ここ数年観た「映画」の最高傑作 -時をかける少女-(第2版)
前の書き込みで思い出せませんでしたけど、私が「最後に」観た新作アニメは、高橋留美子原作の「人魚の森」のテレビでの放映でした(^^;)
このアニメ化そのものが、作画に多少のばらつきこそありますが、秀作と言っていいものだと思います。このテレビ放映の際のavexのCMが,私とayuとの運命の出会いです。
ayumi hamasaki RMX WORKS from SUPER EUROBEAT preaents ayu-ro mix 3
ちなみに、このお店、このCDをCCCDって解説してるけど、そうではありません。ayuのユーロビートのリミックスCDは、すべてCCCDでもHDCDでもないのですが。.......いずれにしても、私とayuとの出会いはのっけがユーロビートだったんですね。
それはさておき。
*****
今回のアニメ版「時かけ」ですが、総合的に観て、私がこの数年観た、アニメのみならず、「映像作品」の中で、最高傑作であり、こういちろう超おすすめの一本であると断言いたします。
.....といいますか、私の観て来た「全アニメ作品」の中で、私がもっとも評価したいし、感激し,楽しんだ作品のひとつであり、この水準に到達した実写映画は滅多にお目にかかれないとまで感じます。
まず、「エヴァ」でおなじみの貞本義行さんのキャラクターデザインがベストマッチ。
本格的に劇場仕様アニメを見るのは5年ぶりぐらいなものですから、完全に「浦島太郎」化しているのでしょうが、完全デジタル作画と思える背景美術の繊細な空気感だけでも、私には新鮮そのものでした。
最初はキャラクターの動画だけが平面的なのがいやに気になりました。でも、それに見慣れてくると、いわゆるアニメキャラチックな美しさはさほどないけど、表情をはじめとする演技のさせ方の動画が、むしろ古典的ともいえるリミテッドアニメの持ち味をこそ逆利用したやり方でですけど、非常に行き届いており、繊細な感情表現が、ベストの水準でしょう。
そして,何より充実しているのは、脚本ではないかと思います。これをそのまま実写で演じさせてもイケるだろうといいたくなる,心情表現の圧倒的な緻密さとデリカシーですね。しかもそれがつくりものめいてなくて、いかにも、今どきの高校生のメンタリティと感じさせる、適度にラフな「活きた」セリフ回しになってもいる。
でも、これ,アニメでないと、ここまで登場人物の感情をいきいきと表現できなかったことも間違いない。
私としては、何と言いますか、今の中学生や高校生がこの作品を観ても,胸がいっぱいになるくらいに感動し、笑い転げてもくれるのなら,日本の未来は十分明るいと思えます。
そして,私のいない間に(おいおい、そこまでいうかお前)、日本のアニメ文化が、全く順調に成長している証しを、充実した手応えで感じさせていただきました。
この作品を観る限り、日本のアニメは、十分に、私の期待した方向「にも」どんどん前進し続けていますね(^^)
****
それにしても、主人公のおばさんの「魔女おばさま」は、主人公がタイムスリップする度ごとに、彼女の話を一から聴いていたことになるわけで、「カウンセラー」としてご苦労様です(^^)
タイムトラベラーのカウンセラーは、こりゃ,重労働だな(爆)
でも、何となく、彼女にも実はかつて「主人公と同じような経験」がある可能性を暗示しているあたりがニクいニクい!!
.....ちなみに、こういちろうの計算を超えたところで、関連記事はこちらに続く。
******
【追記】見終わってからやっとケース裏側の解説を読むぐらいにまっさらな形で観たのですが、この映画、昨年の封切り時は全国で6館のみで上映と知って、呆然としました。
その後、8ヶ月のロング・ランヒット、日本アカデミー賞アニメ部門をはじめとして、国際的にもいろんな受賞歴を既に持つと知って、ほっとしたところ。
.......しかし,この映画を最初6館でしか配給できなかったというのは......日本の映画配給業界の審美眼/鑑識眼って、どうなってるんだ????
****
《注》:以前も一度書きましたが、私は大学院時代から10年ほど、「アニメージュ」「OUT」の読者欄の常連として、それこそ「阿世賀 浩一郎」の実名で次々掲載され、ついには読者代表としてアニメージュで対談し、グラビア掲載されたという経歴「も」持っています。
例えば「となりのトトロ」や劇場版「パトレイバー」第1作のアニメージュ読者欄の感想の第1号は私なのですね。
こうして,実名を貫いていると,自分の人生が、ささやかながら
「フォレスト・ガンプ」化するのが楽しくもある、セレブではないこういちろうなのだ。
*****
●おまけ●
私はもちろんNHK少年ドラマの「タイム・トラベラー」の同時代ファン。まだ小学校5年生ぐらいだったと思うけど、数年後の高校生の世界に胸ときめかせました。
そして、大学生時代のアニメファンになってからは、
大林宣彦監督、原田知世主演の「時をかける少女」の洗礼を受けている。大林監督の美学に圧倒的に酔わされたことは、私のその後の実写映画観に圧倒的な影響を残しました。
ちなみに、原田知世さんのピクチャーレコードも確か持ってたと思う。その内容を含んで収録されているのが
このCDですね。愛聴盤。
そして、この映画の原田知世さんが歌った主題歌の作詞作曲は言わずと知れたユーミンで、ユーミン自身による歌唱を収めたアルバム、"Voyager"は、個人的にはユーミンの最高傑作アルバムと思ってますが、これもLP時代からの愛聴盤ですね。
更に、私は未聴ですが、今回のアニメ版主題歌は
奥華子による「ガーネット」。挿入曲「変わらないもの」も収録。
そしてこの2曲収録の奥華子のアルバム、
"TIME NOTE"
映画の中で使われたピアノ曲はバッハのゴルトベルク変奏曲、
そして、(.....ぜいぜい......)
原作本。
.......お、終わった。。。。。。
******
実は全然終わってなくて、アニメ版「時かけ」についての追記はこちら。
そして、この映画を機会にファンになった奥華子さんの記事がたくさん続くことになります。
*****
更なる追記:ちなみに(まだあるのか、おい?.......)、ブログランキングの検索でこの記事においでいただいている方がそこそこあるようです。ありがとうございます。この作品への他の若い方の感想をお読みになる上でも役立つかと。
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>完全デジタル作画と思える背景美術の繊細な空気感
全て手書きです。スキャン後のデジタル処理も一切無し。監督は山本二三さんの起用も含め「考えられない位のすごい贅沢」とコメントしています。
http://www.kadokawa.co.jp/blog/tokikake/2006/06/post_17.php
http://www.kadokawa.co.jp/blog/tokikake/2006/09/post_97.php
投稿: TOW | 2007/05/06 06:45
TOWさん、正確な情報ありがとうございます。
どうも私は、セルを撮影していた時代のアニメの画面作りの感覚をひきずる世代のようですね(^^;)
確か「もののけ姫」の美術の方が担当とあとで知りました。あれがパソコンにスキャナ取り込みしかしていない手書きとすると、いよいろ半端ではなく贅沢なことをしていたのですね.....
セル画撮影の時代より、背景も克明に透明に美しく写るということでもあるんでしょうね。アナログ録音とCDの違いみたいなものですね。
投稿: こういちろう | 2007/05/06 11:15