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2009/05/27

薬物治療の能動的な主体であれ!!

 これ、以前から書こうと思っていて遠慮していた言い方なんですけど。

 もちろん薬物を処方する「責任」はお医者さんにあります。

 個人輸入や、不正なルートでの入手、溜め込んだ薬を自分の判断で飲むなどは慎む方が望ましいのは言うまでもないことです。

 薬物について、きちんとインフォームド・コンセントする責任もお医者さんにあるわけで、薬の服用をどうして行くかということは、お医者さんとの話し合いの中で決定し、お医者さんにうそやごまかしをすべきではありません。

 (さもないと、処方した薬を定められた用量できちんと飲んでいるという前提でしか、お医者さんはあなたの状況をとらえようとしませんので、例えば「途中から飲まなくなった」という場合でも、これが何日前に、何をきっかけとしてなのかを伝えてください)。

 しかし、その一方で、あなたが、薬物という「アイテム」を使って、自分のために治療を進める「一方の主体」であるという意識をお持ちになるといいかと思います。

 あなたは、眼鏡というアイテムを「使って」、新聞の字を読めるようにする「主体」です。

 あなたは、携帯電話を使って、外にいても、連絡が取れるようにする「主体」です。

 携帯電話の調子が悪いからといって、自分で分解修理したら、メーカーは修理保障をしてくれませんが、あなたが、どのように携帯の具合が悪いのかをうまく伝え切れないと、修理の人も見当がつかない場合は、結構あるかと思います。

 薬を飲むことによって生じる、自分の心身の微妙な変化を、自分なりに言葉やイメージで、少しユーモアを込めて表現してみることになじんでみるのもいいかもしれません。

 敢えて言います。お医者さんのまねをして、例えば「不定愁訴」という言い方をしてみて、何かおもしろいでしょうか?

 どのような飲み方をどういうタイミングですると、生活していく上で効果が上がりやすいか、どういう場合に副作用が出やすくなり、副作用の影響を少なくしたり、無理なくしのぐのにふさわしいコツは何か?

 これは非常な個人差があります。

 お医者さんと、こうしたことを屈託なく話しながら「作戦会議」を毎回重ねるつもりで。


 ・・・・・すると、いつの間にか、薬の効き目そのものが、以前よりもあなたの「味方」「いい相棒」になってくれているという実感が生じてくる皆様は、決して稀ではないはずです。

 実は、これはいわゆる薬への「依存」とは似て非なる状態です。


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コメント

こういちろう さん

この薬物療法を受け身ではなく主体として受けていくというのは非常に良い話ですね。

私の場合も服薬コンプライアンスのことを触れることが非常にありますので,こういちろうさんのこのブログでの薬に対する(薬と主治医)姿勢を参考にさせていただきます。

>呂◆gQikaJHtf2さん

 この前国際てんかん学会での久留米ラーメン学という出し物(?)についての記事にいただいたコメントでも直感しましたが、やはりお医者さんなんですね。私の方こそ、ひたすら手探りの段階で、コンプライアンスという言葉を知っていても板につかない域なんですが(私にとってはアナログオーディオのカートリッジにおける、針の盤面への「追従の柔軟性」を指す概念としてまず思い浮かんでしまう・・・)、これからもコメントよろしくお願い申し上げます(^^)

こういちろうさま

スイマセン,勘違いさせてしまったようです。
私は浩一郎先生よりうーんと若輩の臨床心理士です。

ただ,勤務先が内科・脳外科と神経内科&心療内科という妙な?領域(心療内科以外)で高次脳機能検査&神経心理学検査をしており,主な関心領域が医学と心理学の境界領域にあるので「てんかん」「認知症」「治験」などというのが私の臨床活動のキーワードの一面なので,国際てんかん学会の参加日記についついコメントをしてしまったのです。

こちらこそよろしくお願いいたします。

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