鬱の人を「気遣い」過ぎると、むしろ鬱の人に「気使わせる」気苦労をかけていることになるのかもしれない?
これは、直前の記事で書いた、内海先生の本の中での指摘から自然と想像できるテーマなんですが。
知人が鬱気味なのを知っていて、相手から連絡がしばらくなかったりすると、思わず不安になり、こちらから連絡を取りたくなったりする皆さんは少なくないかと思います。
ところが、それは、その鬱のご友人さんに、「大丈夫だ」というメッセージをあなたに発しなければならないというプレッシャーをかけることになってしまう場合も少なくないのですね。
鬱の人は、そもそも他人に「気を使う」人たちだということを忘れてはなりません。
連絡を取ったあなたは、ただでさえ鬱気味でエネルギーが落ちている人に、わざわざ「思いやって」もらえ、対応してもらっていることになっているのかもしれません。
特に、少し前よりも調子が落ちかかっている鬱の人に、そうしたことで更にエネルギーを使わせることそのものが酷なこととも言えてくるわけです。
*****
敢えて厳しいことを言えば、あなたはその人のことが「心配だから」連絡を取っているつもりかもしれないけど、そういう「心配をしている」、「不安を感じている」のはあなたなんですね(^^;)
あなたがあなた自身の不安を鎮めたいに連絡を取ろうとしているだけではないのか?・・・・ということをふと立ち止まって考えてみて欲しいのです。
*****
もし、あなたとその人の間に信頼の絆があれば、その人は、ほんとうにあなたに連絡を取りたい時には必ず連絡を取ってきます。
そうした時に、その人に「きちんと」向きあって、まずは話をじっくりと聴く・・・まずはそのスタンスで十分なのです。
少し元気が回復してから出ないと、返事の言葉を考えるのも億劫ということにもなります。ところが、鬱の人は、(ほんとうに重度に落ち込んだ段階を過ぎてしまうと)鬱のただ中でも、サービス精神旺盛なことが少なくない。
・・・・・少なくとも、このことは、本来ならば双極性2型障害と診断されるのがふさわしい人に関しては、ほぼ間違いがないことだろうと思います。
双極II型の人たちの対人関係は、一度受け入れた人への個人的な信義は大事にし、見かけの気持ちの揺れやすさにもかかわらず、安定した絆を築きます。
この点は、古典的なメランコリー型単極性うつ状態の人が、実は「個人」ではなくて組織や上司という「役割関係」への一般的な忠誠心がベースになっていて、実は誰に対しても同じように気を使い、同じように「申し訳ない」という罪責感感じる、ステレオタイプ化された対人スタイルを取るのとも異なります。
逆に、ボーダーラインの人の、表層的で、同一の相手に対する価値の上げ下げが激しい不安定な対人関係様式とも異なることを、内海氏も著作の中で強調しています(p.163など)。
*****
でも、どうしても連絡を取りたい衝動が抑えきれない場合には、携帯メールで、
「最近どうしてるのかなーと思って思わずメールしちゃった
でも別にレスはいらないよーん
」
・・・・以上、終わり!! くらいに留めておくのもいいかもしれない?
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