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2019年6月30日 (日)

クリムトとムンク

現在東京都美術館で、「クリムト展 ウィーンと日本 1900 Gustav Klimt: Vienna – Japan 1900」展が開かれているそうですね。

Judithfull

( ↑ 展覧会公式画像。「ユディト」)

私も東京時代にクリムト展は観にいきましたよ。

あの「金色」との対比の中で浮かびあがる人物像は、完全に自然光の反射を計算づくで取り入れたもので、実物をみないとその核心に迫れません。複製では駄目。

会場の照明がどうなっているかが成否を分けそう。ライトで照らしたりしたら最悪。

私が観た時の展示は、どこの美術館かは忘れましたが、自然光の入るオープン・スペース中心でした。 

クリムトは父親がボヘミア人なので、少し東欧系の香りが融合されています。美しくて、そんなに退廃的とは感じませんでした。

確か同じようにボヘミア出身の同時代の作曲家・指揮者マーラーとも相性が良かったようで。友人関係でした。

クリムトはベートーヴェン・フリーズで有名ですか、

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(部分)

CDでマーラーの交響曲全集の各表紙をクリムトでまとめたのはクーベリックだったかな(クーベリックは生粋のチェコ人)。

573

 

 

*****

一転して、ノルウェーの画家、ムンクのことを書きましょう。

私は2回ムンク展に行ったことがあります。

Photo_20190630031501

「叫び」があまりにも有名で、独り歩きをしていますが、ここで「叫んで」いるのは真ん中の人物ではない。

実際にムンク展(一回目)に行った時に、カンバスの裏に回って目に入ってきたのですが、ドイツ語で、確か、

"Ich hörte die Welt weinen."

とありました。

「世界が叫んでいるのを私は聴いている」

なんですよね。

耳を抑えているとも、聴いているとも受け取れる構図にはそういう意図があります。

実は「叫び」の絵はムンクは大小取り合わせて数枚、同じ構図で描いています。

一回目の展覧会は、オスロ美術館からムンクの全作品を借り受けたもので、全部揃っていました。

晩年の作品は、ほとんど殴り書きの未完成なものが多く、ムンクの精神荒廃(統合失調症?)がうかがえます。

・・・それはそれとして、私が好きなムンクの絵に、「思春期」と題するものがあります。

Image

これは少女の初潮をあらわしたものと言われています。ベッドのシーツに赤いしみのようなものがありますよね。

後ろの黒い影が、まるで魂が抜けだしているかのようで、気になりますが、ムンクは多くの絵にこういう「影」をつけます。

この絵は一回目のムンク展のチケットに印刷されていまして、私はパスケースに入れていつも大事に、お守りのように持ち歩いていました。

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トロントだより

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     The Focusing Instituteの第17回国際大会(2005/5/25-31)の開かれた、カナダ、トロントの北の郊外(といっても100キロはなれてます)、Simcoe湖畔のBarrieという街に隣接するKempenfelt Conference Centreと、帰りに立ち寄ったトロント市内の様子を撮影したものです。

神有月の出雲路2006

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    ちょうど紅葉の時期と見事に重なり、車窓も徒歩もひたすら紅葉の山づくしでした。このページの写真は、島根の足立美術館の紅葉の最盛期です。

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  • 050708_2036
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水戸漫遊記

  • 050723_1544
     友人と会うために水戸市を訪問しましたが、例によって鉄ちゃんの私は「スーパーひたち」と「フレッシュひたち」に乗れることそのものを楽しみにしてしまいました(^^;)。
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  • 051012_1214
     日本フォーカシング協会の年に一度の「集い」のために小樽に向かい、戻ってくる過程で、他の参加者が想像だに及ばないルートで旅した時の写真のみです。かなり私の鉄ちゃん根性むき出しです。  表紙写真は、私が気に入った、弘前での夕暮れの岩木山にしました。