帆船のように航海するか? スクリュー船のように航海できるのか?
大航海時代に航海術がひとつの完成に到達した当時、長距離航海に使われていたのは、実質的に帆船だけだったようなものだろう。
ヨットのことを知っている人ならご存知のように、複数の帆を巧みに使った航海術においては、「風上に向かって」帆走することすら実は可能である。もっとも、一見進行方向とはあさっての方角に向かって航行してはターンすることを繰り返す、一種のジグザグ航法を取らねばならなくなるが。
更に、潮流などをいかに活用するかという事柄も関わる。結局一番大事なのは、次の寄港地の緯度経度を正確に掌握できていて、なおかつ、今、船が到達している緯度経度の正確な掌握できているかどうかであり、その途中の航海のプロセスは全然直線的ではなくてよかったのである。
その後、蒸気機関が発達し、外輪船→スクリュー船による航海が中心になるにつれて、船ですら、目的地(寄港地)に向けて最短ルートで向かうものであるかのように思い込まれるようになったのではなかろうか(少なくとも海運や漁業に縁遠い多くの一般民衆にとっては)。
*****
果たして人生はどちらに似ているであろう?
目的地に向かってひとり必死でオールを漕げるのは、ほんとうにそれが必要な限られたひと時だけだろう。
河口湖の手漕ぎボートですら、自分が順風下で漕いでいることを忘れていると、引き返す時に、逆風下では2倍以上のエネルギーを投資しても一向に岸辺に戻れないという事態になる。
・・・・・これは、実は私の大学時代の経験である(^^;)
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