「サマーウォーズ」への極私的な感想 その1
今回は、いつもと違って、徹底的に「私情」だけでこの映画の感想を書こうと思う。
栄おばあちゃんが、世界の危機を察知し、黒電話(!)を操り、猛烈な勢いで、的確な情勢判断をして、可能な限り、日本中の公私にわたる知り合いに連絡を取り、挨拶をし、必要なお願いをし、時には檄を飛ばす。
このシーンで、私は不覚にも涙が止まらなくなってしまったのである。
私にとってのリアルワールドに、まさに栄おばあちゃんを思わせる、圧倒的な存在感で、「日本的」人間関係を、酸いも甘いも噛み分け、「柔」と「硬」の両刀使いで立ち回ることができる、二人の老人がいる。
ひとりは他ならぬ私の父であり、もうひとりは、私が実は最も尊敬しているカウンセラーの先生である(この先生については、私はこのブログでほとんど全く言及しないことにしている。「論じる資格などない」と、心の底から思っているので)。
二人に共通するのは、日本的な「心配り」を信じられない域にまで細やかに配慮しながら人との関係を維持していくその抜群のセンスであり、それと共存する形で、いざとなると一歩も引かない逞しさで、現実と渡り合う、とてつもない腹の据わり方をしているところである。
私は、その「私」と「公」一人ずつの、もう、今の日本でも珍しくなったかもしれない域の,古き良き日本の伝承者に、残りの人生では、とても永遠に追いつけないのではないかと感じつつも、薫陶を受ける機会に今も恵まれていることを、ほんとうに心から感謝したい。
電話口の向こうの声は、栄おばあちゃんの声であり、この二人の老人の声であるということ。
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昨日やっと小説を読み終えました。これで、ひとまず映画・コミック・小説のバージョン [続きを読む]
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