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2021年6月12日 (土)

JVC/ケンウッド コンパクトコンポーネントシステム ブラック EX-S5-B(第9版)

私は安めのセットものオーディオシステムにあまり関心を持たなかったのですが、この製品は本来、母が舞踊師範をしていた部屋を賃貸しするために2年以上前に購入していたシステムです。

母は介護入院して、そのまま、もう家での私の介護は不可能で(施設の中では元気な部類に入るようですが)、一生を終えそうだし、十畳はある舞踊室を不動産屋に頼んで賃貸しすることも試みましたが、成果は出なかったのです。

だからそろそろ私が自分の部屋に自分のために持ち込んでもいいかなと考えた次第。

これで私の部屋には、後述するパソコンのモバイルオーディオとこのコンポが2つ同居するという、結構贅沢な音楽環境となりました。

購入した直後に聴いた限りでは、音が値段相応に貧弱と感じていたのですが、本日、2階の舞踊室から引きずり降ろしてみて聴いてみました。

(大事なのは、実はこの2年間、この機器は眠っているかのようでいて、実はコンセントにはつながれたままだったという点ですね。最近の家電の多くが、リモコンを使う以上、実は見かけ上電源OFFになっていても、実は微弱なパイロット電流が流れっぱなしだったはずです。つまり、アンプは実は「使われていた」ので、エイジング(わかりやすく言えば、「慣らし運転」のようなもの)は静かに進んでいた可能性があります、つまり純粋の「初期性能」ではすでになかったという可能性です)

ちなみに、私の部屋がラインノイズフィルターとしてのフェライトコアつけまくりの非常に透明な電源環境であることは以前書いた通りです。このステレオ装置の電源コードとスピーカーケーブルにも私はフェライトコアは早速取りつけました(価格は凄く安いので、家にいくらでも転がってるのです。

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すると、2年前に買った時にちょっとだけ聴い時とはあまりに印象が異なりました。

「何だ、この、果てしなく音が広がり、ダイナミックでレンジが広く、かつ繊細な音は!」

とびっくり仰天してしまったのです。

私が鎌倉で開業していた15年ほど前の時代に同じぐらいの価格で買った、もう少し大型の、カウンセリング室に据え置いたコンパクトオーディオシステムとは桁違いでした。

この商品、5万円を切るのですよ。

ウッド(木製)コーン(振動板)システムのフルレンジスピーカーがここまで立体感と前後に「奥行き」のある「生々しい」音(そう、音に、スピーカの置き位置を超えた「左右」の広がりだけではなく、非常に「立体的」なのだ)を出せるとは思いよらなかったです。

アンプも静音でノイズはないです。

CDの直接再生も全然デジタル臭さがないですね。

そしてBluetooth形式で無線接続して、手元のiPhoneやAndoroidのスマホと同期してスマホ側の音楽を聴くことができます。例の、、iPhoneでいえば"Music"、あとAmazon MusicとかSonifyなどの、定額せいぜい1000円で聴き放題の「サブスクリプション型ストリーミング配信」というのが、もはやスマホで聴ける音楽の主流ですから、このステレオ装置で聴ける音楽はCDなしでも無尽蔵に近いことになります。

でも、スマホからのBluetooth無線接続より、CDダイレクトの音の方がまだかなりまさるとは思います。音にいい意味での膨らみと繊細さ、フォルテシモからピアニシモに至る音のダイナミックな表現力、音の立体感、必要な時の力強さや量感が出てるように私には聴こえます。

オーケストラでは、繰り返し聴いてきた筈の曲に、こんな楽器パートがあったのか!!というのがなぜか浮かび上がったりする。

******

このJVC/ケンウッドの製品、クラシックや静かめのジャズのようなアコースティックなス(音源)の方がマッチングがややいいと思います。・・・驚いたのは、クラシックの古い録音がみんな、こんなに音がよかったんだ!と感じさせるのは、ほとんどキモチワルイ域ですね。

  • 【第7番で追記】:この記述修正。この装置、デジタル・アナログ、アコースティック・人工音源、全く選びません。その理由は後述。

・・・というか、もとがアナログ録音だと、ポピュラー系もたいてい素晴らしい音になります。

大滝詠一の名アルバム、「A LONG VACATION」なんてゴージャスで楽しい。

意外とロック系もイケるものはイケます。ビートルズなんてほれぼれとしますよ。

ビートルズって、モノラルからステレオに録音が移行して以降、音作りにいろんな試行錯誤はありましたが(ボーカルが片側チャンネル側からしか出なかったりとか)、でもステレオ当初から、結構繊細でアナログチックな音を出すソース(録音の音源)で、どんな装置でもいい音になりやすかったと思いますが。

特に「サージェント・ペパーズ・・・」なんて、もともと非常にいい録音だと感じられますが、この装置での音の広がりは圧倒的。

このアルバム、コンセプト・アルバムの走りで、曲ごとに音質や音の広がりをいじっていて、決して高級ではない装置で聴いても、その、曲ごとの音の変化はわかると思いますが。

*****

だだし、このJVC/ケンウッドのステレオ製品、ハードロックとかパンクとか、激しいジャズとか、ヒップホップとか、むしろノイジー(雑音っぽく)になるのを承知で、激しい音をお好みの方には向かないと思います。

  • 【第7版で追記】:この記述、取り下げます。この装置のエイジング(鳴らし込み)が進めば、これらのジャンルの曲でも十分対応できます。コーン(振動板)が木製であるというのが先入観にあると、まるで紙のコーンより柔らかい、おっとりとした、遅い音しか出ないと勘違いしてしまいますが、実は、木のコーンの方が紙のコーンより瞬発力係数・伝達係数が高いのですね。ですから激しい音楽にも対応します。

繰り返しになりますが、なにしろスピーカーのコーン(振動板)が、世界でも稀な、長年かけて独自の道を歩んで生まれた、「木製」ですし。

でも、結構激しい音楽でも、もとがアナログ録音である限り、独自の「美学」で料理してしまうところがありそうです。

ところが、音源がデジタル録音だと、音源の音質の善し悪しを完全に暴露してしてしまう怖さがあるようです。もともとの音源の音の周波数特性が狭い音源は完全にバレてしまいます。

その点では、例えば皆さんが誰でもみんな知っている曲で言えば、うっせぇわ」なんて、この製品で聴いても、音質向上の効果はほとんどなくって、決して「美しく」はならなかったです。

でも、うるさくない「うっせぇわ」なんて誰も聴きたくないしょ? この曲はコレでいいの。

  • 【第7版で追記】:これも修正。鳴らし込めば、ほとんどのデジタル録音についても・・・これはコーンが木という、組成が複雑なものであることが好影響してか、デジタル録音でも、まるで周波数特性が高音方向にも低音方向にも延びているかのように擬似的に「組成」してしまうだと思います。つまりこの製品、恐怖のハイレゾ要らずです。・・・ですからこの装置、どんなCDでも凄い音で聴けるという、万能装置です。
  • ですから、「うっせぇわ」も、まるで周波数特性が上下に延びているように「錯覚」させ、激しくノイジーでハイスピードなまま、凄い音で、しかし、空間に漂うかのように、再生できるようになります。

*****

ちなみに、このステレオオーディオ製品、私がこの記事で言及していた、コンセントの差し方で音が激変するという点もクリアに出ますね。

適切な方向にコンセント(電源プラク)の差し方をして、真正面で1メートルぐらい離れて聴くと、音が嘘みたいに270度ぐらい回り込みますよ。ほとんど真後ろからも音が聴こえる感じ。サラウンド要らずです。これはスピーカーの後ろ側に大きな穴が開けてあるバスレフ型の調整も実にいいのだろうと思いますが。

完全になめていました。

こういう安価なシステムオーディオでこれだけの音が出せるとは。

正直に言って、私の40年間の苦労はなんだったんだ!!

・・・・と、はっきり言って打ちのめされました。

凄いのは、音が「輪郭」ではなくて、空気の中に透明にどこまでも広がる、しかも奥行きもあって立体的という印象なところ。

要するに、私の20年ぐらい前までのピュアオーディオは、アナログ(LPレコードやカセットデッキ)と同じ回線にCDプレーヤーを無理やりつないでアンプ/スピーカーは音を出していたわけです。

ところが、現在は、はじめからフルデジタルで回路を組めるわけですね。その違いは実に大きかったと思います。

この機器、最初にセッティングした時点では音が緩く眠く聴こえるかもしれません。しかし電源を切ってでもいいから、2,3時間放置する程度でも、木製コーン(スピーカーの振動板)のスピーカーとは思えないほど音がのびのびしてきたように私には感じられました。

(すでに最初の方で述べたように、実は買った2年前から電源コードはコンセントに繋がったままていたわけで、電源がリモコンで一応OFFになっていても、それは見かけ上のことで、純粋の「初期性能」ではない可能性もありますが)

【追記】:あれから4日立ちましたが、わすが4日のうちにエージングがどんどん進み、凄いことになっています。

ホント、これ以上のオーディオ装置、当面不要です。

******

さて、次はFM/AMチューナー機能。

FMはそこそこいい「筈」です。

付属しているのは細い電線のひものみ。この紐をかな高い場所まで持ち上げられれば、雑音相当ありますが、意外とハイ・クオリティなステレオで聴けます。

  • 【第8版で追記】:この点、配線次第で向上するとわかったので評価上げます。

でも、きちんとFケーブルをねじ込む端子がついていますから、地上波テレビのアンテナをきちんと立てておられる家でしたら、Fケーブル用の分波器を地上波テレビと分け合えば、クリーンなステレオ音源になる「可能性」があります。

こういう曖昧な答えしか言えないのは、我が家はビル陰の難視聴区域でして、ケーブルテレビ「のみ」しか張られていないんですよ。そもそも地上波アンテナ自体が「ない」ので、確かめようがないです。

これに対して、AM用には小さなアンテナのようなものが組み立てられますが、結構な音質かと思います。

  • 【第8版で追記】:AMの評価上げます。結構イケると思います。

なお、この機器には、最近のテレビでは当然な、チャンネルの自動チューニング機能はないみたいなので、インターネットとかで周波数を調べて「数字をあわせる」必要があります。

******

さて、USB標準の端子とアナログのAUXステレオピンケーブル入力用端子もついています。

前者を使えば、旧式のiPodを、USBを通してダイレクトにつなげるわけですね。

おもしろいのは、いったんiPodを認識させてしまえば、このJVC/ケンウッドの製品のリモコンの方で、開始とか一時停止とか曲飛ばしができてしまうことです。

もちろん、選曲まではできませんが。

さて、音の方ですが、旧式のiPod(CDからデスクトップPCへのiTuneロスレス規格での取り込みファイル中心)をUSB端子からつないでみたんですけど、これはちょっと驚異的な音質でした。

なんと透明で繊細な音質だろう!! ここまでくるとやり過ぎに近い!!

同じ曲(敢えてクレンペラー/フィルハーモニア管弦楽団の、シューマンの交響曲第3番「ライン」などという、CDでの再生が非常に荒れがちなソース)で、このJVCのコンポで直接CDを再生する場合と比較した。

iPodロスレス、音のダイナミックレンジはCDで聴くより狭い。

でも、美し過ぎる。

いわば、パソコンでは絶対不可能な域まで透明感のある、”Appleのロスレスフアイル、究極の再生"というところか。

でも、ダイレクトなCD再生のほうが、実は音がいろんな意味で凄いのだ、奥行きがあって、細部に繊細さと音の移ろいと、必要なところでは荒く、ダイナミックになる。

完全にこの難ソースを飼いならしている。

実はアナログLPレコード時代、結婚より前の、30年前くらい前に、やっとこのクレンペラーのシューマン第3番という難物を、タンノイのスターリング(イギリスの、当時30万ぐらいの、高級スピーカーの名前)とDENONの二十万のアンプ、オーディオテクニカの5万のカートリッジ(レコード針とそれがついている小さな箱部分のことね)で何とか美しく飼いならせたことがある。

それと同傾向だが、それより更に凄い。

これでホンマに全部で5万円か!!

******

今はこの製品は新製品にアップグレードして在庫はAmazonでは売り切れ寸前か、もう在庫なしで永遠にこの型番号には出会えないかもしれません。

何しろ私が母のために買ったのは、もう2年以上前。

でも、きっと後継機でもいい音出してると思います。

******

私がこの記事で詳しく書いた、JBLのPebblesをスピーカーとしたモバイルオーディオと比べて、ダイナックレンジ(フォルテとピアノの差)というか、音の強弱の幅、音の深々としたひだ深さははJBLの製品より「圧倒的に」勝ります。

デスクトップCPのiTunesにも入れているのですが、ショルティの指揮したシカゴ交響楽団の「幻想交響曲」のアナログ音源のCD旧盤で、第3楽章までと第4楽章以降(確か使ってる楽器が増えるのですが)で、これほど音のひだがダイナミックに変化するとは思いもよらなかったですね。

・・・というか、そもそも中学生のアナログLP時代から長いつきあいのある、このショルティの旧盤で、こんな凄い、しかも美しい音で聴いたことはないのでした。

デスクトップCPの方のロスレス取り込みのでの同じ規格の筈の録音は、(スピーカーは、後述するようにJBLのかなりいいものを使っているんのですが)まるで冴えない地味で平板な音と感じていて、これはアナログマスターテープのCD化に際してのデジタルマスターリングの際に結構失敗したのかなと思っていたのですが、とんでもない。JVC/ケンウッドの装置でCDを直に聴くと、なんとダイナミックかつ、奥行きと色彩のあるのある音だろうかと。

私がPCのモバイルオーディオで使用しているJBLのPebblesは、USB給電式ながら、スピーカーの中にDAC(デジタル・アナログ変換装置)を持っています。アナログ回路はいよいよ最低限な点では有利な筈ですが、このJVC/ケンウッドのステレオコンポ製品と比べると、パソコンを使ったJBLのモバイルスピーカーの方は、はるかに小ぢんまりとした音世界と感じられました。

これはスピーカーが、JBLはプラスチックと金属で作られているのに対して、JVC/ケンウッドののスピーカーは重たい木製で、大きさのサイズも違うこともあるでしょうが、JBLの方のスピーカー内蔵のDAC(デジタル・アナログ変換装置)より、JVC/ケンウッドのアンプのDACの方が内部スペースも全然大きいですし、そして、パソコンという、用途は多様で、ハードディスクは回っているし、内蔵ファンもいくつも回っているし・・・などと、音を徹底的にノイズまみれにする余計な部品が、JVC/ケンウッドの製品には必要最小限しかないことも大きいのだと思います。

*****

なお、このJVC/ケンウッドのコンポーネントシステムは、スピーカー結線については完全にアナログ結線で、スピーカーケーブルこそ付属していますが、かなり細いケーブルです。

幸い、ケーブルを接続をする穴は結構大きいので、ケーブルをもっと太くて良い最質の高級なものに置き換えれば、このシステムの音質が向上する可能性もあります。

・・・・でも、この細身のケーブルを含めて「音決め」をしているかもしれないので、これ以上何もしなくてい可能性もあるでしょう。

******

ただし、繰り返しますが、この製品への私の「こんな音聴いたことがない」という、物凄い高評価は、電源ケーブルを絶対に極性をあわせ、間違っても逆に差さないこと、そして、ひょっとしたら、私の習癖である、ラインノイズフィルターとなるフェライトコアを、パソコンに関係ない、部屋中のケーブルというケーブル(エアコンにすら)付けまくったからここまで来た可能性はあるでしょう。

でも、これは私のオーディオ遍歴で20年以上、どの製品にでもやってきた工夫です。それでもいい音を出すのに苦労していたのです。

その工夫にここまで一気に応えられるというだけでも、この製品の潜在力はとんでもないということではあると評価したいですね。

一般の人なら、そのまま使っても、十分過ぎるくらいに満足じゃないかなア。

でもこのコンポの真の潜在力を味わいたければ、数個でわずか数百円の投資でできることなので、ウソだと思って、フェライトコアの、ケーブル(コード)ごとへの多数取り付けを試みられるといいでしょう。特に電源ケーブルには数個つけてもいいと思います。

ただ、私の経験では、このフェライトコアの穴の大きさととケーブルの太さがあまりにもぴったり合い過ぎ、キチキチに締め上げるようになり過ぎると、音が痩せてしまうように、実際に聴いて感じています。

ケーブルというのは、内部のプラス・マイナスの2本の細い線だけではなく、それを包む被膜の弾力性・・・程よい「緩さ」というのも音質的には必要なのではないかという仮説を私は立てています。

コードの太さよりもひとつ大きめのフェライトコアものを「ゆるっと」つけるだけで音は変わる。私にもこのへんはよく原理はわかりません。

******

ちなみに、ついでですから、ホント、そんなことあるの? と言われるのを承知で書くけど、電源ケーブルばかりか、パソコンの結線のできるだけすべて(極論すればマウスやキーボードのケーブルにも)フェライトコアをつける域までやると、明らかにディスプレイの画質が上がります。

色鮮やかになり、しかも引き締まった画面になります。

ラップトップのパソコンをお使いの人には、このフェライトコアつけまくりの楽しみは、電源ケーブルと,(使っているなら)外部スピーカーケーブルくらいにしかできないですけど、そこそこ効果はあると思います。

・・・・あ、念の為に言っておきますけどフェライトコアを取り付けたからといって、ケーブル(コード)が熱を持ったり、発火することは決してないので、ご安心を。

******

聴く位置についても触れておきましょう。

真正面で目の高さとスピーカの高さを同じにしたいのでしたら、あまりに近接で聴くのではなく、1m50cmくらいは離れないと、音がうるさく聴こえます。この製品の驚異の「アナログっぽい繊細さ」を聴くのにはこれくらい必要ですね。

少し見下ろすぐらいの場所に置くのでしたら、もう少し前でもいいと思います。1mぐらいでもいいです。

でも、もう少し距離を取ると、この製品の、驚異270度サラウンドみたいな音の広がりが体感できると思います。やはり1m50前後が一番おもしろいかな。

私は、この、「少し見下ろすぐらい」が、全然デジデジしない、一番の驚異の音でした。

デスクトップモバイルスピーカーよりは40センチぐらい高いところ。

恐らくこの小さな製品は、少し見下ろすくらいの場所に置かれることが多いでしょうから、そのへんで音決めしている可能性があります。

******

ちなみに、重要な情報ですが、私の部屋は木造で6畳、壁は漆喰の上に多少目の荒い上塗りがされていて、床は完全リフォームで。堅牢で水平度が高い、塗装された木製です。

そこにベッドが置かれてもいるので、実は音の反響はないに等しいですが、畳張りとは全然違う部屋環境だと思います。

******

なお、オーディオというのは、夜になると、昼間よりも格段に音質が向上する(様々な産業が停止して、電源の雑音成分が低くなり、音の純度が高くなるから)ので、実際に買ってみて、私が忠告したことを皆やってみて、「そんなに凄い音か???」と感じた人は、是非夜になって聴いてみて欲しいですね。

このステレオコンポは、その昼夜の音質差を「歴然と」感じさせるクオリティがあります。これって、最低限必要なクオリティに到達した装置を使っていて、はじめて「気のせいではないよな・・・」とわかることです。

実は、JBLの装置の方も、同時にそのような変化が生じますので、電源の純粋さとクオリティって、ホントに大事ですね。

*****

話をマニアックな次元に見えることから戻します。

iPhoneやAndroidのスマホの音を気軽にBluetoohを通して無線で飛ばしてスピーカーで聞きたい人には手頃かと思いますが、すでに書いてきたように、本領はCDの直接再生と、USBケーブルで古いiPodをつなぐ再生でしょうね。

ただ、そういいつつも、スマホからBluetoothという無線で音を飛ばせるのも楽しいといえば楽しい。

「どうしてBletoothでつなけるのが悪いの?」と感じる人が多いであろう域にはこのステレオコンポのbluetooth接続の音は達しています。

意外な使い方を紹介すれば、最近はゲームでもしっかりしたステレオ音源のが多いみたい。だから私は、スマホの「ウマ娘」をBluetoothでこのステレオに無線で飛ばしてやってっもみたのですが、なかなかオツなものでした。

ただ、恐らくこの装置唯一の欠点があります。Bluetooth接続だと、このJVC/ケンウッドのコンポ、どういうわけか、何かのはずみで簡単に結構音切れが始まり、場合によってはそのまま曲が停止してしまうのです。

スマホとの距離はせいぜい1、2メートルに置く人が多いでしょうから、これは少し困った現象に思います。やはり、相当際どいところにBluetooth無線接続の同期は成り立っているのか?

ところが、私が先日購入したBluetoothイヤフォン、Anker Soundcore Life NCの場合だと、スマホから15メートルぐらい離れても、決して音切れしないのとはぜんぜん違うのですね。

イヤフォンをつけたまま、トイレにも行けば、炊事もすれは、洗濯もする。でも物干し場に上がると少し音切れがする。ただしわずかな程度、10分に1回ぐらい瞬間的に途切れる程度で、決して音楽が止まってしまったことはないです。

同じスマホとリンクした、同じ条件のBluetooth接続のはずなのに、この著しい差の原因は何なのかは今の所わからないです。

恐らく、何年か前に発売の製品ですので、Bluetoothの規格が古いもので、スマホとミスマッチングになるんだと思います。

あと、いい忘れたけど、オーティオにこだわる人は、オーディオの下の設置する場所の堅牢さにこだわる人が多く、重い石版とか密度の高い木の板に設置するのが音が良くなるという信仰を持つ人が多いですね。

確かに、中が空洞のベニアの棚板とかに直接乗せるのはどうかとは思いますし、しっかりとした設置をしないと、それで音が激変して、まるで本来の性能を発揮しない機種もあります。

ところが、私が今「仮に」このステレオ機種を据えているのは、なんとパソコンスキャナと印刷複合機の「スキャナの上」でありまする。普段あまりスキャナ使わないので。

以下に示すのは「証拠写真」。 ↓

Img_0504

・・・この「最悪の」セッティングで、私はこの製品を、ここまで音質は半端ではないと評価したのだ。

この製品、モトが良すぎるのだろう。開発者の情熱と研鑽は凄かったろうと思う。

もちろん、たまにだが、スキャナが使えないと困る。

来週はじめには、私の住んでいる久留米から、福岡市の天神まで行く用事がすでにあるので、そのついでに、博多駅前にある東急ハンズに行って、この装置の置き台としてちょうどいいサイズの、それなりの分厚さのある木の板を買ってくるつもりである。

すでにお店にメールを打って打診したら、わざわざスマホに店の人が電話で返してきて、いくつかの板を紹介してくれた。それらをちゃんと取り置きしてくれているそうである。

*****

あ、そうそう、最後に大事なことをいい忘れていました。

このステレオ製品、真ん中のアンプ・チューナー部分のメイン装置とスピーカーの間を「離して」セッティングせず、上の方の公式映像と、私の今の置き方の写真のように、ほとんどくっつける配置で「並べる」形で置くことを前提として設計されていると思います。

こうすると、左右のスピーカの間の距離は、たった50センチぐらいしかありません。

ところが、この狭い配置で、真ん中で聴いている人の後ろまで回り込むくらい(270度ぐらい回り込むかな?)の、実に「広大な」ステレオ空間が、スピーカーの配置を「超えて」広がります。

ただし、その際に(繰り返し書きますが)、源プラグ(コンセント)の極性は絶対に正しい向きに指してください。

この製品、この電源の「極性の違い」が実に敏感に感じられ、逆向きにコンセントを差したら、全然音が貧しく、広がりがない、「美しくない」音になるのが、素人さんの耳でも、コンセントを交代交代に差し替えて聴くだけで、十分に実感できると思います。

【追記】:板を買ってきました。これだけでも、音は非常に引き締まった、解像度の高いものになりました。

Img0508

●この製品の公式サイト

サイバーリンクパソコン工房

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