インタラクティブ・フォーカシング 技法の実際
ジャネット・クラインの開発した、インタラクティヴ・フォーカシングが、通常のフォーカシングとどう異なるかについてのまとめはこちらの記事で書きましたが、今回は、インテラクティブ・フォーカシングの技法が、具体的にどのようなものかを詳しく書いてみましょう。
以下に述べるのは原則として二人組仕様ですが、これは3人以上でも可能であることについては詳しくは後述します。
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1.ふたりともまずは、リラックスできるすわり心地を見つけて、注意を体の内側に下ろしていき、今の自分が気になっていることは何かなあ?・・・と問いかけ、身体気分の不全感からの応答を待つ。
2.それらの中から、今、セッションの場の中で取り上げたいことをひとつ選ぶ。そして、そのことについて、せいぜい2,3分間で話せるくらいに、自分の中で取りまとめる。
3.どちらが先に話し手(ストーリーテラー。インタラクティブ・フォーカシングでは「フォーカサー」という言葉を用いない)になるのかを決める。他方は聴き手(リスナー)である。
4.ストーリーテラーは、リスナーに向かって、自分の置かれた状況や気になること、それについての思いを、先述のように2,3分程度で話していく。
その際に、リスナーは、折をはさんでストーリーテラーの話を、自分の身体に注意を向けなら傾聴し、ストーリーテラーに伝え返しをしていく。
ストーリーテラーは、リスナーの伝え返しがピンと来なかったり間違っていれば、遠慮なく修正し、リスナーはそれに応じて伝え返しをやり直す。
・・・・ここまでの所要時間は、リスナーからの伝え返しとスターリーテラーからの修正に応じるところまで含めると、10分前後で終わっているはずである。
5.このあと「二重の共感の時(Double Empathic Moment)」と呼ばれる部分に進む:
a.ストーリーテラーは、自分が今話したことについて、身体の曖昧な実感(フェルトセンス)に照合しながら、じっくり味わい直す。
b.リスナーは、「ストーリーテラーが」どのようなフェルトセンスを感じているのかについて、あたかも自分がストーリーテラーになったかのような気持ちで、ストーリーテラーの「身になって」、フェルトセンスを醸成していく(阿世賀はこれを感情移入的フェルトセンスと呼んでいる)。
この際、リスナーは、できれは「ひとつの単語、ないし2,3の語句、ひとつのイメージ」をストーリーテラーに投げ返せばいいところまで吟味する(これは非常に重要なポイントである)
6.この後、まずは、リスナーの側から、吟味しておいた言葉やイメージを、ストーリーテラーに告げる。
7.ストーリーテラーは、リスナーが提示した語句やイメージを、自分のフェルトセンスと照合する時間を取る。
8.そして、ストーリーテラーは、リスナーの提示した言葉やイメージが、どこがどのように自分のフェルトセンスとしっくり来たか、新たな気づきに結びついたか、どこはしっくり来なかったかを投げ返す。
リスナーは、それを傾聴し、伝え返しを挟んでいく。
9.次は、リスナー側が、スターリーテラーのここまでのプロセスを聴いていいて「自分個人として」どんな印象はを持ったかについてストーリーテラーに投げ返し、それまでのストーリーテラーが今度はリスナーに回り、伝え返しをしがら傾聴する。
※この段階で、そでまでのストーリーテラーとリスナーの「役割交換」が成立するわけで、ここから今度は「(野球のイニングふうに言えば)攻守交代」して、4.ー8のプロセスを進めていくことが可能である。
そして更に、時間が許せば、更に「2回」のイニングに進むといった形で、交互に進めて行くことも可能である。
※9.までのプロセスを「片道(single wing)だけ」進める形で、10.以降の終結のための段取りに進むことも可能。
※また、9.の後で、それまでのリスナーが、「全く新たな自分の話題」について、それまでストーリーテラーだった側に、今度はリスナーとして傾聴してもらいながらプロセスを再開することも可である。1-2.の段階で想起していたネタのままでもいいし、その時点とは別のテーマになっても構わない。
10.4-9.までを「役割交代」しながら進めて、双方の合意が得られれば、二人とも再びそれそれ自分の内面に注意を向け、
a.セッションはじめと、自分自身についての感じ方がそう変わったか。
b.セッションのはじめと、相手についての感じ方がどう変わったか。
を味わう沈黙のひと時を取る。
11.10.で感じた内容についてお互いに交換する。
12.今、ここで、相互作用的なかかわりができたことについてお互いに感謝する。
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・・・・以上で、2人組のインタラティブ・フォーカシングのフォーマットはおおよそ解説したことになる。
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なお、インタラクティブ:フォーカシングは2人ではななく、3人以上でも可能である。
a.b.c.3人の場合を想定すれば、
a.ストーリテラー b.リスナー c.オブザーバー
b.ストーリテラー c.リスナー a.オブザーバー
c.ストーリテラー a.リスナー b.オブザーバー
の順序で回していくことができる(それまでリスナーだった人に次にストーリーテラーになってもらうことが原則である点に注意)。
こうした3人以上のやり方を「ラウンドロビン・フォーマット」と呼ぶ。
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こうしたやり方の効能については、やはりもう一度、こちらの記事に立ち返っていただければ幸いである。





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