フォーカシング(?)がなんとなく苦痛 (転載)
リンク: フォーカシング(?)がなんとなく苦痛 (長文です) -OKWave.
OKWAVEではなくて、こちらで我田引水で回答めいたものを書いてみました。
一方では、嫌な思い出を思い出さずに「蓋をしよう」とする自分の傾向に気づいておられる。でも、そうした嫌な思い出について具体的に思い出すことにかなりの不安と恐怖もお感じなのなと理解いたしました。
夢の中で、過去のつらい体験と見事に響きあう感情体験もなさったご様子、さぞ途方にお暮れになったことかと思います。
増井先生の「心の整理法」は、気がかりな事柄の置き場所探しをもっぱら中心的技法にしていますので、「置いたままにしておく」=「自分はその問題 から逃げているのではないか?」という葛藤も呼び起こし、「ほんとうにそれだけでいいのか?」ともお感じだったかもしれません。
また、「置いておく」前に、過去の気がかり自体を思い出さないとならない、ということそのものが質問者の方のネックにもなっているように感じました。
回答として私が思い当たるのは、次の3つの方向性です。
- フォーカシングは、必ずしも個々の具体的な気になる事柄について細々と思い出し、それについて脇に積み上げたり、その気がかり全体の感じ(フェルトセンス)をつかんでいくやり方だけがはじめ方ではありません。
アン・ワイザー・コーネルさんという方が、フォーカシングの始め方のもう1つのやり方として、「その時の身体の感じに注意を向ける」というやりかたを案出しました。
初めての人は、胴体の内側について「のどのあたりはどうかな?」「胸のあたりはどうかな?」「背中の辺りは?」「おなかは?」と順々に内側から注意を向け て、「十分申し分のない感じで居らてる」と問いかけるみたいにして、しばらく味わってみるのです、すると、数十秒のうちに、その部分の身体のモヤモヤの感 触が何かくっきりしてくることがあります。
個々の部分にはっきりとした痛みや違和感は感じられなくても、胸の辺りとおなかの辺りを「比較してみて」下さい。
例えば、
「おなかのほうが温かくてゆったりしている」
「胸の方が何か緊張していて・・・」
「背中のほうの感じって、何て硬いんだ。まるで亀の甲羅を背負っているみたいだ」
・・・・などと感じの違いを感じられれば、それだけでも意味があります。
そして、そうした感じの中で自分にとって一番居心地のいい感じを大事に感じてみるのもいいかもしれませんね。
そして感じるのがしんどそうな感じには深入りせず、「どうも『あのへん』には少し厄介な感じがあるな」と「遠くから見守る」だけで十分です。
そうした感じのどれかに気づくうちに、「そういえば、日常の中のあの場面で『この感じ』をいつも胸の辺りに感じていたかもしれないな・・・」みたいな連想 が浮かんでくることもあるでしょうけど、「その場面でのことと関係あるかもしれないし、それだけではないかもしれない」ぐらいに、とりあえずは受け止めて おくのでいいかと思います。
ここまででも、普段意識していなかった様々な違和感やモヤモヤを自分が漠然と感じながら生きてきていたことを味わいなおし、「整理してみる」効果があるかもしれません。そのことに気づいてあげることを繰り返すだけでも、役に立つ人は少なくないかと思います。
これ以上のことは、一人で取り組むより、フォーカシングのトレーナーに直接お会いして学ばれるのがふさわしいかと思います。 - 気がかりな事柄を直接一つ一つ思い浮かべるのではなく、こころの中のことが入っている壷を直接イメージして、置き場所を見つけ、味わっていく「壷イメージ療法」というものがあります。増井先生の盟友というべき、田嶌誠一先生が開発した技法です。詳しくはこちらで説明してみました。
このやり方だと、「このことについては、この壷に入れる」などというふうにイメージする必要もなくて、ともかく「心のことが入っていそうな」壷を思い浮 かべて、並べだして行けばいいので、「過去の思い出の1つ1つ具体的に思い出さねばならない」という、質問者の方の懸念はぐっと小さくなる形で「こころの 整理」ができるでしょう。
この技法は、技法を十分に習得した専門家の元で行なうと非常に安全度が高いものです。 - 夢について取り扱う「夢フォーカシング」という技法もあります。誰でも、起きた途端に、現在のつらい状況や過去のつらい体験と見事
に重なり合うようなつらい夢を見ることがあります。しかし、「夢フォーカシング」の専門家は、「バイアス・コントロール」という技法を心得ていまして、こ
れを使うと、そうしたありがちな夢の理解を超えた、予想もしないほどに生産的な夢理解と共に、心身の新鮮な解放を得られ、日常にも好ましい大きな影響を与
えてくれることがあります。
「夢フォーカシング」もまた、特に夢フォーカシングについて十分な訓練を受けた専門トレーナーの元で最初は体験されることがお勧めですね。
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もうひとつだけ、旧「フォーカシングQ&A」からの転載を追加しました。今度こそこれで完全移行です。





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