浜崎あゆみが"teens"を歌うこと(第7版 trfオリジナル反映、決定稿「再掲載」)
「♪更に言うとしたら~」("alterna")、
このマキシアルバムの中で、
"Born To Be..."、
この曲の次に、TRFのカバー曲"teens"が収められている。
"teens"が、あたかも"Born To Be"の「第2楽章」(アンダンテ?)であるかのように。
しかも、たいへん異例なことに、ayuの作詞ですらない。
なのに、
まるでayu自身が作詞した、「連作」であるかのように、
全く自然に「寄り添って」いることの意味....
実は、このマキシアルバム、最後に"teens"まで「続けて」聴くことこそ意味があるのだろうし、そのためだけにでも、買う意味があるのかもしれない。
なぜ、常識的にみれば、”A面曲”以外の何者でもない"Born To Be..."の方が2曲目なのか?
(少しネタバレになるけど、今やってるコンサートツアーに行った人なら、ayu自身、"Born To Be..."こそ「メイン」なんだという意識しかもっていないだろうことわかりますよね)
どうしても、"teens"を続きで聴いて欲しかったからじゃないのかな?
(コンサートでは曲順離れてますが)
****
trfの原曲は1995年に出ています。
(第5版注:trfをそんなに良く聴いてない人なのがモロバレの、第4版までのミス直しました。trfファンの皆様、ごめんなさい)
現在でも、このような妥当な価格で中古市場で手に入ります。
(実に久々にシングルCDを「購入」した)
原曲は、サックスとペットをフューチャーして、ドラムスもアコースティック(風?)にして、ちょっとジャズ・バラードっぽいアレンジなんですね。ただ、録音の段階では、コード進行の移ろい具合がまだほんとうには活きていないかなという気はします。
CMで使われつつも、一応B面曲みたいな扱いですが、おそらくライブとかで、アコ─スティックなノリで「歌い込まれて」いくうちに、trfのファンの中でも名曲として記憶に残って行った、というタイプの曲なのではなかろうか。
今回のayuをヴォ─カルにした再アレンジは、ストリングスをフューチャーすることによって、曲が元々持つ、どんどん転調して高揚していく美しさを、更に如実に浮かび上がらせた、名編曲でしょう。
****
ちなみにピアノは小室さんではなくて、ayuのバンドのボスを長年していた小林信吾さんです。小林さん、1年ぐらい前からayuのバンドを離れたみたいですけど、こういう再登場の仕方をするということは、決して「ただの喧嘩別れ」ではないのだと思います。
ayuにとっては、一つの新たなステップへの挑戦だったでしょうが、それは完全に成功して、サウンドが若返り、多様にかつ自在に音楽的冒険を一曲ごとにしていく吹っ切れたスタンスに、
アルバム”(miss)understood"に収録されることになる曲から急激に突き抜けて行ったと私は感じています。
この1年の、ayuの曲の発売のペースの久々の早まりはそのため以外の何者でもないと理解しています。
私の認識では、
”memorial address"
特に後者は、ayuにとっても、かなり苦しい「過渡期」だったんじゃないか。
*****
ayuのマキシとほぼ同時に発売された、
のDisk 2に収められたayuによる演唱は、全く同じものではありません。
「何だ、同じじゃないか」
と思われた方、
これ、聴いてはっきりわかるのですが、
1.少なくともピアノソロパートは明らかに別テイク(アドリブが多少違います。trfコラボ盤の方がピアノが出しゃばってる(^^;)。ラストの部分の最後の音がわかりやすいでしょうが。
2.ayuマキシ盤のは、あくまでもayuのソロを立て、バックのコーラスやビアノやオーケストラは引き立て役になるようにミキシングとアンビエンス・コントロールがなされている。それに対して、trfコラボ盤は、コーラスやピアノパート、シンセやオケをはじめとする個々のパートがよりくっきりとなるように調整されています。(シンセにも、明らかに前者にはないパートがあるように聴こえるのですが)
マニアックな違いといえばそれまでですが、trfコラボ版のほうが、ayuの「歌」と特にピアノの「対旋律」が細やかな対話をしているように聴こえてくるようになっているので、少しテイストが違います。
***
trf復活を「小室」復活(リサイクル)のための商業的コラボレーションという経営戦略としかみないのも了見が狭いと思う(もちろん大物の新メンバーが加わったのは知ってます)。
”a-nation”のライブのビデオDVDと年を追って見ていると、つくづく思うけど、avexで、ほんとうに野外の「万単位」の聴衆を巻き込めるパワー持ってるのはayuとtrfだけというのはどうにもならない現実です。
(大塚愛は、「え? avexなの?」と驚く若い人すらいるくらいに「avex異端」の画然たる個性持ってますけど、何となく、あまり大き過ぎないホールで聴いてこそ持ち味出そうだし。ニュースで流された初アリーナツアーの映像少し見ましたけど、下手にこういう巨大ホールでばかり歌わせたら彼女の持ち味が薄れないかとやや心配です[最後の部分あとだしじゃんけんで第5版で追加。今度は大塚愛さんのファンの皆様、ごめんなさい])
何回、"Boy meets Girl"ばかり歌おうが、やはりtrfは格が違うように、私には感じられる。CDで儲けられなくなった今、コンサートの収入を当てにすれば、ayuだけではなくて、まだ枯れていないtrfに再出馬願うのも「実力的に」当然ですけど、
もともとtrfとayuは仲がいいのではないかと思う、。少なくとも音楽性は認めあってる。,,,というのは、過去「ayu自身のライブに」ゲストとして招いたのは、確かTRFだけですし。
(確か3年ぐらい前のカウントダウン。これ、セットものの特典映像だったので今は買えません。遅咲きのayuファン(2年半です!!意外とこのブログしか知らない人だとあきれる事実。しかも今年で46ですよ)の私もこれだけは見たことないのですが)
ただ、商業戦略「だけ」で音楽を語るのは、アーティストに失礼だと思ってます。普通の人からみれば、いかにうらやましがられようと、ほんとに「過酷な」生き方を一面ではしていて、そうした「思い」は歌に溢れ出ていることが少なくないのだから。
ayuの詞を、もっと素直に、「身体で」味わいましょう!!
*****
ayuがカバー曲を録音したのは、他に、
"A Ballads"における、荒井由美の「卒業写真」だけで、
実に特別なことなのです。
(「卒業写真」のユーミン自身による原曲は
こちら)。
*****
更に、「卒業写真」の歌詞の「あなた」にこそ、"teens"は捧げられている、とも、読める。
ayuは、街を通りかかるたびに、
昔と変わらぬ姿をした、「浜崎あゆみ」に何回も出会ったであろうこと。
****
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これは、ayuとtrfの"teens"についてのこちらの記事の最終改訂版なのですが、もともと長文のせいか、容易に画面に反映しないので、本日までのお約束の記事ですから、敢えて決定稿を再アップしました。
....などと書いている間に画面に反映しているかもしれませんが(^^;)、そろそろ職場から今日はおうちに帰りたいので(^^;)お許しを。
投稿: こういちろう | 2006/05/07 21:43