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2013年1月13日 (日)

Q:ひとりでフォーカシングをやろうとすると途中で寝てしまうんですが、どうしたらいいでしょうか。(転載)

 この質問は、たくさんの方からいただいた訴えです。

 ひとりでフォーカシングする場合、自分のなかに、ガイド役とフォーカサー役を意図的に解離して同時に維持せねばならないので、試み始めた頃は、いつの間にか注意が他にそれたり、眠ったりというのは、実にありがちなことです。

 そうした自分を責める必要は何もありません。

 そもそも、フォーカシングをしているつもりで眠り込むほうが、そうではない場合よりもいい眠りになることも少なくないと思います。
 

 いつの間にか注意がそれたり、その気がかりや身体感覚についてのいろいろな連想や思い煩いに流されていた場合には、

 「その事柄(その身体の感じ)をめぐっては、そうやっていろいろな思いがあるわけね」

 そうした思いの一つ一つに、

 「自分の中のある部分には、そうした思いもあるんだね。なるほど、もっともだね、わかったよー」

 と声をかけて、ひとつひとつ挨拶して、認めてあげていくことをまずはしてあげてみること。

 そうした上で、

「そうしたこと全体を、からだはどのように受け止めているのかしらね?」

と、身体感覚全体に問いかけてあげて待ってみると、しばらくするうちに、身体のどこかが反応してきます。

 その曖昧な感覚そのものと、しばらくそばに居てあげればいいのですね。

 その感じは「どんな」感じか、ぴったりの言葉(フェルトセンスのハンドル)を捜そうと、焦る必要もありません。そうした言葉は自然と向こうから浮かんできます。

******

 そして、途中で寝てしまう場合ですが。

 私が常々繰り返しているとおり、気がかりについての、曖昧な身体の感覚、あるいは、自分の状況や存在のあり方とどこかで何か結びついているかに感 じられる縛とした身体の不全感に、直接注意を向け、しばらくその感じと無理なく共にいられたならば、あなたはその時すでにフォーカシングしていたのです、

 そういう感じを自分の中に見つけた途端に(あるいは見つけつつある最中に)睡魔に襲われ、いつの間にか寝入ってしまうということは、実は全く自然な現象だと思います。

 そうやって寝てしまうのは、自分がその気がかりや漠とした身体感覚に、それまでどれだけ悩まされてきたかの証とも言うべきでしょう。まずは休息が必要なのです。

 そして、新たな機会に、

 「あの時つかみかけたあの感じはいまはどうかな?」

というふうに、内側に注意を向けてみると、以前よりは簡単に「その感じ」にアクセスできることも少なくないかと思います。

 そうしたことを繰り返していくと、日常のなかで、特にフォーカシングをしようという意識がない場合ですら、その基本的には同じ感触と質感の不全感が、今も自分に訴えかけてきていることを自然に気がつけるようになります。

 日常の中であなたが一度関心を持って声をかけたりした相手がいたとします。その時には、相手はやや無粋な反応しかしなかったとしてもに、繰り返し軽く挨拶だけでもしたいたら、いつの間にか、その人のほうから、あなたに何か声をかけたそうな視線は繰り返して帰ってくるようになることがあるでしょう?

 自分のフェルトセンスへのアクセス性が高まるということは、そのような、人間関係において少しずつなじみになるのと同じような性質を持っているのですね(^^)

 そうこうするうちに、きっと、ある晩、「(内なる)二人」の心は通じ合い、真剣にお互いに向き合え、言葉を交わせる条件が、無理なく整うのです。

******

・・・・以上、この記事も、旧「フォーカシングQ & Aサイトからの「引越し」記事です。

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    ちょうど紅葉の時期と見事に重なり、車窓も徒歩もひたすら紅葉の山づくしでした。このページの写真は、島根の足立美術館の紅葉の最盛期です。

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