民族主義

2010/10/16

"Durch Leiden Freude!! -のだめカンタービレ in ヨーロッパ 後編-

 いきなりドイツ語でスミマセン(^^)

 クラシックファンの方でしたらおなじみでしょう。

 

 「苦悩を経て歓喜へ」・・・ベートーヴェンのモットー。

 「ドゥルヒ・ライデン・フロイデ」と読めば、日本語発音のカタカナ標準ドイツ語としてはほぼ十分でしょう。

のだめカンタービレ in ヨーロッパ [DVD]

※ ↑ 【要注意】 すでに述べましたが、セル版は「前後編」二枚組のようです。お間違いなく!! 二重に買わないで下さいね!!

 「パリ編スペシャル」後編は、前編とは打って変わった、ウェットなストーリー。

 ここまで千秋とのだめのロマンスが「全面に」押し出されることは、ここまでのドラマ化部分では皆無
でしたね。

 しかもそれが、パリ留学後、のだめの前に立ちはだかることになる、演奏家として成長する上での最大のスランプの問題と完全にシンクロさせて描かれている。

 原作の圧縮もかなりあろうかとは思いますが、これは、驚くほど高度なドラマ作りです。

 うーん、パリ編でつまづいたと感じる人たちもいるらしいですけど、ここで描かれている男女の機微は相当踏み込んだものがありますよ。これは視聴者が十代のうちは、ちょっとまどろっこしくって、イライラするかもしれませんね。

 ・・・・まあ、そのあたりは、これ以上具体的には触れずにサラリとかわすのが、今年50歳にもなった、人生いろいろのおじさんの節度ということにしておきましょう(^^)

*****

 さて、恒例、音楽(演奏)を大真面目に評論する、当ブログのポリシー、続けさせていただきます(^^)

 やっとのだめ作曲、「もじゃもじゃ組曲」の実物が「聴け」ました(^^)

 敢えて言うと、エリック・サティ(ドビュッシーと同じ頃にパリで活躍)の「官僚的なソナチネ」あたりを思わせる気まぐれさがある、実はマジに遊び心満載の、単純なようで実は凝ってる曲です。

 パリ・コンセルヴァトワールのオクレール先生が関心を示すのも、全く自然ですし、ここで先生のダメ出しが忽然として止まる・・・という物語設計は卓抜です。

 サティの、「官僚的なソナチネ」という珍曲(?)を聴いてみたい方は、以下のアルバムに含まれています:

高橋悠治/サティ:ピアノ作品集(2)

↑ 高橋盤、昔は、誰もこの世に知らない人はいないであろうくらいにメロディは有名な、サティのスマッシュ・ヒット、「ジムノペディ」第1番、および、これまた絶対誰でも耳にしている、ワルツ「ジュ・トゥ・ヴゥ」と抱き合わせだったのに、今は分割されてる・・・少しその意味では、お勧めを遠慮気味にするしかなくなったか(^^;)。

******

 それにしても、いくら孫・Ruiの演奏への「屈折しまくった嫉妬」があったとしても、この「後編」前半でののだめの演奏は、本当に生彩がない演奏で、聴いているだけでかわいそうにマジになります。・・・でも、そう演出すること自体が、絶対にこのドラマには必要だったのです。

 ・・・・う、このように書いてしまうと気づきました。のだめの演奏の個々の曲の演奏評を、今回は全面的に控えてしまう方が、まだご覧になったことがない皆様への心配りでしょうね(^^)

*****

 ただ一点。この点だけは重要な物語理解上の解説。

 特にヨーロッパ人の場合、クラシック音楽の背景として、「教会音楽」に日常的に馴染んでいることは圧倒的な裾野を生み出しているのであり、これは日本人がクラシック音楽を学ぶ際のひとつの大きなギャップになること。その点で、モーツァルトの「アヴェ・ヴェルム・コルプス」の使いどころが見事!!

(これは、茂木さんのアドバイスで、原作を「敢えて」意識的に変えている部分だそうですね)

 指揮者ならずとも、ピアニストにですら、アナリーゼ(曲の分析)や音楽史の勉強がどれだけ大事かという点について、日本とヨーロッパの音楽教育に、確かに圧倒的な落差があるらしいこと。

 マジに、コンセルヴァトワールの教育スタイルの再現に近いのだと思います。

*****

 さて、物語の最後に、またもや千秋君による、ブラームスの「交響曲第1番」が、「パリでの」演奏として登場します。

 このオーケストラの実態は、実は「プラハ放送交響楽団」という、チェコの首都プラハで、チェコ・フィルの次の格式があるオケです。

 一般に、ヨーロッパの「放送交響楽団」というのは、オペラ座のオーケストラとか、コンサート専門のオケに比べると、独自の「色」を強く出さないようにする伝統があるかと思います。

 (それでも、ドイツの放送交響楽団の頂点というべき、バイエルン放送交響楽団まで上り詰めると、特にクーベリック時代は独自の音色が濃厚にあり、いかにも南ドイツの音色+チェコ出身のクーベリックの音でしたが)

 でも、劇場版「最終楽章」前編の記事でも書きましたが、チェコのオーケストラの音色は独特の柔らかく融け合う伝統があります。

 ただ、それを、ドヴォルザークのスラブ舞曲とか、本当に民族色が強い曲をやる時だけ、独特のすすり泣くような弦の音色を意識的に出して、「扇情的」にもできるんですが。

 あくまでもそれはスメタナやドヴォルザークの一部の曲で意識的に打ち出すだけのこと。その「お国もの」での「泣き節」を控えると、まろやかさが全面に出る

 (この点では、プラハと目の鼻の先のあるはずのヴィーン・フィルの音色の方が、実はドイツ・オーストリアの楽団全体の中でも「異端児」・・・ある意味で「19世紀最後の頃のウィーンのままの重要無形文化財」的音色といえます)

 さて、チェコのオケの音色は、今述べたように、本来くすんだ音色でもありますが、バリバリの北部ドイツのオケ(例えばベルリンやハンブルク)、いや、中ライン地域(ボンとかハノーファー)の硬質さだったら、とても「のだめ」のための「パリでの演奏」の吹き替えには使えません。かつてインバルが常任をしていたフランクフルト放送交響楽団でも何かやりにくそうですね。バンガリーのオケとなると、また別の独特の歌いまわしと鋭さが混じる。

 その意味で、この、ラストのブラームス一番の演奏、またもや「やらかし」ましたね。

チェコのオケフランス風の音色で、ドイツのブラームスを弾かせる」という芸当。

 TVシリーズの時の演奏が、どっしりとしたドイツ風の演奏だったのに、この演奏での「千秋君」は、流麗で、フランス風の演奏へと、すでに随分変化(?)しています。

 千秋くんも、プラティニ・コンクールのあとで、シュトレーゼマンに世界中を引っ張り回されるだけではなくて(爆)、どんどんフランスになじんでいるのでしょうか?

 このパリ・スぺシャルでの指揮者までは私の調査ではまだ不明です。

 TVシリーズ版は、東京都交響楽団の当時の常任指揮者、デプリースト自身と判明。あの世代の「重鎮」指揮者なら、アメリカ人でも、ハンガリー亡命者のショルティに近い音色の、重厚なドイツ的音の指揮者、少なくなかったかと。

*****

 今回のおしまいに。

 繰り返して書いて来きましたが、ともかく演奏の隅々まで、確信犯で曲の解釈まで「原作通り」をナマの音にするという奇跡を、果てしなく追求している点では相変わらず、化け物じみた奇跡の実写フィクション映像作品としか申し上げられません。

 それどころか、「のだめ」実写シリーズを、小さな外部スピーカーでいいでうから、全部通して鑑賞すると、非常に「正統的」なクラシックの演奏とはどういうものかの「座標軸」になる「耳」自体が育ちます。間違いなく!!

****

 さーて、残るは「最終楽章」後編!!(・・・・と原作アニメ版は更に余力があれば・・・という遠い射程で)

 実は、これはまだ新作DVD扱いで、私がレンタルョップに出向いた時は、「全部貸し出し中」でした!!

 ・・・・・だから、何日後になるかの保証はできません(^^;)

****

 ・・・以上、「のだめ」ワールド大航海シリーズ、6回めでした!!

 (エンディングBGMとして、お好きな「ラプソディ・イン・ブルー」をお流し下さい)

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2009/12/23

「肉食系」的なやさしさ (第2版)

・・・・・というものがある気がしてきた。

 それは、いわゆる「草食系」のやさしさとは何か次元が違うのだけれども、今の日本(の特に若い男性)に、再度賦活されていく必要があり、それが今後の日本の舵取りの鍵を握ると思えるのである。

 Wikipediaによれば、「草食系男子」というのは、200610月に深澤真紀が『日経ビジネス オンライン』で連載している「U35男子マーケティング図鑑」(2007年に『平成男子図鑑』として単行本化)で「草食男子」として命名されたのがことのはじまりであるとのことだが、私はその原典やその後に続いた著作を読んでいるわけではない。

 しかし、広い意味で女性一般の方は何らかの意味で「肉食系」の側面を発現し続けて来た人が多い(これは見かけ上大人しめであるかどうかとは無関係。そのことに気づかないでいる男性がいるとすればちと御目出度すぎる)ものだから、余計に浮かび上がってきた現象ではないかと考えている。

 そして、私なりのネットフィールドワークの結果到達したのは、(数年前の小林よしのり信者がたくさんいた頃はまた別かもしれないが)、少なくともここ2,3年のネットのプチ〇翼の若者は、実は揃いも揃って「草食系」である、いや、「草食系男子」の心性と非常に親和的なものとしてプチ〇翼というスタンスが、非常に広範な若者に、ネットでこの種の発言をする匿名ピープルよりも相当に裾野が広い形で浸透しているというのが私の結論である。

 彼らはもはや、例えば小林よしのりや石原慎太郎に当たるような特定の「頭目」を押し立てることすらしない。フラットランド化したネットの2次情報,3次情報をシェアするだけで群れている、徹底的に「顔のない」集団である。

 ・・・・ちなみに私は"SPA!"を離れる以前の「ゴーマニズム宣言」の愛読者で、感想をしきりと送っていた人間であり、その頃のよしりん氏に「八王子の阿世賀浩一郎は凄い! 参考になる」と、コマの欄外でコメントされ(今刊行されている単行本のバージョンにも載っているかどうかは確認していない)、公式「ゴー宣」本にかなり長い感想文が実名で載っている人間である。

 "SPA!"との関係を辛抱し切れなくなったところで、小林氏はあるバランス感覚を喪失したというのが私の意見だが、それでも、「新しい歴史教科書をつくる会」との関係を絶つ時でしたか、「日本のこの種の人たちがアメリカとの関係ということになると急に態度を変えるのが納得がいかない」という趣旨の発言をしたことに関してはある共感を覚えた。

 ちなみに、よりのり氏も私と同じ福岡県出身である。最近の私のネット上での物言いに、思想それ自体というより、発言スタイルの点で、時々「ゴー宣」調のノリが無意識のうちにも出てしまってるあたりに我ながら苦笑している。福岡県人独特の、いざとなると嵩(かさ)にかかって斬り込む、直裁な「喧嘩節」の伝統という点では共通のルーツなのかなと(^^)

 宮崎哲弥さんが久留米出身で、今年初めて久留米で講演会を開いた時のことはこちらの記事で書きましたが、そういえば、今、自民党内部を引っ掻き回す発言をしている舛添要一さんも、(その政治姿勢にすべて賛同するわけではないが)北九州(八幡)出身の苦労人だものな・・・

*****

 実は、そういう、「いざとなると嵩(かさ)にかかって攻め込む」気概をむき出しにできる人間にしか発現しない、「肉食系のやさしさ」というものがどうもあるようだ、という気がしてきたのだ。

 少なくとも私の中で、明らかに、そういう意味での、潤いある「やさしさ」と「包含力」、むしろ「献身性」ですらあるものが、ここしばらくの間に、特にリアルワールドにおけるクライエントさんやオフィシャル・プライベートを含む人間関係の中で発現してきている気がする。

 それは決して「暑苦しくて」「脂肪分が多い」、「押し付けがましい」ものではないようなのだ。それは、狩人をしていない時の豹の母親が子供たちに対して示すような、何かそういう質の、静かな「母性」に近いもののようにすら思う。

*****

 それとどこまで関係あるかどうかわからないのだけれども、昨日東京に日帰り出張した時に、ANAの機内誌、「翼の王国」12月号を読んでいたら、「日本"山水”探訪記」というグラフィック特集で、「熊本・鹿児島編」として、「南九州の空と土」という記事に大部が割かれていた(pp.40-63。文・絵:堀越千秋 写真:阿部雄介)。

 装飾古墳として著名な熊本県山鹿市のチブサン・オブサン古墳、延々と続く謎の地下トンネル遺跡として著名な玉名郡菊水町の「トンカラリン」、鹿児島県南九州市川辺町の「清水(きよみず)磨崖仏群」、熊本県人吉市の青井阿蘇神社、熊本県上益城群山都町の、江戸時代を代表する潅漑用水道路の要というべき、古代ローマの水道橋を思わせる、時々の放水で著名な「通潤橋」などが取り上げられていた。

 それらの記事を眺めている時に、私は何ともいいようがない次元での、ほとんど元型的な次元での「血の共感」を覚えずにはいられなかったのである。

 すでに何回も書いてきましたが、福岡市から南に向かい、大野城市のあたりの地峡を越えて筑紫平野に入り、筑前の国から筑後の国に入り、更に筑後川を渡ってしまった久留米に入った途端に、同じ福岡県でも、古代からの文化の質は一変して、むしろ熊本県とも通底する「中九州」文化圏の北限に位置した土地ととらえる方が自然である。

 厳密には博多弁と久留米弁はかなり異なり、久留米弁はアクセントが明瞭ではないという点では日本の方言の中でも特異な位置を示す。(わかりやすくいえば「橋」と「箸」の音韻上の区別というのは、久留米人は学校教育を経ないとできるようにならない)。

 その「異様に平坦に」流れるような早口は、我が郷土の生んだ、本名「蒲池法子」さんに、実例をお示しいただこう(^^)(この番組、放送された時に観た記憶があります)

●松田聖子の久留米弁 その1(YouTube)

●松田聖子の久留米弁 その2(YouTube)

 ・・・・・私は父親が「大陸育ち(標準語圏)」だし(かなり久留米弁を戦後身につけましたが、母親の「ネイティブな」古式ゆかしき久留米弁ほどではない)、私自身は「久留米附属」(「久留米大付設」ではありません。聖子さんの確かお兄さんが「付設」出ですよね)という、教員養成大附属小中学校という、地域社会とは切り離された中で成育し、更に30年も関東暮らしをしたので、とてもとても聖子さんのように鮮やかなギアチェンジができる人間ではありません(^^)

 でも、私が「異様に早口でのっぺりした標準語」で延々と話す時があることは、ライブこういちろうをご存知の、特に同業者の皆様は、時々、ついて行けなくお困りのことがあろうかと思います(^^)

*****

 ・・・・話を本題に戻すと、久留米南部地域というのは、大和時代の豪族、磐井の乱(525年)でも日本史に名を残すように、ヤマト政権からは独立性が高い、ダイレクトに大陸側(新羅と書かれていますが)との交渉を維持した勢力が、かなり後の時代まで維持された土地柄です。

 記紀の世界で「熊襲(くまそ)」とされた民(ヤマトタケルの征伐神話からすれは一応2世紀頃に相当するが、これはどうみても「前倒し」の可能性が高いが)は熊本県球磨地域に一応同定されている。一応、「熊襲」よりも、その勢力はしぶとく残ったことになるとも言えるわけである。

 いくら当時までのヤマト王権の正当化のための歪曲ありとはいえ、「磐井の乱」を伝えた日本書紀は、物語的な古事記と異なりまだしも歴史書としての体裁がしっかりしており、編纂時から遡っても「200年未満」の時点で起きた事件についての著述には、何らかの史実の裏づけは濃厚と思える。

 私自身は、邪馬台国九州説は根拠薄弱という立場です(オーソドックスに、奈良県桜井市の纏向遺跡(まきむくいせき)を卑弥呼の墳墓とみなしたい)が、大和地域よりは、黒潮に乗った東南アジア、南洋地域、中国南部、そして朝鮮半島寄りの経路で中国北部との頻繁な交渉がダイレクトに早期から形成されていたであろう九州の持つ政治的独立性は、実際には九州北部沿岸のごくごく一部の地域を点と線でつなぐ形でしかヤマト政権の安定した覇権を置き得ない状況に、少なくとも663年の白村江の戦いの直前の頃まではあったのではないかと思います。

 なぜ天岩戸伝説を日向の高千穂峡天孫降臨の神話を同じく日向の高千穂峰(もっとも、前者には異説がある)に同定しなければならなかったのか? これもそれだけ南九州にもともと強大な勢力があり、それを実際の歴史上は大化の改新(646)以降、天智・天武朝の頃にやっと臣従させた上で、その地域の神話(むしろ朝鮮か南方由来)と中国神話を加味して歴史を「数百年遡って塗り直す」だけの必然性があったればこそでしょう。

*****

 いずれにしても、久留米以南の中九州・南九州文化圏には、ちょうどヨーロッパ諸国が、ローマ帝国以前の原住民やゲルマン民族の歴史をキリスト教で塗り消し、地下に潜伏させたのと同じように、後のヤマト政権が上塗りして完成された「ヤマト民族主義」を一皮向けば、より古い層の元型的な無意識の世界が容易に溢れ出す地域性というものが潜伏しているのではないかと思います。

 それが、幕末における薩摩や佐賀を中心とする倒幕・維新勢力、あるいは真木和泉守ら、久留米の勤皇の志士に活躍の舞台を与える原動力にもなり、筑豊炭田で鉱夫たちが使う地下足袋の大量生産に起源を発する、ブリジストンの創業者、石橋正二郎(鳩山金脈の元はここにある!)をはじめとする日本の主要ゴム3社の発祥の地を久留米とし、そして、今日に至るまで、井上陽水、武田鉄矢、チェッカーズ、松田聖子や浜崎あゆみをはじめとする芸能界から、政治に至る様々な人材を関東に送り続ける、過激なまでの「上京指向」の人材バンクとして福岡が機能し続ける原点にあるのだと思います。

 私も、そのような福岡の久留米が生んだ「異能者」(?)として、関東での30年をむしろ「踏み台にして」、今後、地元久留米に根を張って、はじめて「地に足が着いた」形で、50代という一番脂が乗り切ったこれからの10年、身体が衰えを感じないうちに、本来のパワーを発揮し尽くせることを祈っています。

 BGMは、「エヴァンゲリオン」の、高橋洋子による、高橋洋子 - 魂のルフラン/心よ原始に戻れ - EP「魂のルフラン/心よ原始に戻れ」 以上にぴったりなの、ないでしょ?

そして、高橋洋子 - 残酷な天使のテーゼ 2009VERSION - EP「残酷な天使のテーゼ」もまた、久々に「封印を解いて」聴き返して、「肉食系の母親」の歌なんだとつくづく感じて、ふと目頭が熱くなったこういちろうである・・・・

 私がこのブログで、ずっと封印してきた、過去の軌跡、「エヴァ」。

・・・・・というわけで、もはや私には1円の稼ぎにもならない(・・・・あ、アフィリエイトで中古買ってもらうと少しはポイントになるのか・・・・)本の宣伝も久々に(^^;)

阿世賀浩一郎/エヴァンゲリオンの深層心理―「自己という迷宮」

*****

 更に、まさに我が母校に教育実習においでの際に、リアルのお姿を拝見した、「武田先生」に捧げる(?)、海援隊 - Acoustic Live ~君の住む町へ~ - 母に捧げるバラード「母に捧げるバラード」(Live)

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2009/09/20

チャールトン・へストンの真の代表作というべき映画「エル・シド」とその歴史的背景

エル・シド デジタルニューマスター版 [DVD]

(本作品の楽天ブックスサイト)

 この映画、感動のラストシーンで、知る人ぞ知る、歴史スペクタクルの傑作です。

 なのに、「十戒」「ベン・ハー」ほどに人気がない最大の理由は、この映画で描かれている11世紀の頃の段階での、スペインにおけるイスラームからのレコンキスタ(いわゆる「国土回復運動」「再征服運動」)について、日本人の関心がそもそも低いこと (少なくとも、アルハンブラ宮殿が絡む、イザベラ女王時代の、グラダナ陥落(1492)による、レコンキスタ完全達成の頃に比べれば)が大きいのでしょう。

 かつてのスペインの独裁者、フランコですら、「エル・シドの再来」と呼ばれながら歴史の表舞台に躍り出た。そのくらい「エル・シド」という名前のネームバリューが日本と欧米では違うのだと思います。

 クレジットには明記されていなかったと思いますけど、この映画の歴史考証をしているのはスペインを代表する歴史学者で、「エル・シッド・カンペアドル」で知られる、ラモン・メネンデス・ピダルという人。この人のエル・シド観はすでに古いと学術的には言われているけど、少なくともこの映画が製作された時点ではまだまだ最高権威でした。

 一見わかりにくい錯綜した人物関係も、恐らくエル・シッド伝説を基本教養としているヨーロッパ人なら、このくらいで十分に理解できるという水準なのだろうと思います。

 むしろ、映画制作当時としては歴史考証の細部にリアリズムのこだわりがあるとすら言えます。

 例えば、海の向こうから押し寄せるイスラム勢力が、なぜ、アフリカ的な装束しかしていないのか?

 後代のオスマン・トルコの軍楽隊と全く異質であることに我々は衝撃を受けるのか? 

 何とも狂信的な指導者なのか?

 全部、この映画が作られた「当時最新の」歴史考証の結果なんですよね。あの衝撃のラストシーンにも、ちゃんとそれなりの歴史文献的根拠がある。

 以上、イギリスの歴史学者フレッチャーによる「エル・シッド―中世スペインの英雄 (叢書・ウニベルシタス)」 という本で、ピダルの学説への丁寧な批判と、何と、チャールトン・へストン自身にすら取材して、映画のワン・シーンも写真で掲載して書かれていることなん です。映画「エル・シド」を実際に観た人が、その虚構性がどのあたりかまで歴史背景をお知りになりたくなったら、この本に止めを刺します。

 理想化された騎士道の物語として観ても、これほどすばらしい映画は滅多にない。この「泥臭さ」があってこその騎士道。 

 馬上槍試合の描写、エル・シド在世当時と厳密には一致しないとしても、少なくともある時代の中世騎士道で理想化された作法の、実に忠実な再現です。アメリカで幅広く読まれていたという、ブルフィンチの「中世騎士物語 (岩波文庫)」を直接参考にしているのではないかと憶測します。

*****

 「エル・シド」関連の記事というと、当ブログで一時期、探求の紆余曲折を重ねつつ、延々と取り組みましたけど(この記事がその集大成です)、今回、goo映画レビューにすでに書いていたものを更に推敲して「カウンセラーこういちろうの書評・DVD・CD評ブログ」向けに掲載したものを、改めてこちらにも転載させていただきます。

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2009/09/03

「カウンセラーこういちろうの雑記帳」の主要過去記事を一番簡単に一覧するには

 このブログって、すでに創設4年9ヶ月、過去のエントリー記事総数が、「この」記事で1,914本め、なのに一日あたりの新エントリー、平均1.10本以上を現在も維持、しかも長文が多いという、へヴィー級ブログです。

 おかげで、もはや@ニフティココログが割り振ってくれているサーバー負荷が相当なものになっているせいか、

  • 私の方からトラックバックを送ることがもはや機能しない
  • pingも自動では飛ばせない(その割には随分多くの読者の皆様が、新記事アップ直後においでいただけることを幸いだと感じています)
  • カテゴリーにすべての記事が反映しない(カテゴリーによっては300から400エントリー分表示されようとするわけで)

・・・・・という、新しくおいでいただいた読者泣かせのブログになっていると思います m(_ _;)m

****

 もちろん、バックナンバー全体を表示してくれる、『アーカイヴ』ページ(自身がココログユーザー以外の読者の皆様、お気づきでしたか??? 右フレームの「バックナンバー」という文字そのものをクリックするとたどり着けます)というものも、あるにはあるわけです。

 しかし、このページにお行きになっていただいたとしても、過去の個々のエントリー記事のタイトル一覧があるわけですらない

 このページからの「〇年〇月」を全部めくっていただくだけでも(全く休眠した数ヶ月を除いても、現在50か月分ほどあるわけですね(^^;)。その50ヶ月分、それぞれ月ごとに、毎月30から40エントリーずつはあるわけですから・・・・・

 つまり、私がこのサイトでこれまで書いてきた主要記事がどんなものか、新しい読者の皆さんにおおよその見当をつけていただくには、もうデタラメにご不便をおかけしていることと思います   il||li _| ̄|○ il||li

*****

 この問題を一気に解決し、

  • 新記事の方が上に来る形で、
  • 過去の記事に関しては私がある程度絞り込んでセレクトしたものを、
  • 数百記事ばかり、1ページをスクロールできる形で
  • ブログのような表示の重さがない形で一覧したいただける

そういうページが、実はずっと以前から存在します!!

●阿世賀浩一郎のホームページ/index

 開設1995年12月(つまりWindows95発売直後)開設、日本において、インターネットで個人サイトを作ることが本格的に普及し始めた黎明期から、何と基本的なデザインを変えないまま運営し続けているサイトです。

 かつては、ネットを代表するエヴァ・サイトのひとつ、「エヴァンゲリオン論考」で著名だった時代もありますけど、幸いにして著作化させてもいただきましたので、そのコーナーは全面削除いたしておりますが(「ちーちゃんの部屋」というアニメコーナーがかつて存在したことを覚えておられる方もあると嬉しかったりして ^^;)・・・・

そのトップページから、このブログでの新エントリー記事を書く度ごとに、固定リンクへのリンクを、たいてい速攻の連続作業でお貼りしてもいるのです。

 恐らく、皆様のRSSリーダーに反映するスピードの比ではない「即時性」で「新着情報」が掲載され続けています。

 同一エントリー記事の更新(改版)情報すら、可能な限り早くお伝えしています。

 

そこに並んでいる、当ブログ個別記事へのリンク数は、常時数百あるはずです(古いものから時々、精選のための「ダイエット」をかけますので、一定数以上には増えません)。

 しかし、敢えて今でも、基本的には「素朴なhtml言語の手打ち」に依存し、javaスクリプトすらないに等しいということで、このトップページそのもののバイト数の多さの割には、表示が圧倒的に軽い筈です(このブログのトップページを表示するよりは軽いと思いますよ)

 
当方のアクセス解析によって、「こっちのページで新着情報見つけるほうが手っ取り早い」ことにお気づきの、毎日数名以上の固定ユーザーの方がおられることは掌握しています(感謝!!)。

 しかし、そうした方の占める比率が以前よりもかなり減っているようにも思いましたので、改めてご紹介させていただきました。

 

今後とも、「カウンセラーこういちろうの雑記帳」をよろしくお願い申し上げます。

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2009/03/30

ウィットというものが関係の場に成立しない国、日本


●【正論】京都大学教授・佐伯啓思 「民意を問え」という政治暴論
(msn=産経)

「いまの国会に足りないものは率直な議論とユーモアであり、多過ぎるものは野卑な言動である」と。その原因は何か。それは、指導者や政治家が、市民や消費者、労働者、国民、といった目に見えない集団の力におもねり、その力の前に平身低頭しているからだ、というのである。

 私なら、「ユーモア」ではなくて、イギリス風の「ウィット」と置き換えるだろう。

 日本の国会の論戦はこの点をなんともはやはき違えている。

 麻生首相の熟語の読みの力の低さを、パネルまで持ち出して、国会の場で「テスト」しようとすることなど、これこそ大人が子供に「いじめの手本」をして見せているようなものでしかない。

 日本人は、ウィットの言い方も受け止め方も知らない。そもそもウィットとは、ウィットをウィットとして受け止めてくれる相手があってはじめて成り立つものである。つまり「関係の場」があって始めて成立する。

 もし、ウィットを「仕掛ける」人が、周囲にそれがウィットだと気がつかせ、相手に傷ついたとばかり感じさせずに、「こりゃ一本とられた」と感じさせ、場を和ませ、良質の「ウィット返し」を引き出すことをきっかけに、双方に真剣かつ建設的な共同作業としての議論を活性化するきっかけを作れるとすれば、そういう人物こそが、まさに真の意味での大政治家の器であろう。

 そういうウィットを、単なる陰険な応酬ではなく、場の安全に守るための一種の騎士道精神に基づく交渉術、つまり、平和外交のための成熟したスキルのようなものとして受け止められるようになることこそ、真の意味でのグローバル化であることはいうまでもなるまい。


**** 


 「北朝鮮の金正日が自らの健康状態に言及した」という公式報道がなされたこと(いうまでもなく、それがほんとうにご本人が主体的に口にしたかどうかなど問題ではない。北朝鮮首脳部が国策としてそういう国内・国外へのアピールを選択したことが大事なのだ)は、暗に、北朝鮮が、今後ドイツ統合の際と同じようにして問題解決する可能性を視野の選択肢に入れたことを示唆すると私は理解している。

 (今後10年の展望としても、後継者を指名するのではなくて、当面金正日が指導者であるという体制を堅持するという意思表明でもあるはずだ)

 そうした際に重要なのは、韓国は言うに及ばず、中国・日本・アメリカが、この問題の解決の上で堅く連携して、「できれば平和的かつ緩やかに社会システムを変化させ、鎖国的でなくなって行こうと模索する北朝鮮への、ロシアの軍事進入による、北部朝鮮地域のグルジア化」を断固阻止することであることはいうまでもあるまい。

 幸いにして、現在北朝鮮となっている地域は、正式に「ソビエト連邦」に組み込まれた歴史が存在せず、過去の長い歴史において、実は中国や日本に屈すること以上に、北部・中央アジアやロシア側の覇権下に「直接」置かれることに対して、圧倒的な拒絶反応をしてきた長い歴史を持つ(高句麗時代を含めて、沿海州に近い辺境地域は微妙だろうが、この点では専門ではないので留保する)。

****

 これから10年の北東アジア地域とロシアとのかかわりにおいて日本の政治家に必要な真の意味でのしたたかな外交能力を思う時、絶対に今後首相になるべきではない人物は、恐らく石原慎太郎であろう。彼は、東京オリンピック開催まで「東京都知事」でい続けてもらい、国政に乗り出さないでもらわないと日本ばかりかアジアの大衆にとっても大迷惑である。
 
 よって、日本は、どんな根回しをしてでもいいから、東京オリンピックを誘致すべきである!! そのことと引き換えに、石原氏は政権への野望を未来永劫捨てるべきなのである。

 なぜなら、石原氏に存在するのは、ウィットからは程遠い、ただの独裁者気取りの無神経さだからである。そこには何の「精妙さ」はない。よきにつけ悪しきにつけ、ここ四半世紀の世界に躍り出た最大の政治的才能である、プーチンと渡り合えるわけがない。


参考:●没落…新興寡占資本家 進むロシアの国家支配 (msn=産経)

 金融危機の打撃を受けているロシアで、ソ連崩壊後に台頭したオリガルヒ(新興寡占資本家)と呼ばれる大富豪たちの没落が決定的になった。かつて優雅な生活や浪費ぶりで話題をさらったオリガルヒは一転、公的資金による救済を国に仰ぐ身だ。政権がこれを機に新興財閥への国家統制を推し進め、経済の主導権をオリガルヒから奪還するとの見方が強まっている。


 敢えて言うが、石原政権ができるくらいならば、橋下政権が今後の日本の内政を数年支えるくらいの方が望ましい。

 そうしたうちに、10年後には、新しい世代の中からこそ、ウィットに富んだ、真の政治的指導者は現れるだろう。

 現在はまだ30代だったりするかも(^^)
 
 
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2009/03/29

「天地人」の直江兼続とエル・シッド伝説の類似性

 今日は日曜日なので、まさに日曜日向けネタを少し。

 今、NHK大河ドラマ「天地人」で話題の直江兼続

 ドラマの最初の頃は、

 「てめー、ポチか?(^^;)」

といいたくなるくらいに頼りない純情ぶりを発揮していましたが、ストーリーが上杉謙信亡き後の跡目争い、「御館の乱」に突入したあたりから、やっと少しずつですが、逞しくなってきましたね(^^)。

 実は、ここで描かれつつある、兼続と主君上杉景勝との関係というのは、実はいろんなな意味で、中世スペインが徐々に統一される過程で伝説的なヒーローとなった、「エル・シッド」伝説における、エル・シドこと、ロドリゴ・ディアス・デ・ビバールと、主君アルフォンソ6世の関係と(史実はともあれ、伝説上は)、びっくりするほどに類似している。

 伝説上の「エル・シッド」像については、チャールトン・ヘストン主演の映画「エル・シド」において、スペインを代表する歴史学者、ラモン・メネンデス・ピダル直々の綿密な歴史考証(今では古い説なのだがか、前の年に同じへストン主演で「ベン・ハー」が公開された当時としては、よくぞここまでやったといいたくなる。ぜひ衣装の「着せ分け」に注目!!)のもと、映画音楽の巨匠ミクロス・ローザによる「エル・シドのマーチ」高らかに、中世の騎士道物語を、実に華麗なスペクタクルとして描き出している。

 私の最愛の映画のひとつということはこのブログで何回繰り返してきたことだろう。

エル・シド(1961) - goo 映画

Elcidcd
  「エル・シド」のサントラは、今やCDでは海外でも絶盤です。

 しかし、日米の好みの差なんでしょうね。「序曲」と「入場行進曲」だけなら、iTunes storeでなら、いろいろな演奏で入手できます。"el cid"で検索してください(^^) 

 私のお勧めは「入場行進曲」の方です。


*****


 詳しいことを書きすぎると、直江兼続とエル・シッドそれぞれの伝説上の人物像をまだよく知らず、これから「天・地・人」や映画「エル・シド」に接する人のお楽しみを奪うので遠慮いたします(^^)

 ただひとつ大きな違いを言えば、直江兼続が、もし御館の乱で勝利したのが史実と反対になり、越後の国から追放されたりしたら、その時どういう生き方をしたかな? という物語が「エル・シド」伝説の後半部分だといえば、ほぼ十分かもしれませんね(^^)

 主役の武人のパートナーとの関係を含めて、比較すればするほど楽しめます(^^)


 .......私は二人と同じように、決して○○を身に戴かないで生きると思う。


●エル・シド(1961) - goo 映画


*****


 なお、日本には、エル・シドについてのバランスのいい歴史解説書はほとんどないのが現状です。

 ....というか、次の本以外を読むと余計な回り道にしかなりません。
 史実と厳密に比較しからの、映画自体の解説書としても完璧です。

○エル・シッド―中世スペインの英雄 (リチャード・フレッチャー著/林邦夫訳 法政大学出版会 叢書・ウニベルシタス)


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2008/10/16

今の日本の不幸なところは

 日本が1945年に降伏した際に、つい先日までは、大東亜共栄圏やら鬼畜米英、一億玉砕を叫んでいた「同じ」人たちが、くるりと手の平を返したように、親米・民主主義の宣伝者に豹変するという現実を、政治家ではなく、町の教師水準の豹変ですら身近に体験し、鼻白む思いをした、一般庶民の思い出について、もはや生き証人が日々いなくなりつつあることだと思う。

 そこまで立ち返ってみれば、学生運動の闘士が,今や保守系の大物政治家になっていることなんて、些細な「転向」に過ぎなく見えてくる筈である。

 兄たちを兵隊にとられ(ひとりは行方不明.やっと最近、上海の阿片窟での死が資料から判明)、終戦時、思春期真っただ中に、旧満州からソ連の戦車と中国人からの強盗や虐殺の危険に追われて母(私の亡き祖母)と二人でに命からがら日本に帰った、まさに日本=関東軍の国策の犠牲者だった私の父は、まさにその「白々しさ」を相対化できた世代だし(日本の戦中を知らなかったぶん、余計に馬鹿馬鹿しかったのではないかと)、ほぼ同世代の、同じように幸い徴兵年齢にギリギリ引っかからなかった年齢だった中井久夫先生の原点に、そうした昭和一ケタ生まれ独特の思いがあることは、著作に繰り返し語られている。

 そういうことを振り返らないで語られる歴史教育うんぬんのお話なんて、それこそ時代の転向者の、鼻で笑うべき水準の戯言に過ぎないと日々思っている。


****


 中井先生の、終戦時における心境については、例えば、

●中井久夫/西欧精神医学背景史

の長いあとがき。

 (最近自叙伝的な本が出たそうですけど、未読です^^)


*****


 ある観点からすれば、戦前も戦後も、それぞれ思いの他「いい時代」だったし、どちらもそれぞれの「悲惨と悲劇と理不尽さ」を抱え続けている

 そこまで俯瞰する視点が持てて、はじめて真の歴史認識と言えよう。

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2008/04/26

宮台さんの記事、復活しています。

何回か話題にした宮台さんのブログの記事ですが、

●マスメディアの出鱈目な報道に釘を刺しました
  一国を自壊に導くテレポリティクスの悪夢
特定財源問題・チベット問題・大連立問題での出鱈目な情報発信--

                 (MIYADAI .com Blog)


で復活しています。

以前全く同じままの再掲載のようです。本文のテキストのバイト数も全く同じです。ファイル比較ソフトも差異検出せず(使い慣れてないソフトだけど、一応追記)。

2008/04/11

ほんとうの「現実」に迫るためには?  -宮台真司さんの記事より- (復旧版^^)

  「ほんとうの現実(真実)」などわからない、という言い方がよくなされる。


 だが、王子のきつねさんサイトの、

●「アンギーラ」で550アクセス

でリンクされていた、宮台真司氏による、

●一国を自壊に導くテレポリティクスの悪夢
  -特定財源問題・チベット問題・大連立問題での出鱈目な情報発信-

                          (MIYADAI.com Blog)

.....における、以下の解説は、この問題についての重要な示唆を与えてくれる。


「本当の事」とはむろん言葉の綾に過ぎない。マスコミ論の今日的水準では、かつてのD・ブーアスティンのように現実を疑似現実が覆い隠すという単純な図式はとれない。むしろ視座--文字通りカメラの立ち位置--次第で複数のリアリティが並立するのである。
■社会学者P・バーガーはこれを多元的現実と呼び、J・ボードリヤールはオリジナル/コピーの二元図式と対比してシミュラクルと呼ぶ。事件報道をする寡占的放送局の全てが報告報道--警察リークの反復など--に覆われれば、複数視座の提示可能性は塞がれる。
■従って、ここでいう「本当の事」とは、あり得る視座の大半をシミュレイトした結果得られる「多元的現実の束」を意味しよう。「こちらからはこう見え、そちらからはそう見え、あちらからはああ見える」ということ自体が、謂わばメタ真実を構成するのだ。
■こうしたメタ真実を受容するには前提が必要だ。社会を多様な者たちが構成するのが通常態だという認識である。 近代が成熟すれば社会は多様になる。だが多様性フォビア(恐怖症)が覆う日本ではメタ真実が嫌われ、不安を覆い隠す単純な真実が需要される。

太字表示はこういちろうにうよる)


****

 前の記事で書いたことともつながるが、多様な視点からの、多様なシミュレーションを許容するのが、「リアリティ」を感じ取ってもらうきっかけを作るということだと私も考える。

 あちこちの視座(standpoint)から照射される光の投影の中で、錯綜した光の干渉の中に浮かび上がる「ホログラフィ」のようにして、言葉では簡単に割り切った説明ができないが、多様な含蓄をもった「(メタ)リアリティ」が浮かび上がる。

 そのようなあり方を可能にするための、「マスコミ」と(宮台さんは言及していないが)「ネット社会の」成熟の必要性を痛感させられるし、そういう中での、「一介の情報発信者」としての、自分の「立ち位置」も確認させてもらえたのであった.....


******


 更に言えば、「既成の概念を当てはめて単純化して割り切る」のではなく、「言葉にならない混沌とした感覚」全体のを味わい、吟味することこそ、私の専門とするフォーカシングの基本スタンスである。

 宮台氏の引用したボードリヤールの言葉を借りれば、シミュラクル多元性、矛盾錯綜した曖昧複雑性を、いかに個人個人なりに新鮮な形で「統合」して「覚知」していくかの体験的プロセス、それがフォーカシングの根底に流れるもの。


●当ブログの関連記事

* 宮台真司を少し見直したこういちろう
* 「思い込みが過ぎる」ことを、実社会を生きるしたたかなシミュレーション能力に「変換」させよう!!
* ネットとマスコミの違いとは?

2008/03/18

ネット思想家ニ百ノ質問

●ネット思想家ニ百ノ質問(平成徒然解体新書 堕天使の槍)

もう、私の方からのリンク登録できないけど、面白い設問なので答えてみました:


*******


1.お名前をどうぞ

こういちろう=阿世賀浩一郎


2.サイト名をどうぞ

カウンセラーこういちろうの雑記帳

3.サイトを始めたきっかけは?

そもそも12年前に最初にサイトを開いた時は、win95で一気にインターネットが身近になって、ともかく「作れちゃった」からはじめようと。


4.自分は右よりか左よりかどちらだと思いますか?

単なる右や左ではいたくないなあ。そういうのは超えていたいし、最終的には他人が勝手に判断するのは止められないと思う。でも、そういうふうに区分けして、何の意味があるのという印象?かな。


5.議論サイトを持ってますか?

持ってるつもりだけど、誰も反論書いてくれなくて寂しいの(^^)

6.ネットの議論についてどう思いますか?

およそどんな議論にも、おもしろいのもつまらないのもあるのは当然!!
格段「ネットの」という言い方はしたくない。


7.今までどれぐらいネットで議論をしてきましたか?

恐らくほんとうに議論好きな人からすれば、たいしたことないと思います。


8.ネット議論で得たモノはありますか?

リアルワールドでの議論と同じような意味では、十分にあります。


9.ネット以外で議論をしますか?

もちろん。


10.思想サイトをやってて良かったと思うことを教えてください

ここ、思想サイト? みなさんがどのようにとらえても干渉しないよ。


11.思想サイトをやっててまずかったと思うことを教えてください

10.に同じ。


12.ネット以外の友達等に自分のサイトを公表してますか?

当然。


13.自分の考えと真逆の考えのサイトがあったらどうしますか?

説得力があれば、学ぶものがあったと感じる。
場合によっては自分のサイトで紹介もします。
でも、名指しでそのサイトを批判することは滅多にない。


14.自分の考えと違う考えのサイトがあったらどうしますか?

13.と同じ。


15.偶然自分のアップした文章に反論したサイトを見つけたらどうしますか?

よほどのことがなければ反論はしません。
むしろ、私のサイトにおいでの方が増えるきっかけになる訳で,その意味では感謝します。


16.文中リンク・名指しで反論してきたらどうしますか?

15に同じ、むしろそういうこと歓迎しますけど(^^)

「アンチ」がうようよ出てきてこそ、いっちょ前では?

 そういう意味では、ayuさんはアンチがまだ元気なだけ大丈夫だね。


17.反論メールがきたらどうしますか?

丁寧にお応えします。少なくともこれまではそれができる余裕がありました。
そもそも反論メールなるものがほとんど来たことないけど。


18.思想サイト管理者だけのオフ会があったら行きますか?

あんまし興味ない。


19.その場合、自分の考えと違ってる人がいたらどうしますか?

18で興味ないと書いたから、書かなくていいよね。


20.その場合、過去現在違う考えの人と議論した人がいたらどうしますか?

19.に同じ。


21.将来政治家になりたいと思いますか?

全然。


22.将来リアル思想家になりたいと思いますか?

何を持って思想家と定義するかだけど、職業カウンセラーであるってことは、ある意味ですでにリアル思想家ってことだとは言えると思う。


23.将来作家になりたいと思いますか?

すでにエヴァ本一冊出したから、一応「作家」でしょ(爆)


24.好きな思想家(政治家等含む)は誰ですか?

ユージン・ジェンドリン


25.その人と対談・議論したいですか?

そうね、まだ十分な対話や議論の機会はないままだし。


26.「朝まで生テレビ」に出演してみたいですか?

出たら仕事に差し支えるから。


27.今注目の政治家はいますか?

特になし。


28.自分が一番得意な分野は何ですか?

フォーカシングの臨床実践(場違いなことを.....)


29.自分が一番気に障るニュース分野はなんですか?

特に。「気に障る」=「興味ある」でしょ?


30.これだけは許せないという事はありますか?

自分の思い込みが正しいことを現実に乗り出して検証しないまま、それでも思い込みをぶつけ続ける態度かな。

検証する気がないなら、「これは私の個人的な見解であり,感想であるので、人にはおしつけられない」という謙虚さが不可欠と思う。


31.これだけはいつも注意しているという事はありますか?


自分の言ってることだって結局一つの思い込みだということを忘れないこと。
自分の思い込みを他者から揺さぶられることをむしろスリルと感じ、感謝すること。


32.良く読む本のジャンルは何ですか?

世界史


33.月にどれぐらい本を読みますか?

3-4冊


34.定期的に買う雑誌は何ですか?

なし。


35.今までで一番印象に残ってる本は何ですか?

ジェンドリン「体験過程と心理療法」


36.好きな音楽のジャンルは何ですか?

クラシック、J-POP(女性)


37.月にどれぐらいCDを買いますか?

2-3枚。


38.好きな映画のジャンルは何ですか?

歴史もの


39.今までで一番印象に残ってる映画は何ですか?

エル・シド


40.プロレス好きですか?

猪木や馬場全盛の子供時代は観ました。


41.今一番やってみたいことは何ですか?

カウンセリングの仕事が充実していること。


42.今一番欲しいものは何ですか?

収入がもう少し安定することそのもの。


43.サイトを初めて何年何ヶ月ですか?

このブログは3年ぐらいだけど、サイトそのものは13年めに入りました。

44.巡回サイトはいくつありますか?

10くらい。


45.その中で思想系はいくつありますか?

どこからが思想系なんだろ? 政治についても好んで書くサイトはひとつだけかな。


46.書き込み等を良くする常連サイトはいくつありますか?

いくつか。


47.その中で思想系はいくつありますか。

48.一番好きなサイトを挙げてください

49.思想系の中で一番好きなサイトを挙げてください

50.思想初心者にお勧めしたいサイトを挙げてください


.......この辺のお質問、無関心なでのでパスね。


51.これから少しツッこんだ質問をしますがいいですか?

応えるのは私だ。


52.「世界平和」はいつか実現すると思いますか?

争いを絶えず内包するのが平和だと思います。


53.国境はいつか無くなると思いますか?

人間の中から何らかのテリトリー意識があり、そこからよそものを排除しようとすることは永遠にあるでしょう。


54.「地球市民」についてどう思いますか?

幻想であり、なおかつすでに現実。地球人だからね。


55.団体に属しているのに「市民」と称してデモ等をする人をどう思いますか?

全く「動員」という側面がないデモって滅多にないと思う。
でも、動員に応じなければ社会的に抹殺されることも、今の日本では、そんなに多くはないでしょ。


56.戦争になったらどの程度協力しますか?

交戦国の市民となって、その社会の中で生きていたら、それだけで不可避に戦争協力だと思う。

ある意味では、私たちは常に世界中の戦争の協力者としてしか、「今、この瞬間も」生きていないことは忘れるべきではないと思う。


57.最近の「グローバル社会化」への流れは正しいと思いますか?

歴史は、最初からグローバルで、社会も、最初から、グローバル。


58.最近の欧州等での極右政党の台頭についてどう思いますか?

極右から極左まで存在するから民主主義でしょ。


59.日本の街宣車に乗って軍歌を流している右翼についてどう思いますか?

古色蒼然としたやりかたかな。


60.右翼・左翼という分け方はもう古いと思いますか?

そうですね。まるっきり,,,,,というより、歴史上の一番つまらないファンタジーのひとつ。

61.どういう考えが左翼だと思いますか?

62.どういう考えが右翼だと思いますか?

63.日本の右翼左翼と他国の右翼左翼は違うと思いますか?

64.日本のメディアや人で左翼だと思うのはどれですか?

65.日本のメディアや人で右翼だと思うのはどれですか?


こうしたアングルでものをとあえることそのものがもうつまらないね。

66.政治家の中で最も思想を語っている石原慎太郎東京知事を支持しますか?

......はあ? この質問だけ誘導尋問なんだあ....


67.様々な意味で最も注目されている思想家小林よしのり氏をどう思いますか?

.......この質問も誘導尋問?

私は「ゴーセン」初期に、「八王子の阿世賀浩一郎はすごい!! 参考になる」と脚注で書いてもらった時点で、小林氏に「勝った!!」と思ってるから(爆)


68.共産主義を支持しますか?(各国共産党は全く別で)

今の資本主義はとっくに共産主義です(爆)


69.全共闘は正しかったと思いますか?


nobody is right!!

70.全共闘時代は必要だったと思いますか?

生じたものは仕方ないじゃん。そういう設問をする人は,自分が「時代を動かす大物」になってから言え。


71.民主主義を支持しますか?

72.民主主義が最も優れた社会制度だと思いますか?

73.民主主義がこのまま続くと思いますか?


絶えず型と実態を変えながら,続くでしょう。


74.日本は好きですか?

好きだよ。でも、そもそも私は何事につけても「国」の好き嫌いでものを言うの嫌いです。


75.日本のどの時代が一番理想的な(好きな)時代だと思いますか?

みんな好きで、みんな嫌な時代だね。


76.国益とはなんでしょう?

「国益」という言葉使う人が「国益」として売り込みたいこと。


77.国益を損なうとはどのような行為を指すのでしょうか?

「国益」という言葉使う人が「国益」を損なったと批判したいこと。


78.日本国憲法は日本においてどのような位置付けだと考えていますか?

法体系の頂点。
ただし、国際法の方が優先。


79.日本国憲法は今後どうあるべき・どうすべきだと思いますか?

憲法変える前に,目の前の個々の政策と、その行政運用をチェックすることだと思う。


80.正直、ここまで答えるのにつかれたでしょう。

そりゃーね。


81.自分のサイトでは何を一番伝えたいですか?

インターネットはただのメディア。ネットを特別視するな。
リアルとネットをいちいち分けるな。


82.自分のサイトは世の中に役立ってると思いますか?

.....かすかには(^^)


83.現在のテキストサイトの隆盛についてどう思いますか?

84.そもそも思想系サイトはテキストサイトだと思いますか?


「テキスト・サイト」って何?

それはそうと、教科書検定がどうであろうと、人は教科書以外からの方が遥かに多くのことを学んで人生を生きるものである。


85.自分のサイトの現在のアクセス数は満足していますか?

アクセス数より、私が仕事でオマンマ食えることが大事でしょ?


86.インターネットにおける思想系はどうあるべきでだと思いますか?

だからさ、「インターネットにおける」なんていうふうに、ネットを特別なものとしてみること自体無意味と思う。たかがネット、されどネット!!

87.今後思想系言論はインターネットが中心になると思いますか?

だからさ、「インターネットにおける」なんていうふうに、ネットを特別なものとしてみること自体無意味と思う。たかがネット、されどネット!!

88.思想サイトを運営する上で最も難しい事は何でしょうか?

だからさ、「インターネットにおける」なんていうふうに、ネットを特別なものとしてみること自体無意味と思う。たかがネット、されどネット!!

89.ネット思想家として最も大切なことは何でしょうか?

だからさ、「インターネットにおける」なんていうふうに、ネットを特別なものとしてみること自体無意味と思う。たかがネット、されどネット!!


90.日本国総理大臣になってみたい?

91.米国大統領になってみたい?

92.銀河帝国皇帝になってみたい?


あんましみんな興味ない。浜崎あゆみの夫になる方がおもしろそう。


93.思想と政治はどう違うと思いますか?

94.思想と政治との関係はどうあるべきだと思いますか?


人は、この世に生きているとういうだけで政治的存在である。


95.思想や政治を深く考えない大衆意見をどう思いますか?


「深く」考えるという言葉を自分から使う人間に限って、型にはまったことしか考えてない。

「深く」考えること自体には何の価値もない。

この世の英雄や偉人の多くは直感と気分で生きてたと思うね。


96.大衆意見も聞き入れるべきだと思いますか?

ははは、「あんたが」意見聞き入れようとそうでなかろうと、大衆は微動だにしないと思うよ。

そもそも「大衆の意見」という言いまわしが、人権擁護法で告発したくなる言葉だね。

てめーは「大衆ではない」らしいから。


97.ネット思想家としてインターネットでの役割はなんだと思いますか?

98.ネット思想家としてリアルワールドでの役割はなんだと思いますか?

99.ネット思想家として今後どのような活動をしていくべきだと思いますか?

100.お疲れさまです。最後にネット思想家としてこれを読んでいる方に一言どうぞ


ネットって、単なるメディア(媒介)だよ!! 

「ネット恋愛」特別視するなら、昔の黒電話、赤電話でのやりとり中心の恋愛だって、「ネット恋愛」!!


現天皇陛下と美智子様も、
テニスコートばかりではなくて、
普段はそうやって交際をお深めになった。

「ネット恋愛」の先達なの!!

電話をおかけになって、

「正田ですが、どちら様でしょうか?」

との電話での問いかけに、どう返事をするべきか、現天皇陛下はお戸惑いになった(私たちのような意味での「姓」はお持ちでないから)というのは、結構有名な逸話ですよね。

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