萩尾望都

2010/10/09

ドラマ「のだめカンタービレ」の一番好きなセリフ

 「のだめ」記事、続編。

 相変わらず原作はまだです(^^;) アフィリエイトポイント貯まってからの、まとめ買い(というか、実質無料入手!)に賭けてますので。

 ですから、以下のセリフが原作にそのままあるのかわからないです。ただ、私は、全部ではないにせよ、かなりの部分が原作そのままかと想像します。

 ドラマ版最終回からなんですが、「かの有名な(有名らしい)、あのシーン」ではないあたりがミソかも知れません(^^)

*****

 ●以下、ネタバレ注意●

谷岡(おちこぼれ担当教師):「野田君、まあ、いろいろと面白かったですね」

江藤(ハリセン):「いろいろ、恐ろしかったですよ(^^;)・・・・・何もでけへんかった」

(中略) 

谷岡:「何もできなかったかどうかなんて、今はわかりません。それがわかるのは、10年先か、20年先か・・・・それとも、もっと・・・・]

(以下、別シーン)

理事長:「毎年山のように音大生が卒業していくのに、プロオケの数は限られてる。どんなに実力があっても。プロオケに入れるとは限らない。力を持て余している子は沢山いるわ」

シュトレーゼマン:「だからこそ、彼らの音楽は素晴らしい。今、この瞬間音楽を奏でられる喜びを全身から溢れている。音楽を続けられることが、決して当たり前ではないことは、彼らが私に思い出させてくれました」

*****

 ・・・・・どれも、この物語の中では、年長者組の、教師側の登場人物のセリフである。

 実は、これらのセリフを聴いた時に、この作品(恐らくドラマだけではない)が、決して浮わついた夢物語というだけではなく、「地に足をつかせて」おこうという、作者側の配慮のようなものすら感じた。

 この作品(少なくとも日本編)の素晴らしいのは、一つ間違うと、この種の作品が、天才や猛烈な努力家や一応の成功者であるライバル同士の演奏合戦みたいになりかねないのに、数多い「普通の音大生の一団」に、それぞれ個性を与え、脇役配置として絶妙のバランスを作り上げて、その人間関係が彩をなす中でのドラマという集団劇としての側面を生み出せていることかと思う。

*****

 これは、これを機会に調べてわかったのだが、原作者の二ノ宮知子さんという作家は、「のだめ」連載開始時(2001年)ですでにプロデビュー12年、それどころかテレビドラマ化された作品すら「のだめ」以前に2作品すでにお持ち(「天才ファミリー・カンパニー(あぶない放課後)」「GREEN」)という、十分に中堅の域の作家であったということである。

 前回の書き込みで、私は、ドラマ版=ほとんど原作の圧縮に過ぎない、そして原作のテイストを生かし切ってドラマ化できた、奇跡のような作品というのが「透けて見える」気がすると書かせていただき、この「のだめ」という作品を「ギャグコメディ」「音楽考証の凄さ」という観点からばかり見たらその凄みの核心を見失うのではないか、伏線の貼り方を含めた「構成力」が高そうな作家だ、という意味のことを書かせていただきました。

 更に付け加えると、もちろん読者を楽しませようとうエンターティメント作家としてのプロ意識も十分過ぎる力量でお持ちでしょうが、意外なまでに「クールな」視点を常に維持されているのではないかと思えるのです。

 恐らく、今後も、「のだめ」ブームに呑まれたプレッシャーに振り回されずに、次回作以降も別の意味での新境地をお開きになれるくらいの方だと思います。

 そうでないと、今回引用させて頂いたあたりのセリフは出てこないような気もします(^^)

*****

 実は、あれから、NHK「BSマンガ夜話」で「のだめカンタービレ」が取り上げられた回の内容を某動画サイトで全部通して見ましたが、その中で、ゲストのコメンテーターの夢枕獏さんが、萩尾望都さんとお会いした機会に「え?『のだめ』読んでないの?」言われてから読むようになった」と暴露しておられるシーンがあります。

 萩尾望都さん(ファンでした)も認めた「のだめ」・・・という次元なんですね。

 私が「マンガ夜話」観た範囲では、夏目房之介さんが、一番この作品の核心を捕まえていそうというのに一票!!

 (私が前回書いた原作の内容や作劇術についての予想の幾つかは、存外外れていないようだということを、夏目さんのコメントで確証出来てしまいました)

*****

 今回のおまけ的な、CDご紹介は、ひとつjは、前回も書きました、「これ以上何をお望みですか?」でおなじみの、ポリーニの、ショパン「練習曲集」全曲にしておきます。

ショパン 12の練習曲集 作品10・作品25

 このポリーニの演奏、実は、ここまでくると、もう生身の人間じゃねえ! 超絶過ぎて、ついて行けない!という人もたくさんいます(私も、最初はそうでしたが、結局この演奏に馴染んでしまって)。

 ドラマののだめちゃんの代演に近い人となると、別の演奏でしょうけどね、今の手持ちがこのCDだけですので、お許しを(^^)。

 他方、シューベルトのソナタイ短調となると、「ラドゥ・ルプーの演奏スタイルにのだめは近い」というご意見があります。これはなるほどと納得(^^)・・・・ただし、Amazonに「再入荷見込みなし」となってますので(^^;)  

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2009/09/03

「カウンセラーこういちろうの雑記帳」の主要過去記事を一番簡単に一覧するには

 このブログって、すでに創設4年9ヶ月、過去のエントリー記事総数が、「この」記事で1,914本め、なのに一日あたりの新エントリー、平均1.10本以上を現在も維持、しかも長文が多いという、へヴィー級ブログです。

 おかげで、もはや@ニフティココログが割り振ってくれているサーバー負荷が相当なものになっているせいか、

  • 私の方からトラックバックを送ることがもはや機能しない
  • pingも自動では飛ばせない(その割には随分多くの読者の皆様が、新記事アップ直後においでいただけることを幸いだと感じています)
  • カテゴリーにすべての記事が反映しない(カテゴリーによっては300から400エントリー分表示されようとするわけで)

・・・・・という、新しくおいでいただいた読者泣かせのブログになっていると思います m(_ _;)m

****

 もちろん、バックナンバー全体を表示してくれる、『アーカイヴ』ページ(自身がココログユーザー以外の読者の皆様、お気づきでしたか??? 右フレームの「バックナンバー」という文字そのものをクリックするとたどり着けます)というものも、あるにはあるわけです。

 しかし、このページにお行きになっていただいたとしても、過去の個々のエントリー記事のタイトル一覧があるわけですらない

 このページからの「〇年〇月」を全部めくっていただくだけでも(全く休眠した数ヶ月を除いても、現在50か月分ほどあるわけですね(^^;)。その50ヶ月分、それぞれ月ごとに、毎月30から40エントリーずつはあるわけですから・・・・・

 つまり、私がこのサイトでこれまで書いてきた主要記事がどんなものか、新しい読者の皆さんにおおよその見当をつけていただくには、もうデタラメにご不便をおかけしていることと思います   il||li _| ̄|○ il||li

*****

 この問題を一気に解決し、

  • 新記事の方が上に来る形で、
  • 過去の記事に関しては私がある程度絞り込んでセレクトしたものを、
  • 数百記事ばかり、1ページをスクロールできる形で
  • ブログのような表示の重さがない形で一覧したいただける

そういうページが、実はずっと以前から存在します!!

●阿世賀浩一郎のホームページ/index

 開設1995年12月(つまりWindows95発売直後)開設、日本において、インターネットで個人サイトを作ることが本格的に普及し始めた黎明期から、何と基本的なデザインを変えないまま運営し続けているサイトです。

 かつては、ネットを代表するエヴァ・サイトのひとつ、「エヴァンゲリオン論考」で著名だった時代もありますけど、幸いにして著作化させてもいただきましたので、そのコーナーは全面削除いたしておりますが(「ちーちゃんの部屋」というアニメコーナーがかつて存在したことを覚えておられる方もあると嬉しかったりして ^^;)・・・・

そのトップページから、このブログでの新エントリー記事を書く度ごとに、固定リンクへのリンクを、たいてい速攻の連続作業でお貼りしてもいるのです。

 恐らく、皆様のRSSリーダーに反映するスピードの比ではない「即時性」で「新着情報」が掲載され続けています。

 同一エントリー記事の更新(改版)情報すら、可能な限り早くお伝えしています。

 

そこに並んでいる、当ブログ個別記事へのリンク数は、常時数百あるはずです(古いものから時々、精選のための「ダイエット」をかけますので、一定数以上には増えません)。

 しかし、敢えて今でも、基本的には「素朴なhtml言語の手打ち」に依存し、javaスクリプトすらないに等しいということで、このトップページそのもののバイト数の多さの割には、表示が圧倒的に軽い筈です(このブログのトップページを表示するよりは軽いと思いますよ)

 
当方のアクセス解析によって、「こっちのページで新着情報見つけるほうが手っ取り早い」ことにお気づきの、毎日数名以上の固定ユーザーの方がおられることは掌握しています(感謝!!)。

 しかし、そうした方の占める比率が以前よりもかなり減っているようにも思いましたので、改めてご紹介させていただきました。

 

今後とも、「カウンセラーこういちろうの雑記帳」をよろしくお願い申し上げます。

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2007/07/16

浜崎あゆみ=イグアナ=人間社会に基本的に「なじめない」という苦悩

以下、王子のきつねさんサイトで、コメントのやりとりを重ねる中で、私が「ライヴで」自由連想的に書けてしまって、自分でもその展開に驚いた内容を、そのまま引用します。

萩尾望都の「イグアナの娘」の原作については、私の本部サイトのこの、ずいぶん古い記事で、復習くださいね。


●こういちろうの心理学ノート 第9回:萩尾望都『イグアナの娘』


=(以下、王子のきつねさんサイトでのコメントより引用)=


「醜形恐怖症」といってしまうと逆に誤解を与えそうだが.....「醜い-人間の-顔」というのと、「自分は-イグアナ-だ」(子供もイグアナの子供を産むに違いない.....現実には主人公にも産まれた娘は人間の子供に見えて、ほっとしますけどね)というのは次元が違う、100歩の距離があることだから。

 実はヒロインのお母さんが自分自身の「イグアナ」性を自己受容できなかったがゆえに娘(=ヒロイン)にそれを投影して、「娘はイグアナだ!!」といい続け、ヒロインはそれに洗脳されていたのであり、ヒロインはいわば母の病を受け継いだことが判明したのだった、というオチなわけですが(母の被害者だった....とだけいうのは強すぎると思う。ある意味では死んだ母親と「和解する」話なので)

 「私は人間社会に基本的になじめない」
=「母以外の人には私は人間に見えるらしいが、私は人の中に混じって生きるイグアナだ」

というあたりがミソで、そこまで引っ張ってきて、はじめてayuとオーバーラップさせる意味も出てくるのであって。

> だけど私の「愛してる」とか
> 「信じてる」とか
> 「永遠」だとかって
> 言葉を一番疑ってるのは
> 他の誰でもなく 私なの

> だから私の笑顔だったり
> 涙だったり 痛みだったり
> っていう感情は 心の奥底と
> つながっているとは 限らない

( 浜崎あゆみ - (miss)understood - In the Corner"In the Corner")

というあたりの苦悩を、「そんなことあたりまえだし、それでいいのに」とあっさり割り切れる人には、ayuの苦悩の核心に迫れない。

.....しかし、今、この歌詞を引用しようとして、はじめて気がついたのは、今の部分の直前の冒頭の歌詞って、


> 怖がらないで、あなたをひとり
> 置き去りにして、消えたりしない


なんですね(^^;)

....私は、この部分をずっと「ファンに対してのメッセージ」だと理解していたけど、これを「長瀬クンへ」のメッセージとしたら....

きっと、実際には、

「あなたをひとり置き去りにして、消えて」

しまうようなことが、結局繰り返されたのだと思います。


> あなたがあまりきれいすぎるから
> 時々ひどく恐ろしくなる


う"う"う"......

イグアナの苦悩、そのものだったりして....

2006/08/17

「こういちろうの心理学ノート」8年ぶりに復刻!!

 前々回の記事で、伊澤雅子先生の「野ネコ」の話を復活させましたので、本部ページの「阿世賀アーカイブ」に、いわばこのブログの前身というべき、

「こういちろうの心理学ノート」

をほぼ全面再掲載することにしました。

******

 当時は「メールマガジン」のスタイルも取っていたんですが、今回はそのメールマガジンの登録/削除のための窓口は削除しました。

 しかし、これ書いてたの、98-99年なんですね、。もう、8年も前になったしまったとは。

 8年前の私と,今の私がどれくらい同じで、どれくらい違うか、興味のある方はどうぞご覧下さい。

******

 なおこれらの記事の復活によって、新たに参考図書に含まれるようになった本だけ、ここでまとめて追加します。


 フロイトの「ヒステリー研究」は、さすがに安価に新訳がでてますね、この本こそ、さまざまな批判的考証に洗い出されようと、フロイトの著作の中で「永遠に古びない」かもしれない。

ヒステリー研究(上)ヒステリー研究(下)

オリバー・サックスの書籍はほとんど中古市場を当てにするしかないようです。

彼の名を一躍有名にした映画の方も紹介。俳優ロビン・ウィリアムズの出世作ですね、

(SUPERBIT)レナードの朝「レナードの朝」

玖保キリコ、今では『バケツにごはん」は中古にもないわけ?困ったな.....

 萩尾望都の「イグアナの娘」、これは「永遠の名作」だけど何と絶版!?
 ドラマではなくて、原作の短編を是非一度お読み下さい!!

 ちなみに、福岡県大牟田市出身の「ほぼ同郷人」、萩尾望都について語らせると止まらない私の側面は、このブログでは未だ公開されていない.......

ちなみに、私が一番思い入れがある萩尾望都の作品は、「アメリカン・パイ」でして、これについてはいずれ必ず論じます。

Yasashisa 大平健先生の
「やさしさの精神病理」

さすがに
現役。

 榎本ナリコの「センチメントの季節」は現役なんだ。でも、この作品が名作なのは、性描写ではなくて、そこで描き出される「こころの痛み」の深さということまで、きちんと今の世代にも継承されてますよね、きっと。

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