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2008/04/11

ほんとうの「現実」に迫るためには?  -宮台真司さんの記事より- (復旧版^^)

  「ほんとうの現実(真実)」などわからない、という言い方がよくなされる。


 だが、王子のきつねさんサイトの、

●「アンギーラ」で550アクセス

でリンクされていた、宮台真司氏による、

●一国を自壊に導くテレポリティクスの悪夢
  -特定財源問題・チベット問題・大連立問題での出鱈目な情報発信-

                          (MIYADAI.com Blog)

.....における、以下の解説は、この問題についての重要な示唆を与えてくれる。


「本当の事」とはむろん言葉の綾に過ぎない。マスコミ論の今日的水準では、かつてのD・ブーアスティンのように現実を疑似現実が覆い隠すという単純な図式はとれない。むしろ視座--文字通りカメラの立ち位置--次第で複数のリアリティが並立するのである。
■社会学者P・バーガーはこれを多元的現実と呼び、J・ボードリヤールはオリジナル/コピーの二元図式と対比してシミュラクルと呼ぶ。事件報道をする寡占的放送局の全てが報告報道--警察リークの反復など--に覆われれば、複数視座の提示可能性は塞がれる。
■従って、ここでいう「本当の事」とは、あり得る視座の大半をシミュレイトした結果得られる「多元的現実の束」を意味しよう。「こちらからはこう見え、そちらからはそう見え、あちらからはああ見える」ということ自体が、謂わばメタ真実を構成するのだ。
■こうしたメタ真実を受容するには前提が必要だ。社会を多様な者たちが構成するのが通常態だという認識である。 近代が成熟すれば社会は多様になる。だが多様性フォビア(恐怖症)が覆う日本ではメタ真実が嫌われ、不安を覆い隠す単純な真実が需要される。

太字表示はこういちろうにうよる)


****

 前の記事で書いたことともつながるが、多様な視点からの、多様なシミュレーションを許容するのが、「リアリティ」を感じ取ってもらうきっかけを作るということだと私も考える。

 あちこちの視座(standpoint)から照射される光の投影の中で、錯綜した光の干渉の中に浮かび上がる「ホログラフィ」のようにして、言葉では簡単に割り切った説明ができないが、多様な含蓄をもった「(メタ)リアリティ」が浮かび上がる。

 そのようなあり方を可能にするための、「マスコミ」と(宮台さんは言及していないが)「ネット社会の」成熟の必要性を痛感させられるし、そういう中での、「一介の情報発信者」としての、自分の「立ち位置」も確認させてもらえたのであった.....


******


 更に言えば、「既成の概念を当てはめて単純化して割り切る」のではなく、「言葉にならない混沌とした感覚」全体のを味わい、吟味することこそ、私の専門とするフォーカシングの基本スタンスである。

 宮台氏の引用したボードリヤールの言葉を借りれば、シミュラクル多元性、矛盾錯綜した曖昧複雑性を、いかに個人個人なりに新鮮な形で「統合」して「覚知」していくかの体験的プロセス、それがフォーカシングの根底に流れるもの。


●当ブログの関連記事

* 宮台真司を少し見直したこういちろう
* 「思い込みが過ぎる」ことを、実社会を生きるしたたかなシミュレーション能力に「変換」させよう!!
* ネットとマスコミの違いとは?

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コメント

こんにちは。
ご紹介の宮台さんの記事、リンクをたどってみたのですがエラー表示になってしまいました。
ブログそのものには別の経路から行けるのですが、たくさん記事があってご指摘のものがみつかりません。記事の日付だけでも教えていただければと。

 あ、ほんとうにエラーになるようになっていますね。
 4/11の記事で、他の記事は生きているようです。
 googleのキャッシュにも残ってないみたい。
 あとは、全文引用してくれた人のサイトを当たるしかないでしょう。
 Yahoo!でも検索しましたが、上記の引用部分だけでも残っているのがそもそもきつねさんサイトとここで、「私が」転載した箇所だけみたい。もったいないなあ......(^^)
 後ろの方の、大連立会談に乗った後の小沢発言、チベット問題、特定財源問題、そしてアメリカ依存→中立のために必要な手順の話は、賛成するか否かは人それぞれでしょうが、論の進め方として、大変興味深かったのですが。

レスありがとうございます。
こういちろうさんの記事で興味深く思えたもので、残念なことです。
でも、大事な主張なのであれば、またどこかで発表されるでのでしょうね。
こういう評論を職業にしている方が、無料のブログでどこまでをオープンにするかは、むずかしいことなんだろうなと思います。

 私としては、そこまで物わかりはよくないので(^^;)、私は記事全文に再びアクセスできたのを幸い、結局こちらで読めるようにいたしました(^^)

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