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2006/08/26

スーパーバイザーとカウンセラーの関係は、カウンセラーとクライエントさんの関係の「写像」となる?

 ケーススーパーバイスを受けているカウンセラーであるあなたが、ケーススーパーバイザーである先輩カウンセラーに「気にいられたい」と思い、「本当はスーパーバイザーの言うことに違和感や反感を感じている」のに、それを押し殺しているのだとすれば、

1.あなたのクライエントさんは、カウンセラーであるあなたに「気にいられたい」という呪縛を抜けられず、「本当はカウンセラーであるあなたの言うことに違和感や反感を感じている」のに、それを押し殺している可能性が高いと思います。

 あるいは、

2.カウンセラーであるあなたは、クライエントさんに「気にいられたい」という呪縛を抜けられず、「本当はクライエントさんの言うことに違和感や反感を感じている」のに、それを押し殺している可能性が高いと思います。

*****

 スーパーバイザーの先生に、

「先生の言ったとおりにクライエントさんに接したら、事態は余計悪化してしまいました」

と不平を述べた時の、スーパーバイザーの先生の反応に注意して下さい。

A:「それはあなたの言い方が悪かったんだ」

とかいうふうにして、更にカウンセラーであるあなたのやり方を責めてくるか。

それとも、

B:「そうか。きっと、私たち二人は、クライエントさんの言ったことについて、まだまだ検討不足だったのだろう。こういう時、私たち二人が二人ともまだ『見落として』いることがあることが多いと思う。
 あなたがまだここで語ってくれていない事柄の中に、重要な鍵があるのかもしれない。
 これはあなたを責めているのではないよ。私(スーパーバイザー)がある仮説や感想を述べたものだから、その後、あなたが自然と口にしたかもしれないことを私が結果的に話せなくしたのかもしれないからね」

というのに近い反応をしてくれるか。

 後者のタイプのスーパーバイザーに、若きカウンセラーの皆様が巡り会えることを。

 以上、自戒を込めて。

******

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コメント

 やっと、「カウンセリングの開始とは、実は、クライエントさんの最初の「行動化」である」後編、実にシンプルな形で登場です!!

 有言実行のこういちろう!!

 ここで書いたことは、相当な「コロンブスの卵」であり、ほんとうは、まずこの観点から「転移」の問題は論じ始められるべきと、私は思います。

こんにちは。しばらくROMしていました。

おっしゃるように、僕自身スーパーヴァイジーとして、スーパーヴァイザーに気に入られたいという気持ちは否定できません。

意識していなければ、ケースレポートも良いように書き換えてしまいたい欲望にかられたりもあります(実際には踏みとどまるようにしてますが)。

このあたりについてスーパーヴィジョンの中で話し合うことができたら良いのかもしれませんが、もしそれをとことん話し合うとすると、スーパーヴィジョンではなく、教育分析に近くなっていきそうな感じもします。

しかし、本当にBのようなスーパーヴァイザーに出会いたいものです。

セーイチさん、

 セーイチさんのような若い臨床家に、この記事を受け止めていただきましたこと、心から嬉しく感じています。
 
 そう、スーパーバイザーの人が最初から「Bタイプ」の応答をしてくれれば、「スーパービジョン」と「教育分析」がごっちゃになってこんがらがることもなく、「スーパービジョン」の枠を崩さないままで、いわば「裏面的に」,効果的な、理屈で終わらない「教育分析」も進行するのだと思います。

 私は「スーパーバイズのあり方」そのものについての研究や論文や著作があるのかどうかすら知らないままなんですけど、それこそ日心臨の「自主企画」や「シンポジウム」のテーマにも、これまでなったかどうかも、未だに「引っ越し後の段ボールの中に埋もれている」過去の大会ブログラムもあたれません(^^;A

 でも、若い臨床家の皆さんが膨大な数にふくれ上がった今こそ、このテーマ、大事だと思います。

 来年自分で企画するか? あるいは、すでにその種の自主企画をなされてきた皆様、これから考えたい皆様、ご賛同いただける方、ありましたら、私もお役に立てればと思います。

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