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2006/06/10

私は「こころの病気」という言葉は大嫌いです(第2版)

 この前、世界中の精神科医(もちろん日本も)が共通語として診断の際に用いているDSM(アメリカ精神医学会診断基準)に頻出する"disorder"という言葉を「失調」と訳すことを提案しました。
 もっとも、中には今日、生まれつきの要因が大きいことがほぼ確定した精神疾患もあります。しかしその人が「現在のこの社会に」適応し、いわゆる「普通の人」との関係の中で更に傷つき、二次的な症状として現れてくるものすら「症状」としてcriteriaに一緒くたに包括されている可能性は否定できませんので、

   いわゆる「発達障害」すら、
  「発達失調」と訳したってかまわない

と思います。

 そして、

     病気とは、本来、

     身体疾患ですら(!)

     「『気』に病んでいる」

という、東洋的な発想の言葉です。
 
 『気』は「気体」ですから、ある個人の内側にのみ、実体として「ある」という言い方が実はできないものです。
 
 その人は,周囲の、みかけは「普通の」人が発散する、悪い「気」を受け止めるレセプター(receptor 受容器)が特に敏感にできているため、

   まるで備長炭キムコみたいに
   周囲の悪い「気」を「吸着しやすい」
   だけなのかもしれない。

 これが、家族療法でおなじみの、Identified Patient(IP 見なし患者)という概念を、家族という枠にすらとらわれずに拡張した、わたしなりの理解です。

 "disorder"を背負っているかに見える人は、その人が接する、社会全体の"order"な人たちとの「関係性」の中においてのみ、"disorder"になっているのです。

 これは、言葉ばかりが有名な、アイリッシュの精神科医、サリヴァンの

   「性格は対人関係の関数である」

という言葉ともつながります。

    相手があってはじめて、
    一見その人個人の「性格」に見える
    
    顕(あらわ)れ
    
    が生じるということ。

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