コメント・トラックバックについて

  • このブログのコメントやトラックは、スパム防止および個人情報保護の観点から認証制をとらせていただいております。これらの認証基準はかなり緩やかなものにしています。自分のブログの記事とどこかで関係あるとお感じでしたら、どうかお気軽にトラックバックください。ただし、単にアフリエイトリンク(成人向けサイトへのリンクがあると無条件で非承認)ばかりが目立つRSSリンク集のようなサイトの場合、そのポリシーにかなりの独自性が認められない場合にはお断りすることが多いことを、どうかご容赦ください。

最近のコメント

最近のトラックバック

banner

  • 携帯アクセス解析
  • Google Sitemaps用XML自動生成ツール

他のアカウント

« 「私のうつノート」書評 (再掲) | トップページ | 性懲りもなく、すぐに立ち直ることを繰り返す、「アメリカ人」というものの、光と影を象徴  -『風と共に去りぬ』についての「自我同一性地位」の観点からの考察- »

2013年1月 4日 (金)

アフォーダンスと洞察の接点(再掲)

再び心理臨床学会の興味深い報告より。

仁愛大学の駒米勝利先生(ロジャーズ派カウンセリングについての研究と大学学生相談の世界で著名)を座長とし、 青山学院大学の北村文昭先生の「カウンセリングにおける身体性」と題するご発表。

北村先生は、本来実験心理系の研究者で、臨床にも長年携わっておられた、キャリアのある先生ですが、何と心理臨床学会でははじめてのご発表!!

認知心理の世界では有名な、ギブソンの「アフォーダンス」という概念をキー・ワードにして、できるだけ従来の臨床心理学の専門語を使わず、とことん「ご自身の言葉で」事例報告を発表をなさろうという、論文集の文面に私はいたく共感し、この、一見別次元の「アフォーダンス」概念と臨床との出会いについてのご発表に出席することに「チャレンジ」したのです。

実は、私自身が、以前精神分析対象関係論で特異な位置にある、ハンガリー出身のバリント(左のブックレビュー参照)の「フィロバティズム」概念とフォーカシングの関連について人間性心理学会で発表したとき、姫路獨協大学の實川幹朗先生から、突然この「アフォーダンス」との関連について質問され、うまく答えられずに、その後自分なりにアフォーダンスについて調べたけど「腑に落ちる」に至らなかったという経緯があり、そのとき以来ひきずるモヤモヤを、この先生の発表が解決してくれるのではないかという期待もあったのです。

それは見事に当たりました!! アフォーダンスを、理屈だけできくと、たとえばこんなふうになり、よくわからなくなってしまうのですが、例えば、真ん中に消失点のある4本の放物線を結ぶかのように大小の長方形を重ね書きすると、人にはそれが「奥行きのある通路」のように知覚されます。

この図版を大スクリーンに「傾けて」表示すると、それに伴い人間の身体的重心の安定度が失われることが重心計で確認できるそうです。

これと同様に「社会的アフォーダンス」というものがあると北村先生は考えました。

人間のコミュニケーションは、実は非言語的・身体的な次元での相互認知による次元こそが基本にある。「『非言語的』コミュニケーション」という表現そのものが実は「倒錯した」用語法であり、言語的コミュニケーションなど、実は身体的コミュニケーションの上に乗っかっているものに過ぎない。

クライエントさんと、カウンセラーが、身体性をもって「そこに確かに居続けている」という基盤の元になされる身体認知的な相互作用こそ面接の基本にある。

そして、身体が表現しているものと、言語的な相互作用に一種の調和のようなものが相互に承認(compliment)された時、カウンセリングでも「おのずから」相互理解が進展する。

このことの説明を受けた瞬間、ギブソンの古典的な立体透視図版が、私には「ほこら」のように見えました。 「ほこら」=「洞」、つまり「洞察」であり、「見通し」が持てること、 です!!

実際、いわゆる「病態水準の重い」クライエントさんと面接していると、クライエントさんの「身体言語」と、「言葉として発している意味内容」のズレに、私たちカウンセラーは翻弄されます。

死にたくなるような傷つく経験をしていることを「言葉では」語っているのに、表情や身体のかもし出す雰囲気「けろーっ」と、何でもないかのよう。摂食障害やリストカッターの女の子に多いですね。

おいおい、そんなにけろっとしてるから、男たちや周りの女友達はあなたが傷ついていることに気づかないで、ひどいことを平気で無神経にするんだよ、といいたくなる。 ふっと、そんなことを思い出させてくれました。

實川先生、やっと、先生が、バリントのいう「魚にとっての水になる」ということとかと、「アフォーダンス」概念をひきつけたくなったのが、「少し」わかったような「気がしました」。

blogram投票ボタン
ブログランキング・にほんブログ村へ
人気ブログランキングへ
携帯アクセス解析
ビジネスブログランキング
人気ブログランキングへ
にほんブログ村 
メンタルヘルスブログ 心理カウンセリングへ

「錯覚」かもしれませんが(^^;)

« 「私のうつノート」書評 (再掲) | トップページ | 性懲りもなく、すぐに立ち直ることを繰り返す、「アメリカ人」というものの、光と影を象徴  -『風と共に去りぬ』についての「自我同一性地位」の観点からの考察- »

心と体」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/70854/56464743

この記事へのトラックバック一覧です: アフォーダンスと洞察の接点(再掲):

« 「私のうつノート」書評 (再掲) | トップページ | 性懲りもなく、すぐに立ち直ることを繰り返す、「アメリカ人」というものの、光と影を象徴  -『風と共に去りぬ』についての「自我同一性地位」の観点からの考察- »

フォト
2017年5月
  1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31      
無料ブログはココログ

Twitter

フォーカシングの本1

フォーカシングの本2

トロントだより

  • 050601_0957
     The Focusing Instituteの第17回国際大会(2005/5/25-31)の開かれた、カナダ、トロントの北の郊外(といっても100キロはなれてます)、Simcoe湖畔のBarrieという街に隣接するKempenfelt Conference Centreと、帰りに立ち寄ったトロント市内の様子を撮影したものです。

淡路島縦断の旅

  • 050708_2036
     「フォーカシング国際会議」が、2009年5月12日(火)から5月16日(土)にかけて、5日間、日本で開催されます。
     このフォトアルバムは、その開催候補地の淡路島を、公式に「お忍び視察」した時の旅行記(だったの)です(^^)。
     フォーカシングの関係者の紹介で、会場予定地の淡路島Westinという外資系の超豪華ホテルに格安で泊まる機会が与えられました。しかし根が鉄ちゃんの私は、徳島側から北淡に向かうという、事情をご存知の方なら自家用車なしには絶対やらない過酷なルートをわざわざ選択したのであります。
     大地震でできた野島断層(天然記念物になっています)の震災記念公園(係りの人に敢えてお尋ねしたら、ここは写真撮影自由です)にも謹んで訪問させていただきました。
     震災記念公園からタクシーでわずか10分のところにある「淡路夢舞台」に、県立国際会議場と一体になった施設として、とても日本とは思えない、超ゴージャスな淡路島Westinはあります。

水戸漫遊記

  • 050723_1544
     友人と会うために水戸市を訪問しましたが、例によって鉄ちゃんの私は「スーパーひたち」と「フレッシュひたち」に乗れることそのものを楽しみにしてしまいました(^^;)。
     仕事中の友人と落ち合うまでに時間があったので、水戸市民の憩いの場所、周囲3キロの千破湖(せんばこ)を半周し、黄門様の銅像を仰ぎ見て見て偕楽園、常盤神社に向かい、最後の徳川将軍となる慶喜に至る水戸徳川家の歴史、そして水戸天狗党の反乱に至る歴史を展示した博物館も拝見しました。
     最後は、水戸駅前の「助さん、格さん付」の黄門様です。
     実は御印籠も買ってしまいました。

北海道への旅2005

  • 051012_1214
     日本フォーカシング協会の年に一度の「集い」のために小樽に向かい、戻ってくる過程で、他の参加者が想像だに及ばないルートで旅した時の写真のみです。かなり私の鉄ちゃん根性むき出しです。  表紙写真は、私が気に入った、弘前での夕暮れの岩木山にしました。

神有月の出雲路2006

  • 20061122150014_1
     11月の勤労感謝の日の連休に、日本フォーカシング協会の「フォーカサーの集い」のために島根県の松江に旅した時の旅行記です。https://focusing.jp/  
    ご存じの方は多いでしょうが、出雲の国には日本全国の神様が11月に全員集合することになってまして、「神無月」と呼ばれるわけですが、島根でだけは、「神有月」ということになります。(後日記:「神無月」は10月でしたよね(^^;A ........旧暦なら11/23前後は10月でせう....ということでお許しを.....)  
    ちょうど紅葉の時期と見事に重なり、車窓も徒歩もひたすら紅葉の山づくしでした。このページの写真は、島根の足立美術館の紅葉の最盛期です。

リンク