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2009/05/14

モスキート音についての基本的な誤解

 あの、もう、心理学入門の「刺激閾(いき)」とか「精神物理的測定法」ってことについて基本から読み返してから議論して欲しい話題ですので(^^;)


●モスキート音で若者撃退!?(ココログニュース)

=============引用はじめ=============

暑くなるこれからの季節に増えるのは、蚊(モスキート)と夜中に騒ぐ若者か。どちらも不快な音や大声を発するものだが、“モスキート音”で迷惑な若者を撃退する装置があるという。2005年12月にイギリスで発売開始されて以降、アメリカをはじめ世界中でその効果を実証している『モスキート』という装置。日本でも一部のコンビニなどで使われているようだが、このほど地方自治体が導入を試みるという報道があった。

これは足立区の実験的な取り組みで、高周波のモスキート音を出す装置を一部の公園に設置して、若者を退散させるというもの。このモスキート音は、個人差はあるもののよく聞こえるのは20代前半までで、年齢とともに聞こえづらくなるそうだ。

そう聞くと試したくなるのが人というもので、多くのブロガーたちがネット上などで公開されている高周波音を視聴し一喜一憂している。「私(43才)は、15,000 Hz(15 kHz)まで聞こえました。娘(7歳10カ月)は、20,000 Hz(20 kHz)まで聞こえたようです」(#気ままな人生#)とあるように、実際若い人ほど高い周波が聞こえるようだ。

一方、足立区の対策については批判の声もある。『Opinion-DMORI』のブロガーは「こうした音の暴力で若者を追い払おうとは、まるで蚊や蛾と同じ虫けら扱いですね」とチクリ。特定の場所に装置を設定しても、若者が集会場所を移動するだけだと指摘し、「どうして深夜に若者が集まっているのか、教育の観点から大人がコミュニケーションをとっていかないで、ただ追い散らすだけでは問題の解決になりません」という。

モスキート音が聞こえない人には、ありがたい施策かもしれないが、ターゲットにされる迷惑若者だって、聞かずに済むならそれに越したことはないだろう。とは言っても、問題解決に何か代替案があるか?と問われると耳が痛いのだが…。

(ははぎく)

=============引用終わり==========


こういちろうのコメント(若干改訂):


 モスキート音についての議論で抜け落ちているのは、

1.自己申告で「聴こえない」と報告することと、
2.聴覚神経を通して脳に何らかの微弱な刺激は届いているはずということと、
3.聴覚神経を介さなくても身体に直接影響を与えていないかどうかということ

が混同されていることではないのかな?


 つまり、一時期被害が話題になった低周波騒音というのも、逆に、今度は、周波数的に低い方で人間の耳に「聞こえない」筈の音(振動)の持続が人間に与える「健康被害」なんだけど。

 「長時間」モスキート音にさらされたら、モスキート音が「聴こえない」人にも何らかの心身の不調が生じる可能性について、検証されているかどうかということですね。

  例えば、ある施設にモスキート音を設置したとして、そこで週5日8時間勤務する、モスキート音が「聴こえない」域の年齢に達した管理人の気分や体調を悪くしないかとかについては、統制群との比較の元にevidence-basedな検証をしているのかどうか?

 私がそうした既成研究に気がついていないだけかもしれないけど。

 知っている人は、誰か教えてくれませんか?


****


 それでも、興味がある人のために、私が以前、iPodの周波数特性測定およびエージング用に製作した正弦波の中から、3つの周波数のみを選んで、WAVEファイルでご紹介。時間は各30秒。


■ダウンロード:

ファイル名:wavesample.zip(62,894KB)


(↑アンチウィルス・アンチスパイウェアソフトの定番、Kasperskyの最新定義ファイルで検査済みファイル)

2ユーザー優待版


 圧縮ファイル解凍ソフトを使うと、周波数ごとの3つのwaveファイルに解凍されます。

 ファイルをクリックすれば、それだけで、あなたのパソコンの適切な音声ソフトが自動で動き出すかと思います。

※聴覚とスピーカーへの悪影響を避けるため、必ず、4000HZ→10000HZ→17000HZの順に再生してください!!


●4000HZ

 この周波数ですら、多くの人にとっては「高音」として認識され、かなり耳障りなはずです。

 この音をうるさ過ぎない音量に、パソコンのスピーカーレヴェルを調節してください。

 そして、以下の2つの周波数の音の再生の際に、音が小さくなったと感じたからといって、スピーカーのボリウムを決して動かさないで下さい

 スピーカーのコイルには、4000HZの時と基本的には同じだけの電気エネルギーがかかっていますので、ボリウムを上げすぎると、耳は大丈夫でも、スピーカーのコイルが焼き切れて、二度と使えなくなるまで破損される可能性があります。

そうした事故についての責任を一切私は負いかねます。


●10,000HZ(ほとんどの人には聞こえます)

●17,000HZ(=これが話題のモスキート音。繰り返しますが、ボリウムは決してあげては駄目ですよ!!)


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