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2021年7月 1日 (木)

指揮者フランツ・コンヴィチュニーについて

直前のエントリーで、ベートーヴェン交響曲第5番「運命」第1楽章を活用したので、少し、旧東ドイツの指揮者だった、フランツ・コンヴィチュニーについて書いておこう。

彼は、1901年8月14日、チェコのフルネクで生まれた。

1923年から1925年までライプツィヒ音楽院に在学した。この時代、ヴィルヘルム・フルトヴェングラー時代のライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団でヴィオラ奏者として活動を開始した。

その後1930年から急死する1962年まで同楽団の主席指揮者を務めた。

有名なレパートリーは、ベートーヴェン、シューマン、ブルックナーなど、ドイツ音楽の本流であるが、東ドイツ圏の古い指揮者ということもあり、CDの時代になって、数々のレーベルを渡り歩き、今のクラシック・ファンにとってもマイナーな存在になっているかと思う。

私のコンヴィチュニーとの出会いは、中学時代、シューマンの交響曲に興味を持ち、当時フィリップスから出ていた、2枚組の全集のLPを買った時である。

私の目当ては、サヴァリッシュ/N響で聴いた、交響曲第1番「春」であったが、実際に全集を聴いて一番惹きつけられたのは、第4番であった。

暗い序奏からはじまり、発止とした短調第一主題になだれ込む。そもそもシューマンの交響曲で主調が短調なのは、この第4番だけなのだが、第1主題が一度終始した後、チェロが下の方から突き上げてくる動機のところで身震いがしたものである。

ちょうどこのCDと同じ演奏がYoutubeにあったので、貼り付けておくことにする:

その後第2番や第3番「ライン」にも興味を持ったが、結局今日に至るまで、私の「無人島への2曲」は、マーラーの交響曲第6番「悲劇的」と共に、このシューマンの交響曲第4番であり、しかもこのコンヴィチュニー/ライプチヒ・ゲヴァントハウスの演奏である。

彼はベートーヴェンの権威としても知られ、全集のCDを私も持っていたが、その熱心な聴きてではないうちに紛失してしまった。

今回全集を買い直そうと思ったが、間違えてライヴも含む、「ミサ・ソレムニス」も含むモノラルの「選集」を最初買ってしまった。

だから、この間違って買ってしまった、モノラルの「選集」について詳しくレビューしよう。

1955年前後の演奏だが、リマスタリングされているようで、このCDはモノラルとしてはかなり上質のものである。

特に音質がいいのは、第3番、「英雄」で、これは非常にみずみずしい音だ。スタジオ録音ではなく、大ホールでの演奏のように思う。残響も十分収録されている。

演奏はゆっくりめの堂々としたもので、これでもっと緩急や情熱的に燃え上がる展開があれば、コンヴィチュニーが私叙していたという、フルトヴェングラーの様式に近いかもしれない。

ちなみにこの時同時収録されたと思われる「大フーガ」も余白に付いているが、これもいい演奏だと思う。

下は、後のステレオ録音のものだが、一応貼り付けておきたい。

第6番「田園」も、ライブだが、比較的音質がいいもので、ゆっくりめの演奏である。特に第2楽章が、他の演奏家なら失速しそうなくらいに遅い。ここまで遅いと私の嗜好にあわない気がする。

第5番「運命」は、これはライヴではないし、音質は落ちるが、後年のステレオのスタジオ録音に比べると、びっくりするほど情熱的な演奏である。

第4番はライヴではない。音質は第5番よりいい。これは全く正統派の演奏。

第7番はライヴだが、これも正統派の演奏。音質は第5番よりいい。

第9番「合唱付き」は、ライヴではないようで、この選集の中では第3番の次にいい音かもしれないが、第3番よりはこれでもかなり音質は落ちる。ただし第4楽章の4人のソロは、いやに生々しい音質である。演奏は正統派。

さて、「ミサ・ソレムニス」なんだが、私はこの曲の熱心な聴き手ではない。ヘルマン・シェルヘンのCDを一枚持っているだけだけだった。

このコンヴィチュニーの演奏で、やっとじっくり聴いたぐらいなのでレビューは避けたい。この演奏は、全体としてはかなり録音はいい方だが、ソロ・パートは「合唱付き」ほど生々しくはない。

コンヴィチュニーは、後年、この「ミサ・ソレムニス」のリハーサル中に、心臓発作で 60歳で急死している。                                                                       

ともかく酒好きで、演奏会の前に身体からアルコールの匂いがプンプンしていたそうである。                                         
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