ドラマ「のだめカンタービレ」の一番好きなセリフ
「のだめ」記事、続編。
相変わらず原作はまだです(^^;) アフィリエイトポイント貯まってからの、まとめ買い(というか、実質無料入手!)に賭けてますので。
ですから、以下のセリフが原作にそのままあるのかわからないです。ただ、私は、全部ではないにせよ、かなりの部分が原作そのままかと想像します。
ドラマ版最終回からなんですが、「かの有名な(有名らしい)、あのシーン」ではないあたりがミソかも知れません(^^)
*****
●以下、ネタバレ注意●
谷岡(おちこぼれ担当教師):「野田君、まあ、いろいろと面白かったですね」
江藤(ハリセン):「いろいろ、恐ろしかったですよ(^^;)・・・・・何もでけへんかった」
(中略)
谷岡:「何もできなかったかどうかなんて、今はわかりません。それがわかるのは、10年先か、20年先か・・・・それとも、もっと・・・・]
(以下、別シーン)
理事長:「毎年山のように音大生が卒業していくのに、プロオケの数は限られてる。どんなに実力があっても。プロオケに入れるとは限らない。力を持て余している子は沢山いるわ」
シュトレーゼマン:「だからこそ、彼らの音楽は素晴らしい。今、この瞬間音楽を奏でられる喜びを全身から溢れている。音楽を続けられることが、決して当たり前ではないことは、彼らが私に思い出させてくれました」
*****
・・・・・どれも、この物語の中では、年長者組の、教師側の登場人物のセリフである。
実は、これらのセリフを聴いた時に、この作品(恐らくドラマだけではない)が、決して浮わついた夢物語というだけではなく、「地に足をつかせて」おこうという、作者側の配慮のようなものすら感じた。
この作品(少なくとも日本編)の素晴らしいのは、一つ間違うと、この種の作品が、天才や猛烈な努力家や一応の成功者であるライバル同士の演奏合戦みたいになりかねないのに、数多い「普通の音大生の一団」に、それぞれ個性を与え、脇役配置として絶妙のバランスを作り上げて、その人間関係が彩をなす中でのドラマという集団劇としての側面を生み出せていることかと思う。
*****
これは、これを機会に調べてわかったのだが、原作者の二ノ宮知子さんという作家は、「のだめ」連載開始時(2001年)ですでにプロデビュー12年、それどころかテレビドラマ化された作品すら「のだめ」以前に2作品すでにお持ち(「天才ファミリー・カンパニー(あぶない放課後)」「GREEN」)という、十分に中堅の域の作家であったということである。
前回の書き込みで、私は、ドラマ版=ほとんど原作の圧縮に過ぎない、そして原作のテイストを生かし切ってドラマ化できた、奇跡のような作品というのが「透けて見える」気がすると書かせていただき、この「のだめ」という作品を「ギャグコメディ」「音楽考証の凄さ」という観点からばかり見たらその凄みの核心を見失うのではないか、伏線の貼り方を含めた「構成力」が高そうな作家だ、という意味のことを書かせていただきました。
更に付け加えると、もちろん読者を楽しませようとうエンターティメント作家としてのプロ意識も十分過ぎる力量でお持ちでしょうが、意外なまでに「クールな」視点を常に維持されているのではないかと思えるのです。
恐らく、今後も、「のだめ」ブームに呑まれたプレッシャーに振り回されずに、次回作以降も別の意味での新境地をお開きになれるくらいの方だと思います。
そうでないと、今回引用させて頂いたあたりのセリフは出てこないような気もします(^^)
*****
実は、あれから、NHK「BSマンガ夜話」で「のだめカンタービレ」が取り上げられた回の内容を某動画サイトで全部通して見ましたが、その中で、ゲストのコメンテーターの夢枕獏さんが、萩尾望都さんとお会いした機会に「え?『のだめ』読んでないの?」言われてから読むようになった」と暴露しておられるシーンがあります。
萩尾望都さん(ファンでした)も認めた「のだめ」・・・という次元なんですね。
私が「マンガ夜話」観た範囲では、夏目房之介さんが、一番この作品の核心を捕まえていそうというのに一票!!
(私が前回書いた原作の内容や作劇術についての予想の幾つかは、存外外れていないようだということを、夏目さんのコメントで確証出来てしまいました)
*****
今回のおまけ的な、CDご紹介は、ひとつjは、前回も書きました、「これ以上何をお望みですか?」でおなじみの、ポリーニの、ショパン「練習曲集」全曲にしておきます。
このポリーニの演奏、実は、ここまでくると、もう生身の人間じゃねえ! 超絶過ぎて、ついて行けない!という人もたくさんいます(私も、最初はそうでしたが、結局この演奏に馴染んでしまって)。
ドラマののだめちゃんの代演に近い人となると、別の演奏でしょうけどね、今の手持ちがこのCDだけですので、お許しを(^^)。
他方、シューベルトのソナタイ短調となると、「ラドゥ・ルプーの演奏スタイルにのだめは近い」というご意見があります。これはなるほどと納得(^^)・・・・ただし、Amazonに「再入荷見込みなし」となってますので(^^;)






最近のコメント