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2009/04/23

カウンセラーの仕事って、具体的にどんなことを指すのか?

カウンセラーの仕事として、単に「カウンセリング」や「心理療法」をすることの専門家としてとらえるのは、私は間違いだと思っています(^^)

 特に開業カウンセラーの場合にはそうなんですが、実はそうとばかりもいえなくて、およそ臨床心理士であれば認識すべきユニバーサル・スキルとしては、実に広汎な専門性が含まれている気がします。

 これを敢えて、私なりに整理して、教科書的に、でも、私の言葉で書いてみたいと思います(^^)

 なお、ここでモデルとしているのは、私が17年間主な相談領域とした大学学生相談の現場です。用語は、明治学院大学学生相談センターの年次報告書で実際に使われていた分類をベースにアレンジしました。


●ガイダンス・情報提供

例えば、医者、消費者センター、弁護士、女性センター、就職センター、ハローワーク、職業技能学習センターなどをはじめとする内部・外部機関の機能について解説し、紹介することです。


●アセスメント(見立て)

単なる心理テストの評定のことではなくて、クライエントさんの置かれた状況や行き詰まり、病理水準、対人関係の悪循環パターン等について具体的に分析し、これからカウンセラーとしてどのようにお役に立てる可能性があるのかを具体的にクライエントさんに示唆し、提案する過程のことです。


●コンサルテーション

クライエントさん(正確には、あたかも問題の中心にあるかに見える「見なしクライエントさん」)ご本人ではなくて、職場の上司やご家族、友人、担任教師、大学のゼミ担当教員などからの相談に応じることです。

 当然この場合、個人情報保護の問題が非常にデリケートになります。

 また、そうやってコンサルテーションをお受けになりに来られた方が、次のステップで今度はカウンセリング的相互作用の「主体」=クライエントへと変容する可能性への対処スキルもカウンセラーに必要です。


●広報・啓蒙活動

例えば、こうやって私がピュアリーさんのサイトで書き込むことですら、カウンセラーの社会的役割としての、非公式な広報活動(単に私の開業機関や私の拠って立つ流派の宣伝なんていうちまちました次元でのことにとどまらず、もっと広汎な意味)をしている主体であるという認識が必要でしょう。


●カウンセリング・心理療法

ここでも、現場臨床における、受容と傾聴中心の、比較的ユニバーサルでベーシックな、「まずはじっくりお話をうかがうこと」中心のスタンスと、ある特定の(複数の場合もあり)心理的療法的アプローチをインテンシブに活用することをクライエントさんと同意した上でのスタンスとの区分は可能だし、当然その「中間型」的スタンスもあることになります。


●スーパービジョン・教育カウンセリング・臨床家のための研修(学ぶ側/教える側)

これは一般のクライエントさんの目に直接目に触れにくい領域でしょうけど、敢えて重要な「業務」であるという言い方をしてみたいのが私の認識です。


●現実適応のための直接サポート

ここには、狭義の「ケースワーク」のみならず、家庭教師をしたり、極端な場合には、「クライエントさんの働き口を世話する」活動も含めたいと思います

(村瀬嘉代子先生が、ある事例で、クライエントさんがお店を開くまでのお手伝いを具体的になさったことがある、という事実は、カウンセラーの間ではいわば「伝説的」かと思います)


 一人のカウンセラーに、こうした様々な機能が「あリ得る」こと、そしてそれらのすべてを柔軟に使いこなせる必要はもちろんないけれども、恐らくそうした「機能の使い分けを自分なりにスイッチングしている」専門家としての自分対象化し、俯瞰する能力だけは必要かと思います。


*****


 なぜこうしたことをお書きしたのか?


「私はカウンセラーをどのような次元で『利用』したいのか」


を再点検するチャート(見取り図・海図)を提供したつもりなんです。


いかがでしょうか?

何かお役に立ちますか?

(このノリは、すでにカウンセラーというより「コンサルタント」のノリですね ^^;)


 上記の部分で、敢えてカウンセラーの『利用』という言葉に含みを持たせてみました ^^;


 ・・・・そこまで行かなくても、


皆様が、「依頼人=クライアント」として、カウンセラーを「雇う((employ)」


という視点はお持ちいただいてもいいのではないかと、常々思っています。


※この記事は、「発展途上臨床さいころじすとの航跡blog版」(by ピュアリーさん)のエントリー、

●技法と理論の選択

への私のコメントをほぼそのまま転載したものです。



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