ホログラフィー(立体映像)とは単なる「飛び出す画面」ではないのだ。
少し前の宮台さん絡みの記事で、「ホログラフィー」という言葉をなんの説明もなく使い、宮台さんふうに気取ってしまったこういちろうです(^^)
要は、立体映像のことなんだけど、ホログラフィーの場合には、どこから見ても立体的に見えることが肝心。
「あちこちから眺め回して欲しい」と書いた、もう一つ別の記事と関連づけたのも、そういう意図を込めてのものです。
このほんとうの3次元化のためには、知覚心理学でいう、両眼視差を活用した眼鏡なんかで、右の目と左の目に別々の映像を送り込むだけで不十分。
まさに、光の干渉という性質をうまく使いしかない。
(このあたりは、教養課程の心理学の講師だった頃の知識で書いてるの)
両眼視差活用型の立体静止画像鑑賞ソフト(立体眼鏡を使わずに「平行法」と「交差法」の目の訓練するタイプ)として、ソースネクストの「目がホリデー」というのをインストールしてみていたことがあるけど、Vista対応かどうかは未確認。
*****
さて、以下の内容全体がmsnで気づかせてもらったことなんですが。
ビッグカメラが「立体テレビ」を発売したばかり。(ITmedia +D Life Styleサイト)
この機種 E465Sの ビッグカメラ商品直販サイトはこちら。
私が上記の記事を読む限りでは、さすがに昔の映画館でよくあった、右と左で色の違う眼鏡をかけて「立体映画」を見るという素朴な方法ではなくて、テレビ画面に張った偏向フィルムと眼鏡側の偏光レンズを巧みに使った手法みたいだけど、これも「両眼視差」型であることには変わりない気がする(単純化しすぎで間違っていたらごめなさい)。
そして、現状ではこれを使える番組って、日本BS放送が「BS11」で放送している3D放送「3D立体革命」ぐらいなわけだし、横に回り込んで見てみるなんていうことはできないわけで(両眼視差を用いる場合、画面からの距離によっても立体度がグンと変わるはず)そういう意味では、幅広い用途がないということになる。3Dで制作されたアニメとかは、そういう処理をしたソフトは容易に作れるらしいけど、現段階では商品として成立しないかも?
どころが、マジに、光の干渉のホログラフィの原理で、さすがに当面は360度とは行かないまでも、まさに3D映像も番組としおて観られる時代は、そんなに先ではないかもしれないそうだ。
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●「3Dホログラフィ液晶テレビ」の登場は近いか?(msnデジタルライフ)
どこから見ても“立体”の映像が楽しめる「3Dホログラフィ」のデモをDisplay 2008で体験できる。早ければ3年後の2010年には自宅で3Dホログラフィ映像が楽しめるかもしれない。
SeeReal Technologiesのプロトタイプ3Dホログラフィシステム
メガネも使わず、どこから見ても“立体”の映像が楽しめる――そんな技術の展示をDisplay 2008のSeeReal Technologiesブースで体験できる。
SeeReal Technologiesが展示しているのは3Dホログラフィ。ホログラフィは光の干渉を利用して立体像を再生する技術であり、同社の3Dホログラフィシステムによって映し出されたオブジェクトは、メガネなどを身につけずとも立体的に見える。
ホログラフィの技術自体は以前から存在するが、映像を投影してリアルタイムにオブジェクトを作り出すのは困難だった。その理由は2つある。ひとつはデータ量の多い3Dオブジェクトを映し出すために、画素ピッチが非常に細かく視野角の広いディスプレイ(投影装置)が必要なこと(ピクセルが3Dシーン個々の対象物に関与するため)、もうひとつは装置に高い演算能力が必要とされることだ。
これらの問題を解決するため、同社は「ビューウィンドウ」と呼ばれる考えを導入している。その考えには眼球を認識・追跡する技術が含まれており、視聴者が移動してもその人の目にだけ、必要なオブジェクトの映像データが送り込まれる。つまり、見ることのできる人数を絞ることで画素ピッチと視野角の問題を解決しようというアプローチだ。
演算処理の効率化にはビューウィンドウを分割処理する「サブホログラム」技術が用いられている。この導入によって、フルHDの3Dホログラフィを既存のASICやPC向けGPUで処理することが可能になったという。
ブースでデモを行っていた機材はプロトタイプのため、「オブジェクトの色がモノクロ」「反応速度が遅い」「暗い」「眼球認識の有効角度が狭い」「ビューウィンドウが小さい」といった改善を必要とする部分もある、製品実装時には解決するめどは立っているという。また、構造的には液晶テレビに近いため、 2D/3Dホログラフィの「ハイブリッド液晶テレビ」といった製品も製造可能だ。
映し出す映像ソースだが、既に存在する3D映像コンテンツについては同社の用意するエンコーダーによって3Dホログラフィ用に容易に変換できるほか、ごく一般的な2D映像コンテンツについても時間と費用はかかるが変換するとは可能だという。
本技術の市場投入について同社では2010年ごろを予定しているが、同社CEOのMark Thorsen氏によれば、自社独自での製品化は現在のところ優先度としては低く、テレビやディスプレイメーカーなどとの協業を模索しているという。
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確かに、この「零号機」は(^^;)、まるで横幅が狭いみたいだから、現段階での一般消費者向けのパソコンの
情報処理速度と、デジタル通信の送受信の情報量だととても実現不能な段階なのかなとは思うけど、このあたりの技術革新がこの10年間にどれだけすさまじかったかは、現状でのインターネット動画が可能にした水準に行き着くまでをみれば、数年で克服しかねない。
少なくとも、家庭用はともかく。演劇やライブのステージを客席から鑑賞する場合のように、「座る席ごとに微妙に異なる3D映像」として、扇形に並べた客席から鑑賞可能なミニシアター規模のものなら結構数年で実現でき、「3Dアニメ専用」としてオープンして採算が取れるまでならもっと早いかもしれない。
子供向け短編なら、前の方を椅子のない大広間にして自由に行ったり来たりさせてもいいだろう(そうなると、アニメだけではなくて博物館とかでの需要もあり?)
あるいは、例えばayuのライブとかの上映で、それこそ「右サイド席」「正面席」「左サイド席」なるものを作り、
「私はよっちゃんがayuのバックにいつも見続けられないと嫌!!(左寄り)」
「私は絶対に左寄りから観たayuが好きなの」
「ぐぐっと右サイドから観たayuがいい!....とこういちろうは思う」
なんていう芸当も可能になるかも(^^)
野球の「3D生中継」なるものが可能になれば、「巨人応援席」と「阪神応援席」「センター側からホームランが飛び込む快感を観たい」「何といってもピッチャーの表情を正面から観たいよ」など可能になったりして、シアターの中でも一塁側と3塁側に分かれた「リアル応援合戦」が可能になったりして。
阪神が巨人と対戦しに東京に行った甲子園球場では、東京ドームそっくりの巨大3D映像として観覧席でみられる.....とか、話を広げるときりがないですけど。
****
ちなみに、直前の「転移」の記事も、ある意味では面接の「場」での「複眼思考」どころか「3D思考」が必要では?.....という自由連想の中で書いたもののつもりでしたけど....
........そこまで気がつく読者の方は、このブログについてマニアックであり過ぎます!!
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こんばんは。
ホログラフィーについての疑問。
疑問1:ホログラフィーで結ばれる虚像と画面の大きさは相似の関係になるのか。であるとすると、小さい画面で見たホログラフィー映像では、建物も車も怪獣もすべてミニチュアサイズになり、リアルにしたはずが却ってちゃちになってしまうのではないか。
疑問2:例えばAyuさんのライブ映像を撮影する時、カメラは何台くらい使われるのか。カメラ位置以外から見た映像は、コンピューターによって計算されたCG映像ということになるのか。
疑問3:将来は、スター・ウォーズに出てくるような、空間中に浮き上がるようなホログラフィーは可能になりそうなのか。
以上、よろしくお願いします。(って別に質問コーナーではないですが。)
投稿: 重元寛人 | 2008/04/19 21:26
やっとホログラフィの件(^^;;;;)
>疑問1:ホログラフィーで結ばれる虚像と画面の大きさは相似の関係になるのか。であるとすると、小さい画面で見たホログラフィー映像では、建物も車も怪獣もすべてミニチュアサイズになり、リアルにしたはずが却ってちゃちになってしまうのではないか。
何しろ開発初期の段階で、公表されている情報も少ないようですから、これは私の想像ですが、、家庭用でも、現在よりもかなり大きな、しかも全体がフラットではなくて筒状に曲線化したデザイン(しかも120-150度ぐらいの視角)のプロジェクターを取りあえずの到達点としては想定しているのではないかと勝手に妄想します。ロングに引いたアングルや広角アングルばかりではなく、ボタンひとつでバストサイズぐらいの拡大投影にも切り替えられるような工夫もするでしょうね(^^) 奥行き感もある程度補正「できる」ようにして。
私が、まずはそこそこサイズの映画館で実現されるのでは?と書いたのは、そういう大スクリーンでないと確かに迫力が落ちるかもしれないと感じたからです。
*****
>疑問2:例えばAyuさんのライブ映像を撮影する時、カメラは何台くらい使われるのか。カメラ位置以外から見た映像は、コンピューターによって計算されたCG映像ということになるのか。
二次元映画の3D化も時間をかければできるだろうと書かれていると言うことは、「計算された3DCG信号も、単なる2次元情報から割り出してシミュレーションして作れる」と言うことでしょうけどね。
現在の映画でも、カメラワークのやレンズ使用巧みさなどで、「画面の奥行き感」の表現能力は洗練の極みにあるわけですし。
ひとつには、観る側の「慣れ」の要素も大きいかも。
昔は、それこそ白黒の15インチ以下のテレビですら、人は大勢で観て熱中できるところまで一度「順応」した。
でも今は「できれば50型ぐらいはあるデジタルハイビジョン仕様に手が届けばうれしい」になってきてますし(現在相場は50万円ぐらい? ^^;)
ところが、その一方、今や、ワンセグチューナーでTV番組、携帯画面のフルサイズのブラウザで、携帯用サイトでないサイトを見る形でしかインターネットを日常観ない層すらいる(^^;)
小型液晶の解像度のめざましい進歩もありますけど、人は家では相当な大型画面を1年目標ぐらいの夢として期待する一方で、逆にミニ画面にも順応している(^^;)
6月発売のウィルコムのZERO3後継機、WILLCOM D4なんて、何と、マジにVista搭載で、通常のofficeも使え、あのサイズでも、通常のラップトップパソコンのような見方でも使用可能という凄い領域に挑んでます。
これが売れたら、パソコンについての発想法を根底から覆します(^^) 「大画面ではないポケット携帯パソコンだけどOSは妥協してない」機種の市場が大きくなるわけで。
そして、電車の中では、ゴーグルかぶって3D映像を網膜に直接投影するタイプ(.....あ、そうか、このタイプがそう遠くない段階でブレイクする可能性、忘れてた!!)装着の人たちが群れをなして座っていたりして(^^;)
もちろん、HDではないメモリという点ではiPod touchやiPhoneと同じなので、現状ではむやみにいろんなソフトを入れる容量はないにしても。
******
それはそうと、例えばスポーツや音楽ライブ撮影するとしたら、恐らく当初は数台のカメラに映像を元にして奥行きや光加減を割り出すのでないでしょうか。
そのうちに、「奥行き情報まで固定したアングルから最初から記録できる」カメラとか現れたりして。色合いとかは計算で割り出すとして。
あるいは、安価で、360度情報を取れるカメラを最初から会場のまわりにぐるんと設置して、それを一瞬にして3D情報として蓄えられるようなシステムとかが生まれる時代も来るのかも。
これなら、ある限られた、昔でいう「電話ボックス」くらいの空間なら、現在でも実現できるのかもしれない。そうなるとSFアニメとかでよく表現されるサイズの筒型3D映像による通信ぐらいまでなら、実用化はそんなに先ではないのかも。
大事なのは、その時画面を見ている人に合わせて、「その人には」その角度からの3D映像が観られればいいというあたりかと思います。まさに「観察者の視点」がすべてといいますか(^^;)それをあちこちから観る大勢の人にも対応させようとすれば、何らかの補正や妥協は当初は必要なのではないかと。観る側が横に移動していったらかなりちらつくとか色がにじむとか(^^)
*****
>疑問3:将来は、スター・ウォーズに出てくるような、空間中に浮き上がるようなホログラフィーは可能になりそうなのか。
ホログラフィーが目指しているのは、スター・ウォーズでも特撮で表現のようなものだと、よく引き合いに出されているみたいですね(^^)
投稿: こういちろう | 2008/04/21 04:13
>そして、電車の中では、ゴーグルかぶって3D映像を網膜に直接投影するタイプ(.....あ、そうか、このタイプがそう遠くない段階でブレイクする可能性、忘れてた!!)装着の人たちが群れをなして座っていたりして(^^;)
このタイプは、私はあんまりブレイクしないのではないかと思いますね。
網膜に直接投影ではないものの、
3Dではないゴーグルタイプのディスプレイは、だいぶ前に発売になったことがある。
さらに前には、ニンテンドーから、名前は忘れたけどゴーグルタイプの立体ゲーム機が出たことがあった。
けど、どちらもヒットしなかった。
このタイプの問題は、見ていてすごく疲れるということ。
たぶん、視線をそらすことができない圧迫感によるのでしょう。
頭を動かしても、正面に映像が固定されている、というのがどうにもうっとうしくて、疲れるのだろうと思います。
ゴーグルタイプでも、重力方向に対して一定の方向に映像が投影されるように、つまり頭を動かすと映像から目をそらすことができるようにすれば、この違和感はもしかするといくぶん解消されるかもしれませんが。
投稿: 重元寛人 | 2008/04/21 22:39
なるほど。目をそらせない、あるいは視点の転換がしづらい場合とかは、目と身体全体に大きなストレスになりますね。
映画館や劇場でも、実はすべての瞬間に同じように同じところを凝視していないし、結構舞台やスクリーンから無意識に視線を外す瞬間が、相当に熱中していてもあるのが自然。
目の動きだけではなくて、姿勢や首の動きで対象物からの刺激を多様にしているところがある気がします。距離感を含めて。
パソコン画面ですら、相当に姿勢を「揺らし」距離感も変えながら見ているもののように思えます。
この点、ゴーグル型は、かなり特殊な状況でないと、むしろ使いづらいことになるかも。
投稿: こういちろう | 2008/04/22 00:53