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2009/04/15

マスコミには臨床心理士の雇用の現実をもっと取り上げて欲しい。

 これまた、知り合いの臨床心理士からうかがったお話である。

 その人は、週5日間、スクールカウンセラーや病院臨床をはじめとして、さまざまな領域における非常勤の勤め口を1日とか2日とかかき集めて生計を成り立たせている30代の男性の方である。恐らく現在の、若手臨床心理士の典型的なありかただといっていいのだが。


 「実は、ハローワークでも臨床心理士として勤務していたんですけど、今年度から予算が削られてしまって、勤務日数が減ってしまったんです」


  .......まさにこの急激な不況のご時勢こそ、ハローワークのような公的機関に臨床心理士の配置が増やされてもおかしくないのに......と感じるのは私だけではあるまい。


*****


 先日、東京で設立された臨床心理士の労働組合(臨床心理士ユニオン)のその後の交渉過程については、


●労働相談センター・スタッフ日記


「臨床心理士」カテゴリーで経過報告が続けられていくようである。

 (「ロテ職人の臨床心理学的Blog」のエントリー、「臨床心理士ユニオンが第1回団体交渉の報告をしておりますよ そして「職業として確立する」ってどういうこと?」より。私のサイトが重すぎてトラックバックが飛ばせないことをお許しあれ)


 こうした「団体交渉」という手法には、賛否両論があろうかと思う。私としては、少なくとも「組合結成」「団体交渉」という戦略を取る人たちの存在は肯定すべきであるし、何より、そのことをマスコミは、全国区の報道でもきちんと取り上げていくべきであると考える。

 少なくとも、じっくりとしたロビー活動を地方議会議員相手に積み上げ、制度や政策、予算のあり方の変革をめざしてていくという戦略と並行して、なされていくべきであろう。

 この問題についてをきっかけに、ネット上で、臨床心理士自身が、自らや周囲の仲間の労働・雇用・経済環境を具体的に世間にアピールしていくことも重要だ。


*****


 もし、指定校大学院をはじめとする大学教員職と、スクールカウンセラー制度がなければ、臨床心理士の雇用環境はたいへん厳しいものになる。

 少なくとも大学院博士課程を終了した「専門職」のための雇用環境としては、たいへん厳しいものであり、親や配偶者の経済基盤にかなりの程度依存し、援助を受けているケースは、30代の臨床心理士のごく普通な状況である。

 ハローワークを「利用者」として活用した人なら、正式の利用登録の際に、「カウンセラー」という職域での固有コード番号がちゃんと存在することにお気づきかもしれない。

 しかし、全国で検索をかけても、ヒットする求人の数は驚くほど少ない。

 試しに以下のアドレスから試みて欲しい。


●ハローワーク・インターネットサービス 求人情報検索(トップ画面) 


 表立って語られていることは少ないかもしれないが、何らかの意味で対人援助職的ですらない職域を「兼業」することでやっと自活している臨床心理士はかなりの割合にのばるはずである。コンビニのレジ打ちやレンタルビデオ屋の店員、ファミレスの従業員をパートでしている若手臨床心理士がどのくらいの数いるかの統計を取ったら、たいへん興味深い結果が出るだろう。

 そこまで踏み込んだものではないが、


●臨床心理士の年齢や経験年数についてざっくりと色々考えてみるよ (ロテ職人の心理学ブログ)


 に転載されている、日本臨床心理士会による「第5回『臨床心理士の動向ならびに意識調査』報告書」と統計データだけでもご一読いただけると、一般の皆様やマスコミ関係者は、そこに何をお感じだろうか?

 ここには「年齢別構成」「実務経験年数」「資格取得年」「年収」のグラフがあるのだが....


 ロテ氏の、

> 「このままだと多分、臨床心理士って資格は破綻するよね」って感じ?


という言葉は、共感を誘うだろうし、少なくとも、新聞やマスコミのあおり文句として使えそうっていう感じ?・・・・・かと思います(^^)


****


 個々の臨床心理士の「自助努力の足りなさ」を批判することは容易です。


 この問題解決のための、より効果的な「ボトム・アップ」戦略のひとつは、インターネット上で、個々の臨床心理士自身が、ともかく何でもいいから、それぞれのスタンスで「声を出し」続け、「サバイバル」し続けること(=ウィニコット)そのものだと思う。


 読者は、そこから「何か」を感じてくれる。

 たとえそれが、いわゆる「カウンセラーらしい」聖人君子像とは一致しないとしてもね(^^)

 長期的には、「対人援助の専門家」ではあるけど、裕さんの言う意味での「ただの職業」にすぎない、臨床心理士の社会認知の裾野を広げる。


****


 迷惑がられ、別のプライドがあるかもかもしれないが、ロテさんのサイトは、そういう意味では、私のサイトとどこかで共通するプレゼンスをネット界で持っていると思う(^^)

 ちなみに、先日うどんネタを彼も書いていることには気がつかないままだった(爆)


 時々ヒール(悪役)をパートするのは、やはり辛いぜ(^^)


 お互い、時々、ネットでの言葉が読者に無神経に響くだろうことには用心して(ある程度計算された挑発として)やっていこう!!

※繰り返すけど、この重量オーバーの「雑記帳」サイトからは、トラックバックはそもそも今や誰にも飛ばせないのだ。


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 例えば、鬱病になって仕事を休職したり、退職したり、お医者さんで薬物療法受けてる臨床心理士の皆さんって、実は凄く多いはずだって、私は思ってる。  外科のお医者さんが骨折事故起こしたって、誰も恥ずかしいと思わないと思う ( ̄ー ̄;  (その... [続きを読む]

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