「協調性」についての誤解
「協調性」とは、断じて、周囲の目を気にするあまり「単に控えめにすること」ではない。
人と積極的に、新たな「関係をつけ」、「切り拓く」能力である。
その際に必要なのは、単に「相手に嫌われないか」という行動原理ではない。相手がその日常(生活、家庭、職場)の中で、どういう心境と実感で生きているのかに対する感情移入的想像力を最大限に駆使して、相手のニーズを想定し、それに応えようという方向で、むしろ自分から相手に「声をかけていく」ことなのだ。
もとより、いつも言うように、他者の気持ちに対する人の想像力など結局はたかが知れている。実際に他者の言い分を訊けば、自分の思い込みは容易に脱錯覚させられる。
しかし、そこから先、相手の言い分をきいて対話し続ける時、はじめて相手との対等な絆と連帯と協働の世界が「リアルに」築かれ始めるのである。
それこそが、他者との絆を「信じる」ための自己投企である。
もはや、自分の「空想の世界」での他者配慮の一人相撲で堂々巡りする、「一応集団の中に入れてもらっている中での孤独」に、別れを告げよう。
*****
BGMは、中島みゆきの
「本日、未熟者」。
●本日、未熟者(YouTube)
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