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2006/07/25

オーディオにおける接点復活剤について(第3版)

 カウンセリングの話でこれだけ盛り上げている最中ではありますが、久々のピュア・オーディオネタで息抜きさせて下さい(^^)

(これだけのハイ・ペースで、仕事や日々の雑用の合間にカウンセリング関係の記事(しかもそれぞれが一本の論文にできそうな水準の記事)を連日書き続けられるというだけで、ほとんど奇跡的だと我ながら感じていますが、取りあえず今日の段階では「在庫一掃」できたかなとも思いますので。(明日になるとわかりませんが.....)

 インシュレーターの記事が大好評でしたので、今度は、それと並んでオーディオ・ファンを「混乱」と「不毛」の坩堝(るつぼ)に陥れている、接点復活剤の問題について、いかにも私らしい観点から書きましょう。

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 接点の保護の問題については、全く無関心な人から、【送料無料】STEINMUSIC シュタインミュージック接点活性剤CCS数ccで万単位の値段の復活剤をありがたがっている人まで、両極端です。

 しかし、後者を海抜8000メートルのヒマラヤ山脈だとすれば、この接点の問題については、我が故郷、久留米の南側に連なる、耳納(みのう)山地(地質学上では、「傾動地塊[けいどうちかい。こちらも参照]」、つまり、斜めの断層が浸食された地形の代表的な例)の、そのまた一番久留米市内寄りの、日本で一番無名な「大社」である「高良大社」を頂く、高良山(こうら)山(標高312 メートル)ぐらいの高さのところに、真の落としどころがあります。

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 1.接点は磨くべきである

 機器と機器をつなぐラインケーブルにせよ、電源のソケットにせよ、ブラグにせよ、アンプのスピーカーやヘッドフォンの端子にせよ、頻繁に抜き差しする場合も、つなぎっぱなしの場合も、一定期間ごとに接点の掃除はすべきです。錆びている場合もあるし、ほこりがたまっていたり、カビが生えている場合もあります。

 それらの不純物は、単に音質に影響するだけではなく、「電気抵抗」としての働きをしますから、一つ間違うとそこから発熱し、ついには「漏電事故」火事になる危険すらあります。

 その意味では、オーディオファンでない人でも、特に古くからの賃貸アパートなどにお住みの方は、まずは、引っ越してきたら、電源のソケットの掃除をする必要があると私は考えます。前に借りていた人が出た後のハウスクリーニングでそこまでしてくれてるとはとても思えませんからね。自宅にお住まいの方でも、ソケットの中の掃除なんて長年考えも及ばなかった皆様にも言えるかもしれませんが。

 もとより、濡れた手や、金属で掃除したら感電します。

 一番無難な方法は、軸が紙でできた(これ絶対!!)、しかも赤ちゃん用とかの「細身の」綿棒で掃除することです、太い綿棒だとソケットを痛める危険があります。

 しかも、その細身の綿棒の綿のついた先っぽではなくて、二つに折り、紙の軸の方ではじめは掃除する方がいいでしょう。これでけでも、綿棒数本必要なくらいに真っ黒になるはずです。

 その後で、細身の綿棒の先っぽの綿のついた方で仕上げをする。

 なぜこの「紙製の軸の方」→「綿のついた方」という順序をお薦めするかといいますと、いきなり綿のついた方で掃除すると、不純物や錆による「摩擦抵抗」が大きすぎて、コンセント内部の接点の方を痛める危険があるからです。

 プラグの方も、これと同じ要領で磨くといいでしょう。ちなみにライン端子のメス側の中は、決して「太い」綿棒の「綿のついた側」では掃除しないこと。メス側端子を基盤に止めている半田付けがはがれてしまう可能性があります。

 また、特にラインケーブルの場合、綿棒とかを固定して、ブラグの方を回す掃除の仕方は厳禁です!!

 ラインケーブルの断線や、プラグとケーブルの半田付けやスポット溶接されている部分が外れたりゆるんだりしますので。

 いずれの場合も、丁寧にやらないと、今度は綿の先っぽや軸の紙の部分が端子の中の奥深くに取り残される危険があります。多くの場合、これだけでは故障の要因にはならず、回路上は無害な場所に自然と落下するだけですが、この点は自己責任でやってくださいね。

 ライン端子の場合には、安全を期すなら、オーディオテクニカから出ているクリーニング・スティック・セット AT-604を使うのが無難でしょう。

*****

 2.接点復活剤は少な過ぎるくらいに
  決して直接吹き付けるべきではない

 ただ、綿棒や上記のクリーニングスティック「だけ」だと、「摩擦抵抗」が大きすぎて接点を壊す危険もあります。ですから、いわゆる接点復活剤ほんの少し併用することがお薦めなんですが、間違ってもコンセントの内部やラインメス端子の内部に直接スプレーしないで下さい

 接点復活剤の成分は、ほとんどの場合、プラスチックなどの「石油製品」を、長期的には脆(もろ)くする副作用があります。

 ですから、クリーニング用の布や綿棒にほんとに最小限含ませるつもりで使ってください。

 それこそ、瞬間接着剤を何かを貼り合わせる時に使うのと同様な、圧倒的慎重さで最小限でいいのです!!

 ちなみに、私は、いわゆる「オーディオ用」の接点復活剤は使っていません。

 値段が高いばかりのような気がして。少量の無水アルコールでもいいでしょうが、私は接点保護効果も求めて、次のものを「慎重に」「微量」使っています。東急ハンズなら、恐らく大抵の店にわずか数百円で売っています。

接点復活剤 クレ(KURE)CRC2-26

接点復活剤 クレ(KURE)CRC2-26

価格:661円(税込、送料別)

 自転車とかの油差しにも使えますし、家具の金属の蝶番(ちょうつがい)がギーギー言い出した時や、鍵穴の抜き差しが堅くなった時の「すべり材」としても使えますから、一本持っているだけで生活に重宝します。最近の自転車用ライトとか、ほとんど電池式になりましたけど、電池を入れる接点にだけ綿棒で少し塗りつけるとか。

  繰り返します!! 絶対に直接スプレーしないでください、最悪なのは電池を取り付けたままスプレーすることです!! 電池の爆発等の危険すらあります!!

*****

  3.プラグを抜き差ししたり、
   スピーカーコードを取り付けた直後の
   装置の音は、まだ安定していない

 以前の私もですが、接点復活剤マニアになると犯しやすい過ちは、そうやって接点を接点復活剤で磨いた直後の音の透明さがすぐ失われてしまうので、繰り返して頻繁に復活剤の使用とクリーニングを繰り返し過ぎた挙げ句、接点や装置を傷めてしまうことです!!

 実は、接点とは、取りつけた後、かなり長期間にわたって金属と金属の分子がお互いに密着していく過程を経て、接点の金属同志の接触面積が広がった時、はじめて音は安定するものです。

 つまり、接点復活剤を使った直後の音は、その装置の本来の音ではないのです!!

 接点復活剤を使ってしばらくして、あなたが装置の音がまた悪くなったと感じるのでしたら、それが「本来の」その装置の音ですとしか申し上げられません。

 ただ、これを機会に申し上げると、オーディオ製品の試聴室とかで、装置の比較のために、次から次へとプラグやケーブルを抜き差しする光景が見られます。これは、先ほどいった意味で、接点がまだお互いに融和していない段階の音ですから、装置本来の性能の公正な比較になりようがないのです。これなら、優秀なサウンドボックスの切り替えで音を比較する方がまだましかもしれません。

 特にデジタル機器の場合、こうした端子やケーブルの頻繁な付け替えは、はっきり耳で聴いてわかるくらいに、音をノイジーに汚します。

 端子をつないで、数時間から数日経過した時点での音こそ、あなたにとっていい音になるとしたら、あなたは、少なくともあなたにとって望ましい装置の選択と結線、セッティングにたどり着けたということです。

******

 ちなみに、私は、iPodについては、数日に一度、乾いたクリーニングクロスや細身の綿棒「だけ」で接点を掃除するくらいしかしません。一度塗った接点復活剤の効果は、乾(から)拭きされても、長期にわたり持続するので、それでいいのです。

ピュア・オーディオやAV機器に関しても同様ですが、それは頻繁に抜き差し御する端子のみ週に一度の乾拭きでいいでしょう。もし装置の結線を全くいじらないというのなら半年から1年に一度、上記の本格的な接点クリーニングで十分過ぎると思います。

 というわけですから、接点復活剤へのあなたの投資は、月当たりに換算すれば、数円もしないはず、となります。

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コメント

 恐らくこの「第2版」で決定稿です。

 接点復活剤と端子クリーニングについての記事は、このブログをはじめて以来書きたかった題材だったのですが、やっと書けたという感じです。

 でも、この論じ方そのものが「現場臨床家」的だと、オーディオマニアで同時にカウンセラーの方には共感していただけるものと信じます。

 ただ、厳密に言えば、この領域は、製品のアフターサービスや保守の対象外の世界です。

 コンセントの中の掃除なんて、厳密に言えば、電気技師の資格がない人間にはリスクも伴う、自己責任でやっていただきたい事柄だ(特に賃貸にお住まいの場合)ということは、敢えて追記させていただきます。

 少なくとも自分で半田(ハンダ)付けができ、パソコンのメモリーやカードの増設ぐらいはできるくらいの人が手を出す領域と考えます。

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