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2013年1月 7日 (月)

「億劫」とは、エネルギーのはけ口がうまく見つけられない状態である(再掲)

 一般に、何をはじめようとしても「億劫(おっくう)」な時というのは、まるで自分のエネルギーが「下がっている」状態と捉えられているかと思います。

 私は、実は正反対の場合があると思うんですよね。

    「億劫」になっている人のかなりの部分は、
    実は自分が
    「やりたいこと」
    「やらねばならないこと」
    が幾つもあるのを、
    意外と自覚しているものです。

 ただ、それらの優先順位がつけられないだけなのですね。
 いわば、川の「淀み」のようなものです。

 しかし、どんな川の「淀み」でも、必ずそうやって流れをせき止めている「何か」(他より硬い岩盤の地層とか)があるから、淀むのです。

 そして「淀み」に出口のない川なんてありますか?

 それこそ、イスラエルの「死海」みたいに、流入する河川があっても、水分の蒸発が上回り、とこにも海への出口がない川なんて、例外中の例外です。

  古代から、人類には、
   そういう「淀み」の原因になっている
   「堰き止めている」地形の部分を発見し、
   少人数ででも、「ほんの少し」さえ切り崩せば、
   「そこ」から水が流れ出し、
   あとはその流れ自身の浸食力で,
   自然とそこから新たな川筋が
     「生み出されるがままに任せる」
   くらいの力はありました。

*****  オランダの伝説として、次のようなものがあります(実話かもしれない)。

 オランダの陸地の多くは、実は1000年以上にものぼるであろう歴史が生み出した人工的な干拓地で、海面の方が地上より水位が高い地域が国土の数十パーセントにおよぶことは有名ですよね。

   首都のアムステルダムそのものが、13世紀に「アムステル」川「ダム」を築いて作られた干拓地、というのは、ウソのような、ホントの話です!!(Wikipedia参照)

(もとより、川から運ばれてきた土砂による洪水などの反復で、0メートルより低い土地は徐々に数百年かけて「埋め立て」」られ、純粋の「海抜マイナス○メートル」の土地は、意外と今では少ないかもしれませんが)。

 さて、そのオランダの干拓地の海べりの堤防で、一人の少年が、遊び半分に、堤防の土に、指を突っ込んで穴を開けた。
 すると、指を抜いてみると、何とそこから海水が勢いよく噴出した!!

   よほどそこの地盤が陸地側の堤防壁側まで緩んでいて、指で「あと一突き」すれば一気に亀裂が開いてしまうところだったのでしょう。

  

「このままではこの穴がどんどん大きくなって、
   堤防が崩れる!!」

 少年はあわててもう一度指を差し込み、「栓」をすると、大声を上げて助けを求める
 でも、干拓地の広々とした耕地に人影がない。
 それで、少年は、確か発見されるまで1日ぐらいは指を突っ込んだまま耐え続けた
 この少年は、大人から非難されるどころか、干拓地の大水没を防いだ「英雄」として称えられた..

....という話だったと思います。

*****
 心理学に「水路づけ(canalization)」という有名な概念がありますよね。

 わかりやすくいうと、

   人間の欲求というのは「はけ口」を求める
   そして、一度ある一定の「はけ口」をみつけると、
   まるでそこから「侵食」が始まり、
   川筋が形成されるようにして、
   欲求をその「はけ口」を通してのみ
   解消しようとするパターンにはまる。

   もしその「はけ口」が閉ざされたら????
   「運河(canal)」を掘るしかなくなるわけです!!

   柔軟な人というのは、
   いわばそういう「運河」を、
   自分の中に「縦横に張り巡らし」て、
   その時の(自然)状況に応じて、
   たくさんの水門を開いたり閉じたりして、
   流れのエネルギーを有効利用できる人です!!

*****

 ものごとをやるのが「億劫な」人には、恐らく、川の水そのものが乏しい状態になっている場合も確かにあるでしょう。

 (そういう人の場合には、逆に「河口堰」とか「ダム」を作り、川の水を「溜め込む」まで「時が満ちるのを待つ」技術の習得が必要かもしれません。人間にはエネルギーの「自然回復力」があります。

   もっとも「干ばつの年」を何とかしのぎ切り、「翌年」まで待たねばならないこともあるし、水の無駄遣いをいわば強制的に押さえ込み、「休息を取らせる」ために、薬の処方がまずはふさわしいこともあります)

 しかし、実はすでに、エネルギーの塊のような「水量の備蓄」がありそうな人が、「億劫さ」で悩んでいるケースが、意外と多いと思います。

   そういう人は、面接の場でも、
   何やらわけのわからんエネルギーを
   本人が持て余しているだけ

というのが、その人の、「エネルギッシュな」話しぶりや、非言語的な「切迫感(まさに、内側からの何かのものすごい圧力で、自分の心の壁が吹き飛びそうな感覚)」から伝わってくるのが、カウンセラーとしての私にも「感知」できるんです。

  

「もう、やる気が出なくて、困り果てています」「言葉の内容としては」物語るクライエントさんが、本当に「エネルギー枯渇」に悩んでいるのか、それとも、「ものすごいエネルギーや切迫感」が非言語的にはカウンセラーを圧倒している状態かを識別する「感度」をカウンセラーは磨かねばなりません。

  

1. 少なくとも,自発来談の場合、ほんとに、エネルギーが枯渇している人だとすれば、カウンセリングに通い、「やる気が出ない」と切々と訴える力どこから出て来たのでしょうかね???
   2. もちろん、カウンセリングルームや精神科に「身体を持ってくる」のがやっとという感じで、どう言葉をかけても憔悴して,「言葉数が非常に少ない」、でも「カウンセラーの顔色を気にして」緊張しているわけでもなさそうな人はいるかもしれません。この種の人は「何をするにも億劫なのか?」と問いかければ肯定しますが、私なら、カウンセリングを継続する前に、お医者さんに紹介状を書いてあげます。

 3. あるいは、「カウンセラーの顔色を気にしている」ようすがないのに、何も話さず、緊張している雰囲気のクライエントさんもいるでしょう。しかし、この種の人は「億劫」という言葉を自分から使うことはまずあり得ないので、この記事の対象からは外され、別の理解をする必要があります

    カウンセラー側の、
    この識別の「感度」が鈍いと、
    たいてい、
    カウンセラーの側が
    いつの間にか
    「この人に、どうしてあげたらいいんだろう」
    という「焦り」「切迫感」
    巻き込まれるわけです!!  

 

ここで、まずはカウンセラーの側の、自分の中での「認知行動療法」(爆)が即席で必要になります。

   「この人は、
    エネルギーがないから、
   『億劫』なのではなく、
    エネルギーを持て余して、
    それを「どこから」「どう」活用するかを
    考え出すと、
    頭の中で「悪循環の堂々巡り」
    にはまって苦しんでいる人なのである」

・・・と。

 このように捕らえるだけで、カウンセラーの中に、そのクライエントさんへの深い思いやりが生まれ、心の余裕が生じます。

 ここから後は、それこそ「認知行動療法」でもいいし、  「系統的脱感作法」でもいいし、  迷う心の「整理学」増井武士先生の「こころの整理法」
 でもいいし、
Yamakami1 山上敏子先生流の、  一種の「シェイピング(形成化)」の宿題を  クライエントさんと共同で練り上げる  行動療法  (暴露反応妨害法)  でもいいでしょうね。

*****  

最後に、我がフォーカシングのジェンドリンの「名言」をひとつ。

「(毛先のバラけてきた、使い古しの)ブラシを新しいものに取り替えるだけでも、そのひとの成長と変化のための小さなステップである」

 
Dreamfocusing_1 「夢とフォーカシング」村山正治編訳 福村出版 訳書p.135。
 第15章、16章全体もご参照下さい。

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     最後は、水戸駅前の「助さん、格さん付」の黄門様です。
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神有月の出雲路2006

  • 20061122150014_1
     11月の勤労感謝の日の連休に、日本フォーカシング協会の「フォーカサーの集い」のために島根県の松江に旅した時の旅行記です。https://focusing.jp/  
    ご存じの方は多いでしょうが、出雲の国には日本全国の神様が11月に全員集合することになってまして、「神無月」と呼ばれるわけですが、島根でだけは、「神有月」ということになります。(後日記:「神無月」は10月でしたよね(^^;A ........旧暦なら11/23前後は10月でせう....ということでお許しを.....)  
    ちょうど紅葉の時期と見事に重なり、車窓も徒歩もひたすら紅葉の山づくしでした。このページの写真は、島根の足立美術館の紅葉の最盛期です。

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