「お盆」=「人生の戦士」のための「終戦記念日」
日本の戦前を否定してもはじまらない気がする。
同様にして、日本の戦後を否定してもはじまらない気がする(!)
ある意味で、そうした戦前・戦後の時代を通して「生きて来た」私たち(あるいは、そうやって「生きて来た」先行する親世代の存在あってはじめて「生きて来れた」私たち)の生きてきた過程とそのバックグラウンドを、まずはありのままに、清濁併せ呑んで全肯定して引き受けるしかないとすら思う。
(ここでいう「歴史の全肯定」とは、それらすべてを個々の点において批判と検証の対象とし、そこからこれからの個々人の生き方のための(!)歴史の教訓を見出し、役立てていくこととは完全に両立する筈である)
そうした上で、今の自分が社会の中で、何をしたいのか、どういう存在になりたいのかを見つめなおすための、日本国民にとっての、ひとつの大事な記念日であり続けることを。
歴史の偶然が、8月15日というお盆と同じ日を呼び寄せたことは、終戦記念日が、実は戦後の平和な日本の社会の中で、生活のための戦いの果てに死んでいった、数多の「戦士」たち(自殺や過労死の人だけではなく、余生を静かに全うされた皆様も含みます)の追悼の日という二重の性格を持たせているのだと思う。
国内は戦乱のない平和の時代にあっても、人生とは戦いの連続なのであり、我々が死ぬ時、我々は皆、人生という戦場での戦死者として死ぬ・・・というふうに発想してみたらどうだろう?
私たちは、「人生の戦士」として死んだ後、残された人たちに、お盆の日に、生前のことを思い出してもらうために、あの世から会いに行くのだと、想像してみたらどうだろう?
世代を問わない、「人生の戦士」に対する「戦没者追悼」の日が、「お盆」=「終戦記念日」だとすれば?
そう考えてみれば、8月15日は、戦後に生まれ、戦後に死んだ人たちすら包含する、個々の人固有の「命日」とは別の、日本国民全体のためのもうひとつの「終戦記念日」として受け継がれていくのではなかろうか?
戦後の日本人の多くは、はっきり意識しないまでも、暗黙のうちに、そのように8月15日を位置づける「文化」を、新しい伝統として形成し、受容してきたのかもしれない。
だが、こうして「意識的に」論じてみるのも、ささやかな意味があるかもしれないと感じて、書いてみたつもりである。
私たちの生の礎を築き、私たちの生を何らかの意味で支え、私たちの生のための犠牲になったのかもしれない、すべての、すでに亡くなった皆様に、心からの感謝と哀悼を!!
※この記事に関しては、最初から、私の側からのメッセージの発信だけとさせていただきますことをお許しください。
(なお、wikipediaで調べたところ、日本におけるお盆が8月15日を中心としての行事として、一部の地域を除いて一般化していったのは、明治6年、一部の県で「旧暦盆の廃止の勧告」がなされて以降、徐々に浸透した現象のようである。つまり、8月中旬をお盆(正確には、旧暦盆の日程に近似値なので普及した「月遅れのお盆」)とみなす日本の多くの地域での風習は、戦前にすでに十分に成立していたのであり、日本の終戦後にその傾向に拍車がかかったとまでは言いにくいようである。私のこれまで知る情報の範囲では、玉音放送が結果的に8月15日になされたこと自体は、降伏をめぐる窮迫した情勢下での選択であり、お盆と関係してではないようです。私がちょっと検索した範囲ですが、ネット上でも、このリンク先でのやり取り以上のものは見かけられないようです)
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