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2009/06/28

改正農地法は農村を出稼ぎ外国人だらけにするための法律・・・・かもしれない(第3版)

 先日国会で成立した「農地法」改正は、「土地所有者中心主義」から「耕作者中心主義」への大胆な改革である。

 働き手を失い、休耕地ばかり増えた日本の農業政策の歪みを正し、農業の大規模化と企業参入を促し、「内需拡大」し、食料自給率を回復させるという意味では、いざという時の「国防的」観点から見ても望ましい政策であろう(ここは多少ウィット)。

 この制度の欠点として、法律の概要についての「論評全く抜きの」NHKの報道を元に、私が「全く自分の頭だけで」考えてみた問題点を列挙してみよう。、

1.小規模耕作にしか適さない土地の零細な農家がいよいよ経営的に淘汰され、過疎化が更に進む地域が出てくる可能性が高い。

2.外国の農業メジャー資本が日本に大規模進出する可能性にも目を向けるべき。輸出向き作物ばかりになっても困る。

3.大規模産業化は市場価格へのいろんなの影響も考えられる(1.につながる)。

4.大規模効率化の名の下に日本農村の自然生態系をいよいよ破壊する危険がある。

【第2版で追加】

 この4.の点に関しては、


●農業開国論 第12回「農協トライアングルがついに崩壊?減反見直しの旗を立てた石破農水相の賭け」
 (by 山下一仁 日経online)

における、

> 週末片手間にしか農業を行えない兼業農家より、規模の大きい農家の方が肥料や農薬の投入量を減らす環境に優しい農業を行うことができる。

という形で、大規模集約型農業経営の「長所」を指摘している見解にひとまず説得力を感じました。

 なるほど、除草の点でもそうでしょうし、農業の門外漢なりに類比的に想像しても、およそ「薬」というものは、少量ずつ少しずつ投与する方が「体内に吸収」される効率はよく、再び「排泄」(用水路に流れ出さず)に済むものかと思いますし、長期間効果を維持する農薬や肥料の方が何かと問題も多いのではないかと思います。

 こうした観点から、この4.の懸念については、とりあえず取り消させていただいておきます。

 例えば、すでに近代的な用水路が整備されてしまった、大規模耕作機械も導入可能な平野部の米どころなどでは、大規模集約型経営の方が、農作業の直接管理をするチーフが手を抜かなければ、環境メリットの方が大きいと思われます。

 しかし、もちろん、小規模農家の切捨てが好ましいのか? 企業的に作られると作物に非常な偏りが生じないか??? などという大問題を軽視していいというものではないと思います。

 重要なのは、こうした点まで国民の幅広い層が注目し、十分な議論をしないまま、この法律の改正が、特に都市部の有権者にとって小さな問題であるかのようにして進行している現実でしょう。

【ここまで第2版での追加】

*****

 更にもうひとつ、重要なポイント。

 特に日本の農村の、自民党支持層の皆様に問題提起したい。

5.実際には若者はほとんど農業回帰せず、そこで雇われて働くのが、賃金の安い「外国人労働者」中心となり、日本の地方の農村には外国人が満ち溢れる自体が生じる可能性が高い。

 さあ、こうして、都市部に留まらず、「国籍問題」や「外国人参政権問題」が農村でも一気に深刻化するのである。

*****

 過去の歴史について学ぶことは、歴史の先について、ちょっと想像力をふくらませてみるセンスに結びついた時に始めて意味があると思います。

すると、

「自民党は、大規模耕作に不向きな農村の過疎化を更に『推し進め』、今後、地方の農業に、大量の外国人労働者を雇用できる集約型農業施設の設置を容易にする『ために』、実はこの法律を制定した」

つまり、農村の長年の自民党支持者をいよいよ裏切り、だまし討ちするような法律を平然と制定した!!

という仮説が浮上したわけである。

(少なくとも、そうなる危険性に当面目をそらしたまま、この法律を制定してしまったのは確かだろう)

 自民党が、地方の農村票を失わないために、何かに目隠しして、曖昧にしたままこの法律を通してしまっていないこそ、注視すべきではないか。

 農村の皆様、こうした点についてお人よしにならないまま、今度の選挙には投票いたしましょう!!

*****

 ちなみに、私個人は外国人差別には反対の立場です。

 私がこの記事でシミュレーションしてみた「論理の戦略」にこそ、私がお伝えしたいことの本質があります。

 つまり、私は、敢えて、「保守主義者」の思考法徹底して採用してシミュレートする、思考実験をしてみただけです(^^;)

 「借り物でない意見」をネットで発信する、とはどういうことかということ。

 そんなに日本の農政に詳しくなくても、調べなくても、自分でものごとを考え、想像力を膨らませ、現実吟味をできる人間なら、解説や論評抜きの1分ぐらいのNHKニュースからだけで思い至れるのではないかなあ・・・と。

*****

 更にもう一点付け加えれば、自分とはものの感じ方や考え方が違う相手の思考法や感じ方に「あたかも自分自身であるかのように」感情移入し、その人ならどのように感じ、考え、判断するかについて刻々とシミュレーションしながらも、同時に、自分自身がそれに対してどのような違和感を感じているかについても刻々と気づいていられ、自分を見失わないこと(「自己一致」していられること)は、ロジャーズの来談者中心療法に限らず、およそカウンセラーたる者にとってたいへん大事な能力であろう。

 それは、カウンセリングを超えて、およそどのような事柄に接する際にも活用できるのである。

*****

【第2版で追加】

 すでに紹介した山下一仁氏の「農業開国論」の別記事、

●平成の農政改革と呼ぶには程遠い 農地法改正は「昭和の懐メロ」だ(第14回)

によれば、実は今回の農地法改正においても、日本農業の大規模集約化による再生という観点から見ると、企業参入にあまりにも障害が多過ぎるという論が展開されています。そこでは民主党が修正した部分の問題とかも消し飛んで、自民党の「農政族」議員の多くを敵に回しかねない大胆な提言がなされていく。自作農家がどんどん淘汰されて集約されていくことをやむを得ずという、徹底的にマクロ経済学の視点から見た政策見解。

 この人はそもそも減反政策をやめて米の値段が下がって自作を諦める農業者が淘汰される過程で米作を企業的に大規模集約化、日本のおいしい米をアジア諸国への重要な輸出品目にするという壮大な提案をしている。

 「内需拡大」や「産業振興」について決定的な政策を打ち出せないまま国民にひたすら我慢を強い、老後の不安も解消できないまま、未来に希望を見出せない勤労者をより過酷な勤務状態に追い詰め、うつ病者を増やすばかりになりかねないばかりか、多くの障害者の自己負担分を増加させた、現状の日本の政策展開を見るにつけ、こういう「建設的な」(あくまでも「 」入りだが)政策ビジョンも興味深く感じたので、その所在を紹介しておくことにした。

 こういう巨視的な見解こそ、目先の利害や組織票を超えた「徹底した保守主義」の、ひとつの見識なのかもしれない???

 ・・・・・もとより、このように書くのはかなりきついウィットを込めているつもりであり(^^;)、私個人は、とても単純に賛成する気にはなっていないのであるが。

【第2版で追加+第3版で更に誤解なきように末尾を追加】

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本当は命を物と見ない法律が出来た方が良かったのではないか

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