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2013年1月 5日 (土)

単なる「ロールプレイ」より効果的なカウンセラー訓練(再掲)

 カウンセリングを学ぶ人たちの入門期の実習として「ロールプレイ」というものがあります。

 これは、訓練生のひとりがカウンセラー役になり、もうひとりがクライエント役になって「模擬カウンセリング」をすること、と理解していただくといいかと思います。
 得てしてこれは訓練生同士がカウンセラー役とクライエント役を交換して行ない、終わった後で、お互いに感想を述べあうなどするわけですね。

 恐らく、カウンセラー養成のための研修機関や、講座や、臨床心理系の大学・大学院で、「ロールプレイ」をその課程に含んでいないことは、流派と無関係に決してないはずです。

******

 この「ロールプレイ」より遙かに強力な、カウンセラー訓練生への「傾聴訓練」の体系を、The Focusing Instituteが国際資格を認定したフォーカシングのトレーナーはトレーニングの際に教え、用いる技能を持っています(.....持っている「筈」です....)

 その代表的なものの一つが、

 "Focuser as Teacher"
フォーカサーリスナー・ガイド役指導者となる訓練法)

といいます。

Focusingworkbook
 詳しいことは、
例えば、
この著作に、
非常に行き届いた解説がなされていますが、以下、私なりに、この訓練の面白みを解説してみましょう。

*****

 フォーカサーがリスナー・ガイドの指導者になる!!

 これは、「クライエントさん」役が「カウンセラー」役の指導者として、しかも模擬面接のライブの中で刻々とコメントを挟んでいくことになります!!!

 フォーカシングは、もともと、いわばクライエントさんに当たる人が自分で自分に施す「セルフ・ヘルプ」の技能です。

 あるいは、少なくとも、一般の人が、日常の中で、フォーカサー役と、リスナー・ガイド役を、お互いに役割交換しながらフォーカシングができることをめざしています。
 これを、「フォーカシング・バートナーシップ」あるいは「フォーカシング・コンパニオン」といいます。

Focusing_hyoushi
「フォーカシング」(ユージン・ジェンドリン著)で述べられている通り、フォーカシングの創始者ジェンドリンがフォーカシングに抱いた夢は、フォーカシングを学んだ一般市民同士が、お互いにフォーカシング/リスニングをすることにより、世間のカウンセラーのかなりの部分は不要になり、「失業状態」に追い込まれる社会を作ることです!!

 ですから、フォーカシングのトレーニングとは、その人が、フォーカサー役とリスナー役、どちらをも、ある程度以上「自律して」発揮できることを目指す訓練であってこそ、はじめて意味があります。

*******

 つまり、ある程度フォーカサーとしてのスキルを自律して身につけた人は、自分自身のリスナー・ガイドにも、「一人二役」で、ある程度なれる人ということななります。

 だから、自分で自分のフォーカシングを進めながら、なおかつ同時に、ガイド・リスナー側に、その傾聴や教示の仕方についての「感想」や「修正意見」を提示するという、マルチタスク能力をすでに持っています。
 いわば、試合中のスポーツ選手が試合の実況のコメンテーターを同時進行させるということができるのです。

 例えば、

「今のあなたの伝え返しに対して、私は、リスナーとしてのあなたに、私の気持ちを十分汲んでもらえたと感じました」

「すみませんが、もう一度、今の伝え返しを、もう少しゆっくりと、繰り返していただけませんか?」

「私は、私の言ったことの中の『○○』という言葉を、あなたに、そのまま大事に伝え返して欲しかったんですけど。すみませんが、もう一度、『○○』という言葉を大事にしながら伝え返しをやりなおしていただけますか」

「この場面では、何も伝え返しはいりません。ただ、黙って聴いていてくださるだけでありがたいです」

今、私は自分でどうフォーカシングしたらいいかわからなくなっています。よろしければ、あなたなりに、この後どう進めればいいかのアドバイスとなる提案をいただきたいんですけど」

*******

すごい世界だ!!

とお感じの方もあるでしょう。

 でも、こうして、フォーカサーが「注文をつける能力」((c)田嶌誠一)を発揮してくれたら、リスナーは、フォーカサーの注文に応じていけばいいわけですから、実はなのです。

 同様に、実はここで"as Teacher"役の体験を深めた人自身も、それこそ、流派に関係なく、カウンセラー相手にクライエントとしてカウンセリングを受ける際にも、カウンセラーに、gentleな形で自分の意見を言う能力を獲得します。

 「あの、今、先生がおっしゃったことの意味がよくわかりませんでした。すみませんが、もう一度、少し別の言い方で伝え直していただけますか?」

 「先生、私に2分でいいから時間をください。先生がいまおっしゃったことについて、今、私の中でいろんな思いが生じています。それをじっくり感じて、言葉にできるようにするまで、しばらく沈黙して、待っていていただけませんか」

 こんなことを言い出すクライエントさんがいたら「厄介だ」と感じるカウンセラーや精神科医なんか、私は....(以下略)

     フォーカシングは、
     あくまでも、
     「フォーカサー中心の」技法であり、
     リスナーやガイドは、
     フォーカサーの求めに応じて機能する
     「サポーター」に過ぎない。

 これが、フォーカシングの根底に流れる理念です。
 

******

私のフォーカシング個別指導においても、私は、その人にある程度フォーカサーとしての力がついてきたと感じたら、何と私の「リスナー」になってもらうことを提案します。

   そして、
   フォーカサーとしての私が、
   ”as Teacher"として、
   もちろん、優しく、ですが、
   訓練生に、.

   「今の伝え返しは私の役に立ったよ」

   とか

   「ここでは、私の語った言葉の中で、
   『△△』だけを、もう一度投げ返してくれるかな?」

   などと指導していくのです。

*****

Interactivebooks
 なお、この、"Focuser as Teacher"を当然の前提として内に含みつつ、
更に進んだステップの訓練として、
「インタラクティブ・フォーカシング」があります。
著作はこちら

 そして、私も共同研究者をしている、「東海フォーカシング研究会」の藤嶽大安氏の「藤嶽法」もまた、相互傾聴訓練としてきわめて効果的です。

 なお、この、「フォーカシングの主役はフォーカサーその人であり、トレーナー(リスナー)はそのサポーターに過ぎない」という問題については、こちらに、更に過激な続編が、創始者ジェンドリン自身の著作からの抜粋を引用する形で展開されていますので、とうかお楽しみに!!

*****

なお、"Focuser as Teacher"については、こちらから、続編の掲載を始めています。

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トロントだより

  • 050601_0957
     The Focusing Instituteの第17回国際大会(2005/5/25-31)の開かれた、カナダ、トロントの北の郊外(といっても100キロはなれてます)、Simcoe湖畔のBarrieという街に隣接するKempenfelt Conference Centreと、帰りに立ち寄ったトロント市内の様子を撮影したものです。

淡路島縦断の旅

  • 050708_2036
     「フォーカシング国際会議」が、2009年5月12日(火)から5月16日(土)にかけて、5日間、日本で開催されます。
     このフォトアルバムは、その開催候補地の淡路島を、公式に「お忍び視察」した時の旅行記(だったの)です(^^)。
     フォーカシングの関係者の紹介で、会場予定地の淡路島Westinという外資系の超豪華ホテルに格安で泊まる機会が与えられました。しかし根が鉄ちゃんの私は、徳島側から北淡に向かうという、事情をご存知の方なら自家用車なしには絶対やらない過酷なルートをわざわざ選択したのであります。
     大地震でできた野島断層(天然記念物になっています)の震災記念公園(係りの人に敢えてお尋ねしたら、ここは写真撮影自由です)にも謹んで訪問させていただきました。
     震災記念公園からタクシーでわずか10分のところにある「淡路夢舞台」に、県立国際会議場と一体になった施設として、とても日本とは思えない、超ゴージャスな淡路島Westinはあります。

水戸漫遊記

  • 050723_1544
     友人と会うために水戸市を訪問しましたが、例によって鉄ちゃんの私は「スーパーひたち」と「フレッシュひたち」に乗れることそのものを楽しみにしてしまいました(^^;)。
     仕事中の友人と落ち合うまでに時間があったので、水戸市民の憩いの場所、周囲3キロの千破湖(せんばこ)を半周し、黄門様の銅像を仰ぎ見て見て偕楽園、常盤神社に向かい、最後の徳川将軍となる慶喜に至る水戸徳川家の歴史、そして水戸天狗党の反乱に至る歴史を展示した博物館も拝見しました。
     最後は、水戸駅前の「助さん、格さん付」の黄門様です。
     実は御印籠も買ってしまいました。

北海道への旅2005

  • 051012_1214
     日本フォーカシング協会の年に一度の「集い」のために小樽に向かい、戻ってくる過程で、他の参加者が想像だに及ばないルートで旅した時の写真のみです。かなり私の鉄ちゃん根性むき出しです。  表紙写真は、私が気に入った、弘前での夕暮れの岩木山にしました。

神有月の出雲路2006

  • 20061122150014_1
     11月の勤労感謝の日の連休に、日本フォーカシング協会の「フォーカサーの集い」のために島根県の松江に旅した時の旅行記です。https://focusing.jp/  
    ご存じの方は多いでしょうが、出雲の国には日本全国の神様が11月に全員集合することになってまして、「神無月」と呼ばれるわけですが、島根でだけは、「神有月」ということになります。(後日記:「神無月」は10月でしたよね(^^;A ........旧暦なら11/23前後は10月でせう....ということでお許しを.....)  
    ちょうど紅葉の時期と見事に重なり、車窓も徒歩もひたすら紅葉の山づくしでした。このページの写真は、島根の足立美術館の紅葉の最盛期です。

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