誤解

2011/11/19

児童福祉施設内での暴力に対する「安全委員会」方式についてのとりあえずのまとめ(togetter)

児童福祉施設内での暴力問題というと、施設職員から入所児童に対する暴力がまずは問題として表面化した。

しかし、近年、児童間の暴力、児童から職員への暴力も問題であることが言われ始めている。この問題についてこの10年ほど臨床心理士とし関わってきた九州 大学教授の田嶌誠一先生が提唱する「安全委員会」方式については、著書「現実に介入しつつ心に関わる」「児童福祉施設における暴力問題の理解と対応」に詳 しい。

以下のまとめは、そこで述べられた内容をネット上でどう紹介するのか、とりあえずの大雑把な備忘録に過ぎず、未だ言葉足らずで説明不足ですが、まとめてみました。

こちらからどうぞ。

これに関しては拙ブログの、

http://kasega.way-nifty.com/nikki/2009/12/post-0b71.html

http://kasega.way-nifty.com/nikki/2011/11/post-3b4f.html

を、まずはお読みいただければ幸いです。

*****

このtogetterはまだ私の備忘録的なものであるの過ぎません。「安全委員会方式」は、半可通でわかったつもりになると相当な誤解を招く可能性があります。

今後、前掲書と丁寧に付きあわせて間違いのないように更に推敲し、拡充して当ブログでまとめてご紹介する機会を作りたいと思います。

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2011/06/23

池上正樹 著 : ドキュメント ひきこもり -「長期化」と「高年齢化」の実態-

かつては10代の登校不適応にはじまり社会参入の遅延と捉えれられていた「引きこもり」現象は、

1.そうした旧来の引きこもり世代がそのまま40代以上まで高年齢化している

ことに加えて、

2.かなりの程度社会人経験を経た人たち(40代すら含む!)が、業務や社内の対人関係に行き詰まり、失職するのを期に新たに参入してくる

・・・という、以前とは異なる次元での複雑な様相を呈している。もはや「社会人経験をある程度積んだ人たちは引きこもりにならない」という通説も通用しなくなった。

本書ではそうした引きこもった当事者と家族の発言が多数採録されていて、一見羅列的であり過ぎるようにも見えるかもしれない。しかし、それこそが現在の「引きこもり」現象が一元的なステレオタイプで容易には説明できない現状を、ありのままに示していることになるだろう。単にネットやゲームが逃げ場になっているとか、本人の社会性・対人関係能力未熟さなどにも容易に還元できないのだ。

引きこもりの少なからず部分が発達障害や不安障害、うつ病、統合失調症等と診断可能な数多くの人たちが含まれているととらえられる一方で、そうした人たちを「病者」という一個人の問題として捉えるだけでいいのかという問題提起もなされている。

バブル期を経て、その後の不況と新自由主義的な経済の元で、「自己責任」で結果を迅速に次々出すことが求められる業績至上主義に、会社組織そのものが変容した。それが、会社内での人間関係の質そのものにも影響し、家族主義的なサポート体制を急速に失ってギスギスしたものとなり、むしろ生真面目でコツコツやる層にこそ、新たな不適応を生み出している。

更に雇用状況の悪化。履歴の空白がある者に「敗者復活戦」を容易に許さない日本の風土もあいまって、一度働くことから「降りて」しまわざるを得なかった層の再度の社会参入をも厳しいものにしている。

そうした社会変容の中で、「引きこもり」概念そのものが、従来とは全く別の次元にシフトすることを迫られているのだ。

引きこもりの人を抱えた家庭そのものの生活困窮化も加速している。引きこもりの人間の大半が親と同居しているため、生活保護の対象にもならず、現在の日本の公的セフティ・ネットの外側にいる。

疎外され、孤立し、自分や環境をネガティブにとらえる悪循環を断ち切るには、人とのネットワークが必要だ。本人が参加できなくても、家族がそうしたネットワークに参加するだけでも確かに一つの契機になる。

ただし、本書で取り上げられている、様々な「引きこもり当事者の会(親の会)」の活動は、恐らくまだ大都市部を中心とした団体であり、そうした会への会費すら払えない層も少なくないという。こうした団体へのアクセス性そのものが非常に難しい地域もまだ多いのではないかという感想も持った。

また、発達障害についての記述(実際、そうした診断をも受ける方が少なくないのは確かだが)は、やや表層的な次元にとどまり、新たな誤解を生む懸念もある気がする。

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2011/06/20

格差社会とカウンセリング

 カウンセラー、殊に臨床心理士の多くは、高い学費を払って博士前期まで出ているのに、非常勤の寄せ集めで意外と低収入のガツガツで暮らしている(平均収入230万円前後という統計がある。若い層だけ引き出せばもっと低いだろう)。

 あけすけな話、親からの経済的援助すら受けながら(!)、やっとカウンセラーしている層、ないし、「連れ合い」の高収入あってこそカウンセラーできる層は実はかなり少なくないはずである。

 更に4,5年毎の資格維持(いわゆる「ポイント15点」分達成)のために、毎年数回は出席必要な研修費や旅費宿泊費も全部自費の層も少なくない。

 つまり、格差社会の意外と低層部に、多くのカウンセラーはいる。

*****

 一方、カウンセリングを受ける場合の料金のことを考えてみよう。スクールカウンセラーや児童相談所や施設等、公的機関でのカウンセリングは無料だが、これは多くの一般の方からは縁遠い世界だろう。

 病院等でカウンセリングを「併設」している場合でも、一時間、保険外適用で6000円というあたりが安い場合での相場であろう。

 臨床系大学の附属機関でのカウンセリングですら、1時間4000円-5000円かかるのが普通であろう。

 これらの場合、人件費のことを考えれば、カウンセリング部門は赤字な機関がほとんどである。

 

 とある旧帝大系のNPO外来カウンセリング機関は、実に優秀な人材を揃え、立派な面接室を持ち、料金4,500円であるが、利用者は少なく、一口5,000円の賛助金集めに大変苦労して、かろうじて運営されている。

 ましてや、カウンセリング専門の「開業」機関は?・・・一時間1万円以下であれば、相当に安い料金であろう。

 ここ私が示している料金例ですら、かなり控えめな価格である可能性は高い。あとはネットで全国のカウンセリングルームの料金体系を検索してご覧になることをお勧めしたい。

*****

 さて、流派にかかわらず、カウンセリングが一応の成果をあげるまでは、最低で10回ぐらいのカウンセリングは必要なものだ。しかも間隔はそこそこ間を開けない方が良く、最低ラインで月2回というペースが理想であろうか。

 こうなると、カウンセリングを受けるためには、最低で月あたり1万円、悪くすると3万円以上の出費が必要となる。 

 格差社会の現状で、人に話を聞いてもらうためだけに、このお金を継続的に支払おうというお気持ちになれる層が、どのくらいおられるであろうか???

 カウンセリングとは、これからいよいよ「ブルジョア」のためのものに過ぎなくなるのではないでしょうか?


*****

 さて、今度はカウンセラーの皆様自身に胸お尋ねしたい。胸に手をあてて考えていただきたい。

 自分のカウンセラーとしての業務1時間、いくらの「商品価値」があると自分で「値付け」なさいますか?

 私は、1時間4000円、となら、胸をはって言えますが。

*****

 このブログエントリーの原型となったTwitter上のやりとり(同じタイトル)をこちらでまとめています(togetter)

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2011/06/09

「古典的なうつ病と双極2型の鑑別は難しい」(togetter)

 NHKスペシャルの連載記事を始めとして、私がこのサイトで再三書いてきたテーマですが、mskzmmrsさんとの対話の形式を取る中で、非常にシンプルにまとまりました。mskzmmrsさんに感謝申し上げます。

 

こちらからどうぞ。

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2011/06/07

なぜ日本は自殺大国なのか(togetter)

 やや大げさなタイトルで、内容がそれと一致しているかどうか???ですが、とぅげり主の@mskzmmrさんのご意向を尊重しておきましょう(^^)

●第1部:
うつ病克服治療が進まず自殺者が多いが...その謎は...?!

●第2部:★なぜ日本は自殺大国なのか...その謎★第2部;オート『ボ』イエーシス理論を学ぼう!!


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2011/05/31

虐待と精神医学 1 (Togetter)

 昨日の続きとも言えますが、今回は、著作「うつは薬では治らない」で知られる、上野玲さんにもご参加いただきました。4者入り乱れての、しかし生産的な対話になったと思います。

 

こちらからどうぞ。



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2011/05/11

カウンセラーに何ができるか(togetter)

震災へのカウンセラーの緊急支援をめぐる、他の皆様方の発言に触発されたものですが、カウンセリングにおけるカウンセラーの立ち位置全般についての持論にかこつける流れになってしまいました。

こちらからどうぞ。

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2010/11/19

「あなたの勘って、当たるほう?」

ブログネタ: あなたの勘って、当たるほう?参加数拍手

 基本的に言うと、物事を深刻に受け止める方向に「勘」のバイアスはかかっていて、実際にはそこまでひどい事態ではなかった・・・ということがやや多いかとは思いますが、それは自分で若い頃からそれなりにわきまえてきたつもりです。

 ですから。冷静に補正する意味で、「他の見方もできないか」数通り検討した上で、それでも最終的には自分の「勘」を信じる方ですね。

 でも、物事は自分の予想する白でも黒でもなく、黄色だったり、緑だったり、紫色だったり、「金銀パールプレゼント!」(古い)だからこそ、人生はスリリングであり、他者と「出会い」の意味があると思っていることは、当ブログの古いこの記事で書いてきた通りです。

 結局、全然「思い込み」はない・・・などという客観性など幻想であり、自分の「勘」を頼りにとりあえず動いてみることを果てしなく繰り返す中で、「経験値」は上がっていく。

 そして、自分は物事や世間が見えるようになった、もう予想外の事態は滅多にない・・・などと「悟った」ような心境になった時は、実は「成熟」ではなくて「成長」の停止、「老化」のはじまり、その「決めつけ」が人をないがしろにしはじめることに気づいていないだけかとも思います。

 以上、自戒を込めて。

 まだまだ50歳、自分の人生に何が起こるかわからない。

 ・・・まあ、これでも、昔よりは、あっさり人に意見を伺うことも増えてきたかと思いますが、結局最終判断をするのは自分ですので。

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2010/11/16

池見 陽 著「僕のフォーカシング=カウンセリング」評

 以前にも、知人に「見せていただいた」段階での「ご紹介」記事を書きましたが、自分で実際「手に入れて」感想をお書きするまで、随分時間が空きました(^^;)

 池見先生が徹底的に「自分の言葉で」お書きなのに非常に好意を持ちました。そうでないと「人に伝わらない」のです。

池見 陽/僕のフォーカシング=カウンセリング

 鹿児島でのワークショップへの旅立ちから大阪への飛行機での帰着までの、池見先生の内面を含む「実況中継」をメイン・ストーリーにした、池見先生の、早過ぎる「自叙伝」みないな雰囲気で一貫してますね。

 驚いたのは、参加者8名全員に公開フル・セッションを行なうために鹿児島に行かれたという、そのやり方です。「ライブ・セッション」をして見せてはじめて関心を持ってもらえるわけというのは私も同意見、早々に「ペアになってやってもらう」ばかりでは上達しません。

 更に言えば、カウンセリングにおける受容とか共感についての「大学での講義」や模擬面接、事例検討会、あるいは単なるグループ・集団型のワークショップだけでは伝わらない次元のものが「迫って」くる印象です。

 本書でお書きになっておられますが、楽器の演奏でもスポーツでも基本の「型」があるし、それに馴染んで「身につけて」いること基本前提です。しかしそれを現実のパフォーマンスとして「プレイ」する時には無意識のうちに縦横無尽に使いこなせないと本物にならない。

 そういう「アドリブの仕掛け」まで解き明かしてくれているあたりが、これまでのフォーカシング関連の著作を超えた、たいへんな功績だと思います。

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2010/10/31

究極の選択! 映画館でどっちなら耐えられる?

 ●ブログネタ: 究極の選択! 映画館でどっちなら耐えられる?参加数拍手

 ポップコーンは好きですし、むしろ、映画館の名物!!

 映画館にいる!! という雰囲気の大事な構成要素の一つ、「場の空気」そのものかと。

 福岡で言えば、豚骨ラーメンの店が無臭だったら興をそがれるのと似たようなものと思いますだと思います(きっぱり)

 でも、クラシックのコンサート並みに、基本は静かに観て、笑えるシーンでは大爆笑、感嘆したシーンで小さな声を上げる程度に留めて欲しいですね。

 ただ、子供向けの映画はこの基準に当てはまらない。何かと言うと「静かにしなさい!」を連発するご家族の態度の方が嫌な気分になることがありますね。

 子供はしゃべくってていいんですよ。私も、子供の頃は、「久留米大映」で「大魔神」シリーズや「ガメラ」シリーズを、側にいる父にいろいろ知ったかぶりの講釈を延々と垂れながら、興奮してみていました。「大魔神」は、観た後、しばらく夜暗くなるのが怖くなるくらいに怖かったし。

大魔神  デジタル・リマスター版 [DVD]

 一番よく覚えているのは「ガメラ対ギャオス」・・・・「ガメラ」シリーズに対する後世の評価とも一致してますよね(^^)

大怪獣空中戦 ガメラ対ギャオス デジタル・リマスター版 [DVD]

 そういえば、「サンダ対ガイラ」もよく覚えていますねえ・・・

フランケンシュタインの怪獣 サンダ対ガイラ [DVD]

 シネコンプレックス全盛になり、同じ映画を繰り返し観られた時代を懐かしいとも思いますが、軽食を取りながら観ることを前提とした作りに完全になっているのはむしろいいことかと思います。

 昔は飲み物のホルダーすらなかったわけですから。

*****

 【追記】:これを書いて、思い至って、

小野俊太郎/大魔神の精神史 (角川oneテーマ21)

を読んでみましたけど、ここまで「ずっしりとした」論考を書けてしまう映画だったんだなあと再認識。ここまで徹底すれば、仮に多少の深読みし過ぎがあったとしても敬服するしかない。

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