応用行動分析(ABA)のあまりにも素朴な入門!?
子供のしつけに関して、よく、
「幼稚園へと家を出る前に、些細なことでかんしゃくをおこし、テコでも動かなくなって、そのまま幼稚園を休ませるしかなくなることがあるんです。とうしたらいいでしょう?」
…などという相談を持ちかけられることが、専門家でなくても、あるんではないでしょうか?
******
以前、少年鑑別所の心理職の臨床心理士の方を講師とするワークショップに出席した際に解説された、生かじりの技法を、私はこうした相談を受けた時に、私流に、いつの間にか使ってみていました。
A1 : 「子供さんがそうやってかんしゃくを起こす、直接の引き金になる出来事(=B1)を具体的に話して下さいませんか?」
「.......そうですね。私が、出がけに、かかって来た電話に1分出る、くらいの、些細な突然の出来事をきっかけにして、そうなっちゃうとしか言いようがなくて.....」
*****
A2 : 「では、そうしたかんしゃくの直後に、具体的に何をされていることが多いですか?」
「・・・・・結局、何を言っても泣き叫ぶばかりなので、その日休ませてしまうことが多いんです。そして、お菓子とかをあげて機嫌なおしてもらってます」
*****
「なるほど。それで翌日からは通ってくれますか?」
「どうも、そのことを繰り返すうちに、いよいよそういうかんしゃくが増えている気がして、悩んでいるのです。
A3 : .....わかっているんですよ。これじゃ、幼稚園を休んでお菓子をもらうために癇癪を起こすようになる癖を付けさせているようなものだって。
だから、思わず、
『○○ちゃん、あなたは幼稚園を休んでお菓子をもらいたいからそうやってゴネるんでしょ?』
なんてふうに叱りつけたらもう最悪。
B3 : 泣きやむんだけど、もう私のことを一切無視。ボーッとして、お菓子にも反応しなくすらなってきて....」
*****
「でも、お子さんは、そうやって叱りつけられても困惑するだけかもしれませんね。ほんとうは幼稚園に行くのが楽しみなのには変わりないかもしれない」
「........実は、このことを幼稚園の保育士さんにはじめて相談した時、怪訝な顔をされて、
『おかしいなあ??? ○○ちゃんは、普段はほんとうに楽しそうにみんなと遊んでいますよ。ちょっとはしゃぎすぎなのが気になるくらいで』
といわれたので、びっくりしてしまって。私のこと嫌いで、幼稚園では羽根を伸ばしているのかな....とまで思い悩んで。
A2代案: それで、最近、
「○○ちゃん、幼稚園楽しくないのかな? お菓子と幼稚園、どっちが好き?」
「こういう時のおかあさんのこと、嫌い?」
と聞いてみたんです。
そしたら、
「お母さんも幼稚園もお菓子より好き!」
と言ってくれて。
......そういえば、その日以来、かんしゃくを起こす度に、
「○○ちゃん、幼稚園楽しくないのかな? お菓子と幼稚園、どっちが好き?」
って繰り返しすぐに口をついて出るようになりました。
A3' : この前、それを口にしたら、しばらくして泣きやんで、「幼稚園、行く」と言い出して、遅刻なのは承知で送ってあげられたことあったな.......」
*****
先日の研修会で、これが、Aとは親のアクション、Bとはその結果としての子供の行動のことでA-B-Aをひとまとまりでとらえるというのが厳密な方法論だとわかりました。
大事なのは、おかあさんが、自分でははっきり気がついていないトリガー(引き金)に自分で気がつき、問題行動を予防するのにはどうすればいいか、という悩み方ではなく、むしろ問題行動の後に自分がどう対応するか次第で、子供が悪循環に陥らない解決法に自然と気がつくようにサポートできるかどうかです。
これは、来談者中心療法のロジャーズの精神と全く矛盾しません。
****
以上、手前味噌で恐縮ですが、私が実際にお会いしたいくつもの事例を参考にして、組み合わせて、脚色してみたものです。
以前、「訊(き)く」ことシリーズで書いたこととも重なるのですが。
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