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2013年2月12日 (火)

海外ミュージカルドラマ"SMASH"と「バクマン。」との共通項

私はアメリカのドラマシリーズはほどんど観たことがないし、全15話というボリウムに億劫さを感じてなかなか封を切らなかったが、一度観始めたら一気に惹きこまれてしまった。

物語は、マリリン・モンローの生涯を描くミュージカルの企画、オーディションから、練習の過程、度重なるストーリーや曲やキャストの交代・変更劇と、その過程で生じる、舞台裏やプライベートでの様々な人間関係のゴタゴタや愛の形をシビアな形で描いていく。

アイオワ育ちで秘めた才能を持ちつつもまだまだ未完成の新人、カレン・カートライトと、ミュージカル歴は長いものの主役級にはまだ届かないで来た実力派、アイヴィー・リンのどちらが主役を射止めるか?という競争の間に割って入って主役の座に据えられる有名女優レベッカとの間の三つ巴の争い。

プロデューサーや作詞・作曲家、演出家も様々な泥臭い人間関係の渦中にあり、ミュージカルの企画は絶えず崩壊の危険と隣り合わせである。

いわば「メタ・ミュージカル」といっていい音楽ドラマだが、得てしてこの種の作品は音楽や演唄する人物は「ホンモノ」にはかなわないというあら探しをし始めればキリが無くなる。日本で言えば「のだめ」のドラマや劇場版のもつ限界である。

ところが、このドラマシリーズの場合には、毎回溢れだす、ミュージカルの練習中や登場人物たちが歌い出す場面での歌い手や楽曲、ダンスを含めた演出の切れ味がたいへんなクオリティ(恐らく役者の多くは歌の吹き替えなしでここまでホンモノ!)であり、このドラマ自体が一流の制作スタッフと配役、贅沢な資金を投じて作られたものであることが一目瞭然である。

また、これは45分ものドラマ15回分をかけるからこそ可能な作りであり、長編劇場映画ではこの密度、人間関係の描き込みの深さは逆に出せないだろう。

日本の現状でこの水準のものを作るのはまるで不可能ではないかという絶望感(?)にも襲われるが、仮に可能であるとすれば、コミックの世界でだけだろう。

敢えて、唐突かもしれないものを引き合いに出せば、コミック制作過程とそれをめぐる人間関係自体をバトルものコミックとして連載できてきた「バクマン。」に通じるものがあるようにも感じた。

 ↓ 音楽集のみのCDも出ています。      

 

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トロントだより

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     The Focusing Instituteの第17回国際大会(2005/5/25-31)の開かれた、カナダ、トロントの北の郊外(といっても100キロはなれてます)、Simcoe湖畔のBarrieという街に隣接するKempenfelt Conference Centreと、帰りに立ち寄ったトロント市内の様子を撮影したものです。

神有月の出雲路2006

  • 20061122150014_1
     11月の勤労感謝の日の連休に、日本フォーカシング協会の「フォーカサーの集い」のために島根県の松江に旅した時の旅行記です。https://focusing.jp/  
    ご存じの方は多いでしょうが、出雲の国には日本全国の神様が11月に全員集合することになってまして、「神無月」と呼ばれるわけですが、島根でだけは、「神有月」ということになります。(後日記:「神無月」は10月でしたよね(^^;A ........旧暦なら11/23前後は10月でせう....ということでお許しを.....)  
    ちょうど紅葉の時期と見事に重なり、車窓も徒歩もひたすら紅葉の山づくしでした。このページの写真は、島根の足立美術館の紅葉の最盛期です。

淡路島縦断の旅

  • 050708_2036
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     このフォトアルバムは、その開催候補地の淡路島を、公式に「お忍び視察」した時の旅行記(だったの)です(^^)。
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     震災記念公園からタクシーでわずか10分のところにある「淡路夢舞台」に、県立国際会議場と一体になった施設として、とても日本とは思えない、超ゴージャスな淡路島Westinはあります。

水戸漫遊記

  • 050723_1544
     友人と会うために水戸市を訪問しましたが、例によって鉄ちゃんの私は「スーパーひたち」と「フレッシュひたち」に乗れることそのものを楽しみにしてしまいました(^^;)。
     仕事中の友人と落ち合うまでに時間があったので、水戸市民の憩いの場所、周囲3キロの千破湖(せんばこ)を半周し、黄門様の銅像を仰ぎ見て見て偕楽園、常盤神社に向かい、最後の徳川将軍となる慶喜に至る水戸徳川家の歴史、そして水戸天狗党の反乱に至る歴史を展示した博物館も拝見しました。
     最後は、水戸駅前の「助さん、格さん付」の黄門様です。
     実は御印籠も買ってしまいました。

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  • 051012_1214
     日本フォーカシング協会の年に一度の「集い」のために小樽に向かい、戻ってくる過程で、他の参加者が想像だに及ばないルートで旅した時の写真のみです。かなり私の鉄ちゃん根性むき出しです。  表紙写真は、私が気に入った、弘前での夕暮れの岩木山にしました。