どうにも面白くない映画、「氷菓」
原作が角川で受賞し、アニメ版は「ヴァイオレット・エヴァーガーデン」のあの京都アニメーション制作でこれまた評価が高いらしい「氷菓」。
ホントなら京アニのアニメを観たいところだったが、全22話のTVシリーズみたいなので、代わりに角川映画の実写版をまずは観ることにした。
物語は、高校の古典部に気が進まないままで入部した主人公が、同じく入部してきた令嬢、千反田えるが、子供の頃に、今や行方不明の叔父から聞かされた告白の記憶を取り戻すために、他の古典部員と協力しながら謎を解き明かしていくというサスペンス。
それは叔父の高校時代の学生運動の時代に遡って行くのだが・・・・
・・・・・・・・・私は、これほどスケールが小さくて、スリルが微塵もない、退屈な映画を観たことがない。
ラストに何かどんでん返しでもあるかなと思ったら、それもない。
これが角川映画40周年記念作品というのははっきり言って詐欺である。
ヒロインの広瀬アリスにも全く魅力というものが感じられない。
物語がほとんど、古典部がある地学準備室の中でのみ進行していて、撮影場所は高校だから、ものすごい低予算で作れたものと思える。ギャラは図書館司書の斉藤由貴が高かっただけだろうし。
同じ高校を舞台とするいっても、「君の膵臓がたべたい」の垢を煎じて飲めといいたくなる。
それにもかかわらず、こうしてブログエントリーを書くのは、単に、Twitterで、「これから毎日一作品のレビューを書く」と宣言したからに過ぎない。
これで逆に、京アニのTVシリーズ版を観るのが楽しみになってしまった。
お金の無駄だと思うから、恒例のAmazonへのリンクは貼らないでおくが、Youtubeの予告編だけは義理で貼っておきます。
【追記】:今この実写映画版のAmazonレビュー読んできたけど、平均星4つと知って、あきれかえった。
ホント、今の若い人はホントに映画観てきた経験、あまりのもないのではないか?
そんなにしらみつぶしに観てきたわけではないか、角川の青春映画としても最低の水準だろうし、昔のNHKの少年ドラマシリーズがミステリーのベースにある人にとっては、ゴミ以外のなにものでもないと思う。
Youtebeのコメントの方は、「第2期を待ち望む」という、明らかに、「アニメ」シリーズの話題にすり替えるという皮肉ばかりなので、信頼できる。
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