ここ2年ほど、なぜここまでライブのayuの歌唱力は急上昇したのか -DVD"ayumi hamasaki arena tour 2006 A”(1)-(第2版)
ともかく、どうして浜崎あゆみは、ライヴツアーを重ねるごとに水準を上げ続けるという、奇跡のようなことを可能にしているのかと思う。
ダンサーとの息の合い具合、演出の洗練。
そして、何より、1時間半のステージにおいて、疲れを感じさせずに、安定した幅広い表現力のある歌唱力を維持し、終わりの方に静かなバラードを持ってきても、いよいよ豊かな表現力と声の延びで歌い切るだけの、ライブ歌唱力自体の質的向上。
「まだ2曲目みたいな感じ!!」
という、私も生で聴いた落日(最終日)SE冒頭でのayuの発言は本心から出たものであろう。
この”(miss)understood"ツアーにおいて、私は、ayuが、マキシでのCD収録の時点でよりもむしろはるかに雄大な表現力と細やかさを増した表現力すら両立させて、実際にライブで聴かせてしまう現実に驚かされた。
以前ライヴ体験の直後に書いた時には、「この表現力はCDに収まりきらないのではないか」と書いたが、驚くなかれ、今回のDVDでは、CD発売時よりもアルバムよりも更に豊かになった表現力の幅そのもの収録に十分成功しているように思う。
そう、「この」表現力だったんだよ!! というのが、ちゃんとDVDに収まっている。極論すれば、この、アルバムよりも更に深化した「歌唱そのもの」を「聴く」ためだけにでも、
アルバム"(miss)understood"
をお気に入りの人は、このライヴDVDも購入する価値があると私は判断する。
ちなみに、私がDVDを「観る」ためのDVDプレーヤーは、楽天オークションでわずか数万で手に入れた「VHS兼用機種」であるに過ぎない。いくら
LINN KLASSIK MUSICと、スピーカー、
タンノイのスターリング
(私のは、HWという型番が付加された、すでに10数年は近く使い込んだかなり旧世代の製品。でも、修理なしのままで、全く無理のない「現役」である)という、イギリス製どうしの相性のいい取り合わせ、しかも「人間の声の質」に対する敏感さのある装置たちがその先につながれているとはいえ、単なる2ch再生で、ここまで代々木でのayuの歌唱の表現の幅と、それが響き渡る体育館の空間の「空気そのもの」の再現を体験できるとは思わなかった。
恐らく、私の装置の問題ではない。ayuの歌唱力そのものが伸びているのが、媒体を経ても「伝わってしまう」ということだと思う。
*****
私は、ayuのライブの好不調は、機器や収録の音質にあまり関係なく伝わる気がする。
ayuのライブ歌唱における大きな転機は、2004年のMTV AWARDSの「授賞式の日(!!)」の、
![]()
"Because of You"一曲だけの、それまで聴いたことも観たこともないくらいの、超ド迫力のオーラのあるパフォーマンスと歌唱が大きな「転機」になっているというのが私の勝手な判断である。これを「家宝」にしている「通の」ayuファンは少なくないと私は勝手に推測します(^^)。
このYoutubeで、家宝にできるayuファンは増えたと思いますが(^^)【07/11/29追記】
.....これ、どうみても音質や伝送メディアの条件、凄く悪かったのに、そんなこと無関係。
私は、
アルバム”Memorial address"収録のこの曲、どっちかというと、このミニアルバムでは普段そんなに繰り返して聴かない曲だった。どころが、このライヴをきっかけにこの曲を「完璧に見直した」し、それ以降のライブの発売されたものの中でも、この曲は明らかに「聴き物」曲に豹変していた。
2004年のツアー最終日での"Because of You"のDVDも記録に残る歌唱も凄みがあるが、これは緻密に練り込みに練り込まれた上での完成度。
MTV AWARDS授賞式の日のそれの時には、はっきり言って、それまでとは「別人格」のayuが突然に現れた、というしかない、ギラギラとした野獣のような、「神懸かり的な」燃焼度だったのである。
この時、ayuは直感的に「何か」をつかみ始めた。そして、「通常の」ライヴでの歌唱水準との「ギャップ」や、「好不調の波」を克服して行くことに、「いよいよ真剣に」取り組み始めた....私はそう信じている。
*****
ちなみに、私が「生あゆ」初体験したのは一昨年の2004年のツアーの、代々木での「中日」である。
この時、私は会場の音が「予想外に悪い」と感じたし、ayuもちょっと力をセーブしているのではないかと感じた。
この時は私が「夢想」していた「要求水準」が高すぎたのかとも思った。
....が、今年(2006年)のツアー初期の長野の2日目、はじめの方の
![]()
"Born To Be..."や
![]()
"STEP you"こそ音程が怪しかった。
だが、それ以降は、むしろ、アルバムの時「以上に」深みのある歌唱を聴けたと感じた。
それだけの熱唱をした後なのに、アンコールの静かなバラード、
"heaven"と
"teens"("teens"が「ayu単独のCDで聴けるのはこのマキシアルバムのみ
)に至り、この2曲を溺愛し、iPodで数百回は聴いていたはずの私の思い描いていた「理想」を遙かに超えた、「異次元の」表現力の幅と細やかさにいよいよ突入してしまうのに「圧倒」されたあたりから、
「こ、この人は、とてつもないライブ歌唱力に突入している!!」
と確信したのである。
すでに枯れた声を騙し騙しコントロールして歌っているのではない!! コンサートが終わりに向かうほど、精緻であり、かつ、魂がこもる名演になる!!
こんなインパクトのある歌声をツアー初期のこの段階で、コンサートの終わりの方で聴かされたら、代々木最終日も行くきゃない!!
....そう決断するしかなかったのである。
******
おととい、大船の街に出た時も、デパートの中で、ちょうどアルバム
"Secret"での新登場曲の、
![]()
"momentum"が流れていた。
デパートのBGMとして聴いても、この、いかにもクリスマス受けしそうな、わかりやすい曲想のこの曲のayuの声の質は、何か不思議な「芯の強さ」と「存在感」のあるものに感じられて仕方がなかった。
この曲1曲を繰り返し聴きたくて、
![]()
アルバム"Secret"を買う人は、必ずたくさんいる。
中には、ふと耳を止め、この曲誰かを調べ出して、「何を今更の筈の」浜崎あゆみだと、後で気がついて、「呆然とする」人も出そうな、耳を引きつける「声そのものの、新鮮な存在感」だと思う。
******
.....短く終わるつもりが、長くなってきた。
ここまでは、以前書いた記事をまとめ直してメリハリをつけたようなものだ。
一番いいたかったことは、次回に譲りたい。
......それは、おこがましくも、私、こういちろうの、急激なカウンセリング「ライブ」のスタイルの変化の問題とも結びついている(^^;)
私は、ayuのライブでの歌い方の変化に自らシンクロし、「影響を受けた」形で、自分のカウンセリングの様式と「心身の状態」を変化させた、「とも」感じている。
それについての「仮説」を検証するには、もう一度DVDを視聴して、ayuファンの読者にも再確認してもらえるとおもしろいかもしれない、具体的なチェックポイントを改めて「メモする」ことで「順序の確認」を必要があるし.....
マジですってば!!
« カウンセラーの「中立性」の私なりの定義 | トップページ | 逆説集 061223a »
「DVD/BD」カテゴリの記事
- 水樹奈々という「現象」(2011.10.10)
- にほんじんは、せんそうのしかたをしらない? (第7版)(2009.04.13)
- 何を今さら!? 遅れに遅れてハマった、「のだめカンタービレ(ドラマ版)」について。(2010.10.05)
- 究極の選択! 映画館でどっちなら耐えられる?(2010.10.31)
- 「のだめ」原作、とっくに読了していたのですが・・・(2010.11.19)
「iPod」カテゴリの記事
- エージング効果は抜群だけど、アンプやスピーカー、ヘッドフォン壊れても自己責任!!でお願いしたい方法(2008.03.29)
- ドヴォルザークの交響曲第4番(コシュラー/スロバキア・フィル)との再会(第3版)(2006.05.26)
- オーディオにおける接点復活剤について(第3版)(2006.07.25)
- iPod各機種間における周波数特性の違いのグラフ、ついに公開!!(2008.01.11)
- iPodの同期、デフラグやチェックディスクのこと。(第2版)(2007.10.29)
「カウンセリング」カテゴリの記事
- 「ふくおかフォーカシング・セミナー」開催中止のお知らせ(2012.01.23)
- 初夢(2012.01.01)
- 「藤嶽法」のご紹介(2012.01.05)
- インタラクティブ・フォーカシング 技法の実際(2012.01.02)
- 「こころの天気」のご紹介(2012.01.04)
「ライヴ」カテゴリの記事
- フォーカシングへの誤解を解く(?) その2(2006.11.14)
- 水樹奈々という「現象」(2011.10.10)
- 池見陽著 : 「僕のフォーカシング=カウンセリング」のご紹介を兼ねて(2010.02.14)
- 池見 陽 著「僕のフォーカシング=カウンセリング」評(2010.11.16)
- 「ぎゃほーーん!!」 -のだめカンタービレ in ヨーロッパ 前編-(2010.10.15)
「浜崎あゆみ」カテゴリの記事
- SEASONS(2010.06.15)
- 「未熟型うつ病」とは何なのか? -福岡県精神保健福祉冬期講座に参加して(2)-(2009.12.14)
- 浜崎あゆみの詞における「僕」と「君」、「わたし」と「あなた」 -サリヴァン的次元で解説してみよう- (第2版)(2010.02.08)
- 安易に共感されると人は自分自身でいられなくなる 〜中島みゆき「エレーン」「異国」「空と君のあいだに」に寄せて〜(2005.04.13)
- 「肉食系」的なやさしさ (第2版)(2009.12.23)
トラックバック
この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/70854/13165174
この記事へのトラックバック一覧です: ここ2年ほど、なぜここまでライブのayuの歌唱力は急上昇したのか -DVD"ayumi hamasaki arena tour 2006 A”(1)-(第2版):
» 浜崎あゆみ/JEWELと『Secret』 [365day]
浜崎あゆみ/JEWELと『Secret』浜崎あゆみ /JEWELと『Secret』は今年を大きく賑わせたヒットナンバーが満載の収録内容ですよ。JEWEL収録の『Secret』はタイアップやテレビ歌番組等で露出された充実した楽曲ばかり。夏を盛り上げた代表曲「BLUE BIRD」のほか、PanasonicのCMソングとしてオンエアされている新曲「JEWEL」「1 LOVE」などを含めた未発売... [続きを読む]





コメント