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2012年12月29日 (土)

貞本版「エヴァ」読破

「貞本エヴァ」としてアニメ版とは一線を画する評価で認知されているコミックス版、10年越しでまだ完結していないのだが、コミックス13巻まで一気に読破した。

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非常にスイスイと読めてしまったが、このコミックス版は、テレビ放映の半年前からすでに連載されて、アニメへの興味と期待を掻き立てるところから出発したものの、アニメ放映は半年で終わり、更に旧劇場版、そして新劇場版という形でアニメ制作が進んでいくさなかにも、全く貞本さんに「ブレ」がない形で物語がすすめられていると思う。

この作品の基本設定というべきものに極めて忠実なようで、謎が変に舌足らずにならずに少しづつ解き明かされる進め方にもなっている。

「学園エヴァ」的な、登場人物たちの日常とその中での心のひだと互いの交流も細やかに描かれており、アニメ版よりも膨らみがあるようにも思える。

何より、トウジがエヴァに乗るに至るまでの過程のあたりから、この貞本版の細やかさが際立ち始める。加持さんの過去なども丁寧に描かれ、いい意味で「熱気あふれる殺伐」とでもいいたくなる持ち味がある。このあたりはアニメ版では結果的に描ききれなかったものを見事に「補完」してくれていると言えるだろう。

カヲルくんが実際に登場人物たちとどのような人間関係を持つのか(実際にエヴァに乗ることを含めて)も、アニメ版の唐突さを感じさせないじっくりとした描き込みである。

ストーリーは、あくまでも「旧劇場版」の方向に向かうことを必然のようにして展開する。個人的には、ミサトさんの「自己嫌悪を繰り返すだけ。でも前に進めた気がする」というセリフがないのが惜しい気もするし、なぜ「自爆」でないとならないのか・・・とか、わかんない点もあるが、「リリスとアダムの融合」をどういう形でゲンドウが進めようとしていたかも具体的に描写されるあたりまで考慮すれば、旧劇場版を「補完」する意味は大きいように思える。

いずれにしても、貞本エヴァのシンジは、育つ過程でそういう性格にならねばならなかったというだけで「病理水準」としての深さはない。このあたり、別に私は重みに欠けるということを言いたいのではなく、いい意味で一貫させていると思う。

新劇場版がどういうストーリー展開になろうと、あくまでも「旧劇」に沿ったストーリー展開で、ブレることなく完結をめざしていることに、大いなる期待をしたいと思う。

ただ、このペースでだと、あと2巻分は待たされることになるのかもしれない(^^)

******

・・・・あ、私のブログの以前からの読者の方はご存知でしょうが、私はエヴァ本一冊出版してます(^^) 写真の中でさりげなく本への宣伝しているつもり・・・

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トロントだより

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     The Focusing Instituteの第17回国際大会(2005/5/25-31)の開かれた、カナダ、トロントの北の郊外(といっても100キロはなれてます)、Simcoe湖畔のBarrieという街に隣接するKempenfelt Conference Centreと、帰りに立ち寄ったトロント市内の様子を撮影したものです。

神有月の出雲路2006

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     11月の勤労感謝の日の連休に、日本フォーカシング協会の「フォーカサーの集い」のために島根県の松江に旅した時の旅行記です。https://focusing.jp/  
    ご存じの方は多いでしょうが、出雲の国には日本全国の神様が11月に全員集合することになってまして、「神無月」と呼ばれるわけですが、島根でだけは、「神有月」ということになります。(後日記:「神無月」は10月でしたよね(^^;A ........旧暦なら11/23前後は10月でせう....ということでお許しを.....)  
    ちょうど紅葉の時期と見事に重なり、車窓も徒歩もひたすら紅葉の山づくしでした。このページの写真は、島根の足立美術館の紅葉の最盛期です。

淡路島縦断の旅

  • 050708_2036
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     このフォトアルバムは、その開催候補地の淡路島を、公式に「お忍び視察」した時の旅行記(だったの)です(^^)。
     フォーカシングの関係者の紹介で、会場予定地の淡路島Westinという外資系の超豪華ホテルに格安で泊まる機会が与えられました。しかし根が鉄ちゃんの私は、徳島側から北淡に向かうという、事情をご存知の方なら自家用車なしには絶対やらない過酷なルートをわざわざ選択したのであります。
     大地震でできた野島断層(天然記念物になっています)の震災記念公園(係りの人に敢えてお尋ねしたら、ここは写真撮影自由です)にも謹んで訪問させていただきました。
     震災記念公園からタクシーでわずか10分のところにある「淡路夢舞台」に、県立国際会議場と一体になった施設として、とても日本とは思えない、超ゴージャスな淡路島Westinはあります。

水戸漫遊記

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     友人と会うために水戸市を訪問しましたが、例によって鉄ちゃんの私は「スーパーひたち」と「フレッシュひたち」に乗れることそのものを楽しみにしてしまいました(^^;)。
     仕事中の友人と落ち合うまでに時間があったので、水戸市民の憩いの場所、周囲3キロの千破湖(せんばこ)を半周し、黄門様の銅像を仰ぎ見て見て偕楽園、常盤神社に向かい、最後の徳川将軍となる慶喜に至る水戸徳川家の歴史、そして水戸天狗党の反乱に至る歴史を展示した博物館も拝見しました。
     最後は、水戸駅前の「助さん、格さん付」の黄門様です。
     実は御印籠も買ってしまいました。

北海道への旅2005

  • 051012_1214
     日本フォーカシング協会の年に一度の「集い」のために小樽に向かい、戻ってくる過程で、他の参加者が想像だに及ばないルートで旅した時の写真のみです。かなり私の鉄ちゃん根性むき出しです。  表紙写真は、私が気に入った、弘前での夕暮れの岩木山にしました。