« 2009年4月 | トップページ | 2009年6月 »

2009年5月

2009/05/31

適度にそううつ的な人こそ、これからの時代を生き延びる適者である?

 うつ(しかも躁鬱系)の人が本来備えていたはずの健全な適応能力とは?

 ひとつのことが長続きせず、飽きてしまったら、その時無理なく好奇心を向けることができる別の対象へと、関心がどんどん移ろっていく、そういう性質だと思います。

 これは、その人がサバイバルする上での、ひとつのとりえであり、能力なんですよ。

 このタイプの人は、まず、何かに一度興味を持つと、好奇心のままに一気にその対象に没頭します。つまり、ぐぐぐーーーっと、その対象に一気に肉薄するところまで、無理のない範囲で動けてしまうわけですね。

 この、思い立ったら最後、とりあえず対象にアプローチを一気にかけてしまうアクセス能力は、現実場面の中でも、もし、その時のその人の「勢い」がなければ超えられなかったハードルを一気に越えさせてしまい、その人の世界を一気に広げさせてくれるという効能があります。

 更に言えば、このタイプの人は、興味を失った対象からは実にあっさりと離れるという「能力」を持っています。人と関わり続けるのに疲れたら、ひっそりと引きこもる「能力」も持っています。不必要にこだわり続けることはしないわけですね。例えば、興味を失った異性と、「相手を傷つけたくない」などと、いろいろ考えすぎてしまった挙句に、変な「義理」感(?)から形だけ付き合い続けるということはしない。これって、お互いのために好ましい離れ方なのかもしれない。

 でも、一度関心を失ったものは永遠に投げ出してしまうとは限らない。むしろ、「時が満ちて」、無理しなくてもそのことに取り組めるようになった状況が(外的にも)整ったあたりで、余裕を持って、自然に、そのことに本格的に取り組み始める。

 このタイプの人は、(本来の天性に従う限り・・・ですが)、焦るあまりに、性急に無理な努力を積み上げることはしない。自分にそれだけのキャパができたり、外的状況がそれにふさわしくなった時点(例えば、景気が少し上向き、求人が再び増え始めたそのタイミング)で、本人の興味が一致したら最後、スルスルスルーーーーって、その絶好のタイミングを生かして、なだらかな坂を駆け下りるかのようにしてステップアップするという、こうしたセンスがない人から見たらあまりに抜け目がないと思えるほどのふるまいをやすやすとやってのけます。

 こういうタイプの人、「集中力に欠ける」とか、「コツコツと粘り強い準備や努力ができない」などと、否定的にとらえるばかりになると、その人は容易に失調して、まさにうつにはまる危険な状態に向かい始めるのではないかとも考えられます。

 専門的に少しだけ難しい言葉で言いますと、「躁鬱気質」の人間を、無理やり「執着気質」な人間に改造しようとすると、失調するということになります。

 ところが、日本は、悲しいまでに、執着気質的なコツコツとした努力だとか、ひとつのことについて営々と職人的な技を積み上げてキャリアを築くことを尊ぶ風土がある。

 でも、こうした意味での勤勉を尊ぶ職業倫理なんて、不況なだけではなくて、それまでの社会システムそのものが揺らぎだしている今のような時代においては、どれだけ人の目に見えない努力を重ねてもあっさりと首を切られる可能性のあるわけでして、むしろうつ病の人を大量生産するメカニズムだと断言したいです。

 むしろ、「適度に」そううつ的に生きる人たちの方が、会社と心中するまで自分に目隠ししたまま会社にしがみつくこともしないし、好奇心の赴くままに新しい出会いを生かそうとする、でも、自分がそれを好きかどうかという点で見誤ることがないという意味で、サバイバルの上では適者ですらあるはずと思います。

 
・・・・・こうした思いも込めて、少し前のこの記事も書きました。


 参考書としては、いつもながら、中井久夫先生の名著、「分裂病と人類」ですが、中井先生はこの本の中で、執着気質的な人と躁鬱気質的な人を対比するという観点からはほとんどはっきりと言及していません。その点は、私がこの本と出会って30年にしてやっと最近になってたどり着けた、私なりのこの本の「消化吸収」の過程かな?・・・・ともささやかに自負しています。

分裂病と人類 (UP選書 221)

ブログランキング・にほんブログ村へ
人気ブログランキングへ
ビジネスブログランキング
にほんブログ村 メンタルヘルスブログ 心理カウンセリングへ
にほんブログ村 ニュースブログ ニュース批評へ 






 

2009/05/30

NHKドラマ「ツレがうつになりまして。」第1話、十分に内容があったと思います。(第2版)

 今、やっと昨日の第1話(毎週金曜日22時より放送)を観ました。

 私は原作を知らないままです。

 むしろ予備情報全くなしでぶっつけで観ようと思っていましたし、原作との比較論にも今後も一貫して無関心を通すことをあらかあじめお断りしておきます。

(追記:・・・・・ところが、その後原作を人から譲ってもらったために、原作の感想も結局は賭けることになります。こちらをどうぞ。)

 細部に至るまで、非常にリアルに描かれているし、俳優さんも適材適所で好演だと思います。

 藤原紀香さんの、最初登場した瞬間に彼女であるとは全く見えない、アイラインなし、ノーメイクでぼさぼさ頭、これだけはネットで情報ありましたけど、記者会見の動画や番組宣伝用のスナップ写真などでは、ドラマの映像を実際観た際の、その強烈なプレゼンスはほとんど伝わりません。ここまでやると、視聴者を幻滅させることを覚悟で彼女の「素顔」を見せる役者魂!に敬服するのみです。

私の中には「ルパン3世」の峰不二子の化身みたいなイメージが強かったので、かなり強烈。でも、おバカで、かわいくて、無力で、でも魅力的です。


●ドラマ「ツレがうつになりまして。」NHK公式サイト


*****


 うつの人を抱えたご家族恋人によく見られがちな光景である、そうした周囲の人自身がうつ的になっていく(あるいは、潜在的なうつがあぶりだされる)という悪循環のジレンマと、その血みどろの克服の中で、お互いに少しずつ癒され、生き方が変わっていく過程もきちんと描かれそうですね。

 うつって、うつになったご本人が単に「回復する」だけのプロセスで済ませれるものであることは実は少ないのです。その人と関わる周囲の人との間の「システム」そのものが変化すること、ひいては、その家族やカップルが帰属していた社会との接点の「システム」も変化することが、連鎖反応的に、見かけ上はほんの少し、シフトする必要があることが多い。

 ご本人がうつから「回復する」ことだけを家族や企業が「期待している」状態というのは、悪循環を維持する牢獄の最たるものです。ご本人は、果てしなく泥海の中でのたうつことになりやすい。これは、システムズ・アプローチに心得がある臨床家には俯瞰できているはずのことのようです。(このことも先日の児島先生の講義の中で示唆されていたのですが)

 そして、実は、そうした、うつの方を包む「システム」の重要性の最たるものは、当然医師との関係性です。

 このドラマの中では、理想的なお医者様と最初から出会えたという前提で描かれていくようです。

 しかし、現実には、医師の一治療者としての実力は別としても、まずは、患者さん、ご家族とお医者さんとの間のコミュニケージョンに隙間風が吹いていることがいかに多いか。そして、それが治療過程の停滞の決定的因子であることがいかに多いか。

 患者さんを包む一番ベーシックな社会的援助システムである筈の医者との関係そのものがきちんと歯車がかみ合っていないならば、うつの人が空回りし続けてもやむをえない、これは自明なことなのではないか?

 我田引水ですが、この「お医者さんとのかかわりのサポート」という領域こそ、私が地域の開業カウンセラーとして、ここしばらくの間に非常な問題意識に目覚め、研鑽を積み、特化して展開させてきた大事な領域です。

 実はこれが単なる「アドバイス」(コンサルテーション)ではなく、むしろセラビーそのものであるという認識に目覚めたことは先日にもお書きしました。

 これについては、このブログで度々お書きしてきた、不肖、私の見解を、「こころ相談.com」で、総括的に、ロングインタビューの記事にしていただけることになりました。すでに最終校正作業終了。今週中に公開です。


*****


 ドラマの方、いずれにしても、第1話がこの水準なら、今後の展開には、もうあまり心配がいらないかと思いました。


 そうそう。風吹ジュンさんが演じるお医者さんが自転車乗りなのにはびっくりしてしまった、自転車乗りカウンセラーのこういちろうです(^^)

 
【追記】

 後で確認したところ、このドラマの監修者は、NHKスペシャル 「うつ病治療 常識が変わる」で番組出演され、メインのコメンテーターをお務めだった、日本うつ病学会理事長、野村総一郎先生です。

※続く第2話についてはこちらです。

ブログランキング・にほんブログ村へ
人気ブログランキングへ
ビジネスブログランキング
にほんブログ村 メンタルヘルスブログ 心理カウンセリングへ
にほんブログ村 ニュースブログ ニュース批評へ 

いきなり本丸に大砲を打ち込もうとするのではなく、外堀を埋めていくこと

 これは、この不況下でリストラされ、なかなか再就職が決まらない知人に思わず口にした言葉である。

 その人の場合には、サーカスの曲芸団員あるいはジュール・ヴェルヌの「月世界旅行」のロケットよろしく、自らが砲弾になって本丸まで届かず(ないしは外れて)砕け散るパターンを取っている気がしたのだが。


 「別に、やろうとする職務内容で『妥協』して、やりたくもないこと、充足感がないことを地道にやることを求めているつもりはないよ。

 僕がいう、『外堀を埋める』というのは、自分の目指すターゲットと一見関係ない事柄であってもと、仕事でも、プライベートでも、興味を持ったら、無理のない範囲で、ともかく手を出してみる、やってみるということのつもり。

 そうやって、自分の周りにある、移動の自由を阻むぬかるみみたいなものに、足でザッ、ザッと周囲の土を寄せて、ともかく埋め立てていくみたいなことを、思いつくままに、できる範囲で少しずつやってしまう。

 そうするうちに、いつの間にか、城のお堀にかかるいくつかの狭い橋を攻略しないと次のステージに進めないと信じている多くの人たちとまともに競り合うのとは別の形で、いつの間にか、お堀の、誰も気づかない、いつの間にか乾いた土盛りの部分を越えて、城内の意外なところに、「ゆるい坂をぐるっと回り込んで」侵入できていて、本丸の裏口あたりをうろついていろいろ観察して過ごしていたら、働き手を求めている思いもよらない役人と遭遇して、そこでもフランクに堂々としていたら、実は城の周りのいろんな状況や風景をこいつは良く知っているな、ということになって、存在意義を認めたもらえることもあるかもしれない」


 その人にそういうことを言いたくなったその時の私は、実は、他ならぬ私自身が、そういう「あちこちからの、的中率の低い大砲射撃」がやはり必要ではないか? という焦りをやや感じていた時期だった気もします。

 でも、これまでの自分に道が開けた時は、たいていの場合、そういう、なんとはなしにあちこち外堀を埋めていくということを無理せずにやって行った時であったことを思い出し、実は相手ではなくて、自分を諭すかのように、口にした気もします。


  たとえそれが目指す本丸と、全く無関係の事柄への関心であり、

  目標からの逃避であるかにすら見える場合ですら、

  あなたが自分の中のその関心のままに一歩を踏み出した時、

  それは回りまわって、「あなたの」外堀を埋めることに、どういうわけか、つながるようになります。


 ・・・・以上、最近は、花壇の手入れと、ちょっとだけ料理に目覚め始めたこういちろうより。


ブログランキング・にほんブログ村へ
人気ブログランキングへ
ビジネスブログランキング
にほんブログ村 メンタルヘルスブログ 心理カウンセリングへ 

2009/05/29

浜崎あゆみと中島みゆきとアラニス・モリセットの共通項(第3版)

 久々にayuネタを書くかと思ったら、ここまで搦め手から来るか? と思われる方もあるだろうなあ・・・・coldsweats01

 でも、J-Popと洋楽の両方に詳しい人だと、もっともな着眼だ!!と、あっさり言われそうな気もする。

 実は知りあいから紹介されて、最近聴いているんだけど。

 最初に、ベスト盤の、" The Collection"から聴いた。

ザ・コレクション(スペシャル・エディション)(DVD付)
 
 曲想は、結構、私の好きなオリヴィア・ニュートン=ジョンを思わせるところもある曲も少なくなくて、マドンナの起こしたレーベルからデビューした人にしては、意外とオールド・ファッションだなあと感じたけど、私にとっては非常に入りやすいスタイル。本人がギターやハーモニカなど、幾つも楽器をこなせる人だから、全く自然な成り行きなのだろうし、それとこの人、カナダでのインディーズ・デビューがわずか10歳らしかったから、ベースにある音楽スタイルっていうのが、年齢の割には古いあたりにあったんだと思う。

 私って、洋楽を聴いていて、耳で歌詞のverbalな意味が読み取れるような英語力ではない。でも、歌詞カードを読むと、何か、凄ーーーーく「婉曲な」形で、プライベートなメッセージをぼろぼろと書いていくタイプの人であることに気がつく。添付の和訳は、そこらへんの「含みの多さ」の一面しか訳すことができていない。質は違うけど、どこかでayuの詞を思い出させるところがあって。

 いきなり「誰にでも感情移入できる」普遍的な言葉で詞を書く人ではないのだ。「特定の人」を強く意識した書き方だから。

 でも、最初、「この人何をぶつぶつとグチ言ってるんだ」と思いながらも話を聴くうちに、多くの人に共感できる接点が拓け出てくる・・・という、じんわりと効き目が聴いてくるタイプの詞なのだと思う。

(もっとも、2枚目以降のオリジナルアルバムでは、一転してシンプルな歌詞のものも増えてくるようですね)

 でも、内容の自己披瀝的な赤裸々な側面は、むしろみゆきの系譜に近いかもしれない。
 

***** 


 そして、全世界で2400万枚というセールスを記録したという、ファースト・アルバムの"Jagged Little Pill"に聴き進むわけですが。

ジャグド・リトル・ピル

 ベスト盤では、この、一曲ごとのアプローチの変化はとてもわからなかったなあと思う。そして何より、リスニングが無っ茶苦手で、意味は、ながら聴きだと全然伝わってこない私なのに、iTunesに入れて何かの作業をしていると、この人の声が、それこそ、

 ♪ワケのわからぬこと話してる

(浜崎あゆみ/independent)


・・・・というだけで、もう、何か訴えよう、訴えようとしているのが、(サリヴァンふうにいえば)"verbal"にではなくて"vocal"に伝わってきて、見事にinterruptされるわけである。

 声の質として、エキセントリックなのではない

 むしろ不器用ですらある声だと思う。

 なのに、それを総動員して、くどくどくどくどと叫びを上げるのだ、この人は。

 このような感覚に襲われたことは、あまりない気がした。


 まさに、「角張った小さなタブレットを飲み干す」ひっかかかりというか、絶妙なアルバムタイトルである。

*****


 2枚のCDのライナーノーツによると、この人、先ほど述べたように、10歳でのカナダでのインディーズ・デビュー、カナダ国内でのメジャー・デビュー、そして、上述のアルバムを引っさげての国際的なメジャー・デビューという階段を歩んできたみたいだけど、それぞれいろいろ賞をもらって高評価の中で次のステージに進んだのに、「何か、何か違う」と違和感を感じ続けていたみたいである。「周囲は大人ばっかりだったし」とインタビューにも答えているらしい。

 このあたりも、10代初めに福岡ですでにモデルやCMの仕事をはじめ、上京してから「未成年」「闇のパープルアイ」「ツインズ教師」などで演技力にも注目され、avex以前に一度は歌手デビューしているayuのかかえ続けた「違和感」とも何か通じるところがあるのではないか???

 まだ、確定情報ではないので、情報リソースは明かしませんが、ayuのプロモーション・ビデオの中に、アラニスののそれに相当影響を受けているという説があるものもあるらしくて、もし仮にayuが好きなアーティストとしてアラニスを掲げる発言をどこかで公言していたとしても、何も違和感がない気もします。

 以前、ayuの好きなアーティストについての何かのインタビューでの情報に接して、「私の知らない洋楽女性シンガー」がそこに含まれていたのだけど、なんとなくそれがアラニスという気もしてきた・・・・誰か教えてくだされ!!


*****


【第2版で追記】

「王子のきつね」さんにこの件をネットでお尋ねたら、実にあっさりと返事をいただきました(^^)

少なくとも、この"Thank U"のPVがayuの"Loveppears"のジャケットに与えた影響は大いにありそうです。

●Alanis Morissette - Thank you (subtitulado en español)(YouTube)

浜崎あゆみ/Loveppears


*****


 彼女の曲は、iTune Storeで十分に整備されていますね。

Alanis MorissetteiTunes StoreのAlanis Morissetteコーナー


*****


  おしまいに、YouTubeから、アラニスのファンに、「このバージョンをいきなり紹介するのは反則!!」といわれるのを承知で、メロディーの美しさと詞の悲しさが好対照の、"Your House"を。

(アラニス自身の声ではなくて、あくまでもカバーですが)


Lyrics | Alanis Morissette lyrics - Your House lyrics

 やっぱり、この曲の、オリジナルアルバムへの収録の際の手法を、ayuさん、まねてるんじゃない?? 上記のアルバムの浜崎あゆみ - Kanariya - Kanariya (Original Mix-Radio Edit)あの曲で?

ジャグド・リトル・ピル~アコースティック

 "Your House"をフツーに聴くなら、10年後に再録された↑このアルバムということになるのかな?

Alanis Morissette - Jagged Little Pill Acoustic - Your House"Your House" Acoustic Version


*****


 そうそう、ayuよりみゆきより、何より矢井田瞳さんなんて、作風的に、アラニスともろにかぶるという点で、日本では代表的な人の筈・・・・ですよね?

 iTunes Music Store(Japan)


 iTunes Store(Japan) iTunes Store(Japan) iTunes Store(Japan) iTunes Music Store(Japan)

ブログランキング・にほんブログ村へ
人気ブログランキングへ
ビジネスブログランキング
にほんブログ村 メンタルヘルスブログ 心理カウンセリングへ
にほんブログ村 音楽ブログ 女性ミュージシャン応援へ





2009/05/28

暑い季節を前に、パソコンの熱暴走対策をどう考えるか(第4版)

 私の住んでいる福岡の久留米のあたりでは、まだ今日現在、夕方になると結構ひんやりしていまして、大船時代だと、5月下旬といえば、すでに冷房をかなり動かし始めていたのがウソみたいで、土地の気候の違いというものの不思議を感じているこういちろうです。

 でも、きっと、梅雨明けの頃には、昨年8月に久留米に帰ってきた直後に圧倒された、盆地性でじっとりとしていて平然と毎日毎日35度を上回る、sun灼熱地獄sunの久留米になってしまうんだろうなあcoldsweats01

 さて、夏を迎えるにあたって、パソコンユーザーが警戒すべきなのは、CPUの熱暴走対策ではないかと思います。

 夏以外は特に問題がないのに、夏になるたびに、冷房していても、パソコンのファンがとてつもない唸りを上げて悲鳴のように回転し、突如画面がフリーズして落ちてしまうという経験をなさっている方は少なくないのではないでしょうか。

*****

【重要なお断り】:以下の内容は私個人の経験談を参考までに書いたものであり、実行に関してはそれぞれの読者の方の「自己責任」でお願い申し上げます。当方の責任は負いかねます。

*****

 デスクトップ型でしたら、夏を迎える前に、メカに自信がない方でも、試しに側板を外してみてください。中がうず高き埃の山になっていることにうんざりされる皆さんは多いはずです。

 たいていのデスクトップパソコンの場合、たいてい2箇所にファンがついています。

Heatsync ←ひとつはCPUの上を覆うように張り付いているもの。

 ここ、エアコンみたいに金属の薄い板(ヒートシンク)がびっしり並んでいまして、熱をできるだけ逃がそうとしている部分なのがわかります。ところが、この板の密集のおかげで、ほこりを溜め込む巣窟になっています。

 もうひとつは、「PC電源ユニット」という、パソコンの函体内部の温まった空気を外部に排出する目的のファンとと電源部を兼ね備えた、たいてい裏側のパネルの内側に貼り付けるみたいにくっついている箱みたいな部分。

【第3版で追加】 この「PC電源ユニット選び」というのは、たいへん高度なテクニックが必要らしいです。詳しくはこのサイトやこのかたのサイトを参照して下さい。

価格.comさんの「電源ユニット」関連トップページはこちらです。

 現行の電源ユニットが「十分に機能している」のに、パソコンに詳しくない人が電源ユニットの交換の際に安価だからと飛びついたりすると、ひとつ間違うと、逆に、品質の悪いコンデンサの製品を引き当てる危険すらあるようです。メーカー側のコスト競争の犠牲なる危険もなきしもあらずということのようです。

 いずれにしても、的確な知識と情報に基づき、賢く使う限り(!)・・・ですが、フル規格のタワー型パソコンは、ラップトップパソコンより長寿命にでき、ハードウェアレヴェルでのクラッシュを回避しする工夫はやりやすいというのが私の印象です。

 部品交換できるし、何より、箱の内部に空洞がたっぷりあること、そして以下に書くやり方で「パソコン自体が電気掃除機状態になって内部にゴミやほこりがたまって、フィンがいつの間にか目づまりして、CPU熱暴走など、作動が不安定になる前に、「年に1度の大掃除」をやりやすいことのメリットは大きいと思います。

【以上、第3版で追加部分、終わり】 

 パソコンの熱のかなり部分は奥深くに鎮座するCPUで発生しますが、この電源部にもトランスとコンデンサがあるので発熱がたいへん大きい。そこで、外部排出用のファンと電源部が一体となったパーツになっているのですね。

 まずは、この2箇所のファン周りを重点的に、中の埃をきれいに吸い取ってしまう掃除をしてみてください(もちろん、電源を切ってからはじめて下さいね)。

 いわばデスクトップパソコンそのものが、室内の埃を年から年中吸引し続ける掃除機みたいなものなわけですね。でも、その掃除機には、吸引した埃をためておく袋とかはないわけですcoldsweats01

  ですから、デスクトップパソコンを置く場所自体を埃っぽい場所にしたり、普段の掃除がしづらい場所にしてしまうことは避けた方が言いかと思います。

 私の場合、机の脇の床に直接設置するのをやめ(ある程度床から持ち上げた、しかもパソコンまわりに空間が十分がある場所がいい)、裏側もかんたんにハンドクリーナーで吸引できるポジションにしただけで、急激に内部に埃がたまるという問題のかなりは解決したようにも思います。

*****

  しかし、こうした掃除を丁寧に行なっても、意外なまでに夏場の性能回復と、熱暴走が止まらないことは少なくないのですね(^^;;;)

 その原因は、前述の「電源ユニット」に使われているコンデンサに、高品質のものが少ないために、ほんの2,3年のうちに、熱で痛んでしまって、本来の性能を発揮しなくなってしまうことが少なくないからです。

 パソコン自作派の人でしたら、この「電源ユニットの交換」をひとりでもできて、その際に、ファンの効率がよくて、音も静かで、コンデンサも高品質の高級パーツに置き換えることを知っているでしょう。恐らくサウンドボードを入れえ変えるくらいの技能がある人なら、そんなにむずかしいことではないでしょう。

 しかし、これは、CPUやボードを含めて、パソコンの他のパーツのマッチングについてかなりの知識がないとできないことですので、一般の方がいきなり挑戦することはあまりお勧めではありません。まずはパソコン自作について非常に詳しい店員さんのいる(自作教室もやっているくらいの)パソコンショップでお尋ねになるべきかと思ます。

 でも一応、電源ユニットを単品でも売っている代表的なサイトとして、代表的なBTOパソコンの会社、「パソコン工房」のサイトの電源コーナーをご紹介しておきます。

パソコン工房

 ↓もうひとつ、パソコンパーツの通販で品揃えがいいサイト、「ドスパラ」。

 いずれにしても、電源ユニットそのものがすでにそうやって経年変化で老朽化していないこと、あるいはメーカー修理で新品に交換済み、という前提で言っても、OSが代わらないとしても、パソコンの搭載ソフトは1年の間にたいてい重たい方向にバージョンアップし、製作したファイルは刻々と増加し・・・・という形で、パソコンにかかる付加は、徐々に増加していくことには変わりがありません。

*****

 つい先日、パソコン内部の温度状態を示すメーター(いろんなソフトで観測できます。例えば"PC Wizard 2008"というフリーソフト)の目盛りが少し気になり始めました。

 私は、「電源ユニット」変更などという大げさなことをせずに、「今年も」、夏場恒例の対策に取り組みました。

 usb給電の「ミニ型扇風機」を、デスクトップパソコンの函体の側面、埃を巻き上げそうもないアングルに向けて間近に設置した・・・・・それだけです(^^;) この種のミニ扇風機、風防のカバーがなくて羽根むき出しのものも少なくありませんが、そうした場合には羽根に柔らかい材質のものが使われていることが多いので、小さい子供さんがおいでの家庭ではやはり回避すべき(!)だとしても、セッティングに工夫すれば、大人がうっかり怪我の心配はあまりないと思いますよ。音が静かという点では、風防がないほうが有利かと思いますし、羽根の柔らかさが貢献しているのか、ファン自体の風切り音も、意外とソフトでマイルドだったりします(少なくとも私の買った製品では)

Usbminifan

↑風量は十分すぎるほど豊かなのに、見かけより、よほど音が静かな2代目(^^;) 羽根を支える本体側に振動がほとんどないのがひとつの鍵だろう。モーターも高出力のものをおごっているように思う。YAMADA電器取り扱いで1000円ほど。

【第4版で追記】

 もっとも、このミニ扇風機もまた1年しか寿命が持たなかったので、

BUFFALO USB扇風機 スタンドタイプ 風量調整&時計&温度計付 ホワイト BSOTS05WH

を買いました。この商品、頑丈で、堅牢で後述の製品ような「モーターの軸をこねる」振動が全くありません。

(楽天最安値はこちら)  この商品は多くの家電量販店で今みかけると思います(私はYAMADA電器で買いました。その時の実売は760円でした)が、ビックカメラにもありました。

 欠点は、風量調節とカレンダー、温度計までおまけでついているのはいいのですが(もっとも、私の使い方だと背中向きだっからディスプレイが見えない^^;)、設定ボタン、何と西暦にupがあってもdowngないので、押しすぎたら一巻の終わり!という点でしょう。

 まあ、10年使うものではないでしょうから、「4年後の閏年」を意識してあわせておけばいいかと思います。つまり、この追記を書いている2010年時点なら「2014年」(それをやらかした私)。

【第4版追記、ここまで】


 製品によっては、むしろ本体側にうなりや振動があります。しかし、多くの場合、これも創意工夫で止まります。

 そもそも、少し古いパソコンだと、タワー型パソコンの内部のファンの方がよほどうるさいことも少なくないかと思います(^^)

新制振材ソルボセイン SORBO5 厚さ5mmのサイズ300mm×300mm・目的に応じてカット可能 オーディオ機器など有害振動カット!

 私の場合、ソルボセインのシートを下に敷くことで、ミニ扇風機の底部を机に密着させて勝手に位置がずれなくしました。ソルボセインは振動吸収力が強いので振動と騒音の低減にも若干貢献するかと思います。

 これだけでも、室内冷房の補助があれば、函体が生暖かくなることが、私の機種の場合だと、全く止まり、「ひんやりパソコン」になります。

 この種の製品、いろいろあり、数百円で激安パソコンショップで買えるかと思います。自分のパソコン環境での設置しやすさを慎重に確認して、駄目もとで使ってみるのも、面白いかもしれませんよ?

●楽天 USB給電ミニ扇風機特集

 これを、家電系のミニ扇風機にまで大きくすると、逆に周囲の埃を巻き上げすぎて、長期的にはパソコン内部にマイナスかもしれませんね。函体のアルミの熱伝導の高さを信頼して、局所的に徹底的に熱を空気中に逃すという戦略なわけです。

【第2版で追加】 なお、ミニ扇風機には、壊れ易い製品もありますのでご注意のこと!!(以前紹介した製品は3週間ほどで壊れたので買いなおしましたが、↑の写真の「2代目」はその後2ヶ月間、初期性能全くを安定して維持しています!)

Fanu15sv_02

Img55601236

Udfan


 壊れやすい製品は、↑の写真のように、モーター部と羽根を支えるマストの部分が華奢であり、しかも、形状を自由に変えられるタイプだろうと思います。実際、このタイプには、楽天のユーザーレビューでも「すぐに壊れた」という、かなりの数のクレームがみられる製品があります。

 扇風機の羽根とモーターを支える「支点」をしっかりと支える「ベース」が存在しない。そのために羽根とモーター全体が揺すられてしまう度合いが高いのですね。そうなると、モーター部の軸受け部にかかる振動による負担が大きくなり(いわば、すりこぎを「こねる」ような動きになる)、モーターを傷め易い気がします。更に、こうした製品は実は見かけより音がうるさいのですね。装置全体がゆすられているためだと思います。【ここまで第2版で追加】

 もし、「この扇風機のためのUSB電源供給がパソコンに負担になっては無意味ではないか」とお感じの方があれば、iPodや携帯電話用のAC/USB対応急速充電器に附属しているAC電源用からUSB電源に変換するプラグを流用すればいいかと思います。


 ↑この種のものが、すでに手元に余っている人は多いかと。

******

 なお、ラップトップパソコンの場合にも、この熱暴走の問題はつきものですよね。AC電源ではなくて、内部充電池で稼動している方が、発熱はひどくなるケースが多いでしょうし。

 ラップトップパソコンの方が、机などと接している空間が狭く、しかもその机の材質が、スチールではなくて木製で、熱を逃がしにくいものであった場合、特に夏場は、裏側が驚くほど熱くなっていたりするものです。

 (以前、AC電源を持ち歩いているのに、なぜか旅先でパソコンを使っている時に限って、しばらく使ううちに動作が急に遅くなることが不思議だったことがありました。それはどうもホテルのLANの低速性などでは説明がつかない、1時間ほど使うと生じる、急激な性能低下でした。原因を探してたどり着いたのは、私の当時の自宅やオフィスでの普段使いのデスクがスチール製だったのに、旅先のビジネスホテルのデスクって、たいてい化粧版張りの作り付けの木製であるという違いでした。パソコンを持ち上げて机を側を触ってみたら、驚くほどに熱くなっていたのですね。机の材質によって、ラップトップパソコンの底側の熱のこもり方がまるで違ってしまう=熱暴走のしやすさが圧倒的に変化するということは、意外と言及されていないことかもしれません)。

 もっとも、冬場でも、コタツの上に直置きしてラップトップパソコンを操作したら、容易に熱暴走する可能性があるでしょうね!!

 ラップトップパソコンを直置きせず、両端の収納式の脚を立てて手前に傾斜させて使うという習慣がある人だと、それだけでもこの熱暴走の危険の問題をクリアーできることも多いのですが、機種によっては、脚を立ててしまうと急に打ちにくくなったり、脚そのものが華奢で壊れやすい場合もあります。そして、ラップトップとなると、絶対に水平な形に置いて打たないと嫌だという人も、結構おられるかと。

 最近のラップトップパソコンは、薄型が主流になり、最近のラップトップ用の新開発のCPUの消費電力と発熱の少なさを信じて、ファンで熱を吐き出すというより、函体のアルミを通しての熱伝導で冷やすことに依存した製品が増えているのではないかと思いますが、製品と使用環境によっては、それが期待された効果を発揮できない場合もかなりあるかと。

 そういう場合に、ラップトップ専用の放熱のための製品を下に敷くというアプローチになります。

 大きく分けると、

エレコム SX-B502
↑こんなふうな、ジェルタイプの、熱伝導性のいい半液体的なものを密封したシートを下に敷いて、内部の液体の対流の力を借りて熱を逃がす「ソフト・シート・タイプ」の製品(上記の製品はA4版用)と、

エレコム SX-CL04-WH
↑こんなふうな、「ハード・タイプ(強制冷却タイプ)」、つまり、USB電源供給の、空冷式のファン2つか3つを内装した薄い台の上にパソコン本体を載せるスタイルのふたつがあります。

シグマAPOシステム LTC3F-BK
 「強制冷却タイプ」後者の場合、高級品だと、↑こんなふうに、この増設ファン搭載の薄い台の材質そのものしっかりしたアルミにして、それだけでも熱伝導で熱を逃がす効果が高いものにしているものも見られます。

 実際に現物を使ってみると、この下敷きの分厚さのために、これまで打っていたポジションよりかなり高くなると感じるケースもあるでしょうし、強制冷却タイプでも、軽量で、カバンなどにすっきりとコンパクトに収納できるものもあれば、結構ごっつくて持ち歩きには不向きで、メインパソコン代わりにラップトップを「据え置いて」使う人向きかな?という製品など、いろいろです。

 更に、現在ご使用のラップトップパソコンのデザインや底面の形状とのマッチング、USBではないAC電源による給電のサポート、電源供給型のUSBのハブどころか各種カードのスロットも兼ねている製品など、いろいろ迷っていい要素はあろうかとお思います。

 もっとも、たいていの製品にはパソコンとの間に挟むゴムが附属していて、ガタが出て困るということだけ滅多にないかとは思いますが。

*****

 この後、実際に私がハードそのものの改造に実際どう取り組んで行ったかのは、

●パソコン内部のファンを1つ取り替えるだけでここまで静音になるとは!!

を御覧下さい(更新第2版を2010/6/7にupしました)。

 ともかく容易なことでは私は電源ユニットに手を出さない、亀の歩みで堅実に進めています(^^)

 
blogram投票ボタン
ブログランキング・にほんブログ村へ
人気ブログランキングへ
携帯アクセス解析
ビジネスブログランキング
にほんブログ村 メンタルヘルスブログ 心理カウンセリングへ




 

2009/05/27

薬物治療の能動的な主体であれ!!

 これ、以前から書こうと思っていて遠慮していた言い方なんですけど。

 もちろん薬物を処方する「責任」はお医者さんにあります。

 個人輸入や、不正なルートでの入手、溜め込んだ薬を自分の判断で飲むなどは慎む方が望ましいのは言うまでもないことです。

 薬物について、きちんとインフォームド・コンセントする責任もお医者さんにあるわけで、薬の服用をどうして行くかということは、お医者さんとの話し合いの中で決定し、お医者さんにうそやごまかしをすべきではありません。

 (さもないと、処方した薬を定められた用量できちんと飲んでいるという前提でしか、お医者さんはあなたの状況をとらえようとしませんので、例えば「途中から飲まなくなった」という場合でも、これが何日前に、何をきっかけとしてなのかを伝えてください)。

 しかし、その一方で、あなたが、薬物という「アイテム」を使って、自分のために治療を進める「一方の主体」であるという意識をお持ちになるといいかと思います。

 あなたは、眼鏡というアイテムを「使って」、新聞の字を読めるようにする「主体」です。

 あなたは、携帯電話を使って、外にいても、連絡が取れるようにする「主体」です。

 携帯電話の調子が悪いからといって、自分で分解修理したら、メーカーは修理保障をしてくれませんが、あなたが、どのように携帯の具合が悪いのかをうまく伝え切れないと、修理の人も見当がつかない場合は、結構あるかと思います。

 薬を飲むことによって生じる、自分の心身の微妙な変化を、自分なりに言葉やイメージで、少しユーモアを込めて表現してみることになじんでみるのもいいかもしれません。

 敢えて言います。お医者さんのまねをして、例えば「不定愁訴」という言い方をしてみて、何かおもしろいでしょうか?

 どのような飲み方をどういうタイミングですると、生活していく上で効果が上がりやすいか、どういう場合に副作用が出やすくなり、副作用の影響を少なくしたり、無理なくしのぐのにふさわしいコツは何か?

 これは非常な個人差があります。

 お医者さんと、こうしたことを屈託なく話しながら「作戦会議」を毎回重ねるつもりで。


 ・・・・・すると、いつの間にか、薬の効き目そのものが、以前よりもあなたの「味方」「いい相棒」になってくれているという実感が生じてくる皆様は、決して稀ではないはずです。

 実は、これはいわゆる薬への「依存」とは似て非なる状態です。


ブログランキング・にほんブログ村へ
人気ブログランキングへ
ビジネスブログランキング
にほんブログ村 メンタルヘルスブログ 心理カウンセリングへ

 

2009/05/26

場の安全を守るために、新規にコメントする人に厳しい要求水準を求めすぎるのは

ちょっとどうなのかなあ?

 ・・・・これは、メンヘル系・心理系に限らず、いろんなジャンルの、いくつものサイトをあちこち訪問させていただく中で、時々感じることなんです。

 そのサイトをずっとROMしている多くの人にとって、その、まだ場に不慣れな人のコメントの、悪意が全くない、果たして落ち度といえるかどうかも怪しい次元での「不心得」に対して、サイト運営者や常連が、どう柔軟に、傷つけない形で対応して、「自制を求めて」いるかどうかの方にこそ、注意が向くということです。

 ROM読者が我が身に置き換えて(同一化して)感じてみるのは、そうやってサイト運営者や常連から糾弾される側の人間の心境だったりするわけですねcoldsweats01 


明日は我が身か? 

このサイトには書き込むまい。

大人しくしていよう。


 こうして、そのサイトは、ほんとうに幅広い人たちに開かれた、でも「そこそこの」安全感はあるサイトにはなれなくなるのです。窮屈なだけのね┐( ̄ヘ ̄)┌ フゥゥ~


 繰り返しますけど、これは特定のサイトへの感想ではありません。

 いくつものサイトに感じてきた「ダブルバインド」構造です。


ブログランキング・にほんブログ村へ
人気ブログランキングへ
ビジネスブログランキング
にほんブログ村 メンタルヘルスブログ 心理カウンセリングへ
にほんブログ村 音楽ブログ 女性ミュージシャン応援へ
にほんブログ村 ニュースブログ ニュース批評へ





 

2009/05/25

フォーカシング関係のネット上の記事をお探しの皆様に

 実は、フォーカシングを教える側の専門家にしても、学んでいる一般の方たちにしても、ネット上のいったいどこで、いったいどんな記事を最近書いているのかとなると、思いのほか見つけにくいのが日本の現状です。

 そうした中、ひょっとしたら、少しはお役に立ちそうなサイトのご紹介です。


「フォーカシング」の項(お役立ち!身心系Blogsearch!!)


 私のサイトにも、一定数、ここからおいでになります(^^)

 @wiki利用のサイトで、余計な広告記事なども最小限です。


ブログランキング・にほんブログ村へ
人気ブログランキングへ
ビジネスブログランキング
にほんブログ村 メンタルヘルスブログ 心理カウンセリングへ
にほんブログ村 ニュースブログ ニュース批評へ 

2009/05/24

こういちろうはいかに短期療法に入門したか(後編) -ライブ・コンサルテーションという名のケース・スーパービジョン-

 前編の続き、第82回日本産業衛生学会における、日本短期療法学会元理事長、長崎純心大学教授、児島達美先生による、産業保健領域(EAP)における短期療法的アプローチの具体について報告したい。

 児島先生が、講演の後半の1時間を費やしたのは、「ライブ・コンサルテーション」と呼ばれる形式でのケース・スーパービジョンのデモンストレーションだった。
 
 コンサルテーションとは、クライエントにあたる人物とカウンセラーの直接の一対一の面接ではなく、むしろ問題を抱えた人物=いわゆるクライエントと関わる、援助的側面を持つ当事者(カウンセラー、上司、家族、配偶者、友人など)に対して、専門家が、クライエントさんにいかに対応するのかについて助言する場合を指す。

 (私の書いたこの記事における分類をご参照ください)

 助言する専門家のことをコンサルタントと呼び、助言を受ける人物のことをコンサルティーと呼ぶ。

 つまり、コンサルテーションにおいては、通常のカウンセリングとは異なり、クライエント/クライエントに関わる援助者(コンサルティー)/助言する専門家(コンサルタント)・・・という三者関係が布置されていることになる(クライエントさん自身はその場に同席しなくても)。

 これは、クライエントさんとの面接過程について、カウンセラーが、更に経験あるカウンセラーに有料契約で助言を求める、ケーススーパービジョンと呼ばれる枠組み基本的には共通である。つまり、

スーパーバイザー=コンサルタント
スーパーパイジー=コンサルティー

と読み替えて、一応差し支えはない。


 ただ、ケーススーパービジョンにありがちな光景は、

1.スーパーバイジーが綿々とケース記録を読み上げ、(ああ、聴いていると退屈!!)

2.スーパーバイジーは、クライエントさんの病理や面接過程についての分析や考察を、あくまでもスーパーバイジーの中での「思い込みの物語」としてとうとうと語り、

3.どのようにケースがうまく行かないのかについて、スーパーバイジーは、自分の未熟さについて、ひたすら自虐的で内罰的な自己分析を重ね、

4.・・・・かと思うと、今度は、「クライエントさんの自我水準がボーダーラインだからうまくいかない」「担当医がデリカシーに欠ける応対をクライエントさんにしてくれていない」などという「外罰的な」責任転嫁に転じ、

5.そうしたスーパーバイジーの防衛のヨロイを更に突き崩さんとばかりに、スーパーバイザーの先生は、スーパーバイジーがまだ気がついていない問題点を洗い出し、詰問し、

6.もしそれがグループスーパービジョンだったら、他に参加者も、スーパーバイザーの先生に「同一化」して、他の人の事例の「揚げ足の取り方」にだけ習熟の技を磨き、

7.結局、そうやっってスーパーパイジーが語った、主観的で都合のいい切り取られ方をした面接の報告という「フィクション」に基づいてなされた、一面的で主観的で、人のことはなんとでもいえるけどねえといいたくもなる、意外と無責任であてずっぽうで思いつきに過ぎないな「見当違いの」助言が、スーパーバイジーに雨あられと降り注ぎ、

8.そうした助言に従って面接場面でクライエントさんに向かって動いてみようとしたら、スーパービジョンを受ける前よりも、クライエントさんとの関係は余計に混乱し、収拾がつかなくなり、

9.カウンセラーは、いよいよ自分の感性と判断で、腹を据えて面接に臨めなくなり、

10.そういうカウンセラーの自信なさげな様子を、クライエントさんは、たよりなく感じて、カウンセラーに更に苦情を言ったり、罵詈雑言を重ねたり、ついには無断キャンセルにして来なくなったり、相談機関窓口に「カウンセラーさんを変えてください」と電話を入れたりして、いよいよカウンセラーはアイデンティティーの危機に陥り、

11.次のケーススーパービジョンで、1.から7.までをもう一度繰り返して、更にスーパーバイザーの叱正を受けたり、壮絶な自己嫌悪のトラウマを深め、

12.そうこうするうちに、「こんなスーパーバイザーに指導を受けているから自分は駄目になったんだ」と内罰から外罰に転じ、

13.気を取り直して、そのカウンセラーは、別の「もっと優秀な」スーパーバイザーを探して、

14.以上、1.から13.を2回も3回も4回も繰り返した挙句、

15.今日も新たなスーパーバイザーを求めて、路頭をさ迷うのでした。


・・・・・という現実が、ちまたに見られるわけである(^^;)


*****


 そういう、ありがちなスーパービジョンと、児島先生のような達人によるライブ・コンサルテーションは何が違うか。

1.仮に事前にケース記録をまとめてきたとしても、コンサルティー(助言を受ける人)は、それを読み上げるのではなくて、あくまでもライブで話せる範囲で、今、クライエントとの関わりで生じている行き詰まりや、何を解決したいのかを物語る。コンサルタント側も、その内容について、文書等を含めて、事前に一切予備情報を受け取らない。

2.コンサルタントは、事例に対する助言をするというよりも、いわば「ある人との対人関係に悩んでいるクライエント」に応対するかのように、短期療法的な面接過程そのものを、コンサルティーとの間で繰り広げていく(そこには、間接的に、コンサルティ自身をクライエントの身に置いて役割交換をした上での、間接的だが体験的な技法の学習を暗々裏に促すという側面が内包されることになる)。

3.短期療法の性質上、それは「問題の原因探し」的な探求や分析ではなく、コンサルティーが「今、何に、どう困っているか」「これからどうしたいのか」という点に絞ってやり取りは勧められていく

4.私の見たところ、コンサルタントは、コンサルティーの発言を受容的・共感的に受け止め、コンサルティーの発言の流れを押しとどめて水を差すことはむしろ回避しているが、さりげなく話しに水を向ける際に「あなたはそれをどう感じ(思い、考え)ましたか」などと内省を深める方向に焦点を絞るのではなく、「それで、あなたは、クライエントさんにその後どう振舞いましたか」などという、その人の認知・思考・行動面での「問題解決」のありようの話題を引き出そうとしているように見えた。

5.しかし、そうした際に、はた目から観て、そのコンサルティの問題解決様式に一定のかたくなな固着があり、クライエントさんとの間に悪循環的な相互作用があっても、コンサルタントである児島先生はそれをすぐさま指摘して修正を促すことはしていない。まるで、そうしたコンサルティーの認知の固着や、相互作用的な悪循環が繰り返し自然と浮かび上がり、コンサルティー自身が、その悪循環について暗々裏に少しずつ気づき始めるまでは、むしろそうした悪循環パターンそのものを思うがままに自由に語らせ、ふるまうに任せ、それをやさしく「抱える」ようなスタンスで応対されているかのように感じた。この点での児島先生の、どっしりとした、安心感を漂わせた、少しユーモアすら漂わせたプレゼンスには、臨床家として、大いに見習うべきものを感じた。

6.こうした流れの中で、まるで「時が満ちた」間合いを見計らうかのようにして、児島先生は、「ところで、○○さん、ちょっと次のようなことを、今、ここで試してみてはどうかと思うんですけど?」というような調子で、コンサルティーに、独特の「思考実験」のようなものを提案する。それは独特の意外性があり、まるで、面白いゲームに誘(いざな)うような問いかけである(後で知ったが、こういうのを「ミラクル・クエスチョン」というんですね。)


*****


 この部分から、実際に目の前でなされたライブ・コンサルテーションの内容をご報告するのがふさわしいだろう。

 クライエントさんは、企業に勤める中年のサラリーマンであり、うつ病で、休職と復職を繰り返してきた。産業医は、ともかく毎日会社に通うことが習慣化することを、EAPカウンセラーであるコンサルティーに求めている。しかし、クライエントさん自身も激務に復帰することに不安を抱いているし、その一方、上司の自分への対応に不満を抱いてもいる。コンサルティーは、そうしたクライエントさんにどのように対応していくのが援助的かに、さまざまな迷いを抱き、時にはクライエントさんに色々反論したり意見したくなる衝動と戦ってもいる。

 ・・・・・この水準までなら、EAP(従業員援助プログラム)領域でのサラリーマンの復職支援として、非常に典型的な状況ですから、個人が特定できる心配は全くないかと思います(^^;)


 さて、児島先生は、上記の1.から5.にあたるやりとりが、20分ほどかけて進んできたあたりで、水を向けるわけですね。

6.「どころで、今、ここまで私たちがこの場で繰り広げてきたやりとりを、○○さん(クライエントさんの仮名。その場でつけてもらうあたりも興味深かったが)が、実は私たちのうしろの「このへん」にいて、みんな聴いていたと想像してみるのはいかがでしょう? ○○さんは、どんな感想を言ってくれると思いますか?

 コンサルティーのAさんは答えます:

「そうですねえ、うーん・・・・・・○○さんは、いつでも、私との面接の後で、お礼を言ってきます。きっと、いままでの私の話を聴いていても、『いえいえ、カウンセリングは十分に役に立っていますから』などと、答えてくださるのではないでしょうか?・・・・・・(沈黙)・・・・・・・でも、ほんとうのところ、そのように感じてくださっているかというと、自信がないんですよ」


 児島先生は、もう一度、類似の質問を投げかけます。

「なるほど・・・・・・それでは、今度は、今、お話になった、そのことまで○○さんが、このやりとりのそばにいて、お聴きになっていたたとしますね。 ○○さんは、どんな感想を言って下さると思いますか?


「きっと、『いえいえ、本当に感謝していますから』と言ってくださるとは思うんですが・・・・・・(この後、Aさんに思い出された、関連事項についての記憶については割愛します)」


 児島先生は、更にもう一度(!)、類似の質問を投げかけます。

「なるほど・・・・・・それでは、もう一度やってみましょう、今、お話になった、そのことまで○○さんが、このやりとりのそばにいて、お聴きになっていたとしますね。 ○○さんは、どんな感想を言って下さると思いますか?

「・・・・・・どうも私は、○○さんが実際に示している態度や言っていることを、額面どおり信じられない、ほんとうは、凄く違和感や欲求不満をを感じているのに、それを言えないまま溜め込んでいるはずだとどうしても感じてしまうんですよ。そして、私は、そうした○○さんの求めにどう答えていいか、困惑してしまっているようですね」


 ここで児島先生は、突如、ご自身の経験談を問わず語りにお始めになります:


「私が若い頃、スーパーバイザーの先生に事例の報告をしている時、『クライエントさんの本当の気持ちがわからない』ということをふと漏らしたんですよ。そうしたら、先生が次のように言われたのが凄く印象的でした。

『クライエントさんの本当に気持ちを確かめることって、それほど重要なことなのかね?』

 そのように言われたことが、私の頭の中に意外なくらいに残り続けていましてね。そうこうするうちに、クライエントさんの言葉の「ウラを読もう」という構えが私の中からいつの間にか抜け落ちていったみたいでね。・・・・・気がついてみると、そういう私の側のスタンスの微妙な変化みたいなものが、何となくクライエントさんに面接室で伝わるようになって行ったんじゃないかとも思うけど、クライエントさんも感じたままに私の前で思ったことを言ってくれているなと思えることがいつの間にか増えて、面接の力みが、いい意味で抜けて行った気がしているんですよ」


 これを聴いていた、コンサルティーのAさんは、ふと思い立つように、次のように語りだします:

「先生のお話を聴きながら、私が○○さんの言うことを「信じられない」のはなぜかなあ?・・・・と思いを巡らせていたんですが・・・・・いま、ふと、思い浮かんだのは、そもそも私のほうが、○○さんに、感じたままのこと、思ったままのことを全然言っていないじゃないか?・・・・・って」


******


 フォーカシング的に言えば、児島先生が3回繰り出した問いかけ(私が質問タイムに確認したところ、この質問は、短期療法の世界で「関係性の質問」と呼ばれるもののバリエーションンだそうである)は、フォーカシング技法でいう「フェルトセンスに問いかける(asking)」と実に似通った質問である。

 フォーカシングの場合には、内的な対象としての、フェルトセンス=身体の感じそのものからの応答を誘発するものであるのに対して、児島先生のなさったのは、その場にいないクライエントさんと、イメージ上で対話するという形でこそあれ、外的な現実の他者、しかも3人目の他者がどのように応答してくるかという実験である点に重要な違いがある。

 しかし、例えば、フォーカシングで、

ガイド:「何かが『引っ込んで』いる・・・・・そういう言い方でしっくりくるかな? とお腹の感じに尋ねてあげてみたらいかがでしょうか」

フォーカサー:「・・・・・(沈黙)・・・・・『一応はいいよ』と答えてくれています」

ガイド:「なるほど、『一応はいよ』と答えてくれているんですね。それでは、『何かがそこに引っ込んでいるんだね、わかったよ、そこにいるのは』みたいに声をかけてがげてみるのはいかがでしょう」

フォーカサー:「・・・・・(沈黙)・・・・・何か感じが変わってきました」

ガイド:「・・・ほう、・・・・というと?」

フォーカサー:「・・・・・さっきまでは、引っ込まないでいると傷つくので、やむなく引っ込むという感じで、きゅうっと締まるような苦しさが先にたっていたんですけど・・・・・・どういうわけか、さっき、「そこにいるのはわかったよ」といってあげてみたら、その部分が何か緩んで、少しずつ暖かくなってきたんです。・・・・・おや?「いやいや、引っ込んでみているのも結構いいものだよ」とまで言ってくる(笑い)」


・・・・などという展開が生じる時の、体験過程のステップの刻まれ方とあまりに似ていると思えたのです。


 別の質問者が、「児島先生が途中からご自身の体験談という形にされたことが印象的でした。そこにもひとつの大事な意味がありそうだと思ったのですが?」と水を向けると、

 「こういう時に『それはひとつの気づきですねえ』なーんていうふうに、上から押し付けるようなあり方はどうかな?と思っています。コンサルティーにとってそれがこのライブ・セッションの中ではっきりと定着した理解になるかどうかなんて、本当に大事なことなんでしょうか? だから、私は、自分にもそういうことがあったんだよ、という、コンサルティと同じ目線での経験談という間接的な示唆にとどめて、そこから何を汲み取るかは、お任せしてしまいたいと言う気持ちもあったんだと思います。・・・・ここまで説明してしまうと、これ自体があと付けの理屈っぽくなりますけど」


 ここで更に、司会もなさっていた島根大学の足立智昭先生(同じ島根の、「こころの天気」で著名な土江正司さん・・・・フォーカシング関係者にはおなじみ・・・・・の盟友でもあります)が、


「児島先生は、ここで、ご自身のスーパービジョンの先生という「4人目」をライブセッションの場の中に呼び込まれたということが大事なのではないでしょうか?」


という絶妙の示唆をして下さいました。

 コンサルティーのAさんも、


「これまでの事例検討を受けて一度も味わったこともない不思議な体験をしました」


と感慨深げでした。


 思うに、同じ事例を、ありがちな精神分析系の事例検討会が扱えば、「転移」や「逆転移」、「投影同一視」などという用語が果てしなく飛び交うにかかわらず、

「この事例って、むずかしい事例だよねえ・・・・」

という徒労感が、参加者全体の中にどよーんと覆い尽くすことが必至の事例だったと思います。


 その意味で、この「公開ライブ・コンサルテーション」、わずか40分ほどでしたが、まさに「奇跡(ミラクル)の40分」、短期療法の真髄を見せていただけたと感じております。

 改めて、講師の児島先生、事例提供者のA先生、この企画をご準備くださった、産業衛生学会産業心理技術研究会のスタッフの諸先生方に、厚く御礼申し上げます。



ブログランキング・にほんブログ村へ
人気ブログランキングへ
ビジネスブログランキング
にほんブログ村 メンタルヘルスブログ 心理カウンセリングへ
にほんブログ村 ニュースブログ ニュース批評へ 

最近30日間の人気記事ベスト20 (09/04/24-05/23) 【第2版】

復活!! ベスト20集計の2回めです。

 前回お書きしたように、30日に一度の集計に切り替えました(でも、これだと、忙しくなりすぎると、統計の公表を忘れて日が経ってしまっていそうなのが懸念材料(^^;))

毎週のベスト10」は右フレームに自動集計されて表示されています(前日までの7日間とカスタマイズしています)ので、今後はそちらをご参照くだされば幸いです(^^)

 以下の統計は、PCサイト版へのアクセスにのみ基づき作成されています。

 【追記】:今回から携帯サイトのアクセス状況も、ランキングを省略してですが、付加的に、復活させてご報告します(実は、すでにPCサイト版の約半数に相当するアクセス数にまで携帯サイト利用者がすでにおられることに今頃気がつきまして・・・・・つまり、アクセスの実態は、すでに、以下に示す数値の約1.5倍なんですね。ベスト20ランキングは、実はPCサイト版と別に集計することが無意味なくらいに、すでに同一傾向です)


****


 以前と同様、@niftyにある私の3つのブログ、今のところ5つのフォトアルバム、更に全体のプロフィールページを含めた総合ランキングです。

 この「カウンセラーこういちろうの雑記帳」の記事については【雑記帳】

 「久留米フォーカシング・カウンセリングルーム」公式サイトの記事については【開業サイト】

と略記することにします。

 稀に私の他のブログ・フォトアルバムもランキング入りすることがありますが、その際は略称を用いずに【 】入りで表示します。


*****


 個別記事エントリーだけではなく各ブログの「トップページ」「カテゴリーインデックス」「毎月のバックアップのインデックス」および全体の「プロフィール」ページも集計の対象にしています

 この結果、個々のエントリーの最高位は、よほどのことがない限り3位になってしまいますが、もし2位以上になれば、その記事が個別エントリーとしてその一ヶ月によほど読まれた、慶賀すべき事柄です(^^)


*****

 アクセス数が同じ場合には、訪問者実数上位の記事を上位とし,訪問者実数も同じ場合にのみ、同じ順位として掲載します。
 30×24時間、つまり今回は、5/23日(土)24:00の時点での集計です。

●この1ヶ月間のPCサイト総アクセス数(TA)、延べ14,364アクセス(前回12,279アクセス)
 1日平均478.8アクセス(前回409.30アクセス) 

 訪問者実数(UA)は、10,726名様(前回8,873名様)
 1日平均357.53名様(前回295.76名様)


 うち、

【雑記帳】のアクセス数(TA)、延べ11,790アクセス(前回9,344アクセス)
 1日平均393.00アクセス(前回311.47アクセス)

 訪問者実数(UA)は、8,931名様(前回6,917名) 
 1日平均297.70名様(前回230.57名様)

【開業サイト】のアクセス数(TA)、延べ2,330アクセス(前回2,665アクセス)
 1日平均76.67アクセス(前回88.83アクセス)

 訪問者実数(UA)は、1,630名様(前回1,735名様)
 1日平均54.33名様(前回57.83名様)


*****


●PC全サイト総合での「一限さんでない率(リピーター率) 7.6%(前回7.3%)
 「毎日必ず」おいでになる「完璧常連様」は、6名様 0.3% (前回4名様 0.2%)。

※【開業サイト】単独での「一限さんでない率(リピーター率) 13.3%(前回14.4%)

 ●それでは記事別ランキングの方の発表!!


****


1.【雑記帳】トップページ (→) [2,189アクセス/1,090名様]

2.【開業サイト】トップページ (→) [457アクセス/247名様]

3.【雑記帳】「カウンセリング」と「身の上相談」の違い  [292アクセス/196名様]

4.【雑記帳】欝とは、自分が無理をしていることを認識できなくなる時期にすでに始まっている (→) [232アクセス/208名様] 103回連続!!

5.【雑記帳】エージング効果は抜群だけど、アンプやスピーカー、ヘッドフォン壊れても自己責任!!でお願いしたい方法

6.【雑記帳】iPod Shuffleの音質あなどるなかれ  (↓) 2回連続

7.【雑記帳】バウムテストにおける「診断」とフォーカシング(1) (→)20回連続

8.【雑記帳】「ケーススーパーバイズ」とは何だろう ~入門編~  (↑) 9回連続

9.【雑記帳】カテゴリー「神田橋條治」 (↓) 9回連続

10.【開業サイト】「第12回 乳幼児てんかん研究会国際シンポジウム」(5/9-10 福岡県久留米市)のお知らせ (→)2回連続

11.【雑記帳】豚インフルエンザに対する、舛添厚生労働相の今後の発言への注目点!! NEW!

12.【雑記帳】iPodの同期、デフラグやチェックディスクのこと。 (↑)2回連続

13.【雑記帳】モスキート音についての基本的な誤解 NEW!

14.【雑記帳】SkypeやWindows Live Messengerの使い方の勘所は、「自動調整」を外すこと。  NEW!

15.【開業サイト】NHKスペシャル 「うつ病治療 常識が変わる」への感想(1)  (→)2回連続

16.【開業サイト】双極性障害(躁うつ病)と単なるうつ病とでは薬の処方が全く異なる  -NHKスペシャル 「うつ病治療 常識が変わる」への感想(2)- (↓)2回連続

17.【雑記帳】うつ病を克服した芸能人に学ぶ NEW!

18.【雑記帳】「ナイチンゲール 神話と真実」について

19.【雑記帳】双極性障害(躁うつ病)と単なるうつ病とでは薬の処方が全く異なる  -NHKスペシャル 「うつ病治療 常識が変わる」への感想(2)- NEW!

20.【雑記帳】iPod向け「超」高級ヘッドフォンの世界!!(+α増補) (↓) 5回連続


****


16位と19位の双極性障害の投薬に関する記事、2つのサイトで、ほぼ同じ内容を、パーソナルサイトと開業公式サイト、それぞれにふさわしい形に、少しだけアレンジして並行掲載いるだけなのですが、この2つのサイトのアクセス数を単純合計すると、ランキング上は一気に4位ということなる、実に読者の多い記事なのです。


****


 私の@niftyココログPCサイト全体の通算アクセス数は、4/24 01:15現在、全体で502,136アクセスです。

つい先日、開設3年6ヶ月で、50万アクセスを突破しました。まことにありがとうございます。


*****


【追記】:携帯サイト版についても簡単に報告します。

 以前と異なり、携帯サイトの方も、浜崎あゆみ一辺倒ではなくなり、詳細は省略しますが、実はPCサイトとほぼ同傾向の記事がトップ20に並んでいます。

 アクセ数もかなり増加しています。

 この一ヶ月、全体で、6,344アクセス(一日平均211アクセス)

【雑記帳】サイトが4,880アクセス(一日平均163アクセス)
【開業サイト】が1,425アクセス(一日平均48アクセス)

 つまり、すでに私の@nifty系サイトにおいでの方の3分の1は携帯アクセスの人であり、それは上記の統計外にあるわけですね。総計月間2万アクセスに到達していたわけです。

 携帯サイト全体の通算アクセス数(2007年4月5日対応開始)は、54,705アクセスです。

長文記事が多くて、何回もめくるのがたいへんでしょうに(^^)、ご愛読いただきまして、まことにありがとうございます。


*****


 【雑記帳】通算記事数は、この記事で1,808本めです。この30日に38本記事を書いたことになります。

 【開業サイト】通算記事数は、103本です。この30日間に6本の割には、おいでいただく方を維持できていると感じています。

 今後とも、「カウンセラーこういちろうの雑記帳」および「久留米フォーカシング・カウンセリングルーム」公式サイトを、よろしくお願い申し上げます。


ブログランキング・にほんブログ村へ
人気ブログランキングへ
ビジネスブログランキング
にほんブログ村 メンタルヘルスブログ 心理カウンセリングへ
にほんブログ村 音楽ブログ 女性ミュージシャン応援へ
にほんブログ村 ニュースブログ ニュース批評へ





2009/05/23

こういちろうはいかに短期療法に入門したか(前編)

 このタイトル、「こういちろうによる短期療法入門」などというあまりにおこがましい形を避けたことがミソです(^^;)

 今朝方の記事に書いたように、私はバラの本の速読と、今回の日本産業衛生学会総会の催しでの、児島達美先生のレクチャーと、ライブ・コンサルテーションを通して、全くはじめて短期療法や解決指向心理療法について知ったというのが現実である。

 この、実質的「ワークショップ」では、単に短期療法についてのものではなく、産業保健活動(EAP)における臨床心理士の果たす役割というテーマと密接に関わりあっており、それは短期療法の本質と切り離しえない側面があり、それについてもいろいろ感想を述べたい気持ちもあるのだが、内容が錯綜しかねないので、、今回のこのエントリーでは、敢えて、短期療法それ自体の魅力という方向性から、以下のことを書いてみたいと思う。


*****


 短期療法(ブリーフセラピー)というと、「セラピーを短期間で終わらせる療法」というふうにとられかねない。確かに「時間制限心理療法」という、最初から12回のセッションに限定する約束で行なう心理療法が、今日言う意味での「短期療法」の先駆みたいにして存在するんだけど、実は、この「時間制限心理療法」の「外面的な」設定についてだけが教科書的な知識として広まったおかげで、短期療法は、クライエント中心療法や精神分析的技法などの、長期間かけて人格の変容を促す技法を主に学んだ人たちから、不要な偏見にさらされることになったように思える。

 念のためにいうと、「短期療法」というのは、ある特定の心理療法流派というより、一群の心理療法流派が共有する特性を総括したグループ分けのようなものと見たほうがいいようだ。

 代表的なものとしては、狭い意味では、

ミルトン・エリクソンの心理療法
○神経言語プログラミング(NLP)
○MRIアプローチ
○解決志向(指向)心理療法
○家族療法のうちのいくつかの流派
○ナラティブ・セラピー

こうしたあたりを指すことになり、広義に解釈される場合には、

○論理療法
○認知行動療法
○応用行動分析

などまで枠を広げることになるようだ。

 しかし、児島先生のレクチャーとデモに接して痛感したのは次の点である。

短期療法とは単に心理療法の分類でもなければ流派でもない

 むしろ、現実の臨床実践(コンサルテーション)場面で、クライエントさんや、クライエントさんと関わる当事者(家族や上司)、そしてカウンセラーという3者が、いかに不毛な堂々巡りを(それぞれの中で、それぞれの相互間で)し過ぎることなく、悪循環的な相互作用を脱し、良循環的相互作用の関係に転じることを、無理なく、自然に、しかも現実的に必要な「そこそこの」水準で成し遂げていくか、そしてそのことのために、最小限の介入でありながら、使えるものは何でも使うというスピリットに基づいてなさていれば、それは短期療法的アプローチである。

 ・・・・・このように定義するのがアクティブでリアルな理解だ!! ということだった。


どうも、

「効率性」
「過去でなくて現在をテーマとする」
「洞察や気づきではなく、問題解決重視」

などという言葉を下手に振り回すと、実は短期療法についての誤解を広めるだけだとすら感じました。

 短期療法の中でも、クライエントさんは深い気づきや洞察は体験することは決して珍しくはないですし、クライエントさんを単に受身に服従させるだけの効率性重視など、まがいものの、一番唾棄されるべき短期療法のあり方だと見なされている気がします。

 もとより、洞察や気づきが生じることを自己目的的に礼賛することは短期療法ではあり得ないわけですが。


*****


 いずれにしても、上に述べたベースラインを踏み外してしまったならば、認知行動療法の名の下になされる場合ですら、「短期療法」の名に値しないし、逆に、ある「フォーカシング指向心理療法セラピスト」によって、この点をしっかり押さえて実践されていれば、「フォーカシング指向心理療法」だって、立派な「短期療法」であるといえるのである。

 恐らくこのことは、ひとつの独立した技法体型としてのフォーカシングのトレーニングのことしか知らず、フォーカシング指向心理療法を、単にそれを現場臨床場面に適用・応用したものであるかに過ぎないようにまだ思い込んでいる人には、全く気づかれない、思いもよらない事柄かもしれない。

 フォーカシング指向心理療法は、いったいこれのどこがフォーカシングなのか、ほとんど痕跡をとどめないくらいに解体され、カスタマイズされ得るのである。そしてそれがブリーフ・セラピー的な技法と自由に行き来できるところま到達したら、熟達したブリーフ・セラピストの実践と、全く判別不能の域になってしまうだろう。

 私は、児島先生の発言や、ライブ・セッションから。そのことを痛烈に感じ取ることになる。

 
*****


 興味深い人には興味深いテーマでしょうから、私がここまで書いたことまででとりあえずアップしてしまい、児島先生のレクチャーとライブ・セッションからの具体的ご紹介は「後編」にまわしたいと思います。

 ・・・うう、児島先生が言われた次の教えに一番反する順序で紹介してしまったのかもしれないcoldsweats01


 「先に理屈をつけて、特定の方法や技法を学んでも、結局身につきませんからね!」


 ・・・・「はじめにブリーフセラピーありき」で、ブリーフセラピーをどんな形で、どんな領域で、どんなクライエントさんに適用できるか、などと考えて学んでいるううちはモノにはならないわけです。

 同様に、「はじめにフォーカシングありき」で、フォーカシングをどんな形で、どんな領域で、どんなクライエントさんに適用できるか、などと考えて学んでいるううちはモノにはならないわけです(^^;)。



ブログランキング・にほんブログ村へ
人気ブログランキングへ
ビジネスブログランキング
にほんブログ村 メンタルヘルスブログ 心理カウンセリングへ
にほんブログ村 ニュースブログ ニュース批評へ 

豚骨ラーメンちょっちゅう食べても脱メタボ・減量できる?

 本日、これからまだ外に出てひとつやることがあるこういちろうですが、今日久々に体重計に乗ってみる機会がありました。

 少なくとも過去20年で一番低い数値でした(^^)

 もうちちょっとで、夢の「王台割れ」に到達ですが(何十キロ台かは秘密)

 昨日の学会で久々に会った知り合いからも、「ずいぶんスマートになられましたね」とのお言葉を頂き(^^)

 この数ヶ月、久留米の豚骨ラーメンにはまっていて、それ以外を含めて、以前よりも脂っこいものが好きになっているにもかかわらず、私のいろんな検査数値の中で唯一イエローだった血中中性脂肪濃度もイエローを脱して、メタボ体質から遠ざかりつつあります。

●ラーメンカロリー算出表

↑のはずで(しかも大砲ラーメンの昔ラーメンのひいきで、いつも替え玉せずにいられないの)ですがcoldsweats01

 大船時代と違い、職場オフィスと自宅が同じになったにもかかわらず、更には自炊のままなのに、外出頻度は遥かに増加、自転車でちょっしゅう、久留米の郊外、ゆめタウンより向こうの東合川の量販店街まで飛ばしていることも大きいでしょう。

 もう少し資金的余裕ができたらコアリズムに挑むという噂もある???


Selfportrait090509
↑2週間前の近影

 
ブログランキング・にほんブログ村へ
人気ブログランキングへ
ビジネスブログランキング
にほんブログ村 メンタルヘルスブログ 心理カウンセリングへ
にほんブログ村 ニュースブログ ニュース批評へ 

フォーカシング指向心理療法と短期療法のベースには共通点があり過ぎる!!

 日付が変わって昨日になってしまいましたが、以前予告しておりましたように、福岡国際会議場で開催された、第82回日本産業衛生学会の関連行事、第2回産業心理技術研究会に参加してまいりました。

Image573

 長崎純心大学の児島達美先生を講師にお迎えして、

「産業保険活動をより効果的に進めるための心理的支援
 -ブリーフ・セラピー、システムズアプローチの視点から-」

というテーマでのものでしたが、産業保健領域でのうつ病のクライエントさんの就労支援についての「ライブ・コンサルテーション」と呼ばれるものの実演に接したことが、私にとって非常に大きなインパクトになりました。

 ここでなされている相互作用は、すこぶる、すこぶる、フォーカシング的なものだったのです!!

 実はこの催しにあわせて、泥縄で、最近、日笠先生の監訳で邦訳が刊行されたばかりの、バラ・ジェイソン著、「解決指向フォーカシング療法―深いセラピーを短く・短いセラピーを深く」を斜め読みして臨んだのですが、そこから予想されていたものを遥かに超えた水準で、短期療法の達人(日本ブリーフセラピー学会元会長)、児島先生のライブ・セッションは、成功裏に進むフォーカシング・セッションと、あまりに共通のマインドと、驚くべき「ライブ性」を備えていました。

 その内容については、守秘義務には慎重に配慮した上で、当ブログでもご報告します。

 こちらに前編があります。

 博多駅近くの水たき屋での、参加者の皆様との二次会の懇談もたいへん充実した、楽しいひとときでした。

 お会いできた皆様、これからもよろしくお願い申し上げます。


****


 そして。

 もう、決めました。
 先述のバラの本これから数日で読破です。
 もう、現場実践で盗みまくらせていただきます。

 私の中に、それを受け入れるだけの準備は、実はいつの間にか、最近の私の目指す方向性の中に暗々裏に含まれていたことにも驚きました。

 数日後までには、いきなり、この本の詳しい「書評」を、かなりまとまった完成度でこの場でお書きできることでしょう!!


追記:書評にまではなりませんでしたが、まずとりあえずは、こちらの記事をどうぞ!!

●「すべてのことには、時がある」

ブログランキング・にほんブログ村へ
人気ブログランキングへ
ビジネスブログランキング
にほんブログ村 メンタルヘルスブログ 心理カウンセリングへ
にほんブログ村 ニュースブログ ニュース批評へ 

 


2009/05/21

みんなでマスクすれば、患者さんはいじめられないかも?(第3版)

 新インフルエンザの日本上陸、神戸から関西全域、そして関東へと感染者確認が広がりつつあります。

 関西では、一斉休校になった途端にカラオケルームに生徒たちが怒涛のように押し寄せるという、これでは感染予防にまるでならないではないかという事態もニュースになりましたね。

 私の知り合いがネット上の某仮想空間で遭遇したエピソード。

 成り行きで、関西の女子中学生のたまり場スペースに入り込んでしまったら、みんなで「わーい、休校だ、休校だ!!」と踊り狂っていて、そのエネルギーに圧倒されたとか(^^;)

 インフルエンザウィルスはコンピューターウィルスに変異する可能性はないでしょうからcoldsweats01ネット上の仮想空間でたむろできることは、むしろこうした場合には、むしろ「有効な感染予防対策」であろうかとも思われます(^^;)

 高校生世代が特に感染しやすく、他方、高齢者の感染率がかなり低く、最新情報によれば、1957年より前に生まれた人には免疫抗体が存在している可能性があるということです(・・・・ギリギリで圏内に入れなかった)。タミフルをはじめとする薬の投与や配給の問題、開業医での受診拒否問題、他地域の自治体首長が、関西での教訓を生かして、特定の中核病院に患者さんが押し寄せるのではなく、軽症者は地域の開業医に分散受診し、自宅静養を促す方向へと、事前に広報上・行政指導上の対策をとりはじめるように指示をした旨会見したというニュース、新ワクチン配布の見通しについてなど、いろいろな情報や意見がネット上でも飛び交っていますが、このエントリーではそうした、すでに語り尽くされている切り口はご遠慮するとして・・・・・

 そうそう、大阪での浜崎あゆみや倖田來未や大塚愛のライブコンサートも中止になってしまったんでしたよね。すでにかなり前からライヴコンサート重視にシフトしているavex(アーティスト所属事務所と、CD制作会社と、ライブ公演興業会社がすべてavexグループの構成部分という、総合的な企業体なのである。こういう形態の会社は珍しい)、こういう時には律儀だから、感染が収まったら、同じプログラムの代替公演、今回残念な思いをした人優先でチケット準備してくれると思いますので。

 追加公演に関する現在の最新の進行状況(5/22)は、


●コンサート中止に伴うご案内(5月22日現在)(avex公式サイト)


で読めます。追加公演「最終調整」段階とのこと。

 ライブの場合、もちろん若い人が観客に多いということもありますが、実際にはその特定の狭い地域からのみ観客が集まるわけではなく、追っかけの人も少なからずいるため、実際には日本各地の人が来ているともいえます。そうなると、感染した人は日本各地にウィルスを持ち帰るわけです。更に言えば、そうした遠方組は、体力的にも無理をする強行軍を組んでいることも少なくないのではないかとも思えます。そう考えると中止もやむなしかなと思いますね。


*****


●「マスク」 新型インフルエンザで需要急増 予防効果なし!?「過剰防衛」  (msn=産経)


 この件についても、実際の感染者からの飛まつ感染の危険を押さえたり、鼻や喉、呼吸器の炎症を緩和することに効果があっても、予防効果はないので、特に日本で顕著な、マスク品薄現象は(罹患して本当に捜し求めている人には行き渡らないわけだし)無意味なものであるという意見は、すでに多くのサイトで語られています。

 中には、これもひとつの「経済需要」呼び起こしの効果があるとまで開き直った意見までありますけれども(^^;)

 私なりに思うのは、日本の、こういう時になると、ものの見事に付和雷同する集団主義のいい側面は、こうやってみんながマスクをつけて街を闊歩してくれれば、すでにほんとうに罹患しているのに、どうしても事情があって外出するしかない人たちが、白い目でみられ、心苦しい思いを味わうストレスを若干でも軽減するかもしれない????

 もとより、こうした場合に、調子が悪いなと思ったら、「新インフルエンザ」であるかないかに関係なく、できるだけ仕事や学校を早めに休む決断をして、身近な適切な医療を受診をした上で、自宅静養する早期決断であることには変わりないかと思います。


*****


 「うつ病は心の風邪」という言い方をあまり好きではない私ですが(だって、1週間でうつ病が軽快する人がいたら、うつ病とは呼ばずに済むと思うし、何年も何年も鬱に苦しみ、病院やカウンセラーめぐりをしている人の心情、まるで逆撫でしかねないから)。

 でも、こういう時は、風邪にかかった人に、欝の人にお医者さんがまずおごそかに宣言することと同じことをお勧めしたいです:

 「休んだ場合の職場への迷惑とか、あとのことを気にし過ぎず、ともかく、休みましょう!!」

と。


【第3版で追記】

 こんな記事もありますね。

●【Re:社会部】明日はわが身と思えますか(msn=産経)


==========引用はじめ==========

 「まるで黴菌(ばいきん)扱いされているようでした」

 新型インフルエンザの取材を通じて思いだすのは結核にかかった元男性患者の言葉です。

 結核は感染症法上「2類」に分類され、保健所は感染のおそれがある人をリストアップして感染しているかどうかを調べます。この際、患者の実名を明かすことはありませんが周囲の知ることになり、男性のように疎外感を感じることが少なくないようです。

 新型インフルエンザでも感染者は同様の思いを味わったのではないでしょうか。成田空港の水際対策で生徒らの感染がわかった大阪府の高校に誹謗(ひぼう)中傷が寄せられました。感染拡大を防ぐことは重要ですが。日本では極端にいえば、感染者を「病原体」と見てしまう傾向にあるように思いました。

 産経新聞も含め主要メディアは、神戸市で国内発生が今月16日に確認されてから感染者が通う学校名を報じました。

 不正確な情報で不安や風評被害を広げてはならないという判断だったのですが国はこれまでと同様、学校名を公表していません。「社会的受容ができておらず時期尚早」という考えです。

 「新型」は季節性並みという見解が示されました。明日はわが身として「共感」できるかどうか、自分自身が試されていると思うのです。(杉)

==========引用おわり==========


*****


【第2版で追記】

 次のような報道もある:

●【新型インフル】マスク着用、すべきか否か(msn=産経)


==========部分引用はじめ==========

 制服組は着用率が高い。百貨店やスーパー店員、鉄道係員などは、マスクが制服の一部と化している。通勤電車のサラリーマンにも多い。同僚の観察によると、阪急京都線における朝のラッシュ時の着用率は約8割。感染者が多く出た高校近くの駅からは、マスク組がどっと乗り込んでくるという。

 ところが産経新聞大阪本社がある大阪・ミナミの街頭を昼間に歩くと、マスク着用率は2割もあるかどうか。多くの通行人は5月の風を心地よさそうに吸い込んでいる。報道は重点的で特異現象を探しがちだから、同じ関西でも時や場所によって大きく違うことまでなかなか伝えられない。着用率の濃淡は新型インフルエンザとはまた別のテーマだ。

 欧米ではマスク着用率が低いという。8日付小欄で「マスクから日本人が見える」と書いた。またiza(イザ!)などブログにも、〈トイレットペーパー買い占めを思いだす〉〈集団心理〉など日本人の特性とマスク着用を結びつける意見が目立つ。しかし自分の目で観察ができるようになって、国民性に帰する見立てはどこまで有効なのかやや心許なくなってきた。

 米国では政府そのものがマスク着用を推奨していないという。対して日本の厚生労働省はずっとマスクの着用を呼びかけてきた。自治体や企業もそれに従って指針を立て、社員らに着用を義務づけたり促したりする。当然、強制力のある組織に属する人たちの間で着用率は高くなるはずだ。

  さて、この原稿を書いている産経新聞大阪本社編集局。見渡しても、マスク着用者は数えるほどしかいない。ここは日本なのだろか。(坂本英彰)

==========部分引用終わり==========


・・・・この人は、産経新聞の記者さんなのだろうか?(爆)


この記者さんの語る脈絡、読み取りようによっては、日本人であることよりも、自由闊達で反骨な大阪人気質の方にプライドを持っているみたいで、何かエールを送りたい気もする(^^) 


ブログランキング・にほんブログ村へ
人気ブログランキングへ
ビジネスブログランキング
にほんブログ村 メンタルヘルスブログ 心理カウンセリングへ
にほんブログ村 ニュースブログ ニュース批評へ
にほんブログ村 音楽ブログ 女性ミュージシャン応援へ

 


2009/05/20

裁判員制度における被害者のプライバシー確保についての署名運動(転送)

以下、賛同する方にお知らせしたく転載します。


***大至急!**転載転送大歓迎**
///////////////////////////////////////////////////////////////
裁判員選任手続きにおける性暴力被害者の安全とプライバシーの
確保を求める緊急要請にご賛同ください
///////////////////////////////////////////////////////////////
みなさま

5月6日付読売新聞九州版で報じられたように、21日に開始される裁判員制度の裁判員選任手続きにおいて、性暴力事件被害者の氏名が裁判員候補者に開示されてしまうことが明らかになりました。しかし最高裁はこの問題について対策指針を出していません。

http://kyushu.yomiuri.co.jp/news/national/20090506-OYS1T00229.htm


被害者保護の手段を講じることなく制度を開始してしまわないよう、緊急の要請を行うことにしました。21日まで時間がありませんが、できるだけ多くの団体・個人の声を届けたいと思いますので、どうぞご協力をお願いいたします。なお最高裁への申し入れを19日に予定しています。

●賛同署名の集約先●
以下のフォームを利用して ajwrc.shomei@gmail.com にお送りください。
------------------------------------
裁判員制度における被害者のプライバシー確保を求める要請に賛同します。

●団体賛同の方
団体名:
●個人賛同の方
氏名:
肩書き(あれば):
------------------------------------


要請書
////////////////////////////////////////////////////////////////////////
/////
裁判員選任手続きにおける性暴力被害者の安全とプライバシーの確保を求めます
////////////////////////////////////////////////////////////////////////
/////

最高裁判所長官 竹崎博允 様

 私たちは、性暴力被害者の権利回復の観点から、5月21日より開始される裁判員制度における性暴力犯罪の取り扱い、とりわけ被害者のプライバシー保護について、重大な懸念を抱くものです。
 裁判員が参加する刑事裁判が対象とする事件には、性暴力犯罪である強姦致死傷、強盗強姦、強制わいせつ致死傷、集団強姦致死傷が含まれますが、これらは対象事件の2割以上を占めると予想されています。にもかかわらず、報道によれば、性暴力犯罪事件においても、他の事件と同様に、それぞれの事件で100人にも及ぶ裁判員候補者に対し事件の概要と被害者の氏名が知らされるとのことです。
 裁判員候補者が事件の情報を漏洩することは「裁判員の参加する刑事裁判に関する法律」の秘密漏示罪の対象とはならず、漏洩を防止する確実な手段は整備されていません。しかし最高裁判所はこの問題に対する対策の指針を出さず、各地方裁判所に解決をゆだねる方針であると報じられています。これでは、地裁によってまちまちな解決策となり、被害者のプライバシー保護が公平に保障されない可能性が否めません。現在刑事裁判において被害者のプライバシーが保障されていることとも大きく矛盾します。
 性暴力犯罪は他の犯罪と異なり、性・ジェンダーに関わる社会的偏見ゆえに、しばしば被害者の側に責任が転嫁されたり、スティグマが付与されてきました。
適切な配慮が行われなければ、裁判プロセスそのものが二次被害を及ぼす場となる危険性があります。こうした性暴力犯罪の特殊な性質が考慮されることなく、他の刑事事件と同様の選任手続きが行われれば、被害者に二次被害発生の不安を呼び起こすだけでなく、二次被害を避けるために、被害にあっても被害届を出さないといった傾向を助長することにもなりかねません。
 一般市民が参加する裁判員制度で性暴力犯罪を取り扱う上では、性・ジェンダー偏見を排除するために十分な配慮を払い、被害者のプライバシーと安全を確保することが必要不可欠です。事件情報の漏洩を確実に防止する措置を講じることなく、拙速に裁判員制度を開始すれば、この制度そのものが、被害者にさらなる加害を招き、性暴力犯罪の訴追と被害者の救済を阻害する原因となりかねません。
 被害当事者および支援者との協議のうえ確実な安全保護の措置が講じられるまで、裁判員制度の開始を延期するか、それが困難な場合は、性犯罪に関連する事件について裁判員選任手続きを開始しないよう要請いたします。


================


 この署名運動は、


●緊急;血の凍るような話が明らかに!(八木啓代のひとりごと)

における、八木さんの呼びかけからスタートしたようです。


 私がこの文面を最初に拝見したのは、フォーカシング関連でおつきあいのある、女性のためのセルフディフェンス、WEN-DOインストラクターの福多唯さんのサイトにおける、


●裁判員制度における被害者のプライバシー確保を求める要請署名(女性に役立つセルフ・ディフェンス2)

というエントリーを通してです。


●裁判員制度とか守秘義務とか(ロテ職人の臨床心理学的ブログ)


でも話題になっていますね。

 恐らくすでに数多くのサイトを飛び交っていることでしょう。


 私も署名に賛同させていただきました。


ブログランキング・にほんブログ村へ
人気ブログランキングへ
ビジネスブログランキング
にほんブログ村 メンタルヘルスブログ 心理カウンセリングへ
にほんブログ村 ニュースブログ ニュース批評へ 

私が原則として掲載しないことにしているトラックバックの具体例

 この種のことは、この記事この記事で以前にも書きましたけど、(これらの記事で、ちょっと口が悪い表現になっているのはお許しを)、今でも似たようなトラックバックが送られ続けるので、内容的には特に「害はない」ので、公開して、解説しちゃいましょう(^^)

 こういうサイトです。

1. 書いてある内容そのものは確かな情報なのだと思いますが、まるでどこかの本からそのままコピーしてきたような文面。ものすごい没個性的。

2.もちろんハンドルでもいいのに、執筆者が誰なのかの記載がないことが多い。コメントなどのやり取りも見られないことがほとんど。

3.1.と重なりますが、そのテーマについて、自分なりに個人サイトとしてまとめようというオリジナリティが皆無。一人の人間が、この種のサイトを、ジャンル関係なく「量産」してストックしていて、検索エンジンなどで、関連した記事を見つけたら、とっかえひっかえトラックバックを送りつけるということを日課の一部としているとしか思えない。

4.結論的に見て、これらのサイトは単独ではアクセス数をそんなに稼げるはずもなく、トラックバックを放置してくれたサイトからアクセスしてくれる人をあてにした、アフィリエイト狙いのサイトであるに過ぎないと判断できる。

 この種のものであることが疑われつつも、私のエントリーの内容と符合し、しかも補足してくれる情報として面白いと感じた場合には、サイトの側に、問題が大きすぎるサイトへの更なるリンクがない場合に限り、トラックバックを許諾することもありますが、そういう水準に値するケースは、そう滅多なことでは見られません(^^)

 何か、それだけのことをして、アフィリエイト収入って増えるのかしら?・・・などと、そういう作業を黙々としている人の様子を想像しながら、


「人生、もっと有意義に生きてください。そんなことをしている場合ではないはずです。あなたにはもっとやることがあるのでは?」


と思う、こういちろうでした。

ブログランキング・にほんブログ村へ
人気ブログランキングへ
ビジネスブログランキング
にほんブログ村 メンタルヘルスブログ 心理カウンセリングへ
にほんブログ村 ニュースブログ ニュース批評へ 

 


2009/05/19

女性から見て一番理解しがたい、純情な男性の心理とは?

 かつて若き日の私もそうだった!! ということを前もって宣言してから以下の内容を書かせていただきますが(^^;)

 多くの女性から見て、男性(特に純情な男性)から求愛を受けた際に、一番理解しがたい事柄のひとつは、


「お友達でいましょう」


という言葉を、どうしても額面どおりには受け取ってくれないということだろう。


 つまり、男性(の中の少なくともかなりの部分)は、求愛することに不慣れなうちは、


「自分の愛を受け入れて、自分を気に入って、交際してくれる」


か、さもなくば、


「求愛してきた自分などは歯牙にもかけず、むしろ求愛されたことを汚らわしくすら思い、それ以降口を聞く気にもなれず、生涯にわたり交流の道は閉ざされる」


という両極端のシミュレーションしかせずに、清水の舞台から飛び降りるつもりで求愛してしまうものなのである。

(女性にもそういう人はいると思いますが、男性の方がこうした「一がバチか」の思いでの求愛パターンを、結構年齢を重ねてもやらかしてしまう傾向があると思います。少なくとも私の知り合いの何人かの一般の女性に、何かのついでに尋ねてみることを繰り返してきましたが、その結果、大いに賛同してもらってきました(^^;) 要するに、不倫の誘いにすらそういう傾向があるということで・・・・)

 冷静に考えてみれば、


「悪い人ではないけど、つきあっていいとまでは思わないなあ」


という感じ方を求愛された側が持ったとしても、求愛された側の身になってみれば、全く当然かと思えるわけで、そういう場合、自然の帰結として、


「お友達のままでいたい」


という言葉が口に出ることになります(^^)

 ところが、男の方は、その「ぬるま湯」のような扱い(そう感じるんだよ!!)の持続に結局は絶えかねて、


「どうして潔く僕を斬り捨てて楽にしてくれないんだーーっ!!」

とばかりに、ストーカー呼ばわりされる危険を重ね、その結果、


「つきあいたくはないけど、いい人」


という、未来へのかすかな希望すら打ち砕く、玉砕への道をひた走り、

当初の自分の希望(?)どおりに、彼女にしっかりと嫌ってもらえ、当面口すら聞いてもらえなくなる存在になり遂(おお)せるのです!!

 こうして彼は、あの懐かしい、孤独という、心安らかな境地へと再び回帰するのであったとさ。


 心理学の世界では、このような現象を、「自己成就的予言」(Self-fulfillment of Prophecy)、またの名を、

やっぱり俺の思ったとおりだった」って言ってるけど、ホントは、そういう結果を招き寄せたのは、あなたのその後の行ないのせいでしょうが!(^^;)現象

といいます(^^;)


****


 なぜ、男の方が、こういう「お友達でいましょう」が普通じゃん? という発想法に立ちにくいのか?

 意地悪な人は次のように分析するかもしれない。

 すなわち、男の場合、よほど女性に交際を申し込まれた実績がある人や、心にもなく女性からの求愛に答えてしまったあとのたいへんさが身に染みている人を除いては、俗に、


「据え膳食わぬは男の恥」


と呼ばれる、非常に卑しい感情に流されることへの誘惑が大きく、「お友達でいましょう」などという、寛大に相手と距離を置く言葉など、思い浮かびにくいのかもしれません。

つまり、「異性と、お友達の関係で、そこそこの節度をわきまえつつ個人的に交際する」というスキーマ(認知の枠組みのようなもの)が、自分自身の側の態度としても、未成熟のままのことも多いということですね(^^) 

 自分の態度や特性として思いつけないものは、他者の(自分への)態度や特性の認知の際にも思いつけない。これを社会心理学では、「内包特性理論(implicit personality theory)といいます。

 もちろん、この世の中には、最初は相手の熱愛にほだされてはじまり、そのうちに相手への深い愛が育つことなど、男女に関係なく数多いことは言うまでもありません(^^)


*****


 なぜこんなことを唐突に書いたのかですって?

 実は、この、周囲を見回せば(自分の過去を振り返れば)ありふれた煩悩の果てのドタバタ劇にこそ、まさに、認知行動療法がテーマとしている、その人の思考と行動のパターンの「無自覚な硬直性」(「歪み」という言葉は嫌いですので)の典型的なパターンがあるかなと思ったから。

 「秋までに、認知行動療法とフォーカシングの比較論を連載する」と約束したことを忘れていないことを示すための、ひとつの伏線です(^^)

 このあと、遠からずはじめる、こういちろうによる「フォーカシング的認知行動療法入門」のための「肩慣らし」のつもり(^^)


 そうそう、興味のある方は、とりあえず、私の旧作の中でも代表作と感じているもののひとつ、


●「思い込みが過ぎる」ことを、実社会を生きるしたたかなシミュレーション能力に「変換」させよう!!


を、そろそろ復習していただいておいてもいいかも。


ブログランキング・にほんブログ村へ
人気ブログランキングへ
ビジネスブログランキング
にほんブログ村 メンタルヘルスブログ 心理カウンセリングへ
にほんブログ村 ニュースブログ ニュース批評へ 

※なお、このネタを読んで、こういちろうが最近振られたとか思う人間がいたら、あまりに勝手な思い込みである。少なくともこのネタを昨晩屈託なく語り合った相手はいるようである(^^;)

2009/05/18

「私はフォーカシングができているのでしょうか?」

 先週開催されておりました、「第21回国際フォーカシング会議in淡路島」は、参加者数300名近くを集め、無事、成功裏に終了したことを、大会準備委員会メーリングリストでの池見陽準備委員長のご報告を通して知りました。

 久留米への移住問題を抱えていたことと、申し込み当時の体調・経済(^^;)不安定要因も考慮し、ご迷惑をおかけしないために、私は残念ながら参加を見送る選択をしましたが、多くの若い院生の方が参加されたとうかがっています。

 会場となったウェスティン淡路は、ある意味で「日本にいるのを忘れてしまう」くらいの、すべてにおいて国際規格のリゾートホテルです。明石海峡を越えた、比較的「孤立性の高い」場所にあるこの地は、日本人参加者にとっても、外国からおいでになる方と同じくらいに「異国に来ているかのような」錯覚に陥れる場所だったはず。関西空港からのアクセスも良く、神戸の市街地や京都や姫路に足を伸ばすアクセスにも恵まれていましたしね。

 実は、池見先生の提案を受け、候補地を最初に下見をして、選定の段階で積極的に関与した私が注目したのは、この地のそうした無国籍性でした。

 「日本にいるのにもかかわらず、あたかも外国の国際会議に出席したかのような擬似体験になること」

 敢えて、外国からの参加者を「ジャポ二ズム」に引きずり込みたくなる誘惑から意識的に遠のけ、日本からの参加者と外国からの参加者が対等にコミュニケーションできる場を設定することが、私の深謀遠慮だったのです。

 だって、例えば、「ドイツ的フォーカシングのあり方」なんていう話、聴いたことありませんでしたからネ!!

 お医者さんに比べると、臨床心理系の国際会議に参加する機会は、日本ではあまり多くないかと思います。そうした中、体験された貴重な経験を、殊に若手の臨床研究者の皆様、現場カウンセラーの(・・・をめざす)皆様、どうか、今後への刺激として是非生かしていただければと思います(^^)


*****


 昨日も、「久留米でフォーカシングを学ぶ会」をささやかに開催しました。そうやって国際会議で刺激を受けた若手の皆様が、九州の福岡県の久留米という、日本の中でひどく偏った土地にいる私ですが、今後うまく利用してくださることを歓迎いたしております(^^)

 昨日も感じたのですが、大船での「学ぶ会」時代から常々感じていたことをひとつ書いてみましょう。

 表題の、

「私はフォーカシングができているのでしょうか?」

 という質問を、こうした催しの中で頻繁にいただきます。フォーカシングを学び始めて数年以上を経た方からも結構うかがうことです。

 私はそうした問いに接するたびに、「なぜこうした問いが繰り返されるのか?」ということに思いをめぐらせて来ました。

 いくつかのことを述べてみたい心境です。

1.フォーカシングがあなたにとって成果を上げているのかを判断できるのは、あなたの実感だけです。フォーカシングを先に勉強してきた人やフォーカシングのトレーナーがそれについてどのように答えてくるかをすべて脇において、あなたの実感だけで判断していいのです。

2.仮に、体験過程のステップが前に進むということについて、的確に観察し、判断する方法論があったとします。そして、その基準に基づくと、あなたの中にステップが生じていたことになるらしいことが「理解できた」としますね。でも、それがあなたにとって何か言葉にならない違和感や欲求不満をもたらしたり、確かに自分のもの見方、感じ方が「落ち着いた」とか「変化した」とか、「その場に居やすくなった」という実感を感じさせてくれないままだとしたら、それはあなたにとってどんな意味があるというのでしょうか??

3.ジェンドリン自身、どの著作かで、「フォーカシングだけが人生に役立つわけではない」という、ある意味でひどく当たり前のことを書いていたと記憶します。フォーカシングでうまく成果が上がらなければ、たとえばちょっと休憩したり、ストレッチしたり、音楽を聴いたり、ひとりになってみたり、そうしたことを自由にやっていくのは全く自然なことです。

 毒舌に響くかもしれませんが、今回の国際会議や、あちこちで開かれているフォーカシングの集い(私の主催するものをも含む)やワークショップに参加してみて、それまで抱いていたフォーカシングへの関心がむしろ醒めてしまったり、幻滅してしまった人すらあるかもしれない(この世にある「イベントへの参加」とは、ayuのライブ体験から新装開店のスーパー、異性とのデートまで含めて、およそそのような参加者を「ある一定の比率で」含むはずのことでしょうし)。

 そうした時に、フォーカシングと関わることを一度止めてしまったりしてみるのも健全な選択でしょう。ただ、あるひとつの場での、一回の印象で、その対象や相手についての判断を生涯にわたって恒久的に決め付けてしまうことだけはしないで欲しいなあ、というのが、私の自然な思いでもあります。


*****


 こうした一般論を書いた上で、それでも敢えて、当初の問いかけに答えてみましょう:

1.フォーカシング技法において、教示というのは、あくまでの刺激剤であるに過ぎません。一つ一つの教示がピンとこなかったとしても、それはフォーカサーとしてのあなたの責任では全くありません。

 教示の進行と関わりなく、体験過程のステップは、セッションの中の、いつ、どこでも刻まれ始め可能性があるのです、それは「向こうからやってくる」ものであり、「引き起こす」ものではありません。

 いや、敢えて言いましょう。

セッションが終わった後の雑談の中で、
ふと、ひとりでお手洗いに立った時に、
帰り道の電車の中で、
夜寝る前に、
数日後、職場の中で、

突如ステップの進行が実感できることなど、ありふれているということを。

「お告げ」は、その人がその人が何をしているかなんかにお構いなく天から降ってくるから「お告げ」らしいのかも。教会でのミサの祈りのさなかにではなく(^^)

 フォーカシングのセッションのただ中で、自分がシフト体験できないとならないなどという思い込みは、むしろ捨ててしまう方がいいと思います。そうした思いは、フォーカシングの集いの「優等生」として認められたいという「煩悩」に過ぎないとすら思い定めてもいいかもしれない。


2. フォーカシングに伴う身体の感じや居心地や気分の変化というのは、それが一見かすかなものだったとしても、一度体験してしまえば、生じたかどうかについて迷うことは生じません。

 それが持続性に乏しい、短時間の変化や安らぎに過ぎず、しばらくたつと移ろい去ったり、見失うことはよくあることです。

 そういう時には、そうした変化や安らぎや変化が生じた少し前のところまであなたの記憶と実感のビデオを巻き戻してみるのはいかがでしょうか。

「ここまで」は以前と同じ、「こんなふうな」感じだった、「ここ」で、思いもよらないきっかけで「こういう」感じやイメージや連想が自分の中に生じて、その後で、自分の身体の感じや居心地が「こんなふうに」変わった。 

 そのときの実感が、仮に今はかすかな痕跡、ないし余韻のようにしか「再現」できなかったとしても、こうした「反芻(すう)的な味わいなおし」を何回か繰り返してみるだけで、それをしないよりは、その後に何かいい影響が残るものです。

 「反芻する」うちに自然と実感がよみがえり、更なる続きのプロセスが勝手にはじまることもありふれていますし、少なくとも次にセッションを持つ機会があった時、前回の続きをやろうと全く意識しなくても、セッションの展開がいつの間にか前回の続きになってしまい、少しだけ前回より先まで展開するなどという可能性を増してくれるかと思います(^^)


******


 日本のフォーカシング関係者の大半の皆様、私と最後にお会いしてから2年近く立っておられる方がほとんどかと思います。皆様もきっとお変わりかと思いますが、私もまた、皆様の記憶の中にあるこういちろうとはどんどん別人になってきているかと思います。

 そうしたあたりの片鱗は、ネットでの私の文体のトーンまで含めて、実は現れているとお気づきの方もあるかもしれませんが(^^)

 再びお会いできる日を楽しみにしております。

*******


「久留米でフォーカシングを学ぶ会」次回は、普段どおり、第2日曜日、6/14に開催の予定です。

ブログランキング・にほんブログ村へ
人気ブログランキングへ
ビジネスブログランキング
にほんブログ村 メンタルヘルスブログ 心理カウンセリングへ
にほんブログ村 ニュースブログ ニュース批評へ 

【楽天トラベル】愛されて1億人突破!大感謝祭
【楽天トラベル】愛されて1億人突破!大感謝祭
楽天トラベル株式会社

「久留米探訪記」はさりげない更新を続けているのだ。

 ご当地ブログ、「カウンセラーこういちろうの久留米探訪記」の方、さりげなーく、地味に、一日20-30アクセス程度ですが、意外と確実に更新しています。

 外出の時にはいつでも、高性能の方のカメラつき携帯を持参していて、外出するたびに何かを撮っているという状況、実はまだ紹介していない写真の方が多いくらいです。

 ともかくまずは、私が高校生まで過ごした時点で親しんでいた場所の再訪を中心に、史跡や様々な公共施設、観光名所、出身校(!)などを紹介し、地道に、久留米地域全体の写真データベース化の野望を実現して、地域社会にささやかな貢献をしたいと思っております。

 まだこのブログで紹介していない最近の分は、

●久留米大学医学部
●西鉄花畑駅とキムラヤ花畑店
● 西鉄久留米駅東口
● 篠山城(久留米城)跡
●あかつき幼稚園

・・・・・と、何とも渋いラインナップですが、最後の幼稚園は、私の43年前の出身園ですね。クラウンドの位置が変わり、田んぼばかりだった周囲が、広大な久留米中央公園として見事に整備されたものの、当時と園舎の建物どころか配色にも基本に変化がなかったことに、30数年ぶりに目にした時、言いようのない感動がありました(^^) こういう点で、この40年間の間に大改築しないままってこと、なかなか今の日本ではないことだから。

 ちなみに、クラシック・バレエのファンの人に向けて言うと、この幼稚園は、「あの」人気ダンサーと、意外な関連があるのですよ。詳しくは記事参照。

ブログランキング・にほんブログ村へ
人気ブログランキングへ
ビジネスブログランキング
にほんブログ村 メンタルヘルスブログ 心理カウンセリングへ
にほんブログ村 ニュースブログ ニュース批評へ 

2009/05/16

最近ayuネタ書いていないので。

 それにしても、私がかつて日本人間性心理学会の自主シンポジウムで使わせてもらった以下の映像、


●Ayumi Hamasaki / 2004 interview : Super TV
(YouTube)

本日現在、世界の134,647名様にご覧いただき、ごく若い頃のものを除くと、浜崎あゆみのインタビュー関連投稿の中では、今もトップクラスのアクセス数を維持していることには感謝申し上げます(^^) 英訳とかも、随時、コメントする参加者が私よりもいい訳で勝手に進めて下さっているようで。


●関連記事:

* 浜崎あゆみによる、インタラクティブ・フォーカシングの実例!!
(当サイト)


*****


 おまけで、ayuがまだ若い頃にテレビで歌った他の歌手の持ち歌2つ。



●Ayumi Hamasaki - Raspberry Dream
(YouTube)

 ayuファンの間では、彼女がオーディションとかで結構Rebeccaの曲を歌っていたことは知られているかと思います。確かに若い頃の彼女のイメージとNokkoはどこかかぶるところがあると思う。


●Ayumi Hamasaki - Hold on Me
(YouTube)

 小比類巻かほるというだけで懐かしくなるアラフォー世代(アラファイブだろって? 負けといてくれ!!)のこういちろうですが(一時期アニメの主題歌ずいぶん歌ってくれてたし)、ayuが歌うというのは、小比類巻さんのキーが意外とアルトだから意外性があるともいえるけど、ayuの声で聴いてみたい他の歌手の名前を5人上げろといわれれば、私は含めたかもしれない(^^)

ブログランキング・にほんブログ村へ
人気ブログランキングへ
ビジネスブログランキング
にほんブログ村 メンタルヘルスブログ 心理カウンセリングへ
にほんブログ村 ニュースブログ ニュース批評へ
にほんブログ村 音楽ブログ 女性ミュージシャン応援へ

2009/05/15

「なかのひと」大変動?!

 「なかのひと」で判明する年齢分布に、このゴールデンウィーク明けから大変動が生じました。

Nakanohito_b_081021
↑2008/10/21

↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓

Ws000000
2009/05/15

 10代後半から20歳ごろにピークがあるという、ayuサイトであるという以外自分でも説明がつかなかった状況が一変、同世代の40代が文字通り中心になったのですね(^^)

 恐らく、今年は私がayuの新ツアー観覧を見送り、新アルバムについてもまだ言及していないということが、ここまで怒涛の変化を生み出しているのかと思います。

もうひとつには、私のサイトの最近の看板が、この記事に代表される「鬱」問題であることが大きく影響しているんだろうかと。

 でも、私のコンテンツって、全体としてみれば、やはりアラフォーの読者層のためのものだと思いますし、これで、いいのだ。

 それにしても、結構硬派の文体のはずなのに、相変わらずのこの女性読者上位はいったい何なんでしょうね???

 日本の女性はいったい何を私に求めているのだ(爆)


↓「フラジール」がなぜここにあるのは、こちらの記事参照。

ブログランキング・にほんブログ村へ
人気ブログランキングへ
ビジネスブログランキング
にほんブログ村 メンタルヘルスブログ 心理カウンセリングへ
にほんブログ村 ニュースブログ ニュース批評へ
にほんブログ村 音楽ブログ 女性ミュージシャン応援へ
 


2009/05/14

モスキート音についての基本的な誤解

 あの、もう、心理学入門の「刺激閾(いき)」とか「精神物理的測定法」ってことについて基本から読み返してから議論して欲しい話題ですので(^^;)


●モスキート音で若者撃退!?(ココログニュース)

=============引用はじめ=============

暑くなるこれからの季節に増えるのは、蚊(モスキート)と夜中に騒ぐ若者か。どちらも不快な音や大声を発するものだが、“モスキート音”で迷惑な若者を撃退する装置があるという。2005年12月にイギリスで発売開始されて以降、アメリカをはじめ世界中でその効果を実証している『モスキート』という装置。日本でも一部のコンビニなどで使われているようだが、このほど地方自治体が導入を試みるという報道があった。

これは足立区の実験的な取り組みで、高周波のモスキート音を出す装置を一部の公園に設置して、若者を退散させるというもの。このモスキート音は、個人差はあるもののよく聞こえるのは20代前半までで、年齢とともに聞こえづらくなるそうだ。

そう聞くと試したくなるのが人というもので、多くのブロガーたちがネット上などで公開されている高周波音を視聴し一喜一憂している。「私(43才)は、15,000 Hz(15 kHz)まで聞こえました。娘(7歳10カ月)は、20,000 Hz(20 kHz)まで聞こえたようです」(#気ままな人生#)とあるように、実際若い人ほど高い周波が聞こえるようだ。

一方、足立区の対策については批判の声もある。『Opinion-DMORI』のブロガーは「こうした音の暴力で若者を追い払おうとは、まるで蚊や蛾と同じ虫けら扱いですね」とチクリ。特定の場所に装置を設定しても、若者が集会場所を移動するだけだと指摘し、「どうして深夜に若者が集まっているのか、教育の観点から大人がコミュニケーションをとっていかないで、ただ追い散らすだけでは問題の解決になりません」という。

モスキート音が聞こえない人には、ありがたい施策かもしれないが、ターゲットにされる迷惑若者だって、聞かずに済むならそれに越したことはないだろう。とは言っても、問題解決に何か代替案があるか?と問われると耳が痛いのだが…。

(ははぎく)

=============引用終わり==========


こういちろうのコメント(若干改訂):


 モスキート音についての議論で抜け落ちているのは、

1.自己申告で「聴こえない」と報告することと、
2.聴覚神経を通して脳に何らかの微弱な刺激は届いているはずということと、
3.聴覚神経を介さなくても身体に直接影響を与えていないかどうかということ

が混同されていることではないのかな?


 つまり、一時期被害が話題になった低周波騒音というのも、逆に、今度は、周波数的に低い方で人間の耳に「聞こえない」筈の音(振動)の持続が人間に与える「健康被害」なんだけど。

 「長時間」モスキート音にさらされたら、モスキート音が「聴こえない」人にも何らかの心身の不調が生じる可能性について、検証されているかどうかということですね。

  例えば、ある施設にモスキート音を設置したとして、そこで週5日8時間勤務する、モスキート音が「聴こえない」域の年齢に達した管理人の気分や体調を悪くしないかとかについては、統制群との比較の元にevidence-basedな検証をしているのかどうか?

 私がそうした既成研究に気がついていないだけかもしれないけど。

 知っている人は、誰か教えてくれませんか?


****


 それでも、興味がある人のために、私が以前、iPodの周波数特性測定およびエージング用に製作した正弦波の中から、3つの周波数のみを選んで、WAVEファイルでご紹介。時間は各30秒。


■ダウンロード:

ファイル名:wavesample.zip(62,894KB)


(↑アンチウィルス・アンチスパイウェアソフトの定番、Kasperskyの最新定義ファイルで検査済みファイル)

2ユーザー優待版


 圧縮ファイル解凍ソフトを使うと、周波数ごとの3つのwaveファイルに解凍されます。

 ファイルをクリックすれば、それだけで、あなたのパソコンの適切な音声ソフトが自動で動き出すかと思います。

※聴覚とスピーカーへの悪影響を避けるため、必ず、4000HZ→10000HZ→17000HZの順に再生してください!!


●4000HZ

 この周波数ですら、多くの人にとっては「高音」として認識され、かなり耳障りなはずです。

 この音をうるさ過ぎない音量に、パソコンのスピーカーレヴェルを調節してください。

 そして、以下の2つの周波数の音の再生の際に、音が小さくなったと感じたからといって、スピーカーのボリウムを決して動かさないで下さい

 スピーカーのコイルには、4000HZの時と基本的には同じだけの電気エネルギーがかかっていますので、ボリウムを上げすぎると、耳は大丈夫でも、スピーカーのコイルが焼き切れて、二度と使えなくなるまで破損される可能性があります。

そうした事故についての責任を一切私は負いかねます。


●10,000HZ(ほとんどの人には聞こえます)

●17,000HZ(=これが話題のモスキート音。繰り返しますが、ボリウムは決してあげては駄目ですよ!!)


ブログランキング・にほんブログ村へ
人気ブログランキングへ
ビジネスブログランキング
にほんブログ村 メンタルヘルスブログ 心理カウンセリングへ
にほんブログ村 ニュースブログ ニュース批評へ

 

2009/05/13

自分を「いいカウンセラー」だと感じさせ、医者を「悪者」にしたくなる誘惑[第3版]

 すでにこのサイトでも何回も言及してまいりましたが、特にうつ傾向のある皆様について、医療機関との係わり合いが本当にかみ合わないまま、薬物療法も真価を上げられないでいる方々が少なくないことを、日々の面接で痛感しています。

 通院中の患者さんでもあるクライエントさんは、お医者様と、短い時間しか接触できず、思っていることのごく一部分だけを、しかもお医者さんに説得力ある形になるとは限らない表現でしか伝えることができないという、果てしのない堂々巡りにに陥っていることが、非常に多いのです。

 開業カウンセラーは、クライエントさんに、お医者さんに何をどう伝えると、そうしたコミュニケーションが円滑に運ぶのかについて、具体的で的確な助言をしていくという役割を積極的に果たすべきというのが私の信念です。

 これについての代表記事が以下の記事であることは、繰り返してご紹介して来ました。


●5分診療の神経科・心療内科の現実といかに対処するか(久留米フォーカシング・カウンセリングルーム)


 実は、このことそのものが、クライエントさんが、お医者さんに限らず、およそ自分と関わる「重要な他者」との関わりの中で生じている悪循環に気がつき、改良していく上で役立つ、認知行動療法ないしABA応用行動分析のミニ・トレーニングとしての性格を秘めているとも思っています。

 つまり、お医者さんとの関わりの改善に役に立てば、次は、家族や友人、同僚や上司との関わりにも、その良好な相互作用様式が、ある程度自然と「汎化」していくことも期待できます。

 薬物療法という「の杖」を携えたお医者さんは、クライエントさんが、家族や同僚や上司や友人や恋人に自分悩みや苦しみをわかってもらえない「鬱憤」と「一発大逆転の切なる希望」を託される存在です。

 多くのクライエントさんにとってお医者さんとの間に生じている、コミュニケーションの「通じなさ」の葛藤は、多くの場合、そのクライエントさんが、職場や家族や友人・恋人との間で体験している、コミュニケーションの「通じなさ」の苦しみが、非常に集約された形で現れている象徴的な場面なのではないかと思います。

 このことを抜きにして、薬物療法か心理療法か、医者かカウンセラーかという二者択一的な議論をしてしまうことは全く不毛であり、むしろ、クライエントさんの状況の改善のためには多くの専門家の支えが多角的に得られるのは望ましいこととみなし、カウンセリングと薬物療法が「相乗効果」を上げるために、カウンセラーサイドから、個々のケースに即して何ができるかを具体的に積み上げることこそが必要と思われてなりません。

 ある特定の人との深い関わりからだけではなく、いろんな立場にある多くの人から、少しずつ、必要なだけの手助けを得られるということ、それこそが、実は自立し、成熟した人間のあり方かと思うのです。

 お医者さんの側に責任を押し付けることも、お医者さんをカウンセリング的なかかわりを不十分にしかしてくれない存在として批判することも、実はクライエントさんへの具体的な援助といえないと確信しています。

*****


 カウンセラーとしての私の前では、凄く素直で、心を開いた対話が成立するなクライエントさんなのに、医者を前にすると、ほんとうに些細な行き違いをきっかけに、通えなくなってしまうクライエントさんが、これまで少なからずおられました。

 私はそれを、医者の側のカウンセリング的感性の不足のためとみなすというのをすでに止めています。

 むしろ、私の前で、そのクライエントさんを「いいクライエント」にしてしまった分だけ、医者の前では「扱いづらい患者」としてふるまうという「リバウンド」を、私のクライエントさんとの関係作りが「生み出して」しまっているのだと判断するようになりました。

 精神分析の人ならば、対象の"split"(分離)という言い方をするかもしれません。しかしこの言い方は、安易に用いられると、クライエントさんの「ボーダーライン的」心性に問題を還元する誘惑を内に秘めている気がします。

 それはたいへんおこがましいことなのではないか? 実は、カウンセラーとしての私の方が、クライエントさんに対して、splitした部分対象=「良き援助者」としてのみ接してしまおうという誘惑に、先に屈していたのではないかということを、きちんと見つめるべきだと思うようになったのです。

 何のことはない、医者の方を悪者にしてしまうように、クライエントさんが医者(家族)ではなくて自分を信頼するように、カウンセラーとしての私の方が、無意識的には「仕向けて」いたのです。

 そのことに気がついて以来、私は、クライエントさんが、医者にも私にも「同じ程度に」信頼と疑念を抱き、しかもそうした疑念や疑問や不平や苦情を、カウンセラーである私に、うまく具体的に表出できるクライエントさんになってもらえるように促す勘所が、ある程度つかめて来たと感じています。

 そもそも、信頼関係とは、相手に不信や疑念をぶつけてもらえる関係のことだと思います。

 このことと関連する形で、私の最近の、ある意味で逆説が過ぎるとも受け取られかねないけれども、今後「代表作」のひとつとして徐々に読者に認めてもらえるはずと、ささやかに自負しているエントリー、


●適度に不安定で健全な不信関係


を、ご再読頂ければ幸いです(^^)


 もっとも、私のスタンスに関係なく、クライエントさんにとって、基本的に「そこそこいい」(good engughな)お医者さんであると認識され続けているお医者さんもおられます。そういうお医者さんには、きっと私も今後まだまだ学ぶべき、治療者としてのあり方があるのだろうと思っています。

人気ブログランキングへ
ビジネスブログランキング
にほんブログ村 メンタルヘルスブログ 心理カウンセリングへ
にほんブログ村

2009/05/12

「ゆとり教育」が人を受け身にする?

コネタマ参加中: 五月病、どうやって乗り切る?

 私に限らず、今どきのカウンセラーの多くは、「5月病」などという言葉を耳にすると、何を今更、その言葉で説明して済ませるのかという思いにかられる人が多いかとは思う。

 しかし、ゴールデン・ウィークを終えて、4月はじめに見定めた目標を喪失し、何となく意欲が落ちているのを感じる皆様は、新入生や新社会人の皆様に限らず、多い季節かと思いますので、あえて旬のネタということで・・・


●「ゆとり世代」成長意欲高いけど…受け身 どう接すべき?(msn=産経)

============リンクが切れてたら===============

今年の新入社員は職場にこまやかなフォローを望むゆとり世代-。人材育成サービスを展開するウィル・シード(東京都渋谷区)が、4月入社の新入社員を対象に実施したアンケートで、こうした傾向が浮かび上がった。

 ◆スキルアップ期待

 この調査は、同社が顧客企業に提供している新入社員研修の受講者のうち1938人を対象に3月末から4月中旬にかけて実施した。

 それによると、会社に期待することの質問では「自分の能力の向上機会」がダントツで57.5%(複数回答)の人がこの答えを選んだ。次いで多いのが「適正な評価」で30.1%だった。また、上司・先輩に望む指導スタイルを二者択一で聞いたところ、「細かい指導をしてくれる」が65%で、「任せてくれる」の35%を圧倒。「こまめに声かけしてくれる」も63%と、「話しかけたときに対応してくれる」の37%を大きく上回った。

 ◆人間関係に不安

 仕事をしていく上で不安に感じていることは、「上司・先輩との人間関係」が53.1%(複数回答)と最多で、以下、「専門知識・スキルが足りない」(41.6%)、「求められる職務への適性があるか」(28.8%)、「失敗してしまわないか」(20.0%)と続いた。自分が一人前になれると思う期間は「1~3年以下」との答えが41.0%を占めた。

 ウィル・シードはこの結果から、今年の新入社員の大きな傾向として、「成長意欲が高い一方で、“受け身”“様子見”の姿勢が強く表れると予測される」と分析。第2土曜日が休みとなった1992年前後に小学校に入り、「ゆとり教育」を受けてきた世代の特性と断言してしまうことはできないが、入社時に抱いたイメージと、現実の職場が乖離(かいり)していると不平・不満を抱くことが想定されるとしている。

 □ 上司が接する時間作ろう ウィル・シード 池谷聡氏

 成長意欲は高いものの、受け身の姿勢が目立つ「ゆとり世代」の新入社員。職場の上司・先輩はどう接すべきか、ウィル・シードで社員研修プログラムの開発を担当している池谷聡(ただし)・人財育成カンパニー副カンパニー長に聞いた。(原誠)

 ◆独自の発想伸ばす

 ――「ゆとり世代」とは

 「昨年の新入社員が小学校に入った年に日本のゆとり教育に大きな転換が起きた。それまではスパルタ式も含めて何度も繰り返し訓練する反復学習で土台を作り、その上に応用をのせるという教育方針だったのが、個性を重視し、子供が興味を持つことや独自な発想をコーチング的に伸ばしてやる方向に変わった。私たちはその年の前後に小学生になった世代を『ゆとり世代』と定義している」

 ――「ゆとり世代」の特質は

 「『主体的な受け身』と表現できる。ゆとり教育は結果的に、学校がテーマを与え、その中から選ばせる形になったので、自ら何かを手に入れるという経験がないままに育った。勉強でも何でも一生懸命に取り組むのだが、テーマを与えられないと動きだせない。ものが豊富にあり、一人部屋も与えられて育ったという社会的背景も影響。他人とコミュニケーションして人間関係を築きあげていくことが苦手だ」

 「携帯電話の登場で、電話でも知っている人とだけ話をすればいいようになった。小学校から大学まで限られたコミュニティーの相手とだけコミュニケーションしてきたので、相手の立場を考えようとせず、自分の伝えたいことは他人に簡単に伝わると思っている」

 ◆仕事以外の話も

 ――上司はどう対応すべきか

 「昔のように『背中を見てついて来い』というのは難しい。新入社員ときちんと接する時間を定期的に設けて信頼関係を築くことが大事だ。実際には企業の現場では、上司が忙しさにかまけて、新入社員との話し合いを後回しにしがちだ。ゆとり世代は、忙しそうにしている上司や先輩に異常に気を使うので相談することが苦手だ。ところが、上司は『なぜ相談しない』と思ってしまう。家族のことなど仕事以外の話もして、信頼関係を築いた上で、だめなことはだめとはっきり言うべきだ」

【会社概要】ウィル・シード

 2000年7月に創業。企業向け人材開発・教育プログラムと学校向け体感型教育プログラムの開発・提供が2本柱。企業向けは大企業を中心に約350社に提供しており、毎年、延べ約2万人の新入社員を研修している。社長は船橋力氏。資本金は1000万円。


============引用おわリ===============


 「ゆとり教育」というのは、本来、

1.ひとりひとりが主体的な問題意識を持ち、
2.自分から、様々な機会や人間関係のチャンネルを切り開いて、
3.焦りに振り回されすに、じっくりと多角的に、自分なりの見地を築き、多様な問題解決方法論やスキルを獲得する

ためのものだったと私は理解している。

 しかし、現実には、ここで説かれているように、テーマを人から与えてもらえないと能動的には動けない人間を生み出してしまったとすれば、いささかさびしいというしかない。ほんとうは、自分で自分をコーチングできる人間が育たないとならないのである。

 ただ、次のことは言いたい。

 人間、「あなたの好きなようにやっていいんだよ」だとか、「やりたいことをやりなさい」とだけ言われてしまうと、むしろ「突き放された」、それどころか「放置された」「見捨てられた」と感じて不安になり、途方にくれてしまうものである。

 特にこれは、まだ自分が社会でどのように通用するか見当もつかず、大人社会への参入が承認されるかどうかにビクビクしている若い世代においては、なお一層見られることだと思う。

 先行世代に求められているのは、「関心を持ちつつも見守ってくれている」ということが具体的に伝わってくるような「聴き手」のあり方のように思う。

 そうした聴き方においては、単に「うん、うん」とうなづくだけではなく、かなり具体的に話を引き出そうとするような積極的な関与が必要であろう。

 ただし、そうやって積極的に「訊(き)き出そう」とする過程で、聴き手が当然すでに知っていると思っていることを先取りして具体的に問い質(ただ)されると、自分の無知に萎縮したり、プライドが傷つけられたと感じやすい。

 たとえば、福祉の仕事に就きたいという高校生に、「介護福祉士」「精神保健福祉士」「社会福祉士(ソーシャルワーカー)」の中のどれになりたいの? などという質問を性急にかつ不用意に浴びせようものなら、まるでカタツムリの目玉をつついて、角を引っ込めるどころか、殻の中に胴体全体を引っ込める引き金になりかねない。

そのくらいに、若い人とは、それこそ、"fragile"なものである。

 しかし、

♪引っ込めながらも考えた
♪何の負けるか今に見ろ
♪大きくなって皆のため
♪お役に立って 見せまする 見せまする

・・・・と、この「お山の杉の子」という歌が作られた、戦後の焼け跡時代と同じような「背伸びしてでも何かをやってやる」という、いい意味でのど根性は、先行世代が、単に「背中を見せる」にとどまらない形で、今の不況の世にあっても、決して保身にだけは走らない形で、「先輩」としての前向きな生き様をさらし、更に、後につつく世代を、「同志」として、前向きに真摯に扱う中で、はじめて伝えられていくとは信じたい私ではある。

ブログランキング・にほんブログ村へ
人気ブログランキングへ
ビジネスブログランキング
にほんブログ村 メンタルヘルスブログ 心理カウンセリングへ
にほんブログ村 ニュースブログ ニュース批評へ

 

Every Little Thingの"Graceful World"と"fragile"

 王子のきつねさんが、Every Little Thingについてかなり以前にお書きの論考3本を再度紹介されています。みんな力作です。

●Every Little Thing(ELT)三部作(王子のきつねOnLine)

 その記事に対するコメントとして私が投稿したものを、若干省略の上でご紹介:

============引用はじめ===========

 ELTについては、初の海外旅行だったハワイに行った時、機内のポピュラーチャンネルに偶然遭遇した"Graceful World"が出会いだったことは、自分のブログでも書いたことがあります。

 歌詞と共に、途中でマイナーになるあたりのベースの音の進行に新しさを感じて、それを聴きなおしたいばかりに、時差ぼけがいよいよひどくなるのを承知で眠らないまま1時間ほどで番組が繰り返されるのを待ち構えていました(^^)

 でも、この曲、ELTのシングルの中でもそんなにヒットした方でhないし、PVのラストも何か意味シンになっていて、歌詞の内容と意識的に矛盾するものにしている。

 あとでELTの曲をさらうううちに気がついたのは、少なくともこの頃のもっちんは、こういう「自分探し」系の歌詞を、しかもここまで高らかに書くことは、ちょっと珍しい時期に突入していたのではないかと。

 メンバーから五十嵐さんが抜けた直後の、ひとつの試行錯誤過程なのか、それともドラマのタイアップを意識しての意に沿わない歌詞になってしまったのかとも思います。

 もっちんの唄う表情も冷たいままで。

 ただ、この曲の、

Fulfill your Dreams この先にどんな試練が待ち受けていようとも
目を背けずにいて欲しい 幸せはほら目の前にある

という部分に、私は「万感の思い」を賭けて、その後の自分の激動の人生(?)に乗り出したというのも確か。

 そういうあり方が、悲劇や犠牲を伴わないわけがない・・・・というあたりまで「見越した」PVだったとしたら、予想外に深みがあったということなのかもと、思っております(^^)

●Every Little Thing - Graceful World(YouTube)

******

(中略)

 "fragile"は名曲ですねえ(^^)

「傷つきやすさ」と訳せるタイトルに響きもいいし。

ちなみに、自分のサイトでついおととい書きましたけど、自閉症と深く関係することが判明した遺伝子の中に、

"fragile X"

と名づけられたものがあると知りました(^^)

こちらを参照:

●第12回 乳幼児てんかん研究会国際シンポジウム 1日めの報告

 この遺伝子があると、ニューロンの間の神経伝達物質の興奮と抑制のバランスが壊れやすいそうです。

 それが、その人を「過覚醒(hyperarousal)」状態にしてしまう。つまり、内的な刺激・外的な刺激を普通の人の何十倍もの強度で体験する。

 新鮮な、不意打ちの体験がみんな耐え難いパニックになるので、毎日、同じ生活習慣を頑固に変えられなくなる(常同行動といいます)あたりは、映画「レインマン」で、トム・クルーズが、重度自閉症の、ダスティン・ホフマン演じる兄の好きなテレビ番組を、毎日大陸横断のドライブ中に見せるのにどれだけ苦労したかのエピソードでもおなじみです。

レインマン (アルティメット・エディション) [DVD]

 こうなると、人は環境や他者との接触から引きこもるわけですね。「鈍感」だからではなく、不均衡に「敏感に過ぎる」神経を生まれ持ってしまっているがゆえに。

 これが、世間一般でいう「傷つきやすさ」などとは超異次元の、いかに凄い心の世界かは、自閉症についての専門書を読んでいただくもらうしかありませんが。

===========引用終わり=============

●fragile PV(YouTube)

↓「フラジール」って、女性ブランドだと知人に聞いたので、柄にもなくですが、思わず追加(^^;)

CDやiPodの音楽を楽しめるコンパクトオーディオ【送料無料】amadana(アマダナ)デスクトップオーディオ2

↑音は聴いていません。でも、iPodオーディオ系の商品の中で、デザインセンスがしっかりしていて、女性にも向いているなと思ったので。このamadanaブランドは、デザインセンスが興味深い。
SAL pocket video camera
↑つい最近、携帯ビデオカメラ(ビデオカム)として、こんなコンパクトでキュートな商品も出しました("SAL" 今のところ直販のみ)。

ブログランキング・にほんブログ村へ
人気ブログランキングへ
携帯アクセス<br /><a href=ビジネスブログランキング
にほんブログ村 メンタルヘルスブログ 心理カウンセリングへ
にほんブログ村 ニュースブログ ニュース批評へ
にほんブログ村 音楽ブログ 女性ミュージシャン応援へ

「久留米でフォーカシングを学ぶ会」、5月は17日(日)開催です。

 以前の告知に少しだけ手を入れて再掲いたします(^^)

 「久留米でフォーカシングを学ぶ会」、次回は、通常より1週遅れて、5/17(日)に開催します。

兵庫県淡路市でのフォーカシング国際会議(5/12-16)、残念ながら私は今回参加できませんが、スタッフの準備の皆様の、ただならぬご尽力は、準備委員会のメーリングリストを通して、陰ながら応援申し上げておりました。ご盛会を心からお祈り申し上げております。


(ここからは、会議の準備を最後までお手伝いできず、参加も見送るしかなかった私からの、フォーカシング・ピープルへの最大限の、ウィットを込めたエールと思ってお読みください!!)  


 残念ながらこの会議に参加できなかった皆様、この「久留米フォーカシング・カウンセリングルーム」があります!!

 いや、これを期に、世界のフォーカシング・ピープルの皆様、フォーカシング国際会議のアフター・オプショナル・ツアーとしてどうぞ。

成田・関空から久留米へのアクセスについては、なぜかこちらにむやみと詳しい英語解説があります(^^;)

 なお、JR新神戸駅から博多駅のアクセスについては、省略させていただきますことをお許しください。

 以上、久留米大学から徒歩10分久留米フォーカシング・カウンセリングルームより(^^)

ブログランキング・にほんブログ村へ
人気ブログランキングへ
ビジネスブログランキング
にほんブログ村 メンタルヘルスブログ 心理カウンセリングへ
にほんブログ村 ニュースブログ ニュース批評へ


●↓ カウンセラーの皆様が国際会議やワークショップ・セミナーご出席の際、あるいは日常の面接記録作成(クライエントさんご本人の許可を取らないで録音してはなりませんが)のための必需アイテムのアフィリエイトコーナー : 時すでに今回は遅し!?


第12回 乳幼児てんかん研究会国際シンポジウム 2日めの報告 [第2版]

 お待たせいたしました。コーヒーブレイク(ラーメンブレイク?)をはさみまして(^^;)、前回の報告の続き、2日めです。

Image01500
↑筑後川にかかる久留米大橋(国道3号線)から遠望する、久留米大学医学部の諸施設。


 2日めの圧巻は、ランチタイムセミナーにおける、イタリアのMichele Zappella博士による、"Autistic Regression with and without EEG Abnormalities Followed by Favourable Outcome"と題する講演だったと思う。

 タイトルが示すように、EEG(脳波測定)という物差しを用いて、自閉症スペクトラム(ASD)と診断された534名についての、長期的なフォロー・アップ・データに基づき、脳波異常があるケースとないケースを比較することによって、その差異を考察したものである。

 この発表で強調されたのは、てんかんにしても、自閉症スペクトラムにしても、遺伝的な「宿命の病」と見なされることが多い現状に対して、「良性の転機を迎える」一群の人たちが明らかにいることの指摘であった。

 まずは過去の研究のレビューだが、1997年の調査研究では、自閉症がその後消失したケースは1.7%というたいへん低い数値であった。しかし、2007年の研究では17%、2005年の別の研究では47%が消失という調査データすら登場するようになる。

 この原因としては、時代を経るにつれての、自閉症についての臨床研究の深まりと、現場臨床での認識の深まりの中で、診断基準そのものが洗練され、早期発見がなされ、早期に言語・社会的な訓練が開始されるようになったなどの要因が当然考えられる。

 博士は更に、施設の態勢が貧困だったり、虐待家族のもとで育てられたケースが救済されることが増えたために、いわば2次症状としての、attachmentの障害が克服されていくと改善に向かう、遺伝的負因が相対的に低かったと判断できる一群があることを示唆した。

 今回の博士の2000-2008年にわたる縦断調査研究の中で報告された、脳波異常の消失例(39例/446例。結節硬化症やflagile Xの患者は除外)は、ただ1例を除いて、自閉的退行があった症例である。

 具体例としては、3歳児で、てんかん発作の開始と共に急速に退行が始まったが、診断を受けて1年後にバルプロ酸ナトリウム(デパケン)の投与がはじまってから急速に回復、現在12歳で、一貫して普通学級で教育を受け、若干のサポートは必要だが、言語的・コミュニケーション的な適応はほぼ完治といっていい水準に達しているという。そしてそれはその途中の期間に、脳波上の部分発作が繰り返しあったにもかかわらず生じた回復だった。

 博士の説によれば、こうした、(薬物投与以外)「自発的回復」に近い形で自閉症スペクトラムからの転機を迎える事例がかなりの数ある以上、安易に特殊教育の場でのみの集中的な介入の形で、言語的・コミュニケーション訓練の場に置いて純粋培養しようとだけするのは、ノーマルな子供たちとの接触の自然な接触の中で得られる刺激から遠のけることになるのではないかということであったが、これについては、「早期発見・早期介入」を強調する他の参加者との間で白熱した議論がなされて行った。

 ただ、このディスカッションの成り行きを、乏しい英語力で必死に追いかけていく中で、私の中に生じていたのは、そもそも議論がかみあっていないというか、言語的・社会的コミュニケーションが円滑に進んでいない(^^;;;;)のではないかという思いであった。

 学会発表の場を活性化するためのフロアからのピンポイントの介入的質問が大好きな私であるから、もし私が英語に堪能だったら、絶対に途中で「危機介入」していたことだろうcoldsweats01

 こうしたフロアからのコメントについての私の基本スタンスは、Aoyama Masanoriさんの、


●事例検討のレジュメ(Walk Don't Run  ゆっくりいこうよ)


というエントリーに、僭越ながら、私のコメントとして詳しく書かせていただいています。

 博士も、ABA応用行動分析の積極的効果については繰り返し強調する答弁をしていた。個人的に思うに、ABAは、ベーシックな用いられ方をする場合、あくまでも患者の家族の側の、患者との相互作用を改善する戦略で用いられることになる。つまり、治療者が、患者自身に、患者自身が耐え難い水準でインテンシヴな介入や訓練を押し付けてしまうことによる「二次障害(三次障害?)化」のリスクからも遠い。

 恐らくこの点が博士がABA支持の発言を繰り返す背景にあったと想定できるのだが、とてもとてもこうしたことを英語で噛み砕いて説明できるほどの語学力は私にはないものだから。

 博士の次の発言が印象に残っている:

遺伝負因の発現をむしろ抑止する遺伝子というものが存在し、一度始まった自閉症的(てんかん的)退行からの自然発生的な回復の誘因となっている可能性があるのではないか」

「大事なのは、その患者にあわせて、適切な時間軸において、tailor-madeな形での治療的な介入がなされていくことだ」

 知人に訊いたところ、"tailor-made"という言葉は、今や「オーダーメイド」という和製英語に代わって、日本でも広まってきた言い方だという。

 これを中井久夫先生流に言い換えると、「一品料理」としての治療、ということになる。

中井久夫/精神科治療の覚書 (からだの科学選書)

 なお、てんかんをわずらった患者さん自身による、「てんかんを生きる」とはどういうことかについての、実に整理された、わかりやすい論考があります。

(この圧倒的な几帳面さが、いかにもてんかん性格の人らしい!!)


●あるてんかん患者の日常心理(by Y-Shigeyamaさん)


 たいへんな労作だと思います。てんかんに関心がある皆様は、せひお読みください。


******


 いずれにしましても、自宅間近な、故郷久留米の大学で、こうして、発達障害とてんかんの医療と基礎医学に関わる、世界最先端を行く研究者や臨床家の議論を聴く場を、心理臨床家にも開かれた形で与えてくださった、久留米大学小児科の松石教授をはじめとする、関係者の皆様と、パンデミックの危険も何のその、久留米の地までおいでいただいた、諸外国の臨床医学者の皆様に、厚く御礼申し上げます。

It's Exciting!

ブログランキング・にほんブログ村へ
人気ブログランキングへ
ビジネスブログランキング
にほんブログ村 メンタルヘルスブログ 心理カウンセリングへ
にほんブログ村 ニュースブログ ニュース批評へ

2009/05/10

Centre for Evidence-Based Ramenology in Kurume University

 またもや、てんかん国際シンポジウムの2日めの紹介に入る前に、この会議場のロビーに掲載されていた、スペシャル・ポスター・プレゼンテーションの方をご紹介しておきます。

 なお、この「センター」の所長は、今回のシンポジウムの準備委員長の、松石豊次郎教授、その人です(^^)


 敢えて、クリックしたら、リサイズしていない、文字がしっかり全文読める、高解像度の写真が表示されるようにしました。

 どうか、「画像を保存」した上で、irfanview等の、軽快な画像閲覧ソフトで「オリジナルサイズ表示」にして、全文をじっくりとお楽しみください(^^)

Image520
Image521
Image522_2

ブログランキング・にほんブログ村へ
人気ブログランキングへ
ビジネスブログランキング
にほんブログ村 メンタルヘルスブログ 心理カウンセリングへ
にほんブログ村 ニュースブログ ニュース批評へ


 

国際会議は電子辞書で乗り切ろう!!

 昨日に引き続き、てんかんの国際シンポジウムの2日目の報告を具体的にする前に、思わず邪心が動いてしまったこういちろうである。

 てんかんについてはほぼ素人だった私が、国際学会を存外乗り切れたのは、今やパワーポイントで文言が次々表示されるのが当然の口頭発表の最中に、まるでPDAを打つような感覚で電子辞書を使い続けたからというのは、確かです。

何しろ、予習して行ったのは、

epilepsy=てんかん
seizure=けいれん(発作)

この2つだけでした(^^;)

 あとは、類義語を表示してくれる機能まで生かせば、医学用語バリバリでも、搭載されたジーニアス英和辞典だけで、あとは何も困らなかったです。

 以前はZaurusやウィルコムのZERO3を使い慣れていたおかげで、まるでゲーム操作のように2本指でピコピコと本体を支えて手早く入力するのにも慣れていましたし(^^)

 ・・・・・え? アフィリエイト広告打つならあと数日早く打ちなさい!! という声がどこからか聞こえてくる・・・・


 おまけで、ウィルコム党垂涎の、あの究極のスマートでないスマートフォンにもリンク。

 その他ウィルコム製品。

ウィルコムストア

ブログランキング・にほんブログ村へ
人気ブログランキングへ
ビジネスブログランキング
にほんブログ村 メンタルヘルスブログ 心理カウンセリングへ
にほんブログ村 ニュースブログ ニュース批評へ

2009/05/09

第12回 乳幼児てんかん研究会国際シンポジウム 1日めの報告

「第12回 乳幼児てんかん研究会国際シンポジウム」(5/9-10 福岡県久留米市)、まだ1日めが終わったばかりですが、何しろ会場が私の自宅から徒歩でもほぼ直進15分、自転車でだと5分しかかからない、久留米大学医学部の筑水会館ですから、朝からフル参加してきたのに、余裕綽々なので書いてしまおう(^^)

K3100131
↑久留米大学医学部本部

K3100132
↑学会会場入り口の掲示

 私がお医者さんの学会に出るのは2回目である。1回めは日本心身医学会で、何と連名発表までしている(業績一覧参照 ^^;)。当時若かった、私を引っ張り出してくださった井出雅弘先生と大林正博先生は、心療内科の世界では大立者におなりなので、恐縮の至りです。

 しかし今度は、「コメディカルの人たちにも積極的に参加して欲しい」という主催者の先生の特別な計らいで、コメディカル特別料金5,000円(2日間のランチボックスつき)という大盤振る舞いに便乗させていただく形となった。

 私は発達障害の専門家でもないし、てんかんに至っては素人、唯一てんかんのプロ(?)と言えるのは、私自身が、抗うつ薬を、本来抗てんかん薬として開発され、気分スタビライザーとしての認可も降りたデパケン(バルプロ酸ナトリウム)に切り替えたことで一気に快方に向かった患者体験としてだけである。

 そして、まだ作用機序が未解明らしい、「どうして抗てんかん薬が双極性障害に効くのか」について、何か最新情報をダイレクトに得られないかというのが本当の参加の動機だったわけであります(^^)

Image523
↑会場の筑水会館

******

 この国際シンポジウム、原名を、

The 12th Annual Meeting of the Infantile Seizure Society
International Symposium on Epilepsy in Autism Spectrum Disorders and Related Conditions (ISEASD)

つまり、

「第12回幼児期てんかん発作についての年次大会:てんかんの、様々な自閉症スペクトラムと関連事象との関わりについての国際シンポジウム」

というタイトルにピンと来ない心理の専門家の方すら少なくないかと思いますので、今回の学会で、"Autism and Epilepsy:Historical Perspective"(自閉症とてんかん:歴史的視点)という基調講演された、Roberto Tochmann博士の発言を元に少し解説。

 てんかんが、一種の脳波異常放電であるという学説が主流になったのは、1920年代に脳波計が開発されて以降、1930年代に入ってからです。

 それまでは、血流に関する血管の異常という説が有力でした。この「脳波異常」の発見と共に、クレッチマーの偉大な業績にみるような、「統合失調症」「躁うつ病」と並ぶ「三大精神病」と呼ばれていたてんかんの臨床研究は、精神科医の手から、神経生理学者の手に委ねられるようになりました。

 もっとも、現実の現場臨床では、少なからぬ場合、精神科医がてんかんを診断したり、投薬する現実に変わりがなかったにもかかわらず・・・です。

 てんかんという疾患において厄介なのは、単に大発作を起こして倒れるなどといったことではなく、多くの場合乳幼児期に最初の発作を起こし、それと共に知能や記憶力の障害、運動能力や対人関係能力の発達も阻害されること、そして、発作という脳の異常放電の繰り返しの結果として、脳や神経系、身体的な運動機能そのものに、不可逆的な障害がむしろ引き起こされていく悪循環が進むのが経過観察されることそのものでした。

 更に、てんかん発作は、思春期から20歳ごろに、「第2の」発作頻発のピークを迎えることも観察されていました。これによって、心身が再び急激に発達を始めるその時期に、知能や運動機能や衝動コントロールの障害がむしろ悪化し、退行(神経症の一時的退行とは異なります)すらはじめること、特にそれが、乳幼児期に最初の発作を確認できなかった人たち(見落とされた可能性もあるが)において、予後がよくない展開を招くことが多いことにも気づかれていくことになります。

 その一方で、1943年にカナー、1944年にアスペルガーの手によって、それまで「幼児分裂病」と呼ばれていた疾患の中から、言語能力や対人共感能力(非言語コミュニケーション能力)の独特の障害を持つことを基準に、「早期幼児自閉症」という疾病分類が形を成していきます。

 それが、単なる失語症や知能障害、脳性まひ(ダウン症)とも異なる、独特の発達上の障害であり(「高機能自閉症」の存在など、知能の遅れは必然ではない)、慎重な鑑別が必要であること、生活上のさまざまなサポートや訓練が、これらの人たち、および家族向けの固有な形で必要であること、そして、少なからぬケースにおいて、脳波異常も観察され、てんかん発作の既往歴を持つ人も少なくないことにも徐々に気がつかれて行きます。

 しかし、それでも、早期幼児自閉症は、長期間にわたり、非常に発生率の低い発達障害と見なされていて、そうした状況は1990年ごろまで変わりませんでした。1960年-70年ごろには、統合失調症と並び、反精神医学や「家族病因説」が優勢だった時代だったということもあります。

 それが一気に急展開したのは、膨大な臨床的行動観察と、それを基にした心理テスト・行動観察マニュアルの進歩、診断基準(criteria)の詳細化の中で、「注意欠損・多動性障害(ADHD)」「レット症候群」「学習障害(LD)」など、発達障害に様々なサブ・グループことが認識され(いわゆる自閉症スペクトラム ASD)、ICD-10とDSM-VIで相次いでそれらの成果が国際診断基準として反映した、1990年代になってからでした。

 シナプスにおける神経伝達物質についての神経生理学的・化学的研究の精度が上がり、更にそこにDNA解析に伴う詳細な遺伝学的研究が照合されるようになった時、こうした成果は一同に会して、更に大きなうねりを起こし始めます。

 こうして、ニューロンの間の物質代謝と、そこに関わる遺伝子の特定がひとつずつ進むいう次元で、詳細に、てんかんと自閉症スペクトラムの類似性と鑑別についての関心が大ブレイクしたのは、21世紀突入という、「汎・発達障害主義」とすらいえる、幼児精神医学と発達心理学の大革命と機を一にしてのことだったのです。

 ところが、DSMでは今でもてんかんについての記載が全くない、神経医学との「棲み分け」状態を維持しているため、殊に心理の専門家の間では、「発達障害」にはにわかに関心が高まっても、それをてんかんの問題と結びつけることはひどく立ち遅れているという不均衡が、今現在も続いていることになります。

 少なくとも、てんかん発作の経歴ある人に、発達障害になる人が統計的に有意に多いこと、発達障害の人にてんかんの発作が反復されると、その人の言語・非言語コミュニケーション能力ばかりか、きちんと調律された運動能力や衝動コントロール能力の発達が阻害され、殊にレット症候群に顕著に見られる、いったん獲得した知的・言語的・対人相互作用的能力の低下という「退行」すら生じることは、もはや統計的には明らかな現実があります。

*****

 私が今回口頭発表の中で一番刺激的だったのは、アイスランドのEdvald Saemundsen博士による、国内の全児童を対象とする定期健診と治療のカルテを活用した、"Epidemiology of ASD and Epidelepsy"と題するリサーチでした。

 小さな島国にわずか32万人しか人口しかないけれども、スカンジナビア諸国らしい高福祉国家(おかげで、世界的大不況の今、国家破産の危機と戦っているのはニュースでおなじみ)であるアイスランドには、数十箇所に及ぶ、無料の公立の小児科医療とカウンセリングのセンターが置かれています。この点ではイギリスと同じくらいに、国民の医療とメンタルヘルス問題を国が「抱え込んで」いるわけすね。

 このことはひとつ間違うと、イギリスでの認知行動療法だけの優遇という弊害と同じような「1984年」的管理国家の弊害のリスクも背負っているわけですが、その分無駄のない緻密な予算配分で政策を行なえるメリットはあります。また、リサーチで統計を取る際に、「サンプル調査」なんていう生ぬるいものではなくて、統計的には圧倒的な信頼性のある、「全数調査」を、そんなに圧倒的な研究調査費用をつぎ込まなくても可能にしているわけです(調査の対象となる、その病院やセンターをを受診・利用するというだけで、いろいろなバイアスがかかってしまう可能性を排除できる)。

 こうして抽出された、てんかんの患者さん、自閉症スペクトラムの患者さんは、国全体で数百名にも満たない数字となる。

 そこから出された結論。

「少なくとも、自閉症スペクトラムとてんかんという診断に関して、別々の(独立)変数とみなすことを有意味とする統計的根拠は何も見出せなかった」

 ・・・・控えめな言い方ですが、これは、てんかんと自閉症スペクトラムが、全く共通の「神経生理学的・遺伝的要因」×「認知=言語的要因」×「社会=行動的要因」のもとで生じている可能性を示唆するものです。

*****

 1日目の最後の基調講演、アメリカのデンバーからおいでの、本来はてんかんが専門で、シナプス受容体におけるGABA受容体についてのスペシャリストであるAmy Brooks-Kayal博士の、"Epilepsy and ASD:Are There Common Developmental Mechanisum?"に至っては、最新(1ヶ月前のものすら含む)の遺伝学的・神経生理学的実験リサーチを縦横無尽にレビューしながら、更に過激に走りました。

 てんかんと自閉症スペクトラム(ASD)の、発達上の障害の背景に、共通の神経生理学的な基盤があるとすれば、それは何か?

1.シナプス可塑性(Synapic Plasticity)

 シナプスは、ある一定条件のもとで興奮し、神経伝達物質をシナプスの間で交換するうちに、興奮や抑制について、ちょうどいい形にコントロールできる方向へと、シナプスの組成そのものを別の形に自己変化させていく力があるという最新の学説を「シナプス可塑性」と呼ぶそうです。この可塑性が有効に機能しないと、その個体の安定した心身の発達そのものがありえない(運動機能の中枢的統御もつかさどるから)。

 しかし、このシナプスの可塑性そのものが、神経受容体が何らかの理由(例えばてんかん発作!!)でノックダウンされた時、その結果をむしろ悪循環的に反映させていく形で硬化する可能性も秘めている、諸刃の剣でもあるそうです。

神経の興奮や抑制に関してのアンバランスな回路がその人の中で固定化されて「自己増殖」していくわけです。こうした回路の中には、デパケン(バルプロ酸ナトリウム)がもっぱら作用するとされる、GABA受容体における神経伝達物質代謝の不安定化も含まれています。

 少なくとも、てんかん発作の際に、GABA受容体はアップ・レギュレーションしてしまい、そのことへの反動として柔軟性が失われ、生涯にわたる自発性低下などの要因となる可能性は、動物実験と、シナプス内部の電子顕微鏡次元での化学物質バランスの観察から推測できる仮説とのこと。

 この結果生じる脳の異常興奮が、今度は更に、ひとつの方向としてはてんかん発作の発生を「促す原因」となり、もうひとつの方向としては、自閉症スペクトラムに特有な認知障害(過覚醒など)を生み出す可能性がある。

つまり、この2つの一見別の「障害」は、実は、少なくともその途中のプロセスのかなりの経路においては、全く同じ病態生理学的機序で生じている可能性も否定できない。

2.「脆弱性遺伝子」(fragile X)

 これは、ニューロンから伸ばされる神経繊維の質そのものを悪くするものであるらしく、当然、神経の興奮や抑制の質の悪化を招きます。しかもRNAに4%が転写される形で遺伝的に継承されていく。

3.ARX遺伝子の突然変異(mutation)がシナプス可塑性を奪う引き金になる場合がある。

4.神経細胞における結節性硬化症(Tuherous Sclerosis)の進展

 これは、この障害は進行性であることが遺伝的にも証明されており、特に点頭てんかんとの関わりが注視されている。

*****

 このBrooks-Kayal博士が、さりげなく「抑うつ」だとか「自発性低下」という言葉を口にされ、GABAのスペシャリストであるのをいいことに、質問タイムに質問したら他の方の時間を奪いそうだったので、講演終了後に、敢えてお声をおかけして、例によって「すごい英語」でお尋ねしました。

「先生がGABAのスペシャリストと見込んでお尋ねします。双極性障害に、抗てんかん薬が有効なのは知られている通りですが、私は、自閉症スペクトラムと、てんかんと、双極性障害を同じ機序でとらえるgrand theoryが今後展開されるのを期待しているのです」

 女史はほほえみ、

「そうね。てんかんの人の30%は双極性感情障害でもあるしね」

・・・・これを伺えただけで、私はこの学会に参加した意義がありました。

*****

Image518
↑ なお、この日のランチボックスと同時通訳機(限られた催しのみ)リースの提供は、デパケンでおなじみ、協和発酵の医薬でした(^^)

(このボールペンももらえて喜んでいる、開き直ってミーハーな私)

●2日めの催しへの感想→
●その前に昼食タイム!! という方へ→

 

blogram投票ボタン
ブログランキング・にほんブログ村へ
人気ブログランキングへ
携帯アクセス<br /><a href=ビジネスブログランキング
にほんブログ村 メンタルヘルスブログ 心理カウンセリングへ
にほんブログ村 ニュースブログ ニュース批評へ

 

2009/05/08

日本人間性心理学会第28回大会、公式ウェブサイトで、詳報先行掲載されています。

 今年は、私が学生相談室で12年間勤務した、法政大学町田校舎(多摩キャンパス)で、8月28日(金)から30日(日)にかけて開催されます。

 ●日本人間性心理学会第28回大会公式ウェブサイト

 まだ郵送での案内が届いていないのに、大会案内とワークショップ案内の、恐らく郵送バージョンと同一のものが、すでにpdfファイルで公開されている心配りには感心しました(^^)

 この学会は、参加資格がオープンですから、このような率先したネット公開の姿勢はいよいよ歓迎すべきかと思います。


******


 大会案内でも書かれていますが、法政大学多摩キャンパスは、宿舎を確保しようと思うと、ひとつ間違うと、思いのほか、アクセスが不便になります。

 特に、「町田」という地名に幻惑されて、町田駅前のホテルなどを確保したら、1時間かけてもたどり着けない可能性も出てきます。

 JR横浜線からですと、橋本駅のとなりの相原駅からほとんどのバスが出ていて、しかも本数が必ずしも多くないのです。

 参加される皆様には、むしろ、JR八王子駅のそばのホテルの確保が、公共交通機関の本数も多いのでお勧め。ただし、JR八王子-西八王子間を一駅だけ中央線で移動なされて、10分に1本運転の法政大学行きバスにお乗りになることがお勧めですhappy01

JR八王子駅前には京王プラザホテル八王子がありますし、南口の目の前に八王子アーバンホテル、北口から3分ぐらいでマロウドイン八王子、三惠シティホテル八王子、千代田ホテル、シーズイン八王子という、簡単な朝食つきないし素泊まりのシンプルなスタイルのビジネスホテルがあります。

 JR八王子北口から徒歩3分に京王八王子駅はあり、R&Bホテル八王子と、京王八王子駅前ホテルというシンプルスタイルビジネスホテル、八王子プラザホテルというミドルクラスのホテルがあります。

 このあたりまでがほんとうに駅に近いホテルでしょう。

 JR駅前から北西に伸びる八日町や八幡町の交差点まで歩いていいという皆様(八王子の歓楽街はこの通りです)だとこの限りではなくなりますが。車でおいでの方だと、八王子インターから16号線で降りてきたこの近辺のホテルの方が、そのあとの法政多摩までのドライブ(15分ぐらい)の上でも余計な回り道がないでしょう。

 セントラルホテル八王子、八王子スカイホテルがこのタイプ。

 橋本駅だと、橋本パークホテルが徒歩数分にあるくらい??? 数は多くありません。


 ・・・・以上、20年間以上八王子市民だったこういちろうより。


●楽天トラベル 八王子近辺のホテル

楽天トラベル



大きな地図で見る


******


 私は、今回の大会の個人発表にエントリーします。

 この数年の体調不良の中で、「エントリーする」とこのサイトで宣言しつつ実現できないことの方が多かったのですが、今年は、色々な意味でモチベーションが強いので(^^)、きちんとこれから貯蓄を重ねて(爆)万全の体制を作るつもりです。

 私の、一年ぶりの、関東再上陸となるわけですね(^^)

 すでに予告しておりますように、発表の内容は、

●薬物療法を受けているクライエントさんのセルフ・コントロールと、主治医とのコミュニケーションのサポートに貢献する、フォーカシングスキル・トレーニング(仮)

という、チャレンジングなテーマです。


****


※今回の大会の準備委員会の中心メンバーである、法政大学現代福祉学部の末武康弘さんと、おなじみ、近田輝行さん、村里忠行さんのご3名、更に、吉良安之さん、伊藤研一さんが分担執筆、そして諸富祥彦さんが編者も兼ねた、「フォーカシングの原点と臨床的展開」という本が上梓されました。

9784753309030128pix
岩崎学術出版社のサイトでの詳しい紹介。

フォーカシングの原点と臨床的展開


 この件は、nanaさんの† tangine †サイトでの速報より。

ブログランキング・にほんブログ村へ
人気ブログランキングへ
ビジネスブログランキング
にほんブログ村 メンタルヘルスブログ 心理カウンセリングへ
にほんブログ村 ニュースブログ ニュース批評へ

 

2009/05/07

たそがれの久留米市役所(第2版)

Kurumeshiyakusho

 日本建築界の大御所、菊竹清訓(私の高校時代の学友の父)設計による。

 高さ91m、地下2階、地上20階。
 ある時期まで九州一の高層ビルだった。

 JRでも、西鉄でも、福岡市から筑紫野市近辺を過ぎて、筑後平野が見渡せはじめると、20キロは遥かかなたからそそり立って見えて来る、久留米のシンボルである。

Image570
↑上のほうにあるUFOのように張り出した部分が、よりによって市議会会議場

 その上の最上階はカフェテラスで市民の憩いの場。展望台にもなっている。
Image569

 当然、筑後地区随一の眺望を誇るのだ。


Image568
↑画面を奥を斜めに横切って、向こうの山並み(脊振山地)に吸い込まれていく高架の鉄路は、2011年開業予定の、九州新幹線、久留米ー新鳥栖-筑紫トンネル(11.6キロ。九州新幹線最長)までの工事中の線路である。トンネルを抜けると、そこは福岡市だった・・・となるわけで、久留米からわずか12分の最短ルートとなる。鉄ちゃん向けに言いますと、このパノラマは久留米市役所ビルでしか味わえません(^^)


Kurumecitycenter_2
後日撮影した、昼間の姿。


●久留米市庁舎(建築のページ-Architecture Guide-)

●菊竹清訓のページ


大きな地図で見る


ブログランキング・にほんブログ村へ
人気ブログランキングへ
ビジネスブログランキング
にほんブログ村 メンタルヘルスブログ 心理カウンセリングへ
にほんブログ村 ニュースブログ ニュース批評へ


2009/05/06

「久留米フォーカシング・カウンセリングルーム」のアクセスマップ、さらに改良

 私の開業サイトである、「久留米フォーカシング・カウンセリングルーム」のアクセスマップ、ここしばらく繰り広げてきた、久留米インターチェンジから久留米東バイパスを経てたどり着くベスト・ルートについての実踏調査に基づき、綿密な修正を加えさせていただきました。

  ・・・それを、免許持ってない私は自転車でやっているsweat01

 実は昨日も、高良山からの下り暴走族をやったあとで、そのまま久留米インターチェンジまで実際に出向いて(!)、久留米ICから自宅まで走破しているのである(^^;)

 これは、全く計画的な走行経路で可能である。

Cycleroute090505
  ↑昨日の走行経路マップdash

ブログランキング・にほんブログ村へ
人気ブログランキングへ
ビジネスブログランキング
にほんブログ村 メンタルヘルスブログ 心理カウンセリングへ
にほんブログ村 ニュースブログ ニュース批評へ


本日の「久留米探訪記」追加 : 祇園山古墳と高良山参道入口近辺

●卑弥呼の墓説もある祇園山古墳

●高良山 その1 -高牟礼の誇り-

(いずれも「カウンセラーこういちろうの久留米探訪記」サイトより)


Image501b
↑高良玉垂宮参道 二の鳥居。歩いて登山して参拝なさる方のみならず、ここからが絶好のトレッキングコースでもあります。


 もっとも、残念ながら、30数年ぶりに、


●こういちろう、キジネコ軍団のリーダーとして高良山にツーリングして、打ち上げ宴会で盛り上がるの巻 (こういちろうの夢日記)


に一気に再チャレンジすることまでは、高良山の山の神様と対話した結果、取りやめました(^^;)


Image502
↑ 実は今回は、まさにこの高良山を取り囲む「結界」としての、「高良山神籠(こうご)石」のある箇所までは登り、下り坂のライダー気分はそこそこ堪能したのですが。




ブログランキング・にほんブログ村へ
人気ブログランキングへ
ビジネスブログランキング
にほんブログ村 メンタルヘルスブログ 心理カウンセリングへ
にほんブログ村 ニュースブログ ニュース批評へ


2009/05/05

今日の記事更新は「久留米探訪記」のほうをご覧下さい。

● JR南久留米駅と久留米大学前駅

●久留米市「御井町」の名の由来

(ともに、「カウンセラーこういちろうの久留米探訪記」サイト)

・・・・実は今日は、やっとGWらしくアウトドアの一日になってまして、ここで紹介したのはまだ序盤に過ぎないのですが、写真の紹介の仕方にいろいろなトピックを織り込む予定で、写真整理と仕込みが必要なので(基本的には完全に予定を立てて、記事の内容まで想定して、計画的に写真を撮って掲載していってますが)24時までに間に合ったのはこの2つの記事だけです(^^)

Image491b
↑久留米の「トトロの森」?




ブログランキング・にほんブログ村へ
人気ブログランキングへ
ビジネスブログランキング
にほんブログ村 メンタルヘルスブログ 心理カウンセリングへ
にほんブログ村 ニュースブログ ニュース批評へ


2009/05/03

SkypeやWindows Live Messengerの使い方の勘所は、「自動調整」を外すこと。

 さて、どうも、私のような40代ぐらいの世代の人が、一部の人を除くと「通信手段」としてまるで知らない場合があるのが、Skype(スカイプ)や、Windows Live Messengerなどといった、無料音声動画通信のことです。

 代表的な2つを取り上げましたが、他にもYahoo! Messengerなどがあり、いずれも、パソコンに一定のソフト(フリーソフト)をインストールすることによって、少なくともその同一ソフトをインストールしているパソコンのユーザー同士でしたら、世界中無料でネット電話ないし動画つきのテレビ電話のようなものが使えるシステムです。

 OSが異なる場合の制約もほとんどなくなりつつあります。少なくともSkypeについては、macとwindows間の通信は、ソフトの機能的にも十分に対等な完全互換的水準にあると思います。

 更に、最近では、多くの場合、すれば、通常の携帯電話や固定電話とのコミュニケーションも可能ですが、その場合には別途、有料契約が必要となります。

 日本ではともかく、欧米ではすでに、次のような、Skype標準搭載の「携帯電話機」について、具体的な動きがあります。

●Skypeが携帯電話機にプリインストール: モバイルVoIPのスタートアップたちには脅威かチャンスか?(TechCrunch JAPAN)

******

 ◇必要な装備

 最低でも音声通話のためのマイクヘッドフォン(ヘッドセット)。動画つき電話のためでしたらウェブカムと呼ばれる小さな動画カメラが必要。これらすべてのセットでも、合計でも2,500円くらいから買えます)。

 もし、デスクトップパソコンなどで、すでににパソコンスピーカーをお使いでしたら、少なくとも最近のウェブカムは、内蔵マイクが仕込まれている機種がほとんどになってきましたので。そういう、内蔵マイクつきのウェブカムさえあればいいことが多いでしょう (なお、この使用法の場合、ボリウムをコントロールしないと、ハウリングが生じる点のみ注意)。

Mywebcamsetting
↑私の部屋だと、そういう、デスクトップパソコン用小型スピーカー(usb外付けSound Blaser経由でHi-bitオーバーサンプリング処理)とマイク内蔵ウェブカムによる、ハンズフリーでやってます。

 そして、少なくともここ2,3年の携帯(ラップトップ)パソコンのほとんどには、最初からこれらの装備にあたるものがさりげなく付属していることが多いようです。つまり、最低でも内蔵マイクと内蔵スピーカーつきのパソコンなら、わざわざヘッドセット(マイクつきヘッドフォン)を購入しなくても、ハンズフリーで通話はできます。更に最初から内蔵ウェブカメラつきのものならば、ソフトのインストールと設定だけですぐにはじめられます。

 最近は「skypeプリインストール」ということまで最初からウリのラップトップパソコンすら稀れではないようですね。

 例えば、BenQの戦略的新製品、nScreen i91のサイトではこんなふうcoldsweats01 ・・・実は自分でやってもそんなに大げさなセットアップではない筈なのですが(^^;)。

Image_bincfm
 ←ただ、こういう、おしゃれなSkype用受送話器(ハンドセット)まで有料オプションで準備する「根性」は認めておきましょうかcoldsweats01

******

 ◇推奨外部機器

●ロジクール キューカム コネクト ウィズ ヘッドセット ワイルドシルバー QVP-61HSSV

 たいていの人はこの機種の性能で十分満足するはずと思います。

 同製品のヘッドセットなしバージョン(内蔵マイクはウェブカム本体にもついてます)だともっと安くなりますが(^^;)

●ロジクール キューカム コネクト ワイルドシルバー QVP-61SV

*****

 ◇音質・画質

 殊に、音質についてだけでしたら、すでに一般電話や携帯電話の音質をはるかに超えていて、たいていの皆様が驚かれる筈notes

 特に、先日バージョンアップしたWindows Live Messengerは、通信条件さえよければ、画質がおどろくほど美しく、動画も流麗になってきましたね(^^)

 もっとも、音質・画質・接続の中断などが生じにくい安定性の方は、それぞれの皆様のパソコンの性能やネット環境、マルチタスクで他の作業も並行して行なうかどうか、あるいは、そのときのインターネット回線事情などで大きく変わります。

 しかし、敢えて断言します。

 少し古めのXPパソコンでも、756mBから1G近いメモリーがあれば、しばらく前までのYouTubeでありがちだった動画水準は楽々上回るくらいのセッティングは可能です!! (^^) 

*****

 そして、ここで、ついにこういちろうの秘伝公開。

 途中で回線が中断されることもなく、音質も画質も安定した形でskypeやメッセンジャーを楽しむための、設定上の最大のポイントdanger

1.音質・音量・画質の設定項目において、「自動調整」となっているすべてのチェックマークを外すこと。

(ただし、自分が話した直後、少し遅れて、自分自身、あるいは相手側に、自分の声がこだまのように聞こえることが確認できた場合には、「エコーキャンセリング」のみONにする)

2.ソフト側の設定において、音声入力と出力の音量のマニュアル設定において、十分にメーターが触れているのであれば、ボリウムを下げること

わずか、この2点です。

 skypeのwindows最新版を例にすると、以下のようにチェッククマークとボリウムを設定してみてください:

Skypeaudiosettings
↑特にlogicool micのボリウム、わずか「1」にしていることに注目!!

Skypevideosettings

 詳しい説明は省きますが、

1.音量や画質の自動調整機能を働かしていると、それだけで、パソコンの余計なプログラムが動くことになり、CPUのエネルギーを大幅に消費していること。

2.そして、デジタル音声の伝達というのは、音の帯域やダイナミックレンジを大きくすればするほど、音声ファイルのサイズは雪だるま式に大きくなる(それだけネット上のパケットを大量に使う)

という2つの点が鍵です。

 上記の2つの設定をいじるだけで、

 「まさかこんなにSkypeやmessengerの画質や音質が良く、安定していて、突如切れたりしない、見やすくて聴きやいものとは思わなかった」

とお感じの人がかなりの数、いてくださるおられるはずです(きっぱり)

 ただこれだけのことで、メモリ使いすぎばかりか、これから夏に向けていよいよ頻発する危険があるCPU熱暴走が原因のトラブルは大幅に減るんですねbleah

*****

 この「自動音量(画質)調整機能をできるだけOFFにせよ」という原則は、特にボータブルな機種でのデジタルのナマ録や、いわゆる「ボイスレコーダー」の音質設定をする際には(更に、ネット上で音声や動画ファイルを伝送する人には)、ほとんど「黄金律」というべきものです。

 もし、サンプルbitレートやステレオ・モノなどの切り替え設定ができるのなら、最初からそちらを低水準にセットしてしまうほうがよほど音質的にも通信的にも安定しています。厄介のなのは「画質や音質・音量をアクティヴに自動調整するプログラム」のCPUおよびメモリ/パケット食い過ぎなのだと思っておいてください。

 画像や音声の圧縮機能にしても、その圧縮・伸張プログラムの動作だけでCPUは更に余計に酷使され、メモリも盛大にスワップ領域を増やして作動していることを忘れるべきではないでしょう。

 この点でも見事に敗北したのが、ソニーのATRAC戦略だったと私は見ています。パソコン上のSonicStageが一時期あそこまで「重たい」ソフトになってしまった時点で。

****

 なお、この記事の続編として、実は、ハンズフリー使用よりもヘッドセットやマイクつきイヤフォン使用の方が、画像やパソコンの動作の上では更に快適に通信できるはず、という問題について、

●skypeやlive mesenger使用時には、ハンズフリーよりもヘッドセットやマイクつきイヤホン使用のほうが画像も滑らかに動く

という記事も書いてみましたので、是非お読みください。

*****

 なお、私のカウンセリングルームでは、Skypeやメッセンジャーを通してのネット面接を積極的に試みはじめています。

フォーカシング個別指導や、インタラクティブ・フォーカシング、フォーカシングを用いた夢分析も、こうしたネット媒体を通してもお引き受けしていくつもりです。

1.完全予約制で、約束時間帯厳守です。
2.個々のセッションを始める直前にも、毎回、念のため電話による連絡も願いしています。
3.すでに直接来談面接で安定した関係作りの実績がある方を除くと、料金前納の原則を持っています。
4.IDは、実際に電話等で事前に打ち合わせをした上ではじめて相互交換する、クローズドな形にしています。

 ご興味をお持ちの方は、久留米フォーカシング・カウンセリングルームまで、お気軽にお問い合わせください。

blogram投票ボタン
ブログランキング・にほんブログ村へ
人気ブログランキングへ
携帯アクセス<br /><a href=ビジネスブログランキング
にほんブログ村 メンタルヘルスブログ 心理カウンセリングへ
にほんブログ村 ニュースブログ ニュース批評へ

 

「天才バカボン」で天才なのは?

タイトルにもかかわらず、バカボンではないということだけは確かである。

次に、間違いなく誰の目にも天才だと描かれているのは、バカボンの弟のハジメちゃんであろう。そして、そのハジメちゃんの母親である、バカボンのおかあさんも、潜在的には天才であることも納得できる。

しかし、この作品の中における真の意味での天才が、バカボンのパパであること、つまり、この作品のタイトルを、あと知恵で合理的に改題すれば、「バカボンのパパは天才!!」であろうことは、言うまでもなかろう。

 「これでいいのだ!!」

 というのは、バカボンのパパの、いわばそのような「天才的」問題解決手法の強弁的な自己肯定のための発言であるともいえる。

 しかし、それは単なる開き直りではなく、むしろ、自分なりに恥も外聞もなくじたばたした挙句、とにももかくにもたどり着けた、「かりそめの平安」の境地への、感謝を込めたつぶやきのようにも思える。


*****


 更に言えば、それは、旧約聖書の天地創造において、神が6日目に、人間以外の生命まで地上に創造したあとで(人間はまだです)、「見よ、それは極めてよかった」(創世記1.-31 新共同訳)とつぶやいた時の思いを連想させる。

 そして更に言えば、新約聖書のヨハネによる福音書に描かれている、香油を注ぐ(マグダラの)マリアの振る舞いについての、イエスとイスカリオテのユダとの問答のエピソードすら思い出させる(ヨハネ 12:3-6)。

そのとき、マリアが純粋で非常に高価なナルドの香油を一リトラ持って来て、イエスの足に塗り、自分の髪でその足をぬぐった。家は香油の香りでいっぱいになった。弟子の一人で、後にイエスを裏切るイスカリオテのユダが言った。「なぜ、この香油を三百デナリオンで売って、貧しい人々に施さなかったのか。」 彼がこう言ったのは、貧しい人々のことを心にかけていたからではない。彼は盗人であって、金入れを預かっていながら、その中身をごまかしていたからである。イエスは言われた。「この人のするままにさせておきなさい。わたしの葬りの日のために、それを取って置いたのだから。貧しい人々はいつもあなたがたと一緒にいるが、わたしはいつも一緒にいるわけではない。(新共同訳 p.191)

 ・・・・・・だから、これで、いいのだ・・・・・と、イエスは言われた。


 「罪ある女」が自らの身体という犠牲の元で稼ぎ出したお金を惜しみなく投じることの、基本的な無償性を、少なくともこのヨハネによる福音書の物語では、表裏ある偽善的な世俗の弟子であるに過ぎない(よーするに、自分が使い込んだ分だけマグダラのマリアから搾取して埋め合わせようという魂胆だったことになる)イスカリオテのユダは理解できないようである。

 そこには、自らの肉体をまもなく人類の犠牲に捧げ、「あなた方と一緒にいる」わけではなくなるイエスへの根源的なcom-passion(苦難の、共有)があるということに。


******


 ・・・・・・こうして、話がどんどん大きくなったしまったけど、 
「これで、いいのだ」
とつぶやいておく、こういちろうなのだ。



ブログランキング・にほんブログ村へ
人気ブログランキングへ
ビジネスブログランキング
にほんブログ村 メンタルヘルスブログ 心理カウンセリングへ
にほんブログ村 ニュースブログ ニュース批評へ

アルク


精神神経科・心療内科の薬の効き心地の「実感」についての本。

 神田橋條治先生たちが、精神神経科の患者さんたちが飲む代表的な薬剤について、その「効き心地」とはどんな実感なのかについて、医者たちの経験値や患者さんたちの意見を元にまとめた本を出しているという噂は耳にしていた。

 しかし、それが現実には次の本であるということは、今回はじめて気がついた。

●神田橋條治・兼本 浩祐・熊木徹夫/精神科薬物治療を語ろう―精神科医からみた官能的評価

●熊木徹夫 /精神科のくすりを語ろう―患者からみた官能的評価ハンドブック

 実はこれから注文して読んでみる段階であるから、具体的な感想は先送りにしたいのだが、すでに別の記事で私が書いたように、精神神経科や心療内科で出される薬物について、薬ごとに、実に精妙にその効能(および副作用)の実感が異なり、患者さんどうしは、その、薬ごとの効き心地の実感の違いを、実に精妙に間主観的に共有できるコミュニケーションが成立している(=お互い通じる言葉で語り合える)ことは間違いない。

 例えば、パキシルをジェイゾロフトに変更するとどのように飲み心地が変わることが多いか? 私の得ている情報からだけで、こららの本からの知識なしに敢えてブラインドで書いてみると以下の通り。

 ジェイゾロフトの方には隠れた軽いドーパミン再取り込み抑止効果があるため、朝の目覚めがすでにすっきりしていると訴える人も少なくない。ただし、副作用としてありがちなのは、過食からむしろ食欲低下や下痢にシフトすることであり、いわば「肉食系」から「草食系」へのライフスタイルの変更を求められることを自己受容できるかどうかが分かれ目となりやすいのではないか。

 恐らく、パキシルよりはジェイゾロフトの方が、日本人向きの、効き目もピュアで副作用も少ないことが多いSSRIではあるのだが、ジェイゾロフトには、ある種妖しげなまでに飲む人の心を虜にする嗜癖性が隠れている気がする。それは、いわば、タバコ飲みの人が、タバコを飲まないでいると、言葉使いの精妙なセンスや、細やかな注意力が低下するので、タバコを止められなくなるのと類似した質のaddictionの体験であるようだ。 

 それまで単極性うつ病との診断の元にSSRI中心の処方を受けていた人が、双極性II型ないし、気分変調症という診断が正しかったという判断の元に、ベーシックな薬を、気分スタビライザーのデパケンに変更することはよくあり得る。デパケンに変更すると、抗うつ剤にのみの時に生じていた、「鬱になるにしても、やる気になるにしても、自分の心身の重荷に『ゆすられる』リバウンド現象から心身が見事に解放される場合があり、数年間不可能だった社会復帰がいともあっさりと現実化することすら稀ではない。

 だが、こうしてデパケンをメインに切り替える過程で、何らかの意味で、それまでのような、繊細で細やかな感性が自分から失われ、平凡な日常と現実の中に、ひたすら埋没できても平気となってしまい、と一種の「俗人化」が生じることをむしろつらく感じる人も少なくないらしい。

 そういう人のために、例えば、ジェイゾロフトを一日一錠夜だけ残すというのも、職人的な精神科医が患者さんによく提案するやり方らしい。そうやっておくと、いわば「タバコを止めない」ことで集中力や感性の敏感さを維持するのと類似した効果が期待できる。

 しかし、誠実なお医者さんなら、次のことをはっきり、インフォームド・コンセントする。

 「本当は、デパケンだけで済むなら、そのほうが回復全体は順調に進むはずです。もうあなたは、《プラス5の絶好調》も体験しないかわりに、《マイナス10の耐え難い絶望や抑うつ》に苦しむこともなくなります。ただし、あなたはいつでも単調なまでに《「気分どっちかというとマイナス1》状態で日々を送ることになります。そういう生活に、せいぜい《プラス2》ぐらいまでにしかハイになれない変わりに時には《マイナス3》ぐらいに気分が沈むくらいの潤いと張りと心身のゆさぶりを、一錠のジェイゾロフトは維持させてくれるかもしれない。・・・・・どちらを選びますか?」

 ちなみに、私はデパケン「だけ」を選んだのですが(^^)。 存外、私なりの繊細な感受性や言語表現力の精妙さは奪われなかったどころか、程よい軽妙さとユーモア、そして、迷いなく率直である態度という、もっぱら肯定面のみ。

 しかも、医者からは「永遠のマイナス1の安定」といわれていたのに、実際には、むしろプラス0.5くらいの安定という、ほのかな明るさの中に過ごせているという、思いもよらない結果なのですが、それを可能にしているのが、デパケンだけの力ではないこと、つまり、生身のニンゲンとの絆という薬あってのことであることは、重々自覚しつつ感謝しています(^^)

******

 いずれにしても、この2冊については、すでに毀誉褒貶がすさまじいものがあります。かなりの程度「主観的」であり、脳神経薬理学的な裏づけに乏しいというのです。この点は、熊木氏が単独で執筆した続編では、エビデンス・ベースドな方向を徹底して、かなり改善したようです。

 それでもなお、「患者がこんなふうな効き目を味わいたいという方向に誘導することにばかりなるのでは?」という批判などがあるみたいですが、少なくともこれだけは断言します!!

 患者さんが、医者の言うことを「おとなしく」きいていて、黙って薬を飲むという形でのプラシーボ(偽薬)効果に依存して薬物療法がなされる時代だけは、もう終わりにしてもいいのではないでしょうか?

 患者さんが、自分の薬に効き目を自分の中で絶えず実感上モニターしていて、医者はそれを聴く耳を持って好意的に受け止めて刻々と役立てるという、患者さんと医者との薬を媒介としての信頼関係がいったん樹立されてしまいさえすれば、これほど治療効果が上がり、お医者さんにとっても負担が少なくなる治療関係はないのです。

 私は、この問題について、カウンセラーという立場から介入し、サポートするための方法論という、ある意味で、単なる医者もカウンセラーも超えた視点からの専門家であるための具体的方法論の確立を、今、模索しています。

 それは、こうした著作での、神田橋先生たちの「官能的評価」と呼ばれた次元での試みを、すでに過去のスタティック(静的)なパラダイムに過ぎないものとして、踏み越えて、更に先に進むことになるやもしれません。

 かつてただの一度も神田橋先生の信者になる気にはならなかった、一臨床家として。

 「中井久夫信者」といわれることについては、全然違和感ありませんけどね・・・・・・

blogram投票ボタン
ブログランキング・にほんブログ村へ
人気ブログランキングへ
携帯アクセス<br /><a href=ビジネスブログランキング
にほんブログ村 メンタルヘルスブログ 心理カウンセリングへ
にほんブログ村 ニュースブログ ニュース批評へ




 

コメント・トラックバックについて

  • このブログのコメントやトラックは、スパム防止および個人情報保護の観点から認証制をとらせていただいております。これらの認証基準はかなり緩やかなものにしています。自分のブログの記事とどこかで関係あるとお感じでしたら、どうかお気軽にトラックバックください。ただし、単にアフリエイトリンク(成人向けサイトへのリンクがあると無条件で非承認)ばかりが目立つRSSリンク集のようなサイトの場合、そのポリシーにかなりの独自性が認められない場合にはお断りすることが多いことを、どうかご容赦ください。

最近のコメント

はてなブックマーク


最近のトラックバック

last.fm


フォーカシングの本1

フォーカシングの本2

フォト
2012年1月
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31        
無料ブログはココログ

banner

  • 携帯アクセス解析
  • Google Sitemaps用XML自動生成ツール
  • Firefox3 Meter
  • ブログランキング・にほんブログ村へ

ブログパーツたち

  • track feed カウンセラーこういちろうの雑記帳
  • アクセス状況
    アクセス解析

カテゴリー