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2012年12月25日 (火)

インタラクティヴ・フォーカシング(Amazonレビューより転載)

 
    By こういちろう VINE™ メンバー
 
形式:単行本

 
   カウンセリングの学習においては、「傾聴」や「共感的理解」ということがひたすら強調される。そして、ロジャーズの来談者中心療法のオリエンテーション が強いロールプレイや事例検討会の場で、「それであなたは十分に相手に共感しているのか?」的な叱責がなされたり、「私は十分に相手に共感できない」こと に思い悩む、カウンセリングの初学者は未だに少なくないのではないかと思う。

 正直に言って、カウンセラーの側は「理解したつもり」、ク ライエントさんの側も「わかってもらったつもり」でいても、実はそれが「思い込み」に過ぎず、両者の間にいつの間にか「同じ花を見て」「同じ感情を」共有 している幻想(錯覚)が解離して行き、見かけ上の和やかさが、些細なきっかけで、そのギャップを露呈して、カウンセリング関係が混乱しはじめることは、よ くありがちな実態だろう。

 フォーカシングのトレーナー、ジャネット・クライン女史が開発した「インタラクティブ・フォーカシング」技法は、両者の間にある間主観的な関係性に敏感になるためのトレーニングとして、まことに洗練され、なおかつ繊細なトレーニングとなるはずである。

 通常のフォーカシングに おいても、聴き手(ガイド)は、相手の感じている心身未分化な曖昧な実感それ自体に「相手の身になって」身体で感じながら傾聴し、応答していくことが重視 されているのだが、そうやって聴き手側に感じられた「身になった」結果として思い浮かんできた言葉やイメージをそのまま伝え返すことは避け、ある種の中立 性を維持しながら、語り手の語る「その」言いまわしではじめて話し手の内部でつなぎとめられていた、実感それ自体(フェルトセンス)をつなぎとめるため の、個人的な含蓄が濃い、パーソナルな表現を、丁寧にありのままに投げ返すことを重視する。それを聴き手側が安易に言い換えたら、話し手がその言葉を手が かりにやっとのことでつなぎとめている内側の曖昧な実感(フェルトセンス)との内的関わりを妨害すると見られているからである。

 しか し、インタラクティブ・フォーカシングは、発想を逆転させた。話し手が、自らの話題についての自らのフェルトセンスをじっくり味わっているその時に、聴き 手側も、話し手の「身になって」、フェルトセンスを、いわば「疑似体験」するつもりで味わってみるための、「二重の共感の時」と呼ばれる沈黙のひとときを 取ることを技法的段取りに組み込んだのである。

 そして、その沈黙のひと時の後に、聴き手の側が、話し手の身になって吟味した、手短な言葉や一つのイメージ(慣れるまではこれを見出すことをたいへんだとお感じかもしれない)を先に呈示し、話し手はそれを自分の実感と再照合する。

 その結果、聴き手の言葉が、思いの他、自分の実感と「しっくり来る」こともあろうし、一面はとらえてくれていても、何かズレていると感じることもあろう。いずれの場合も、その結果を聴き手にフィードバックするわけである。

 誤解なきように言えば、これは聴き手側が話しての実感に「的中」する言葉やイメージを見出さねばならないという強迫に駆られる必要はない。たとえ「ズレて」いても、そのズレを「共有する」ことが、相互理解を非常に深い次元で促進する刺激剤となるのであるから。

 ここまで進めたら、今度は語り手と聴き手が役割交代して、同じことを進める。つまり、それまでの聴き手は、今度は、そこまでの話の流れで「自分個人が」感じていた実感を相手に伝え返し、傾聴してもらえるのである。

  こうしたことを、まるで野球のイニングを表と裏で進めるように往復していく。「相手の身になって感じて、応答すること」と「自分自身の実感を語ること」を 完全に別の段取りとして語るコミュニケーションをすることをとことん「構造化」しているのが、この技法の最大の特徴である。

 それは、相手を尊重し、自分の気持ちも尊重する対話を、超スローモーションで少しずつ丁寧に進めることになる枠組み、いわば、CT-MRI(連続断層撮影)的な形で間主観的なプロセスを相互検証できるフォーマットなのである。

  この技法で傾聴訓練を重ねたカウンセラーは、現場臨床の面接の中でも、クライエントさんの話を聴くうちに、「今の話を聴いていて、私はこんな感じがしてき たんだ・・・」なとどいいう形で、ポツリと手短に言葉を差し出してみる際に、それがクライエントさんの心にいい形で響く言葉になる感度が圧倒的に上昇す る。

 ただ、本書の邦訳の副題に「カウンセラーの力量アップのために」とつけてしまったのは、実際の本の内容とは少しかけ離れてしまったと思う。なぜなら、本書の中で示されている事例の大半は「カップル・セラピー」の現場での適用事例だからである。

 自己主張的であるように小さい頃から教育された欧米の人たちにとって、恐らく連れ合いとのいさかいは日本の比ではないくらいに激しく、両者を傷つけあうものであろう。本書が、そうした生々しい現実を背景として生まれたものであることを、心に留める必要があると思える。

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トロントだより

  • 050601_0957
     The Focusing Instituteの第17回国際大会(2005/5/25-31)の開かれた、カナダ、トロントの北の郊外(といっても100キロはなれてます)、Simcoe湖畔のBarrieという街に隣接するKempenfelt Conference Centreと、帰りに立ち寄ったトロント市内の様子を撮影したものです。

淡路島縦断の旅

  • 050708_2036
     「フォーカシング国際会議」が、2009年5月12日(火)から5月16日(土)にかけて、5日間、日本で開催されます。
     このフォトアルバムは、その開催候補地の淡路島を、公式に「お忍び視察」した時の旅行記(だったの)です(^^)。
     フォーカシングの関係者の紹介で、会場予定地の淡路島Westinという外資系の超豪華ホテルに格安で泊まる機会が与えられました。しかし根が鉄ちゃんの私は、徳島側から北淡に向かうという、事情をご存知の方なら自家用車なしには絶対やらない過酷なルートをわざわざ選択したのであります。
     大地震でできた野島断層(天然記念物になっています)の震災記念公園(係りの人に敢えてお尋ねしたら、ここは写真撮影自由です)にも謹んで訪問させていただきました。
     震災記念公園からタクシーでわずか10分のところにある「淡路夢舞台」に、県立国際会議場と一体になった施設として、とても日本とは思えない、超ゴージャスな淡路島Westinはあります。

水戸漫遊記

  • 050723_1544
     友人と会うために水戸市を訪問しましたが、例によって鉄ちゃんの私は「スーパーひたち」と「フレッシュひたち」に乗れることそのものを楽しみにしてしまいました(^^;)。
     仕事中の友人と落ち合うまでに時間があったので、水戸市民の憩いの場所、周囲3キロの千破湖(せんばこ)を半周し、黄門様の銅像を仰ぎ見て見て偕楽園、常盤神社に向かい、最後の徳川将軍となる慶喜に至る水戸徳川家の歴史、そして水戸天狗党の反乱に至る歴史を展示した博物館も拝見しました。
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北海道への旅2005

  • 051012_1214
     日本フォーカシング協会の年に一度の「集い」のために小樽に向かい、戻ってくる過程で、他の参加者が想像だに及ばないルートで旅した時の写真のみです。かなり私の鉄ちゃん根性むき出しです。  表紙写真は、私が気に入った、弘前での夕暮れの岩木山にしました。

神有月の出雲路2006

  • 20061122150014_1
     11月の勤労感謝の日の連休に、日本フォーカシング協会の「フォーカサーの集い」のために島根県の松江に旅した時の旅行記です。https://focusing.jp/  
    ご存じの方は多いでしょうが、出雲の国には日本全国の神様が11月に全員集合することになってまして、「神無月」と呼ばれるわけですが、島根でだけは、「神有月」ということになります。(後日記:「神無月」は10月でしたよね(^^;A ........旧暦なら11/23前後は10月でせう....ということでお許しを.....)  
    ちょうど紅葉の時期と見事に重なり、車窓も徒歩もひたすら紅葉の山づくしでした。このページの写真は、島根の足立美術館の紅葉の最盛期です。

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