コメント・トラックバックについて

  • このブログのコメントやトラックは、スパム防止および個人情報保護の観点から認証制をとらせていただいております。これらの認証基準はかなり緩やかなものにしています。自分のブログの記事とどこかで関係あるとお感じでしたら、どうかお気軽にトラックバックください。ただし、単にアフリエイトリンク(成人向けサイトへのリンクがあると無条件で非承認)ばかりが目立つRSSリンク集のようなサイトの場合、そのポリシーにかなりの独自性が認められない場合にはお断りすることが多いことを、どうかご容赦ください。

最近のコメント

最近のトラックバック

banner

  • 携帯アクセス解析
  • Google Sitemaps用XML自動生成ツール

他のアカウント

« 藤嶽法についてのエントリーは削除いたしました。 | トップページ | JAL機内より »

2017年3月31日 (金)

カウンセラー同士の人間関係

流派を問わず、カウンセラーには、クライエントさんに対してまずはじっくりと話を聴き、受容的であることが求められる。認知行動療法ですら、伊藤絵美先生の実践を見る限り、そうである。行動療法の山上敏子先生ですら、クライエントさんへの共感力は基本のベースになっている。

精神分析ですら、しょっぱなから「解釈」を振り回すことはしない。「自由連想」というのはある意味でクライエントさんへの受容の態度と相通じるものがある。

もっとも、古典的精神分析の場合には、思い浮かんだことを何でも話すように強制される枠組みであったともいえる。語るのを拒むことは「抵抗」とみなされた。・・・もっとも、面接の初期には自由に思ったことを語るのが普通であろうが。

精神分析では、こうした「中立的な」対応(古典的にはクライエントさんはカウチに横たわり、分析家はその背後に立つ)は、徐々に幼少期からのクライエントの対人関係様式へと「退行」させ、「転移」という状態が生まれるとされる。最初は分析家への称賛と理想化、愛着が生じ、次にふとしたきっかけからそれは憎悪と反発、好ましくない行動化へと逆転する。これを「陰性転移」と呼ぶ。

こうした理想化から憎悪への急展開は、精神分析以外の面接でも、特に境界型人格障害の場合に顕著に現れるとされる。

こうした際に、治療者の側にも焦りやいらだちや無力感が生じるもので、それを「治療者の逆転移」と呼び、もっぱら治療者自身の過去の内的葛藤の未処理に基づく場合と、クライエント側に要因がある場合があるとされるが、人格的に成熟しきった完璧な治療者などいないわけなので、こうした区分は形式的なモデルであろう。

現在の精神分析の流れは、この「治療者の逆転移」を積極活用する立場にたつ分析家が少なくない。

これをフォーカシング的にアレンジするとどうなるかは、伊藤研一・阿世賀浩一郎編著の、現代のエスプリ 410 「治療者にとってのフォーカシング」で詳しく述べた。

このブログでも、「受容と自己一致の相克」シリーズと銘打って連載しているので参考にしていただきたい。

*****

さて、私が今回問題にしたいのは、カウンセラー集団の中での「受容性」が弊害をもたらす場合である。

クライエントさんに対してはやさしいカウンセラーでも、大学院内でカウンセラーの卵たちにとっては、腫れ物に触るような存在で、罵詈雑言を浴びせ、感情的にしかふるまえないセンセー方も少なくない(^^;)。それがほんとうの厳しさなのか、ほとんど訓練生への「心理操作」に過ぎないのかは、密室での出来事であることが少なくないのではっきりしないことがある。

この問題については、リチャード・ローボルト編著、太田裕一訳「スーパーヴィジョンのパワーゲーム」が格好の著作だろう。

なお、この著作には、好ましいスーパーヴァイザーに救われた事例も載っている。

こうした師弟関係のみならず、カウンセラー同士の人間関係というのも、「えせ受容」と自己愛を傷つけられまいとする心理操作の場になりはてていることが少なくない。

表面的に「受容」していて、いざとなると「村八分」にするという、日本社会の縮図が、カウンセラー業界でも量産されている。

最初から「率直に」意見してくれていれば受け入れられたのに、いきなりの「村八分」というのはとんでもない傷つきになる。それでカウンセラーになるのを諦めてしまった層というのは確かに存在すると思う。

実のところ、カウンセラー業界でしか通用しない、自分の矮小な自己愛が傷つけられることへの恐怖から防衛しているのが問題だと思われるが、いかがだろうか?

海外格安航空券ena(イーナ)

楽天チケット

« 藤嶽法についてのエントリーは削除いたしました。 | トップページ | JAL機内より »

フォーカシング」カテゴリの記事

学問・資格」カテゴリの記事

心と体」カテゴリの記事

心理」カテゴリの記事

書籍・雑誌」カテゴリの記事

若きカウンセラーに向けて」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/70854/65091604

この記事へのトラックバック一覧です: カウンセラー同士の人間関係:

« 藤嶽法についてのエントリーは削除いたしました。 | トップページ | JAL機内より »

フォト
2017年11月
      1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30    
無料ブログはココログ

Twitter

フォーカシングの本1

フォーカシングの本2

トロントだより

  • 050601_0957
     The Focusing Instituteの第17回国際大会(2005/5/25-31)の開かれた、カナダ、トロントの北の郊外(といっても100キロはなれてます)、Simcoe湖畔のBarrieという街に隣接するKempenfelt Conference Centreと、帰りに立ち寄ったトロント市内の様子を撮影したものです。

淡路島縦断の旅

  • 050708_2036
     「フォーカシング国際会議」が、2009年5月12日(火)から5月16日(土)にかけて、5日間、日本で開催されます。
     このフォトアルバムは、その開催候補地の淡路島を、公式に「お忍び視察」した時の旅行記(だったの)です(^^)。
     フォーカシングの関係者の紹介で、会場予定地の淡路島Westinという外資系の超豪華ホテルに格安で泊まる機会が与えられました。しかし根が鉄ちゃんの私は、徳島側から北淡に向かうという、事情をご存知の方なら自家用車なしには絶対やらない過酷なルートをわざわざ選択したのであります。
     大地震でできた野島断層(天然記念物になっています)の震災記念公園(係りの人に敢えてお尋ねしたら、ここは写真撮影自由です)にも謹んで訪問させていただきました。
     震災記念公園からタクシーでわずか10分のところにある「淡路夢舞台」に、県立国際会議場と一体になった施設として、とても日本とは思えない、超ゴージャスな淡路島Westinはあります。

水戸漫遊記

  • 050723_1544
     友人と会うために水戸市を訪問しましたが、例によって鉄ちゃんの私は「スーパーひたち」と「フレッシュひたち」に乗れることそのものを楽しみにしてしまいました(^^;)。
     仕事中の友人と落ち合うまでに時間があったので、水戸市民の憩いの場所、周囲3キロの千破湖(せんばこ)を半周し、黄門様の銅像を仰ぎ見て見て偕楽園、常盤神社に向かい、最後の徳川将軍となる慶喜に至る水戸徳川家の歴史、そして水戸天狗党の反乱に至る歴史を展示した博物館も拝見しました。
     最後は、水戸駅前の「助さん、格さん付」の黄門様です。
     実は御印籠も買ってしまいました。

北海道への旅2005

  • 051012_1214
     日本フォーカシング協会の年に一度の「集い」のために小樽に向かい、戻ってくる過程で、他の参加者が想像だに及ばないルートで旅した時の写真のみです。かなり私の鉄ちゃん根性むき出しです。  表紙写真は、私が気に入った、弘前での夕暮れの岩木山にしました。

神有月の出雲路2006

  • 20061122150014_1
     11月の勤労感謝の日の連休に、日本フォーカシング協会の「フォーカサーの集い」のために島根県の松江に旅した時の旅行記です。https://focusing.jp/  
    ご存じの方は多いでしょうが、出雲の国には日本全国の神様が11月に全員集合することになってまして、「神無月」と呼ばれるわけですが、島根でだけは、「神有月」ということになります。(後日記:「神無月」は10月でしたよね(^^;A ........旧暦なら11/23前後は10月でせう....ということでお許しを.....)  
    ちょうど紅葉の時期と見事に重なり、車窓も徒歩もひたすら紅葉の山づくしでした。このページの写真は、島根の足立美術館の紅葉の最盛期です。

リンク