浜崎あゆみはわがままなのか?
......み、観終わった......
●ayumi hamasaki ASIA TOUR 2007 A ~Tour of Secret~ “LIVE + DOCUMENTARY
![]()
ついに、はじめて、ツアーの途中で「曲や舞台構成を入れ替える」具体的プロセスが、何が原因でそれが生じ、どう解決されていくかが、映像記録で公表された。
それをayuの「わがまま」だ、などという不届きな意見が、すでにいくつかのサイトで書かれている。
しかし、画面の中で映し出される、
「ayuとしては何か違うんだけどなあ....」
が口にされ、「このようにできないかな?」というayuの注文に基づいて、スタッフが必死にステージ構成を変更し、曲まで作り替えていくプロセスを、そうした人も冷静に、公平に評価してみて欲しいものだ。
そうやって「改訂」される前よりも、ステージ効果や演奏効果が「改悪」されているシーンがひとつでもあるだろうか???
ayuのこだわりは、つまらないこだわりなのだろうか?
そうしたayuの注文は、ミュージシャンとしてのかなり専門かつ具体的な的な音楽的注文のことも多い。場合によっては、それをどういう形で実現するかについては、舞台作りや映像効果や振り付けの専門家、ダンサーたちの話し合いに任せて、ayuはその「結果」だけをチェックしていくのである。
でも、まさにこれこそ、「プロデューサー」というものなのだ。
浜崎あゆみは、ステージの隅々にまで最終責任を背負う、セルフプロデューサーとしての務めを、多忙な中で見事にこなしている。
そのことのドキュメンタリーであることこそ、今回のDVDの見所なのである。
《参考》●ayuはセルフ・プロデューサー
私の専門のフォーカシングで言えば、自分の中の、漠然とした言葉にならない違和感を大事にし、それが何かを感じていく中から答えを導き出すこと、そのことが大事なのであり、それは果てしのない修正と更新のステップなのだ。
そういうこだわりのないクリエーターなど、あり得ないはず。
「もちろん〔ツアーは〕長い期間であるし、
すべて一定のレヴェルを保つことは難しいし。
私だってそれはできないし。
ただ、『こなす』ってことは絶対にしないで欲しい。
その日体調が悪いんだったら悪いんでいいし、
そこは無理する必要はないし。
でも、その日できることのベストは尽くして欲しいよね。
「あの日みたいにやって!!」ということはない。そうじゃなくて.....
浜崎あゆみの、この言葉に、私はいたく共感したのです。
私の、日々のカウンセリングの仕事だって、
まさにそのような、
その時できる全力を尽くしての、
新鮮なライブの継続を目指しているから。
******
DVD2枚組、3時間25分で、おまけフィルムとかなしの、堂々たる「大作」。
これ、「結果的に」、ライブの最終日の映像は、最近のライブDVDで恒例のように収録されていた、SEでのよっちゃんとの長大な漫談をカットした以外の部分は、全編、ちゃんと収録されている。
ステージの演出とダンス、そしてayuさんの歌のクオリティは、2006年の(miss)understoodツアーよりも格段に高い。
この、2006年のツアーについての私の記事は以下の通り:
●浜崎あゆみ ARENA TOUR 2006 A 最終日レポート
●ここ2年ほど、なぜここまでライブのayuの歌唱力は急上昇したのか -DVD"ayumi hamasaki arena tour 2006 A”(1)-
●秘密は曲順と歌唱「モード」の切り替えの絶妙さにある?-DVD"ayumi hamasaki arena tour 2006 A”(2)-
●コンサートは、ayuの歌唱技法の使い分けにあわせて、合理的な「ブロック化」がなされている -DVD"ayumi hamasaki arena tour 2006 A”(3)-
*****
今回のDVDに収録された2007ツアーのかなり終わりの方、アジアからもどったあとの横浜でのライブの2日めと4日め=関東での最終日を私は生あゆしています。
●前も右も後ろもayu様。 〜"Secret tour"横浜アリーナ2日目公演〜(横浜2日め)
●横浜アリーナのアリーナ席は縦揺れしている!! -浜崎あゆみ "Tour of Secret"横浜最終日-
上記の記事でも、明らかに横浜2日目より4日めの方が、たった2週間しか離れていないのにずっと完成度が高く、「まるで楽日ではないか!」と書きました(今回のDVDでこの急激な変化の舞台裏も描かれてます)。
今回のDVDに収録されている福岡の楽日は、明らかにそれよりもまたもや相当完成度が上がっています。
しかし、このDVDやっぱり「ドキュメンタリー」という方が正しい。その合間に「最終日の実際のコンサート全編」および「ライブのある時期にのみ唄われていた曲」が、あちこち分散しておまけのように散らばっているといいたくなる。
最初の企画会議にはじまり、当然みんなが期待している、台湾と中国のツアーの映像も盛りだくさん、YouTubeにいろんな人が画像投稿していたシーンの大半もきれいな映像で観れます。お寺でのようすも(^^)
でも、普通に作ったら、その「アジアツアー道中記」にするだけでも十分に「売り」になるのに、それらすらただのエピソードの一部に過ぎなくなってしまった。
ayuが、この「ドキュメンタリー」で、若い人にメッセージとして伝えたかったことは何か、それを感じてみて欲しい。
******
【追記】
もとより、「ドキュメンタリー」は第3者が作らないと無意味、という反論はシミュレーションできる。
まあ、そこまで反論するのはやさしいので、そう批判する人は、ayuと掛け合って、制作にチャレンジしたら?
日本のマスコミやドキュメンタリー監督の「やる気」に期待しましょう。
「ゆきゆきて、神軍」の原一男監督、ayuを撮りません?
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私がYahoo!!の例の記事につけたコメントをこちらで公開しておきます。
こっちのサイトでは避けている、クールなタッチなので、ファンの人の中には、こういちろうがこういう書き方をするってけっこうショックの若い人がいるかもしれないけど、私の言いたいことは、実はこのエントリーの本文と全く同じということには気がついてもらえるだろう:
=================
162:2008年3月15日 19時37分
avexや浜崎あゆみ自身は、売り上げ的には長期低落傾向にあることなんてとっくに醒めた面で見ていると思う。でも、一度獲得した、コアな「ayuファン」層は、それでも新譜が出れば当面発売直後にドバっと買ってくれるし、ライブにも来てくれるという意味で安定した「商品価値」が継続的にあることもわかっているから、今更いちいち「もう他にしてみせることがないので、楽屋裏を大々的に見せた」なんていうことをウリにしようなどと企んでもいないと思う。
浜崎あゆみは、自分が、組織の中で、スタッフの助けも借りて、時には厳しい注文もつけなから、お客様のためによりよい「サービス」と「商品」をお届けしようとしている「普通の社会人」であることそのものを、「コアなファン層に」示して、「あなたたちも自分の夢を追うなら、こんなふうにがんばってね」と伝えたくなった。それだけだと思う。
余計なお節介と感じるファンもいるだろうが。
=====以上、引用終わり======
投稿: こういちろう | 2008/03/15 19:47