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2013年1月 8日 (火)

カウンセラーは、クライエントさんの話を「受容・共感」できない方向に、徐々に追い詰められていくことも多い

さて、カウンセリングにおける受容・共感についての入門編であった前回の続きなんですが。

受容・共感していくつもりで話を聞いていくと、カウンセラーであるあなたは、必ずといっていいほど、途中で、ある葛藤と壁にぶつかります。

クライエントさんが、あなたが受容も共感もしにくいことを話し始めるわけです。

例えば、やや極端な例で言えば、

「死にたくて、その方法を色々考えているんですよ」
「実は、私は同姓のほうを好きで、性転換手術を真剣に考えてお金を貯めています」

なんてその典型です。

そこまで行かなくても、

「大学を辞めてしまいたい。この大学の人たちってちゃらちゃらしている奴が多い。あんな連中ばかりじゃ友達もできない。授業も退屈で。やはり第一志望だった大学に入りなおそうかと、仮面浪人を考えています」

なんて話を聴いていたら、あなたの中に、思わず

「どこの大学だって似たようなものだよ」
「友達ができないのは、あなたの受け身な性格のせいもあるのでは?」
「まじめな学生や、いい先生とまだめぐり合えてないだけだよ」
「友達が大学でできなくったって、バイト先とかでいい友達にめぐり合えればいいじゃないか。実際私はそうだったし」
「辞めることで高い入学金や授業料、アパート代とかを払ってくれた実家の親に申し訳ないと思わないのかしら」

などなどという、いろんな思いがあなたの中を駆け巡り、それが、 「クライエントさんの言うことは、まずは『受容・共感』して聴いてあげないと」 という、カウンセラーであるあなたの中のドグマ(「カウンセラー教」の、神聖にして犯さざるべき「絶対的教義」)葛藤を起こし始めるかもしれません。

*****

こういう時、とりあえず無難な切り抜け方は、 カウンセラーとしても受容・共感しやすい切り口から、クライエントさんに更に詳しく話してもらう方向に促すことです。

「そんなに死にたくなるようにつらいんだ。そのつらさについてもっと話してくれる?」 「自分が男(女)であることへの違和感って、どういうあたりから感じ始めたの?」 「授業がつまらない、って、たとえばどんなふうに?」

こうやって、クライエントさんに事情や状況を更に詳しく話してもらうだけで、クライエントさんがそれまで語っていなかった、カウンセラーにとっても予想外の、受容・共感しやすいエピソードが語られ始めることも少なくありません。

*********

しかし。こうした「更に詳しく話を聴くこと」で、クライエントさんに共感しやすい接点が見つかる場合ばかりとは限りません。 聴けば聴くほど、いよいよ受容・共感「しにくい」話を繰り広げ始めるクライエントさんも沢山います!!

あるいは、前回の面接で、理解しあえる接点が見つかったと思ったら、次の面接ですべては振り出し、ということもあります。

例えば、今度は、自分がどのように死のうとしているかについての具体的な計画をいよいよ延々と具体的に話し始めるかもしれません。 カウンセラーとしてのあなたは、正直うんざりし、無力感すら感じながら、 それでも「負けてたまるか!」とばかりに、 (おいおい、あんたはクライエントさんと「勝ち負け」争ってるわけ?)「このクライエントさんを受容・共感してみせる!!」 という使命感に燃え、 表面上はニコッとした優しい顔で、 がんばって話を聴き続けるかもしれません(^^;)

あるいは、 「こういう『希死年慮』が強いクライエントさんは精神医療との連携を考えるべきである」 という方向に一気に考え出すかもしれません。 (半分皮肉なの、わかりますよね。もちろん、医療とつながることを提案することは大事ですが、それが「逃げの姿勢」とクライエントさんに受けとられないようにできるのはなかなか大変なことです)

*******

なにか、こういうあけすけな次元で、カウンセラーの葛藤をリアルに書いた文献ってあまりない気がしてきました。 書いている私自身、面白くなってきたので、当初と「予定変更」します。

わざと、少しずつ、長期連載にして小出しに書いていきましょう。 次回、請うご期待!!

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    ちょうど紅葉の時期と見事に重なり、車窓も徒歩もひたすら紅葉の山づくしでした。このページの写真は、島根の足立美術館の紅葉の最盛期です。

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