ジェンドリンのアメリカの政治と経済についての批判
私の国(アメリカ)では今、戦争集団が支配力を持っています。しかし彼らは、自分たちが何をしているのかを本当には知らないのです。
彼らはまず、会議を開きます。実際のところをつきつめればわかることですが、彼らは、管理者がいつもするような仕方で考え、計画し、物事を行っています。同じアイデアの使い回しです。
彼らは、古い枠組みcategoriesに収まるものしか扱えないのです。
さてそうすると、何が起こるでしょうか。彼らはこう考えます。イランと戦争するべきか、否か。これこれの政府やこれこれの地域を支持するか、否か。
彼らの計画にある選択肢はこのようにこま切れにされてしまっているので、状況に適切に対処する役には立ちません。
もしあなたが経済学者と話せば、彼らは自分が世界に対して実際何をしているかについて、何の考えも持っていない――そして、持とうとしていない――ことを発見するでしょう。
彼らは、自分のしてほしいことをしてくれるコンピューターモデルを設計するのに忙しいのです。
彼ら(よく知られた「彼ら」です[注:アメリカの現在の政権])は、裕福な人々の税金を下げ、それを埋めるために社会支出額をカットしています。
彼らは、経済活動を活発にし職を増やすために資金を投入すると言います。しかし「彼ら」は嘘をついています。彼らの中には自分が嘘をついていることを知っている者もいますし、知らない者もいます。
もし社会支出額がカットされたら、人々はより乏しいお金しか物を買うために使えません。そうしたら、企業はより多くの生産を行うための投資ができません。
もしお金が循環しなければ、需要は下がり、企業はこの地ではより少ない生産しか行わなくなります。生産は増えません。そうすれば企業はこの地ではなく、海外に投資するでしょう。
いったいなぜ、裕福な人々の税を下げることが、より多くの投資と職を生み出すというのでしょうか。これが真実ではありえないということがおわかりだと思います。
合衆国は、日本や韓国が経済を「作り直し」「開放」するよう、多大なプレッシャーをかけていますが、これらの国々はそれに抵抗してきました。
これらの国々は、「私たちには自分のモデルがあるのだし、自分の国を自分で築き上げているのだ」と主張してきました。
韓国は、百年かそれ以上日本で使われてきたモデルを手本にしています。それは、内側から自分の国を築き上げるモデルです。
あなたは望みのない戦争を続けることに賛成でしょうか、それともあきらめて軍隊を引き上げて、その国をひどい困惑の有様にすることに賛成でしょうか。
もちろん、もし選ばなければならないなら、私は彼らを引き上げた方がいいと思うのですが、明らかに大事なのはそこではありません。
なぜ、民衆への軍事的爆撃か、そうでなければ何もしないということになるのでしょう?
私たち(アメリカ)は莫大な経済力を持っていますが、その恩恵はほとんどの人には届いていません。
私たちが同盟を結ぶ発達途上国のほとんどでは、政府は人々に対して最低限のサービスさえ供給することができません。
イスラム世界のほとんどでは、この種の統制は完全に失敗してきました。供給されているサービス、医療、教育、衣料、食料は、西側諸国に対抗して人々をまとめようとしているグループによるものだけです。
============引用終わり=========
以上、ジェンドリンの「タウンと人間的な注意 THE TOWN AND HUMAN ATTENTION」という、最近の論考より、私の判断で大幅に抜粋して転載。
訳は、九羽康さんです。
*****
この論考、敢えて言えば、アメリカが軍事産業の国際セールスで、実は経済のかなりを支えているという側面についての言及がない点が物足りないかな。
でも、たまたまそこには触れなかったというだけかもしれない。
「カウンセラーは世間知らず」というのは、少なくとも彼(ジェンドリン)においては当てはまらない。
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