デジタル放送

2012/01/09

デジタル機器・オーディオのための電源極性管理とノイズフィルター

家庭用電源にも、「極性」というものがあります。わかりやすくいえば、プラグをどちら向きで差し込むかで音は変わります。

このテーマについては、実に多くのサイトで詳しく取り上げられています。

特集 音場工房 電源の「ヘェ~」 | ジョーシン
オーディオ・電源極性、アース管理
音生命!2-1)交流電源極性合わせ
電源コンセントの極性合わせ(オーディオ)・その徒労と異常性を大公開!!
ステレオの鳴らし方 初級編 電源をとろう 1 極性を合わせる
電源極性を合わせよう ~宅録モニター講座
電源極性について
電源極性とOAタップ | OKWave
A-1Drive Audio Tips-電源

・・・・等々。

これらのサイトで共通して言われているのは、

1.コンセントの左側の、右側より細長い方が「ホット側」の筈である。ただし、これは、家の施工の際に必ずしも適切に配線されているとは限らない。

2.そのため、検電ドライバー等でどちらがホット側であるかチェックした方がいい(発光ダイオードが光る側がホット)

このチェックをテーブルタップの極性まで皆チェックして、ホット側にマーキングをいれておくといいかと思います。

3.オーディオ機器の場合は、電源プラグに矢印が付いている側、白くコードが塗ってある側が「ホット」であるのでその向きに挿し込むこと。

4.しかし、コードに目印がついていない場合も多いので、それは実際に音を聴いて聴感で確認するしかない。もちろんコードの抜き差しの際には電源を切ること。一般に、極性があっている場合のほうが、音像の広がりと定位感がいいはずである(・・・・好みによる場合もあるが、一度慣れてくると、どのような音響機器でもどちらが適切な極性での音かどうか、シスコンやiPodオーディオのレヴェルでも耳だけで判断できるようになります)

5.できれば、こうした極性合わせを、オーディオやパソコン機器以外のすべての家電製品についてもチェックする方がいい。

******

次に、デジタル機器が敏感に反応する高周波ノイズの対策について。これは音質のみならず、AV機器の画質にも影響します。

ノイズフィルター付きの、あるいは配線の金属等を吟味した高価なテーブルタップもありますが(例えばオヤイデのこれ)、オヤイデ系で比較的安いものだと、

・・・・これは私が以前から使っているものです。

より安いものだと、

の評価がそこそこ高いようですが、オヤイデにはかなわないというレビューもあり。

しかし、こうしたテーブルタップの吟味と共に、安上がりで効果的なのは、フェライトコアをケーブルに噛ませる方法です。

パソコン機器のケーブルの途中に筒型の膨らんだ部分がある場合にはそこにすでにフェライトコアは内蔵されいています。

以前はオーディオテクニカに一般家電店でも普通に売っている商品があったのですが、どうも生産中止のようです。しかし、今でも同様の製品が販売されています。

この種のフェライトコアを電源ケーブルばかりか、USB等すら含むすべての配線ケーブルに私はくっつけています。書斎に限定すれば、家電を含むすべてのケーブルにこのフェライトコアを噛ませるところまでやっています。

リビングの部屋のすべてのAV機器配線や、エアコンや冷蔵庫のような、持続的に運転される家電の電源ケーブルにもくっつけているくらいに徹底しています。20年以上前からこの種のフェライトコアは数十個ゴロゴロしていましたので。

一般的に言って、音も映像もノイズ感が減り、静寂の中から音が立ち上がり、分離の良い、くっきりとした透明な音になります。ボリウムを上げてもうるさく感じなくなる。iTunesに蓄えたファイルをパソコンスピーカで再生する際にも音の違いがわかります。

ちなみに私の使用スピーカーはBoseの旧製品ですが、今でいえば、

・・・・このクラスになります。しかし、クラシックのようなアコースティックなソースでも、全くデジデジしない、まろやかで透明な音になり、アナログLPレコードを聴いている気分にかなり肉薄していますし(弦の音がまるで違ってきます)、ロックやJ-pop等でも音の分離がはっきりして、細部まで鳴り渡るようになるかと思います。

音源は、USB外付けのSound Blaster SXを介して、24bit/96kHzまでハイビットサンプリング化しています(AV機器もこれをもう一台使ってデジタルテレビと光端子接続です)が、そうでなくても違いがわかるかと思います。

ただ、人によっては、度を越すと、今度は逆に、「音が詰まったように聴こえる」「音が柔らかすぎる」と感じる人も出てくるかもしれません。私は、その録音が持っているソースの音の良さから限界まで「むき出し」になるのが好みなのですが。

フェライトコアは少しずつ買い足し、より電源部に近い方、あるいはデジタルノイズを発信させやすい機器の電源コード側から噛ませて調節していくのが定石でしょう。

*****

なお、夜の方が昼より元の電源のノイズが多いのは歴然とした事実でして、こうしたノイズ対策をしてもはっきりとした昼夜の差がある(それでもしないよりはまし)というのは、シスコンでもわかる現実です(^^;)

【追伸】:ちなみに、Twitter友達から頂いた情報としては、次のような「蓄電池」だと実に綺麗なサインウェーブが出るそうです。ただし高価だし、当然「時間制限」あります。

●ソニー ホームエネルギーサーバー CP-S300

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2010/12/15

来年4月からNHK衛星放送はハイビジョンの2波に再編成される。

 地上波デジタルテレビを導入してやっと気がついたのは、NHK衛星第1と第2(もちろん「衛星アナログ」ではなくて「衛星デジタル」である!!)が、地上波デジタルの画面に比べても何か「冴えない」画質でしかないということだった。

 私は地上波デジタルを導入するまでハイビジョンを自宅で観た経歴がなかった。ほんの何年か前の頃は、ハイビジョンのテレビが32型で実売5万を切ることもあるという相場には全然なっていなかったわけである。

 ハイビジョンですら、例えば水のキラキラした流れを撮影すれば、情報量目一杯になるのだろう、小さな四角の市松模様がチラチラする場合もある。地上波デジタルの同様の市松模様よりは箱がずっと小ぶりだが(地デジの解像度は最高1440×1080、BSのハイビジョンは最高1920×1080のフルハイビジョン)。

 地上波デジタルは、必ずしもそんなに高品質ではないという意見もあるが、BS1とBS2の方がすでに何となく「見劣り」していたということに同意してくださる方も少なくないだろう。

 (方式が違うので単純なスペック比較はできないかもしれないが、何か、地上波デジタルの方が現行BS1とBS2より輪郭がすっきりくっきりした「抜けの良さ」がある気がする)

 そうこう思っていたら、数日前に、来年(2011年4月)から、現在の「衛星第1」「衛星第2」「衛星ハイビジョン」の3波態勢が再編され、「NHK BS1」「NHK BSプレミアム」の2チャンネルに再編されることを知った。

 すでに以前から流されていた情報らしいが、公式に、チャンネル名を含めて総務省から正式に認定が出て、公表されたたのが9日である。

 どちらもハイビジョン規格である。

●朝日新聞の12/14付けの記事

 12/4以降、BShiでは「BSベスト・オブ・ベスト」と題して、放送時間の殆どといっていい時間帯で、これまで10年の(主として)ハイビジョンの名作の再放送を続けているのだが、この「大盤振る舞い」は、こうして2波に統合される直前だからこそ、意識的になされているのだろう。

 多くの番組が、1時間50分前後の映画並みの大作ドキュメンタリーである。

 一週めの歴史・紀行系のドキュメンタリーも興味深かったが、2週目に入ってからの一人の人物に密着取材したドキュメンタリーに、これまでのBShiの真髄があったのではないかとも感じた。

 一昨日の立川談志、昨日の小澤征爾(まだこの後もあるらしい)やバレリーナの吉田都、バイオリニストの神尾真由子など、別に映画や自然風景」だからハイビジョンの価値があるというわけではなく、「人間のリアリティ」を長尺で伝えても飽きさせないあたりに、固有の面白みや奥の深さに気づかせてもらえた。

 メッセージが押し付けがましくならない、特定の視点からのみ切り取った感じがしないのである。人間が淡々と丸出しになっていく。

  2波化されたあとの新「BS1」は、従来のBS1に通じる、スポーツと報道中心の路線で行き、「BSプレミアム」は、これまでの「BS2」と「BS-hi」の流れを汲む教養と娯楽のチャンネルと位置づけられるようだが、実質的には枠がひとつ減ることになる。

 個人的には、BS2の番組を映画とクラシックのライブ以外で観ることはほとんどなく、BS2固有の存在意義が何か魅力不足になってきていると感じていたし、一部の番組に、BShiの地上波よりも先行放送することまでは理解できても、それに輪をかけてBS2でも放送という3重の放送まで必要かと思うこともあった。

 だが、今後も、従来のBS-hiの持っていた重厚な深みある「独自制作番組」がこれまでと同じような余裕あるクオリティで製作され続けることを祈りたいと思う。

 すでに18時から20時までのNHK総合を除くと(時として総合のNHK特集は見るが)、民放のBS含めて(あの、昼間のショップチャンネルだらけの埋草的時間帯には閉口しながらですが・・・)、結局、地上波デジタルテレビではなくてBSデジタルの方を見ている時間帯が遥かに長い私なのであった。


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2010/10/20

「のだめカンタービレ」アニメ版(日本編)、丸一日で制覇!!(第3版)

 ・・・え? 前回の記事最後で書いたことと、スケジュールがまるで違うって?(^^;)

 仕方がありません。

 「最終楽章」後編のDVDレンタル開始は10/7でしたから、お店には「貸出中」の空しいケースが、ずらり並び続けていました(T T;)

 ところが、アニメ版日本編は、全8巻=全23話、置いてあるじゃないですか!!

のだめカンタービレ VOL.1 (初回限定生産) [DVD]

 こうなったら、私の、遅れてきた「のだめ」ワールド完全制覇に向けての大航海の寄港地の順序を一気に変更しよう!、という即決でした。

*****

 アニメのTVシリーズを全部の回を観るのは「天空のエスカフローネ」本放送(1996)以来何と14年ぶり(!)、ましてやDVDという形で一気に観るなんて、生まれてはじめて、しかも丸一日でぶっ通しで鑑賞完了!!・・・という、のだめの発揮する、あのピアノ練習の集中力並みの力技でした(^^)

 でも、すでに実写版は「最終楽章」後編を残して全部観て、全部ぶっ飛ぶべき傑作と感じたあとで、もうどっぷり首まで「のだめ中毒」にはまってますから、何とも気軽に、私にとっての休日の昨日(10/19)、飯と風呂だけは、のだめや千秋と異なり、きちんと中休みして遂行しながらですが(爆)、何ともさらーーーーっと、23話見通してしまいました。

*****

 裏を返すと、実写版とは少しテイストが異なる魅力があると十分に感じ、ひたすら引きこまれて行った。

 国産初のTVシリーズアニメ、「鉄腕アトム」本放送をライブで観て、高校で「ヤマト」ブーム世代=恐怖の「1960年生まれ組」アニメファンという、一番年季が入った層(しかも、かつて「アニメージュ」「OUT]の投稿常連だった超ディープ層)で、大人になって、エヴァ本、「エヴァンゲリオンの深層心理―自己という迷宮」まで出した私が、あっさり満足したということです(^^)

 もちろん、TVシリーズの予算の範囲内で作られた制約というのは勘定に入れてます。でも、それは、演奏シーンの動画がもっと流麗に「全部」動いて欲しい、という、超贅沢な不満点だけなんですね。

***** 

 演奏音源に関して、基本的には実写版の使い回し+αで確保できたという、リサイクルのメリットもあったでしょう。しかし、実写版TVシリーズの放映終了から僅か三週間も立たないうちにアニメ版第1話が本放送され始めていたと知って呆然。

 このスケジュールだと、アニメスタッフは、実際には実写ドラマを実際に見て参考にしていないことになる(茂木さんの「内幕本」で、ドラマ編の編集作業は、実際には、放送前日も、徹夜で進行していたと明言されていますので)。

 ・・・・ということは、私がこの段階で立てた仮説通り、原作そのものが実に完成度が高かった、そして、可能な限り原作のテイストをそのまま映像化するという高度な要求水準を満たしたという「だけ」のこと(でも、それは誰も予想し得ない水準の「そそり立つ壁」へのチャレンジだった)・・・というに尽きるでしょう。

 もとより、実写版の、あそこまで切れのある、当時画期的に斬新だった筈の演出のもとで、「生身の人間」(一瞬だけ人形^^;)である上野樹里さんや玉木宏の演技の才能溢れる役者魂、更に言えば、他の多くの俳優さんたちを含めて、本物の演奏家に混じって全く違和感のない「演奏シーン」を完璧に演じ「ドラマのフジテレビ」だからこそ可能な、トレンディでインパクトあるテイストで味付けられていた「凄み」のようなものは、アニメ案は比較しようもない。

 しかし、ドラマ版より結果的に長尺にでき、さらりと映像で描ける分、実写版では省略されたエピソードや登場人物まで描いてくれている(結果的に原作の演奏曲目のより忠実な再現に近づいている、実写版にはない長所もあることになります。

*****

 具体的に」原作へ忠実度がドラマ編を上回った例を幾つか上げれば:

  •  ちゃんと、ベートーヴェンの「英雄」交響曲が、Sオケの初演奏曲として出てきます。
  • シューマンおたくの私からすれば、モーツァルトのオーボエ協奏曲の前にちゃんと、我が溺愛の「マンフレッド」序曲を「演奏」してくれているだけで目の幅涙(T T)でありまする。

 「マンフレッド」序曲って、かなり通のクラシックファンでも聴いたことないままの人、少なくないかと思いますが、往年の、フルトヴェングラー/ベルリン・フィルによる、おどろおどろしいインパクトに満ちた、伝説の巨匠的「超演」ライヴ録音(1949年、ただしモノラル録音)があります。

ヴィルヘルム・フルトヴェングラー/ベルリン・フィル/シューマン:交響曲第4番,マンフレッド序曲

 ちなみに、神格化されている名指揮者、ヴィルトヴェングラーの私生活の実態こそ、まさにミルヒー(シュトレーゼマン)そのもの。つまり、無類の女好きだったそうで、意外にも、フルトヴェングラーこそが、シュトレーゼマンのモデルとみて、ほぼ間違いがない筈です(^^;)

 アニメ版で「演奏」されていたのは、この序曲の冒頭から2分ぐらいだけでしたけど、冒頭の、シューマンが敢えて「切分音(小節をまたいで、シンコペーションで半拍れで延々音をつなぐ、一種の「後打ち」メロディ。シューマンの作曲において独壇場の、特異な緊張感を生み出す「得意技」である)」で開始した序奏部の意図をきちんと掴んだ、よい解釈の「演奏」ですね(^^)

 (・・・なお。この「切分音」の扱いの不徹底さという点では、上述のフルトヴェングラー盤の作品解釈は、「楽譜との対話不足の(・・・・おいおい、どこかで聴いたような物言い平気で私はしてるな・・・)」、古えの巨匠だから許される、気ままなまでに特異な「のだめ」的奔放性を持つ(?)即興型のスリリングな演奏スタイルです。少なくとも千秋の作品解釈のあり方からは遠いので念のため・・・・)

  •  そして、大マジ、私が演奏曲で所有しておらず、聴いたことなかったのは、「あの」、エルガーのバイオリンソナタだけです。

 つまり、千秋の母方の叔父さんと全く同じで、「威風堂々」と交響曲、チェロ協奏曲と「朝の挨拶」、「エニグマ(謎)変奏曲」「序奏とアレグロ」までしかリスナーとしてのレパートリーはなかった。

 ・・・待てよ、千秋の伯父さんは、序曲「コケイン」および序曲「南国にて」とバイオリン協奏曲の聴取歴がない(私はCD持ってる)分だけ、私の方が伯父さんより勝ち!!・・・・クラシックCD1000枚だけは、いくら引越ししても「財産」として所持し続けて来た私ですから。

 でも、確かに、作曲年代からすれば古風といえば古風ですが、実にエルガーらしい、美しい曲だと思います(^^) いい曲知ること、できました!

  •  のだめちゃん、コンクール本選で、シューマンのソナタ2番とベトルーシュカの前に、ちゃんとモーツァルトのピアノソナタ第8番イ短調を弾いていた実際の演奏(?)も聴けて、よかったです。いい演奏ですね(^^)

*****

 そうそう、OPの絵コンテ幾原邦彦さんがお描きになったものなのですね。

 懐かしいです。

 皆様、驚かれるかも知れませんが、私は、幾原さんが監督した、「劇場版セーラームーンR」(1993年。「エヴァンゲリオン」の先駆と断言していいい「超傑作」ですね!)について論文を書き、学会発表までしてます(つまり、学会発表で公然と映像を映写しました。「学術的な発表」なので、これは「著作権に抵触」しません)。

 それどころか、その時書いた論文を「東映動画気付」で幾原さんにお送りし、幾原さん直々のお返事を手紙で頂くという光栄を得ました(^^)。

 何か、「のだめ」関連記事では、私は完全に「千秋様」化し、「俺様」キャラになってますね・・・・お許しを。

*****

 但し、このアニメ版、オーディオ的観点から言わせていただくと、DVDで視聴した限り・・・ですが、アニメ版、明らかにドラマ版と同じ音源です。

 (ご存じないのだめファンのみなさまもあるかも知れませんが、演奏シーンに関しては、既発売CDなどの「既成音源の流用」はされていません。すべてこのドラマ化とアニメ化のために新たに収録されたものです)

 それにもかかわらず、このアニメ版、実写ドラマ版の地上波デジタルの音声より、音の生々しさがかなり落ちます

 これは、DVDの方が地上波デジタルより実は音質が劣る特性を規格上もともと持つが故なのか?

 それとも、アニメ版のイコライジングが実際に「かまぼこ状」になっているのか?

  1.  更に可能性を言えば、「敢えて生々しさをアニメ版では消す」ための意図的な「音響演出」としてのイコライジングなのか?
  2.  それとも、アニメの音響スタジオ機器そものが実写ドラマの音響スタジオ機器のクオリティを持たないのか?
  3.  最後には、音響スタッフの「耳の感度」のセンスの良さの違い?

・・・・まで疑えます。

 少なくとも私は先日「パリ・スペシャル」のDVDの音を「聴いて」いる。それは非常に上質な部類と思いました。

 つまり、Dolby5ch収録でない「テレビドラマ」としては、クラシックの実際のコンサートライブのBSハイビジョンでの放送と、音質面で全く引けを取らないと感じました。

 たとえ再放送でも、最初からハイビジョン規格でデジタル収録されたソースの画質や音質劣化は、原理的にあり得ないと想定できますので、いよいよ「アニメ版の方がイコライジングが平板になっている」と推定でき、確実な失点かと思います。

 つまり、実写ドラマのほうが、アニメ版より、のだめやオケの演奏の仕上がり具合の違いが、アニメより生々しく「聴き分け」られるわけで、アニメ版はその点で、「理屈抜きの、実感を通した説得力」という点で損をしている可能性を指摘したいのです。

【追記10/10/20】:

 敢えてドラマ編DVDを試しに一巻だけ借りてきて視聴しました。同じ録音ソースの筈なのに、音の豊穣さと間接音成分の広がりが、アニメ版とは全く異次元です。

 これで、DVDソースで同じDVDプレーヤで聴き比べた以上、アニメ版のイコライジングの「かまぼこ型」的平板さは残念ながら明らかですね。

****

・・・などと、「そこまで言うか?」の薀蓄(うんちく)を書かせていただいたあたりで、私の「のだめワールド」航海日誌、第7回の筆を置きたい思います。

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2010/10/05

何を今さら!? 遅れに遅れてハマった、「のだめカンタービレ(ドラマ版)」について。

 このブログに書き込みをするのはかなり久しぶりである。

 実はここしばらくネットというもの自体から相当に距離を取っていて、そもそもパソコンそのものを開かないでいる日の方が多かった。

*****

 それにも関わらず、久々に記事でも書いてみようかという気にさせたのは、私の住んでいる地域で、「のだめカンタービレ」の最初のTVシリーズ実写「ドラマ版」が再放送されたからである。

のだめカンタービレ DVD-BOX (6枚組)

 このように言うと、福岡県在住の読者の方でも「そんなのいつやっていた?」と思われるかもしれない。・・・そう、フジ系列のTNC(テレビ西日本)でやったのではないから。

 実際には同じフジテレビ系列でも、「サガテレビ(STS)で」9/17から10/1にかけて再放送したのだ。

 UHF地上波の発信場所が、福岡県と佐賀県の県境の背振山系の九千部山に共にあるため、福岡県と佐賀県にまたがる筑紫平野ほぼ全体のTV視聴者は、同じアンテナの向きで福岡と佐賀の地方局も見れてしまう。こういうスピルオーバー(おこぼれ)現象を公然と容認するしかないのが福岡県と佐賀県の放送事情である。

 チャンネルを自動設定すればNHK佐賀(総合と教育)とSTSが、私の住む久留米でも自然と共有される。逆に言うと、佐賀県のかなりの部分の地域で、福岡県の民放を見れてしまうことになるわけで、これは日本唯一、民放局がひとつしかない県に佐賀県を留め続ける大きな要因の一つと思う。

 これを聞くと、千秋君の「どーして佐賀県に入るんだ? 大川は福岡県だろ!!」を思い出されるのだめファンの方があるかもしれない(^^)

(以下、すでに数年以上前の原作およびドラマですから、相当ネタバレして書きます)

 ドラマの最後まで見る前の時点でwikipediaだけで情報的にわかってしまったのだが、のだめの出身地は、佐賀県と、筑後川を挟んで共に境を接する久留米市の南西隣、大川市であることを鑑みると、単に人気ドラマというだけではなくて、「ご当地ドラマ」でもある。

 のだめの家族役の役者さんの何人かを福岡県出身の人にするところまでこだわってくれているそうですね。

 それだけでも、この意外な時期に平然と再放送を打つひとつの理由なのかもしれない。「あの」ドラマ版最終回の「あの展開」を再放送で観たい!! という情熱が私の住む地域一体には「特異なまでに」渦巻いていて、エリアの視聴者からの要望も多かったのではなかろうか(勝手な妄想^^;)。

 もっとも、TVシリーズの最終回が「ああいう」展開とは全然知りませんでした。ドラマ最終回は先入観や予備知識無しで見ましたけど、「あの」感動シーンは、すでに「伝説的」名場面であり原作そのままらしいというのは、幸い観た後ででしたが、情報的につかんでしまった・・・

 (余談ですが、ちょっと前の時期には、そっちは新劇場版タイアップの「おかげ」といえますが、TNCとサガテレビで違う時期の「踊る大捜査線」を再放送で並行的に観れてしまい、このドラマがなぜ人気ドラマだったのかを短期間で学習させていただきました(^^)。実はその後で、以前の劇場版のTV放映も観れたけど、・・・あ、あそこまでいくと、TVシリーズの方が感情移入しやすくて、劇場版は少しいろいろと詰め込み過ぎかなあと思いましたが、私の調べた限り、「のだめ」の劇場版って、クチコミはスゴクいいみたいですね)

*****

 このような、2006年10月に本放送が放映されてからちょうど4年も立つというのに、数年間遅れて勝手に一人で盛り上がっているからわかるでしょうが、本放送から4年立つというのに、私はこのドラマを実際には観たことがなかった。原作も全く現物をまだ目にしていません。

 ただ、このドラマと「遭遇した」瞬間はとうの昔にあった(^^;)

 wikipediaに基づく再放送データから想定すると、正確には、3年前のTVでの「パリ・スペシャル」前後編放送直前の正月頃の集中再放送の時だと思うが、チャンネルを切り替えていて、何かの弾みに、上野樹里演じる、のだめの頭の上にピンク色のハートマークheart01がアニメチックに浮かび上がり、のだめの部屋の中が物凄いゴミ溜め状態なのに千秋が呆然とするというあたりまでは何かの弾みに観た。

 ほう・・・最近の実写ドラマはこういうマンガチックな表現も画面でさりげなく実現できているんだ、デジタル合成もこんな使い道があるんだ・・・ということは印象に残った。

 どうもそれが、かの噂に高い「のだめ」のドラマらしいとはすぐに気がついた。

 ただ、恐らくこの時は、数時間かけて全話一気に集中連続再放送というイベントらしいことに気がつき(画面のどこかにそういう表示が出ていたのだと思う)、億劫になってほんの数分で観るのを中断してしまった。あるいは、そういう気力に欠けていた時なのかもしれない。

 今回見てわかったけど、それは第1話の冒頭に近い、マンションでの、のだめと千秋の出会いのシーンだったわけで、もし「この時」集中放送をHDDプレーヤーに録画してあとで観る形としてでも、ともかく観ていたら、その後の私の4年間の人生は随分と別のものになったかもしれないと思う次第である(大袈裟 ^^;)。

 何しろこの私のブログで「のだめ」という単語を使ったのはこの記事が最初なわけで(追記:検索するとこんな記事さりげなく書いてました・・・^^;)。運命の針がひとつ違っていたら、とっくにこのブログのかなりのウエイトを「のだめ」関連が支配していたかもしれない???

***** 

 ともかく、つい先日(2010/09/17)、の劇場版「最終楽章 後編」の上映が終了して数ヶ月などという思いもよらない時に、しかもこれまた全くテレビの前に座ってチャンネルいじっていて偶然に、いきなり第1話千秋の幼年時代の回想の独白からはじまるシーン(「たまごっち」のあたり)が突然始まって、直感的に「これって、まさか、『のだめ』?」と気がついて、千秋君の、大学キャンパスの建物外でいろんな学生が楽器を練習している間を歩きながら「下手くそめ!」「こいつもだ!!」と独白しているあたりにやっと間に合う形で、大慌てでHDレコーダーを起動、チャンネル合わせて録画をはじめた。

 全11話であるから、一度録画予約設定を済ませてしませば、月曜から金曜までの同一時間枠の再放送は2週間と1日で疾風のように終了した。

 正直に言って、テレビの実写ドラマでここまで「はまった」ことがあるだろうかというくらいにはまった。

 どれだけ気に入ったドラマでも、留守録だとか途中でトイレや所要で席を外す場合を除いて、「録画」したものをて保存し思わず何回も「繰り返し」通して見てしまうことなど、私の人生にこれまで果たしてあったろうか?

 昔、アニメファンしていた時、気にいった作品をビデオ録画で繰り返し観るということをしていた時以来ということになる。

 私は「エヴァンゲリオン」でTVアニメからは足を洗った。

 TV作品でこういう事態になったのは、その時以来ということになる。

******

 私は、別に「のだめ」を大したことない作品と見くびっていたわけではないつもりだ。2006年にドラマ化された当時から、多角的に一大ムーブメントを呼び起こした作品であり、嫌が上でも、別に調べたりしなくても情報は目に飛び込んできていたし。

 コミック原作の、天真爛漫変態天才ピアノ少女と、指揮者をめざす、艶(つや)つけた兄ちゃん(千秋)を主人公とした、かなりぶっ飛んでコミカルだけど、同時に、下手なツッコミを跳ね除けかねないくらいに本格的にクラシック音楽の世界を描いたラブコメで、原作段階で、この作品によってクラシックに関心をもつコミックファン層の開拓し、一方「のだめオーケストラ」なるものまで編成されてライブも重ねられるという、凄いブームになったことまでは知っていて、「ベト7」など、当時のiTunes Storeには「のだめ関連」であることを明記した音楽が上位ランキングに随分入っていることにも気がついていた。

 「のだめワールド」というべき、一度はまると読者や視聴者を虜にしてしまう性質が極めて強いらしいことも。

 むしろ、心のどこかで、実際にドラマを通して見てしまったら「はまる」ことを「恐怖して」、遠ざけていたというのに近い心境と言えるかもしれない。

 自分自身が、業の深い(?)クラシック音楽ファンであり(このブログでは、クラシック関係の記事の比率は少ないですが、かつて「ロベルトの部屋」という、シューマン専門ウェブサイトをやっていたりもしました)、「音楽マンガ」というジャンルで、コミックの世界を飛び出して映像化された場合に本当に成功した作品が限られているばかりか、例えば洋画とかの世界まで広げても、クラシック音楽をテーマとしたフィクション作品での本当の手応えのある成功作は必ずしも多くない(そんなに何でもかんでも見たきたわけではないですが)中で、それをひっくり返した作品というものこの世に存在するとすれば???

 私には、およそ、ものごとについて、そこそこということを知らず、一度はまると没入しやすい嗜癖体質・・・というより、むしろ職人肌の父の血をもろに受け継いだ「執着気質」みたいなものが強いと思う。一見ナルちゃん、場の空気を読んでない言動の時もあるかと思われるかも知れませんが、実は場の空気を読みすぎて潰れる事の方が多い。そうでない時の「軽躁的」とも見える私の姿はちょっと特別な時です。それが現実的バランスを危うくしかねない(?)自分の問題点であるとも自覚している。

 (およそ、そこそこということを知らずものごとを勝手に抱え込み過ぎて、現実の自分に不全感や自責感を抱き過ぎて潰れてしまうこともあるし。実際のリアルワールドでの身の振り方に関しては、このあたりで体質改善しないとどうにもならないと思っているが・・・)

*****

 前述のように、これを書いている現段階では原作をめくってもいないのだが、実写ドラマ版がしか見なくても、このドラマ化が、(ある程度内容を原作から「圧縮」はしているだろうけれども)、どこまで原作の味わいを実写ドラマに出来るか、原作ファンを失望させないかという点で稀有な水準のものであることは、ビンビンと「透けて見える」ように伝わってくる気がした。

 フジテレビ系列の多くのドラマに共通するある種の「ケレン味」はあるといえばあるのかもしれず、原作の描線のタッチ(これはネットをあされば、画像が見つかりますから、サンプル確認済み・・・・)の持つある種の「淡白な描線」(私のそんなには幅広くはない、ここ数年は全く無知になっていたコミック歴からすると、一昔前の柴門ふみさんの「描線」をもっと淡白にしてみたあたりというと、,当たらずとも遠からず?・・・・原作ファンの人、こういう表現が軽率でしたらお許し下さい)をやはりどうしても好むという人もあるかとは想像しますけど。

 コンパでコンミスの三木清良が「(マーラーの)一千人の交響曲(やらない?)!!」と、酔った勢いとは言え叫びだすに至っては、クラシック・ファンにとってはドン引きのギャグになる(^^) これがきっと、原作で「書き文字」か何かなのをそのまんまセリフとしてドラマになっても省かないで活かしているとしか思えない。そういう「こだわり」がありそうだと容易に推測できたのだ。

 シュトレーゼマン(ミルヒー)を竹中直人が怪演しているらしいことは知っていまして、(原作では髪は長くないんですね)、このあたりが一番好みを分けるかなと想像していましたけど、私は一度見始めたらあっさり気にならなくなりました。

 つまり、言葉本来の意味での「コミック」=「喜劇」の「お約束」なんだと納得してしまえるということかと。カット割りとかが存在しないにしても演劇舞台における「誇張」と似たものなのだと思えてしまえばそれで受け止められちゃうのですね(^^)

 外国人俳優にしたら、どれだけ日本語が堪能な人でも、実は配役の基本の「重心」が保てなくなると判断されたのではないかと。なぜなら、さもないと、物語が本当に若い人ばかりがおもてに出てくる話しになってしまう。

 「裏軒」の峰龍太郎の親父役に伊武雅刀さんを持ってきたのも同じことで、竹中さんと伊武さんという個性派の年長俳優が「重し」になっていてちょうどいいバランスだというキャスティング上の判断とかもあったのかと思います・・・・そうそう、出番は少ないとはいえ、秋吉久美子さんの大学理事長役というのも、私の世代にとっては何か嬉しいです(^^)

 玉木くんによる千秋の独白を含むハイテンションな長ゼリフの連発も、上野さんによるのだめの、あの異様にはまったぽわーんと演技や揺れる声回しも、むしろそういう「演劇舞台的」感覚で味わっていくとむしろはまってしまうもののように思います。「アニメ感覚」というだけではない。「役作り」の凄みとしかほんとにいいようがない。

 カット割りやテンポ感も冴えに冴えている。演出の人も只者ではないのではいかと思います。

(追記:・・・・アニメ版第1話はフジテレビオンデマンドで無料配信を公式にやっているのを見つけて後で見ましたが、ここまで「ほとんど同じ」とは思わなくて・・・ホント、単なる「制約」ではなく、いい意味でも多少「刈り込んで」はいるのでしょうが、驚くべき原作尊重主義で実写ドラマを作っていた結果、ある側面ではコミックを超える、奥行と深み(???)を獲得できていると評する人もいそうな、類稀れな成功例なんでしょうねえ・・・)。

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 俳優さんたちへの「演奏演技」指導もテレビドラマの制作水準としては非常に画期的な水準だろう。

 玉木宏さん演じる千秋君の指揮姿の徹底性は、何しろ指揮シーンを集めた独立したDVDまで出てしまったそうであるが(^^;)、少なくとも私は「演技として」指揮者を俳優にやらせた映画やドラマの類で、国の内外問わず、ここまで「演じ切れた」ものは観たことがないという水準(追記:もっとも、劇場版の方がずっと指揮姿が凄いそうですね)。

のだめカンタービレ 千秋真一 コンプリート・エディション[DVD]

 ピアノ演奏シーンは、まだしも、鍵盤の反対側からのショットでの俳優の「演奏演技」と代役の鍵盤上の手元を写すシーンをカット割りで切り替えることがやりやすい部類と一般的には言える。

 それでものだめ=上野樹里さんに課せられた演技指導の水準はかなり凄い。ほぼ完全に嘘くさくないのではないか。

 楽器は、幼稚園時代のヤマハ音楽教室止まりの私ですが、特にこのドラマでのシューベルトのイ短調ソナタの練習段階の時かな? 「上野さん、顔も手も同時に映るシーンで、実際にきちんと指使いと鍵盤一致しているのでは?」って。・・・

 ・・・・と思ってwikipedia等で調べたら、上野樹里さんって、ピアノの弾き語りができて作曲もできて、「みんなのうた」で自作の曲、「えがおのはな」が放映された水準の人なんですね。お姉さんがシンガーソングライターというあたりからしても、ある種の音楽的素養がもともと相当高くもあると知って得心(^^)

 映画初主演だった、女子高校生ジャズもの映画「スウィングガールズ」(私は何かで予告編だけは観た記憶が・・・)での製作過程や反響も共通の性質のもののようで、「のだめ役=上野樹里」は、かなり早期に決定されていたのではないかと想像します。

(追記:それどころか、ドラマ化の企画が実際に出る前から、業界内部でも「のだめ役なら上野樹里」という風評すら存在したとか)

 「おなら体操」(いわゆる「リアルのだめ」さん作曲とは存じています)は、ホントに上野さん、「楽々弾き語りで」実際に音源化しているのかもしれない?

 これじゃ、ショパンやシューマンやラフマニノフやストラヴィンスキーの難曲でない限り、演技+演奏指導を受ければ、「吹き替えなしで、とりあえず音符通りに鳴らしてみる」ことができとしまえるところまで、マジで特訓受けてたどり着いていたのかも・・・・・。

 多くの演奏シーンで、姿勢とか、手の交差とか、この曲のそのあたりではそのへんの「腕使い」してるはずでは?・・・という水準まで。音と体全体の動きのシンクロ度が高い。限られているはずの収録時間や準備期間の中で、どうしてここまで・・・と、私なりに思っていたのです。

 【追記】:この「上野さん自身はどれくらい弾ける人なのか」という点は、このページのQ&Aでほぼ妥当なんでしょう、ほんとうに。「悲愴」の少なくとも第2楽章が弾けるなら、後述のシューベルトのイ短調ソナタ第1楽章冒頭も冒頭のあたりなら問題なく一応弾けるかと思います。特にこの曲の時、顔も鍵盤上の手も同時に映っているシーンが特に多い気がして。

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 実は、「演奏演技」的に何より驚いたのは弦楽器合奏シーンなんですよね。これは、ピアノの吹き替えよりも更にハードルが凄く高い筈。「ギターなら少し弾いてました」が通用する次元ではないので。

 このドラマで実際セリフにも出て来ますが、オーケストラでは、弦楽器の「合奏」というものは、各人勝手にボウイングすることも許されない。コンマスなどの指示で、同じパートは全員旋律を同じ弦=指使いで引き、同じボウイングで統一されていないとならない。

  全くの初心者がバイオリンをきちっとした姿勢で抱えて、弓を弦に吸い付くように(弾まないで)絶えず動かすことができ、「取り敢えずボウイングして」ギコギコしない豊かな音が出せるまでですら通常大変なはずである。ましてや!!左手のヴィブラート(・・・私は結局できないままだ・・・)や「返し弓」がサマになって「見える」までですら。

 それを短期間に俳優さんたちに仕込んで、プロや公募した若い演奏者に混じって、オーケストラの旋律の中で、俳優さんが、そこではその音はG線で鳴らすよねという瞬間には確かにG線のあたりを右腕が一糸乱れず揃って、左手も同じ指使いでボウイングしているように見えてならないだけでも感動モノである。

 ほんと、弦楽器系の俳優さんのかなりの人、少なくともその部分の旋律「ともかく鳴らせる」域まで演奏指導特訓受けて来ているのでは? 指使い覚えちゃってるのでは?

 (画面に合計10人くらいしか映らないサイズのショットでの、同じパートの「演奏演技」吹き替えなしはザラに見られるので、それでボウイングや指使いが完璧に一致しているように見えるというのは・・・・)。

 バイオリン・ソロの場合も、瑛太さん演じる峰龍太郎や、水川あさみさん演じる三木清良の演奏演技、「左手の押さえまで」いい加減ではなさそうに私には見える。これはどういうこと?

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 そして、こうしたミュージシャンもののコミックや小説の最大の関門というべき「演奏それ自体」。これはプロの人達が大幅に関わってであり、オーディションして音大生学生奏者集め、短期間の練習でオケがここまで音を出せたら凄すぎる域すら、かなり含むかと思います・・・・

 かの有名なショパン・ピアノコンクールのドキュメンタリーを2回観たことがあります。でも、決勝に残る水準のピアニストですら、その中で2人か3人しか、魅力的な音を出していると感じる人はいません。緊張しているので当然といえばでしょうが。私はブーニンも好きではありませんし。ただし、2000年優勝のリ・ユンディさんは、確かにコンクール予選時から際立って才能あるピアニストぶりを発揮していましたが。

 ・・・・そういう物差しを当てて、「ドラマの演奏シーン」の「音楽それ」自体を、いつの間にか引き込まれるように大真面目に聴いてしまったのです・・・・

 この作品の場合、単に「名演・熱演であればいい」というわけでは「ない」というのが、収録上大変な筈なのである。

 オーケストラの練習段階シーンで「未熟なフリ」の演奏をして収録するのは、実はそんなに困難ではないだろう。それどころか、モーツァルトの「音楽の冗談」や、サン・サーンスの「動物の謝肉祭」の「ピアニスト」という曲、あるいは「ホフナング音楽祭」ライブのように、「敢えて下手に引く」、冗談音楽の伝統は列記として存在する。

 演奏演技ではなくて、演奏自体自体となると、ハードル高いのははむしろソロの方。すでに原作から曲を実際には聴かないままイメージを膨らませてきた読者ばかりか、もともとクラシックも実際よく聴いてきて、コミックを読みながら曲がたいてい即座に脳裏に浮かび、「(特に)のだめ流の演奏はこんなふうでは」?と妄想してきた読者たちの期待を裏切らないかという点が肝心だった筈。

 この「演奏自体の表現の調整」が、大健闘、どころか、尋常ではないのではないか。この点では、原作を現段階では知らないまま、先入観なく地上波デジタルの音で、一応デジタル出力してオンキョーのバスウーファー付き小型スピーカー通してのことなんですけど、クラシックの演奏会のライブ番組を試聴する場合と同じラインで(!)私の期待をほとんどの場合にまずは大きく超えてしまった。このあたりだけは私もこのドラマをなめていた。

 千秋君が「この演奏はああだこうだ」と解説している、まさにそのイメージと、そこれ流れている「のだめの」ピアノの音が、殆どの場合、すんなりとしっくりくるのである。

 私の聴いた印象では、のだめはのだめ専門の代役、千秋には千秋専門の代役、コンクールの他の演奏者ですら、更に別の代役が、ちゃんとおられるのでないかと思う(追記:のだめの代役は、三輪郁さんというピアニストが大半をお務め。ただし、更に別の演奏者という「例外」は「3曲」あります)。音の響きやタッチが役ごとに違うように思えてならない(!)のである。楽器や演奏場所を変えるだけでも音色は随分変わるものだが、その域ではない。

 そして、何より、

 「のだめ風、楽譜の指示に忠実ではないが、天真爛漫で、何か人を魅惑する演奏」

・・・・というのを、ちゃんと「現実の音」にできているように思う。もっと大げさにもオチャラケさせられるはずだけど、ある「品位」をギリギリのところで維持した、どこかチャーミングな「聴かせちゃう」演奏なのね、実際(^^)

そして、少なくとも、

 「のだめがまだ練習不足で、苦労しながら弾いている時の演奏」 

 「のだめが本調子ではなく、崩れた時の演奏」

 「のだめが、練習を重ねて完成度が上がった時の演奏」

というのがそれぞれちゃんと別テイクで録って、使い分けているのではないか?!

 第1話で最初の方の、のだめの演奏に千秋がそもそも耳を留めるきっかけとなったベートーヴェンの「悲愴」ソナタの第2楽章の段階で、私は千秋くんにに言われるまでもなく、確かに最初は「このテンポ、音の切り方、音の揺らしは何だ!!」だったけど、数秒後には「妙に魅力的なものを秘めた演奏ではないか!」。千秋君が「カプリチオーソ・カンタービレ!」とつぶやくのもわかる気がする・・・とマジに思ってしまった。

 私は私はピアノ曲といえばまずはベートーヴェン、シューマン(作曲されたぼぼ全曲制覇、聴き込んでる。ショパンの方が実は苦手)です。

 悲愴ソナタ自体が、比較的初期作品だけど、まずは一曲だけ気軽にベートーヴェンのピアノソナタ聴き直したいと望めば選ぶ、偏愛気味の曲です。

 もとより、第2楽章は、ビリー・ジョエルの"This Night"をはじめとして、CMまで含めて、皆様、結構知らず知らずに耳になじんだ曲かと思いますが、のドラマ編第1話はじめの方の、ドラマで「のだめの音」が初登場する時の演奏は、「若干ポピュラーチックに引き崩し」たら、こういう演奏もありだよな、という、まさにそういうラインなんですね。下手に面白おかしくしようとしようとし過ぎてもいない、さりげなーく演出した、絶妙な演奏ライン!!実は「悲惨」過ぎはしていない(^^;)

 峰龍太郎くんと、のだめのベートーヴェンのバイオリン・ソナタ「春」も、自己陶酔的でロックなつもりの演奏を「思い切って」やったら確かにこんな音になるでしょう(^^;)。ここまで来ると、クラシックファンの方が千秋くんに解説いただかなくても音を聞いた瞬間に音だけで爆笑ものなんだけど。

 そういう演奏を音にして演奏して頂いた演奏家と、「もうちょっとこんな感じでやって下さい」と、場合によっては原作持参で、その場所を演奏者に実際に読んでもらった上で、収録時にくり返し弾いて試してもらったであろう演出・監修のスタッフのこだわりには敬意を表するしかありません(^^)

 そして、千秋がピアノを弾いてのだめや龍太郎との伴奏や二重奏で、「今日は自由にやれ(俺は合わせて見せる!)」で弾き始めていくと、最初は自分勝手だったのだめや龍太郎の音が、徐々に、本当に徐々に美しく自然な方向に変化して、合奏としても音が溶け合っていく!!・・・・・代演の演奏者に、その水準まで実現してもらっているんですね(^^)

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 のだめがさわりだけでもベートーヴェンの第7交響曲のピアノ版を(これは美しいぞ!!)弾いてくれているのも嬉しかった。

 そして、特に、ラフマニノフの2番協奏曲の「のだめバージョン」(特に千秋くんがオケパートを弾いた2重奏版)というのは、よくもまあここまで常識破りの、でも何やら凄い演奏を「現実化」したものだと感心するしかなかった。

 そもそも、ピアノ協奏曲の練習のためにオケの伴奏部をピアノでやるという二重奏自体は、音大でコンサートピアニストを目指す域の学生さんの講習レヴェルでは日常の光景でしょうけど、それを、たとえ数分間の「さわり」だけにしても、この水準でこうして現実の音として「公表」してもらえただけでも、のだめファンのみならずクラシック・ファンには目の幅涙(TT)の人が少なからずいると思う。そういう「オケ伴奏をピアノで伴奏した二重奏での」CDなど、少なくとも私はクラシックのCDで観たことはありませんので。

 ・・・・そうそう、モーツァルトのオーボエ協奏曲・・・・オーボエ奏者、黒木の代演の人、でたらめにうまい!! ほんとに世界に通じる一流の人使ってるとしか・・・しかも、練習の時の「いぶし銀の武士」の響きと本番の「ピンク色」の響き、別バージョン録音ということを確かにやってると聞こえる。ただイコライジング操作したのではないと思う。

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 実は、この「のだめ」という作品、原作の曲のセレクトを可能な限りいじらないという、得てして一番妥協や変更がされやすい部分が非常に少ないのには感心した。演奏曲を「省略」しても、可能な限り「変更」してないんですね。

 wikipediaによれば、曲を「差し替えた」のは、Sオケの最初の曲がベートーヴェンの交響曲第3番「英雄」から第7番に置き換えられていること(これはドラマ版のOPをはじめとして、このドラマの「テーマソング」がベト7ということで一貫させる上でむしろ潔い変更)、ティンパニの奥山真澄くんがいいとこみせようとしてしくじったのが、第9の第九の「第1楽章」ではなくて原作では「第2楽章」だったらしいことぐらいのようである(厳密にはもっと別のもあるのかも知れませんが)。

 この第9の第2楽章は、通常の調律とは別の、オクタープ調律の2つのティンパニが用意され、19世紀初めの初演の時、聴衆にその部分で思わず驚きの声を上げさせるくらいの、当時としてはラディカルな演奏効果を上げる部分が延々とあるので、そのリズミックさで「千秋様」の気を引こうとしたあまり「踊り出してしまう」というのは、ドラマ版より原作のほうが理にかなっている(^^;)。

 でも、ここまでぎりぎりまで切り詰めたテンポ感でテレビドラマを展開しようとすると、「曲全体の」演奏はじめの方ですぐにコケるという形でないと、自然で無駄の無い流れにならないので、いきなり第2楽章というわけにはいかず、やむを得ぬ、このTVシリーズドラマ版では例外的な差し替えかと思います。

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 これ以外、練習や演奏会やコンクールのシーンでも、第何次予選かとかは変わっても、曲の数だけ減らしただけ、曲そのものはドラマと原作共通という徹底性が貫かれているらしいことというのはwikipediaで確認済みです。

 そもそも、この作品、ピアノ曲の選曲というのは、必ずしも「いわゆるクラシック入門者向け」でもない。相当に「通好み」とも言えるし、むしろクラシック通だと、コンサート・プログラムの構成としては異例、あり得ない!とすら感じる超絶的な場合を含む興味深いラインの曲が含まれて並んでいる。

 結局はフランスに留学することになるお二人だが、日本編は、BGM込みで、広い意味でのドイツ・オーストリア・旧ボヘミア音楽が非常に贔屓されていると思う(チェコにしても、プラハとヴィーンの距離はかなり近い ^^;)。

 オケ演奏シーンの曲は「あの」ガーシュインとカルメン幻想曲、ラフマニノフの協奏曲2番を除いてはすべてドイツもの。特にピアノの演奏シーンの方は、ドビュッシー・ショパン・ストラヴィンスキー、各1を除いてはドラマの中で演奏されているのは全部ドイツものである(もちろん、「おなら体操」は別格)。これをドラマ編で一貫させたのはほんとうに「潔い」と思う。

 そもそも、ピアノ曲においてショパンの有名曲に「依存」しないのが潔い。練習曲10の4という、同じ作品10の中でも「革命」とか「黒鍵」といったあたりを使わないのが。 

 他方、シューマンで「ピアノソナタ第2番」という超渋い選曲がなされている。私なりに、一番ありがちなラインを想定すれば、「幻想曲」とかになりそうなのに、そうは来ないのが興味深い。

 ソナタ2番って、シューマンの3つのソナタの中では一番簡潔で演奏頻度は高いとは思いますが、技巧的にも、「演奏栄え」させるのは大変な難曲で、「幻想曲」や「謝肉祭」、「クライスレリアーナ」は弾いてもこの曲まではレパートリーにしていないピアニスト、多いと思います。この2番、天才肌の巨匠の演奏までいくと、ちょっと「ロックな」過激なフィーリングな曲になるんだけれども(リヒテルやアルヘリチ盤)。

リヒテル・イン・イタリー~シューマン:蝶々、ピアノ・ソナタ第2番、他

アルゲリッチ/リスト:ピアノソナタ/シューマン:ピアノソナタ第2番

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 他方、9話と最終話で出てくる、シューベルトの「イ短調」ソナタ(16番)なんていうのも、別の意味でかなり「通好み」かな?(特にピアノ学習者でないなら、クラシックファンのつもりの人でも「通」の方かと思います) 

 「即興曲集」や「さすらい人幻想曲」、そして一番入門曲としてはシューベルトのソナタでは向いていそうな「イ長調」'ソナタ(13番)だったら初心者には聴いても演奏しても馴染み易いし、最晩年の三大ソナタ(19-21番)の方が曲として安定した恰幅の良い完成度があるはずだけど、そこまでシューベルトが上り詰める直前の時期の「イ短調」ソナタ(すごく"fragile"=「脆い危うさ」と隣合わせの曲)だからこそ、のだめはものすごい格闘を要することになりはしないか?

 「シューベルトって、気難しい人なんですか?」とのだめが思わず千秋先輩に相談するのは、本当に自然だと思う。

 この曲で演奏映えさせるのは本当は非常に高度なことなのだと思う。いわゆる「ピアニスティック」な曲ではない。ショパンやリストのような見かけの押しの強さがない。ドビュッシーの緩やかな有名曲ほど容易には「ポエジー」にもならない。指が回れば取り敢えず自己満足的に盛り上がれるというのからこれほど遠い曲はない。

 繊細そのものの配慮と、シューベルトの器楽曲だけが持つ"wandern"(ドイツ語でいう、「さすらいの歩み」)の感覚を身になじませられないと! でも、私の勘ですが、地に足をつけた勉強をして行く限り、音大のピアノ科の学生さんは丁寧にレッスン受ける価値が確かに高い曲かと存じます。

でも、いくら断片とは言え、ひとつ間違うと「もっさりと」「野暮ったく」なりかねないこの曲の、すっきりとしたウェルバランスのいい演奏だと思いました。中期の「幻想」ソナタとかこの曲は、晩年の3大ソナタ以上に「聴かせる」のがたいへんともいえるかも知れず、私もほとんど納得した演奏にめぐり合っていません(私、シューベルトは基本的にはブレンデル党)。

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 現実のコンクールでそんな選曲をそういう順序ですることはあり得ないと思えるケースすらある。ドラマ版第10話で出てくる、マラドーナ・ピアノコンクール本選での、先述のシューマンの2番ソナタの後にストラヴィンスキーの「ペトルーシュカからの3章」なんていう超難曲連続プログラムは、若い頃のポリーニやアルヘリチですらひるんだであろう(^^;;;;)。

 後者については、古今のピアノ曲で最も高度な超絶的な技巧を要すると評する人もいる(^^;) 曲を献呈されたルービンシュタイン自身は弾くことがなく(!)、ポリーニ盤が出るまで、録音皆無ではないにせよ、時代に埋れていたともいえる曲だと思いますし。

ストラヴィンスキー:《ペトルーシュカ》からの三章、他

(上記リンクは最新の廉価版に張りましたが、レビューこちらの2001年発売盤をどうぞ。レビューの中に、「のだめ」ファン向けの他の推薦盤を掲げて下さっている方がおられますよ ^^)

 このストラヴィンスキーの曲を、バスの中だけで譜読みして、シューマンの2番に続けてコンクールに臨んで弾くというのは、2曲を知ってるクラシックファンなら、いよいよ、「絶対あり得ないです!」と、呆然とする展開なのだ。

 もっとも、(これは原作を読んでいない段階なので、「深読みし過ぎ」なのか原作ですでに仕組まれた「伏線」なのかどうか確信が持てないが)、「ペトルーシュカ」(ああ、原曲のバレエ曲自体が私が愛してやまないバレエなのだ!! 正直、同じストラヴィンスキーでも、「春の祭典」より断然引き離して「好物」である)というのは、本来のバレエとしてのストーリー自体「操り人形が楽屋裏では自らの命と心を持っている」という内容であり、まさにこの時のストーリー上の、のだめの置かれた葛藤や境遇とまで一致している。そして最後の「その曲で」のだめはとんでもない暴走をする・・・まさに操り人形の糸が切れたかのように・・・

 でも、ホントにドラマで劇中劇としてアニメ化されている「プリごろ太」が、単にドラえもんのパロディだと一見してわかり、のだめ変態ワールドの能天気さを表しているのではなく、ストーリー上直後の、千秋君の対人関係上の洞察(?)への伏線として見事に繋がる形で描いているくらいの、実はストーリーを「構築的に」進める実力が高い原作者のようですから、「ベトルーシュカ」を単に「テクニックで乗り切る難曲」故に選んだ訳ではないかとも思います。

 原作者が音楽面での協力スタッフや読者からのアイデア提供があっても、最後にストーリー固めるのは二ノ宮さんご自身だったはずですから。

 原作では、この2曲の前にコンクール本選、モーツアルトのソナタ8番イ短調まで演奏していることになっているらしいけど・・・この曲もテンションが凄く高い、ストイックな曲なので、この3曲連続となれば、重量級過ぎて、現実のプロの演奏会ではいよいよありそうにない。ましてコンクールで!!

 まさに、フィクション故に可能な「夢の」演奏プログラム!(これまた、物語上の意味付けがあるのだろうか?)

 敢えて言えば、ドラマ版での、このシューマンとストラヴィンスキーだけが、私が物足りなかった「のだめちゃんの」演奏である。これはさすがに代役の人(私の勘では女性)にとっても難題だったと思う。レッスンでも、ましてやステージではとてもとても「弾いたことない」というプロの方も少なくなかろうと思うので。

 前者はアルヘリチかリヒテル、後者は先述のかの有名なポリーニ盤というのがどうしても私の念頭に比較軸としてある(現在での名盤評価はどうなんだろう?)ので、やむを得ない。

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 もとより、ペトルーシュカの「あの」メロディーが、「某有名な古典的テーマソング」と似たところがあることを生かした物語展開というのは、私の想像を絶した、でもコロンブスの卵で、そのように感じているクラシックファンがちらほらいてもおかしくない、素晴らしいアイデアであった(^^)。

 スッペの序曲「詩人と農夫」の序奏のチェロ・ソロが、「♪線路は続くよ、どこまでも」にすり替わったり、ヴォーン・ウイリアムズの「イギリス民謡組曲」の冒頭が「♪カッパッパー、黄桜~」のCM連想させるのにかなり肉薄しているかと(^^)

 こういう時には連載が進むに連れて読者との間でいい相互作用が生じるから、ひょっとしたら、「のだめちゃんがもしコンクールに出たら弾いて欲しい曲」「この曲をこう料理すればギャグになるのでは?」みたいなアイデアとかが読者からどんどん来て、生かされていたりもし始めていたかもしれない。

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 先述の、ショパンの練習曲10の4番に至っては「え? その曲なら覚えてますよお」で、子供時代以来久しぶりに、数秒後にここまで弾ける無名の音大生がいたら確かに仰天するくらいの充実した完成度(この曲のだめの代演は、例外的に河野紘子さんという方の演奏)。「これ以上、何をお望みですか?」私の愛聴盤、ポリーニ盤のLP初発売時の有名なチャッチコピー)

 ドラマを先入観なく、この曲すら知らないで観ている人に「のだめは、好調なら、実はとんでもないテクニシャンとしての実力がある」ことを理屈抜きに驚愕させる力が、演奏に本当にある。

 そして、少なくともドラマでは、ここまで展開してきた後で、はじめてのだめの幼年期のフラッシュバックがドラマ上はじまるというのが「原作段階でも」仕込まれているとすれば・・・いくらいろいろアドバイザーがいたとしても、二ノ宮さんという作家は、やはり、「物語構成力」という点で非凡の域かと思う(「面白い」とか「考証が行き届いている」というだけではこの作品の凄みは語りつくせないのではないか)。

 いすれにしても、シューベルトのイ短調ソナタとショパンの練習曲という2曲は、先述のシューマンのソナタやペトルーシュカに比べると、遥かに「ピアノ演奏者にとっては」上級まで行くまでの学習過程でかなり定番でしょうから、しっかりとした代演の人が確保できて何もおかしくなく、この2曲は「ドラマの中でほんとうによくここまでの演奏収録して使ってくれましたね!!です。

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 千秋君ピアノのラフマニノフの協奏曲を含めて、オーケストラの演奏が、正攻法で硬派で本格派な、レヴェルかなり高いのにも感心。いい意味で恰幅が良いけど明晰な演奏で、正直にいって、ここまで練り上げられていなかったり、変なクセっぽさのある、現実の演奏会での演奏は現実にはいくらでもあるんじゃないかと思います。

 このドラマのためには半端な演奏はできない!! という、指揮者と演奏者(オケの「コンサートシーン」での音源は、クレジットに明記された東京都交響楽団の人たち中心で実際弾いてるんでしょうね)のプライドみたいなものを感じるのです。

 (ドラマではやってませんでしたが、ブラームスの交響曲第1番の第2楽章には、コンサートマスターによる美しくて長大なバイオリン・ソロの部分がある。ここなんて、コンミスの三木清良の見せ場として原作では描いてないか? その演奏で、コンクール2位の屈辱を晴らし、ベルリン・フィルの師匠を納得させてないかい?・・・などと、逆に未だ目にしていない原作について妄想状態にどんどん陥る私であった・・・)

 全体を通すと、ほんとうに、通常の演奏会の実演で、この水準ホント滅多にないくらいの掘り出し物は、モーツアルトの「魔笛」の「夜の女王のアリア」とオーボエ協奏曲・・・・そうそう、もうひとつ、コンクールでライバルの弾いていた、ブラームスの「パガニーニの主題による変奏曲」は五つ星!! 「のだめの」演奏ではショパンの練習曲5ツ星、シューベルトのイ短調ソナタに4つ星半差し上げましょうか。千秋のピアノはどの曲でも最低4ツ星以上は差し上げたいアベレージの高さでしょう。特にラフマニノフの2番協奏曲は、こういうタイプのどっしり型の演奏がマジに私の好みです。

 【追記】:結局、劇場版後編公開にあわせて、今年の4月にこれらの音源が、かなり断片的なものまで、曲によってはのだめの「状態別テイク」まで含めて、数枚組でCDとして販売されてしまったらしいですね。単に既成の名演のオムニバスを組んで発売する(そういうのも当然先に出ている)という商売っ気よりも微笑ましい。

のだめカンタービレ コンプリート BEST 100

 DVDで音も十分だろ?で止まらないで、最後になって「ドラマでの演奏音源」それ自体までCD化するあたりが・・・むしろ「ファンの期待にどこまでも応えます!!」みたいで。

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 BGMも恐らく95%ぐらいは既成のクラシックの曲ですが、「この曲」が「このシーン」で「こうくるか!」と、時には吹き出したくなるくらいに選曲が効果的。このへんももともとクラシック愛好者だった方がいろいろと笑えますね(^^) 

 ミルフィの「強制送還」の前触れがマーラーの交響曲第1版「巨人」の第4楽章の冒頭の轟き、「逮捕」の直後に突如ブラームスの交響曲第3番の第3楽章、そして飛行機が飛び始めると、「巨人」の第4楽章の、今度はラストのファンファーレに一気にもう一度転じるとか(^^)。

 第10話の終わりの寂しいシーンで、ゆっくりと静かに流れるピアノのメロディが、実はベートーヴェンの交響曲第7番の第1楽章第1主題をものすごくスローに弾いたものであることにふと気づいた瞬間(録画したのを再生した2回めでやっと気がついた)は、そのさりげなさが心憎い(^^)vと思いました(^^) 

 この曲が「寂しく」響くBGMにできるというアイデア自体への感服。しかもドラマのテーマソングみたいなメロディだから、絶妙な隠し味なわけで。これは服部隆之さんのアイデアかな?

 そして、あの「口笛」は・・・ここはネタバレしません!

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 ちなみに、この作品、千秋の子供時代がプラハという設定になっているので(原作もそうなのかな? 指揮者さんの名前、セヴァスチャーノ・ヴィエラというのは何となくイタリア系っぽい名前という気もするけど私の認識不足?・・・・(追記:wikipediaで再調査したところ、原作はViella=フランスと国境を接するスペインに地名としてあり。Vieira=フランス語、ポルトガル語での人名、Vieraだと、パンソニックのTVブランドの綴りでもあり、スペイン語圏の名前になるですね。・・・・ということは・・・・スペイン隣のフランス生まれ???・・・・どちらにしてもラテン系ですね・・・・あ、正解がちゃんと某所に書いてあるではないか。)BGMで、ドヴォルザークの音楽がえらい贔屓を受けている気がする。ドヴォルザークは交響曲全集で3番以降なら繰り返し聴くくらいで、シューマンと並んで妙に思い入れのある私です(^^)。私の好きなスラブ舞曲作品72の第2番を繰り返して使ってくれているのは目の幅涙(TT)

 ただ、その私ですら、「このメロディづくりは絶対にドヴォルザークなのに曲の見当がつかない、悔しいーーー!」 と思ったのは、私が名前すら知らなかった「チェコ組曲」からの2曲とのことだ(ドラマ1話冒頭での、千秋のプラハでの子供時代の回想シーンでのっけから出てきて、その後も結構繰り返し出てくる、あの曲です)。

 あと一曲だけ、TVシリーズドラマ編で、どの作曲家のどの曲かわからないままの、マンドリン(キターではなくて)みたいな響きが入った曲がありますけど、意外と、5%ほどしかない筈の、服部さんのオリジナルBGMのひとつだったりして・・・

 【追記】 10/10/22 : 服部さんの「のだめカンタービレ」オリジナル・サウンドトラックのCDまでレンタルして確認しました。予想通り、このマンドリン曲は、服部さんのオリジナルBGMでした。「我が母校」というタイトルです・・・・ということは、TVシリーズで出てきたクラシックの曲でBGMでも演奏でも私にとって未知な曲=「CD所有していない」曲は、上述のドヴォルザークの「チェコ組曲」のみと確定!!)

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 そして、そのビエラ役のスデニエク・マーツァルという人は、名前にはっきり記憶があります。うちのCDひっくり返したら、ドヴォルザークで、どの曲かで出てくるのではなかろうか? 少なくともドヴォルザークの交響曲第7番かピアノ協奏曲のどっちかを若い頃初めて聴いた時の指揮者だと思います。

 ここ10年、クラシック系の雑誌も読まなくなり、CDをほとんど全く買い足して来なかったので、マーツァルがチェコ・フィルの常任も務めた(まさにこのドラマ制作の頃を含む時期!)ことを知りませんでしたが、ドラマ版で千秋君が「ドヴォルザーク・ホールでビエラ先生の演奏を・・・」と語るのにはウソはないことになります。「プラハ芸術家の家・ドヴォルザーク・ホール」こそかチェコ・フィルの「ホーム・グラウンド」ですから!!(このあたりのことは、wikipedia頼らなくてもスラスラ出てきます)

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 敢えて、現実の演奏会ではあり得ない突っこみどころを上げれば、ひとつは、たとえコンクールであっても、独立した曲、一曲終われば一度立ち上がってちょっと会釈はして次の曲に入ることが通例だろうということ。もっとも、のだめのコンクールでの心理状態は異常なテンションになってますから、これは「確信犯」的演出表現かもしれない。

 あと、最初にSオケが第7をした時でしたが、あそこまで多くの聴衆が身体を揺らすこともあり得ない・・・・とか、終演後にあんなふうに雪崩を打ってドミノ倒し(正確には「倒し」じゃなくて「立ち上がり」ですが)式のスタンディングオベーション(拍手)はしないだろうあたりですけど、ドラマとして嫌味がない品位は維持している気がします。

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 いすれにしても、コミックに親しめる素養がすでにあって、クラシック音楽を日常的に聴いて来たという視聴者も下手なツッコミ入れる隙が全くに近くないどころか、クラシック・ファンの方が余計にピンと来るくすぐりギャグすらテレビドラマで全開モード、そして演奏シーンや演奏そのものが期待を裏切らない。

 もちろん、ほんとうの業界内部の人や音大生の中でどう見られるのかは、私はわかりかねますが、第1線の国内のプロにも、この作品の少なくとも「ファン」を多数生み出したらしいことや、Amazonでの原作についての音大生のレビューとかも「音大なんてこんなものです」と好意的というあたりからすると、「あくまでも漫画」、フィクションだけど、それをはみ出す、人の心の琴線にふれる「何か」を持った域に「突き抜けてる」んでしょうね。

 かなり突飛な比較かも知れないですけど、少し前、CSで「チーム・バチスタの栄光」の続編らしい「ジェネラル・ルージュの凱旋」を観たんですが、その時に感じたゾクソク感にすら通じると言うと言い過ぎでしょうか?(堺雅人という俳優さんは、何考えてるかわからない、本心がなかなか読めない人間を演じさせたら、何とも妖しい魅力がある、今後の日本の男性俳優の中で稀有な存在になるのではないかと。そうか、「篤姫」の徳川家定役だったし、先日まで放送されていた「ジョーカー 許されざる捜査官」でも感じたのですが、それについては何か別の機会に書きましょうか)。

 Amazonで、あるレビュアーの方が「子どもから大人まで、家族全員揃って安心して楽しめる」という書き方をされていましたけど、確かに話が「ドロドロしない」ので、子供に見せたくないと感じる堅苦しい親は少ないでしょうし、音楽を媒体とした「ラブコメ」ドラマとして観る人は観るし、いつの間にか真剣に「熱血青春ドラマ(!)」として見る人は見るだろうし、視聴者層への間口が広い。

 それを、「クラシック音楽もの」という、なかなか期待通りの内容にならない、克服すべき課題が多いジャンルで、むしろ「原作のコミックのイメージをどこまで損なわないか」に演技面と音楽面の両方でとことん妥協しないでチャレンジして成功した、稀有な「実写」ドラマだということは、何か凄い「のだめ」ムーブメントがあったのだなと、痛烈に実感しました。

 あの人と「のだめ」の話しをもっと早くできる私だったら良かったのに・・・という相手が、幾人か思い浮かんで、後悔してしまうくらいなんです!!!

 ある意味で、ハリウッド系の下手な3D合成SF映画より「進んだ」、コミック文化国、日本の誇るべき「実写」テレビドラマとして歴史に残る・・・かも(国によっては、千秋ののだめへのあまりにマンガチックな仕打ちは、女性への「過激な暴力シーン」みたいに見られるでしょうが^^;)

 公式サイトで、原作者の二ノ宮さん自身、「なるべく音楽に失礼のないようにすること(を大切にした)」とコメントされていますが、そこに「クラシックももともと好きな原作ファンを決して失望させない」「クラシックともコミックとも縁がなかった通常の21時台ドラマの視聴者も何の先入観なく楽しませる」という、更にワン・ステップ先の奇跡が生じたドラマ作品なんでしょうね。

******

 ・・・・などと、今頃になって興奮して書いている私の様子に、「何を今さら」と思われるのは承知です(^^;)

 個々の俳優さんは現在4歳分年齢を重ねていると思いますが、これが今年制作されたドラマだと言われても何も違和感がないくらいに思います。原作ものの場合、再放送のたびごとにそれ相応の著作権料を余計に放映局が払うのかどうかまでは存じ上げませんが、劇場版が終わってしまったたこれからも、非常に息が長く再放送されたりするのではないでしょうか。

 内容的に、古さを感じさせる可能性が当面なさそうに思えてならないし、後述するように、現在、いよいよこれからこそ「旬」に差し掛かったのでないかと思える第一線の(少なくとも「のだめ」ドラマ化段階では)20代の実力派人気俳優さんがたくさん出演しているみたいですからね。

 原作者の公式サイトで、原作は、実は不定期にせよ「アンコール編(オペラ編)」までつい最近〔8月!!)まで「連載されていた」・・・・と知って、驚いた私でもあります(^^)。

 現在、Googleで検索かけようとすると「のだめ」と入れるだけで「25巻」という言葉が選択肢にすぐに並ぶ。実は現在24巻までしか出ていないので、今か今かと、最終巻を待っている読者さんがたくさんいるということでしょうね。

*****

 原作は、アマゾンのアフィリエイト・ポイントがもう数百円貯まると出費なしの大人買いで一気に手に入れられそう。

 劇場版との間をつなく「パリ・スペシャル」前後編あたりはレンタル屋に置いてくれてると助かる。

 なお、劇場版「最終楽章」前編は、もうすぐ、10/10(日)、21:00にCSの日本映画専門チャンネル(恐らく大抵の地域のケーブルテレビでは特別料金なしでアナログ受信できるチャンネルでしょう)に登場します。

【追記10/11】実際に劇場版前編を観てからの感想はこちらです。

*****

 以下は余談:

 「コントラバスが歩いている」小柄でキュートな女の子、佐久桜役の子、サエコ・・・どこかで何か名前聞いたな・・・・と思ったら、このドラマの出演後、ダルビッシュと結婚した人なんですね(^^)

 そして、この「のだめ」の主要出演者のうち少なくとも3人が、来年のNHK大河ドラマ、「江〜姫たちの戦国〜」の主要登場人物と重なるというのは・・・今の若手俳優さんについて無知に近い私も、ほんと、実力者揃えていたんだな・・・と感心致します(^^) 

(のだめ=上野樹里=江、コンミスの三木清良=水川あさみ=初、プレイボーイのチェリスト、菊地(=先日まで水木しげる)=向井理=徳川秀忠。更にいえば、峰龍太郎=瑛太=「篤姫」の小松帯刀・・・NHK大河ドラマの重要な役をこの後つかんだ人、他にもいるのかな?)

*****

 今の段階でしたら、もう、少なくともドラマ版のTVシリーズについては、「ネタバレしてます」とかいうお断りも全く不要だろうというつもりで、勝手な憶測全開で、恥も外聞もなく書きました(^^)

 たいへん僭越かも知れませんが、劇場版までずっと観たという皆さんへも、改めてTVシリーズをDVDレンタルしてでも再度ご覧になるささやかなきっかけにもなれば幸いです。

*****

 「のだめ」ネタは、原作だとか劇場版だとか、私がこれから焦ることなく実際に触れていく中で、またブログでも言及することがあるかと思います(^^) 

 でも、これ以上の「ネタバレ」や細かすぎることまでは書かずに、さらっと書くでしょう。

 今回は、ともかく、多くの皆様より遅れてきた「のだめ」ショック状態に陥った私に免じてお許しを m(_ _)m

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2009/09/03

「カウンセラーこういちろうの雑記帳」の主要過去記事を一番簡単に一覧するには

 このブログって、すでに創設4年9ヶ月、過去のエントリー記事総数が、「この」記事で1,914本め、なのに一日あたりの新エントリー、平均1.10本以上を現在も維持、しかも長文が多いという、へヴィー級ブログです。

 おかげで、もはや@ニフティココログが割り振ってくれているサーバー負荷が相当なものになっているせいか、

  • 私の方からトラックバックを送ることがもはや機能しない
  • pingも自動では飛ばせない(その割には随分多くの読者の皆様が、新記事アップ直後においでいただけることを幸いだと感じています)
  • カテゴリーにすべての記事が反映しない(カテゴリーによっては300から400エントリー分表示されようとするわけで)

・・・・・という、新しくおいでいただいた読者泣かせのブログになっていると思います m(_ _;)m

****

 もちろん、バックナンバー全体を表示してくれる、『アーカイヴ』ページ(自身がココログユーザー以外の読者の皆様、お気づきでしたか??? 右フレームの「バックナンバー」という文字そのものをクリックするとたどり着けます)というものも、あるにはあるわけです。

 しかし、このページにお行きになっていただいたとしても、過去の個々のエントリー記事のタイトル一覧があるわけですらない

 このページからの「〇年〇月」を全部めくっていただくだけでも(全く休眠した数ヶ月を除いても、現在50か月分ほどあるわけですね(^^;)。その50ヶ月分、それぞれ月ごとに、毎月30から40エントリーずつはあるわけですから・・・・・

 つまり、私がこのサイトでこれまで書いてきた主要記事がどんなものか、新しい読者の皆さんにおおよその見当をつけていただくには、もうデタラメにご不便をおかけしていることと思います   il||li _| ̄|○ il||li

*****

 この問題を一気に解決し、

  • 新記事の方が上に来る形で、
  • 過去の記事に関しては私がある程度絞り込んでセレクトしたものを、
  • 数百記事ばかり、1ページをスクロールできる形で
  • ブログのような表示の重さがない形で一覧したいただける

そういうページが、実はずっと以前から存在します!!

●阿世賀浩一郎のホームページ/index

 開設1995年12月(つまりWindows95発売直後)開設、日本において、インターネットで個人サイトを作ることが本格的に普及し始めた黎明期から、何と基本的なデザインを変えないまま運営し続けているサイトです。

 かつては、ネットを代表するエヴァ・サイトのひとつ、「エヴァンゲリオン論考」で著名だった時代もありますけど、幸いにして著作化させてもいただきましたので、そのコーナーは全面削除いたしておりますが(「ちーちゃんの部屋」というアニメコーナーがかつて存在したことを覚えておられる方もあると嬉しかったりして ^^;)・・・・

そのトップページから、このブログでの新エントリー記事を書く度ごとに、固定リンクへのリンクを、たいてい速攻の連続作業でお貼りしてもいるのです。

 恐らく、皆様のRSSリーダーに反映するスピードの比ではない「即時性」で「新着情報」が掲載され続けています。

 同一エントリー記事の更新(改版)情報すら、可能な限り早くお伝えしています。

 

そこに並んでいる、当ブログ個別記事へのリンク数は、常時数百あるはずです(古いものから時々、精選のための「ダイエット」をかけますので、一定数以上には増えません)。

 しかし、敢えて今でも、基本的には「素朴なhtml言語の手打ち」に依存し、javaスクリプトすらないに等しいということで、このトップページそのもののバイト数の多さの割には、表示が圧倒的に軽い筈です(このブログのトップページを表示するよりは軽いと思いますよ)

 
当方のアクセス解析によって、「こっちのページで新着情報見つけるほうが手っ取り早い」ことにお気づきの、毎日数名以上の固定ユーザーの方がおられることは掌握しています(感謝!!)。

 しかし、そうした方の占める比率が以前よりもかなり減っているようにも思いましたので、改めてご紹介させていただきました。

 

今後とも、「カウンセラーこういちろうの雑記帳」をよろしくお願い申し上げます。

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2008/10/21

「風のガーデン」こそ近年のテレビドラマの頂点!!(.....「篤姫」も実にいい) 〔第6版〕

 ●お読みになる方へのご注意●

 この記事で私が用いている時間軸は、あまりに飛躍がありますので、ついて行けなくなる可能性があります。ご注意ください(^^)

 でもこうやって書かないと、リアルな私の感性がネットを通しては伝わりようがないことにようやく気づきました(^^)

******

 9/30のドラマ開始記者会見後、10月5日(日)の緒形拳さんの「肝癌破裂」による急な訃報によって一躍「時のドラマ」となった「風のガーデン(フジ系 木 22:00-22:54)」

 このドラマは、緒方さんの訃報抜きでも、私が子供時代から大人のテレビドラマを「ジャングル大帝」「ウルトラQ」と同列で当たり前のように見て来た40年来の経験の中でも、映像文法や演出術、実は現段階での医療の水準、実際に病院内にいるすべての専門家や患者さんから見ても考証に耐える内容を持っていて、「いくらでも現実に生じている水準」でのリアリティを極め抜いていると思う。

 はっきり書くけど、まさに「今」の男女の機微も「常識」も、このドラマで描かれている水準だと、私は日々実感しながらあたりまえに生きている。(マジ)

 そのことを語り尽くすために、この記事は、「とてつもない回り道」をします。


*****


  この作品の真のキーワードは「癌(がん)」ではない!!

 私は「白い巨塔」といえば、1966年版映画1967年版TVドラマ1978年TVドラマ版をすべて観ることが出来た世代であり,この作品を「風のガーデン」の源流とみるというのは、あまりにも筋違いどころかとんでもない勘違いとしかみていない。この「風のガーデン」では、医大という世界の腐蝕を描いているのではないからである。

(1978年以降のドラマ化は、観てもいないし、内容も何も知らない)

 もちろん、田宮二郎と違って、中井貴一個人は、まずもって「鬱病」とは無関係であるし(^^)


*****


 私自身、尿管結石(結石そのものは実際には「音波による爆破〔=体外衝撃波結石破砕術〕」で「粉砕」された)の「胴体全体の」各種輪切り撮影検査過程(素朴な言い方!)で浮上した、胆囊(たんのう)の内部の突起が、良性ポリープで当面手術の必要がないけど「今は5ミリ。これが1センチに育ったりでもしたら、半端じゃないことになるから」という「最終」診断されるまでの過程(わずか2,3年前)で、このドラマで描かれている「検査」を恐らくすべて受けたことがある。(

 鬱の本格治療に入る前には首から上だけのCT-MRIも受けている。


*****


 この映画で描かれつつある発達障害(「岳くん」は「知的障害」でだけはあまりに不十分な捉え方!)の描き方が超リアルであること認めざるを得ない関係者は多いと思う。

 老人の認知症ですら、そんなにおかしな描き方ではない筈だ。緩和ケア終末期医療のリアリティは、私はつい去年(2007年)まで、親族(わたしの母方のおば。92歳で2007年永眠)について、久留米に帰省する度にお見舞いに行く形で体験したことがある。

 叔母は最後の5-6年には、ついに、帰省した私の顔を見た時に私を思い出せているのかどうかも曖昧な水準の認知症になりました。

 いずれにしても、第1話冒頭で大滝秀治さん(!)が演じた水準のものも、「あるタイプ」の「ある段階」の患者としてみたら典型そのものとおもいます。


*****


 私も、ここ数年、鬱病という現実の中でどれだけ何回死を意識したかわからない。中井貴一(「ぶぞろいの林檎たち」第1シリーズ(1983)からのファン)演じる白鳥貞美は、いろいろな意味で、「等身大の私」の心境に近い。

  (ドラマの少なくともここ(2話)までの展開の中の貞美センセには、まだ鬱の形跡はない)。

 二人の息子たちとはすでに数年音信が途絶えてもいるし。実質的な離婚(ドラマの貞美先生は奥さん死亡)の後に何名かの女性(かなりの年下含む)と「つきあって来た」のは確かですし(^^;) 

Sadami_1_2
↑疲れ果てたこういちろう、もとい、中井貴一(^^)


 白鳥雅美の恋人の無名歌手、氷室茜(23)役を、主題歌を歌うばかりか、ドラマの中でも見事な弾き語りをしている平原綾香さんが、何と初の女優挑戦で見事な存在感でこなし続けている。

 彼女の2003年平原綾香 - Jupiter~平原綾香ベスト~ - Jupiter"Jupiter"でのデビューは18歳の筈。

 だから、ドラマ収録の「昨年(2007年)で実年齢=23歳の役。

 彼女自身がサックス奏者で、音楽家一家の生まれというのは有名でしょうが、バレエが「超本格」だったのを除き、俳優としての演技(訓練)の経歴はこのドラマまで,全くのゼロのようですね。

Nakai_and_ayaka
↑中井貴一の恋人「役」は、マジに平原綾香さん(24歳)


 更に言えば、キャンディーズのランちゃん(伊藤蘭=53歳!!)中井貴一の愛人役(ドラマの中では45歳!)

 中井貴一のチェロもまた、地デジの画像/音声レヴェルで細かく見ても、本人が弾いているとしか思えません(私のmacパソコンはすでに対応!!)。


*****


 そもそも緒形拳さん(71歳。ドラマの中では75歳)は、NHK大河ドラマ「太閤記」(1965年)(!)からのおつきあいであった(私は記憶の彼方から大河ドラマを見て育った。マジにはじめてストーリーを意識したのは「太閤記」からでっす。満3歳から記憶があり、東京オリンピック(1964)のテレビ中継(開会式や東洋の魔女の記憶が十分ありますから)。そうとくれば、もちろん、「弁慶の仁王立ち」といえば緒形拳さんのそれ(1966年 私5歳)が私の弁慶イメージを作った。

 「ケネディ暗殺(1963)」こそ「記憶にない」けど、「ジョンソン大統領」「北京政府」「北爆(1965年)」という言葉がNHKニュースで繰り返し普通に使われていたのをよーーく覚えている(田中角栄首相就任が小学6年生になって程ない、まだ11歳の時(1972年7月)という世代をなめてはいけない)

 (私は、1960年生まれの48歳!!=中井貴一よりちょうど1年前の9月生まれ!!)


*****


 「長女」役の黒木メイサは、やっと顔と名前が一致した。

 我が最愛のNHK朝の連続テレビ小説「ちゅらさん」(2001)以来というタイムスパンが私の側にあったため、このドラマでは5話までしか出演しない、二神香苗役の国仲涼子ちゃん(.....29歳)を最初identifyできなかった(^;;)

*****

 弟(白鳥 岳)役の少年が、あくまでも演技として演じているのはすぐに気がついたが、とてつもない役作りを周到に重ねた「天才子役」に違いない、と連想した。

 私は、今(2008年)から5,6年前、大学学生相談の領域で「広汎性発達障害(ADHD、学習障害(LD)、アスペルガー障害を含む)」の大学学部学生(!)と当たり前のように接した最初のひとりである。単なる知的障害と、「広汎性発達障害」の違いについて精神科医に叩き込んでもらえた先駆的最前線にいた。

 (この今から5,6年前の時点で、中学生までの児童生徒を相手にするスクールカウンセラーなら、この障害について学ばずにはいられなかった事柄ですら、その世代の「子供たち」がもはや大学にまで「普通に」入ってくる「瀬戸際」あるいは「序盤」という事態が生じ「ている」ことをほとんど誰も予期していなかった)。

 数年後の今(2008年)は、広い意味での「発達障害」や「自閉症スペクトラム」について、「大学」学生相談のカウンセラーで当然知ってないとやれない時代になった。こういう学生たちは、単に「学力不足」と安易に混同されては、たまったものではない。

 もっとも、臨床心理士会の研修会水準ですら、「発達障害」の研修会があれば誰も誰もと押し寄せる現象は、この1,2年である(^^;)。

 .......そういう経験から、容易に、「岳くん」の障害について「見立て(assesment)」が出来たのである(敢えて世間のカウンセラーの皆様を試したいので、これ以上の正解は伏せる)。ちなみに、役中の「岳」くんは施設でかなりいい教育を受けた結果としてあのようにふるまえると見立てるのが一番リアルであろう。

 岳君を演じる役者、それがあの「神木隆之介」だということは、私の「親友」からきかされて知る始末(^^;)

  私の方が、その親友に、神木君が完璧に演じる障害について、すでにドラマの中で「描かれて来ている」山のような根拠を解説する必要が生した。親友は普通の社会人だから、これは止むを得ないのだが。

 ドラマの映像と神木君の演技の中でこれだけ「大盤振る舞い」ですでに「暗示」されているのに気づけないなら、もうこれからの時代、教育者やカウンセラーは務まらない。

 敢えて言えば、神木君の演技力は、「レインマン」 (.....うう、どうしてこの、私が大学院生として、日本公開時点で映画館からパンフかかえたまま研究室に戻って、故・村瀬孝雄先生に「すごくよくできてます」と報告した映画(1988 日本公開1989)が今から19年前の映画になってしまうのだろう)におけるダスティン・ホフマンのそれに劣らないどころか、ずっとずっと高度かも? とといいたい域なのだ。


*****


 ちなみに、私にとっては倉本聰「富良野シリーズ」初体験である(いよいよ年齢不詳 ^^;)

 (ああ、俳優名と役名の「誤字」をなくすためにネットでいろいろ調べたではないか!!)


*****


 私の今のテレビ俳優を知っている水準なんてそんなもので、最近CMにもたくさん出てる「篤姫」のヒロインの名前をやっと「宮﨑 あおい」さん(22歳....だが彼女は既婚者である)覚えることが出来ただけでその「親友」に爆笑されたくらいである(^^;) 

 さて、「篤姫」も、大河ドラマの歴史に残る傑作と思ってます。「風のガーデン」とは別な意味でドラマとしてよくできてます。もう繰り返し飽きるほど「幕末維新もの」大河ドラマとして観て来た世代としてみても、「画期的」に近い。

 会話は一見あきれるほどに現代的な面があるのに、時代劇の文法にも忠実、かつ、驚くほどに「史実の裏付け」があるわけです。

 完璧に、「 於一→篤姫→天璋院」と「肝付尚五郎→小松尚五郎→小松帯刀(清廉)」の視線から歴史を眺め続けていることを含めて。小松帯刀(清廉)はほんとうにあのくらい「若かった」のですよ!!

 脚本がよくできているのは、作中の天璋院さまが「わからぬangryと真面目につぶやくのは「マジにわからない場合だけ」であるということ。

 ........以上のウンチクは、「貞美先生」が「歌詞志望の23歳の女の子、茜」に酒場でささやく(上の写真のシーン直前「フランス語」についてのジョークのような意味でのジョークでは全くない


*****

 
【このネットのこういちろうファン向け(?)「超裏話」】

 最近このネットに時々登場させる私の「親友」は、似ている女優といえば、大げさでも美化でもなく、マジに、国仲涼子さんでっす。

 涼子ちゃん(独身だし、「ちゅらさん」ファンの世代だ、許せ)の現在の「実年齢」と限りなく近い(^^).....このドラマでの二神香苗=涼子ちゃんは、役の上では23歳という「無茶苦茶初々しい」設定の役柄だけど、このドラマで「二神香苗ちゃん」にときめいた皆様、涼子ちゃん現実にはもう29歳です。

 想像して下さい。実は出会いから一年半、何と関東から九州への移住すら障害になっていないで継続できている、「中井貴一」(=役中も現実もほとんど私と同い年)と実年齢相応(^^;)の「国仲涼子」との深ーーーーーい、「真剣な」、おつきあいを(^^)

Nanae_and_sadami_2
↑こういちろうとその人が「盗撮」されたら確実にこう見える.....もとい、中井貴一(現在47歳)と国仲涼子(現在29歳)(^^;)

 もっとも、涼子さんは、
Ryoko
↑2009年1月公開の映画「感染列島」記者会見より。公開段階でも30歳になってないまま、このお姿らしい(^^)

 「私の涼子さん」が、私に、畏れ多くも、ノーベル賞の「益川教授」に似ていると言ってくれたのである.......

  先日、彼女に『私は「緒形拳」ではなくて、よほどドラマの中の「中井貴一」だけど「緒形拳」でもあるよ』と言ったら、リアルに納得してもらえた(^^???)


******


 このように書くくらいだから、まだドラマで描かれていない、現状で掌握可能な「風のガーデン」の設定まで、私は調べられる限り調べ尽くしています(きっぱり)。

 そして、さすがにそこのあたりになると、すでにこのドラマにどっぷりとはまりまくっているその彼女にも内緒にして、楽しみを奪わないようにしているのです(^^)


*****


 今度、四半世紀前(25年前、私は当時23歳)の時点、小此木啓吾先生の「モラトリアム人間の時代」が出版された頃の新聞やマスコミの用語と文体のままでひとつのカウンセリング記事を書くという大冒険をしてみますので、皆様、お覚悟のほどを(^^;)


追伸:どうだ!! 今の段階でこれ以上内容誤字年齢の修正できるか(^^) 

......ちなみに誰もクレーム入れて来てないですよん。もちろん「親友」からも(爆)


【第6版での追記】 彼女は、

「私は平気だけど、こうちゃんが気分が違う時に読み直した時の方が心配だよ(^^;)」

とのこと(^^)v



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2008/09/03

私の「携帯サイト」に、一般PCユーザの皆様がアクセスする方法(第2版)

 @niftyココログのいいところは、最初から「携帯サイト」でもブログを機能できる〈閲覧も投稿も修正も可能)、相互コンパチブルなシステムを備えていることです。


●ココログとは?(@nifty ココログ公式サイト)


=======(以下引用)=======

メールを送るだけで記事を投稿することができるモブログ機能や、
記事の更新・編集・閲覧・コメントなども対応しております。

=======(引用おわり)======


 これは非常に良くできていまして、携帯サイトからアクセスして記事やコメントの投稿(モブログ機能を通さずとも)・修正もできるし、逆もまた真なんですね。写真つき投稿まで携帯からできてしまいます。


 携帯サイトが投稿する(した)際にPCサイトからと比べて劣る点は、


1.トラックバックができない。
2.文字の修飾(太字、色つき)などができない。
3.一度に2つ以上のカテゴリー設定ができない(この点は、フルキーボード搭載で、CTRLキーにあたるものがある携帯機種やザウルスなら問題ないかも)。
4.長文の記事がいくつにも分割されて「続く」を何回も押してはじめて全文表示される。


........こういったところでしょうか。

 もちろん、携帯サイトから投稿した上で、家に帰ってPCサイトのコントロールパネルからこれらを補完すればいいということにもなります。

 もっとも、最近の携帯電話のブラウザは、インターネットのフルブラウジングに対応している機種も増えているわけです。

423sh 実は私も、2年間過ぎたので、機種をソフトバンクの904SHから、あの最新"AQUOS"ケータイ、923SHに乗り換えたばかりなのですが、搭載ブラウザのNet Front(ACCESS社)最新版(Ver.3.5)では、java対応も進み、画面を横長に倒せば、このブログをPCサイト版で閲覧する際にも、ブラウザでサイトの横幅全体の表示もすっきりとでき、しかもCPUの高速化もあってか、904SHとは比較にならない快適なネットサーフィンができます。携帯サイト表示とフルブラウジング表示を行き来することまで、「ほぼ」できるのですね(このことについては遠からず別立てで記事にします)。

 しかし、PCサイトでのブログの構築=携帯サイトも構築、となると、ブログを読んで下さる層が一気に広がる潜在力があるわけです。


*****


 もっとも、ココログの携帯サイトをPCの通常ブラウザで見るとどうなるか、というのは意外とご存知のない方もあるかもしれません。

 ココログの場合、通常のiモード用サイトのURLのように、"/i/"とURLに付加されるといった単純な区別ではありません。

 
●「カウンセラーこういちろうの雑記帳」携帯サイト
http://app.m-cocolog.jp/t/typecast?blog_id=75308&user_id=70854

●「久留米フォーカシング・カウンセリングルーム」携帯サイト
http://app.m-cocolog.jp/t/typecast/264393/70854


.....なんていうふうに、全く別種のURLなんですね。


 これ、GoogleとかのPCサイト用検索エンジンでも検索できないみたいです。

 このURLを掌握するためは、もちろん実際に携帯で携帯サイトにアクセスした際のURL表示を、PCに、メールにコピーか、「メモ」ファイル化したものをBluetoothやUSBで転送する必要があるかもしれません。(少なくとも923SHの携帯ブラウザではこれをコピーしてメモとして保存して携帯メールにペーストして転送することは容易でした)。

 他にもっと平易なURL掌握法があるのかもしれませんが。


【追記】:このブログでは右サイドのテーブルに表示している、「携帯にURLを送る」というリンクを、右クリックしてコピーすれば、何のことはなかったのであった......。灯台下暗し(^^;)

 
 ちなみに、PCのブラウザで表示した際の表示も、ケータイで見た場合と基本的に同じデザインです。

NTT西日本の情報機器オンラインショッピング「West-V」

2008/04/19

ホログラフィー(立体映像)とは単なる「飛び出す画面」ではないのだ。

 少し前の宮台さん絡みの記事で、「ホログラフィー」という言葉をなんの説明もなく使い、宮台さんふうに気取ってしまったこういちろうです(^^)

 要は、立体映像のことなんだけど、ホログラフィーの場合には、どこから見ても立体的に見えることが肝心。

 「あちこちから眺め回して欲しい」と書いた、もう一つ別の記事と関連づけたのも、そういう意図を込めてのものです。

 このほんとうの3次元化のためには、知覚心理学でいう、両眼視差を活用した眼鏡なんかで、右の目と左の目に別々の映像を送り込むだけで不十分。

 まさに、光の干渉という性質をうまく使いしかない。

(このあたりは、教養課程の心理学の講師だった頃の知識で書いてるの)

 両眼視差活用型の立体静止画像鑑賞ソフト(立体眼鏡を使わずに「平行法」と「交差法」の目の訓練するタイプ)として、ソースネクストの「目がホリデー」というのをインストールしてみていたことがあるけど、Vista対応かどうかは未確認。


*****


 さて、以下の内容全体がmsnで気づかせてもらったことなんですが。

 ビッグカメラが「立体テレビ」を発売したばかり。(ITmedia +D Life Styleサイト)

E435s_2 この機種 E465Sの ビッグカメラ商品直販サイトはこちら

 私が上記の記事を読む限りでは、さすがに昔の映画館でよくあった、右と左で色の違う眼鏡をかけて「立体映画」を見るという素朴な方法ではなくて、テレビ画面に張った偏向フィルムと眼鏡側の偏光レンズを巧みに使った手法みたいだけど、これも「両眼視差」型であることには変わりない気がする(単純化しすぎで間違っていたらごめなさい)。

 そして、現状ではこれを使える番組って、日本BS放送が「BS11」で放送している3D放送「3D立体革命」ぐらいなわけだし、横に回り込んで見てみるなんていうことはできないわけで(両眼視差を用いる場合、画面からの距離によっても立体度がグンと変わるはず)そういう意味では、幅広い用途がないということになる。3Dで制作されたアニメとかは、そういう処理をしたソフトは容易に作れるらしいけど、現段階では商品として成立しないかも?

 どころが、マジに、光の干渉のホログラフィの原理で、さすがに当面は360度とは行かないまでも、まさに3D映像も番組としおて観られる時代は、そんなに先ではないかもしれないそうだ。


========

 ●「3Dホログラフィ液晶テレビ」の登場は近いか?(msnデジタルライフ)


 どこから見ても“立体”の映像が楽しめる「3Dホログラフィ」のデモをDisplay 2008で体験できる。早ければ3年後の2010年には自宅で3Dホログラフィ映像が楽しめるかもしれない。

Seereal_technorogiesSeeReal Technologiesのプロトタイプ3Dホログラフィシステム

 メガネも使わず、どこから見ても“立体”の映像が楽しめる――そんな技術の展示をDisplay 2008のSeeReal Technologiesブースで体験できる。

 SeeReal Technologiesが展示しているのは3Dホログラフィ。ホログラフィは光の干渉を利用して立体像を再生する技術であり、同社の3Dホログラフィシステムによって映し出されたオブジェクトは、メガネなどを身につけずとも立体的に見える。

 ホログラフィの技術自体は以前から存在するが、映像を投影してリアルタイムにオブジェクトを作り出すのは困難だった。その理由は2つある。ひとつはデータ量の多い3Dオブジェクトを映し出すために、画素ピッチが非常に細かく視野角の広いディスプレイ(投影装置)が必要なこと(ピクセルが3Dシーン個々の対象物に関与するため)、もうひとつは装置に高い演算能力が必要とされることだ。

 これらの問題を解決するため、同社は「ビューウィンドウ」と呼ばれる考えを導入している。その考えには眼球を認識・追跡する技術が含まれており、視聴者が移動してもその人の目にだけ、必要なオブジェクトの映像データが送り込まれる。つまり、見ることのできる人数を絞ることで画素ピッチと視野角の問題を解決しようというアプローチだ。

 演算処理の効率化にはビューウィンドウを分割処理する「サブホログラム」技術が用いられている。この導入によって、フルHDの3Dホログラフィを既存のASICやPC向けGPUで処理することが可能になったという。

 ブースでデモを行っていた機材はプロトタイプのため、「オブジェクトの色がモノクロ」「反応速度が遅い」「暗い」「眼球認識の有効角度が狭い」「ビューウィンドウが小さい」といった改善を必要とする部分もある、製品実装時には解決するめどは立っているという。また、構造的には液晶テレビに近いため、 2D/3Dホログラフィの「ハイブリッド液晶テレビ」といった製品も製造可能だ。

 映し出す映像ソースだが、既に存在する3D映像コンテンツについては同社の用意するエンコーダーによって3Dホログラフィ用に容易に変換できるほか、ごく一般的な2D映像コンテンツについても時間と費用はかかるが変換するとは可能だという。

 本技術の市場投入について同社では2010年ごろを予定しているが、同社CEOのMark Thorsen氏によれば、自社独自での製品化は現在のところ優先度としては低く、テレビやディスプレイメーカーなどとの協業を模索しているという。

==============

 確かに、この「零号機」は(^^;)、まるで横幅が狭いみたいだから、現段階での一般消費者向けのパソコンの
情報処理速度と、デジタル通信の送受信の情報量だととても実現不能な段階なのかなとは思うけど、このあたりの技術革新がこの10年間にどれだけすさまじかったかは、現状でのインターネット動画が可能にした水準に行き着くまでをみれば、数年で克服しかねない。

 少なくとも、家庭用はともかく。演劇やライブのステージを客席から鑑賞する場合のように、「座る席ごとに微妙に異なる3D映像」として、扇形に並べた客席から鑑賞可能なミニシアター規模のものなら結構数年で実現でき、「3Dアニメ専用」としてオープンして採算が取れるまでならもっと早いかもしれない。

 子供向け短編なら、前の方を椅子のない大広間にして自由に行ったり来たりさせてもいいだろう(そうなると、アニメだけではなくて博物館とかでの需要もあり?)

 あるいは、例えばayuのライブとかの上映で、それこそ「右サイド席」「正面席」「左サイド席」なるものを作り、

「私はよっちゃんがayuのバックにいつも見続けられないと嫌!!(左寄り)」
「私は絶対に左寄りから観たayuが好きなの」
「ぐぐっと右サイドから観たayuがいい!....とこういちろうは思う」

なんていう芸当も可能になるかも(^^)

 野球の「3D生中継」なるものが可能になれば、「巨人応援席」と「阪神応援席」「センター側からホームランが飛び込む快感を観たい」「何といってもピッチャーの表情を正面から観たいよ」など可能になったりして、シアターの中でも一塁側と3塁側に分かれた「リアル応援合戦」が可能になったりして。

 阪神が巨人と対戦しに東京に行った甲子園球場では、東京ドームそっくりの巨大3D映像として観覧席でみられる.....とか、話を広げるときりがないですけど。


****


 ちなみに、直前の「転移」の記事も、ある意味では面接の「場」での「複眼思考」どころか「3D思考」が必要では?.....という自由連想の中で書いたもののつもりでしたけど....

........そこまで気がつく読者の方は、このブログについてマニアックであり過ぎます!!

2006/10/30

結局、今はワンセグチューナー付き携帯は当面買わないことに.... -私の携帯電話観(3)- (第2版)

 直前の記事は、携帯電話業界が今後どのような製品展開をスケジュールとして組んでいるかについての、相当リアルな予測の試みだったせいか、現在、トップページ以上のアクセス数を続けています。おいでいただきありがとうごさいます。

 以下の内容には直前に書いたことの一部訂正が含まれます m(_ _)m

******

 SoftBankが、機種変更の場合、26ヶ月払い、無利子という特別セールをしているのは、来年の1月15日までです。

 .....ということは、それまでに、2年間強は買い換えなくてもいいという確信がある機種へと機種交換すると、ものすごい値引きの恩恵を被るわけです。(ちなみに、この割賦料金は、確か、電話代と一緒に請求されることになっています)

 そうなると、結局、今"AQUOS"(905SH)に乗り換えると、26ヶ月間機種交換しないのであれば、一月あたり3000円前後という割賦購入ができてしまうのですが、本来6万数千円の機種ですから、途中でまた別機種に変えるとなると、違約金が9,500円かかるとのこと(10/31修正)。

 私は、この、国際ローミングができない機種を、1年数ヶ月後に乗り捨てたいわけですから。

 結局、私は、携帯で「TVを観たい」、という欲求の方を我慢することにしました(^^;)

 そして、来年初頭に予想される、SDカード式ワンセグシューナーが単体でも発売されることを信じて待つということにします。

 あとは、国際ローミングもできる、カメラが抜本的に凄い機種みたいな、910SHが、1月半ばまでに発売されることを祈ることにしました。

 何しろ、SW-003SHは持ってるわけですから、WinCEに対応してくれるSDカード型の汎用ワンセグチューナーがもし発売されると、あの「大画面」で地上波デジタルテレビが見られるようになる.....かもしれないわけでして。miniSDカードのワンセグチューナが出るか、そのための変換ソケットみたいのが発売されていれば....ですが(^^;)

 気象情報やニュースはどうするのか、ですか?

 当面、音だけで我慢します。

 いざという時、生き残れるように、TOSHIBA(東芝)防まつ形充電ラジオ「CUTEBEAT」TY-JR10Rレッド手回し式ラジオ兼充電器兼ライト兼.....はすでにいつもカバンの中に持ち歩いてます(^^)

 .....というわけで、結局「今すぐ」には携帯機種変更しない、という結論に達したこういちろうでした。

 カメラがいいのは確実な910SHが出たら、その時点で乗り換える、ということになるかと思います

*******

(数時間後の第2版)

.........と、思っていたら、こいつも国際ローミングに対応していない.......だって?

あのなー.........

 そ、それなら間を取って904SH......なら、カメラの性能も確実に前より上がって、手ぶれしにくくなって、国際ローミングできるわけだ......GPSにもなるし。

このへんか、落としどころは(ー ー;A

2006/10/29

「ワンセグチューナー」って、何?  -私の携帯電話観(2)-

 さて、ここからはじまったあくまでもソフトバンクの範囲内で、どう機種変更するかの物語は、前回のZERO3のご紹介という大迂回を経て、実はまだ続くのであります。

私は、結局、現状では、


「音声通信は携帯電話」、

「モバイルでのネットはウィルコムのPHSと無線LANの併用」


.....と使い分けるのが、コスト的にも適切
、ということまでは割り切っているのですね。

 更にいうと、実は、滅多に携帯サイトを使わない私ですが、楽天市場の「携帯サイト」で買う品物を「2ヶ月にひとつ」入れるとポイントの倍率が変わるのです。

 だから、「携帯サイトを見られる携帯電話」であることを維持することへのこだわりもあります。

 私は、これ以外の用途で「携帯サイト」を使うことはまずない。

 着ウタの設定すら覚えないまま(^^;;)。

*****

 さて、こういうわけで、手元にZERO3ある限りは、インターネットはそっちに任せるので、私が携帯の機種変更をするなら、「携帯サイト」に入れるだけので十分、というところまでは割り切りました。

 しかも、料金体系とIME性能、カメラの性能という点で

「ソフトバンクのシャープの機種」

ということも原則的に決まり!!


 一昨日の時点で、まだお店にはなかった910SHは、

「カメラが凄い」

と店員さんは言ってましたので、それを待つことにも心が動きましたか。


******


 しかし、私の中では、「テレビも観れる携帯」という欲求がくすぶっていたのです。  

 ニュースや気象情報は、ネットだけでは即時性に欠けると、台風や先日の巨大低気圧の大雨で思い知ったわけです。


 ......一昨日、結局、どうにもわからないのが、 


なぜAQUOS(905SH)の後継路線が「今現在の」のソフトバンクにないのかな?.....ということでした。 


 このことへの「違和感」を観じながら、店を離れた。 


*****


 そして、家に帰ってから、先日のZERO3の方の記事を書こうとする過程で

SW007SH、通称[es]についてのウィルコム公式サイトの記事を読むうちに、


「現在007とコンパクトに一体化できる「ワンセグチューナー」開発中

........とさりげなくなく書いてある箇所を見つけて、


「ワンセグチューナー」って何?


.......私って、それくらい、これまでの「パソコンおよび周辺機器の」地上波デジタル対応には、てんで無関心なまま過ごしていたのでした.....(^ ^ ;;;)


******


 そうやって、「ワンセグチューナー」って何?.......と思ってネット検索かけたら、LinuxとWindows CE系をOSとすることが可能な、SDカード型のワンセグチューナー(デジタルテレビチューナー)というものが発売されるのはもうすぐらしい(impressサイトの記事)ことを発見。

 それはOEM供給される......

******

 .....ということは、今回のMNPで顧客をつかもうという動きが「沈静化」した直後の

  1月ぐらいに、

  今度は、


「デジタルテレビ機能搭載」

をうたい文句にした携帯電話「新製品」が、

 「怒濤のように」各社から発売される


.......という「スケジュール」になっているのではないか?!


*****


......これだから、パソコンにも増して、携帯はいつ買いかえるかのタイミングの見極めが難しい。

 いずれにしても、携帯でテレビを見たい人はあとほんの2,3ヶ月で「もの凄い新製品ラッシュ」に巡り会える筈なわけです。

 ソフトバンクがここで一気にMNP0円という過激な選択をした裏には、この、もうすぐ「デジタルテレビ機能搭載」新機種が百花繚乱になるのを「見越した」形でシェアを上げたいという戦略があったのか!! ということになるのかな?

........これは、政府と携帯各社が結託した「カルテル」か???


*****


.......いや待て、地上波デジタルは、今どのくらい「全国に普及」しているのか?


(..............調べる..............)


おおお!!! 今年の12月で「全国制覇」ではないか!!

その時期に、ワンセグチューナーの小さなチップの開発の量産化をやっとのことで間に合わせたのか?

AQUOS(905SH)は「観測気球」的製品? ......これらの仮説が有望か?


******


 もう一度、シャープの905SHの性能の解説を読む。

.....え? 


「ワンセグチューナー(デジタル/アナログ)!!!


そうか!! 

この冬発売される機種だと、

デジタル専用ワンセグチューナーのみを組み込むか、

オプションのSD(miniSD)カードの追加購入のみでいいようになる。

つまり、AQUOS(905SH)よりも低コストで供給できる体制になるわけだ!!


 ひょっとすると、アナログTVチューナーつきという点では、AQUOS(905SH)は過渡期の、珍しい製品ということになるのかもしれない!?、


*****


..........このあたりのことは、
携帯をとことん「使いこなし」、
なおかつ「いつが買い換え時か」に常に関心を持ち、
情報アンテナを張り巡らせている皆さんは知っておられたことかもしれないけど、

意外と、機能の細かい差異となると.....という皆様もあるかと思い、
携帯を普段は「電話としてしか」利用していないオジサンなりに

「自分なりの試行錯誤として」書いてみました。

 こういう自分なりの試行錯誤の回り道ができる人間が、きっと最後には生き残れるだけの経験値を詰めるのであろう.........(^^;)


*****


......といいつつ、「揺れる」こういちろう。


 もうすぐ、名古屋と島根という、ふたつの地域への「旅行」が必要な11月に入るし.....

さっきの地図によれば、私の行く地域はすべて11月で「地上波デジタル対応」ではないか!!

 今度海外に出るとしても、恐らく1年半後だし、「減価償却」はできるか?


うーーーーむ。


推薦BGMは、懐かしいところで、 渡辺真知子/DREAM PRICE 1000 渡辺真渡辺真知子の「迷い道」(^^;)

*****

この項更に続く!!

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