公開されたわけだが、評判がいいのは知っていた。

でも、あまり先入観は持ちたくないので、「レイがなぜか農作業している」画像を観たくらいで、Youtubeに公式に上がっているであろうPVについてすら禁欲していた。

さて、本日、思っていたよりずっと早く観ることができたわけだが、これからこってりと作品の解説をし、考察を、主に心理学的観点から書きたいと思う。

一回観て、時々は巻き戻しながらだが、大まかに、どんどんセリフを引用し、展開も書いてしまい、私なりの解釈も差し挟むので、そのつもりで、読みたい人だけ以下を読んで欲しい。

あまりSF的考証には興味がないので省略している。

*****

冒頭の10分以上の激しい戦闘シーンの後、舞台は一変。

新所原の、まるで1960年前後を思わせる、開拓農村に舞台を移す。

ここに"Q"ラストでアスカに引きずられていたシンジくんと「かつて綾波レイと呼ばれていたもの」はたどり着く。

トウジが生きていて医者とは思わなかった。妻は「委員長」なわけで。

二人には生まれてまもない赤子がいる。

ケンスケもいるが、ミサトやリツコの組織に所属しているようである。

そして二人は、シンジやアスカと異なり、年齢を重ねて大人になっている。

レイは、もはや以前のレイとは別の個体で、名前もなく、「そっくりさん」と呼ばれている。

あいさつや授乳やネコなどについてすら知識や経験がなく「・・・て何?」と質問してばかりの、無垢そのものレイは、ともかくカワイイ。

シンジは、冒頭から40分間、全く何もセリフがない。

食べ物も食べない。

アスカは、

「どうせ生きたくもないし、死にたくもないだけなんだから」

と突き放すだけ。

アスカの首に、カヲルと同じ、DSSチョーカーという「首切り」ベルトがあるのを見ると、シンジは嘔吐するばかりである。

それでもアスカに人工食料を口にねじ込まれる。

この後、シンジは、廃墟の湖畔まで家出を繰り返すようになるが、アスカは影で見守っている。

レイは、住民の農業にいそしむようになり、地域に完全に溶け込む。

・・・この、田舎でのくだけた日常生活のじっくりとした描写は、従来の人工都市中心の舞台とは全く異なるものであり、この8年間での庵野さんの心境の変化はあまりあると思う。

あたりまえの「生活」をすること、「労働」をすることを描かずにおれない・・・などということをいうだけでは、陳腐になるが。

確か元「委員長」のセリフだったと思うが、

「毎日が今日と同じでいい」

というのが印象的である。

アスカの方は、「私はここを守ることが仕事なの」と言って、それ以外の労働はしない。

「そっくりさん」は、「名前ぐらい自分でつけたら」と住民に言われるが、シンジに名付けを頼む。

シンジは、当初「考えておく」と応えるのみだったが、その後、「やはり綾波と呼ぶしかない」と告げる。

再び綾波がシンジの前に姿を現した時は、ある決断を胸に秘めていた・・・・

いずれにしても、シンジの心境と行動の変化が、全く自然に描かれていると思う。

*****

途中で忽然と書いておくが、今回の作品において、庵野さんは、この「エヴァ」という物語を非常に「客観視」する境地に達していると思う。

TVシリーズの時点では、庵野さんはシンジに同一化し、ゲンドウを実は「理解を超えた父親像」あるいは「大人像」として作品を作っていたのではないか。

庵野さんは私と同じ1960年生まれ、今年すでに61歳を迎えている。

奥さんもとっくにいる。私が調べた限りでは、子供はいない様子だが、結婚が早ければすでに孫がいてもおかしくない年齢である。

私自身、そこそこ晩婚な方だったと思うが、離婚し、それ以来住所不明の長男は確か22歳、次男は20歳である。

恐らく、庵野さんは、シンジの父親、ゲンドウの、少なくともTVシリーズ当時の設定よりは、かなり年長に実際になってしまっているはずである。

後で具体的に述べるが、実はこの点が、登場人物心理の描き方に大きく影響を与えていると思う。

この映画は、詳しくは後述するように、あくまでもエヴァという作品を(少なくとも新劇場版「序」から)追いかけてきた人間を対象として制作されていると思うし、いわゆる「厨二病」から脱しているように思われるのが興味深い。

「Q」なんて、恐ろしく「閉じた」世界の「厨二病」そのものではなかったか。

*****

さて、舞台は大気圏外のミサトたちの組織の戦艦の方に移るが、アスカはマリから「姫」と呼ばれている。

思い切って途中を省略するが、アスカは、第13使徒の発現を抑えるために出撃する。

マリからの

「姫、人を捨てる気?」

というセリフが印象的である。

しかし、第13使徒は、アスカの張ったATフィールドをATフィールドで中和してしまう。

それどころか、アスカを「使徒化」して取り込んでしまう。

(ネタバレごめんね、だが)アスカ自身が、レイと似たところがある人工量産タイプ、しかも使徒の遺伝子も受け継いでいることが示唆される。

この第13使徒の覚醒によって、人工的なリリスの再現がはじまる。

*****

新組織の乗員たちは、戦艦の艦上にやってきたゲンドウと対峙する。

リツコは迷いなく銃で撃つが、簡単に再生してしまう。

「ネブカドネザルの鍵」を取り込み、「望んで『人』を捨てた」と語られる。

「私が神を殺した」とも。

「セカンド・インパクトが海の浄化、
 サード・インパクトが大地の浄化、
 フォース・インパクトは魂の浄化を目指す」

「人類がその器を捨て、汚れなき楽園へと誘う」

******

唐突に書くが、25年近くにおよぶこの作品の展開の中で、ひとりの声優も交代せず、ましてやお亡くなりになった方もいないことはほんとうに幸いだと思う。

本作品とは無関係だが、鶴ひろみさんの早すぎる事故死などを知っていると、つくづくそう思う。

******

ゲンドウを取り込んだ13号機(姿は初号機と同じ)は、初号機への合体を試みる。

シンジは、

「僕は僕の落とし前をつけたい」

と、DSSチョーカーを自ら装着する。

シンジの乗った初号機と、ゲンドウの13号機の一騎打ちの戦いになるが、舞台は異世界空間、ちゃぶ台のある和室(笑)、教室、レイの病室と次々変容する。

そして、古い電車の中のシーン。

ゲンドウの、

「まさかシンジを恐れているのか、この私が」。

シンジは答える:

「これは捨てるんじゃなくて、渡すものだったんだね。僕と同じだったんだ」

シンジが一旦捨てて、レイが拾い、シンジに渡したDATが、今度はゲンドウのもとに。

ゲンドウも、DATとヘッドフォンが必要だった。

実はここからがゲンドウの、実に長い独白となる。

「私はひとりでいたかった、なのに周囲はそれを放っておいてはくれなかった。」

「私はピアノを弾くことだけが心の慰めだった」←これ重要。

「唯と出会うことで、私は生きることが楽しいと感じるようになった。
 唯だけがありのままの自分を受け止めてくれた。
 ・・・・唯を失った後、私は自分ひとりで生きる自信を失っていた。
 私ははじめて孤独の苦しさを知った。
 ただ、唯の側にいることで、自分を変えたかった」

******

ミサトは、ゲンドウの第13号機のロンギヌスの槍と、アスカの戦闘で失われた正義の槍の代わりとして、戦艦(これ自体人工生命体としての性質を持つ)を第3の槍として変化させ、巨大化した唯(?)めがけて特攻をかける。

ともかくこの物語のミサトはかっこいいです。

ゲンドウは、

「他人の死と思いを受け取れるとは。大人になったな、シンジ」

非常に興味深いのが次のセリフ:

「子供が私への罰だと思っていた。
 私と会わないことが、私の贖罪だと思っていた。
 その方が子供のためになるとも信じていた」

・・・・これ、人によっては感情移入できないゲンドウの言い草かもしれないが、私はよくわかる気がする。

私自身が、自分の子供にまさにそうしてきた当事者だから。

子供のいない庵野さんの、この想像力は、どこから来たのであろう?

ここからが、私の今回最大のネタバレですが(読むのをやめるならここまでしてね)。

*******

ゲンドウは、ある画面上のさりげない演出の後、突然叫ぶ。

「そうか、そこにいたのか、唯」

これは、ホントに暗示的な演出なので、気づかない人は気づかないと思うが、書いちゃう。

「シンジ」=「唯」。

ここでゲンドウは駅の出改札口から退出する。

代わってカヲルが車内に。

シンジにこれからやっていけるかと尋ねる。

シンジは、

「僕はいいんだ、辛くても大丈夫だと思う」。

これに対して、カヲルは、

「君はイマジナリーではなく、リアリティの中で立ち直っていたんだね」

と答える。

このセリフは意味深だと思う。

虚構の世界ではなくて、現実の出会いによって立ち直っていたのは庵野さん自身だろ。

******

ゲンドウがどうなったかは省略。

シンジ、

「父さんがやったことは僕が落とし前つけるから」。

詳しくは避けるが、シンジは、アスカを救出し、別れの言葉を残す。

私の勝手な思い込みで言うと、アスカはかつての庵野さんの想い人のことを指す。

続いてはカヲルの番。

カヲルの正体に、物凄い意外性があるがここでは伏せる。

次はレイの番。

レイの姿があまりにも印象的だがこれまた伏せる。

「ここじゃない、君の生き方もある」。

レイをシンジが送り出す世界も、かなり意外性がある。

「僕も、エヴァに乗らない生き方を選ぶよ。
 ただ、エヴァのいない世界に書き換えるだけだ。」

これも、庵野さん個人の意思表明であると同時に、他ならぬ、「観衆のために」そうするという宣言であろう。

このシーンで、さりげなく背景に、劇場版シリーズのタイトルが次々映し出される点に注意。

これらの作品を、過去のものとしてしてしまうための、「書き換え」がはじまったのだ。

「さようなら、すべてのエヴァンゲリオン」

観衆にとって。

このあとマリの救出のシーンが来るが、

突如画面が作画設定の鉛筆書きのようになり、前半は線画だけで動画が進む点に注意すべきだろう。

いよいよエヴァという作品が、ただのアニメであることの相対化が進む。

******

ラストシーン。

登場人物たちの数年後(書き換えられた世界)がいきなり描かれ、シンジの声まで別の人がやっているかのように聴こえるが、ここで、どの登場人物が、どういう関係で描かれているかはお楽しみということで。

これも相当な意外性があります。

少し観衆を突き放している気もします。

更に付け加えるなら、この駅は、どこの、何という駅ですか?

それは、誰にとって、どういう駅でしょうか?

・・・これはファンにとっては常識に近い知識でしょうが、わかんない人は少し調べればわかります。

*****

SF的側面と展開をほとんど削ってしまい、解釈もしませんでしたが、これが「エヴァンゲリオンの深層心理」の著者のやり口だから、許してくださいませ。

あまり「深層心理」的な解釈の切り口は不要だと思います。大人になれば(中年になれば)自然と見えてくることかと思います。

このエントリーの副題の「理想化された女性像への訣別」という点については、具体的に解説していないではないか、とも言われそうですが、それは敢えてこのシーンはこうと解説を控えたところがあります。

ただ、繰り返してネタバレむき出しで強調しておきたいのは、ゲンドウは、「シンジ」=「唯」である、ということに気づいていなかったということ。

これを「シンジの中に、唯は生きている」という言い方に改めてしまうと、途端につまらなくなると思うわけ。

この点は、実際の絶妙な画面上の演出を探してください。

この映画は、エヴァ的世界に馴染んだ人にとっては、すべての絵解きで、最初に述べたような「いったんひろげた風呂敷は、たたまねばならない(これは、押井守さんの言葉です。エヴァについてではありませんが)」を実現していると私は思います。

意外と、劇場でなければ楽しめない画面の作りにもなっていない気もしますので、(決してステマではないですが)Amazon Prime Videoで2,3回繰り返してご堪能のほどを。

・・・といいつつ、私は一回しか観ないで速攻でこのブログにアップしたんですけどね。

もし明らかな間違いや補足があれば、いつものように改訂して、その旨「版」を表示し、Twitterでも告知いたします。

******

【追記】:岡田斗司夫さんのネタバレ解説動画では、私が敢えて伏せたことまで解説しています。観たい人は観てください。

 

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2021年8月12日 (木)

人生の黄昏を感じる時の名曲選

どうもこれから数日、秋雨前線による豪雨が続きそうですが、こうした中でも、通勤等せざるを得ない方、また、災害危険地域にお住まいの皆様、どうかお気をつけください。

私はネット中心の自宅警備員的仕事をしておりますので、外出をほとんど控えることができるのですが、まだ60歳の私も、お盆休みに入ろうとしているのに、何か気持ちが沈んで、黄昏れてしまっております。

実は久々に再会できそうな人との約束も延期せざるを得なくなったので。

こういう時にふさわしいと思える名曲のひとつが、直前のエントリーで紹介した、マーラーの交響曲第9番なのですが、更にいくつか、思いつくままに並べようと思います。

いわゆる「癒やし」の曲を選ぶのとは違う、ひとひねりを加えたつもりです。

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●まずはマーラーつながりで、すでに私が溺愛していると書いた、交響曲第6番「悲劇的」の第3楽章。

私が自分の葬儀の時に流して欲しい曲でもあります。

バーンスタイン指揮、ウイーン・フィル。

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●グリーグ、「ペール・ギュント」より、「ソルヴェイグの子守唄」。

組曲にも入っている「ソルヴェイクの歌」と混同される方もあるようですが、それとは別の曲。イプセンの戯曲では、ラストの、主人公ペールギュントが、かつては一目惚れして見捨てた、ソルヴェイグに抱かれて死ぬシーンで使われます。

歌唱:セシルシェルボ ヘルベルト・プロムシュテット指揮 サンフランシスコ交響楽団

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●ベートーヴェン、ピアノソナタ第32番 第2楽章。

ベートーヴェンの最後のソナタは、全2楽章ですから、このまま幕を閉じます。変奏曲形式です。

演奏:ソロモン・カットナー

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●ベートーヴェン 弦楽四重奏曲第13番 第5楽章 カヴァティーナ

上記のピアノソナタより更に晩年の作品です。

演奏:コダーイ弦楽四重奏団

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●シューベルト 即興曲集 作品90 より 第3曲 アンダンテ

この曲はちょっと「癒やし系」に近いかもしれないけど。

寂しげな曲だと思います。

演奏:ウラディミール・ホロヴィッツ

 ↓ ではサムネイル表示されていませんが、クリックすれば再生できます。

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●シューベルト 歌曲集「美しき水車小屋の娘」より、「小川の子守唄」

歌唱:明珍宏和

これは主人公が河に身を投げた後の曲ですね。

*****

●ワーグナー 楽劇「ニーベルンゲンの指輪」 第3夜「神々の黄昏」より、ジークフリートの葬送行進曲

文字通り、「黄昏」の曲ですが、私は派手派手しい演奏は苦手ですね。

クナッパーツブッシュ/ウイーン・フィル

*****

●ブラームス 6つのピアノ曲 より 間奏曲

ブラームスの晩年のゆっくりとしたピアノ曲は、文字通り皆、黄昏きっていますが、この曲を選んでおきます。

私の好きな、ラドゥ・ルプーの演奏で。

******

●フォーレ 組曲「ペレアスとメリザンド」

これは4曲全曲で行きましょう。

シャルル・ミュンシュ/フィルハーモニア管弦楽団

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●マスカーニ 歌劇 「カヴァレア・ルスティカーナ」間奏曲

この曲はロマンティックな曲ととらえられがちですが、歌劇の結末を知っていれば、悲しげな曲に思えます。

カラヤン/ベルリン・フィル

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●バーバー 弦楽のためのアダージョ

おなじみの曲でしょうが、本来の小編成の演奏が好きです。

イ・ムジチの演奏ですが、私も持っています。

*****

●ロシア民謡 道

これは本ブログでは2度めの紹介になりますが、ロシア民謡(というより「近代歌曲」というべきか?)の中では、一番好きな曲です。

ホントは、ピアノ・ソロの伴奏がいいんだけど。

歌唱:ディミトリー・ホロストフスキー

******
思いついたら、追加したいと思います。


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ロジャー・ノリントンの、マーラー、交響曲第9番

マーラーと言えば、私は交響曲第6番「悲劇的」を特別視していて、シューマンの交響曲第4番と共に「無人島の2曲」と考えているが、時々第9番を聴きたくなる。

バルビローリ/ベルリン・フィル、ジュリーニ/シカゴ交響楽団などを特に愛好しているが、Youtubeでたまたま出会い、CDも同じ演奏のライヴが出ているらしい、ロジャー・ノリントン指揮、シュトゥットガルト放送管弦楽団の演奏にも耳をそば立てるものがある。

ノリントンは以前はオーセンティック・オーケストラ(古楽)の指揮者として知られていたが、その後レパートリーをロマン派まで広げた。

このマーラーの演奏も、ビブラートを廃した、しかもバイオリンを両翼配置した演奏である。

退廃の極致と言われるこの曲を、実に透明な叙情に置き換えてしまっている。特に第4楽章はこれまでの演奏より極めて早い。

でも、新鮮なマーラーだと思う。

 

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2021年8月11日 (水)

生きる勇気を与えてくれる作品 -カラフル-

うーん、これは、観て、ホントに良かった劇場アニメだな。私のこれまで観たアニメの十傑には入るかなあ。

観てない人、必見。

アニメ作品で、ここまで豪速球で、「生きる勇気を与えてくれる作品」などという、こっ恥ずかしい言い方をしたくなる作品は、これまで出会ったことはない気がする。

*****

主人公の「ぼく」は、冥界行きの駅のホームにいる。

そこに突如、プラプラと名乗る、天使のような、小学生の姿の少年が現れ、

「おめでとうございます。あなたは生前重い罪を犯しましたが、死ぬことになっている少年の中に生まれ変わり、修行に出ることを許されました」

と告げる。

少年、中学3年の小林誠が自殺したこと以外、当初何の情報も与えられない。

ブラブラは、お目付け役として時々姿を現すが、他の人には見えない。

真の家族は、当初たいへん温かい家族のように見えたが、次第にその「影」の部分が明らかとなる。

母はフラメンコの講師と浮気しているのを真に見られていた。

父は残業の多い毎日で、母のことに気づいていない様子だった。

クラスでは、真はずっとハブられていたようだ。

そうした中で唯一、明るく話かけてくる桑原ひろかが、ラブホの玄関口から男と中に入るのを真を目撃していたとの情報をプラプラから得る。

真と同じ美術部の佐野唄子は、「真」の変化に戸惑いながらもおずおずと接してくる。

最初は場に順応することを優先していた「真」だったが、次第に自分の思うがままにふるまうようになり、イメチェンしたりする。

「真」は街中で見かけた、大人びた服装の桑原の後を追い、桑原がラブホに入ろうとする光景に実際に直面したが・・・

その後、真と同じように成績最下位の、五十嵐との出会いがある。

果たして「僕」が生前犯した「罪」とは?・・・・

*******

非常に緻密な背景描写。キャラクターのデサインもリアルである。

全体として色調が茶色とくすんだ緑に統一されていることも興味深い。

結構生々しい描写もあり、人間の見たくない部分もあからさまに描き出される作品で、そうしたものの見方が浄化されて、世界が違って見え始める展開は、当然予想できることなのだが、そんなに教訓垂れるような描き方にはなっていないと思う。

オチのつけ方も、はっとさせられるものがある。

*******

同じ原恵一監督作品である「河童のクゥと夏休み」つながりで観たわけだが、クオリティはこの作品の方がすっと上回る印象。

・・・という言い方は「クゥ」の方に失礼かもしれないが、「クゥ」は子供と一緒に楽しむ作品、「カラフル」はまさに中学生に観て欲しい作品といいますか。

エンディング、miwaの唄う「青空」は歌詞もすごくよく、名曲だと思います。

途中に、アンジェラ・アキの「手紙」も挿入されていますが、これも効果的ですね。

 

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2021年8月10日 (火)

【ウマ娘】:水着スペシャルウィーク、URAファイナルズへの挑戦

これで、第3厩舎(PC版)に、夏季限定、水着マルゼンスキーと水着スペシャルウイークがでギリギリそろいました

早速レースに出て、URAファイナルズにいきなり行き着きましたが、どこまでやれるでしょうか。

スペちゃん、寒い中での水着のレース、寒いでしょうに。

スペちゃんは、芝、中・長距離の「差し」ウマです。

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河童のクゥと夏休み

映像作品ほぼ毎日レビューをはじめてちょうど一ヶ月、確か23作目になるのだが、気がついてみると、夏休みが主要な舞台となった作品が結構多い。

これは、たいてい児童・生徒が登場人物なので、自由な冒険的時間が持てるのが夏休みであるということ、映画公開が、親子共に観れる夏休みのことが多いからだと思う。

********

原恵一監督作品と言えば、私にとっては、「クレヨンしんちゃん」の「嵐を呼ぶ モーレツ!オトナ帝国の逆襲」と「嵐を呼ぶ アッパレ!戦国大合戦」が思い浮かぶ。

両方とも秀作だが、私は後者の方を、当時一緒だった我が子と一緒に封切り時に映画館で観ている。私は「オトナ帝国」より「戦国大合戦」の方が好きである。

「河童のクゥと夏休み」の存在は、恐らく封切りからそんなに立たない時点から知っていたが、やっと観る時がめぐってきたという印象である。

******

河童の親子連れがいる。父親は、賄賂を受け取って沼の干拓を進めようとする代官に「俺達のすみかを奪わないでくれ」と直訴するが、刀で腕を切り落とされた後、殺されてしまう。

残された子供河童は、突如起きた地震で割れめに呑み込まれてしまう。

時は経って現代。

小学生、上原康一は、川辺で躓いた石を掘り起こすが、2つに割った石の中からは、化石のようなものが見つかる。

家に持ち帰って水をかけて洗っていると、動き出し、河童の子供であることがわかる。

康一は「クゥ」と名前をつける。

・・・こうした物語の場合、このような存在は家族には隠されるのが常道だが、この物語の場合には、かなりあっさりと家族に共有される。

しかし父親は、「河童がいることは秘密にしよう」と提案。

この家には、「オッサン」と名付けられた飼い犬がいるが、オッサンはクゥととテレパシーで会話できる。

ところが、秘密にしていたはずなのに、幼稚園児の妹が吹聴してまわったために、どんどん話題となって行き、それはネットの世界にまで広がる。

康一はクゥをリュックの中に隠し、河童のいそうな遠野の里まで二人で旅をする。

しかし、泊まった宿で、座敷童に「ここ100年ぐらい河童は観たことがない」と諭される。

東京に戻ってみると、クゥの存在を知った記者の待ち伏せを受けるが、クゥは衝撃波でカメラのレンズを吹き飛ばしてしまう。

クゥがいることは更にマスコミに幅広く知られ、康一の家は絶えず取り囲まれ、孤立状態になる。

康一たちとクゥは、その圧力に徐々に屈していくが、テレビ局で偶然、クゥの父の切り落とされた腕と出会うことになる。

それを見たクゥは・・・・

・・・・というあたりでネタバレ終わり。

******

クゥとオジサンの交流がなかなかしんみりします。

康一のクラスメート、いじめられている菊池紗代子との交流がサイドストーリーになっています。

クゥと康一の別れが、観客にはとても事前には想像できない形になっていて、切ないものがあります。

******

木暮正夫原作の児童文学を、原恵一が20年間アニメ化したいと切望した作品とか。2時間半近い上映時間だが、その長さを感じさせない。

親子一緒に楽しめる名作だと思う。

この夏休み中に是非。

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2021年8月 9日 (月)

父の命令で慶応大学三田キャンパスをみてまわる夢。

今日は、私にとって定休日であり、この次のエントリーでも書くように、「河童のクゥと夏休み」を観て、レビューを書こうとしていたのだが、なかなかおもしろい作品なのに、ベッドでごろ寝しながら観ている(私のメインパソコンとベッドの位置関係はそういう見方を許してくれる)と、繰り返し、重い睡魔に襲われ、何度巻き戻してもそうなってしまうので、完全に動画をポーズで止めてしまい、寝ていたのだが、途中覚醒を繰り替えしながら、断続的に、次のような夢を観ていた。

******

私は20歳前後。

法政大学(実際の出身校)に通いながら、私は慶応大学の学士入学を受験し、合格したばかり。

ただし、このことは父(故人)に許可を得ないままやったことで、父に学費についてどう許可を得たものかと思っている(法政大学を辞めないまま、かけもちで通い続ける・・・そんなことは現実には不可能なのだが・・・つもりになっている)。

私は、父親の目に入りそうなところに、慶応大学の入試、入学パンフレットなどを並べ、「察して」もらおうとしている。

父は現われ、

「お前はいつもはっきり自分から『こうしたい』と相談せず、こういう、私から『察して』もらおうとするような、まわりくどいやり方しかしない」

となじってくる。私はこれで慶応への並行した入学は許してもらえないのかと覚悟した。

そこに唐突に慶応大学の学務部担当と思われる女性の職員が現れ、

「ご安心ください。本学ではこのようにして並行して入学される方のために、学費全額免除のシステムを持っています」

と告げる。

私は非常に安心するが、生協費や施設維持費等は二重払いせねばならず、費用は若干増えることには変わりがないなと思っている。

父の方は、あっさりと慶大に並行して通うことを許してくれるようだったが、その条件として、

「今からすぐに慶大に行って、キャンパスを見て回ってきて、報告するように」

と命じてくる。

私は早速慶大に向かおうとするが、三田キャンパスは思い出せるが、もうひとつのキャンパスの名前と場所がどうしても思い出せない。

(確かもう一つのキャンパス(日吉)の方が1,2年生の通うキャンパスではなかったろうか)

・・・現実にそのとおりだが・・・と思いつつも、ともかく三田キャンパスの方に向かう。

私は現実には慶応のキャンパスに行ったことはないのだが、夢の中の三田キャンパスは、完全に作り変えられたもので、広大な敷地の中に、大きな校舎群が立ち並び、すごく壮観である。

キャンパスの中には、都営三田線が直接乗り入れており、2線式ホームがある。

校舎のまわりのペデストリアンデッキでは、新入生歓迎・勧誘のための出店が数多く並んでいて、盛況である。

私はその中で、3人の法大生と出会う。彼らは皆リアルワールドでも知り合いだった人達である。彼らは皆私と同じシステムでダブル大学在籍をしようとしていて、私は仲間がいることに安心する。

キャンパスの中には、建物と建物の間に、唐突に、人工の、流れ下る渓流のようなものが設けられており、上からカヌーのようなものに乗った学生が何人も続けざまに滑り降りてくる。

先程出会った同じ志の仲間の一人が、

「3科目以外に、この川下りの受験もしなければならなくてたいへんだった。僕は大きな桶に乗って下って成功したけどね」

と言う。

私は彼と同じ「地質学科」に入ったのだが、自分は3科目の筆記試験だけで合格できたのだが?と怪訝に思う。

私はまた一人になって、キャンパスを彷徨っている。

「父親にキャンパスの様子を報告するのだから、口頭だけではなく、写真を撮っておいたほうがいいかな」

とも思うが、

「最近は肖像権の問題もうるさいから、人が写り込んでしまわないようにするのは大変だ。やっぱり無理かな」

と思っていると、父が唐突に現れ、

「写真ぐらい何枚か撮っておきなさい。じゃ、俺、帰るから」

と立ち去ってしまう。

私は携帯を取り出して写真を撮ろうとするが、最近買ったばかりで、しかもスマホではなく、ガラケーで、シャッターのスイッチも小さく、そもそもモニターを見るのはどうすればいいのかわからず、まごついている。

そうこうするうちに、夕方になり、あたりは次第に夕焼け状態になり、暗くなってくる。

キャンパスの人通りも少し減ってきて、

(暗くはなってきたけど、これなら人の映り込みを気にせず写真を撮れる)

と写真を撮り出す。

しかし、人目につくと困るので、フラッシュはたかないで撮影している。

(フラッシュをたかなくても、この携帯の内蔵カメラは、最新式の高性能なものだから、自動的に輝度調整がなされて、大丈夫だろう)

と思っている。

すると、どこからともなく父の声が聴こえてくる。

「お前は、体育会系の部活動をした方がいい」

と。

私は、慶応と言えば、名門スポーツ系の部活動が多いし、そもそも2つの大学の掛け持ちだけでも、単位を落とさないのにたいへんで、とてもそんな時間がない・・・と考えるが、むしろそういう「言い訳」がたつことに安心している。

遠くのグラウンドには、夜間照明でライトアップされた、野球部が練習する様子が見える。

******

・・・・まあ、こんな内容であった。

 

最近は、空き時間は映画を一本観て、「ウマ娘」をやって、Twitterをしばらく追って、そしてブログを書くということが完全に日課となっており、恐らくフィクションに数多く接しているせいもあってだろうが、そもそも夢を覚えていることはほとんどなかったが、突然、長大な、細部を覚えていられる夢に遭遇したという感じ。

このブログでも、少し前までは、しばしば私の観た夢の報告はしてきたが、かなり久しぶりのことだろう。

*****

父に直接自分のやりたいことを言わず、婉曲に「察して」もらおうとするのは、私の子供時代の常套であった。

デパートの玩具売場に行っても、自分から、これが欲しいとは言い出さず、その玩具のあるあたりをうろついてもらうように引き寄せ、「これか?」と察してもらうことしかできなかった。このことは、どこか忘れたが、このブログでも書いたことがあったと思う。

普段は寛容な父も、ここぞという時に「絶対命令」をしてきて、私はそれに反発することなく従ってきたのも事実である。

唐突に現れ、学費に関する救いの制度を示してきた「慶応大学の学務部の職員」は、どうもウマ娘の理事長秘書、駿川たづなに雰囲気が似ていると思った。

ちなみに、現実には不可能な、大学の二重在籍から連想するのは、私が大学院浪人の際に、早稲田、都立大、法政の聴講生をしていた年があったことを思い起こさせる。

そして、立教の大学院に進んだ折りも、私は立教の奨学金システム上の「全額給付金」を受けていた。これは学業成績というより、私の家庭の経済事情を勘案しての処置だったと今では思っている。

私はそのあと更にステップアップして、○大の博士後期課程の研究生になるわけだが、この時点でも父に学費の援助を最初は受けていた。

その途中から、私は非常勤の大学学生相談室のカウンセラーとして、徐々に経済的に自立するわけだが。

夢の中に出てくる、「新しい慶応大学三田キャンパス」の威容は、私が勤務した、郊外型の法政大学多摩キャンパスを更に誇大に表現したものであるように思われた。

なぜ「慶応大学」なのかという問題は少し考えなばならない。

ひとつには、私の恩師、村瀬孝雄は慶応大学の非常勤講師をしていたこと。

恐らく慶応大学が、私の在籍した立教大学に通じる、ちょっとお坊ちゃん、お嬢ちゃん大学的なイメージを極端化したとも言えること。

私のクライエントのひとりが、慶大の運動部出身であったこと。

私の元恋人のひとりが慶大出身であったこと。

まあ、そんなところの合成であろう。

さて、仮設渓谷とカヌーについてとなると、私が結局全然観なかったオリンピックのイメージが投影されているのはひとつ言えるだろうが、私が「実技試験」なるものとは無縁(例えば、運転免許は持っていない)のまま人生を歩んできたことと関連するのかもしれない。

「渓谷を下る」ということそのものに、無意識的な象徴的な含蓄がありそうだが、今回は深追いしない。

「新しく買ったばかりの高級ガラケー」というのは、私が先日最近OPPOの(高くはないものの)最新スマホを買ったことの反映であろう。

私はガラケーで過ごした日々の方が長く、スマホに手を出したのは5年ぐらい前から、しかもその機能(画面キャプチャ、動画キャプチャ、Youtubeへの直接アップロード等)を全面的に使いこなせるようになったのは、「ウマ娘」をインストールしてから以降であるから、止むを得ないであろう。

私の夢には、未だにLPアナログレコードや、カセットデッキでの再生がよく登場する、これと同じ原理であろう。

******

私はここ2,3日、急に眠気が強くて、昼間のルーティンをこなすことが少し苦しくて、プチ鬱にはなりつつあるのかなと思っていたのだが、そこで「溜まって」いた何かが、この夢で一気に開放された感じである。

それは、さすがに毎日一作作品レビューを消化していくのに疲れたというのと、スマホの思いついたような買い替えがちょっと贅沢な出費だったかなと思うこと(要するに、「ウマ娘」の、私の第2厩舎たる、andoroid版のコマ送り状態を解決したいというのが最大の目的だった)が影響しているのだと思う。

だが、そうした問題を超えたところに、この夢の「補償」作用は関わっている気がする。

私の、ここ数年のライフスタイルそれ自体に対する、無意識からの揺り戻しのようにも思う。

超自我的な父親の登場も、それに関わっていると思う。

恐らく、私の仕事と、収入の得方の問題にも関わるのだが、それについてはここでは言及しないでおく。

******

いずれにしても、夢をないがしろにしてはないらない、そこにはリアルワールドでのライフスタイルの問題点に対する強烈な警告と、補正作用があるということは、皆様にもお伝えしておきたい。

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2021年8月 8日 (日)

詩季織々

新海誠の「秒速5センチメートル」に惚れ込んだ李豪凌監督による、日中合作の3話からなるオムニバス作品。

「秒速」のようには、3話の間に物語のつながりはない。

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第1話「陽だまりの朝食」

北京で働くシャオミン。北京から飛行機で2時間かかる故郷の湖南省の田舎に思いを馳せる。

子供時代の祖母の手づくりのビーフン。

高等中学時代に、北京から来た夫婦が経営するビーフン屋に足繁く通うが、その目的の半分は、毎朝自転車で通りかかる先輩の姿を見ることであった。麺は手作りではなくなっていたが。

大人になって、北京で食べるようになったビーフンは、すべて機械で作られたもので、味気ない。

そこに、祖母が倒れたとの急報が入るのだが・・・・

ビーフンの食材の描き方が丁寧な一編。

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第2話「小さなファッションショー」

イリンは背が高く、人気1位を誇るファッションモデル。一緒に住む妹のルルは裁縫に堪能で、恐らく服飾の専門学校に通っている。

イリンはかつてのあこがれの職業が平凡な日常化したことを味気なくも感じ始めている。
利発な姉イリンに比べると、おとなしい妹ルル。

イリンの誕生日。大勢の業界人との華やかなパーティを優先し、手づくりのケーキで待っていた妹のもとに帰り着いたときには、イリンは泥酔していた。

酔っ払って寝過ごしたイリンはオーディションに落ちてしまう。同じ事務所の後輩は合格。

気がつくと彼氏をその後輩に取られていた。

イリンは自分が旬を過ぎつつあることへの焦りの中で身体のトレーニングを続けるが、会場で倒れてしまう。

怪我もしてしまい、完全に仕事から干されてしまう。

「代わりはいくらでもいる」と感じ、辞め時かな、そうしたら妹の仕事でも覚えようかと言うと、ルルは怒り出し、諍いになる。

そういうある日、マネージャーは新たな仕事のために、イリンにある場所に来るように連絡を取るが・・・・

イリンの焦り、それをつかず離れずに見守るおかまのマネージャーの関係が面白い。

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第3話「上海恋」

上海に住むリモは、大手建築事務所の設計士をしているが、上司に案を叱られるばかり。

そうした中でも背伸びして、旧市街の親元から離れ、マンションに引っ越す。

その引越荷物の中に古いカセットテープがあるのに気がつく。それは幼馴染のシャオユと交換していたものであった。

今やカセットデッキなど持たないリモは親元に急行する。

そのそもカセットテープの交換がはじまったのは、シャオユが旧市街のでこぼこした地面で足をくじいて学校に通えなくなり、授業の録音をとってきてやるようになったのがきっかけだった。

シャオユは親の強引な勧めで、名門大学の付属高校を受験することにするが、その学校に入るとなると、家族もろとも引っ越しするしかない。

リモは背伸びしてその付属高校に合格するするための猛烈な受験勉強をする。

2人の合否の結果は?・・・

時間が断りなく行ったり来たりするスタイル、二人のボタンの掛け違いという点は、一番新海的。

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丁寧な背景作画など、新海調の画面描写だが、物語には新海作品のような「痛さ」はない。そういういう意味では、淡白な物足りなさを覚える。

私は中国製作者のアニメを観たことがないが、舞台が中国でも日本でも通用しそうなストーリーである。

さらりとNetflixで観れば十分な作品でしょうか。

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2021年8月 7日 (土)

ETV特集「ドキュメント 精神科病院×新型コロナ」【追伸つき】

すでに7月31日に放送され、Twitterでもいろいろ話題となったが、普段テレビを全く観ない私は本放送に気づかす、あわてて8月5日深夜の再放送を録画しておいたが、それを忘れていたので、遅ればせながら視聴記を書きたい。

日本の精神科医医療の頂点に立つと言っていい、全国最大の都立松沢病院では、新型コロナ蔓延による都内の精神科病院の入院患者治療のひっ迫をうけて、20床の専門病床を昨年5月に開設し、他院のコロナ重症患者の入院受け入れをはじめた。それから1年間の密着ドキュメントである。

松沢では、精神科医とコロナ専門スタッフの合同チームを立ち上げ、一般病院では受け入れてもらえなかった、精神科入院コロナ重症患者を移送してもらって、コロナ治療と精神疾患治療を並行して行ってきている。

精神科病院において、重い精神疾患患者は、多くの場合狭い共同部屋に入院しており、治療・看護スタッフも密接なケアをせなばならない。これがコロナ感染の温床となり、患者ばかりか、治療・看護スタッフを含めたパンデミックを生じることが多いが、そのことについてはほとんど報道されていない。

精神科入院患者は、高齢で持病も重症化していることが多いが、一般病院に比較すると治療が劣ることがただでさえ少なくない。ましてやコロナに対しては十分な治療体制を持たないところが多い。

ところが、そういう精神科入院患者を一般病院は受け入れてくれないことが多いのである。

都内X病院では249人のクラスターが生じた。

松沢病院に移送されてきたコロナ重症患者は、そもそも基本的な身体のケアがなされておらず、壊死とが腎盂炎の治療がなされないままになっていることが映像でも示される。

古い病棟においては畳敷きの布団就寝のことも多く、個室は保護室のみであり、密な状況に置かれざるを得ず、通常であれば非常にストレスの多い環境であるが、入院歴が長い患者が多く、そういう過酷な環境にも慣らされている。

保健所の指導を仰ぐと、なるべく陽性患者と陰性患者を隔離するように指導されるが、一つの病棟全体をレッドゾーンとして隔離し、陰性患者も皆陽性患者となり、職員も3割感染していよいよ職員ひとりあたりが担当する患者数は増えるという悪循環が生じた。

精神科においては通常科の3分の1の医師、3分の2の看護師が担当するのでいいと法令では定められており、スタッフひとりあたりの担当患者は20を超えることもある。

こうした背景には日本の精神科医療の歴史があり、隔離医療政策のもとで、精神科特例として、少ない医療担当者で多くの患者を診るのが当たり前となっていたことがある。

世界の2割の精神科病床数が日本によって占められており、現在27万人が入院している。

退院促進が行われない状況には、日本社会の精神疾患患者への偏見の強さがある。

ある精神科団体の会長は、

「医療を提供しているだけで社会秩序の担保となっている。暴力を働く患者が社会に解き放たれ、警察や保健所が困るだけ」

とうそぶく。

患者と家族との関係はいろいろである。

家族のひとりたけに精神疾患者のケアが押し付けられていることも多く、外泊ですら徘徊などが生じて対応できないことも少なくない。

30年以上入院している患者も少なくなく、家庭にも地域にも受け入れらないまま、いわば「必要悪」として長期入院が機能している現状がある。

番組には、精神症状が落ち着いても30年以上入院を続けている患者が登場。退院して受け入れる環境もない。

ある精神科医は、

「社会には精神疾患患者のことを、自分の問題として引き受けたくない、患者を怖いものと見ている風潮が根強い」

と語る。

都内のY病院から移送されて来たコロナ患者は排泄物の処理すら長い間なされないまま放置されていた。

この病院では、大部屋に陽性患者のみを集め、突如南京錠を設置して閉じ込めた。

畳じきの30畳のへやに詰め詰めで、真ん中にトイレがひとつ設置されているのみ、ナースコールもなく、大声で「水をくれ」と叫んでもなかなか供給されない状況に諦めの状態にある。

保健所が訪問しても病室の中を見ることはしないまま廊下を歩き去ってしまう。そうした状況に対して保健所は取材拒否。

Y病院は、患者の証言によれば、保健所から視察に来た時だけは鍵を外し、視察が終われば再び鍵を閉めてしまう。

日本では、精神科のコロナ陽性入院患者の6割が一般病院に転院できず、拒否されている。

松沢病院院長は、

「世の中で何かが起こると歪みはまず弱い人に行く」

と語る。

現在、精神科145病院に4600人のコロナ重症患者がいるという。

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コロナの蔓延は、日本の精神科医療の抱えた長年の問題をあぶり出したと言ってよいことがこのドキュメンタリーの結論であり、単なるコロナクラスターの病院入院患者における蔓延についてのレポートではない。

すでに述べたように、精神科入院患者の大病院における、場合によっては何十年にも及ぶ、しかも劣悪な環境での収容がままあるという現状は日本固有である。

番組でも語られていたが、現状では、精神科病院において患者の待遇改善のための施設や人員に投資をすると、病院自体の経営が行き詰まり、不十分なケアしか受けらない患者が社会に放り出されるという危ういバランスにある。

抗精神病薬が開発されて以降、他諸国では開放政策が進み、地域におけるケア・システムが高度に整備された国も少なくないが(例えばイギリスの状況をこのエントリーで紹介した)、日本ではこの社会的包摂の力がまだ弱いままである。

精神障害者への偏見と差別も根深く、早期に薬物療法を開始すれば、入院を継続しなくでも(あるいは入院をそもそもしないまま)、通院医療だけで、さして問題を起こさずに社会適応できることも多いことすら一般の人は知らないことが多い。

働けなくても、障害年金を受け、社会の目立たないところで、作業所やグループに通いながらも、静かに生きられることも多いのである。

それすら不可能な人が、症状の急性期に、一定期間入院しては退院できるというのが、今日において可能なはずの社会のあり方である。

しかし、日本においては、例えば保育園を新規に開設しようとするだけでも「騒々しくなる」と地域住民が反対運動を起こすぐらいに、「平穏な」生活を守ろうとする圧力が、むしろ以前より高まっている風潮があり、ましてや精神障害者の施設となればいわずもがなという現状がある。

こうした現状を打破するためには、国や地方自治体の、法律、条例改正を伴う精神障害者支援制度の改革が必要だが、現状では、民間の手に委ねられている傾向が強い。

ネットにおいても、何かというと精神障害者への差別と偏見は根を立たず、事件やトラブルがある度に不当な診断名でレッテル貼りがなされる傾向が強いままである。

我々専門家も、そうした傾向の是正のために、こまめに、地道に、発信し続けねばならないと思う。

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【追伸】:番組の本来の趣旨から若干外れ、私は医者ではないので遠慮してしていたことを追伸します:

 統合失調症そのものが軽症化し、しかも非定型精神病薬(リスパダール、ジフレキサ、セロクエル等)の投与が主流となる中、予後が良好な患者が増えている傾向があります。

統合失調症は生涯治らない(だから「寛解」という言葉を用いる)と言われていたのが、「治る」患者さんも増えてきた。

ですから、長期入院が必要な患者自体が減少し、長期入院してきたいる患者の多くは、旧式の抗精神病薬を投与されていた時代の人の掃き溜めという傾向が強いわけです。

こうなった背景についてはいろいろ言われているようですが、発達障害の患者が増えることと反比例するかのようにして統合失調症の患者自体が減っているのではないかとも言われています。

発達障害の「増加」の背景には、見かけ上の増加、つまり昔は発達障害についての診断基準自体が未整備だっため発掘されていなかったということと、晩婚化、人工環境化学物質の影響等が言われています。

ある意味では統合失調症の素因が発達障害の増加によって覆い隠されてしまったという可能性があることになります。

いずれにしても、旧態依然とした長期間の大病院収容から、適切な薬物投与での通院治療で済む層が増えているということにもなります。

 

2021年8月 6日 (金)

【ウマ娘】:スマートファルコン、URAファイナルズへの挑戦

スマートファルコンはダート・マイル・中距離の「逃げ」ウマです。彼女は世界にはばたくウマドルを目指しているのですが、その夢はかなえられるでしょうか。

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3つのif、4つの世界。-「打ち上げ花火、下から見るか? 横から見るか?」-【ネタばれあり】

この劇場アニメは、Netflixサイトを訪問すると表示される、私が過去に視聴した作品から、その傾向をAIが予測し、推薦してくるというシステムに乗っかって、観ることにした。

事前情報として少しだけ調べたら、岩井俊二監督・脚本のTVシリーズドラマを、総監督新房昭之、シャフト制作でアニメ化したものと知り、期待を持った。

新房昭之/シャフト制作といえば、私にとっては「まどか☆マギカ」であり、次いで「化物語」シリーズである。その独特の映像演出だけでも惚れ込んでいた。

原作の小学生を、中学生に設定替えしたとのことだが、結果的に、私の期待をかなり上回る作品だったと思う。

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海に面した地方都市を舞台とした、夏の一日の物語である。

及川なずなは、朝、海辺で、謎の輝きを持つ小さな玉を拾う。

なづなは、母親が再婚し、街を離れなばならない日が近づいている。

そのなずなのことを気にする、数名の男のクラスメートがいる。

その中のひとり、釣具屋の息子、島田典道が物語の主人公である。

その典道と特に親しい悪友が、安曇祐介だが、なずなにコクりたい、でも嫌われたらおしまいだと典道に告白する。

典道と祐介は、その日のプール掃除当番だったが、どういうわけかプールサイドになずなが水着姿で横たわっていた。

そして、ふたりに「一緒に泳ごう。勝った方の言うことを、私はなんでもきいてあげる」という賭けをもちかける。

典道は、ターンの際に足を引っ掛けてくじいてしまい、祐介に負ける。

祐介は、なずなとふたりきりになって「今日の夏祭りに一緒に行こう」と誘われる。

そのあと、典道と祐介を含む数名のグループは、花火の話で盛り上がっている。

打ち上げ花火を横から見たら、丸く見えるか平らに見えるかという論争である。

その論争を解決するため、花火をちょうど横から観れる、岬の灯台まで皆で一緒に行って確かめようということになる。祐介もその話に乗ってしまう。

結果的に、祐介は男友達との関係を選び、好きな筈のなずなとの約束を反故にすることをなんとなく選ぶこととなる。

その日の夕方、典道は、浴衣姿でボストンバックを抱えて家から逃走しつつあるなずなと鉢合わせる。

しかし、なずなのボストンバックの中身はぶちまけられ、中からなずなの拾った玉も転び出る。

すぐになずなの母と新しい父になる人が追ってきて、なずなを取り押さえ、引きずって帰ろうとする。

なずなは、「典道くん、助けて」という叫び声を上げるが、見送ることしかできない。

ちょうどそこに現れた男友達グループの中の祐介に、典道は殴りかかり、それを止められると、典道はむしゃくしゃして、掲示板の花火大会のポスターめがけて玉を投げつける。

するとその玉がポスターにぶつかる直前に、怪しい光を放ち、典道は突如「過去」らしき世界へ連れ戻される。

ここからの話の展開は、ネタバレになりすぎるので、詳しい解説は控えたいが、一言で言えば"if"の世界が開かれるのだ。典道はもう一度過去からやり直すこととなる。

ここから、物語は"if"のそのまた"if"へと展開していく。花火を横から観た姿も変化する。典道はそれを観る度に「この世界は何か違う」と思う。

興味深いのは、典道が世界を巻き戻すたびごとに、なずなの家庭の真の状況や、なずなの気もちがあぶり出されることである。

それは、典道の願望充足的妄想というにはあまりに具体的過ぎて、より真実に迫っていく過程であるように思われる。

典道は、世界を巻き戻す度に、自分に正直な決断をするようになる。それによってある意味で世界はどんどん荒唐無稽になって行くのだが、なづなと典道の相互理解は深まっていく。

しかし、それは、結局、なずなは街を去っていくという現実の中での、一夜限りの出来事である。

恐らく、すべてを知るものは典道だけなのだが、その心境は描かれないまま、物語は潔く幕を閉じる。

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新房/シャフトらしい、実に印象的な映像表現だと思う。

不思議な立体感。光と影のコントラスト。

おなじみの、どアップで斜めに振り返る登場人物の仕草。

前半の日常描写は、実写映画としてもそのまま通用しそうな丁寧な積み上げ。それと幻想的な展開との対比。

なずなのキャラクターは、「化物語」の戦場ヶ原ひたぎを思い起こさせる、ミステリアスでツンデレ傾向がある。中学生としては大人びているが、その旨物語中でも説明がある。

重層的な物語が、何のことわりもなく展開するので、そういう作風に馴染めない人には難解だったりするかもしれないが、パラレルワールドものに、かなり多くの人は触れたことがあるはずである。

私は、面白い作風の、秀作だと思います。

音楽も、なかなかいいですよ。

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2021年8月 5日 (木)

Twitter上の東浩紀氏との議論とその後の流れについてのまとめ(増補版)

Twitter上の東浩紀さんのツイートに私が引用つきリツイートをしたことに端を発する議論の展開をまとめてみました。

途中から東氏自身は退場したので面倒なことになりましたが。

 

 

Twitter上の議論というのは難しいところがありますね。言葉の端にとらわれ、思わず脊髄反射してしまうことがあるから。私もフォロアー1290名で、普段はRTしてばかり、自分からのツイートは滅多にしないので、影響力はないに等しいとかと思っていますが。Twitterは「考えるきっかけ」として活用するのが大事かと思います。

 

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2021年8月 4日 (水)

「ルックバック」問題

すでにTwitter界隈で論じ尽くされているようだが、私も一応書いておこう。

わたしはすでにこの作品が批判され出してから読んでみた。

●ルックバック/ 作:藤本タツキ(改定後の版)

よくこういう描線の作品が、ネットとは言え、ジャンプに載っていると思った。

そして、セリフを少なめにして、画面に語らせるスタイルも興味深いと思った。私は、こういう「説明的でない」のは好みである。

問題になったのは、美大に男が侵入してくるシーン。

確か、「絵から殺せという声が聞こえる」「オレの作品をパクリやがって」というセリフがあったと思う。

これが、統合失調症の幻聴を思わせ、更に「パクリ」というのが、京都アニメーション放火殺傷事件の犯人を思い起こさせることに批判が集まったのだと思う。

斎藤環先生へのツイートだけ貼り付ける。

 

斎藤先生のnoteへの直接リンクを貼ります:

●「意思疎通できない殺人鬼」はどこにいるのか?

少なくとも、京アニ事件の犯人が、統合失調症でなかったのは明白だと思う。

京アニは、原作募集の意図も持った小説コンクールを催していた。

犯人は小説家志望でもあり、コンクールに応募して落選していた。

そして、落選した小説を、アニメの中のワン・シーンでパクられたと信じてしまった。

それが「思い込み」であるとしても、それ自体は病的とは言い難いと思う。

こういう言い方は被害者に申し訳ないと思うが、ある意味で「筋が通った」思い込みだからである。

彼に、事件以前に、どれだけ、周囲を怖がらせる暴力的な問題行動があったとしても、「精神病的妄想」とは言えないと思う。

もちろん、そうした思い込みの結果として彼がしでかした犯行は、決して許されるものではないし、その極端で暴虐としか言いようがないやり方に、何らかの精神医学的メスが入れられとしかるべきだと思う。

ちなみに、彼は少なくとも「責任能力」はあったと思う。それに応じて裁かれるべきである。

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この世には、歌手が自分のことを歌っているとファンレターや贈り物をする類の人は数多くいる。

ファンレターを数多く送るから、自分のために歌詞を書いていると思いこむのだが、これだけで「妄想」と呼ぶべきかどうかとなると、私はそうではないと思う。

恋愛においても、些細なことを、相手が自分に気があり、自分のために何かをしてくれているというサインだと思いこむことなど、茶飯事だと思うから。

以前のエントリーでも書いたが、私は「アニメージュ」や「OUT」の常連投稿者であった。アニメの製作者がそれを読んでくれていると思いこんだ。

直接ファンレターを書いたことがある。それに対して実際返事をもらえたことが2回ある。一人の方が実際に会いに来てくださるという過分な光栄に浴したことは以前も書いた。

その方は、今も現役ながら、最盛期を過ぎたが、もうひとりの監督さんは、現役バリバリで、今も注目作を連発し、熱心な信者も多い方である。その方から、主人公のイラストつきの返事をもらえた。

こういう視聴者との個人的接触は、プロは決してしてはならない倫理のはずなのに・・・である。

そして、実際に「アニメージュ」の編集部を複数回訪問することを許されたし、実際に記事を書いているライターの人(この方は現在は非常に著名なサイトを運営するばかりか、作り手へのインタビューを重ね、様々な企画を取り仕切るなど、アニメジャーナリズムの世界で確かな業績を上げ続けている)と知り合いになり、電話する間柄となった。いろいろ業界のウラ話も聞かせてもらえた。

ただ、電話越しにせんべいの音をバリバリ立てながら話す態度には不快を感じた。

そして、これははっきり書くが、「ふしぎの海のナディア」の、その人が担当ライターを務めると私に言っていた特集記事に際して、私は物凄い誌面批判の手紙を送りつけた。

作者、つまり庵野さんの描きたがったことをまるで理解していない、それはこういう意図だ・・・と。

「アニメージュ」翌月号では、ものの見事に「パクられた」。

京都アニメーションのケースの場合とは全く異なっていて、私の場合には、はっきりとした、リアルな因果関係があるわけだが。

京都アニメーションのコンクールでは、アニメ制作者は、審査に関与することもないばかりか、応募されてきた原稿自体読むことはなかったという。

・・・何か、脈絡からそれた、自慢話のようにも受け取れることを書いてしまったが、私が言いたいのは、「作り手に対して、影響力をふるう」とは、このような次元でなされることと示したいがためである。

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話を戻すと、「ルックバック」の場合に、京都アニメーション事件の影響としか思えない「パクリやがって」というセリフを言わせ、しかもそれを幻聴と関連付け、統合失調症であることを示唆する形になった時点で、事件で生じたことの安易で表面的な引用であり、作者の藤本タツキ氏の勉強不足は否めないと思う。

Twitter上で、ある方が、「ブラックジャックによろしく」の精神科編を読めとツイートしていたが、それはなるほどと思う。あの作品は、相当しっかりしたリサーチをした上で書かれている。池田小事件の再現以外の何物でもない残虐極まりない描写そのものが、物語で不可欠な展開なのだ。

それと比べてしまうと、「ルックバック」の場合には、あまりに表層的な次元でのものであり、物語を進める上で不可欠な展開とは思いにくい。

自分の親友は殺傷事件で殺された。犯人はすでに逮捕されたが、それとは別の男から、今度は自分が殺される危険にさらされる・・・その事自体はドラマの展開として理解できるのだが。

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さて、結局藤本タツキ氏は、自ら申し出て、修正した。

現在読めるのはその修正後の版だけである。

これを歯が抜けたかのように感じる人も数多いようだが、私としては作品の本質は失われていないと思う。

安易に表現の自由の問題にしてしまうのもどうかと思う。

Twitter上では、「ルックバック」の名指しこそしないものの、明らかにこの「修正」問題を示唆するツイートがあとをたたない。

ただ、私なりに、今回の事象をとらえる上で、皆様のご参考になりうそうなことを書いてみた次第である。

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2021年8月 3日 (火)

OPPO Reno 5A レポート

これまでは、3年前に購入した、OPPO AX7を使っていたが、同じ頃公用と私用を分けるために購入したiPhone 8Plusに比べるとかなり性能が劣るのは気になっていた。

カメラが、iPhoneにある種の芸術性を感じるのに、OPPO AX7は平凡。

3年使ってみてわかったのだが、大容量を謳っていた電池の劣化もOPPO AX7の方が早かった。

そして何より「ウマ娘」の動作、OPPO AX7はコマ送りになってしまう。私はiPhoneに入れたのを一番育てていて、常勝ウマ娘はもっぱらそちらで生まれているのだが、2番めのOPPO厩舎の方でも遂にスマートファルコンがURAファイナルズで制覇しそうだった(実際制覇した)ので、コマ送りは承知で動画キャプチャ撮ろうかと試みた。ところが、残念ながらファイルは破損していた。負荷が高すぎたのだと思う。

それと、5G時代に入ったのでちょうど切り替え時かと思えた。OPPOどうしのほうが引き継ぎも円滑かと思い、OPPO Reno 5Aにした。今年の6月発売の製品である。

実売2万円台で売っているところもあるくらいのミドルクラスのandroidであるが、カメラは3+1の4レンズであり、写真撮影に関しても評判がいいみたいであった。

先代と同じアイスブルーを選んだのだが、サイズはほん少し大きい。iPhone 6Plusとちょうど同じサイズだが、後者は下にボタンがあるので、実際にはReno 5Aの方が画面が広いことになる。

画面の解像度は先代より圧倒的に高い。非常に抜けのいい透明感ある印象になる。アイコンのデザインも先代のようにダサくはなくて、iPhoneに近い。

データの引き継ぎは、Googleドライブ(私の場合はクレードアップしてGoogle Oneにしている)を使えば、アプリも再インストールしなくていい。パスワードのみ再入力は必要だし、どうも課金アプリは再購入しないとならないみたいなのは閉口したが。

さて、問題のウマ娘だが、アカウント連携とデータ連携を用いれば、実に容易にデータ引き継ぎは完了する(読み込みに時間はかかるが)。

肝心の動画だが、実になめらかに動く。「ウマ娘」は現在スマホゲームの中で一番負荷が高いものの一つだそうだが、全く問題ない。

まだ試していないが、並行しての動画キャプチャも余裕なのではなかろうか。

ウマ娘に限らず、先代に比べれば動作もきびきびしていて、心地よい。

Bluetoothは最新のLDACであり、ハイレゾ対応である。私のイヤフォンはaptx止まりで、ハイレゾ対応に届かないが、恩恵には預かり、音がいい気がする。

ただし、本体の音声はモノラルである。

micro SDストレージは1TBまで対応するので、どれだけ動画や写真を撮っても大丈夫であろう。探せば512GBのでも4000円ぐらいで買える。

充電はかなりの高速の部類ではないか。

ただし、購入セットにはUSBケーブル(Type-C)も充電器も付属していないのでご用心。

Androidスマホは性能はピンからキリまで、性能の落差は大きいらしいが、これは「当たり」だろうと思う。

最後に、写真の画質を比較したいと思う。何てことない小汚い自分の部屋をほぼ同じアングルから撮影したものである。クリックすれば本来の画像サイズになる。

まずは先代のOPPO AX7。

デスクトップパソコンのウマ娘の壁紙がかなり「飛んで」いるのがわかるかと思う。

Oppo2

続いてiPhone6 Plus。全体として質感がよく、立体的で、ウマ娘の壁紙が「飛んで」いないのがよくわかる。

Iphone

最後に、今回購入した、OPPO Reno 5A。iPhoneとの差は微妙だが、ウマ娘の壁紙の個々のウマ娘の輪郭が更にはっきりしている気がする。

Oppo_20210803222201

実際、ファイルの大きさを比較したが、3089KB→4155KB→5337KBであった。明らかに情報量に差がある。

 

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2021年8月 2日 (月)

原田隆之 著:「サイコパスの真実」

サイコパスと言うと、血も涙もない凶悪犯罪者というイメージがまず先立ち、興味本位の取り上げられ方が少なくなく、ネット上でも安易なレッテル貼りとしてよく使われる傾向があると思います。

少なからぬサイコパスは、その衝動性から、社会的にも成功しにくい。しかし、本書の著者、原田隆之氏は、社会的な適応水準の高い成功者の中にもサイコパスの人間が少なくないことを説く。

彼らは人当たりがよく、魅力的であり、人の感情を読む力を持っている。しかし、深く交流する相手に対しては暴君である。部下や提携先の人間も、利用価値がないとなると情け容赦なく切り捨てる。

スティーブン・ジョブスやドナルド・トランプもその類の人間ではないかと推測する。

トランプについては、専門家の集団が実際に研究を進めたとのこと。

アメリカには、昇進の人事選考の際に、サイコパスをスクリーニングできるテストがあるとのことである。

そして、サイコパスが向いている職業もあるという。腕のいい外科医、芸術家、研究者、スポーツマン、軍の指揮官など。

だいたい5%の人間がサイコパスだという。サイコパスの研究者自身が、検査を自分自身にやったところ、サイコパスと出て愕然とした事例も載せられている。

暴力と殺戮が荒れ狂っていた時代のほうが長い過去の歴史上、今ならサイコパスとみられるであろう人物が、英雄であったり指導者であることがあたりまえのことが多く、民衆も血なま臭いことに平然としていた。

著者は、人類が遺伝子を残し続けるためには、多様性を包含せねばならず、サイコパスの遺伝子もそのために淘汰されなかったのではないかと推測する。これなど、中井久夫先生が、「分裂病と人類」の中で、なぜ統合失調症の遺伝子が淘汰されなかったかについての仮説を立てる際の発想法に似ている。

サイコパスは、力あると認めたものには従順で、刑務所でも容易に模範囚となり、社会復帰してしまう。専門家も、そのためのキャリアを積んでいないと、容易に騙される。

彼らは、通常の更生プログラムでは、一層人身掌握術を学ぶだけで、逆効果ですらあるという研究があるというのは興味深い。

著者は、サイコパスの人物が、生育歴的に恵まれなかったことの結果とすることに批判的である。脳の扁桃体が有意に小さいという研究がなされているという。

この点については、私にとっては何ら新規な所見ではなかったが、一方、暴力や虐待が、CTやMRIで確認可能なくらいに脳の一部を萎縮させるという研究もあった気がする。

彼らを改善するには、認知行動療法のみが有効であるというが、その具体は、新書という枠もあるだろうが、さほど具体的には書かれていない。

ただ、彼らにとって魅力的な人物であること、改善したほうが、生きる上で「得」だとわからせることがポイントらしい。

・・・・以上、2時間ぐらいで読み、読み返すこともなく、記憶を頼りにざっと振り返ったので、レビューとしては失格だろうが、猟奇的な犯罪者の事例を延々と読まされるのに比べれば、公平な立場からの啓蒙書とは言えるのではないかと思う。

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ドヴォルザーク:交響曲第4番ニ短調

ドヴォルザークの交響曲として、もっと聴かれていいと思っている、私の愛する曲です。

民族色は比較的薄いかと思いますが、その分構成力には秀でています。

第4楽章の第2主題が、実に人懐っこいチャーミングなメロディーで、再現部ではそれが高揚した形で再現されるのがいいですね。

指揮:イシュトヴァン・ケルテス
管弦楽:ロンドン交響楽団

私はノイマン/チェコ・フィル盤(DENONデジタル)と、コシュラー/スロバキア・フィル盤(全集)、クーベリック/ベルリン・フィル盤(全集)を持っています。

私がこの曲に入門したのはコシュラーの輸入盤。アナログ末期ですがたいへん美しい音です。私はLPも持っていました。ただ、今となってはサラサラやり過ぎた印象もあります。現在では日本国内では入手不能。Yahooオークションにでも出品されることにかすかな望みをつなぐしかないでしょう。

クーベリック盤は大仰に過ぎ、録音も古く、硬いです。

手に入りやすさとメリハリではノイマン盤(ただし現在は全集のみ)が上回るかもしれません。録音もデジタルですしね。

ここで紹介したケルテス盤も、録音が古いはずですが、このYoutubeを聴く限りかなり聴きやすそうですね。演奏も若々しさがあると思います。第1楽章提示部を反復しているのはこの演奏のみです。

ただし、すでに触れた、私の好きな第4楽章第2主題の再現部の盛り上がりは、ノイマン盤の方がいいと思います。

これは、中古盤が流通しているようです。

 

あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。

「心が叫びたがってるんだ。」「空の青さを知る人よ」の方を先に観てしまったが、監督:長井龍雪、脚本:岡田麿里、作画監督:田中将賀による、今から10年前、2011年のTVシリーズアニメ。

「エヴァンゲリオン」以降のアニメは、「まどか☆マギカ」「化物語」「輪るピングドラム」そして新海誠作品、細田守作品を除き、特に深夜TVシリーズアニメに関しては無知に近い私にも、早くからその名前だけは届き、傑作と誉れ高いことは知っていたが、やっと実際に観ることができた。

ストリーミング配信の時代に入り、実質タダで全編観ることができる時代になっていたのは、嬉しいことである。

TVシリーズアニメの長丁場でもあり、観るのに少しパワーがいるかと身構えたが、一話一話があっという間に過ぎさり、さわやかな気持ちで観ることができた。

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高校生になったじんたんのもとに、子供時代に一緒だっためんまが居候しているところから、何の説明もなしに物語ははじまる。

めんまはのしかかってくれば重く感じ、食べ物も食べ、作るくらいの存在である。

しかし、普通の存在でないことが、徐々に暗示される。

めんまの姿は、じんたんにしか見えないのだ。

めんまは、子供時代、じんたん、あなる、ゆきあつ、つるこ、ぽっぽと共に、森の中の廃屋を「秘密基地」にして、「超平和パスターズ」を結成している一員だった。

しかし、めんまに対するじんたんの気持ちを確かめようとして、じんたんが「嫌いだ」といい、めんまが後を追ったのが、めんまの生前の最後の姿となった。

(めんまの死因は、さり気なく暗示されているに過ぎない)

じんたんは、ずっと不登校を続けている。宿題なとを届けるのは同じ高校に進んだあなる。

しかし、他の皆は違う道を歩んでいた。

ゆきあつとつるこは同じ進学校に進み、周囲から見れば、一見つきあっているかのような関係にある。

ぽっぽは高校を辞め海外放浪の旅を繰り返していた。

しかし、めんまがじんたんのもとに居ついたことをきっかけにして、5人の間に、徐々に人間関係が回復されてくる。

5人の間には、複雑な人間関係の綾があることが徐々に発覚してくる。

最初めんまが、見えないだけで、そこに確かに実在することを信じたのはぽっぽだけだったが・・・・

結局、物語は、めんまの「願い」をいかにかなえるかという方向に収束するのだが、それにつれてじんたんたち5人の間には、関係のもつれ、傷つけ合いも増幅する。

それがいかに収束されていくか、その過程で5人の中に子供時代にどのような感情が渦巻いていたかも暴露されていくのも本作品のみどころであるが、物語大詰めに至り、更に一捻りがあり、物凄く盛り上がるのが見どころでもあろう。

このへんでネタバレは終わり。

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非常に緻密に構成された脚本だと思う。5人の間にある関係の綾とそのぶつかり合い、変化の様子が、丁寧に描かれていく。

ある意味では実写作品としても十分通用する物語である(実際、実写映画版も作られたらしい)。

しかし、特にめんまの存在が、他のキャラクターより少し、よりアニメチックなキャラデザになっているからこそ、生臭くならないのだと思う。

近年の若者向けアニメ作品では、家族、特に親の存在がほとんど描かれないことがままあるが、めんまとじんたんの家族も、しっかり物語に絡めせられている点も評価すべきだろう。

いずれにしても、アニメ的にみれば地味ともいえる物語展開で、ここまで観る人間をひきつけてやまないのは、たいしたことであり、この作品が、未だに秀作として愛され続けているのもむべなるかなと思う。

ちなみに、脚本の岡田麿里氏自身が、不登校経験者であることは、後でWikipediaで調べて知った。

2021年8月 1日 (日)

グリーグ: ヴァイオリン・ソナタ 第2番

バイオリン・ソナタとしては地味な、あまり知られていない曲かと思いますが、殊にこの第2楽章は、それとは知らずに、結構耳にした方もあるのではないかと思います。

グリーグらしい、インディメートなメロディです。

私は持っているのは ↓ のシトコヴェツスキーの演奏。

グリーグのバイオリンソナタは、この楽章に限らず、非常に聴きやすい名旋律揃いですので、もっと聴かれてもいい気がします。

 

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トロントだより

  • 050601_0957
     The Focusing Instituteの第17回国際大会(2005/5/25-31)の開かれた、カナダ、トロントの北の郊外(といっても100キロはなれてます)、Simcoe湖畔のBarrieという街に隣接するKempenfelt Conference Centreと、帰りに立ち寄ったトロント市内の様子を撮影したものです。

神有月の出雲路2006

  • 20061122150014_1
     11月の勤労感謝の日の連休に、日本フォーカシング協会の「フォーカサーの集い」のために島根県の松江に旅した時の旅行記です。https://focusing.jp/  
    ご存じの方は多いでしょうが、出雲の国には日本全国の神様が11月に全員集合することになってまして、「神無月」と呼ばれるわけですが、島根でだけは、「神有月」ということになります。(後日記:「神無月」は10月でしたよね(^^;A ........旧暦なら11/23前後は10月でせう....ということでお許しを.....)  
    ちょうど紅葉の時期と見事に重なり、車窓も徒歩もひたすら紅葉の山づくしでした。このページの写真は、島根の足立美術館の紅葉の最盛期です。

淡路島縦断の旅

  • 050708_2036
     「フォーカシング国際会議」が、2009年5月12日(火)から5月16日(土)にかけて、5日間、日本で開催されます。
     このフォトアルバムは、その開催候補地の淡路島を、公式に「お忍び視察」した時の旅行記(だったの)です(^^)。
     フォーカシングの関係者の紹介で、会場予定地の淡路島Westinという外資系の超豪華ホテルに格安で泊まる機会が与えられました。しかし根が鉄ちゃんの私は、徳島側から北淡に向かうという、事情をご存知の方なら自家用車なしには絶対やらない過酷なルートをわざわざ選択したのであります。
     大地震でできた野島断層(天然記念物になっています)の震災記念公園(係りの人に敢えてお尋ねしたら、ここは写真撮影自由です)にも謹んで訪問させていただきました。
     震災記念公園からタクシーでわずか10分のところにある「淡路夢舞台」に、県立国際会議場と一体になった施設として、とても日本とは思えない、超ゴージャスな淡路島Westinはあります。

水戸漫遊記

  • 050723_1544
     友人と会うために水戸市を訪問しましたが、例によって鉄ちゃんの私は「スーパーひたち」と「フレッシュひたち」に乗れることそのものを楽しみにしてしまいました(^^;)。
     仕事中の友人と落ち合うまでに時間があったので、水戸市民の憩いの場所、周囲3キロの千破湖(せんばこ)を半周し、黄門様の銅像を仰ぎ見て見て偕楽園、常盤神社に向かい、最後の徳川将軍となる慶喜に至る水戸徳川家の歴史、そして水戸天狗党の反乱に至る歴史を展示した博物館も拝見しました。
     最後は、水戸駅前の「助さん、格さん付」の黄門様です。
     実は御印籠も買ってしまいました。

北海道への旅2005

  • 051012_1214
     日本フォーカシング協会の年に一度の「集い」のために小樽に向かい、戻ってくる過程で、他の参加者が想像だに及ばないルートで旅した時の写真のみです。かなり私の鉄ちゃん根性むき出しです。  表紙写真は、私が気に入った、弘前での夕暮れの岩木山にしました。