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2009/08/31

4日間の東京再訪を終えて

 今、羽田発最終の飛行機で福岡空港、そして久留米の自宅へと帰りついたばかりである。

 我ながら、何という密度の濃い時間を過ごし切れたことだろう、という感慨が後を引いている。

 これほど、何ひとつ後悔のない時間の使い方で数日間を走り通したことなど、私のこれまでの人生でなかったような気がする・・・・・とまでいうと、我ながらたいへん大袈裟に響くことは承知している。

 ・・・・・だが、敢えてその言葉を使いたい。

 しかもそれは、「真っ白な灰になって燃え尽きる」ようなあり方とは正反対である。

 むしろ、この4日間で、今の私が、自分がつい先日まで思っていたよりも、遥かに多くのことができる耐性を、すでに取り戻しているのではないかということを感じさせてくれた。

 常識的に言えば、たいへんなバードスケジュールをこなしたことになるのだが、それにもかかわらず、毎晩何と深く熟睡できたことだろうか!! 

 まさか、現段階の自分が、この域にまで、翌日に疲れを全く残さない形で、毎日きちんと自分の脳エネルギーの「消灯→休眠状態」ができるという巧妙な「休息」スキルを身につけてしまえているとは思ってもいなかった。

 決して油断することなく、慎重さを失うつもりは毛頭ないのだが。

******

 そしてもうひとつ。

 今回の4日間は、これから、福岡の久留米の地で、自分がどのように生きていくのかについて、ある非常に確かな確信を掴むことになる旅だったとしか思えない。

 1年1ヶ月前に、やむなく関東に残してきた、成仏させることができていなかった私の生霊(?)を、やっと生身の私に統合し、それによって私はやっと完全なひとつの全体性を持った存在となり、久留米へと連れ帰ることができた。

 やっと、心と体がひとつになって久留米に「根を張れる」気がする。

 もちろん、これからも折を見て、第2の故郷である関東をはじめとする日本各地に出向き、活動する機会を徐々に増やして行けるようにと望んでもいるのだが、本拠地は久留米でいいのだと、やっと、心から言える。

 やっと私の心は自由を取り戻せた。

 いや・・・・・ひょっとすると、明日で満49歳を迎えるこの歳になって、やっと自由を「獲得した」のかもしれない。


 公私にわたる、関東で再会できた皆様に、心から感謝申し上げます。

※関連記事がこちらにあります。

 

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コメント

先生、いつもお世話になっております。

先生とは、まだ短い期間のお付き合いしかさせていただいておりませんが、

先生の心の中に自由が発生したこと、私も嬉しく感じさせていただきながら読ませていただきました。

いよいよ本拠地での先生の活動が、英気を増すことを心より祈らせていただきます。

>輝々様

 いつもコメントありがとうございます。

 街には街固有の風景の空気があります。同じ東京近辺でも、東京駅近辺と、新宿と、渋谷と、上野、あるいは横浜とでは、全然町並みの「雰囲気」が異なりますよね。まして、東京に住んでいる人が、例えば名古屋、京都、大阪、仙台、札幌の駅前に降り立って、相互比較しただけでも、そうした、街の雰囲気のテイストの違いは、肌にひしひしと伝わるものではないかと思います。

 大学入学時に上京して、その後時々久留米に帰省するようになって以来、私は福岡や久留米の町並みが醸し出す、東京は異なる町の「空気」に、もはや「違和感」のようなものしか感じられなくなることに苦しんできたのです。「故郷」のはずなんだけど、懐かしいというより、もう、嫌になってしまったんですよ。

 福岡っていうのは、昔から東京への憧れと「上京指向」が格別に強い土地柄です。古くは井上陽水、近年では松田聖子や浜崎あゆみ(最近の「某事件」の人もですが)に代表されるように、非常に多くのミュージシャンや芸能人・俳優が福岡出身ですし、自民党をはじめとする過去の大物政治家で、福岡出身や、何らかの意味で近い血縁者が福岡という人(麻生さんや鳩山邦夫さんだってそうだ。鳩山邦夫は私の選挙区)の人が占める比率も驚くべきものがあります。

 そのせいか、日本の大都市の中では、実は東京をもろに「模倣しよう」という傾向が、福岡市には特に強いです。私見では、東京に首都を持っていかれた京都はいうまでもなく、大阪や名古屋に比べても、東京への「対抗意識」みたいな形で、独自の街イメージをデザインしようという意識そのものが欠落しています。

 例えば、福岡の中心である西鉄福岡天神駅前に降り立って、道路を天神コア側に渡って駅側を振り返ってみると、そこに見えてくる、まるで城壁のように立ち並ぶ駅前のビル群の光景は、例えば、西武デパートなどのビル群が立ち並ぶ、池袋東口の光景を一瞬思い出させるようなところがあります。

 そもそも福岡のベイエリアの風景なんて、ホントにびっくりするほど、「お台場」の模倣そのものなんですよ。このページの下の方に載せた写真だけで明白でしょ? ここまでくると恥も外聞もないといいたくなるくらいに。もっともお台場には「ドーム球場」はありませんけどね(^^;)

 でも、やはり「福岡市」には「福岡市」固有の町並みのにおいがあり、「居心地」的に東京の代用にはならない。ましてや、人口30万以上で福岡県南部地域では最大都市(九州全体でも、いくつかの県庁所在地を抜き去り第8位)の久留米の光景なんて・・・・東京の街に類似の光景を探すのは、ちょっと難しいのです。

 私は、福岡や久留米に戻るたびに、すでにここが自分の「居場所」感覚を抱ける街ではなく、「異郷」のようにしか感じ得ず、安らげる都市ではなくなっていることに、この30年間苦しみ続けていました。

 ところが、ほんとうに不思議なことなのですが、おとといの晩に福岡空港に降り立った時から、何かがすべて変わってしまったのですね。福岡空港は、日本を代表する大空港のひとつとはいえ、そりゃ、羽田に比べれば小さいのは当然です。ところが、到着ロビーを歩き、空港発の久留米行き高速バスを待ち合わせていた時から、「なーんだ、ここって、東京と似たり寄ったりの、東京の「すぐそばの」街に過ぎないじゃん!!」という感覚が始まったのです。こんなの、これまで一度も感じたことがない感覚でした。

 それが、高速バスが、深夜の西鉄久留米の駅・・・・そりゃ、新宿あたりの深夜0時でも続く大ラッシュの光景からすれば人通りは「ないも同然」・・・に降り立っても変化なし。

「西鉄久留米駅だって、新宿駅のすぐそばにある、新宿と直結した町並みなのだよ」

 翌日、(つまり、記事本文を深夜に書いた昨日の昼になってからですね)、私用で久留米市街地をあちこち歩いて回ったんですが、そうやって昼間の街の光景を味わっても、

「そうなの。ここは新宿とも八王子ともちっかりつながっている、『私の町』という点では同じなんだよ」

 ・・・・・・ついに、30年間、私がかかっていた「魔法」が解けてしまったのです。

 私の心をがんじがらめに縛り続けていた魔法。
 「関東にしか今後の人生はない」という魔法。

 「日本のどこだって日本であることには変わりないし、私のふるさとである」
 「どこでどうやっていくにしても、直面する困難と、果たすべき役割なんて似たようなものさ」

(少なくとも、久留米のような、百万都市まで30分圏内(あと2年で新幹線開通後は15分以内!)の人口30万の都市に生きている限りは)

 「この」感覚・・・・今後解けることは、もうありえない・・・・そんな気がします。

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